00:01
インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら劇する感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の古田です。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
ディーラーとその役割
今日はですね、ディーラー、トレーダー、ブローカーは何が違う?個人投資家の上手な付き合い方というテーマでお話しします。
これ私もよく混同しちゃうんですよね。金融関連のニュースを見ていると、ディーラー側とかトレーダー側って出てくるんですけど、正直違いがよくわからなくて。
そうですよね。実は私も最初全然わからなかったんですが、全部同じようなことしてるんじゃないの?というふうに思ってました。
でも実はですね、この3つって似ているようで全然違う役割なんですよ。
特に個人投資家の私たちがどの職種の人たちとどう付き合っていけばいいかって結構重要な話なんですね。
というかそもそも私たち個人投資家ってこの人たちと実際に関わりがあるものなんですか?
意外と身近なところにいますよ。
例えば斉藤さんが証券会社で株を買うとき、実はこの3つの職種の人たちが関わってるんです。
そうなんですね。全然意識してなかったので知りませんでした。今日はすごい勉強になりそうです。
それでは本編に入る前にちょこっと株辞典のコーナーです。
今日は自己感情取引という用語を解説します。
自己感情取引ですね。なかなか難しそうな響きですね。
これ難しく聞こえるんですが実はとってもシンプルで
自己感情取引っていうのは金融機関が自分のお金を使って株や債権を売買することなんです。
なるほど。お客さんのお金じゃなくて自分たちのお金で取引をするっていうことですね。
そうですそうです。
例えば証券会社がこの株は上がりそうだなと思ったときに自分たちの資金で買って値上がりしたら売って利益を得る。
これが自己感情取引です。
でもそれって普通に投資しているのと同じじゃないですか。
そう思うのもわかるんですが金融機関がやる自己感情取引は私たち個人投資家の投資とはちょっと違うんですね。
彼らは専門的な知識と情報そして大きな資金力を使ってより積極的に利益を追求するんですよ。
なるほど。今日の本編で出てくるディーラーっていうのはまさにこの自己感情取引をする人っていうことですね。
はい正解です。さすが斉藤さん早くも確信をついてきましたね。
それでは本編で詳しく見ていきましょう。
まずディーラー、トレーダー、ブローカーの違いを一言で表すとこうなります。
ディーラーは自己資金で売買を行う人。
トレーダーは他社の注文を執行・仲介する人。
ブローカーは買い手と売り手を仲介する人、機関です。
なるほど。ただまだ難しいのでもう少し詳しく教えてもらえますか。
もちろんです。まずディーラーから説明しますね。
ディーラーっていうのは先ほどのちょこと株式会社で話した自己感情取引をメインでやる人なんです。
つまりさっきの言葉で言うと自分たちのお金で取引する人っていうことですね。
そうですね。
彼らは市場に流動性を提供したり、価格を発見したりする重要な役割を担っているんです。
例えばマーケットメイクって言って、株式や債券の売りと買いの価格を提示して取引を成立させることで市場を活性化させてるんですよ。
そういう役割があるんですね。具体的にはどんな感じなんですか。
ある株の売り注文はあるけど買い注文がないっていう時に、ディーラーが自分のお金でその株を買うことで取引が成立するんです。
そうすることで市場が滑らかに動くようになるっていうわけです。
つまりディーラーは市場の潤滑油みたいな役割っていうことですね。
ただ、それってすごいリスクも大きそうだなって思ってしまいました。
そうなんですよ。ディーラーの世界って完全実力主義で、今はほとんどが無愛性なんです。
成功すれば大きな収入を得られますが、失敗すれば大きな損失を出す可能性もあるというとても厳しい世界なんですよ。
そうなんですね。プレッシャーもすごそうですね。
トレーダーの役割
ではトレーダーはどうなんですか。
トレーダーはディーラーとはちょっと違って、主に他社の注文を執行仲介する人という感じです。
トレーダーにはバイサイドとセルサイドの2種類があります。
バイサイドとセルサイドですね。また新しい用語が出てきましたね。
バイサイドのトレーダーは運用会社や銀行で働いていて、社内のファンドマネージャーの注文をブローカーに発注する役割を持っているんです。
一方、セルサイドのトレーダーは証券会社で働いていて、お客さんからの注文を取引所に出したり、取引条件を提示したりする業務を担当しています。
なるほど。つまり、バイサイドは買うの英語なので、買う側の立場で、セルサイドはセルだからその逆、売る側の立場でっていうことですね。
はい、そうです。英語の意味で覚えるとわかりやすいですよね。
そして最後にブローカーですが、これは買い手と売り手を仲介する人や機関のことを指します。
これは私たちにも短そうですね。証券会社とかがブローカーっていうことですね。
そうです。証券会社は典型的なブローカーで、お客さんの注文を市場に伝えて、最適な価格で取引を成立させるのが主な仕事なんです。
なるほど。じゃあ、ディーラーとトレーダーの利益構造っていうのはそれぞれどう違うんですか?
