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2023-11-29 11:25

#612【書籍紹介】「20代からのファイナンス入門」金融のメカニズムはどう読み解く?

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このシリーズでは、投資・経済・お金・ビジネス関連の書籍をインターン生がピックアップしてご紹介していきます。 今回は、「20代からのファイナンス入門」です。 本書は、金融のメカニズムを読み解くために必要なファイナンスについて基礎から解説しています。 今回は中でも、第1章で語られる金利とその動きについてお話ししています。 著者:永野 良佑 興味を持った方は、ぜひ本を読んでみてください! ⇒https://amzn.to/3R4EsmK ブリッジサロン ⇒⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.bridge-salon.jp/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ いろはにマネー⇒⁠⁠⁠⁠⁠https://www.bridge-salon.jp/money/⁠⁠⁠⁠⁠ 株式会社インベストメントブリッジ作成

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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
インターン生の高田でございます。
このエピソードでは、投資、経済、お金、ビジネス関連の書籍を、インターン生がピックアップしてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、20代からのファイナンス入門という本です。
著者の永野亮介氏は、ひとつ橋大学経済学部卒業後、外資系金融機関を中心にストラクチャードファイナンス、クレジット・トレーディング業務に主に有事した金融アナリストです。
この本は主に投資初心者におすすめです。
題名の通り、若い世代にはもちろん、ミイサやイデコを機に投資を始めてみようと考えている方々に広くおすすめできます。
この本では、需要と供給や金利のメカニズム、リスクとリターンの関係というファイナンスの基礎が書いてあります。
文章ベースで書かれているため、読みやすく、数式に抵抗を持っている方にもおすすめです。
この本を読めば、様々なニュースか市場にどのような影響を与えるのか、自分で判断できるようになります。
それでは、内容・構成の紹介に移りたいと思います。
本書は、序章市場機能について、第1章金利とその動き、第2章債権と信用リスク、第3章外国為替と金利、第4章株式の機能とその値段、第5章リスクとリターンという章立てになっています。
お金がお金を生む世界である金融の肝が金利にあり、金利を稼ぐためには、預金の次に債権が重要であるからこそ、この順番になっていると説明されています。
また、外国為替も金利との関係が重要ですし、株式は金利・債権の延長線で捉えるべきだとしています。
この本を通して読むと、外国為替の仕組みや株価の決まり方を把握する上で、この順番で学ぶべきだと踏み落ちるはずです。
今回は、基礎となる第1章の金利とその動きについてご紹介します。
そもそも金利とは、お金というもののレンタル料でしかありません。
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金利を理解するためには、まずお金をお金と思わないことが大切です。
例として、車を借りる場合を考えてみます。
レンタカーの仕組みは、レンタカー屋さんで車を借り、その車を返した時に借りていた時間に応じてレンタル料を支払います。
借りたものを返す時に、そのお礼としてレンタル料を支払うという簡単な仕組みです。
同じように、お金というものを借りた場合にも、そのお礼としてレンタル料を支払います。
そのレンタル料に当たるのが金利です。
お金の貸し借りに関してややこしいのは、借りたもの、すなわち返すものとそのレンタル料がどちらもお金であるという点です。
また、金利はパーセント表示になっていることもややこしい要因の一つです。
しかし、パーセント表示の方が感覚的にわかりやすいこともあります。
例えば、人口に関して1000人増えたということを評価するときには、元の人数を考えることが重要です。
100万人から1000人増えたのか、1万人から1000人増えたのか、では大きく違うということは感覚的に理解できるでしょう。
金利についても同様のことが言えます。
貸し借りしたのもお金、金利もお金なので、差額よりもパーセントで表す方が計算しやすくわかりやすいのです。
また、金利は年率で表すのが一般的です。
つまり、1年あたりの表示になっているのです。
これは重要な約束ごとになっています。
ややこしい言葉についても整理しておきましょう。
まず、利息というのは、お金を借りたり貸したりしたときに、実際に支払ったり受け取ったりする金利分の金額のことを指します。
100万円を金利2%で預けたときの利息は2万円だというわけです。
利率は、利息を計算するための金利が率で表されることを明示するための表現です。
預金金利という代わりに預金の利率と言ったり、金利が高いことを高利率と言ったりするのです。
利回りというのは、債権を保有することによって得られる実質的な利息を年率にして表したものです。
債権の利回りについては、本書の第2章の部分で詳しく説明されています。
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金利とは、これらのコンセプトをすべて含めたものです。
お金がお金を生む、つまり金から得られる利益だから金利なのです。
金利とは、お金の貸し借りをするときのレンタル料だということを確認しました。
このレンタル料も市場で決定されます。
つまり、需要と供給によってレンタル料が決まります。
レンタルDVDを借りるときを考えると、新作ビデオを借りるときの方がレンタル料が高いのは、
それを借りたいという人が多く存在するからなのです。
同様に、お金に関しても借りたいと考える人が多ければ金利は上がるのです。
そして、最も頻繁にお金を貸し借りしているのは銀行同士なのです。
銀行は私たちから預金という形で預かったお金を使って、
住宅ローンや企業向け融資という形で貸し出しをしています。
その際、融資が増えすぎて一時的にお金が足りなくなる銀行もあれば、
逆に預金が増えすぎてお金が余る銀行も出てきます。
このような場合、お金が余っている銀行から、
お金が一時的に足りなくなっている銀行にお金を貸すのです。
つまり、お金が足りなくなっている銀行が多くなると、
お金を借りたい銀行が増え、その結果として金利は上がることになります。
逆もまたしかりです。
では、お金を借りたい銀行が増えたり減ったりする要因は何があるでしょうか。
代表的なものには、景気とインフレまたはデフレがあります。
景気が良いという状態は、経済統計的には経済成長をしている時です。
感覚的には、物が次々と売れる、消費者がどんどんお金を使っているという状況です。
消費が増えれば、物やサービスを提供している会社が儲かり、
従業員の収入が増え、それによってまた消費が増えるという状態です。
物を作っている会社にとって、景気が良い時はどんどんと物を売りたいので、
工場を大きくしたり、設備を最新のものにして、
商品をより多く作れるような体制を作ろうと考えるのは自然なことです。
そのためにお金が必要になります。
このように、会社がお金を必要とする時に一番簡単なのは、銀行からお金を借りることです。
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つまり、景気が良くなると会社が工場を大きくしたり、設備を新しくするのにお金を必要とし、
そのお金を銀行から借りるようになります。
銀行の側で貸し出しが増えると、お金が足りなくなる銀行が増えることになりますから、
今度は銀行同士のお金の貸し借りをする市場で、お金を借りたい銀行が増えることになります。
お金を借りたい銀行が増えると金利は上がります。
まとめると、景気が良くなるとお金を借りたい会社が増え、
お金を借りたい会社が増えるとお金が足りなくなる銀行が増え、その結果金利が上がるのです。
ここまでの説明で、公共時に金利が上がるということのメカニズムが理解できたでしょうか。
この章の後半では、さらに日銀の金融政策や住宅ローンのことにも触れています。
続きはご自身で読んでみてください。
今回は20代のファイナンス入門の中から第1章、金利とその動きについてご紹介いたしました。
簡単な例と丁寧な解説で、ファイナンスの基礎の基礎を学ぶことができます。
金融ニュースの理解のための最低限の知識をつけておきたいという方はぜひ手に取ってみてください。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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