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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の中野です。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
キダルトの登場
斉藤さん、最近ニュースで東京おもちゃショー2025の話題を見たんですけど、
玩具業界、いわゆるおもちゃ業界って意外と熱いんですね。
そうなんですね。私もそのニュース見ました。
各企業を大人をターゲットにしたおもちゃを出しているっていうのがすごく印象的でした。
昔っていうのもなんですけど、私たちが子供の頃はおもちゃが子供が主役のものみたいな考え方だったんですけど、
今はどんどん大人が主役になってきてるんですね。
まさにそこなんですよ。
今日のテーマのキダルトって言葉、斉藤さんは聞いたことありますか?
キダルトですか。なんとなく言葉の意味的にキッズとアダルトを合わせた言葉ですかね。
その通りです。
なんとなく想像はつきますが、詳しくはどういう意味かわからないです。
実は今、このキダルトが玩具業界を大きく変えているんです。
少子化で子供の数は減っているのに、玩具市場は過去最高を更新し続けているんですよ。
過去最高ですか。それは意外ですね。
子供が減っているのに、おもちゃが売れているってちょっと不思議な現象ですね。
そうなんです。今日はその謎を一緒に解き明かしていきましょう。
大人の玩具購入
よろしくお願いします。
それでは本題に入りましょう。
まず、日本の玩具市場規模は2024年度には1兆992億円となっています。
すごい規模ですね。でも中野君、さっき少子化って言ってましたよね。
そうなんです。これが面白いところで、2015年度からの10年間で、
日本の15歳未満の人口は13%程度も減少しているんですよ。
でも同じ期間で、玩具市場は37.3%も増加しているんですよ。
子供がこんなにも減っているのに、それ以上に市場が拡大しているって、これはどういうことなんでしょうか。
その答えがギダルト商品なんです。
キッズ、子供とアダルト、大人を組み合わせた情報で、大人が子供の頃に楽しんでいた玩具に、
もう一度興味を持って楽しむというコンセプトです。
なるほど。大人もおもちゃを買うようになったから市場が拡大したんですね。
でも大人って子供とは違った買い方しそうですよね。
その通りです。ギダルトソンの特徴として、まずコレクター志向が非常に強いんです。
例えば今年2月に発売された宝トミーのトミカ55周年記念モデル、
トミカガレージは6600円と通常品の10倍を超える値段だったんですけど、
ネット直販では数日で完売したんです。
そうなんですね。トミカって確か1000円しないくらいでしたよね。
それがそんな値段になっても売れちゃうんですね。
そうなんです。しかもトレーディングカードゲーム、いわゆるTCGのような
単価の安い商品を大量に購入する傾向も見られています。
一つ一つは安くてもコレクションとしてたくさん買うんですよね。
なるほど。TCGといえばポケモンカードとか遊戯王とかですよね。
確かに私の周りでも大学の友達とかでもポケカやってる人結構いるかもです。
ですよね。実は国内各市場で最も規模の大きいジャンルがTCGなんです。
ポケモンカードや遊戯王って発売から数十年も経過しているシリーズなんですけど、
幼少期にプレイしていたユーザーが大人になっても今でもプレイを継続しているんです。
なるほど。大人になっても続けている人が多いんですね。
でもなぜ今になってこんなに気軽と商品が盛り上がっているんでしょうか。
実はSNSの普及が大きく関係しているんです。
自分の好きなものをコレクションしてSNSで発信することで
共通の趣味を持つ人と楽しむことを重視している人が多いんです。
うーん、確かに。
インスタとかXで自分のコレクションを投稿している人ってよく見ますね。
そうなんです。
特にコロナ以降で人との関わりだったりコミュニティが変化する中で
大人がおもちゃを楽しむ傾向が強まったと考えられています。
家にいる時間が増えて趣味に時間を使う人が増えたのかもしれませんね。
なるほど、コロナ禍の影響もあったんですね。
最近平成女子ブームとかも起きてますもんね。
ところでTCG以外で注目のジャンルはあったりしますか?