いい質問ですね。ディーラーは自己感情での売買による差額、つまり売買益が主な収益源です。
安く買って高く売る、その差額で利益を得るわけです。
ただその一方でですね、トレーダーは顧客からの注文執行による手数料が主な収益源になります。
取引料が増えれば増えるほど収益も上がる仕組みですね。
なるほど。ディーラーは売買の利益から得て、トレーダーは手数料から得るようなイメージですね。
ブローカーの収益構造
ではブローカーはどうなんでしょうか?
ブローカーも基本的には仲介手数料を利益としていて、お客さんの売買注文を成立させることで手数料を受け取ります。
ただ最近は手数料無料の証券会社も増えてきているので、収益構造も変化してきているんですよ。
確かにそうですね。だってSBI証券とか楽天証券とかって手数料無料になってますよね。
あれでどうやって利益を出しているんでしょうか?
実はそのような証券会社はダークプールっていう取引システムを使ったりしているんです。
これは証券会社が投資家同士の注文をマッチングするシステムで、有利に役上できた場合の差額を手数料として徴収することでユーザー側の手数料を無料にできるんです。
手数料無料だとその分仕組みがすごい複雑ですね。
でも私たち個人投資家にとってはありがたいですね。
そうですね。特に学生で投資している人とかは手数料とかにあんまりお金かけたくないので、ありがたいんじゃないかなとは思いますね。
さてここからが重要なんですが、私たち個人投資家はこの3つの職種の人たちとどう付き合っていけばいいかという話題になるわけですね。
確かに。職種の違いはもう先ほど説明してくれたのでわかりましたが、実際に関わるってなるとどうすれば自分にメリットがあるのかまだわかりません。
そこで投資初心者と投資中級者の方に分けて付き合い方をおすすめしていこうと思うんですが、
投資初心者の方にはまずブローカーとの付き合いがおすすめです。特にネット証券がいいと思います。
ブローカーですか?なぜですか?
ブローカーは基本的に顧客の利益を優先する立場にあるんです。
多様な金融商品へのアクセスを提供してくれますし、投資情報やツールも充実しています。
24時間オンラインで取引できるのも便利ですよね。
確かに、そうですね。でもブローカーと付き合う上で注意点とかってあったりしますか?
ネット証券の場合だと対面での相談ができないことや、自分で投資判断を行う必要があることが挙げられますね。
初心者には情報量が多すぎる場合もあるので、最初は小額から始めることをおすすめします。
投資中級者の戦略
中級者の場合はどうでしょうか?
投資中級者の方は実は複数の証券会社を使い分けている人も多いんですね。
2口座以上持っている人の割合が結構多いみたいですよ。
そうだったんですね。でもそういう場合ってどういうふうに使い分けているんですか?
例えばメイン口座は長期投資や認査用、サブ口座は短期取引やIPO申し込み用、そして各社の分析レポートを情報収集用に使うといった感じですね。
すごい戦略的に使い分けてるんですね。
リーラーやトレーダーと直接関わることはないんですか?
個人投資家が直接リーラーと取引することは一般的ではないですね。
ただ、トレーダーの専門的な分析は参考になることが多いです。
でも情報が常に正確とは限らないですし、手数料も発生する場合があるので注意が必要です。
うーん、そうなんですね。利益相反という問題もあるっていうのを聞いたことがある気がします。
いいポイントですね。金融機関は自分たちの利益を追求する必要があるので、時には顧客の利益と相反する場合があるんです。
だからこそ過度に信頼しすぎず、自分でも情報収集や勉強することが大切ですよ。
それから、証券会社によって手数料体系も違うので、自分の投資スタイルに合った会社を選ぶことが重要です。
頻繁に取引する人は低額制、たまにしか取引しない人は一躍醸成がいいとか、そういう使い分けですね。
なるほど、そういった使い分けもできるんですね。
はい。それでは本日の内容をまとめます。
ディーラーは自己資金での取引により差益を追求。
トレーダーは顧客注文の執行により手数料を獲得。
ブローカーは取引仲介により手数料を得るという基本構造でしたね。
個人投資家としては、自分の投資レベルと目標に応じて適切なパートナーを選ぶことが大切ということもよくわかりました。
今日も有益な情報ありがとうございました。
リスナーの皆さんにとっても参考になったのではないでしょうか。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
Apple PodcastやSpotifyなどお聞きのプラットフォームでの感想、評価の投稿をお願いします。
また、概要欄にはご意見フォームのURLも貼っておりますので、番組へのご意見もお待ちしております。
ご感想やご意見は、Podcastを収録するにあたってとても励みになります。
インターン生に話してほしいテーマなどがございましたら、
お気軽にコメントやフォームに送っていただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう。