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2023-08-25 07:28

#549 【業界・個別株分析】銀行業界の現状と展望、金利上昇の影響は?

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毎週金曜日は業界・個別株分析を放送します。

注目業界を筆頭に、なるべくいろいろな企業について取り扱っていきます。

今回は、2023年に入り急上昇している銀行株です。

 

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インベストメントブリッジをお届けする、いろはに投資のながら学習。
皆さま、おはようございます。
本日は、銀行業界の業界分析を行っていきます。
それではまず、銀行業界のビジネスモデルから解説していきます。
私たちにとって非常に身近な存在である銀行ですが、
そのビジネスモデルを絶須に思って説明できる方は、意外と少ないのではないでしょうか。
まずはじめに、銀行業界のビジネスモデルを簡単に説明していきたいと思います。
銀行には三大業務と呼ばれるものがあります。
それは銀行の業務の要であり、主な収益源となっています。
その三大業務とは、預金・貸し出し・為替です。
一つ目の預金は、個人や法人からお金を預かり、口座を管理する業務です。
そして預金で集めた資金を、資金を必要としている方に融資するのが貸し出し業務です。
三つ目の為替は、送金や支払いといったお金の受け渡しを行う業務です。
これらのほかに、投資・信託や保険といった金融商品の販売、
企業向けの金融サービスなどを行っています。
これら三大業務を踏まえた上で、銀行の損益計算書からその収益構造を見ていきましょう。
銀行の損益計算書を見ると、売上に相当する業務やら利益は、
資金利益、駅目取引等利益、特定取引利益、その他業務利益の四つから構成されています。
一つ目の資金利益は、貸した資金の利息や保有する有価証券の配当金など、
銀行の資金を活用した利益のことです。
二つ目の駅目取引等利益は、サービスの対価として受け取る利益のことです。
為替取引や送金業務による手数料や、当信託の販売手数料などが含まれています。
三つ目の特定取引利益とは、有価証券や金利、為替などを売買することで利益を得ることを目的とした
特定取引による利益のことです。
四つ目のその他業務利益は、ここまで挙げた三つ以外の利益のことで、
投資目的で保有していた国債の売買利益などが相当します。
これら四つが銀行の収益源となっています。
実際に2022年度の三井住友フィナンシャルグループの決算を見てみると、
競売の利益約1兆7000億円のうち、資金利益が1兆1600億円、
貧無取引等利益が4600億円、特定取引利益とその他業務利益の合計が約800億円となっています。
ここからわかるように、銀行の利益は大半が資金利益と貧無取引等利益から来ていることがわかります。
では続いて、銀行業界の代表的な会社を紹介します。
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まずメガバンク3社が銀行業界では大きな存在感を見せています。
三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの3社です。
この3社に理想な銀行を加えた4社が都市銀行と呼ばれています。
また都市銀行の他に、数十社の地方銀行が存在します。
規模の大きいところですと千葉銀行や横浜銀行、静岡銀行などが挙げられます。
地方銀行は地域の中小企業を支えている大切な存在ですが、
ここ数年で地銀の再編が進み、その数を減らしているようです。
また近年当格を表しているネット銀行も重要です。
楽天銀行やSBI新生銀行などはここ最近急速に講座数を増やしています。
では続いて、銀行業界の未来についてお話ししていきます。
長期的に見ると低金利に対する収益性の低さやフィンテックの普及など、
銀行業界には様々な課題があります。
そんな中で本日は今後数年間の銀行業界について考えていきたいと思います。
今後の銀行業界で重要とされるポイントは金利の上昇でしょう。
昨年後半から金利の上昇により銀行株への注目が集まってきています。
三菱UFJフィナンシャルグループは、昨年10月の休みから
2023年8月現在では株価が約微倍にもなりました。
また三菱とのフィナンシャルグループや水穂フィナンシャルグループも同期間で、
それぞれおよそ60%の株価の上昇が見られました。
各地銀やネット銀行も同様の値動きを見せています。
さらに日銀が7月に優良株コントロールの修正を発表してから、
長期金利は再度大きく上昇し、銀行株も急増しました。
歴史的に見ると、銀行株と長期金利には性の相関がありますが、
果たして今後の金利と銀行株はどうなるのでしょうか。
そもそも金利上昇により銀行株が変わっているのは、
金利上昇によって利材が拡大し、融資から得られる収益が向上するだろうという論理です。
しかし、本当に長期金利の上昇が銀行業界の業績につながるかは疑問が残ります。
というのも、銀行の企業向け貸し出しや個人向け住宅ローンなど大半の融資は、
返済期間が長期間でも金利の改定期間は短くなっています。
そのため、銀行の収益に主な影響を与えるのは長期金利です。
日本のイールドカーブコントロール変動幅拡大は、
米国の政策金利の上昇とは異なり、長期金利のみが上昇しました。
実際、現在の日本のイールドカーブは右上がりとなっています。
そのため、金利上昇は収益拡大に、
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そこまで大きく影響を与えないだけではないかという見方も広がっています。
また反対に、金利上昇によって銀行の保有する債券価格が下落すると、
銀行は多額の含み存を抱えることになります。
実際、2022年下半期から多くの銀行は、
アメリカの金利上昇により、外国債の含み存を抱えています。
このように、金利上昇には銀行にとってポジティブな側面とネガティブな側面があり、
どちらの影響が大きいか簡単に判断することはできないのです。
そのため、昨今の銀行株の上昇は妥当なのか、
またまた、今後業績が株価に伴わない形となってくるのか、
銀行業界と金利の今後には目を離せません。
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