概念化の重要性
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中小企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今日も行きたいと思いますけれども、
前回は、要点を抑えるというのは意外と危険だぞと。
要点を抑えるのではなくて、概念化が大事なんだよという話を、
本当に一言ずつ言うとしたんですけれども、
井上先生の周りに概念化を文化にしようという組織がいらっしゃるみたいな話が
私がずっとお世話になってる会社の経営幹部の方たちは、
やっぱり概念化ってとても大事だねっていうことを最近特におっしゃってて、
そういうのって、概念化が大事だよねって言ってても、
なかなか得意な人と得意じゃない人とかもいるし、
それこそ概念化って中小度の高い言葉なので、
じゃあみんなで概念化が大事だって言ったら、
常日頃で言うとどういうことを気をつけておいたほうがいいのかねとか、
どういう意識を持つのがいいのかねなんていうことを、
少し文化として作りたいねっていうふうにおっしゃってる会社があると。
なかなか目に見えない高度な技術というか能力を文化にしようという取り組みということですよね。
私なんかはね、確かに概念化能力って個人差がすごくあるので、
それがなきゃだめなのかっていう話じゃなくて、
だからここの会社の素晴らしいなと思ったのは、
組織だってその概念化を挙げようよということなので、
それぞれは得意なものの力を使おうよと。
ただ集合してみんなでチームだったりすると、
結果概念化ができてたねっていうような流れを作れたらいいねっていうのは、
これからの取り組みなんですね。
ノミニケーションの本質
なるほどですね。
組織概念化って私は言ってるんだけど。
組織概念化ね。
どこかのタイミングで組織概念化ちょっと体系的にやりましょうかね。
そうですね。私も今それに向けていろいろ考え方も整理してるところなんでね。
楽しみにしておりますので、ぜひまとまりましたらやっていきましょう。
そんな中ではあるんですけれども、前回の続きでですね、
目に見えないものがね。
目に見えないって言っても怪しい話ではなくて、
表面に起きている事象の裏側にある背景っていうところがすごく大事で、
それを認識しようとするとやっぱり言語概念化がそこで大事なんだと
そういう話だったと思うんですけども、目に見えないものの一つで
ノミニケーション。
ノミニケーションで失われたものがあるという話をですね、
したいということでやっていきたいと思います。
ノミニケーション世代の稲葉先生だと思います。
そうですね。もうまさにノミニケーションでしたね。
その話、自分の顧客との付き合いとかね、
自分の仕事間の外部との付き合いだって結局、
そこに持ち込みたかったしね。
そこに持ち込みたかった。
やっぱり距離感がすごい急に縮まる感じもあって。
その前に、なんでノミニケーションって廃れていったっていうか、
マイナス方向にとらわれていったのかっていうと、
お酒っていうものが入ってしまうので、
通常働いている理性的なものが緩むっていうか、
そのときに嫌なものが出てしまう。
関係が、たとえば上司と部下なんかで言うと、
上司はノミニケーションとか繰り返してると、
こいつらはもう俺のこともわかってくれてるしなーなんて思うと、
自分の素がどんどんどんどん出てっちゃう。
あー。慢心とも言えそうですね。
そうすると相手は、上司だから別に笑ってますけど、
そんなの私嫌なんですけどっていう思いがある。
昭和の時代はそれも一つの関係だと思って、
ある種、若い頃の修行ぐらいのつもりでもいたと思うんで。
若い頃の修行ね。そうですね。
今はそういうものは全然合理性に欠けるよねっていうとこだし、
嫌な思いしてまで付き合う必要ないだろうっていう方向。
これは間違ってはいないと思う。
遠藤さんが言ってくれた、
でもそれをあんまりしなかったことによって失ったものっていう表現っていうかね、
でも逆に大切だったものもその中にあったよねっていうことはね、
ちょっと触れたいかなと思います。
なんですかね。ノミニケーションで失われたもの。
大切な方の話ですよね。
例えば違う意味で言うと、リモートワークなんていうのでも、
