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  2. 手書きの3割をiPadで書くつも..

iPad Workers Podcast 第11回は物書きの倉下忠憲さんへのインタビューです。📘すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術を出版されたばかりの倉下さんに「iPadで【ノーティング】がどう変わったか」についてお話を伺いました。

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インタビュー内容まとめ

ポッドキャストで話したことをざっくりとまとめたいと思います。

Apple Pencil 1本で済むことが便利

第2世代のApple Pencilには、ペン先の方をダブルタップすることで、ツールの切り替えが可能です。

この機能を使えば、ペンツールと消しゴムツールの切り替えがとても簡単に行えます。PDFの確認作業のような、赤字で修正内容を書く→書いた文字を消すというシンプルな作業が繰り返される場合に、Apple Pencil第2世代のダブルタップでツールが切り替えられると作業効率がかなり上がります。

Apple Pencilのダブルタップ設定

設定>Apple Pencilからダブルタップした時の操作を設定できます。(アプリによってはアプリ内で別の操作を割り当てられるものもあります)

iPadの画面でメニューボタンを押してツールを切り替えたり、カラーパレットを開かなくても、ペンだけで操作ができるので慣れるととても便利な機能です。

目的ごとにアプリを分ける理由

全てのデータを1つのアプリに集約できれば、「どこに保存したかな?」と迷う心配はなくなります。ですが、複数のプロジェクトが1つのアプリに保存されている場合、やることを切り替えるたびにアプリ内でノートを探す(ノートを切り替える)作業が必要になります。

目的ごとにアプリを分けておけば、やることを切り替える=アプリを切り替えるなので、スムーズです。また、気分の切り替えがしやすいことや、アプリを開いた瞬間からすぐに前回の作業が再開できることもメリットです。

複数のアプリを使っていても、大きなくくりで言えば「iPad」1つに集約されているとも言えるのでそれなりに安心感はあります。

例えば、私は下記のような感じでアプリを使い分けています。

* 短期メモ→Apple標準メモ

* 日常・アイデアのメモ→GoodNotes 5

* 仕事系の資料→Notability

分け方が曖昧だと、どのアプリに保存すべきか?迷うことがあるので、あまり細かく分けないことがポイントです。私の場合は、自分で作成したファイルか、他者から受け取ったファイルかで大きくは分けています。

デジタルデータなのでアプリ間を移動させることも簡単です。短期的なメモだと思って作成したメモでもやっぱり残しておきたいなと思ったら、途中で別のノートアプリに保存し直すこともできます。

意識をむける工夫

ノートに書いていたものは多くがiPadに置き換わった倉下さんですが、情報カードは変わらずアナログのまま使用されています。

情報カードはアナログの物質として目の前に置いておけることがメリットで、広い机の上にカードを並べる作業はまだiPadに置き換えられません。いい感じのアプリが存在していないことや、カードを並べて俯瞰できるエリアがiPadの画面サイズに制限されるからです。

デジタルの場合はアプリを開かないと目に入らないけど、アナログの情報カードなら卓上に置いておくことで常に意識を向けることができます。(視界の片隅に入るだけでも効果はある)

デジタルでも目に入るようにするには

iPadでも工夫次第ではアプリを立ち上げなくても、目に入るようにできます。ウィジェットを使えば、アプリをわざわざ立ち上げなくても作業途中の文章や画像を表示させたりが可能です。

秋に登場するiPadOS 15からは画面上の好きな場所にウィジェットを設定できるようになるので、より自由度高くiPadのホーム画面に設置できるはずです。

ホーム画面を編集(アプリがプルプルの状態)で左上にあるウィジェット追加の「+」マークをタップして、ウィジェットを追加します。(ウィジェット一番下の「編集」からでも追加できます)

日記の振り返りなんかもウィジェットを使うことで、かなり高い効果が得られます。

■ 記録や日記は振り返ってこそ意味があるもの

すべてはノートからはじまる

ノート術にとって一番大切なのはそれぞれの人が「自分のノート術」を開発することだと倉下さんは考えられています。iPadでのノートテイキングに関しても、何が正解かは人それぞれです。

