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2025-07-04 12:55

インフラ業界は闇落ち?深刻な現状と関連銘柄を紹介

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サマリー

日本のインフラ業界は老朽化が深刻な状況にあり、政府や建設業界は新しい技術を活用して解決策を模索しています。特にインフラDXの推進が注目されており、効率的な維持管理が求められています。インフラ業界は重要な課題に直面していますが、企業の成長や技術革新が希望の兆しを見せています。また、DX技術の導入が新たな成長機会を生み出す可能性を秘めています。

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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話を、ながら聞きする感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の古田です。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
インフラ業界の深刻な現状
今日は、インフラ業界は闇落ちっていう、ちょっと刺激的なタイトルなんですが、斉藤さん、インフラって聞くとどんなイメージですか?
そうですね。道路とか橋とか、地味だけど大切なものみたいなイメージが湧きますね。
ただ、ちょっと刺激的なタイトルの通り、闇落ちっていう言葉が気になります。
なんか深刻な問題とかがあるんでしょうか?
まさにそうなんです。実は、日本のインフラって今、すごく深刻な状況に陥ってるんですよ。
斉藤さん、普段使っている道路とか橋が何年前に作られたかって考えたことありますか?
えー、考えたことすらなかったです。確かに私の家の周りの道路とか結構老朽化していて、
なんかひびというか地割れというか、なんか大丈夫なのかなって思うような道とかあったりもするんですけど、
だからといって何年前から作られたかとか気にしたこともなかったです。
それまさに今日のテーマに直結してるんですが、実は日本のインフラの多くが50年以上経っていまして、
老朽化が本当に深刻なんですね。でも一方で、それを解決する新しい技術も出てきています。
投資の観点から見ると面白い分野になってるんですよ。
なるほど。確かに問題があるからこそ、それを解決するビジネスチャンスもあるってことですね。
気になります。
本編に入る前に恒例の株辞典のコーナーです。
選別受注の重要性
今日は本編に関連して、選別受注という用語を解説します。
選別受注ですか。なんか自面からすると仕事を選んでるみたいなイメージが湧きますね。
はい。まさにその通りで、選別受注っていうのは建設会社が利益率の低い案件とか赤字リスクの高い案件を避けて、
採算性の良い案件だけを選んで受注することなんです。
なるほど。でもなんか私の勝手なイメージなんですけど、
普通会社って売上を上げるためにできるだけたくさん仕事を取りたがるみたいなイメージだったんですけど、そういうことではないんですか?
いい質問ですね。実は建設業界って昔は売上市場主義で、とにかく仕事を取れっていう風潮があったんです。
だけどその採算を土返しで受注した結果、工事が始まってから想定以上にコストがかかって赤字になるなんてことが頻繁にあったんですよ。
なるほど。これでは本末転倒ですもんね。売上が上がっても利益が出ないなら、そもそもやる意味すら疑ってきてしまいますもんね。
そうなんです。特に最近は人手不足とか資材価格の高騰で建設コストが上がっていて、
ゼネコン各社は選別受注を重視するようになったんです。つまり利益をしっかり確保できる案件だけを厳選して受注するっていうことですね。
例えば建築分野で言いますと、通販の事業がAmazonとかですね、全体的に活発になることによって物流倉庫とかを多く受注する会社が増えています。
倉庫は広大な敷地さえあれば建物として結構単純な作りなのでサクッと作れちゃうんですよね。
なるほど。まあ選別受注することでトータルの売上が減るかもしれないけど、こういう簡単な単純な作りの倉庫とかで利益率を上げていくみたいな感じですか?
はい。まさにそういうことです。投資家目線で見ると選別受注を行っている会社は収益性が改善する可能性が高いので、注目すべきポイントがあります。
実際今日紹介する体制建設なんかも、この選別受注戦略が構想して工業責任につながっているんです。
今日の本編にも関係してくるんですね。楽しみです。
インフラDXと新技術の紹介
そこで本編に入っていきましょう。まず日本のインフラがどれだけヤバい状況なのかっていうのをお話しします。
はい。闇落ちって言ってるくらいですもんね。お願いします。
実は日本のインフラって戦後の高度経済成長期、1955年から1973年頃に集中的に作られています。
つまり今から50年以上前に作られたものが多いんですね。
なるほど。インフラ50年以上って結構な、人間で言っても結構な落としですよね。
そうなんです。それで国土交通省の予測によると、日本のインフラは50年以上前に作られています。
そうなんです。それで国土交通省の予測によると、2040年時点では道路や橋の約75%、港湾施設の約68%が建設後50年以上経過すると言われています。
それはさすがに心配になってきますね。ここまで建設から時間が経つと事故とかも起きてきてるんでしょうか。
今年1月にも埼玉県八王子市で道路陥没事故が発生してましたよね。
この道路陥没事故はすごく悲惨な事故でしたよね。道路って言うと、そもそも行政の仕事なのかなっていうような印象があるんですけれども、政府はどんな対策を取ってるんでしょうか。
政府も手をこまねいているわけではありません。2013年にインフラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議を設立、インフラ長寿命化基本計画を策定しています。
長寿命化ってことは、長い寿命って書くので、要は長持ちさせるっていうことですかね。
