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2015-12-11 13:09

第36回 『期待している社員に辞表を出されました・・・』

第36回 『期待している社員に辞表を出されました・・・』
井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中小企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、ナビゲーターの遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今日も質問いただいております。
ちょっと業種・業態が分からないですが、経営者の方からいただいております。
今日、期待していた社員から会社を辞めたいと言われました。
ホットな話題なんでしょうね。
地元に帰ると言っていますが、真意のほどは分かりません。
学歴もあり、プロジェクトのマネジメントも率なくこなし、
周りとのコミュニケーションもスムーズで、
うちのような中小企業にとっては願ってもいない人材です。
将来、私の右腕になってもらうことも期待して、私自身も思いを語ってきましたし、
いろいろな経験をしてもらうために、さまざまな現場に同行させてきました。
会社は売上自体伸びてきているし、これからの可能性もある分野だと思っています。
彼自身、とてもやる気があって、吸収力もあり、
なぜこのタイミングで、と思いが拭えません。
なるほどね。
はい。
これ、よくあるでしょうね、こういう話もね。
そうなんですかね。
この間、私が行っているある会社の、そこの人事に行っているんですけど、
そこのスタッフも、やめるんですよ、彼はって部長さんが言って。
そうなんですか。
会を継がなきゃいけないので、そのための準備に、予定より早く入らなきゃいけないのでやめるんですって言ってましたね。
なるほど。
でも、それ実は去年の話でね、この間それが引き続きがあって、
いやいや、実はなんか、同じようなところに行ったらしいですよって。
他の会社。
会社、なんで。
それは、ほうべんだった。
ほうべんで転職、しかも業界一緒。
という感じで行ってたね。
なるほど。
だから、やめる理由はね、あんまりあれなんですけどね。
理由って言うんだよね。
リクナビネクストがまとめてたけど、退職理由の本音ランキングっていうのがあって。
1位が、上司経営者の仕事の仕方が気に入らなかった。
2位が、労働時間環境。
3位が、同僚先輩後輩とうまくいかなかった。
人間関係。
3位で給与が低かったが出て、5位で仕事内容が面白くなかった、なんてなるんだけど。
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圧倒的にこの1位は、確か25%近くかな。
上の人間の仕事。
仕方が気に入らない。
気に入らない。
つまり、なんだろうっていう、信頼できないっていうのがすごく多い。
本音のところで言うと、そういうことが多いみたいですね。
上の不信感みたいな。
やっぱりついていけないなって感じですね。
それと、他に面白いものが出てきたっていうのは事実かもしれないですね。
もっと興味があるもの。
これはね、しょうがないよね。
ある意味ね。
もし本当にそれを見つけられたら。
見つけちゃったって言うなら、これはもうしょうがないんだけど。
なんていうのかな。
今の話で言うと、できる社員として扱っている感があるんですが。
できる社員なのか、幹部になれるかっていうのはちょっとまた別なんだよね。
ちょっとその辺をぜひ見直したいですね。
できる社員っていうのは、仕事の段取りが良かったり、頭が良かったり、提案力があったり、説得力があったりっていうことなんだけど。
幹部って何かっていうと、未来を作れるかって話だよね。
そこです。
今の処理がきっちりできるのは仕事ができる範囲。
だけど未来が作れるかっていうと、作れない人はやっぱり幹部は難しい。
だから上に行けば行くほど、遠い未来を語れる人なんで。
現場の課長さんクラスであれば、今月いっぱい、来月は、クォーターは、今期はぐらいのレベルかもしれない。
部長さんぐらいになれば、やっぱり1、2年後にはっていう話だし、経営者になれば5年、10年っていう話になるので。
なるほど。
だから本当に幹部としてやるんであれば、未来をこの人と一緒に徹底的に語ってなきゃダメだって。
その未来に対して彼が興味や関心を持っていれば、辞めない。
その未来一緒に作りたいですもんね。
もしかしたら他から未来を見させられたのかもしれない。
うわー、好きさされるお話ですね。
可能性を見せてくれたところがあるんじゃないかな。
ここにいるよりも、あそこだと、あそこの社長さんはこんな未来について僕に教えてくれたって。
なるほど。
そのできる社員であれば、自分で未来は見ない、今の話だと見ないんで、いい未来を見せてくれるんだったら、その自分の出来具合を活かせるからそっち行きたくなっちゃいますもんね。
できる社員は未来は見たいのよ。見たい。
だから自分で考えてるし、自分で組み上げてるんだけど、その時に自分が考えてるよりも広がった可能性を見せてくれたら魅力的になる。
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確かに。
自分が考えてる通りの未来だけを現状の社長さんと話していれば、それだけだから。
他の会社の社長さんと会ってみたら、え、そんなことですか。
自分の今、働いている社長よりもでっかいビッグピクチャーを描く社長とかに出会った可能性もあると。
これは怖い話ですね。
例えばその人がすごく今言ってたビッグピクチャーをちゃんと描いていて、それが非常に魅力的で、それを参加したいと思ったり言っちゃう。