アナログかデジタルか?どんなアプリをどう使うのか?どんなフォーマットを使うのか?など、ノート術と呼ばれるコンテンツはどうも細かなところがフューチャーされがちですが、本来は自分の好きなように書けばOKだと思っています。

少なくとも私は紙のノートを完全に廃止して、iPadとApple Pencilだけしか使わなくなってからの方が「書いていく」ことが自然にできるようになりました。

書籍「📘すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術」ではアナログやデジタルといった縛りに関係なく、ノートを使って「書く」こと(正確には書いていくこと)で得られる効果や、ノートの使い方がまとめられています。普段ノートを使っている人だけでなく、これからノートを使ってみたい人や、ノートに苦手意識がある人にもめちゃくちゃおすすめの書籍です。

* 第一章 ノートと僕たち 人類を生みだしたテクノロジー

* 第二章 はじめるために書く 意志と決断のノート

* 第三章 進めるために書く 管理のノート

* 第四章 考えるために書く 思考のノート

* 第五章 読むために書く 読書のノート

* 第六章 伝えるために書く 共有のノート

* 第七章 未来のために書く ビジョンのノート

ノートを書くってどういうことなのか?というところから、目的別のノートテイキング技法まで、1冊にギュッと詰まった本になっています。iPadを使ってメモやノートなど、何かしら書いている人にとっても参考になる内容がたくさん詰まっているのでおすすめです。

まだ読み始めたばかりですが、とても面白いです。

📘すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術

☕️1on1 iPadTalk

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※相談内容(音声)はiPad Workers Proメンバー限定公開のエピソードで配信される場合があります。

