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2019-09-20 17:41

第230回「質問:組織に悪影響を与える「ハイスペック人材」を活かすためには?」

第230回「質問:組織に悪影響を与える「ハイスペック人材」を活かすためには?」井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、
井上先生、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、行きますか。
はい。
さあさあ、今日もですね、早速ご質問に行きたいと思います。
今日もちょっと長めですので、お付き合いください。
はい、行きます。
最近、新規コンテンツを制作しているような、
行くような部署に移動となりました。
主要メンバーは5名で、外部委託もしながら、
いろんなプロジェクトを同時に並行で回しています。
その中でも、私は全体統合的なポジションにあります。
そのため、報告会も含め、
2週間に1回くらいは主要メンバー5名でミーティングをするようにしました。
その中でミーティングに、
ミーティング時にかなり攻撃的な発言をする人がいます。
彼女の立場になると、攻撃をするつもりはなく、
悪気はないというのは分かっているのですが、
毎回メンバーも含め、やる気をそがれていて、
私自身もあまり良い影響をもたらしていない気がして、
頭を悩ませています。
チームを率いるリーダーとして、
彼女の扱いやミーティングをうまく回すためには、
何を意識したら良いのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
はい。
なるほど。
コンテンツ開発というのだから、若干クリエイティブな…
まさに、
技能学先生の特異分野ですね。
いくつかの前提を整理しないといけないかなと思って聞いていました。
はい。
クリエイティブな場面で、
クリエイター的な思考を…
クリエイティブを高めようと思って、
クリエイティブな仕事をしていると、
自分が自分の中にあったものを外に出して、
形作っていくということなので、
それが糸を持ってうまく作れた。
特に大きいのは、
芸術のように自分の中にあった内面を素直に表現して、
それを誰かが良い悪い関係なしに判断するという、
自分になったものをとにかく好きに表現するという芸アートとは違って、
デザインみたいなのって、
糸がそのデザインによって伝わらなければ、
デザインの効果としてはダメじゃん。
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はい、そうですね。
と同じで、
コンテンツとかそういうものをクリエイトしているときって、
伝えたいものがあって、
それが伝わるかどうかっていうところに、
一個すごく大きなテーマがあって、
クリエイティブなところを一生懸命やっている人って、
そこにすごく労力と意識と思考を使うので、
やっていって伝わるなとか、
法則と、
法則までいかないけど、
自分の中の理屈とかやり方、
メソッドみたいなのが見つかり始めると、
ある意味若干正解が見え始めるっていう。
自分の中で。
これはここを無視しちゃダメだとか、
そういう判断すべきポイントとか、
いろんなものがよく見えてくるので、
実は主張が強くなるよね。
はいはいはい。
成功事例があればあるほど、
いいのができたとか、
評価が高かったとか、
成れば成るほど、
自分は何をそこでやったか分かっているので、
例えばプロジェクトでやっているときに、
他の人が大事なポイントについて、
意識が向いていないなと思ったら、
違うよ、そこに向かなきゃダメだよ、
っていう意見が強くなるのよ。
これ、本人の意識とは別に強くなるのよね。
なぜならば、
その方の中で確信ですもんね。
そうそう。
だから、成功すればするほど確信が強くなる。
いいこと言ってくれたよね。
確信に変わっていくの。
意見じゃない、確信なのよりもね。
っていうことになると強いの。
そもそも。
だから、まずそれが前提にあるということを
理解しないといけないかなと。
この人が、今話されている人が、
いい仕事をしていない人だとしたら、
これはちょっと全然違うレベルの話なんだけど、
伺うに、そんな悪いと思ってないと思うとか言ってるので、
それなりのちゃんと役割を果たし、
機能してるんじゃないかなという前提で、
ちょっと話そうかなと思ってるんですけどね。
なるほどですね。
攻撃するつもりもなく、悪気はないというのは分かってるけど、
メンバーたちの気がそがれて、
いい感じがしないみたいな書き方されてますね。
つまり、こういう人たちに何が起こってるかというと、
特に起こるのは、人格部分に意識は行ってないのよ。
他の人の。
なんでやんないんですか、あなたな、
っていうことは言ってなくて、
今語られていることは間違ってますって言ってるのよ。
つまり、内容に、やろうとしてることとかに
純粋に焦点があって言ってることが多いので、
かつてたくさんこういう人たち見たんだけど、
その人たちは、例えば、僕と誰かが話してました。
