00:05
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中小企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ちょっと長いので、早速ご紹介してまいりたいと思います。
IT企業の経営者の方ですね。
先生の事例で、仕事を抱えてしまう人が引き受けるときに、
笑顔で受け入れられるようになったら、問題・課題が解決したとおっしゃっていましたが、
以前、そういう話をされたんですかね。
カレッジでした。
笑顔で受け取るようになると、もっと依頼が来て仕事が溜まってしまうと思うのですが…。
チームメンバーへ上手に触れるタイプなら問題ないのですが、
自分で抱えてしまうタイプなので、私の頭の中では結果・解決につながりませんでした。
もう少しご説明いただけないでしょうか。
私の会社にまさにこのタイプがいるのです。
そうですよね。
何の話をしたかというと、非常に嫌な顔一つせず、
頼まれた事とか仕事をやると、一生懸命やりますと。
ただ、全部自分で抱えてしまって、アップアップになって、
結果、すごい残業をした。
だけど締め切りに間に合わなかったことが起こってしまったという事例があって、
この人は何でそういうことをするんだろうねと言って、
私が挙げた事例の場合は、よくいろんなことを観察していろいろ見ていると、
責任感は強そうだぞと、役割意識はすごく強そうだというのが見えたと、
それから受け取ることができるという重要性もあるということが分かった。
ただ、人に触れなかったり、生理能力が弱かったりというので、
結果、自分で自分の首を絞めちゃうみたいなことが起こっていたという話で、
上司が何をしていたかというと、朝来たらやることを全部まず書いて、
どういう順番でやるかというプランを立てて、それで動けというようなことを指導していたんだけど、
一向に直りませんと。
ある部下指導のための研修ワークで、
その人の強みは何だろうねと見つけたら、借金みたいなのが見えたので、
苦手なことを指導しても人間は変わらないんですよ。
なので得意なところを伸ばさせましょうということで、
思い切って嫌な顔をひとつせず引き取るんじゃなくて、
君はすごく仕事をちゃんと向き合ってくれるし、
いろんなことを言われてもちゃんとやるよねと、素晴らしいと。
03:01
じゃあ今度嫌な顔でもしないのは分かったから、
思い切って笑顔で受け取ってみなよっていう指導を変えたっていう話。
なんでこれね。
ただ受け取りがすごい上手い方だったんですか。
そうそう。要するに受け取りが上手いというか、
受け取り方が上手いのではなくて、
気持ちとしてちゃんと受け取るという。
何か言われればはいってやる。
はい分かりましたっていう明るく受け取るようにさせたんで、
変わったんですよって言ったのが、
それ変わるかなって思ったっていう話なんですが、
これはどういう風にやって変わったかっていうのは、
実は振れない、人に振れない、
とか自分で抱えてしまうっていうのは、
大きく言うと二つの要素があって。
二つですか。
やっぱり人に対して振ることが苦手っていうことと、
ベースにある責任感が強いんで、
なんとかせりゃいかんっていう気持ちはあるんだけど、
自分でやらなきゃいけないっていうことに囚われていて、
人に振れない、振り方がよく分からないっていうのと、
もう一個は思考力の問題で優先順位をつけるとか、
今起こっていることを整えて、
整理できないっていうことが苦手なので、
やりなさいって言ってもできないから、
じゃあまず受け取っちゃえと。
気持ちよく受け取れと。
いったん大変なことになりそうですけど。
でもそんな3倍も何倍もやられるわけではないので、
何を起こしたかっていうと、
その後になると半年くらい経って、
やっぱあいつはすごいってなったのね。
なんで受け取ってってことですか?
