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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・ヒトに関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日のご質問なんですが、以前2月ですかね、
秋山先生のアカデミアという勉強会で井上先生がご登壇されたときに、
いろいろ質問をいただいていたようでして、その中のご質問、
1個取り扱いたいなと思います。
はい、いいですよ。
言っちゃっていいですか。
はい。
いきたいと思います。
この方は、会社名はあれですか、いわゆる一部上場企業の
30代男性の方です。
いきたいと思います。
管理職ですね。
井上先生のヒトへのアプローチ方法の引き出しの多さに
いつも驚かされます。
その引き出しの多さの秘訣は一体何なのでしょうか。
インテグラルシンキングを活用して今後行こうと思います。
というふうに。
これ感想ですかね。
インテグラルシンキングの話されてましたもんね。
そのあたりも含めて。
そうですね。
いきますか。
インテグラル理論の中で言われているのはケミルバーという方が
唱えたんですけど、この人はすごい天才肌で、
世の中のいろんなもの、宗教から何から全部いろんなものを見たときに、
結局ここに集約されるねって考えたのが、
マトリックスがあって、
縦に個人、子という一人というものと、
集合という、
子と集合。
という縦がありますと、
あと内面と外面という左右がある。
中と外。
内面と内面。
だから左上が子の内面、右上が子の外面、
左下が集団の内面、右下が集団の外面と。
それぞれを組織論に置き換えると、
組織論じゃなければ、まさに宗教なんていうのは、
どこにアプローチするかというと、
この内面。
そのための集団の内面を作るみたいになるでしょ。
どんなものもだんだんここに、結局はここに入ってるよねっていう話があって。
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これを組織に置き換えると、
組織の場合でも同じで、
子の内面で言うと、
意欲とかね。
基本的なエネルギーの源泉っていう意識とか。
あとは、ここにあるものの能力としては、
他の言葉で言うと、
最近この言葉も使われ始めてるので、
非認知能力みたいな言葉があって、
つまり、IQとか数学ができるとかっていう認知能力ではなくて、
粘り強さとか、
強調性とか、
そんなようなものの、
人間の持ってるパワーっていうのはでしょ。
そういうものもここに入るのね。
内面的なものなので。
つまり、
何とかの技術があるとかっていうのは、
外面の能力。
行動的な能力なんです。
でも、
内面にあるものは、
意識とか、
まあそんなものね。
そういう能力が、
これお互い能力なんだけど、
内面能力、外面能力。
内面能力を強く支えてるのが、
意志とか意欲とか、そういうものですね。
で、集団の内面で言うと、
文化とか、組織文化とか、
社風とかね。
で、右にあるのが、
集団の外面にあるのが、
制度とか、インフラとかもありますね。
なんだけど、大きく、広い意味でシステム。
いろんなことのやり方とか仕組みとか、
そういうのが、
これは環境なのね。
ある意味で。
現実的に目に見えるっていうか、
認識できる環境が、
集団の外面の右下にあるもので、
左下にある文化とかっていう外面、
ものを環境として捉える場合は、
やっぱり雰囲気とか目に見えない、
無形のものの環境。
人間関係みたいなのも環境だから。
そういうのがありますと。
いうので、
多くの場合、
右上言ったっけ?
スキルとか技能っていう。
言いましたね。
多くの場合、
人の悩みとかを上に立つ人たちが、
リーダーの人たちとかが感じるのが、
なんでこいつはこうなんだろうとか、
原因も含めて、
人の問題の原因を、
左上、つまり個人の内面に置き換える場合が多いよね。
やる気がないからだとか、
意識が低いからだとか、
責任感がないとか、
協調性がないとか、
そういうことに求めるのですが、
ここは非常に非認知というぐらいに、
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無意識領域から出てくるものが多いので、
本人がそこを気づいて、
本人にそれを直させるとか、
そこに直接アプローチして、
お前協調性ないからさ、
協調性持ちないよ。
はい、わかりました。
って直るものではない。
確かに。
なので、この理論を、
組織のインテグラル理論を使って、
僕なんかが、
いろんな会社さんの組織の問題、
組織マネジメントの問題を考えるときは、
そこを気づくのは、
今言った個人の内面の問題に、
みんながフォーカスしていることは多いんだけど、
僕に直接アプローチする方法っていうのは、
なかなかない。
