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2025-07-21 07:15

廃食油が空を飛ぶ時代⁉︎コメダ発表で見えたSAF関連株の投資チャンス

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サマリー

コメダコーヒー店は、廃食油を航空燃料に変える取り組みを発表し、持続可能な航空燃料(SAF)が注目されています。このテーマに関連して、投資家はSAF関連株に対する投資チャンスに関心を寄せ、企業の環境への取り組みが長期的な企業価値に影響を与えることが強調されています。

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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報をわかりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で一瞬に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
おはようございます。インターン生の古田です。
廃食油から航空燃料へ
斉藤さん、収録をしている本日、7月9日のニュースで、
コメダコーヒー店が廃食油を航空燃料にするという記事を見たんですけど、これってどういうことかわかりますかね。
すごいタイムリーな質問ですね。これはSAF、つまりSustainable Aviation Fuel、持続可能な航空燃料に関する取り組みなんです。
廃食油やバイオマスなどから作られる航空燃料で、従来のジェット燃料に比べてCO2排出量も約8割も削減できる画期的な燃料なんですよ。
8割も?コメダの揚げ物の油が飛行機の燃料になるなんて驚きですね。
ということで本日のテーマは、廃食油が空を飛ぶ時代、コメダ発表で見えたSAF関連株の投資チャンスについて詳しくお話ししていきたいと思います。
その前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。今日の用語は何ですか?
今日の用語はご存知の方も多いと思います。ESG投資です。ESGとはエンバイロメント・環境・ソーシャル・社会・ガバナンス・企業統治の頭文字を取ったもので、これらの要素を考慮した投資手法のことです。
従来の財務指標だけでなく、企業の環境への取り組みや社会的責任、経営の透明性なども投資判断に組み込むということですよね?
はい、その通りです。今回取り上げるSAFへの取り組みもまさに良い環境の観点から注目される投資テーマの一つです。脱炭素化に向けた企業の取り組みが長期的な企業価値に大きく影響することから、投資家の関心も高まっています。
なるほど、今日のSAFの話もESG投資の文脈で理解できそうですね。
はい、それでは本編に入っていきましょう。まず、なぜSAFがこんなに注目されているか説明しますね。
お願いします。
航空業界は世界のCO2排出量の約2%も占めています。決して小さくない数字ですよね。
国際民間航空機関は、2050年までに国際線の航空機が排出するCO2を実質ゼロにする目標を掲げていて、SAFはその達成に不可欠なんです。
2050年までにゼロってかなり野心的な目標ですね。日本はどうなんですか?
日本政府も、2030年までに国内航空会社が使用する燃料の10%をSAFに置き換える目標を設定しています。
ただ、現在のSAF生産量は航空業界に必要な燃料量の0.5%に留まっているので、大幅な増産が必要な状況です。
0.5%から10%って20倍ぐらい増やさないといけないっていうことですよね。
はい。
廃食油回収の取り組み
それって本当に可能なんですか?
はい。そこで注目されているのが排出油の活用なんです。実は身近なところで既に多くの企業が排出油回収に取り組みを始めています。
まず最初にご紹介したいのが米田コーヒー店の取り組みです。
米田は、2029年2月期には国内店舗の約7割に当たる700店舗で排出油回収を拡大する計画を発表しています。
米田って揚げ物メニューも多いですから、確かに排出油はたくさん出そうですね。
はい。その通りなんです。実際に月100リットルも回収する店舗もあるそうです。
米田を運営する米田ホールディングス、証券コード3543は直近の業績も好調で、このような環境への取り組みも投資家から評価されています。
排出油回収ってお店にとってもメリットってあるんですかね?
はい。実は大きなメリットがあると言われています。
まず、廃棄物処理コストの削減、そして油の管理が適切になることで揚げ物メニューの品質向上にもつながるんです。
回収業者からのフィードバックで油の交換時期も適切に判断できるようになります。
なるほど。
さらに注目すべきなのが、エネオスホールディングス証券コード5020であったり、セブン&アイホールディングス証券コード3382などの大手企業も排出油回収で連携しているということなんです。
エネオスといえばエネルギー業界の大手ですよね。なぜ排出油回収に関連しているんですか?
エネオスは製油所でサフの製造も手掛けているんです。原料となる排出油を安定的に確保することでサフ事業の拡大を目指しています。
セブンイレブンは千葉県の店舗で排出油回収を始めていて、これも回収物拡大に貢献しているようです。
製造面では、コスモエネルギーホールディングス証券コード5021が堺製油所でサフの量産設備を稼働させていて、本格的な量産体制を整えています。
原料回収から製造まで、産業全体で取り組みが進んでいるということですね。
はい、その通りなんです。ただですね、やっぱり課題も出てきているようです。
最大の課題はやっぱりコストの高さで、サフは従来のジェット燃料の数倍のコストがかかります。
また、日本では排出油の約3割が海外に輸出されているため、原料の安定調達も課題になっているようです。
せっかく国内で出た排出油が海外に行っちゃってるんですね。
はい、そうなんです。だからこそ、米田のような企業の回収物拡大が重要になってきます。
家庭からの回収率を高めることが、国産サフの安定供給につながります。
SAFの市場展望
投資の観点から見ると、サフ関連企業は長期的な成長が期待できます。
2030年の政府目標達成に向けて市場は確実に拡大しますし、ESG投資の観点からも注目が高まっています。
回収物を持つ小売、外食企業、製造を手掛ける石油会社などが特に注目ですね。
今日取り上げた米田の700店舗展開っていうのもまさにその流れですよね。
はい。
排出油という身近な資源が航空業界の脱炭素化につながっているなんて驚きです。
はい、まさにその通りです。皆さんも実際に家庭で使った天ぷら油が将来的には空を飛ぶ燃料になるって思うと面白いですよね。
確かに。
本日ご紹介した企業は主観による情報提供であり、投資を推奨するものではありません。
投資判断はあくまでご自身の責任にてお願いいたします。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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引き続き楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
それではまた次回お会いしましょう。
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