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2023-03-22 09:39

#453【書籍紹介】「生涯投資家」をご紹介!

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このシリーズでは、投資・経済・お金・ビジネス関連の書籍をインターン生がピックアップしてご紹介していきます。

今回は、「生涯投資家」です。


著者:村上世彰

コーポレートガバナンスやファンドの投資理念を学びたい方におすすめです。

村上氏が、自身が設立した村上ファンドでどのような投資を行ってきたのか、設立者目線で書かれています。


興味を持った方は、ぜひ本を読んでみてください!

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★参考記事★

【TOBとは】株式公開買付けされた株はどうなる?対処法も紹介

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ブリッジサロン

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株式会社インベストメントブリッジ作成


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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。皆様、いかがお過ごしでしょうか。インターン生の岡村です。
このエピソードでは、投資・経済関連の書籍をインターン生がピックアップしてご紹介していきます。今回ご紹介するのは、「生涯投資家」という本です。
この本をお勧めしたい方といたしましては、企業のIRにも載っているコーポレートガバナンスについて知りたい方、
また、ファンドの投資理念について学び、投資について詳しくなりたい方にお勧めです。
当初は、とあるファンドがどのような投資を行ってきたのか、ファンドの設立者の視点から述べられています。
著者の紹介をいたしますと、この本を書いたのは村上義明さんという方です。
この方は東京大学を卒業後、現在の経済産業省である通商産業省に16年間勤務し、その後約7年間自身で設立した村上ファンドを運営していました。
現在はシンガポールに在住し、投資家として活躍されています。
今回の書籍紹介では、前回同様に全体の概要についてお話しするのではなく、書籍の冒頭となる一部分についてご紹介していきます。
まず、この章についてお話しする前に、筆者とこの書籍についてざっくりとご紹介いたします。
筆者の村上さんは投資家である父親の影響で、小学校3年生の頃から投資を始め、父親同様投資家になることを目指していました。
しかし父親に官僚になるように言われたことから、通商産業省でキャリアをスタートさせます。
そして16年間の官僚としての仕事を通じて、コーポレートガバナンスが企業にとって大切であるということを実感し、
自らがプレイヤーとなり、ファンドを通じてこのコーポレートガバナンスについて変えていこうと決意したため、ファンドを立ち上げました。
本書はそんな筆者が行った様々な投資について各章に分かれて説明されております。
今回はその中でも筆者がなぜファンドを立ち上げたのかについて説明し、ファンドを有名にした日本初のTOBに書かれた章についてご紹介いたします。
今からご紹介するのは第1章、「何のための上場か?」で述べられているお話です。
この章ではまずコーポレートガバナンスをいかに浸透させるかということについて焦点を当てています。
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コーポレートガバナンスとは、投資先の企業で健全な経営が行われているのか、また株主価値の最大化を目指す経営がなされているのかについて、株主が企業・経営者を統治・監視する仕組みです。
当時の日本では、なぜ企業を上場させるのかについて理解している経営者は少なく、株主のための経営が意識されていない企業が多くありました。
経営者と株主の緊張関係により企業は成長し、株主がリターンを再投資することで経済が循環する。
それを助けるコーポレートガバナンスを日本にも広めることが、日本経済の成長につながるというのが筆者の信念でした。
そのため、これを実践する立場に立つためにも、筆者はファンドを設立しました。
このファンドの設立のきっかけとなったのが、当時のオリックスの会長であった宮内義彦氏との筆者の出会いです。
筆者は知り合いの社長を通じて宮内氏に出会い、コーポレートガバナンスの重要性について厚く語りました。
すると宮内氏は筆者の思いに共感し、オリックス社内でファンドを作り、コーポレートガバナンスを追求する取り組みを共同で行うことを提案しました。
しかし当時の筆者は誰の指示も受けず、自分の思い描く理想を追求したいというふうに考え、これに抵抗があるということを示したところ、
宮内氏に自らも出資をしてファンドを作ることを提案されました。
そのため、新たなファンドを作ることが決まりました。
そして最終的に筆者が49%、オリックスが45%、その他賛同者が数%の出資をして設立されたのが、村上ファンドの前身となる株式会社M&Aコンサルティングです。
こうして筆者は自身の村上ファンドを設立し、コーポレートガバナンスに努めていくことになりました。
そしてその村上ファンドを有名にしたのが国内企業としては日本初のTOBです。
TOBとは株式公開買付のことであり、株主から取引所外で株式を買い付ける方法ですが、
詳しく知りたい方は概要欄にTOBについて書かれた記事を掲載しておりますので、こちらからぜひご覧ください。
話を戻しまして、筆者は当時投資事業を行っていた松永株式会社、現在のヒューリック株式会社へのTOBを行いました。
この会社はその当時で時価総額50億円程度の会社でしたが、未借金であり資産が約500円程度ある割安な会社でした。
06:03
資金調達の必要のないこの会社がなぜ上場しているのかを筆者は疑問に思い、
上場を廃止するのか、求民資産の株主還元を通じて株価を手小入れするなど資本政策の実行を考えました。
こういった経緯から筆者はこの会社に対しTOBをすることを決意します。
様々な大株主に話をつけ、筆者はTOBの実現可能性があることを確認し、公開買付に踏み入れました。
そして株価に約2割のプレミアムをつけた公開買付を発表しました。
しかし実際には大株主がこれに反対したため、発行済株式の6%ほどしか株式を買付けることはできませんでした。
このTOBは失敗に終わったものの、その後省営株式会社は増産事業に舵を切り、上場企業のあるべき姿に近づいたため、株価はTOB後の3倍程度まで伸びました。
この結果について筆者は、TOB自体は失敗したものの、コーポレートファイナンスを追求するファンドとして功績を作ることができた、というふうに述べています。
また、この一連の行動は日本初のTOBとして広く報道され、日本企業がコーポレートファイナンスについて取り組む最初のきっかけとなりました。
また、日本国内だけではなく、アメリカなど海外の投資家からも挑戦され、海外投資家からファンドが出資を受けるきっかけにもなりました。
これが村上ファンドが行った日本初のTOBについてのお話です。
今回ご紹介した第1章では、ファンドの設立の経緯、ファンドを有名にしたTOBについてお話ししました。
この書籍では、今回紹介したTOBだけでなく、堀江門として有名な堀江貴文さんと筆者が関わった日本放送の買収、いわゆるライブドア事件や村上ファンド事件についてなど、ファンドが行った様々な投資について筆者の考えが述べられています。
それぞれの投資で筆者が何を考えて行動していたのか、その考えを学ぶためにも、今回興味を持った方はぜひ生涯投資家を手に取ってみてください。
私はこの本を読んで、そもそも投資とは何なのかを考えさせられる非常に良い機会になったと感じました。
個人投資家であると、ファンドのように大きな影響を投資を通じて企業に与えることは難しいです。
しかし、投資を通じて自身が利益を得るだけでなく、その先にあるものを考えるということが非常に重要であるというふうに感じました。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
09:03
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