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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の和之江です。
おはようございます。インターン生の塚田です。
日経平均5万円突破の背景
和之江さん、最近すごいニュースがありましたよね。
はい。
日経平均株価が首相初めて5万円を突破したっていう。
はい、いやそうなんですよね。
2025年の10月27日、ちょうど収録日の前日なんですけれども、
こちらついに日経平均が終わり値で5万512円を記録しました。
本当に歴史的な瞬間と言ってもいいんではないでしょうか。
ちょっとね、もうなんかつい最近までは4万円台で騒がれてて、
はい。
ちょっと前もなんか3万で7千円8千円とかで推移してて、
一気になんか1.35倍とかであっという間に5万円突破してて、
なぜこんな盛り上がってるのか正直ちょっと感覚的にはわかんないんですよね。
いやそうですよね。
あまりにも急激な伸びで結構困惑してる人多いと思うんですけれども、
はい。
実はこれは複数の要因が重なっていまして、
アメリカでの利下げ観測や貿易摩擦の緩和、
AI市場の拡大といった世界的な株高基調に加えて、
日本ではやはり高市三内首相の誕生が大きな材料になっています。
やっぱ高市政権ですか。
はい。
確かに総裁選の時から市場の反応が相当良かったですよね。
いやそうですよね。結構印象に残ってる方も多いかなと思います。
やっぱりこの高市政権による経済政策への期待が、
5万円突破の最後の一押しになったと言われています。
ちょっと僕ら2人が担当だと気づいたら静止系のトピックにどうしてもなっちゃう。
そうですね。どっちも学会一緒ですもんね。
はい。そうですね。
今回はそういうことで日経平均5万円突破と、
高市政権誕生による日本経済の展望について詳しく見ていきたいと思います。
はい。よろしくお願いします。
さて、本題に入る前に恒例のちょこっと株辞典のコーナーです。
今日の用語は何ですか?
高市政権の経済政策
はい。今日の用語は金融相場です。
金融相場とは、中央銀行の金融緩和政策や低金利環境によって、
企業の業績や実体経済の改善よりも、
金融政策への期待が株価を押し上げている状態を指すんです。
つまり、景気が良いから株価が上がるのではなく、
金融政策が緩いから株価が上がるということですね。
相場でいうと業績相場とかもありましたよね。
本当におっしゃる通りです。
金融・業績・逆金融・逆業績の4段階がサイクルとなって、
相場を形成していまして、景気変化を表しています。
今回の日経平均5万円突破というのも、
実は金融相場の色彩が強いと分析する専門家もいます。
高市政権による金融緩和継続への期待が株価を後押ししていると言えるでしょう。
なるほど。それでは本編で詳しく見ていきましょう。
はい。それではまず日経平均5万円突破の背景から整理していきます。
10月27日、日経平均株価は前週末で比べると、
およそ1,212円、約2.5%も上昇していまして、
史上初となる5万円台の高台に乗りました。
1日で1,200円以上の上昇ってすごい勢いですね。
いや本当になかなか見ないほどの上昇幅かなと思ってまして、
これは先ほどお伝えしたように複数の要因があります。
まず一つはアメリカの利下げ観測です。
2025年内にFRBがあと2回ほど利下げする可能性が予測されていまして、
これが世界的な株高の追い風になっています。
米国が利下げすると、なんで日本の株も上がるんでしょうか?
はい、こちらはアメリカが利下げをするとドル安が進みやすくなります。
すると相対的に円高に触れやすくなるなど、
世界的に資金が株式市場に流れやすくなるんです。
またアメリカの株が上がっていくと、日本の株も連動して上がる傾向があります。
なるほど、つらなって上がっていくっていうことですね。
そうですね。
他の要因はあったりするんですか?
2つ目はAI市場の拡大です。
人工知能関連の企業への期待が高まっていまして、
特に半導体関連銘柄は引き続き好調です。
そして3つ目が今回の本題である高市政権誕生による経済政策への期待です。
他にもアメリカと中国の貿易摩擦の緩和など、さまざまな要因が重なっているんです。
高市政権の影響もやっぱり強いんですね。
でもなんかチラッとは聞いたことあるんですけど、
具体的にどんな政策を掲げているのかも詳しく聞いていきたいです。
高市政権の経済政策は、いわゆるサナエノミクスと呼ばれていまして、
アベノミクスの継承と言われています。
特に注目されているのが積極財政と金融緩和の継続です。
なるほど。具体的にはこちらどういうことでしょうか?