外から、他社からアプローチする方法は、
なかなかないので、
周りから攻めましょうと。
周りというのは、
集団の中外でしょ。
そうそう、個人の外。
だから、場合によっては、
若いうちは特にあるのは、
こいつ意識が低いなとかあったとしても、
ストットと能力の開発をしちゃえと。
専門技能をつけさせろと。
それによって自信がついて、
結果的にやる気が出てみたいな循環はありそう。
ありそうですね、確かに。
それを逆に言うと、
見せつけながら、
その技能を見せつけながら、
その在り方、内面を修行するのが、
職人の世界だね。
つまり、親方の姿を見ながら、
親方、
俺はとにかく、
神は細部に宿るなんて言葉では何も言わないので、
でもその姿を見て、
あそこまでできるってことはどういうことだって、
技能を磨く中で内面を育てる。
確かに、そこの育てって、
技能からしか伝えていってないですね。
でもこれって結構大事なんで、
予感の新入社員はまだ技能がないので、
意識づけから始めましょうって言うんだけど、
僕は逆かもなって思う時がある。
その時に、アカデミアに立たれてた時に、
その例かな、多分。
質問型営業の青木先生の話されて、
青木先生の質問型営業なんて、
アイデンティティーみたいなもんじゃん、
みたいな言い方をしたのはそういうことか。
質問型営業という、
あのプロセスを踏むやり方を学ぶことを通して、
人のお役立ちだっていうあり方を手にするっていう。
そういう、今やっと。
そういうこと。
だからやっぱり、右側を育てるためには、
具体的にどうすればいいかのイメージがつくかどうかが大事なんで。
そこをとっとと分からせると、
分かるので意識が後ろ向きになりにくい。
前向きになってくれさえすれば、
やっぱり入れられるじゃない。
いろんな考え方とか、
価値観とか入れやすいので、
やっぱりそこってすごく重要かな。
なるほどですね。
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で、今度、
じゃあある程度のベテランになってきて、
そこをとにかく言ってもしょうがないので、
今度は外、環境を整えるっていうことも大事だったり。
ほうほう。
つまり右下で言うと仕組みでしょ。
うんうんうん。
だから、例えば変な話。
評価制度だって、
その点で評価しててもしょうがないでしょっていうことが起こってたら、
やっぱり制度としてはいい効果は起こる。
うんうんうん。
とか、やっぱり仕組みを考えてあげて、
やっぱりケアレスミスが多い人のためには仕組みとして、
ケアレスミスが多いから気をつけるっていうのは、
個人の内面にアプローチするだけなので、
それじゃなくて、仕組みとして、
いいか、ここに立ったらここは一回止まれとかね。
うんうんうん。
この時にはここから始めるんだぞとかっていう、
やっぱりこう、仕組み、ルールみたいなので、
ちょっと変えてあげることもあるし。
あの、2、3回前に、
裁量労働制を研究開発系の方々に、
適用すべきかどうかみたいな質問が来たのに対して、
井上先生、裁量労働制にフォーカスするよりも、
会社は結局、
どういうマーケット、
マーケットにまず向き合わなきゃいけない、
誰のために何の価値を届けるかみたいなところを、
それは、みたいな話を、
まず下上での制度の話されてた。
あの、何のためにの部分っていうのは、
それと集団の内面の話だと思う。
あー。
だから、アプローチは、
例えば、個人の内面の話だとしても、
アプローチは個人の内面、直接もあるけど、
4種類あるってことよ。
なので、それぞれの時に、
この証言、個人外面で捉えると、
方法はないのか?
集団の内面の問題がここにないのか?
集団の外面の問題がここにはないのか?
っていうのが、
自分の中で考えるときの思考。
はあ。
一つね。
なんか、ここに来て、
ご質問であるね。
井上先生の人へのアプローチ方法の引き出しの多さは、
ある種、ここはヒントになるわけですね。
そういうこと。
人の話をしてるのに、
なんでそっちから来たんだっていうのは、
別のマトリックスから攻めてたりしてるっていうのが、
抽象度高いですけど、
そういう枠組みを持っているのか?
例えば、
ある質問とか、
ある人の問題があったときに、
その人が、
どういう年齢で、
どういう経験で、
今どんな役割を担っていて、
どういう特徴があるのか、
っていうことが分かったときには、
そういう経歴の人に、
お前、責任感持てって言ったって無理だなって思うので、
責任感を持ってもらうためには、
どうしたらいいかっていうのを、
3方向で考える。
まず、組織として、
責任感ってどう語られているのか、
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我々の責任感ってのは、
どういうことを言っているのか、
ちゃんと語られてますか?
っていうこともあるし、
いや、責任感を果たせなくても、
許される仕組みになってないか?
