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2021-06-25 15:21

第322回「質問:新規事業の立上げで、既存事業に悪影響を与えない組織作りをするためには?」

第322回「質問:新規事業の立上げで、既存事業に悪影響を与えない組織作りをするためには?」井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。 ★番組への質問はこちら↓↓ https://ck-production.com/podcast/inoue/q/
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、年堂香月です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
さあ、今週も行きたいと思いますが、今回はIT企業の新規事業開発役員と呼びます。
新規事業開発の立ち上げを検討しています。
この部署だけは、評価制度やカルチャーなども既存の部署とは全く違うものにしようと考えているのですが、
既存の部署への悪影響が見えておらず懸念しています。
長年組織開発を専門としてきた井上先生から、
このような場面において気をつけることがありましたら、ご教授いただきたいです。
よろしくお願いいたします。
別な意味で、プロジェクトなどを兼務しているときに、
どういうバランスで見たらいいんでしょうね、評価するときに。
悩んでいらっしゃる会社も結構あったりしますね。
自分が所属しているところの仕事の部分と、
何か会社で立ち上がったプロジェクトに参加してやることと。
既存の事業の方からすると、その時間が割かれちゃってるんだから、
本当に求めているものが100できないんで、評価低くなりますっていう話が出たりするんですね。
でも、プロジェクトの方もプラスしなきゃねということで、
じゃあ何割何割で見ましょうかっていう話が出たりするんですよね。
今の既存のところで悪影響が出ちゃいけないっていうのは、
まさに今みたいなことだと思うので。
新しいことをやってる人たちは、そんなところで評価されるんだと思われてもいけないんだろうし。
まず役員の方から言うのは、さっきのプロジェクトの話と一緒で、
新規事業の開発の新しいセクションとは、
この会社にとってどの程度の意義、ミッションを背負ってるかっていうことは、
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前者的には明らかにしてあげなきゃいけないかなと。
要するにどういうことに向かってやってるんだよと。
よくあるのは、今の時代その年数が正しいかどうかわからないけど、
ちょっとイメージで思ってほしいのは、
僕なんかもかつてのときに、プロジェクト型から新規事業の立ち上げみたいなことが会社の中でたくさん起こっていて、
そこにアサインされる人間とかたくさんいました。
僕も一部になったことあるんだけど。
そういうときってね、基本的には大きな意味で、
3年間売上とか収益とかそういうものがなくても、
3年間は悪い評価をしないっていう。
そこで語らない。
結果としての売上とかそういうものでは語らないよっていうことを、
一つルール化されていたんだよね。
そういうことって大事で、
既存の事業においてはこうだとマイナスになるけれど、
新規事業なのでそれは読めない部分だから、
今はそこについて評価はしないよっていうのは大事な区分けだと思う。
でも逆に言えば、じゃあ何でもいいのかっていうとそうではなくて、
それだけ重要性の高い新規事業になる人間たちが、
やっぱり最低限やらなければいけないことはあると思うのね。
これはね、ある意味では平たいことで言えば努力値だと思うのよ。
どこまでエネルギーを注ぎ込んで、それに真剣に向き合って、
前に押し進めようとしてるかって、
この姿がないんだらこれはマイナス評価だと思うんだよ。
そこのマイナス評価をしないと既存の人たちが、
そこにいる人たちってマイナスの評価が一切されないらしいようになってもよくない。
ただ、結果が出てないからということでマイナス評価するのは、
さっき言ったように立ち上げの時期は違うだろう。
そういうバランスの中で、この方がおっしゃるとおり、
新しい新規事業開拓の部署としてのプラス評価ポイントと
マイナス評価ポイントは何であるかは、
すっごい細かくはっきりできなくても、
抽象概念っぽくてもいいから、こういう点について加点していくよ。
こういう点についてはマイナスするよっていうことは言っていいんじゃないかなと。
既存事業とは全く別にしての基準としてってことですか。
そう、基準でいい。
その代わり、2,3年経って何も前に進んでないのに、
なんかあいつらいいねなんて言われてもいけないので、
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そこはだんだん現実感として、
結果成果というものを語られる部分は増えてくるとは思う。
ここまでに何ができたの?