積極財政については官民が連携して投資を拡大して、
経済政策を推し進めていく責任ある積極財政を掲げています。
防衛費の増額やインフラ投資、科学技術への投資など大規模な支出が計画されているんです。
なるほど。元経済保障大臣の高市さんらしいような政策ですけど、
これってかなりお金がかかりますよね。財源とか大丈夫なんでしょうか?
高市首相は税収の上振れ分を活用して、
どうしてもという時には国債の発行もやむを得ないというふうにしています。
つまり必要であれば国債を発行して借金してでも投資していくという姿勢です。
うーん、それって大丈夫なんでしょうか?
やっぱりそこは反比両論があるポイントかなと思ってまして、
一方で金融政策については日銀の利上げには慎重な姿勢を示しています。
これもアベノミクスと同様に金融緩和を継続することで、
企業が資金調達しやすい環境を維持して投資を促進しようというような狙いです。
なるほど。つまり政府はお金を使って投資を促進し、
日銀は金利を低く保って企業が借りやすくするということですね?
はい、まさにその通りです。
この2つの政策が組み合わさることで、
株式市場はこれから日本経済が活性化すると期待しているんです。
なるほど、ありがとうございます。
リスクと注目業界
でも基本的には良いことばかりのように聞こえますけど、
多分リスクとかも存在するってことですよね?
はい、こちら残念ながら大きなリスクがありまして、
1つ目として挙げられるのはやはり加熱感ですね。
加熱感っていうと?
はい、現在の株高は実体経済の改善よりも金融緩和の期待による金融相場の色彩が強くなっています。
実際、物価高と輸出環境の悪化で日本経済は低迷を続けているというような指摘もあるんです。
つまり実際の経済が伴っていないのに、株価だけ若干上がっているっていう、そういう状態なんですね?
そうですね。国民の生活の実感と株価の乖離も大きくなっています。
賃上げも進んでいるんですけれども、物価を考慮した実質賃金ベースで見ると、なかなか日本の経済はまだ苦しい状況にありますね。
なるほど。いまだにランチの値段とかも厳しい質問ですね。
そうですよね。特に東京都内だとかなり高いなという印象がありますね。
ありがとうございます。それでは2つ目のリスクについても説明していただきたいです。
はい、2つ目のリスクは再建資料の動向が挙げられると思います。
再建資料っていうと?
はい。こちら先ほどご心配の通り、積極財政で国債の発行が増えていくと、財政悪化の懸念から長期金利が上昇する可能性があります。
やはり金利が上がっていくと、国債などの再建の魅力が高くなってしまうんですよね。
なるほど。株と再建は強豪関係にあるっていうことですね。
そうです。おっしゃる通りで、さらにこの高い質詳を掲げる積極財政や金融緩和の継続っていうのは、円安や物価高を助長する可能性もあります。
物価高は個人消費の逆風となっていきますし、円安は輸入製品や海外旅行にとって大きなダメージします。
やっぱり経済全体で見ると良いことばかりではないっていう感じなんですね。
今回の投稿を踏まえて注目業界とかってあったりされますか?
そうですね。やっぱりまず一つは定番になっちゃうんですけど防衛産業かなと思います。
高市政権では防衛費の大幅な増額が予想されています。
具体的にどれくらい増えるんでしょうか?
2022年度に決定された防衛力整備計画では、2027年までの5年間で40兆円以上を支出するとしています。
さらに高い質詳を掲げている長距離ミサイルや誘導滑空弾といったスタンドオフ能力と呼ばれる遠隔打撃力の強化も踏む可能性がありまして、一層防衛力強化が進んでいくかもしれません。
やっぱりこういった具体的な戦略だったり予算が出たりすると防衛関連企業にとっては追い風となってきますよね?
そうですね。やっぱりこの装備の更新、世代交代、保守整備、電子戦のシステムやサイバーセキュリティなど非常に関連する分野が広いということもありまして需要が拡大していくかなというふうに期待されています。
防衛産業は高付加価値で研究開発から実証、量産体制まで長期のスパンの投資を誘発します。
やっぱりそうなってくると、また三菱電工がどんどん上がりそうですね。
そうですね。
需要拡大によって雇用喪失とかも見込めますね。
その他注目の業界だったりはあったりしますか?
