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株式会社インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。
こんにちは、リモートワークで自宅からお届けしているインターンの星野です。
このポッドキャストでは、スマホ時代の投資・企業分析メディア、いろはに投資の記事をもとに、
投資の基礎知識から最近のトレンドまで幅広くご紹介いたします。
通勤時間などの隙間時間でながら学習をして、さまざまな知識をつけていきましょう。
本日ご紹介する記事は、2020年に公開した【TOBとは】
【TOBされた株はどうなる?分かりやすく解説】です。
まず最初に、この記事の結論3点をご紹介いたします。
1. TOBとは、あらかじめ期間、株数、価格を提示し、取引所外で株式を買い付ける方法。
2. TOBの目的は、企業の買収や購買者化。
3. TOBされる株式の保有者は、3つの選択肢がある。
それでは、記事本文に入っていきましょう。
TOBとは、Takeover Bidの略称であり、日本語では、株式公開買付と言います。
あらかじめ、買付期間、買付株数、買付価格を公開した上で、対象の株式を保有する株主に売却を促し、取引所外でそれらの株式を買い付ける方法です。
なぜ取引所外で株式の買付を行うのでしょうか?
まず、市場で株式を買い進めると、他の投資家が株式を買い進めていることに気づき、株価が一気に上昇してしまう危険があります。
その結果、TOBを行うよりも高い価格で買うことになる恐れがあります。
そのため、取引所外での買付にすることで、一定の価格で買付を行うことができます。
ちなみに、TOBをするときに提示する買付価格は、現在の株価よりも高めに設定されることが一般的です。
これは、買付価格を株価にとって魅力的にすることで、TOBに応じる株主が増え、TOBを成功しやすくするためです。
この上乗せ価格のことをプレミアムと呼びます。
平均的にプレミアムは30から50%程度にあっています。
では、TOBを行う目的とは何なのでしょうか。
TOBは、主に企業の買収や子会社化を目指して実施されることが多いです。
会社法により、ある一定割合の株式を保有することで、企業の重要な決定に大きく関わることができます。
例えば、最低でも3分の1以上の株式を取得すれば、経営判断に影響を与えられるようになり、
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相手企業の関連会社とすることができます。
さらに、2分の1以上を取得すれば子会社化でき、100%を取得すれば、完全子会社にすることもできます。
上場企業の株式は市場で自由に売買されているので、常にTOBされるリスクに侵されていると考えることもできます。
そして、TOBには有効的TOBと液体的TOBの2種類があります。
まず有効的TOBですが、有効的TOBとは、買収される企業の経営陣から同意を得た上で行うTOBのことです。
例として、グループ企業の完全子会社化が有効的TOBに当てはまります。
日本で実施されるTOBのほとんどは有効的TOBになっています。
一方で、液体的TOBとは、買収される企業の同意を得ずに行うTOBのことです。
液体的TOBでは、会社の支配権を獲得する段階まで株式を取得することを目指します。
ただ、液体的TOBを仕掛けられた対象企業は、例えばホワイトナイトや増廃などの買収防衛策を取るので、有効的TOBに比べては成功率は低いです。
TOBする企業とTOBされる企業のメリット・デメリットについて知りたい方は、説明欄記載のURLより、ぜひいろはに投資の記事をチェックしてみてください。
本日の息抜き
本日のテーマ、TOBにちなんで、今日は最近のTOBニュースをご紹介したいと思います。
2021年の3月9日に、日本製鉄の東京製工へのTOBが成立しました。
TOB価格は、TOBを発表した前日終わり年に36.5%のプレミアムをつけた1500円でした。
東京製工はこのTOBに対して反対の姿勢を示していたので、このTOBは敵対的TOBということができます。
このような大手製造業の会社の敵対的TOBは非常に珍しいようです。
では、なぜ日本製鉄は東京製工の反対がある中でも、TOBを強行に行ったのでしょうか。
実は、日本製鉄は東京製工の最大の原材料の供給者でした。長年の付き合いがあった関係を持っていました。
そして、東京製工の業績不振、そしてその原因とも考えられる経営体制について、不満を最近持っていたようです。
日本製鉄は以前からこの経営体制の改善を求めてきましたが、改善がされていなかったと発言しています。
そのような中で、TOBが実践されることになりました。
今回TOBが成立したので、これからは経営体制などの改善をするよう、取締役会の専任などについて協議をしていくようです。
次回は特別買収目的会社スパックについて解説をしたいと思います。
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本日もご視聴いただきありがとうございました。
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