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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
こんにちは、インターン生の小澤です。
本日は、医薬品の業界、個別株分析を行っていきます。
平均寿命ランキング1位の日本。
このことからも、医薬品の力が欠かせないことがわかるでしょう。
今回は、医薬品業界のビジネスモデルや現状、将来の展望まで、詳しく解説していきます。
医薬品メーカーとは、医薬品を研究、製造し、販売しているメーカーのことを指します。
医薬品の主な収入源は、医薬品の製造・販売です。
主なビジネスモデルは、自社で製造した医薬品を
医薬品卸し会社を経由して、医療機関や薬局に提供するというものです。
また、少数ではありますが、卸しを通さず、
直接製薬会社から医療機関や薬局に提供される場合もあります。
製薬会社から卸売会社、卸売会社から医療機関や薬局、
そこから消費者の元に届く各段階において、販売量としての収益が発生します。
次に、医薬品の種類についてお話しします。
医薬品業界を理解する上で、医薬品の種類は適切に把握しておくのがおすすめです。
どのような医薬品があるのか、簡単に確認しておきましょう。
医薬品は2種類に分けられます。
一般用医薬品と医療用医薬品。
一般用医薬品とは、医師の処方に基づいて患者が薬局などで購入する薬のことです。
それに対し、一般用医薬品とは、医師の処方箋がなくても、
ドラッグストアなどで個人が自由に買うことのできる医薬品を指します。
医療用医薬品は、さらに新薬と後発医薬品、ジェネリックに分けることができます。
製薬会社が行うのは製造・販売だけではありません。
研究開発もまた、持続的成長には欠かせない活動といえます。
新薬を販売するまでには、9から16年にも及ぶ研究開発期間と
数百億円から一千億円を超える費用が必要です。
狭き門をくぐり抜けた後、やっと発売に至った新薬は、
特許期間や再審査期間の間、独占販売が認められます。
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この期間に売上が拡大しますが、その後はジェネリック医薬品が現れるので、
独占販売期間が勝負となります。
ここまでは、医薬品業界のビジネスモデルについてお話ししてきました。
続いて、医薬品業界の現状について解説していきます。
2022年の日本の医薬品の市場規模は10.9兆円と拡大しました。
これは、新型コロナウイルス関連の治療薬や診断薬の影響と考えられます。
しかし、近年の国内の医薬品市場の成長は鈍化が続いています。
これは国内だけの傾向ではありません。
今年に注目すると、米国経済が投資家の予想以上に強く、
景気変動に敏感な業種認識金が流れ、
業績の安定感からディフェンシブ株とも呼ばれる医薬品株は、
世界的に低迷しやすい環境にありました。
次に、注目のニュースと今後の医薬品業界を見ていきましょう。
医薬品業界にとって明るいニュースをご紹介します。
それは、「市販薬は全面的にネット販売が解禁されたこと。」です。
以前よりオンライン服用指導の取り組みがありましたが、
2025年以降から対面販売の義務が残っていた一部の薬がネットで購入できるようになります。
これにより、1兆円弱の国内市販薬市場がネット販売がすでに広まっている欧米に近づき、
売上げの増加が期待できることでしょう。
気になる安全上の問題は、薬剤師・患者が微分症を使い、
本人確認をした上で処方される仕組みになっているので、
安全線も維持しながらの処方を目指しています。
利用者の利便性、売上げ向上につながる改正、これからも医薬品業界に注目ですね。
一方で、医薬品業界に影を落とすニュースもご紹介します。
それは、薬価制度の改正です。
超高齢化社会を迎えた日本は、医療費の増加が切迫した課題となっております。
増え続ける患者に対して、限られた予算で医療を提供していかなくてはなりません。
そこで打ち出されたのが、薬価制度の改正です。
薬価制度とは、増え続ける医療費を支える医療保険制度が崩壊しないように、
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薬剤費を抑えるための動きのこと。
対象の価格が決められる医薬品は、医療保険に適用されるもので、
医薬品業界にとっては大きな板手になります。
全体的に見ると、医薬品業界の現在とこれからは厳しい状況という印象です。
最後に、代表的な会社を紹介します。
武田薬品工業 証券行動 4502
医薬品業界において、国内で圧倒的な存在感を放つのが武田薬品工業です。
武田薬品工業の強みは、開発と豊富な商品。
2023年3月期では、630億円を超えた開発費を投入しています。
これは、医薬品業界で研究開発にかける費用2位の会社の約2倍弱の額です。
また、幅広い商品の取り扱いも魅力の一つです。
高血圧の薬やガン、血液疾患等の薬。
また、新型コロナワクチンも作っています。
ここからは業績を見ていきましょう。
ビジネスの規模を図る売上高。
会社全体のビジネスの整備を図る経常利益ともに、国内トップの成績。
売上高は、国内2位の会社と比較すると約2兆円の差があることから、
圧倒的なシェアを誇っていることは一目瞭然です。
11月24日時点の終わり値、4,203円。
配当利回り4.44%。
成長率を示すPER調整後のものは20.68倍。
安定性を示すPBRは1.05倍です。
9月に最高値4,860円を記録しましたが、
10月30日に最安値3,988円となりました。
この株価の下落の要因は、市場から大きな期待を集めていた
新薬候補の臨床試験を中断すると発表したためだと考えられています。
PBRが1倍を下回ったことにより、
13年ぶりに1,000億円の自己株式取得を発表しました。
現在は回復に動き、買いの傾向となっております。
医薬品業界には新薬に強い、ジネリックに強いなど
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独自の戦略や強みを持った企業がたくさんあります。
この機会に他の企業、そして医薬品業界に
注目してみるのはいかがですか。
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