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2015-05-22 14:12

第7回 『信頼を積み重ねられる人とは?』

第7回 『信頼を積み重ねられる人とは?』
井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中小企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、インタビュアーの遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所第7回、井上先生、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
早速、質問をしてみたいと思います。
これは生々しいんですけれども、よく仕事をすればするほどの信頼が上がる人もいれば、
仕事をすればするほど信頼が下がる人もいろいろいるじゃないですか。
私は信頼って、意外と何言って聞かれると答えられないなと思って、
ちょっと今、ぼやっと悩んでいるところがあるんですけど、信頼のヒント。
信頼は、信頼を得るにはいくつかのレベルがあると思うんだけど、
一番最初は、仕事をすればするほど信頼できるようになる人というのと、
すればするほど信頼を失う人って、まさにそれが一つの原理原則で、
信頼って溜まっていくものなんだよ。
溜まっていないのは、信頼を一気にはできない。
ただ、著名的な、世の中的に認められている人に対して、まず信頼してかかるということはあるんだけど、
信じていいだろうなという、
権威者とかね。
通常は、約束を果たすということの行為の積み重ね。
約束を果たすという行為の積み重ね。
あの人は言ったことはちゃんとやるっていうこと。
言ったことをちゃんとやらないよっていうか、言わないので、
相手が期待していることと違うことがずれたまま、行くと信頼がどんどん失われる。
つまり、これ頼むねって何かの仕事を頼みました。
はい、わかりましたって言って、その会話で終わった場合、
その頼んだほうは翌日の午前中に、そういえば昨日頼んだあれどう?
すいません、今日一杯でやるつもりでしたって言われたら、これ信頼を一瞬で失う。
だから、信頼を失わないようにするためには、仕事は全部約束ごとに変えていく。
だからまず仕事を頼むねって言われたら、
明日一杯でいいですかっていう時間をまず意識する。
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まず時間を意識する。
絶対的に時間設定をしていく。で、できない約束はしちゃいけないので、
言われたら必ずこっちから、今の状態だと明日夕方までにはできると思うんですけど、それでいいですか?
あ、実は明日午後1時に使うんだよって言ったら、
あ、だったらわかりましたって設定を変えればいいので、
ちゃんと時間の、いわゆるある種の締め切りなんだけど、
どこまでに私はこれをやるという時間をまず宣言する。
すべてのときに宣言する癖をつけていくと、
時間に対して。
だから例えばよく僕は言うんだけど、今度飲みに行こうねっていうのはダメで、
なるほど、胸が痛いですね。
そう、だからそういうんだったらば、4月半分くらいに行きたいと思うんだけど、
連絡するね、今週中にっていう。
その癖をつける。
そう、で、それは絶対守っていく。
そうするとあいつは言った通りに動くっていうのがだんだん入ってくる。
なるほど、なるほど。それをさっき言った信頼が積み重なっていく。
積み重なっていく。で、その次は質。
次は質。時間の次は。
どこまでのレベルでやり遂げるかっていう質の話。
なるほど、なるほど。
時間だけ守っても、あいつ質レベル低いよね。
あいつ持ってたら信頼失うので、やっぱりどこまでやるかっていう。
クオリティー。
クオリティーの問題が出てくる。
クオリティーっていうのは、基本は相手が期待したクオリティーに達してないときに失うので、
相手が望んでいるクオリティーを確認するっていうのが一つ。
そうかそうか。クオリティーの今度は約束。
約束。
どのぐらい、その時間だとすると、ここまでできそうですけどいいですかとか、
ここまでしっかりやってね、でも時間もここまでよってこと。
時間と質が合わさってくると、あいつ大丈夫だねってなってくる。
あとね、多くの人が信頼を寄せる人っていうのはどういうことを感じるかというと、
自分のために一生懸命やってくれてる。
自分のために一生懸命やってくれる人に信頼を感じる。
自分のために一生懸命動く、行動してくれる。
それともう一個、自分に敬意を表してくれてる。
敬意を表してくれてる。
自分のために行動してくれると自分のために敬意を表する。
確かにそうですね。
よくそんなに言語化を。
ちょっと感動しちゃいました。
だから、接客業に対して不満を感じるのはどちらかがお断ってる。相手が。
自分のためにちゃんとやってくれてないか、敬意がないか。
敬意を表してもらってる感じがしないか。
ありますね。
コンビニの店員さんでものすごい仕事テキパキやっていいんですけど、一切敬意を感じない。
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確かに。
両方ないと信頼って得られない。
得られないし、それがしっかりしてる人に対しては信頼を寄せやすい。
で、その上に約束ごとを守ってくれれば、この人はいい人だな、信頼できる。
自分のための行動と尊重が基盤で、その上に約束ごとを時間と質をちゃんとやってると、これが積み重なっていくわけですか。
そこで信頼のレベルが決まる。
これが信頼の原則みたいな。
なんとなくまだダメだなと思ったら、まずやらせることは時間設定。
そうですね。
全てを時間設定します。
例えば何かの作業をやっといてねって言って、やりましたって言ったら、ちょっとレベル低いんだよなって思うこともあるんだけど、
その前に、じゃあ1時までにやっときますってやってきたら、まずそれは果たしてるので、やったのはいいんだけどって言える。
なるほど。
一歩全然違う。それがないと、質が悪いことだけに目が行って、ダメじゃんっていう風になる。