この先どこにまでいけそうなの?ということを語られる。
それは大事だと思う。
別の視点から言うと、
新規事業だとクリエイティブじゃないといけないと思うんだよね。
クリエイティブってどっかの自由さとか、
ある意味のルーズさみたいなのも必要だったりするのよ。
人の心の余裕みたいなところからポンと発想が生まれるので、
ギチギチのルールの中で動いてるとなかなか制約が多くて、
豊かな発想ができないみたいな。
そういう良い意味の自由さ、ちょっとしたルーズさみたいなのは、
どういうふうに認めていくかっていうのを、
別軸としては考えることかなとは思っていて。
例えばだけど、1週間に1回フリータイムがあって、
その時間には全員、もちろん仕事のためだけど、
自由な発想でどんなことやってきてもいいぞみたいにするとか、
それは既存の職場のルールとは全く違うものになってくると思うんだけど。
こういうことがそこはいいよねって言われないためにも、
一番冒頭言った、この事業の背負っているミッションの大事さ、
重要性みたいなのは、
社員全員が分かっている状態にしてあげないといけないかなと。
っていうふうに思いますね。
なるほど。
一方でというか、
この質問の方の話をちょっと越えれば違う観点になっちゃうんですけども。
いいですよ。
新規事業じゃないですか。
既存の部署の悪影響は見えないようにしていく上でなんですけど、
既存の事業の中の一同じ会社ではあるわけじゃないですか。
はい。
新規事業、カルチャー評価とかさっきの基準を変えるのはそうなんですけど、
一方で何か共通を持つっていう、
それで持つものってないと逆に言ったら別会社じゃないですか、これ。
はい。
この辺って共通を持つ、持たない、残すとかっていうのってどうなんですかね。
大事そうだけど、ここの扱い。
既存、こういう会社じゃなくても普通の会社で、
やっぱり関節部門とか法的なものをちゃんと確認して、
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制度を整えなきゃいけないようなセクションって、
人事総務経理とかってあるじゃない。
そういう人たちの文化と、
実はどんどん攻めにいってる営業の文化とはやっぱり違うと思うのよ、本来。
でもそこを束ねる共通は何かっていうと、
この会社は何のために存在するかっていう価値観だと思うので、
そこは新規事業が今までやってる事業と全く関係のないものに
いこうとするんであれば、
むしろ社内新規事業のプロジェクトとして立ち会うがあるけど、
可能性が見えたら別会社にしちゃうようなほうがまだいいんだよね。
むしろそこまで違うんだと思う。
なんだけど、同じ理念というか同じ目的観というか、
経営していく上で我々はこれを大事にしたいというものの、
中の発展形として新しいものであれば、
これは同じ共通の価値観の中で生まれてくるものだよっていうことでもあるので、
逆に言えばそれはみんなで応援してくれというのも大事だと思うね。
そこは全く別次元で、
今までの発想はなかったけどこれ面白いと思ったんでやりたいよっていう場合と、
今まで動いてみたらこんなものもありだと思ったんだよねっていうのとの違いみたいな感じ。
例えば分かんないけど、
病院経営やってたのが急に飲食を始めるなんていうと、
分かんないね。ある発想では病院経営やってたら、
実は食の問題があるってことはわかったので、
正しい食文化を啓蒙するための場所を作るって言ったら、
同じ思想の中で生まれるもんだし、
いや違うんだよね。
やっぱり今、飲食逆に苦しんでるから、
この事業を僕らがちゃんと立て直して地域に貢献したいんだよ、
ちょっと違う次元の発想でやるとしたら全然違うから。
そういう差は出てくるんじゃないかなと。
その辺がどの角度で新規事業が立ち上がっているのかっていうのもありそうですかね。
新規事業のプロジェクトが、
既存事業に悪影響を与えることがあるとすれば、
やっぱりそういうことだよね。何やってんの、会社とか。
いうのが根本にあると、
あいつらはになっちゃうのよね。メンバーに対して。
これよく見るシーンですけどね。よく見ますよね。
よくあるのは、そういう人もいるので、
あんまり全面的に否定はしたくはないんだが、
何か儲かりそうだから次から次へやるっていう人いるじゃない。
それも一つの考え方なんだけど、
僕としてはあんまり興味を持てることではないので。
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だからやっぱり何か、この事業だって何のためにやってるのかなとか、
この事業を通じてどうしたいのかなとか、
社員にとって声を上げてほしいなとか、
そういう思いがやっぱりないとね。
拡大すればいいっていうだけではないと思うので。
なるほど。結局冒頭のところに戻って、
改めてこの新規事業の全体における価値みたいなのをしっかりと
伝え語るということがまずありきでやっていかないといけないということですかね。
もしね、さっき言ったようにこれがプロジェクト型で、
既存の事業と兼務しているスタッフがいた場合には、
どうするかっていうと、
さっき言ったような新規事業の方に取られているのが半分の時間があるので、
こっちは半分しかできないよねと。
これが半分の評価ですよっていう評価にしていいのかどうかだよね。
これは両方の所属庁に対して、
僕の意見としては、
半分の時間の中でやるべきことは何かをもう一回再設定してくれと。
兼務の時期は。
これを100としてこれに対して何パーセントできてるかを言ってくれと。
新規事業もそうね。
制約が5割5割の半分の時間しかお互いに使えない人間だとしても、
フルで使ったものを100じゃなくて、
半分の時間でできなきゃいけないことを100として、
どのぐらいできてるかをちゃんと評価してくれと。
そのお互いをくっつけないと正しい評価にならないかなと思うので。
だからよくあるのよ。
新規事業とかあるプロジェクトに取られちゃってるから。
そういう人って必ず優秀な人だったりするので、
痛いんだよね彼が彼女がいないことは。
っていう被害者意識も含めて。
だからフルでやってくれてないんだからその分評価率上がりますよって言っちゃう人って結構いるんだけど。
これはあんまり野放しにしない方がいいかなと思います。
評価制度の基準のとこですね。
という話を踏まえてぜひ一度行かせていただきたいなと思っております。
また何かありましたら質問お寄せください。
というわけで井上先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
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