って考えるし、
で、責任感を果たすために、
もう一つプラスの技能か知識を持ったら、
変わらないの?って、
そういうふうに考えていく。
すげえ、いい話聞いちゃいましたね。
だから、これは、
ある意味では皆さん、
そうやってやると、
どこをどう考えていくかっていう、
発想するため、
アイデアを生むための枠ができるので。
このご質問をいただいた方はですね、
すげえ優秀な、
管理職のN中さんですね。
得意そうですね。
このフレームワークの利用は。
それをするといいんですよ。
へえ、そういうことか。
もうちょっと言うとね、
さらに言うと、
個人の内面っていうところには、
個人にはいろんなものがある。
さっきから言うように、
非認知能力とかいう、
本来持っている仕事として大事な、
粘り強さとか、
それこそ責任感とか、
っていう部分もあるけど、
その背景には、
本人の生まれ育ってきて、
身につけた価値観というのがあったりするので、
あとは本来的に持っている、
人間の欲求みたいなのがありますよ。
そういう一応理論も、
一応学ばさせてもらったので、
じゃあ責任感がこの人ないんですけど、
どうしたらいいかっていう問題の、
まずその人の背景がどうなってるかにも、
いくのよ、一応。
なるほど、なるほど。
左上?
うん、左上。
この内面の話出たときに、
そこはそこで思いっきり深く扱うこともできる。
結構そこに視点が行かないと、
具体的な三方向からの解決策の、
具体案がうまく出せない。
前野先生の人へのアプローチは、
いえつないですからね。
ありがとうございます。
最低、懇親会とか飲み会とかに行くと、
泣く人続々とするという、
あの不思議なね。
あれはもうすごいですよね。
やっぱり本人が本来持っている、
大切にしているものを、
それから得たい欲求。
この間もアカデミアのとき、
僕自分のことを言いましたけど、
僕自身は、
人からのコントロールを受けてるなって思うと、
すごく狩りのモードが出る。
あの話面白かったですよね。
コンビニの。
コンビニでテープ貼られるのが嫌いみたいな。
袋に飲み物とかで、
あの袋いらないですって言われたときに、
テープ貼られるのが嫌だと。
好きじゃない。
その理由を。
こんなつまんないことなんで腹立つのかなと思って、
とか、いろんなことで腹立つ場面もね。
さまざまなことだけじゃなくても、
腹立つときに何が起こっているのかなって、
内省してみたら、
内観してみたら、
あ、そうか、
なんか制約的な感じとか、
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ちょっかい出されるとか、
コントロールされるとか、
止められるとか、
そんなような感じ。
コントロールを受けることっていうことに関して、
すごく嫌がってるな、俺っていうのは分かる。
で、これが分かると、
嫌な感情が起こるときにも、
それが分かってるので、
自分の中で自分を少しこう、
動かす、コントロールできる、
セルフマネジメントできるっていう、
ポイントが見つかるので。
それと同じ、人も。
ああ、そういうことなんですね。
ただ、マネジメントにいる人たちは、
そこの奥深い人間心理とか、
っていうところにアプローチする。
ぜひなんか学んでほしいとは思うけど、
でもそれよりも、
実際の動きの中ではさっき言った、
インテグラルの4事象の中で、
どっかに対策はないかって、
解決策の方向はないかって、
見て考えるっていうのは一つ、
マネジメント力を向上させる手段じゃないかなと。
なるほど。
その自分がコントロールされるのが、
イラッとするのは何でかって言ったのが、
ちょうど軽井坂なんかに、
車で運転しながら行ってるって言ってた。
松本ね。
松本ですね。
その行き先である、
まさにフォレストコーポレーションさんだと思うんですけど、
あそこが軽井沢に今回出展というか、
進出して、
すんげーかっこいい、
なんていうんですか、別荘。
言い方が、
やばい、これ怒られちゃいますね、
聞き返ってたら。
セカンドハウスじゃない。
サードオフィス。
サードオフィスですよね。
サードオフィスを企業の方々が持ちましょうみたいな。
ちょうど東京から40分とかで行けるじゃないですか。
めちゃくちゃ近いですよね。
あの環境であんなとんでもないいい物件を持っている企業って、
めちゃくちゃモチベーション上がるよなとかっていうのもあるんですけど、
あんなの会社の社員、あれ見たらテンション上がりますよ、
っていうのって右下アプローチでもある。
会社もその辺上手いですよね。
右下アプローチであり、
そこで左下、
なぜそれを持ったかということが語られれば、
内面外面の、組織の内面外面の環境が、
個人に伝わりやすい。
松本の入りたい会社ランキングでも、
かなり上位にいるみたいですけど、
あそこの会社をそういう意味で言うと、
今言ってたインテグラル、
うまいこと結果的にすごいされてるなって今思った。
感覚がいいのかもしれないしね。
ぜひ検索ググってみていただくと、
面白い住宅屋なんでね。
面白そうですが。
というわけで井上先生のちょっとした種明かし聞いちゃって、
今日は得した気分ほっこりですね。
ありがとうございます。
というわけでぜひ皆さん聞かせていただけたらなと思います。
井上先生。
何か使ってみてください。
そうですね。ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では井上健一郎への質問を受け付けております。
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