つまりみんな優秀な人にとって重要なのが未来なんだよ。
普通の人にとってもそうなんだけどね。
より。
確かに。
そこがグリップのポイントになる。
なるほど。
社員と会社の。
そうすると、あくまでここの中での推測なんで、もしこの方ができるとしたら、一度もう一度自分の絵を見せてあげる。
見せてみるし、ブラッシュアップも一回してみるとか。
一緒に語ってみるとか。
でもまあ今日辞めたいって言ってるんだから。
だから、たとえ嘘であろうが地元に帰るんですって言ったら、将来どうするんだっていう、どこに向かって行こうとしてるのっていうのを聞いて。
一つだけ今まであまり言い切れてなかったけど、僕の思いをちょっと一回聞いてくれるかっていうのをちゃんと話しておきました。
ついその辞めるって話を目の前に出されてしまったら。
今の現状の不満とか、そういうことについていっぱい聞いたり話しちゃいそうですけど、そこはそこで大事なんでしょうか。
そこじゃなくて、未来を語る。
さっきの本音ランキングで、今がって言うのって、労働時間とか給与が低いって言うのあるけど、同僚先輩、後輩とうまくいかなかったって言うのも今なんだけど、圧倒的にその上に上司経営者の仕事の仕方だからね。
つまんないな、この人たちと思うでしょ、きっと。
なるほど。この人たちと一緒にやってても未来ないなと。
未来って言葉にはしないだろうけど、そういうことですね。きっと感じるのは。先ないわ、これって。
見通しという言い方をする人もいるな。
優秀とかね、この経営者の方にとっても相当優秀な方みたいですからね。
当然いろんな絵は見たくなりますよね。
現状の現場ではいろんなことを任せて役割拡大をさせているはずなんだけど、ちょっとやっぱり未来に向かってないんでね、多分。
もうそこにずっと腑に落ちすぎて、ああ、行ってしまって、すいません。
なので、ぜひそういう時に何をすればいいかとか、この経営者の方とか。
優秀な社員に対してこそ社長は自分の未来への思いを語り続ける。
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それをまず魅力的に感じてもらえるかどうかというのは重要なポイントだし、
それのために君にはできるのであればこんな風になってほしいという期待を伝える。
期待を伝えたら、なので今やっている仕事の仕方もここまでやってほしいとか、
ここは直してほしいとか、ここを伸ばしてほしいとか言えるんでしょ。
優秀な人に対してはできてるから言わないの意外と。
改善点とか気になっててもできちゃうから。
本当はその人のためになってないのよ。
だって人間誰しも欠点があるわけで。
良さを伸ばしてあげるという基本姿勢の上で、
例えばだけど、遠藤さんが僕の部下だったとします。
それで遠藤さんいつも本当にありがとうなと思っていても、
だから彼がいるならやらせたいよとかって目に瞑っちゃうんだよね。
うーん、そうでしょうね。
そうじゃなくて、いいじゃん、いいじゃん、それやろうよって。
でもそれをやるって言ったら将来こうなるよね。
そのためにはさ、今もう覚えておいた方がいいからこれやってみたらって言ってあげれば。
そこのある種の優秀なやつなんだけども、ちゃんと突きつけあたり。
伸びしろ伸びしろ。
伸びしろは未来に向かうって話なので、
だから基本的に言葉として未来って言わなくていいから、前を向いて話をしていく。
なるほど。
その上でその前の話もそうだし、
現状での未来に向かって足りないところの伸びしろの部分はしっかりと指摘して、
そこがあまり優秀ならちゃんと指摘したりすると。
ちゃんと伸びしろを指摘してくれる人の方を信じるから。
褒めてばっかり言われても困るので。
そうですか。
だってね、それは自分だってさ、増えていかんってどっかに誰もが思ってたりする。
全部いいよいいよって言われても、なんか変。
ちゃんとしてない人はそれで天狗になってしまうし、自信過剰になるし。
逆に優秀な方であればね、自分への自己成長みたいなのが求めてるでしょうから、
よりいい意味での指摘は欲しいでしょうしね。
優秀な人は自分へ負荷をかけることを好むので。
かけられることも好む。
だから負荷がかからないことの方がいいやん。
だから一緒に、俺と一緒に頑張ってくれないかって言われる方がいいっすよ。
我前やる気があると。
そうでしょ。と思うんだけどね。
なるほどですね。非常に負に落ちてしまったので。
今日のところはこれでズバリ終わったんじゃないかなと思うんですけど。
最後にこの方に、総括も含めて何かアドバイスあればお聞きして。
そうですね。いろんなところにも連れてって歩いたっていうのも書いてあるから、
丁寧に接してきたと思うので、大島楽はやっぱり、
未来を見た上でのある意味のまだ埋まってないピースを一緒に語る。
これはうちの会社に足りないよね、これ作りたいよねって。
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やっていくべき、これから作っていくものっていうのかな。
まさに会社にとっても伸びしろ。
この空白の部分を埋めるっていう意識をちゃんと社員と共有するって感じかな。
この人だったらできると思うので。
なるほど。先が見えるお話で、非常にありがとうございました。
本日もありがとうございました。
遠藤和樹です。本日の番組はいかがでしたか。
番組では井上健一郎への質問をお待ちしております。
ウェブサイト、人事評価システム、明快にあるフォームからお申し込みください。
ホームページは人事スペース明快で検索するか、
URL www.jinji-hiyouka.comでご覧いただけます。
それではまた次回お会いしましょう。
13:09

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