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iPadのことばかり話す、iPadオンリーなポッドキャスト、iPad Workersポッドキャスト。
今日は、モノカチの倉下忠則さんにお話を伺いたいと思います。
倉下さんは、ゴリュウゴさんと一緒に、Book Catalystという面白かった本について語るポッドキャストっていうのを一緒にされてるんですけれども、
このiPad Workersポッドキャストの方では初めてなので、簡単に自己紹介をお願いします。
よろしくお願いします。倉下忠則と申します。実はゴリュウゴさんと同い年で、京都府に住んでおりまして、筆筆業というか、モノ書きの仕事をしております。
もしかしたらご存知かもしれないですけど、アールスタイルというブログのブログ主でもあって、書いてる本は10冊以上、20冊以下くらいの本を書いてるんで、Amazonで検索していただければ、たぶん見つけられると思います。よろしくお願いします。
たぶん、倉下さんと直接お会いしたこともあるし、趣味、趣向的な話でも、私ももともと手書きのノートとか、知的生産みたいな話とか、もともと好きっていうのもあって、倉下さんのブログとか本とかを読ませていただいてたりはしていたんですけれども、
今回ですね、iPadワーカーズポッドキャストにお声掛けしたのが、倉下さんがiPad Air 4とApple Pencil 2、第2世代を購入されたと聞いてですね、倉下さんiPad買ったんだっていうちょっとびっくりなところと、
iPadを買った理由というか、どうして買うに至ったんだろうみたいな、そういう話を聞かせていただきたいなと思いました。どうしてiPadを買ったんですか。
まず、この我が家のiPad、実は2代目なんですよね。初代iPad、1個前に持ってたiPadって、片番がわからんぐらい古いやつで、最新のOSが走らない状況で、ずっと使ってきたんですけど、
本を書いている仕事をしていますと、ゲラのチェックっていう仕事がやってくるんですよね。自分がテキストデータを送ったものが、こういう形にプリントされますよという紙版のデータみたいなのがPDFでやってきて、それを著者が一文字ずつチェックしていくという地味な作業があるんですけども、
それを印刷された紙ですることもできますし、もらったPDFファイルをチェックしていくこともできるんですけど、僕京都に住んでまして、出版社は大体東京なんですよね。原稿のやり取りするのに結構時間がかかってしまうと、そういう時にPDFの方が省エネであると。
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前に持っていたiPadでずっとやってたんですけど、さすがに最新のOSが走らないところが、アプリのアップデートもできないんですよね。古すぎると。そこでiPadを買いちゃいましょうかと。新刊の作業も迫っているし、いちいち古いiPadですごいもったりと作業するのも無理なので、iPadを思い切って買おうかと思った次第です。
それ、購入されたのって割と最近の話ですか?
今年になりますね。今年の何ヶ月か前かな。
じゃあ、その次に出る新刊は、この新しいiPad Air 4とApple Pencilを使って、その執筆作業とか確認作業をされたっていうことですか?
原稿を書き終えて、いよいよゲラーのチェックだというタイミングで買ったんで、最後の方ですね、活躍したのは。
iPadが新しくなって、もちろん古いものと比べたらサクサク動くとかっていうのはあると思うんですけど、Apple Pencilが使えるiPadでやったことによって、良かったこととか、これは便利だなとかって感じられたこととかってありました?
作業効率が地味なところでは大きいんですけど、ダブルタップでペンと消しゴムが切り替えられるっていう、本当に細かい動作で、別に画面のボタンを押してもいいんですけど、やっぱりペンだけで操作が完結するっていうのは結構劇的な体験で、アナログツールですら持ち替えなきゃならないじゃないですか。
ペンと消しゴムを。それすらなくなるっていうのはちょっと驚きの体験でしたね。でもそれ以外の動作のスムーズ性とかアプリの立ち上げの速さっていうところも効率的に影響してますけど、古いiPadかどうかっていうことを除けば、そのPencil2の使い勝手の良さっていうのが作業には一番影響あったと思いますね。
そうですね。Apple Pencil初代と2で大きく違う点っていうのが、見た目、形が変わったこととか、それに伴って充電方法がライトニングにブスッと刺す形から、磁石でくっついて充電とペアリングができるっていうものになったのに加えて、ダブルタップ。
ペン先のほうをトントンって指でタップすると、ツールを変えるとかカラーパレットを開くとか、ある特定の動作を呼び出せる機能がついたんですね。
