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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の山口です。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
ラブブの登場と人気
斉藤さん、早速なんですが、ラブブって知ってますか?
ラブブって知ってます。私はゲットできてないんですけど、
SNSとかでインフルエンザとかがみんなこそってゲットしているキャラクターですよね。
独特なデザインというか、ちょっと不思議な感じのキャラクターですよね。
そうですね。いわゆるブサカワ。ブサイクなのが可愛いみたいな感じで言われていて、
うさぎみたいな耳とギザギザの牙があって、
可愛いんだけど、万人受ける映画は個性的な感じだと思うんですけど。
まさにそうですよね。
今日のタイトルにもあるように、そのラブブから投資の話につなげていくっていうことですか?
はい、そうなんです。実はラブブを展開しているポップマートという会社の株がすごいことになっているんですよ。
そうだったんですね。それはすごい気になります。詳しく教えてください。
本編に入る前に恒例のちょこと株辞典のコーナーです。
今日の用語は何でしょうか?
今日はキャラクターIPについて解説します。
IPというのはIntellectual Propertyの略で、日本語では知的財産という意味を持ちます。
知的財産ですか。具体的にはどういうものなんでしょうか?
キャラクターIPというのは、キャラクターそのものやそのデザイン、世界観などの権利のことを言います。
例えばミッキーマウスであったり、ポケモンとか、ああいったキャラクターを使ってビジネスをする権利のことを指します。
なるほど。じゃあIPビジネスっていうのは、そのキャラクターを使って商品を作ったりとか、
あとはライセンスを他の会社に貸したりするビジネスってことですかね?
はい、その通りです。グッズ販売はもちろん他の企業とコラボしたり、アニメ化したり、さまざまな展開ができるんです。
今日紹介するラブブもまさにこのIPビジネスで大成功している例なんです。
なるほど、確かにコラボ化とかしたらもういろんな可能性がありますもんね。
はい。
IPビジネスすごい夢がありますね。
それでは本編に入っていきます。まずラブブについて簡単に説明します。
はい、お願いします。
ラブブは香港出身のデザイナーが生み出したThe Monstersシリーズに登場するキャラクターの一人なんです。
実はラブブの他にもキャラクターがいるんですよ。
あ、そうなんですね。そもそも私はこのThe Monstersシリーズも知らなくて、本当にラブブだけだと思ってました。
はい。北欧の森を舞台にした妖精という設定なんですけど、
うさぎのように長い耳とギザギザの牙が特徴的なブサカワデザインが魅力なんです。
でもこれ、なんでこんなにも流行したんでしょうか?
はい、実はブラックピンクのリサさんが引き付け役となったんです。
彼女のSNS投稿やライブ衣装をきっかけに世界中で注目され始めました。
やっぱり有名人の影響力って本当にすごいですね。
はい、本当にすごくて、2024年末から人気が爆発したんですけど、
イギリスでは殴り合いになったり、それの影響でイギリス全土でラブブの店頭販売を停止するなどの対応が取られるほどの人気がありました。
そんなにですか。
そうなんです。
アメリカでも早朝の3時から行列ができる社会現象となりました。
日本でもポップマートの直営店が東京の原宿、渋谷、大阪など主要都市に10店舗を展開されています。
なるほど。日本の店舗でも結構行列とかって社会現象になってるみたいなのがたくさんありました。
コラボとかもしてるんですか?
はい。ユニクロとコラボして、ザ・モンスターズのデザインのTシャツなどが出たんです。
すでに販売は終了してるんですけど。
そうだったんですね。もう終わっちゃってたんですね。ちょっと残念です。
ポップマートの株と市場動向
そうですよね。では次にこのラブブを展開しているポップマートという会社について説明していきます。
はい、お願いします。
ポップマートは2010年に中国の北京で創業した企業で、ブラインドボックス型フィギュアを武器に急成長を遂げたんです。
ブラインドボックスってことはその名の通り開けるまで何が入ってるか分からないみたいなことですよね?
はい、おっしゃる通りです。そういうランダム性ってすごく人気の的になりやすいと思うんですけど。
ランダムはそうですもんね。
2020年には香港証券取引所に上場していて、現在は30を超える国と地域に進出。直営店は世界で500店舗以上展開しています。
すごい世界に広がってますね。
はい、そうなんですよ。業績もすごいんですよ。
2025年の1月か6月期決算では準利益が前年同期期で約5倍、売上も約3倍に急増しました。
すごいですね。利益5倍って相当ですね。
ザ・モンスターズの売上比率は2023年1月から6月が5.7%だったのが、2024年1月から6月には13.7%に急拡大しているんです。
やっぱりこのラブブの効果すごすぎますね。
はい、その通りですね。
ただ面白いのは最初に大ヒットした自社IPはモリーっていうキャラクターで、2024年前半まではラブブよりも売れていたんですよ。
ラブブが最初からスターだったっていうわけじゃないんですね。
はい、そうなんです。ラブブは2016年頃、香港のデザイナーが生み出したキャラクターなんですが、ポップマートが2018年にIPを取得して消費化したんです。
じゃあ、そもそもポップマート自身がデザインしたキャラクターというわけではないんですね。
はい、その通りです。
では次にポップマートの株について見ていきましょう。
証券高度は99.92で、香港の証券取引所に上場しています。
ポップマートの株価がどのくらいなんでしょうか?