はい。あとはインフラ業界も注目かなと思ってまして、こちらはハード面とソフト面の両方で注目されています。
はい。まずはハード面から教えてください。
ハード面については国土強靱化計画が大きなポイントです。
これは自然災害に備えて橋やトンネル、道路といったインフラを強化する計画で、
2026年度からの5年間で老朽インフラの更新だけで20兆円規模の投資が見込まれています。
日経平均と高市首相
20兆円というと建設業界にとってはかなり大きなビジネスチャンスとなり得ますよね。
そうですね。こちらに関しては以前から進んでいるものではあるんですけれども、
さらに新しいものとして三菱の連立協議の中で福祉都構想も浮上していますよね。
福祉都構想ですか?もう少し詳しく深掘っていただきたいです。
はい。東京一極集中を是正するために大阪など地方に首都機能の一部を移転しようとする構想です。
もしこれが実現すれば4兆円から7兆円規模の費用がかかると試算されていまして、
大規模な建設需要やインフラ需要が生まれる可能性があるんです。
なるほど。やっぱり大阪の風が強い維新ならではの政策というところも見ていただけますよね。
彼らの動向次第では今後の大きな注目ポイントになってきそうですね。
それではソフト面のインフラの方はどうなんでしょうか?
そうですね。ソフト面ではやっぱりAIとITのインフラが大きな注目ポイントかなと思います。
IT系も恩恵を受けるんですね。
そうですね。高市首相は以前経済安全保障担当大臣もやられていたというところで、
AI開発やサイバーセキュリティを重視しています。
今後AIへの公的資金の投入が大幅に増加する可能性もあるというふうに予測されています。
なるほど。具体的にはどんな分野になってくるんでしょうか?
重要技術の拡散化やデータ主権の確保が重視されます。
通信インフラの安全性強化やサイバーセキュリティ技術の開発強化など、
セキュリティ関連のIT需要も拡大していくかなというふうに思っています。
やっぱりAI、ITの分野は成長産業というか、どことを切っても切り離せないような産業ですので、
通信インフラ強化は災害対策とかにも本当に応用できそうでいいですよね。
そうですね。そこのシナジーみたいなのも注目ポイントかなと思います。
さらに注目なのが日米での科学技術の強化です。
ちょうど2025年の10月28日、日米首脳会談で、
AIや6Gなどの先端分野での協力合意が結ばれました。
日本とアメリカがもっと協力していくってことですね。
そうですね。両国で技術開発を進めて中国に対抗しながら、
新興国への輸出というのも視野に入れています。
この協力によって日本のAIIT企業にとって大きなビジネスチャンスになっていくかもしれません。
なるほど。防衛産業とインフラ産業、特にAIITの分野が注目なんですね。
はい。
でも投資家としてはこれらどう考えればいいんでしょうか?
そうですね。やっぱり短期的には政策への期待で株価が上昇する高い地トレードが続いていく可能性があります。
ただし長期的には注意が必要です。
長期的と言いますとどういう点でしょうか?
一つ目は政策の実現可能性です。
やはり少数与党なので政策の調整や財政的な制約の現実的な問題だったり、
あとは国際関係など、実際にどこまで政策が実行されるかはまだ不透明な部分も大きいと思います。
確かにいざやるってなったらできないことが多かったりする可能性もありますね。
そうですね。そこは結構注目ポイントかなと思います。
二つ目としては加熱感への警戒です。
先ほども軽く言った通りですけれども、現在の株価が金融相場の色彩が強いということを考えると、
いずれ調整の局面が来る可能性があります。
特にトランプ政権の政策次第では、ドルの価値の低下やアメリカの景気減速といったリスクもあります。
つまり短期的には期待で上がるけど、長期的には実力がついてくるかどうかが分かれ道というか問われるということになるんですね。
おっしゃる通りです。
やはり注目業界については魅力的な投資機会がある一方で、こういったリスクもしっかり認識しておく必要があるかなと思います。
なるほど。ありがとうございます。
今回は日経平均の大台突破を切り口に、今後の経済の動向を展望しました。
日経平均5万円突破は歴史的な瞬間でしたが、これがゴールではなく、ここからが本当の勝負ということですね。
投資とリスクの認識
その通りでそうなんですよね。
皆さんも政策の動向や市場の変化をしっかりウォッチしながら、冷静な投資判断を心がけるようお願いします。
はい。なお、本日ご紹介した情報は主観による情報提供であり、投資を推奨するものではありません。
投資判断はあくまでご自身の責任にてお願いします。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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それではまた次回お会いしましょう。