本当に喜んでやってくれて、
助かるようになった。
ただ正しいなっていうのは残ってるのよ。
それが起こったので、
お前は本当にみんなから助かるって言われてるよと。
じゃあもう一段人の助けになることやってみようよ、
これから。
気持ちよくなってるんだから、
相手は絶対に助かる。
気持ちよくなってるんだから、
相手は絶対嫌って言わないから、
できないことはお願いしなさいっていうのをそこで切り替える。
順番なんですね。
いったんは受け取る。
受け取ってあいつの受け取り方がすごいって言わせるとこまで受け取る。
あいつはすごいっていうか、
いいなあいつはって言わせれば、
いい奴の話は聞くんだよね。
今度相手がその人の話を受け取る力が増す。
逆が起きるんですか。
逆が起きるんですか。
その時からはちゃんと断れと。
半分断っていいから、
大丈夫だから断りなさいっていうので、
すいませんって。
今ちょっといっぱいなんですって。
笑っていいえみたいな。
そうすると相手が、あ、そうかって分かってくれる。
お前が受け取れないんだったらそりゃ無理だよなみたいになるわけですよ。
ちなみにですよ、
とはいってもとりあえず気持ちよく受け取っても、
仕事回しきれなそうじゃないですか。
あいつ受け取るくせに全然成果出ねえぞみたいな。
それはだから今だって変わらない。
その問題が起きていた時と、
受け取る気持ち良さを追求した時と、
そこで裏で起こっていることは変わらない。
変わらない。
06:01
だからそれはある時期、変わらない状況よりはもう覚悟しなきゃ。
もうそりゃしょうがない。
でも変わらないんだ。悪くなることはない。
っていうかその彼の良さ、男性なんだけど、
彼の良さが際立ったわけだよね。
際立たせたら本人がさらになんとなく気持ちよくなるでしょ。
役立ってる感とかみんなに褒められるとかっていうことも
変わってないんだけど、
それだけで存在感が変わる。
なるほど。
この次は君が有番だよっていうことに。
いったまじゃあ上の人たちに断る、
こいつなら断っていいよって許可を出させるためにも
気持ちよく受け取るっていう
関係性を作っていくことがまず大事みたいな。
今言ったこと。
彼からできる関係の質を上げる方法が
それが一番近道だった。
なるほどですね。
関係の質が高まればたくさん言い合える。
相交法のやり取りができそうです。
ストレスがなくなる、言うことに。
これ2段ぐらいか3段階で構えてあげないといけないんだけど。
なるほどね。
依頼者も気持ちよくなれば受け取り側も気持ちよくなるので
自然と関係性が良い人も自然と優先するようになる。
本来の仕事の優先度とは違うかもしれないけど
本人の中で優先順位が付けられるということが生まれ始める。
これこの方自身が仕事を断れない人ではなく
多分自分たちの部下たちがそういう現象が起きてるじゃないですか。
それで言うと、この方の経営者として部下たちがそういう現象に起きてるのを見る感じで言うと
もっと依頼が来て仕事が溜まってしまうと思うのですかと。
その仕事を溜めてしまう人って
そもそも断りたくないみたいなものも発生しているのかなと思うんですけど
その時すごい心を込めてて
でもあいつ頼んでいいよなってなったから
よしじゃあ次は断る。カードを手に入れたぞ断ろうではなく
初めからそのカードを発動する気がないような人っていうのも
断れない中には結構いるなという気がするんですけど
それはなぜ断れないか。
それってどういう結果があるのか。
普通に言うとやっぱり平たい言葉で言うと嫌われたくない。
まずは。
とか自分がダメなやつだとかあいつはひどいとかわからないけど
自分が悪く思われたくないっていうのはあると思うんだよね。
素直に言われたんだからやらなきゃなっていう
なんとなくスッと入れちゃう
抵抗感なく入れてしまうという癖もあると思うんだけど
でも人に言えない断れないっていうのは断ることによって
相手に思われる嫌な感じがあるんだと思う。
だからいい関係にしておくと断れる。
嫌われないから。
断れるといい関係にしておくと仕事を逆に振ったりもできる。
よくすごい仕事の能力の高い方で
09:03
それがリーダーとか幹部とかになり始めると
受けた仕事を自分で完結するんじゃなくて
振ってったり断ったりっていうことをしなきゃいけない
そこにスッと入ってうまくやれる人と
なかなかそこを仕事能力むちゃくちゃ高いのに
どうも仕事を断ったり振るっていうところになった瞬間に
詰まってしまうかって思われるのは
井上さんいっぱい見てきてると思うんですけど
何を変えていくと?