はい、現在2025年10月7日時点の終わり値で、256.4HKD、最近では250から260HKD前後で推移しています。
PRは45.9倍、配当利回りは約0.35%です。
PR45.9って結構高いですよね。
そうですね、まさに成長株という感じですね。年初代で180%超え値上がりしました。
すごい上昇率ですね。ただここまで一気に上昇するってなると、リスクとかもあるのかなって思ってしまいます。
はい、まさにその通りで、実は8月26日の最高値から地価総額の約4分の1に当たる約130億ドル、日本円で2兆円弱を失っているんです。
すっごい大きな下落ですね。
JPモルガンも2025年9月に投資判断をオーバーウェイトからミュートラルに引き下げました。
レポートでは、現在の株価は完璧な状態を織り込んでおり、小さな業績の下振れがリスクと指摘しています。
なるほど、でも日本からこの株ってそもそも買えるんでしょうか?
キャラクターIPビジネスの紹介
はい、購入することはできます。香港株を取り扱う証券会社を選べば大丈夫です。
具体的にはどの証券会社がいるんですか?
そうですね、主にSBI証券であったり、楽天証券、マネックス証券などが取り合っています。
外国株取引講座を開設すれば、9992HKのコード名柄として取引可能です。
なるほど、でも外国株ってあんまりやったことなくて、手数料とか高そうなイメージなんですけど、どのぐらいかかるんですか?
はい、例えばSBI証券は香港株取引手数料は約0.26%と言われています。
そうなんですね、思ったよりは高くなかったです。
ただ今、関税の話題とかもあるじゃないですか、そういったものの影響とかってどんな感じなんですかね?
すごい良い質問ですね。実はIP関連ビジネスって、関税の影響を受けにくいことで有名なんです。
そこで関税の影響を受けにくいIP関連の日本株を2社紹介したいと思います。
それは楽しみです。ぜひ教えてください。
はい、まず1社目はエニーカラー証券コード5032です。
VTuberグループににじさんじを運営している会社です。
にじさんじですね、すごい人気ですよね。
私もあんまりVTuber詳しくないんですが、結構いろんな場所ににじさんじがコラボしていたりグッズが販売しているのをよく見ますよね。
2025年の10月7日の終わり値で5620円、配当利回りは約1.2%となっています。
2025年4月期通期は売上高428億7600万円で前年同期費34%増、営業利益も31.7%増と大幅な増収増益をしています。
すごい成長率ですね。
2社目についても教えてください。
2社目は伊藤中正治証券コード8001です。
伊藤中って総合商社ですよね。
なんでIP関連なんですか?
実はオポチャムっていうキャラクターの日本と韓国を除くアジアおよび北米、アメリカおよびカナダ地域における商品化に関する権利を取得しています。
オポチャムは日本でも今月から素人コラボしてグッズ展開するくらい人気で、私もちょっとオポチャム好きなので行ってみたいなと思ってるんですけど。
こんなに人気なキャラクターの海外展開の権利も取得しているということで紹介してくださったんですね。
そもそも私がこの商社にもキャラクタービジネスってあったのが知らなかったのでとても意外でした。
この事業がラブブーみたいに急成長することもあるかもっていうことですもんね。
そうなんですけど、ただ一点注意点もあって、伊藤中商事は大手総合商社で繊維、食料など生活消費関連に強みを持つコングロマリッド経営なので、IP事業単体での急上昇はちょっと期待しにくいんですよ。
流行の予測と結論
なるほど、いろんなことをやっているからこそIP事業が伸びたとしてもそれが業績に関わるわけではないみたいな感じですかね。
そうですね。
あくまでその事業の一部ってことですね。
そうなんですよ。
ただし、配当利回りが約2.3%と高く安定した株主関係が魅力です。
2025年10月7日終わり値で8,434円と少し高めですが、長期保有であったりっていう面では期待できる銘柄かなというふうに思います。
さすがバフェットさんが買いました、勝者って言うんですね。
そうですよね。
本当におっしゃる通りです。
キャラクターIPビジネス、これからも注目していきたいですね。
今日はラブブーから始まってキャラクターIP投資まで幅広くまとめました。
ラブブーみたいな小さなキャラクターがこんなに大きなビジネスになるってすごい面白いですよね。
本当ですね。
次はどんなキャラクターが流行るんでしょうかね。
本当にそれを予想するのも投資の醍醐味かもしれませんね。
流行に敏感であることがすごく大事ですね。
私も街中でキャラクターグッズをもっと注目してみようと思います。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
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