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株式会社インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。
こんにちは、最近は出社をしているインターンの星野です。
このポッドキャストでは、スマホ時代の投資・企業分析メディア、いろはに投資の記事をもとに、
投資の基礎知識から最近のトレンドまで幅広くご紹介いたします。
通勤時間などの隙間時間で、ながら学習をして、さまざまな知識をつけていきましょう。
本日ご紹介する記事は、2020年に公開したSPACとは、ゼロから解説、です。
まず最初に、この記事の結論3点をご紹介いたします。
1. SPACとは買収を目的とした会社。
2. 非買収企業は資金調達をしながら素早く上場できる。
3. SPACへの投資には未公開株と似たリスクもある。
それでは、記事本文に入っていきましょう。
SPACをご存知でしょうか。
日本ではあまり馴染みがないですが、実は現在アメリカにおいては非常に注目が集まっています。
SPACはIPOの際に用いられる手法で、以前から存在していましたが、ルールが緩かったことから不正が多く問題視されていました。
しかし、近年では投資家保護の目的で、さまざまなルールが設けられて対策がなされていることもあり、人気を集めるようになっています。
では、そもそもSPACはどういう仕組みなのでしょうか。
SPACとはSpecial Purpose Acquisition Companyの略で、直訳すると特別買収目的会社となります。
名前から察しがつくかもしれませんが、SPACは一般的な会社とは異なり、買収を目的に設立された会社です。
そのため、SPAC自体は事業を行いません。
SPACによるIPOの流れは以下の通りになります。
1.まず設立者が自己資本を投入してSPACを立ち上げます。これが会社の資産になります。
2.次に投資家から資金を集め、上場をします。
3.その後、買収する企業を探し、買収を行います。
そして最後にSPACと買収された企業が合併することにより、事業を営む非買収先企業が存続会社となり、上場会社になります。
では、なぜ買収するだけの会社にそもそもお金が集まるのでしょうか。
お金が集まる理由は大きく分けて2つあります。
1つ目の理由は、SPACも設立者が大企業の元経営幹部であったり、署名投資家であるなど一定のネームバリューがある人物が多いことです。
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この人が買収先を探すのだからきっとうまくいくだろうと、買収成功への期待が高まることでお金が集まりやすくなります。
2つ目の理由は、買収が進まなかった場合でも投資資金が返還されるからです。
SPACでは、買収が進まない場合でも通常2年程度で金利をつけて投資資金の返還をするため、金融緩和で余っているマネーの行き先となっています。
では、買収される企業のメリットについて紹介したいと思います。
買収される企業には資金調達ができる。SPACでのIPOは比較的早く済むというメリットがあります。
既存のIPOでは審査の際の条件が厳しかったり、審査に時間がかかるなどスタートアップ企業にとって障害がいくつかありました。
ですがSPACに買収されればまとまった額の資金調達ができると同時にIPOのプロセスを短時間で終えることができます。
そして個人投資家へのメリットは何なのでしょうか。
個人投資家にとっては未公開株式に小額で投資できるというメリットがあります。
従来未公開株式には基幹投資家や富裕層などの限られた投資家しかアクセスすることができず、個人投資家にはハードルの高い投資商品となっていました。
しかしSPAC自体は上場企業であるため、多くの投資家が小額から投資できます。
そしてSPACにはデメリットももちろんあります。
このデメリットについて詳しく知りたい方は、説明欄記載のURLよりいろはに投資の記事をぜひご覧ください。
本日の息抜き。今回はSPACについて解説をしたので、現在SPACを通じてのIPOを検討している企業について少しお話をしたいと思います。
今年2021年3月11日にシンガポールのグラブがアメリカでSPACを通じた上場を検討していることが報道されました。
アメリカの投資会社アルティメーターキャピタルのSPACとの合併を通じた上場を現在協議しているようです。
グラブというのは、東南アジアに旅行した方は知っているかもしれないのですが、東南アジア配車サービスを展開している企業です。
スマホで車でしたりタクシーを呼ぶことができる配車アプリを提供しています。
こちらのグラブは、もしかしたらソフトバンクグループが出資をしているニニコーン企業として知っている方もいるかもしれません。
このSPACを通じた上場なんですけれども、現在はまだ協議中で、詳細はこれからも変わっていく可能性が非常にあるので、今後の動きをぜひ注目して見ていきたいところですよね。
本日もご視聴いただきありがとうございました。
本日ご紹介した記事は、説明欄記載のURLよりご覧いただけますので、ぜひよろしくお願いいたします。
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