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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。
本日は、前回に引き続き、8月27日に開催した投資家向けIRセミナープレミアムブリッジサロンから、
大島様による、最近の投資環境事情、個人投資家が注意すべきポイントの後編の後半エピソードを配信いたします。
前半エピソードを聞いていない方は、一つ前のエピソードからお聞きください。
じゃあ今、大きな流れで、投資環境として何があるんだということなんですけども、
少なくとも今ですね、世の中が言っているほどに、ハイテク投資の環境は悪くないはずです。
なんで今、ハイテク投資が悪いというふうに思われているかというと、
パソコンとかスマホ、それのローエンドのものが売れなくなったんですね。
それで需要が悪いということで、これインテルとAMDの市販機ケースさんの時の資料なんです。
左側がインテル、右側がAMD。
インテルはずっと右肩下がりなんですね。
これ上がクライアントコンピューティンググループということで、いわゆる消費者向けのコンピューター。
下がデータセンター。AMDも同じように作ったんですが、AMDは右肩上がりですね、どっちも。
インテルは両方とも右肩下がり。
なぜかというと、インテルは残念ながらインテル入ってる時代の黄金時代はもう終わってます。
技術的につまずいている。
さらに言えば、今インテルが作っているCPUが主力のものではなくなってるんですね。
特にAIで使うものとしては全く最先端のものでなくなってきたと。
確かにパソコンが売れないという話はあります。
どんなパソコンが売れないのっていうと、例えばこれ。
これお値段いくらのパソコンだと思われます?
一応パソコンの格好をしますよね。
これは教育用にロックダウンの間とかに配られたものの基本的なイメージのものですが、
これ2本で1万4千円。
1万4千円ですよ。
1万4千円のパソコンの中に入ってるインテルセレロンってだいたいいくらぐらいかというと、6千円ぐらい。
メーカーの卸しには当然もっと低いですよね。
それが売れないっていう数量効果は売れないですよ。
だけど逆にデータセンターのサーバーなんかに使っているCPUだいたいいくらぐらいすると思います?
これ170万とか200万とか1個はするんです。
すなわちこれをざっくり全部を100台売ったのとサーバー用のCPU1個売ったのとだいたいおんなじなんですね。
当然利幅も違ってくる。
そういった状況が起きている。
今どこが一番需要が元気か。
ただデータセンターですね。
データセンターもなんで需要があるのかって言ったらAIなんです。
このちょっと時間がないのでデータセンターの話はしませんけども、
NVIDIAの答えでもおんなじことが言われました。
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なぜならばNVIDIAに対して皆さん誤解が多いんです。
ゲーミングの会社って言われてますよね。
ゲームの会社というふうに捉えられてますけども、
NVIDIAっていうのは実はゲームっていうのは5分野あるうちのうちの1個にしかなってないんです。
セグメントとして。
確かに売り上げがここが大きいのは事実ですけど、
今一番大きいのはやっぱりAI。
データセンターのところということになるんですね。
ここの需要がすごい勢いで強いということは別にNVIDIAだけじゃなくて、
AmazonもGoogleもマイクロソフトも、
みんなクラウドのプロバイダーたちが自分たちは一生懸命やりますっていうことを言ってるのと。
Applied Materialsとか東京エレクトロンのような半導体製造装置メーカー、
こういったところもスマホとかパソコンに使われるものに関してはちょっと季節要因もあって落ち込んではいるけどもということを言いつつ、
一方でハイエンドのロジックモノに関しての需要っていうのは留まるところを知らないということを言ってまして、
あんなにその質問を遮るように川合社長も東京エレクトロンの川合社会長が、
皆さんと共有したいのはそういう今の半導体業界の実態ですっていうことをはっきりと言われてるんですよ。
それが今の今だよなということになります。
なのでちょっとハードルは高いかもしれませんけども、
9月の19日から22日までNVIDIAのオンラインのカンファレンスがあります。
例えばこういうのを登録していただいて、
CEOが喋っててその下にちゃんと映画と同じように字幕スーパーが出ますので、
今のAIの最先端とかっていうのを動画とかがきっと見れるでしょうということで、
こういうのをご覧いただいて、今の投資環境を見ていただきたい。
なので今は金利の上昇に関しては非常にみんなナーバスになってるけども、
金利上昇そんなに怯えることはないんじゃない。
少なくとも相当な悲観的なシナリオがもう織り込むところまで売られてきたということと、
人間の行動経済学的にも悲観バイアスってのは欠けやすいんですね。
そのためにメディアとかも悲観論的な話、暗い話、
ダメージが大きそうなものっていうのをキャッチーなものをとにかく上げるっていうのは、
バレになってます。
なので投資家の方はぜひぜひ、例えば今の金利の動きとか、
金利の動きっていうのは評論ではないのでリアルな結果ですから、
その数値を追いかけていただいて、
本当に今マーケットはどう思ってるのか見ているのか、
こういったことを見ていただいたらいいのかなという気がします。
すいません、質問をちょっとお受けしたいと思います。
はい、ありがとうございました。
それではまずライブをご視聴いただいている方から質問が2問来ております。
そちらからご紹介させていただきます。
来年の2月に黒田日銀総裁の任期が満了となりますが、
大島様の考える任期満了となった時の株式市場に与える影響はどのようなことでしょうか。
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1980年代、90年代にファンドマネージャーをされていた観点からお聞かせください。