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これ、設定自体で、Appleの標準のツールだと、設定アプリの中にApple Pencilの設定項目っていうのがあって、そこで、例えば、デフォは消しゴムに切り替えるとかなんですけど、誤爆しちゃう。
それに切り替えたいわけじゃないのに、触っちゃって変わるのが嫌っていう人はオフにもできるし、消しゴム以外にもカラーパレットを開くとか、そういう操作を当てることとかもできます。
他のアプリ、Apple以外のアプリだと、そのアプリ特有の動きを設定することとかもできるので、使いこなせればかなり効率も良くなるし、先ほど倉下さんがお話しされてたみたいに、
物理的なアナログのツールですら消しゴムと鉛筆を持ち替えないといけないのに、Apple Pencilならそれも必要ないし、さらにはアプリ上で操作をするみたいなこともなく、ペンをトトンとタップするだけで切り替えられるというのは結構大きいかなと思います。
ゲラの場合って絵を描くこととかはそんなになくて、赤字を入れるか赤字を消すかしかないんで、タップとペンだけでほぼ作業が完結してしまうんで、だから複雑じゃない作業の方がよりダイレクトに影響しますね、これは。
そうですね。そういうゲラのチェックとかだと、赤ペンでここがこうですみたいな感じでコメントをつけたりとか、ここを消しますみたいな感じで線を引くとか、そういった作業になるので、それがペン1本でできるっていうのは非常に便利かなと。
ちなみに、ゲラの原稿のチェックのときって、PDFを見てそれに書き込むっていう作業になると思うんですけど、そのときに使われていたアプリってどんなアプリになるんですか。
いくつか試したんですけど、最終的にはNotabilityっていうアプリを使いましたね。NotabilityにPDFを読み込んで、そのままNotability上で赤ペンを入れるというようなやり方をしました。
ちなみに他に試されたアプリって何かあったかって覚えてらっしゃいます。
とりあえずGoodNotesを試して、Noteshelfのこのノートアプリ三大帝王みたいなの試したんですけど、Notabilityが一番やりやすいかなっていう感じだったんで、そこに決着しました。
ちなみに、Notabilityが一番使いやすかった理由みたいなのってあります。
例えばこういう機能が。大きな機能で言うと、Notabilityの特徴で言ったら、シームレスに次のページに移るというか、ページとページの境界線があまり気にせずメモが書けたりとか、ページ送りができるっていうのがちょっと特徴的。
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あとは録音しながらメモが取れるとかっていうのが結構特徴的なアプリではあるんですが、クラッシャーさんがNotabilityを最終的にその一番気に入って使われたっていうところの理由っていうのはどういう機能がとかこういうところがとか、もしあったらお伺いしたいんですが。
音声が全然なくて、多分先ほど言われたそのページをスムーズにスライドできるところが良かったんでしょうね。今言われるまで気づかなかったんですけど、一番使ってて不自然に感じなかったっていうところで、逆に言うとここはいいからっていうプラスじゃなくて、マイナスが何も見つからなかったからそれをずっと使ってるっていう感じが1点と。
もう1個GoodNotesは逆にメモノートとして使いたいなと思ったんですよね。GoodNotesってその使い方でできると。ファイルを分けたかったんですよね。PDFの作業はもうこのアプリでと。
アイデアメモはこのアプリでって分けたかったんで、GoodNotesがそっちの手書きメモに行ってしまうと、もうこれはNotamentyがPDFになるっていう役割分担が自然に発生したという感じで。もしかしたら逆になってたかもしれないですけど、とりあえず僕の場合はその形に着地したっていうところですね。
ちょまど じゃあ目的によってその使うアプリを切り替えたいっていう意味もあって、メモはGoodNotesでその原稿のチェックなどPDFを読み込んでそれに書き込む確認をするっていうような作業の場合はNotabilityを使うっていうような形で。
なんかこうやること自分がやる作業によって分けるっていう意味も多少あってNotabilityを使われることになったってことですかね。
おだしょー そうですね。多少というか実は結構強いかな。そのアプリごとに作業を分けるっていうのは僕の中では結構重要で、作業の気分的なコンテキストを混ぜないっていう意味があるんで、このアプリを開けるときはこの作業をするっていう気分になりやすいっていうのは結構重要なんで、だから意図的に分けてますね。
大平 その気持ちはすごい私も同じでして、私もApple標準のメモ帳とGoodNotes5とNotabilityの3つを意識的に意図的に使い分けていて、Apple標準のメモは基本的に短期メモですね。一定期間過ぎたらもういらなくなるであろうものとかは結構Appleのメモで。