若干皆さんリモートワークとリアルで会社にみんなで集ってっていうので、
コミュニケーションの変化
何か違いを感じている。
アジェンダがしっかりしていて、
この打ち合わせではどの結論を導き出さなきゃいけないねっていうようなこととか、
これを決めようねなんていうミーティングは、
むしろ時間を抑えて通勤の時間まで使って集まってというよりは、
ポンと集まってやれるリモートなんてのは合理的でいいねっていうのももちろんあるんですよね。
似てるってことですね。そこで失われたものと。
キーワードはキズだとかそっち言えるんですかね。
それにつながっていくんですけど、僕は人間っていうように、
これはよくみなさんがね、かつての諸先輩方もよく言ってましたけど、
人間って書くように、人間とか世間って。
ちなみに昔の人間っていう言葉って、
ほぼ世間っていうイコールの言葉で使ってたらしいね。
人間っていうときに世間っていう概念で使う。
人間って今イコール人じゃない?今の回答。
カタカナで人に近いですよね、今って。
なんだけど、大元で言うとある種世間みたいな、
人との交わりの場みたいなことも含めて言ってた時代があるらしい。
前回の回で言うと、全体っていうキーワードが出てましたけど、
全体に近いんですかね。
そうかもしれない。
なんでそこの話したかというと、
人間、世間についている間。
間ですね。
間を共有するっていうのがすごく大事で、
それは時間にも空間にも間があるでしょ。
はいはいはい。
だから要するに間を共有するっていうのが、
やっぱり関係を深めるためにはとても大事な一つの要素だ。
若干哲学的な話ですね。
そうなんだけど、やっぱりその空間を共有する、
時間を共有するっていうことの価値っていうのがあって、
ノミニケーションっていうのは、何が良かったかというとそれなんだけど、
プラス、仕事の場では話せなかったことは話せたり、
オフィシャル感を取って話せるっていうことが大事だったよね。
だから、ぶっちゃけた話さーなんていう感じで話せた。
そういうこと。アンオフィシャルによる、
心の開放でもあったでしょ。
要するにこの鎧を脱ぐ行為っていうことができたんだと思うのね。
確かに。米を、釜の飯を一緒に食べるとかね。
心の鎧を脱ぐみたいな。ないですもんね。
オフィシャルでしか付き合わないんで。
アンオフィシャルな側面知らないっていうのは確かに。
だからお酒があるかどうかっていうことはね、
逆に言えばお酒があったからこそ、
昔はよく無礼講とか言って、酒も入ってたんですいませんねって、
後で謝れたりしちゃうっていうね。
ちょっと逃げ口上的にも使えたりしてたんだけど。
お酒が入るかどうかということは別にして、
やっぱりあれって加害活動なんだよね。
学生時代で言えば、授業じゃなくてクラブ活動みたいな側面があってね。
そういうところのことで、お互いを知り合うとか、
それからもしくはお互いの共通の目的を再度作っていくとか、
そんなことができた場所なんだろうなと思います。
加害活動ですね。
そういうことが、ノミュニケーションということを例にとって言いたいわけで、
ノミュニケーションを復活させましょうということではない。
復活させてもいい気もしますけどね。
なのであんまり地方の方なんかね、車通勤なんかで言えばね、
そういうお酒が入るなんて思ってのほかになっちゃうんであれですけど。
やっぱりある意味では、そういう時間の共有、空間の共有による効果。
ただこの先で、さっきも言うように気をつけてほしいのは上司ね。
要は都合を出しすぎて。
圧が出たりとかね。
飲みニケーションの意義
部下のことに対してね。
この人たちは僕のことはわかってくれてるからいいんだよ、このぐらい言っても。
みたいな状態になると、実は相手はそんなこと思ってないよってこともあるので。
満身によるハラスメントですね。
そういうことは気をつけなきゃいけないけれど、
だからこそ逆に言えば上司なんかは、ある意味愚痴じゃなくて、
いい意味での弱音を吐いてみたっていいと思うのね。
俺苦手なんだよな、実は今回の件って言ってもいいと思うんで。
武勇伝だけ語るんじゃなくてね。
そう思うと、今回の間の重要性ということでキーワードでしたけど。
間によって共有できて、今できなくなったものっていうのは?