お願いいたします。
そうですね。黒田総裁が今されている、最初はバズーカ法と言われていましたけれども、
金融緩和の姿勢というのは僕は極めて合理的に正しい判断をされていると思っています。
今の日本景気は実態的に金流を上げられる状態ではないというのは、
いろんなPCIとかを見ていただいても、コアの部分でどういうふうになっているかという動きを見れば判断できるということですね。
それと日本というのは人工構造的に見て、人工動態的に見て、
どうやっても簡単には景気の良くならない人工構造なんですよね。
要は上の方が多いと、労働層がどんどん減っているこの状態において、
今日本の景気は利上げをできるような状態ではないというのが思いなので、
じゃあ日銀総裁が代わってどんな人が出るかというのが一番の問題点でしょうねと。
なんとなく世の中のポピュリズムに乗って、僕は利上げしますよ的なトーンの方が出てくると、
株式市場は嬉しくないことを招くかもしれないんですけども、
黒田さんの路線を踏襲しますという方が続くならば大丈夫だろうなというふうに思います。
ただ中央銀行の人って、これは昔早見総裁のときの副総裁と話して聞いたんですけど、
中央銀行は利上げしたら勝ち、利下げしたら負け、こういうDNAらしいんですよ。
なのでこんだけずっと言われてて、そういうマインドの方が出てくると利上げをしちゃう、
そういう話に日寄り始めるということもあり得るかなと思うんですけど、
まあやっちゃいけないことだと思います。
ありがとうございました。続きましてのご質問です。
今回のお話は米国株が中心でしたが、中期的に日本株も期待ができるという理解でよろしいですか。
大島様が期待をしているセクターをよろしければ教えてください。
お願いいたします。
日本株全体に対しては、そんなには強気にはなれないです。
正直申し上げて、私がファンドマネージャーを始めたときの日本株というものが
世界のウエイトの中で占めていたものに比べると、直近のところですと、
数%しか外国人の投資対象として日本の株というのはアロケーションが割り当てられない。
7、8%があったらいいところというのが基本の考え方。
なおかつそれで日本人投資家よりも外国人投資家の方が、
ウエイトがでかいのが今の日本市場なので、
まず資金の自給的にも嬉しくはないよねと。
日本の企業の中で海外からのお金を受け入れられるだけの
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企業の自慢があるものがそんなにたくさんあるかというと、
そんなにはないとこういうふうに思っています。
ただ、私一番好きな会社はどこが好きと言われると、
上がる下がるの話じゃないです。
好きか嫌いかという話で言うと、トヨタがとにかく大好きなんです。
なんでかと言ったら、トヨタってすごい技術力もあるし、
世界でのブランド力もあるし、この先の環境の問題に対する対応は
多分世界の自動車メーカーの中で一番のピカイチだと思います。
なぜならば、皆さん電気自動車、電気自動車、電気自動車一心協と
言われるようなメディアが多いんですけれども、
電気自動車、本当に2030年になって他の来年期間のものダメと言われたら
大丈夫でしょうかねと。
今もう欧州、電気ないわけですよ。
高い高い天然ガスを輸入して、火力発電所を動かして、
その電力を供給して車を動かすということが本当に可能なのか。
もう編成風の蛇行があるから異常気象なんですけど、
編成風の蛇行が起こっていることによって風力発電、
ヨーロッパの風も吹かなくなってるんですよね。
ということで相当に厳しい。
その時に今例えばベンツなんかは、
もう全部電気自動車PEVに変えるって言っちゃってる。
来年期間の技術を蓄積してきた歴史を全部放棄しようと、
こういう流れに変わろうとしてるわけですね。
フォルクスワーゲンはそれが故にCEOを組みになりましたよね。
じゃあトヨタはどうなのって言ったら、
例えば水素ですよ。
水素燃料を使ったFCEVっていう燃料電池じゃなくて、
素直に水素を爆発させるようなエンジンのものを普通に開発をして、
それを後ろに乗っけて、
トヨタアキロ社長が自ら耐久レースで試してみたような、
そんなような会社ですよね。
それと昔三河の雇用を守るというがゆえに、
超エンダマの時に日本を出ていかなかったあの会社。
今回の中間決算の状態。
下請け会社の方たちの中には、
すごくまだ利益を出すのかというふうに言われましたけども、
あの会社がこの為替の中で、円安の中で利益を出し切らなかった理由、
何かあったら、
ものの仕入れコストを上げたんですよね。
それは増益要因分析を見ていただくとわかります。
あんだけの原価低減を必死にやる会社が、そこのところでマイナスに振ったんですよ。
なので今のような決算が出てる。
あんだけ国のためを頑張ってる会社もないし、
すごい技術を持っている。
自動運転なんかに関しても、
トヨタグループですごい技術を持っています。
これは技術の裏側を調べただければ、
わかりにくい話ということで、
一番自家創学が多くて、
裾野の広い会社。
そこが、
ピカピカだっていうのが、
日本にとって僕は一番の巧妙で、
そこに期待をしたいということです。
はい、ありがとうございました。
それではですね、ちょうどお時間となりましたので、
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以上をもちまして、ブリッジセミナーを終了とさせていただきます。
大島様、ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
いかがだったでしょうか。
このように、投資初心者の方にも役立つプレミアムブリッジサロンは、
今後もライブ配信を行っていきます。
説明欄に記載のURLより、ぜひご覧ください。
本日も最後までご視聴いただき、ありがとうございました。
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ご視聴ありがとうございました。