はい、あるんです。
カプセルトイやレトログッズが急成長しているんです。
特にカプセルトイでは2024年度のカプセルトイ市場規模が約1410億円に達していて
前年度比でプラス20%を超える大幅な上昇となったんです。
カプセルトイ、ガチャガチャですね。
確かに最近ゲームセンターとか駅とかで見かけるガチャガチャの種類がすごく多くなっているような気がします。
そうなんです。
要因としては気だるととインブランドに加えて専門店の出店が増加したりコラボの増加、
そして品質向上による高価格化も挙げられます。
昔は100円ぐらいだったのが今は500円を超えるガチャガチャなんてありますよね。
確かに中身のクオリティも上がってきてますもんね。
あと最近はAIを使ったおもちゃなんかも出てきてませんか?
鋭い指摘ですね。
日本おもちゃ大賞2025の気だると部門で優秀賞を獲得したシャープのポケトモ。
これがまさにそれです。
ミニアキャットをモチーフにした手のひらサイズのコンパニオンロボットで
独自のAI技術で会話を楽しめるんです。
AI搭載のおもちゃが出てきてるんですね。
本当に時代の変化を感じますね。
ちなみにそうなると結構お値段もしそうなんですけど、
おいくらぐらいなんですか?
実はこれが39,600円の予定なんです。
高い。
決して安くはないんですけど、
気だると賞なら購入を検討する科学体ではありますね。
確かに、ちっちゃい子がお年玉で同行できる額ではないけど
大人がいいっていうか大人なら買えなくはないですもんね。
そうですよね。
投資の視点からの分析
ところで投資の視点から見ると
どんな企業に注目すべきでしょうか?
IPビジネス関連の企業が注目されますね。
まずNintendo証券コード7974は
マリオなど強力なIPを持っています。
また、ソニーグループ証券コード6758は
IPビジネスの強化を戦略に掲げていて、
昨年12月には角川証券コード9468との
資本業務提携に合意しました。
これは以前のポッドキャストでも
擦り上げたことがありますよね。
IPって知的財産のことですよね。
キャラクターとかの権利を持っている企業が
強いということですか?
その通りです。
当たれば大きく伸びるのがIPビジネスの特徴です。
一つの人気キャラクターやコンテンツから
ゲーム、アニメ、映画など
多方面に展開できますからね。
なるほど。確かに当たれば大きく伸びますね。
さて、玩具業界の将来性についてまとめてみましょう。
消費化という逆風がありますが、
気だると消費とインバウンドという追い風で
市場は拡大傾向にあります。
特にTCGやカプセルトイ、
AI搭載玩具など新しい分野での成長が期待できます。
なるほど。でも投資をする際に
注意点ってあったりしますかね?
そうですね。まず、玩具業界は
流行に左右されやすいという特徴があります。
人気キャラクターのブームが去ると
一気に売り上げが落ちることもあるんです。
実際、中国のポップマートインターナショナルグループは
ラブブフィギュアの熱狂が冷めて
時価総額を数十億ドルも失いました。
いや、ラブブ出たときすごい盛り上がってましたもんね。
いろいろ転売とか起きて、
このブームが終わってしまうと
こんなにも時価総額を失ってしまうんですね。
こんなにブームの移り変わりが激しいとなると
投資の際は注意が必要ですね。
そうですね。また、気だると消費は
過所分所得に左右される面もあります。
経済状況が悪化すると
趣味への支出は削られやすいですからね。
投資する際は企業の財務体質や
複数の収益権を持っているかなど
しっかりチェックすることが大切です。
なるほど。確かに一つの商品や
キャラクターに依存しすぎている企業は
ブームの移り変わりであったり
過所分所得に左右される面など
リスクが高いってことですね。
その通りです。
ただし、長期的には高齢化社会で
シニア層の余暇時間が増えることだったり
デジタル技術の進歩で
新しい学具体験が生まれることなど
成長要因も多々あります。
選択する企業さえ間違えなければ
面白い投資先だと思いますよ。
なるほど。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
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