自分のタイプで仕事ができるようになってっていう人は
むしろ断ることで嫌われたくないっていうよりも
任せられないっていうものもある。
人には任せられない。
なるほどね。
自分がやった方がいいと思う。
結構創業社長とか多かったりしますね。
優秀な人ほどそういう傾向がある。
人に任せられないっていうのがあるので
それはちょっとさっきとは違う気がする。
人に任せられないっていうのは
自分がやった方がより早く的確にできるなと思うからやるんだけど
やっぱりその人が上に立ってチームのリーダーになろうとか
っていう時には
それはそれの方がいいねっていうよりも
リーダーとしてどうすべきかを考えないといけない。
本人の仕事の仕方ではなくて。
なるほど。
リーダーっていうものとしてはどうしたい?
みんながこれできるようになったらいいなと思ってる。
できるっていうんだったら
じゃあやらせなきゃいけないよねっていう話になるので
スイッチの場所が違うところにあるのかな。
この人の中で起きてる問題が全く違う。
だから立場を変えた、視点を変えたところで話してあげないと変わらない。
そろそろ後輩指導とか後輩育成っていうのをやってもらいたいんだけどどう思う?
ぜひもしできるんであれば。
じゃあどうやって育てようか?
一緒に考えながら
でもやらせてみないと覚えないよね。
なんていう話をしていって
じゃあやらせよう。
自分がやるより低度の低いレベルになる可能性はあるけど
とにかくやらせてみようよ、あいつにはとかって具体的にイメージを作っていって
やった方がいいかなと。
同じ仕事を触れないとか断れないとか
起きてる問題が違いそうだなって思う。
違う。
なるほど。
もうだいぶこの方へのご質問、ご回答されたのかなと思うんですが
何か最後補足だったりアドバイスすることとか
ITのお仕事だと言ったので
多分頭の中でプログラム組んだりする人たちの仕事だから
例えば先ほど僕が言っていた事例は
どちらかというと製造業なので
実際に物を作るとかっていう
動きと物の出来が連動してるんだけど
ITなんかでプログラマーだったりすると
その中で起こっていることとは
ここに出すということで
そこから見てなかなか分かりにくいことがあるから
抱え込んだ時っていうのが分かりにくいと思う。
12:00
それは確かにあると思う。
だからそれは整理させるというよりも
ある意味では時間工数
自分のプログラムを組むのに何分でできるのかね
3時間ですねって言ったら
1.5倍の見積みをしなさいっていう
時間的な組み立てで考えさせるという方が
この場合はあっている可能性で
質問が笑顔になったら変わったっていうのは
どうして変わったのかっていうのが前半あったので
その説明をしていたんだけど
この方の抱えている問題から考えると
ある意味の枠を作ってあげないと
変わりそうかもしれない
なかなかアウトプットまでの
工数が見えない
具体的に表出しない
頼む方はやってくれる?
いいですよって言った瞬間に
それで終わっちゃうので
でもこのあるものをやってくれって
Aの依頼はそれこそ15分もかけりゃできるかもしれないけど
同じようなレベルで頼んだことだけど
Bの案件は2日はかかるとってことってあると
この世界は
見積もり時間っていうのを
自分の時間を見積もるっていう習慣を
とにかくつけさせる
つけさせる
ぜひチャレンジしてください
非常に参考になる話だと思います
ぜひチャレンジしていただきたいですね
ありがとうございました
本日の番組はいかがでしたか?
番組では井上健一郎への質問を受け付けております
ウェブ検索で人事明快と入力し
検索結果に出てくるオフィシャルウェブサイトにアクセス
その中のポッドキャストのバナーから
質問フォームにご入力ください
またオフィシャルウェブサイトでは
無料メールマガや無料動画も配信中です
ぜひ遊びに来てくださいね