すっごいきつい言葉で、違いますよそれとかって、
これはまずいっすよとかって言ったとしても、
僕を否定してるんじゃなくて、
そこを語ってる内容について言ってるってことが多いよね。
作品に対してとか言ってることですね。
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手法に関してとか、アプローチに関してとか、
そこに関して言ってるので、本当に悪気がない。
ただ、さっき言った確信が背景にあるので強い。
そうすると、その確信までいくものを持ってない人がメンバーにいて、
ただ一生懸命やってた人にすると、
一生懸命やってた自分を否定された感覚になっちゃう。
逆に。
で、さらに強くなっちゃうみたいな。
で、ということが起こるので、
じゃあどうしたらいいかっていう話なんだけど、
一つここで全然違うことを言うとしたら、
リーダーの立場になってますよ、リーダーっぽいところにいるということで言うと、
まずは構えを大きくしてくださいってことなんだよ。
遠いますね、構え。
今この人のきついことを言う彼女が、
なぜそうなってるかをまず分かってあげてください。
分かってたとしたら、
この人は何か人を否定するとかっていうつもりじゃなくて、
内容的なことについてだけ語ってるということが分かる。
だったらまずこの方イライラしないでください。
それが分かって構えてあげて、その意見を聞くのか、
で、また次がきついこと言ってるから、
またこっちの子がちょっとへこんじゃったみたいなことに意識が行くよりも、
この人はそういう人なんだっていうことをまず全部、
もうちょっと大きな立場で飲み込んでくださいってこと。
器的なやつですね。
で、これね、その器を磨くチャンスなんだよ。
こういう人がいるっていうの。
性格の悪い人じゃないから。
正しいことは言ってるはずだから。
だけど場の空気を凍らせるとかっていうことが起こってることに焦点があるよりも、
まずそういうことが起こるということのメカニズムとか、
そういうものを全部まず自分の中に入れて、
もっと大きなスタンスで物を見ましょうと。
で、この人が構えてくれると、
へこんじゃった人たちのフォローが変わってくるんだよ。
はいはいはい。
彼女が言ってることはこういうことだよって翻訳し直すこともできるし、
逆に言えば彼女にも、
こういうことですよねと言いたいことはここですよねって整理がつけられる。
そしたら場合によっては、
だからちょっときついですよ言い方って。
大きな構えで言ってくれる人に対しては、
言われた方も、あ、そうですかって言えるから。
それは対等だったり下から言われると、
もっと本質論で私は言ってますよってなっちゃうので、
もっと大きく包んであげる。
ちょっと抽象的な言い方なんだけど、
私はこれね、実はこのリーダーにとっては最大のチャンスだと。
リーダーとしての器を広げる。
これ、結構こういうシーン、
私今まで経験多いので、
すごいこの状況をイメージつくんですけど、
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こういう方がブワーっているときに、
このリーダーの方がいるじゃないですか。
その方が仮に器でボーンと受け取れて、
はいはいはい始まったと。
そこの感覚も、そういうクリエイター系の人って、
要はなんか自分の世界観に確信を持ちながら表現をしていってるんで、
出力最大じゃないですか。
そこの、あ、その観点で言ってるんだなっていうのが、
リーダーの方は受け取りながらも、
周りの方がそこの感覚がない、
立場的にクリエイター系じゃないとかの場合が入っていると、
その話よくわかんないというか、
何また始まっちゃったみたいになって、
置いていかれるみたいになるじゃないですか。
ここについてはどういう風に考えるんですか。
ある意味では、
2段階ぐらいのステップ踏まなきゃいけないのは、
やっぱりそのクリエイターっぽい人が主張していることっていうのは、
どういうことかをちゃんと伝えてあげなきゃいけない。
そのリーダーの方。
別の場所でね。
あれは何が起きるか分かるってことですか。
あれは何を彼女は言おうとしているのか、
何がやりたい、何を主張してあげるのかってことは、
こういうことなんだよっていうことを分からせるという、
つまりチーム全体がもうちょっと構えが大きくなるようなアプローチを
他の人にしてあげないとダメだということと、
もう一個は、
周りを凍らせてしまうぐらい発言の強い人に対して、
ある意味ではそこにもうちょっと、
物の言い方的なところのアプローチを個別にしていくというのももう一個。
本人の方ですか。
本人に。
だから先ほどのミーティングで言ってたのはこういうことだって私捉えたけど、
そうでいいですか、そうですよと。
だとしたら他の人たちに分からないので、
ここはこういうふうに伝えてくれます?ってリクエストすればいい。
はい。
そこは逆にこの方、リーダーみたいな方が、
あれですよね、間に入るって言っちゃいけないんですけど。
その2ステップを踏んで、そこをちゃんと話し合っていると、
また凍りつくような場面があったとしても、笑顔でいられる。