日常の記録とかアイディアのメモみたいなものはGoodNotes5。仕事で帰ってくる原稿とかデザインのチェックとかそういうPDFを読み込んでチェックするようなことにNotabilityを使う。
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仕事、外から受ける仕事とかそういうのがメインで使うのがNotabilityっていう形で3つのアプリを使い分けているので、多分クラッシャーさんと同じような感覚でモードを分けたいというか切り替えたいからアプリを分けるみたいなところは結構強いかなと思ってます。
これ結構重要で、そのアプリを開いた瞬間に直前の作業の画面がいきなり開くわけじゃないですか。単一でやっていると。だから実際、例えばアプリを開いてノートブックをまた選択し直してあの作業に戻るっていうよりは、あのアプリ開いたらすぐその作業になるっていうのがはるかにいいと思うんですよね。
これ同じことは、例えば電子書籍とかにも言えて、Kindleとかで複数の本を並行で読むことはよくあると思うんですけど、いちいち本を探さないといけないですね。別の本を読むときに。だから、例えばビジネス書はKindleで、ライトノベルはBookWalkerで、それ以外はDMM Booksでって分けておくと、そのアプリを開いた瞬間に前のその読んでいるジャンルのほうがすぐ出てくるんで、このアプリごとに分けるっていうのは、
データが一箇所に集まらないという不便もあるものの、アプリの使い勝手自体はね、実はこっちの方が上がるような気がしてますね、最近。
それは本当そうだなと思っていて、さっきのKindleの話とかでも、私の場合は、同じAmazonのKindleでも、iPadで読む本とiPhoneで読む本っていうのを分けてて、その続き引き継げますけど、わざと引き継いでないっていうか、それぞれ別々の本を読み進める。同時で読む場合は、両方別々に読んでるっていう形で、
あまりiPadで読んでて、続き今度開いてる時にiPhoneでっていう風なのをしないなって、なんとなくは感じてたんですけど、やっぱそのライブラリーに一回戻って、本を選択し直してっていう作業があると、ちょっと間が空くので、どうしてもパッと読むっていう作業に入れないっていうのがあるのかなっていうのを思いました。
じゃあ、iPad Air 4とApple Pencilを手に入れて、そういう現行のチェックをよくされるっていうことだったんですけども、例えば、倉下さんの場合って、デジタルノートテイキング、パソコンとかスマホとかのアプリでのノートを作るっていうこともされてるんですけど、
わりと私のイメージでは、紙とペンも使っていて、手書きでアナログにメモされることとか、ノートとかもずっと書いてらっしゃるイメージがあるんですけど、それってiPad Airをアナログの作業に置き換えるみたいなことはあんまりされないんですか?
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うーん、されないというか、できないというかですけども、でも、例えばiPadが導入されるまで手書きメモが10やった時に、僕のイメージではiPadが入ってくることで、2か3ぐらいはiPadでなるかなと思ってたんですけど、7ぐらいはiPadになってますね。
あ、じゃあ結構最初に思ってたよりかは、iPadで書くことが増えたっていうことなんですか?
そうですね。それは結構思ってたよりも増えましたね。iPadというかGoodnoteで手書きメモを取ることがかなり増えましたね。だから今までやったら、ポケットサイズのメモ帳ぐらいのミニノートブックに書いてたようなことが、だいたいiPadに書かれるようになってきてますね。
まだA4サイズのコピー用紙の裏紙とかに書くようなメモはあまりないですけども、そういうよりも小さいサイズのメモ書きとか手書きメモは、だいたいiPadのほうが便利だなってなってますね。
それ、例えばiPadのほうが便利だなって思われる理由っていうのは具体的にどういうところにあるんですか?
一つは、そのまま書いたものをそのままツイートしやすいとか、あるいはスクラップボックスにそのままダイレクトに保存しやすいっていう点があるのと、書き直しが簡単っていうのは当然あるわけですけど、それ以外にAのメモで書いたものをそのまま範囲選択してコピーして、Bのメモでも使うみたいなことが
アナログではちょっと無理というか、家にコピー機がないと無理なんですけど、それが操作一つでできるんで、前の情報を利用した上での手書きメモっていう、今までデジタルでしかやりにくかったことができるようになっているんで、そこが面白いなと思いますね。
今、紙のアナログで書かれているメモと、そのiPadでデジタルで書かれているメモっていうのは、意識的に分けているわけではなくて、さっきのお話聞くと、画面の広さが理由の一つで、例えばA4用紙の紙に書くようなものはあんまりiPadでせずに、紙とペンとアナログでやっているっていう感じなのか、