はい、そうなんです。でも問題なのは維持管理費についてということで、多くの施設は地方自治体が管理しているんですが、維持管理費は1993年度の約11.5兆円をピークに減少傾向にあるんですよ。
しばらく減少してるんですね。お金が足りてないことがすごいわかりますね。ただ施設は古くなってますから、本当はもっとお金が必要ですよね。
はい、まさにそこが闇落ちの部分なんです。でもここからが面白いところで、この問題を解決する技術革新が進んでるんです。ここでのキーワードはインフラDXです。
DXって最近よく聞く言葉ですが、斉藤さんはご存知ですか。
はい、もちろんわかります。デジタルトランスフォーメーションのことですよね。要はデジタル技術を使って業務を改革するというようなことでしょうか。
はい、まさに斉藤さんのおっしゃる通りで、国土交通省では2020年にインフラ分野のDX推進本部を設置して、本格的にデジタル化を進めています。
具体的には3つの柱があります。1つ目がインフラの作り方の変革。これは建設現場の作業を遠隔化、自動化、自立化することです。
2つ目がインフラの使い方の変革。各種手続きのデジタル化ですね。そして3つ目がデータの活かし方の変革です。3次元データを活用したコミュニケーションの推進です。
なるほど、すごく具体的ですね。でも実際にどのような技術があるんでしょうか。
はい、そこで面白い例があります。フジフィルム証券コード4901が開発したヒビミッケって知ってますか?
ヒビミッケですか、すごいなんかかわいい名前ですね。
かわいいですよね。これはフジフィルムが医療画像解析技術を応用して、橋梁、トンネルなどのコンクリート構造物のひび割れをAIで自動検出するサービスなんです。
現在1500社以上が利用していて、従来の人手による点検に比べて作業時間が半減できるんですよ。
もともとは医療技術だったものを使って、それをインフラに応用するっていう発想がすごい面白いですね。
でも確かにレントゲンで骨折とか骨に入ったヒビを見つけるのと、コンクリートのヒビを見つけるのって似てるのかもしれませんね。
わかりやすい例えありがとうございます。そうなんです。こういう技術革新もあって、建設分野のIT投資はじわじわと伸びてるんです。
大手ゼネコンも2025年以降、建設DXへの投資に力を入れる予定なんですよ。
なるほど。やっぱり問題があるからこそ、それを解決する技術が生まれて、投資機会にもなるっていうことですね。
では具体的にはどのような企業のどんな株に注目すればいいでしょうか。
はい。では注目の3名柄をご紹介しますね。
まず1つ目はタイセイ建設。こちら証券コード1801です。
インフラ業界の現状
タイセイ建設といえばスーパーゼネコンと呼ばれる本当に大手の建設会社ですね。
はい。そうです。タイセイ建設は2025年3月期の土木売上高が全期費24.7%増の6306億円となって、2006年3月期以降で最高記録を突破しました。
全期費25%近く増えてるってすごい成長率ですね。
はい。建設DXの推進でも先駆的な役割を果たしてるんですよ。
次に2つ目をご紹介いたします。2つ目はリベラウェア。こちら証券コード218Aです。
こちらは2024年7月に東証グロース市場に上場したばかりの屋内競艇空間点検ドローンの開発企業なんです。
ドローンでインフラ点検をするみたいな企業ですかね。すごく未来的ですね。
はい。そうなんです。見えないリスクを可視化するというビジョンで、これまで困難とされていた狭くて暗くて危険な設備の点検を可能にしているんです。
こちらサイズが手のひらサイズぐらいになっていまして、1台1000万円近いという高価なんですけど、
でもそれでいて高性能なアイビスというドローンを開発していて、2024年1月のノート半島地震では倒壊した住宅内の調査にも活用されました。
実際に被災地でも活躍されてるんですね。確かに手のひらサイズということで人が入れない危険な場所にも入れそうで、本当にこういうところこそドローンの出番ですね。
そして3つ目がショーボンドホルディングス。こちら証券コード1414です。
こちらはコンクリート補修最大手の会社で、橋梁、トンネル、高速道路の補修に強みを持っています。
補修を専門にしている会社があるんですね。
2025年6月期第3四半期の業績も売上高679.2億円で、前年同期費4.8%増、営業利益162.9億円で、前年同期費3.6%増ととても向上なんです。
しかも自己資本比率82.0%という財務基盤の強さも魅力的ですね。
自己資本比率8割超えってなかなか見ない数字ですごいですね。
でも投資する上では注意点もあります。
まずインフラ整備って本質的に長期プロジェクトなので、短期的な株価変動に惑わされず、長期的な視点で投資することが重要なんです。
確かに今橋一つ取っても作るのに何年もかかりますもんね。
そうなんです。あと製作変更リスクも要注意です。
インフラ関連企業は製作に大きく依存するので、公共事業費の動向なんかも影響します。
それから金利変動リスクもあります。金利が上がると資金調達コストが増加して企業の業績に影響する可能性もあります。
あとは技術変化の対応、人材確保の問題、資材価格の変動なんかも留意点として覚えておいてください。
将来の展望
はい、今日は闇落ちから始まったインフラ業界の話でしたが、最終的には希望が見えてきましたね。
問題があるからこそ、それを解決する技術やビジネスが生まれるんですね。
はい、まさにおっしゃる通りです。
日本のインフラ業界は確かに深刻な課題を抱えていますが、DX技術の導入で新たな成長機会を見出しています。
投資対象としても社会貢献の観点からも、今後ますます重要性を増していく分野だと思います。
長期的な視点と適切なリスク管理があれば、魅力的な投資機会になりそうですね。
そうですね。皆さんも身の回りのインフラを見る目が少し変わったのではないでしょうか。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
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最後までお聞きいただきありがとうございました。
それではまた次回お会いしましょう。
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