やっぱり精神的なつながりなんだよね。
絆っていう言葉で遠藤さん言ってくれたけど、
精神的なつながりがより太くなれば絆になっていくし、
お互いがよりわかった感じがするっていう、距離の縮める感じって言ったらいいのかな。
あ、そんなことを思ってるんだっていうことがわかったりとか。
あ、こいつ楽しいなってわかったりとかね。
あ、そんな趣味持ってるんだとかね。
本当にありとあらゆるものが距離を縮めるためのものになる可能性がある。
いやでもあれですね、言われて思いましたけれども、
その間というものを縮めるということの価値の話をしてくださいましたけど、
間を縮めることが嫌だ、面倒くさいっていう価値観が背景に、
やっぱりありながらのこのアンオフィシャルの関係性は基本的に、
仕事と生活を分けるっていうところに繋がってきていったりもしてるんで、
そこの考え方を、そこの価値を共有し合う関係がない限り、
やっぱりそもそも求めてないですよね、きっと。
そもそも求めてないよね。
なんだけど、でももっともっと本来の人間の姿としては、
分かってもらいたいは絶対あるので。
人間なものってやつですね、これは。
だから分かってもらえるっていう方向に、そういう場を使えばいいのよね。
ここって分かってもらえるし助かるなとか、
そんなような形になれば楽しいなでもいいし、
自分にとってよかったなってなれば、全然いい場所になると思うんですね。
いや表現は難しいですけども、ワンオンワンで前回、前回ですかね、
野間先生が業務の支援と内政支援という2つが大事っていう話をしてくださいましたが、
ある意味この内政支援にあたる場所が、
ノミニケーションのときにはアンオフィシャルな形で調整されてたとも言える感じが、
そうそう。支援の話で言うともう一個、精神支援っていうのがあってね。
内政支援と精神支援は分けてます、今。
内政ってやっぱり振り返ってことなので、
振り返った結果、そこから何かを築く、学ぶみたいなことなんだけど、
ノミニケーションの入り口は精神支援。
そうきましたね。
この精神的な支援というつながりがベースにないと、
ノミノセキで内政支援するとうざったいのよ、逆に。
お前わかってないのかみたいになるから。
どう思うんだ、この間の件みたいなのを、飲みながら話したくないのよ。
そうじゃなくて、大変だったよな。
若いときこういうときあってさ、どうだった今回。
つらかったか、それとも悔しかったか、みたいな話から、
いや実は悔しかったですね、みたいな話からいくと、
だんだんわかってくれた。
じゃあどうしたらいいと思う?っていう内政の方向に次にいける。
なるほど。甘かったですね、私の今の。
内政支援と業務支援で言うと内政支援じゃなくて、
精神支援だったんだぞというところが、ある意味で失われた部分だとすると、
なかなか確かにオフィシャルな形でそれをやろうとする場がないともいえる。
コミュニケーションの変化
失われてしまっているともいえるんですかね。
ワンワンなんかも実はそこは目指していると思うんですけどね。
ランチミーティングなんていうのもそういう場だろうと思うし。
そうね、お酒のない。
でもそのいわゆる釈志定規な仕事の上っていうところから、
いったんちょっと距離を離れるっていうことがすごく大事かなって思いますね。
ということですね、というわけでやってまいりましたけれども。
井上先生、今日はね、モミニケーションっていうキーワードでやってきたんですが、
結構ですね、井上先生がやりたいって言ったのに封印している回がいろいろありまして、
あるキーワードをベースにした社員感情っていうのが大事なんだという話が、
またまた繋がって精神支援に近い話だと思いますので、
ちょっとこの辺り次回やっていきたいなと思っております。
ということで、今日は終わりたいと思います。
井上先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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