これあの時言ってくれたあれかみたいな。
あ、なんとかさん。
それそれそれ、もうちょっと柔らかく言ってくれると嬉しいんだけどとか。
和ませていけれるでしょ。
まさに私がある会社で評価生徒で言ってるけども、
そこのあるクリエイターの人がまさにそうなのよ。
評価会議ですっげえ凍りつくような発言をするの。
なんかもうね、
この評価では正しい評価ができないみたいなことまでバーンって言い出すの。
はいはい。
周りの全員シャーって。
そもそものひっくり返すんですね。
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いやそうじゃなくてさって対抗しちゃうと絶対もっとガンとなる。
そうじゃなくて、言ってる意図をちゃんと繰り返して、
あなたの言ってることはこういうことですかって受け取ってあげると柔らかくなる。
そうなんです。
だとしたら、
今のここの部分をこうすることによって、
それは今のやり方でも近づけますよね。
完璧じゃないにしてもってやるとわかってくれてる。
なぜそこまで言ってるかっていうと、
革新をもって表現する伝達方法とか表現方法を見つけ始めた人っていうのは、
組織にとってはある意味では財産なんだよね。
だからこれをいかに大切にかつ機能的に扱うかっていうのはすごく大事なことなので、
少し時間がかかってでもそういうアプローチをしている。
そういう方がいるとね。
エンジンにもなりますからね、チーム的には。
うまく機能さえすれば。
ただ最終的に一番美しい姿は、
言い方がダメですよっていうのは言えるようにしておく。
関係正常。
最後がね。
その前には言われてる側にもちゃんとフォローをして、
あれはそんなつもりじゃないから聞き方をまず変えなさいっていう方法をまずやる。
言ってる意味はそういう意味じゃないから。
ただ外部の人がいたときにはちょっと気をつけなきゃいけないのは、
外部の人がいたとしたら、
すいませんって確実にちゃんとあれだと伝わんないんですよと。
外部の方が混乱したのであれじゃ困るんですって言っちゃわないと。
外部の人に対してはそんな手順踏んでる暇はない。
その場で。
その場でっていうか後でもいいから。
ちゃんとフィードバックしなきゃ。
あ、あれか。
場所が違いますけど。
秋山城賢治先生。
あそこで。
以前たまたまゲストで井上先生に出会えて。
チームと組織の違いじゃないですか。
この辺の違いみたいな話をしたじゃないですか。
ぜひ興味ある方は秋山先生の番組の井上先生ゲスト聞いてほしいんですけど。
そのときにこれからよりチーム化していく組織が増えるみたいな。
内発性というか。
ここが内発的にやるような動きが出てくるスタンスみたいな。
こうなってくるだろうって話からすると。
まさにこの方が置かれてる状況チームっぽいじゃないですか。
だからこういう働き方ってこの悩みだから。
要はこれからもうめちゃくちゃ増えますよねって感じありますよね。
だからチャンスなの。
だってダメな人の話じゃないから。
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この言い方の問題の話。
だからその言い方の背景にはもう一回おさらいすると。
確信めいた何か正論を持っているはずなので。
理屈を持っているので。
そこまで来た人たちがその理屈が正しいかどうかっていう話はね。
別軸で語んなきゃいけないかもしれないけど。
そういう強い主張をしているということは
より良いクリエイティブになるためには必要な過程なのよね。
だということは誰かが大きく構えて
参加メンバーに対して
そういうスタンスだっていう風にリーダーが示さないと
みんなが納得できない。
気になった感情の動きだけに焦点を合わせちゃうと
ちょっとおかしくなるし。
特にそれをクリエイターなのか分かりませんけど
その種族って言っていいですかね。
タイプの方々って
それでうまく受け入れてもらって活躍できないんであれば
バー探してしまいますしね。
いなくなっちゃいますよね。きっとね。
器がそれをちゃんと包括してくれないと。
で、器ができなくてそれをやって認めてあげた上で
最後にもっといい仕事をチームプレイをするためには
言い方は変えようという段取りまで最後はたどり着いていく
っていうことは前提なんだけど。
いきなりそこ行っても分からないからね。
まずは聞く側の体制を少し整えて
いやいや、なかなか難易度の高い仕事に
難易度高いだけど器が本当にチャンスなんですよ。
それができたらこの人はプロジェクトマネージャーとしては優勝になると思う。
井上先生がタイミングタイミングでおっしゃる
器を大きくしようってやつですね。
何度言われることか。
分かりました。
というわけでやってまいりました。
ぜひ頑張っていただいて。
また何かタイミングタイミングでありましたら
ご質問お待ちしております。
その後どうなったかぜひぜひお知らせください。
というわけで井上先生、本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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