なっていうふうに聞こえたんですけど、そういうわけではないんですかね。
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それに多分近いと思いますよ。iPadでやると狭さが、やっぱりプロじゃないんで、画面サイズがめちゃくちゃでかいというわけでもないんで、ちょっと手間に感じるような書き出しをするときは、あと紙で書きますね。
あと、ポッドキャストなんでわからないですけど、こうやって閉じておく。小冊子みたいに、あるプロジェクトについてのアイディアを一連でまとめておきたいっていうときに紙にしておくと、こういうストック作りやすいんで、ペーパーフォルダーみたいなの作りやすいんで、するときはありますけど、逆に言うと、そういう特殊な用途じゃない限り、ちょっとこれは手書きしたいなっていうことが大体iPadになりつつありますね。
たとえば、以前書かれているような情報カードっていうんですか、小さな紙のサイズのものにメモを書かれるようなものっていうのは、今はデジタルでされる、アナログでも情報カードに書くことはまだ続けてされてる。
このサイズの情報カードを、このサイズってわからんな。5×3インチの情報カードは今でも普通に書いてまして、これよりも大きい兄弟式カードって言って6B6かな、これはもうほぼ書かなくなりましたね。
これがちょうどGoodNotesに書くのと似てる感じがあるのと、あとテキストやったらそのままスクラップボックスに書くんで、このサイズはほぼ出なくなりました。
やっぱりこの5×3の情報カードに書くっていうことは、いろいろ試した結果、デジタルにしても意味がないというか、こういうカードを複数机の上に並べていく作業が一番コアなんですよね。
一応、カード的なアプリも全部試したんですけど、やっぱりそこは違うなという結論になったんで。だから、カードが置き換わったんじゃなくて、ノートが置き換わりましたね。だから、トジノートに書いてたようなことの手書きがだいたいiPadに吸い込まれていった感じですね。
じゃあ、その小さめの情報カードを、宅上、机の上に関連するようなものをバーって並べて、自分で並べ替えたりとかしながら、アイディアを練ったりだとか考えたりとかする、そういう作業がまだやっぱりiPadではやりにくかったから、まだ今でも小さいサイズの方はデジタルではなくアナログで手書きで紙とペンを使って書いています。
そうですね。例えば、iPadのサイズがでかくなったら一覧できるカードの数も増えるんで、だいたいできるっていう可能性もあるんですけど、やっぱりデジタルのサイズに比べるとアナログの机の方がはるかにでかいっていう点が1点と、
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あと、そのカードって、今これから書こうとしている本のテーマに関する材料、マテリアルを書き留めておいて、箱に置いておくんですよね。その箱を机の上に置いてるんですよ。だから僕が作業するとき、そのカードが常に目に入るところにあるんですよね。
これがアナログの強さで、デジタルの場合はそのアプリを開かない限りは目に入らないじゃないですか。
新筆のプロジェクトっていうのは何ヶ月もその本について、その内容について考え続けていく行為なので、アナログの物質が目の前にガンって置かれていることに、たぶん意義の3分の1ぐらいはあると思います。
そうですよね。その物質的な強さっていうので、意識してなくても目に入る。例えば卓上に置いておけば、ちょっと気になったときに触ってみれるとか、何もしてない状態でも目線の端に入ってくるから、ちょっと意識がそっちに行くとかっていうところは結構強いと思っていて、
自分の場合だと紙の本が結構その役割を果たしていて、電子書籍ってやっぱりアプリを開いて読もうって思わないと手に取れないっていうんですか、見えないですけど、紙の本って例えばリビングの机の上にポンって置いてあったら、何かのタイミングで目に入ってちょっと続きを読もうかなって手に取ったりすることが多いので、
結構、図書館で本を借りてきて、わざと図書館で本を借りてきて、電子書籍のデータも自分持ってるのに、わざと紙の本で読んだりとかしたりする派なんですよね。
ゴリゴさんは割とデジタルで全部読んじゃうんですけど、どうしても紙の本の方が飛ばし読みっていうんですか、全部を、文章全部を読むんじゃなくて、まず最初に本の全体をあらすじというか、どんな感じなのかっていうのをバーって見てから、その後戻って読み直して、
自分が気になるところとか深めたいところだけ、またもう一回戻って読んだりとかっていう読み方を最近してるので、電子書籍ではちょっとやりにくいんですよね。画面の広さ的な意味で言うと、私今使ってるのがiPadの12.9インチサイズなので、ほぼよくあるビジネス書をパカッと開いたサイズぐらいの画面サイズがあるので、
