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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。
皆様いかがお過ごしでしょうか。インターン生の天貝でございます。
このエピソードでは、投資、経済、お金、ビジネス関連の書籍を、インターン生がピックアップしてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」という本です。
この本は、普段の仕事で定理・会計を扱う方だけではなく、ありとあらゆるビジネスパーソンにお勧めしたい一冊となっております。
著者の紹介をいたしますと、この本の著者は柴田直樹さんです。
株式会社楽天の元執行役員であり、現在はシリコンバレーにてスタートアップを経営されています。
またその傍ら、ウェブコンテンツ、ノートにて決算が読めるようになるノートを連載しており、本書はそれを基にして書かれております。
今回の書籍紹介では、決算が読めることの大切さ、そして実際のケーススタディを紹介したいと思います。
まず大前提として、決算書を作るのは、タイムや会計の専門知識がなければできません。
しかし決算を読むことに関して言えば、こっちさえ学べば誰でもできるようになります。
そして決算が読めるようになることで得られるメリットは非常に大きいのです。
現代のビジネスパーソンは、どんな仕事をしていても、いやをなしに多くの数字と日々格闘すだろう得ません。
ただ日常的に触れるこれらの数字を自分なりに再利用できる知識に変換できる人は非常に少数です。
この情報を知識に変換するスキルのことを、筆者は独自の言葉でファイナンシャルリテラシーと呼んでいます。
筆者は日本人は数学力が高いが、ファイナンシャルリテラシーに欠ける人が少なくないと感じているそうです。
MBAや英語を身につけることももちろん大切ですが、多くの日本人はまずこのファイナンシャルリテラシーを身につける方が有益ではないでしょうか。
数字というものは万国共通で、教会業種の違いを超えてありとあらゆるビジネスで使われています。
そこから企業のビジネスモデルだったり、それら企業の戦略を読み取る力は、
どんな職業の人でもすぐに実務で使えるスキルになるでしょう。
MBAや英語を一から身につけるには多くの時間的・金銭的コストがかかりますが、決算を読むスキルは安価で効率的に身につけることができます。
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本書を手に取って、ぜひ決算を読み解くコツを身につけましょう。 それでは本書の内容について紹介していきます。
本書では、まず会計の素人でも決算を読み解くコツを最初に紹介してから、業界ビジネスモデルごとの決算をケーススタディとして紹介しています。
そのコツとして、筆者は会計の素人でも決算を上手に読むための10カ条を挙げています。
それは他人の家庭の家計本を除くつもりで読む。 必要なのは取得演算のみ。
決算単身ではなく決算説明会資料から読む。 企業の将来を予測しようとする前に過去を正確に理解する。
各ビジネスの構造を数式で理解する。 各ビジネスの主要な数字を暗記する。
徹底的な因数分解でユニットエコノミクスを計算する。 成長率を必ず確認する。
一社だけではなく類似企業の決算も分析比較する。 類似企業間の違いを説明できるようになる。
以上の10カ条です。 どれも非常に分かりやすい言葉で仮説されているので、ぜひ本書を手に取ってこれら10カ条を学んでみてください。
それでは続いてケーススタディの紹介に参りましょう。 本書では5つの業界ビジネスモデルについての事例と
企業の買収M&Aについての事例が紹介されています。 本日はその中からECビジネスの決算について取り上げたいと思います。
ECには大きく分けて2つのビジネスモデルが存在します。 1つ目はAmazonに代表されるような国販型です。
自社で商品を仕入れ、それを販売するビジネスになっております。 2つ目はマーケットプレイス型です。
こちらは楽天市場、Yahooショッピングや メルカリなどが該当するビジネスモデルです。
どちらのECビジネスでも重要な指標として、 自社は取扱い価とテイクレートを挙げております。
取扱い価とは売買された商品増額、 そしてテイクレートとは取扱い価が100あった場合に自社の売り上げがいくらになるのかを表す割合のことです。
よってECビジネスにおけるネットの売り上げは 取扱い価×テイクレートで表されます。
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Amazonは物流改善に莫大な投資をすることで こちらの取扱い価を伸ばしてきましたし、
楽天市場は消費者にとってのサービスとしての魅力を上げることで テイクレートを向上させてきました。
その他にもEC企業は様々な施策を打っていますが、 全ては取扱い価とテイクレートを向上させることに帰着されます。
本書ではそれらの施策を分解し、より細かい戦略まで解説しています。 こうしたビジネスモデルと関係する指標を学ぶことで決算を読むのが楽しくなるでしょう。
この書籍では今回紹介したECビジネス以外にも様々な企業のビジネスモデルや 決算を読むポイントについて解説しております。
決算を読み、ファイナンシャルリテラシを上げるためにも、 今回興味を持った方はぜひこのMBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣を手に取ってみてください。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。 ぜひこの番組への登録と評価をお願いいたします。
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