確かに、上が指導する時とかも、そこを明確にしてくれると、どうしていいかがわかりますよね。
何怒られてるかわかんないんですよね。
お前の気守ってないし、こんなんじゃダメだって言われると、会社辞めようかなってなるじゃないですか。
まずは時間。
意外と人は、人に対してはやるんだけど、自分に対しての時間を気遣ってくれなかったり、見向きもしてくれないと、すごくその人に対して嫌な感情を。
やっぱりよくあるんだよね。
分かりました。社員に持ち帰って返答いたしますって言って、あれ?確か一昨日言ったんだけど、まだ返事来ないぞっていう感覚を。
覚えさせちゃう。その人にアウトですよね。
でも、その向こうの人は、これには1週間かかると思って帰ってくる。
約束がそこでできて、成立してないわけですよね。
だったら、1週間かかるんですけどよろしいですかって言ったら、いいよって言って、これで約束が成立。
そうか。そうやって思うと、約束ごとをしっかりと時間とクオリティでやらないことで見えないところで気づいたら、信頼がどんどん失っていくってありますよね。
だからみんな、実はなんでこんなこと言われるんだろうっていうときは、相手の時間感覚と合ってないことをやってることが結構多い。
そうですね。
クオリティの問題はちょっと別次元で必要なので。
そうですね。クリエイティブの世界とかになっちゃうと、クオリティチェックどこでするのとか関西の話も入ってくるけど、時間だけは全員共通でできること。
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まずは最低限、時間をね。
あとは時間の次に、自分ができることは黙ってないで、自分ができるからできる範囲をちゃんと宣言する。
なるほど。
あ、それ私やります。今週中でいいですか?
そしたら宣言だから約束してくれてるわけで、いいよ任せるよってなるでしょ。
そうか。
できることでいい。できないことを無理やり約束して苦しむんじゃなくて、できることだなと思ったら、はいわかりましたで終わらせないで、いつまでにこうやってやっときますねとか、私がこうしますとか、そういうコミットメントに変えていくっていう。
そうか、そういうことですか。
この信頼をしっかりと蓄積していきながら、どんどん能力も高めて成長できる人と、一定のところで止まる人みたいのもいるじゃないですかね。
この業務は完璧にできて信頼してるけど、これ以上いかない。
この辺は結構そういう部下を抱えて、社員を抱えて葛藤してる方とかもいると思うんですけど。
クオリティの問題になると、やっぱりある意味ではその人の思考力の問題とかっていうのが関わってくるので、簡単に解決はできないかもしれない。
それは基本の約束事をちゃんとやってる人であれば、そこは能力として純粋に能力の問題だなって見てあげられるので、能力開発可能な分野なのか、それともどうなのか。
で、まあ逆に言うとここは足りてないよって言えるので、他のことちゃんとやってれば。
そうかそうか。
で、ごっちゃごちゃになるとあれもダメこれもダメになるので、本人に対しても本人も分かんなくなるんだろうな。
なるほどね。
もっと迷走しちゃう。
ここのクオリティを出すための能力の判断って、なかなか例えば、私結構中小企業の経営者さんをつける、特に最近は多いんですけど、
なかなかやっぱり大企業としていい人材を取りに行くかったりっていう時に、ここの問題みなさん悩んでるなという印象があって。
確かにね。
だから本当は難しい言葉で言うと概念能力なので、概念観のコンセプシャルスキル。
コンセプシャルスキル。
ある事象を紐付けて、これはこういうことなんだっていう、若干法則化をするっていうのかな。
だからどっちかっていうと演劇機能なんていうのもあるけど、機能的思考っていうのがすごく重要。
具体的なものから一般化していくような力。
この力が必要なので、採用なんかの時でも、困った問題とかありましたか?こんな問題がありました。
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他にはこんな問題がありました。
もしこの2つに共通の原因があるとしたら何だったと思いますか?
例えばそういうところでコンセプシャルスキルを見ていく。
このコンセプシャルスキルがある人っていうのはどういう人ってことなんですか?
優秀。
これも優秀って言い切っていいんですか?
優秀なんだけど、この頭の良さの使い方、使う目的を間違うと、頭が良い分だけ厄介な人。
なるほど。
自分のためだけに使う人いるので、それを。
よくオーバースペックな人材を取っちゃって、使い切れないみたいな話って、まさにそれが起きるんですか?
会社の批判を始める。
そうですよね。起きている現象から明らかに矛盾している点とかをどんどんどんどん抽象化できちゃう。
僕じゃなくてあなたたちが悪い。会社が悪いって言っていけちゃう。
なるほど。バランスね。
だから自分に全部指が向いているというか、自分のためにやっている人はそれを起こすんだよね。
はあ、ちょっとこれは信頼とはまた違った次元の話になってきましたけど。
だから信頼っていうのは相手のためになるので、だから信頼プラスそれ。
なるほど。
ちょっと次のまた別の回で、そこのお話ゆっくりと別の機会にテーマにして話を聞きたいなと思いました。
じゃあ信頼はですね、今回ものすごい分かってしまったので、またちょっとまとめさせていただいていいですか。
信頼とはたまっていくものであると。
その中で約束を果たしていくと積み重なっていく。
その約束は2つ。時間と質を結んでいく。
その前提にある大事なものがまた2つあって、相手が自分のために行動してくれるということと、相手が自分に対して尊重してくれるということがわかったら、信頼が積み重なっていく環境が整うということなんですね。
はい。
これはものすごい使える話なので、偉そうにいろんなところにお話ししたいなと思いました。
よろしくお願いします。
はい、本日も本当にありがとうございました。
ありがとうございます。
14:12

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