サイズ感的には全然紙の本と変わりなく読めるはずなんですけど、どうしても戻ったり進んだりをやりにくいとか、さっきの机の上に置いてあると手に取って続きを読むけど、電子書籍のままだとずっと開かれない電子書籍があったりとかしてですね。
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そこに関しては結構、紙の本を手にすることっていうのが多いかなと思います。ただ私の場合、ノートに関しては、今もう全て紙のノートはなくしちゃって、2年ぐらいかな、もう3年ぐらい経つんですけど、iPadとApple Pencilだけでノートを取るようにはなりました。
カードの用途を除いて、iPadがデカいサイズになればほぼ基本的な用途、実用的な用途は多分置き換えられると思います。ただ、一つの問題はiPadとiPad Pencil2があまりにも強力なので、ツールを変えないんですよね。変えるのはアプリだけですよね。
アナログのペンって書き心地っていうのがあるんですよね。実用性には全く関係がない話ですけど、カリカリ書けるやつもあれば、ぬめり書けるやつもあって、万年筆とか書き心地が違って、書き心地が違ったからどうやって言われたら何も関係ないんですけども、そういう趣味としての楽しみっていうのもあるんで、僕はちょいちょいアナログでわざと書くようにはしてます。
楽しみとして。それがあるぐらいで、でも本当に実用的な面だけ、機能だけ考えれば、iPadとiPad Pencilで手書きはカバーできるなと思いますけど。
最近、倉下さんのツイートとかを見てると、デジタルで書かれた、きっとiPadでこれは書かれたんだろうなって思われるような手書きのメモだったり、新刊の本の紹介とかが画像として貼ってあったりしてたので、結構使われているのかなと思ってたんですけど、
7割ぐらいiPadでやっちゃってるっていうのはちょっと驚きでした。
だからだいぶアナログノートの出番が減っていつつありますね。
あと、動画作りとかもわりかし簡単にできるっていうのが、操作が直感的っていうのもあるんですけど、つい最近Procreateというドローアプリを導入しまして、書いてる間中のこの線画のログを残してくれてるんで、
何も設定しなくても書き終えた後に動画として書き出すっていうことができて、それだけで動画ができちゃうんで、もうちょっと恐ろしかったんですけど。
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だから、その動画データをiMovieに持っていって編集してそれっぽい動画にするっていうのが、ほぼ専門知識なしでできてしまうっていうのがあって。
ちょっとカッコよく言うと、クリエイティブっていうのがかなり身近になるツールやなっていうのを感じるんですよね。
パソコンとかの場合、まずメニューの覚えようとかそういうところから入らなきゃいけないんですけど、わりといろんなものを手入力でサポートしてくれるし、
色が低いなと感じるんで、ちょっといろんなことを書いてみようかなとか作ってみようかなって気持ちになりやすいツールになってるなと。
この辺がさすがAppleだなっていうことなんでしょうね、きっと。
そうですね、iPadによって仕切りが低くなる。
例えば、Procreateって一番有名ぐらいの親日制お絵かきアプリなんですけど、ものすごい長い年月かけてすごい機能を追加してきてはいるんですけども、
基本的にメニューの数とかも、あの手のお絵かきアプリにしてはめちゃくちゃ少なくなっていて、
わりと初めて初見の人でも触れば、これで線が描けるとか、これで色が変わるっていうのがわかりやすいアプリ、直感的操作がしやすいアプリになってるんですね。
もっと本格的にお絵かきがしたくてっていう人には、もっと細かいツールが出てた方が切り替えが早いとか、色んな意見はあるとは思うんですけど、
初めて触った人、初めてiPadを手にした人でも使いやすいし、言ったら年齢とかも関係なしで、文字情報でメニューを読み取ることとかもしなくてよくて、
アイコンのマークだけで見つけられる、触れるっていうのはすごいよくできているアプリだなと思ってます。
Appleの意思というか、Appleが進めているのはやっぱりそっち方面で、
iPadがApple Pencilで直感的にやっぱり紙とペンに近いようなことができるよっていうので、結構一段階上がったと思うんですよね。
今までApple以外のスタイラスペンって言われるものはたくさんありましたけど、全然使い心地とかが違うものだったので、
試しては、でも全然紙とペンには到底及ばないなっていう感じだったのが、
Apple Pencilっていうものが出て初めて、これならもしかしたら紙とペンと変われるかもしれない、これで変わるかもしれないって思えた。
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第2世代のApple Pencilが出た時に、初めてこれならもう紙のノートとペンをなくしてしまって、
iPadだけでもできるんじゃないかなって思ったきっかけっていうのは、結局Pencilが出たこと、Apple Pencil 2が出たこと、私の場合はそうだったので、
その辺はですね、すごいよくできたプロダクトだなっていうのは思っています。
完成度が高い、すごい便利というよりは、不便なところが見つからないっていう感じで、
全てが調和しているというか、1の充電方法は完全に終わっていましたけど、今2使っているともうペンとセットになっているのがごく自然ですからね。
もう絶対ペンと一緒に持ち歩くことになるんで、だから見事なプロダクトだなと思いますけども。
ちなみに、倉下さんが普段iPadを使われるときって、iPad本体とApple Pencilがだけの状態で、
机の上とかに置いて書かれるような感じですか。それともスタンドというか台みたいなものに乗せて使われているとか、
キーボードをつなげているとか、もしそういうのがあれば。
本体とペンだけですね。あと当然フィルムも貼ってますけども、カバーもキーボードもなしです。
手で持つか机に置くかのどっちかですね。
それ例えば手に持ちながらApple Pencilで構成というか原稿のチェックをされることとかもあるんですか。
あります。
その辺あれですね。小さいサイズ。ちょっと私が持っているような12.9インチだとできなくはないんですけど、わりとつらいんですよね。
片手で持つと重さが本体だけでも700弱あるので、iPad Air 4とかiPad Pro 11インチのサイズに比べるとちょっと大きさもあって重さもあるので、
片手で支えるのちょっとつらいんで、普段私はマジックキーボードっていうAppleの高い方のキーボードスタンドに取り付けた状態で使ってはいるんですけど、
外して手に持って書くっていうこともやってますね。
結構ゲラテックって眠たくなるんで、歩きながら原稿読むとか普通にするんで、手持ちできるのが一番望ましいですね。
逆に僕はiPadでキーボード作業をしようとは全く思わないので、これは基本的にペンツールだと思ってるんで。
そうですね。その辺りもAppleのiPadのアクセサリーっていうのが結構豊富にあるので、ペンだったらもちろんApple Pencilが一番お勧めではあるんですけど、
キーボードとかスタンドとかいろんな組み合わせができるので、いろんな体制で使える。机の上でパソコンみたいにラップトップみたいに使うこともできるし、
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先ほどの倉下さんの話みたいに歩きながら片手にiPadとApple Pencilを持ってやることもできるし、ゴロンと言ったら寝っ転がりながらでもiPadは使えるので、その辺り結構強いのかなと思います。
ということで、そろそろお時間になりまして、私もう一つだけ聞きたかったのが、今度、倉下さんが新しく出される本についてめちゃくちゃ興味があって、
すべてはノートから始まるっていう本が7月26日に発売されるんですよね。
発売日は26日になってますけど、発売される日はもうちょっと早いかもしれません。
もうちょっと早いかもしれない。これってノート術、いわゆるノート術の本になるんですか?
だからね、半分ぐらいはそうです。半分ぐらいは皆さんがノート術の本と聞いて想像されるような内容が含まれてますけど、半分ぐらいはノート術というかノート論みたいな本ですね。ノートとは何ぞやみたいなことを考える本でもあります。
じゃあ例えばなんですけど、これって今、紙のノートとペンを全く使っていない私みたいな、iPadとApple Pencilだけでノートテイキングをしているような人が読んでも、すごい参考にできるようなこととかっていうのは多く入ってるって思っていいんですかね?
思っていいと思いますよ。逆にアナログとかデジタルっていう個別のツールを超えた話をしていて、結局デジタルツールもアナログツールもノートという一つ大きな上の概念に属するものなんで、僕この本で論じてるのは上の方の話なので、個々のツールはそれぞれの人が好きに使ったらいいよぐらいのスタンスなんで、
だから書き留めること、記録するとか書き留めることに興味がある人であれば、多分楽しんでいただける本になっているかなと思います。
なるほど、じゃあますます待ち遠しくなりました。
はい、ありがとうございます。
すべてはノートから始まるあなたの人生を開く記録術っていうのが正式タイトルになるんですかね?
はい、そうです。
こちらもよかったら皆さんチェックしてみてください。
はい、ということで本日のゲストはフラシタタダノリさんでした。ありがとうございました。
はい、ありがとうございます。
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