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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今週もいきたいと思いますが、
今日もたくさん質問いただいている中で、長めなので早速ご紹介させていただきます。
今日は50代のセールス営業担当の方からご質問いただいております。
ありがとうございます。
今回の質問です。
天平は常々、まずは上司を出世させろとおっしゃいますが、
どうしても納得することができず、意識を変えることができません。
どんな上司でも出世させるべきなのでしょうか。
というタイトルでいただきました。
いつも勉強になる配信を誠にありがとうございます。
私は10人の営業チームのプレイングマネージャーとして、
営業活動に勤めております。
そこで、上司との関係に悩んでおり、質問をさせていただきました。
おかげさまで、当社の業界において業績も順調で、
社内外からもチームとして、そして個人としても一定の評価をいただいております。
ただ、数年直続の上司と営業活動の方針や進め方、
新しい取り組みなどで、意見が合わないことが多くなってきました。
特に、上司が役員となり、現場から外れたタイミングからその傾向が強くなり、
日々やりにくさを感じております。
先生は常々、まずは上司を出世させろとおっしゃっていますが、
仕事のできない上司でも、上司の出世に尽力すべきなのでしょうか。
この上司がいる限り、自分のポジションにも限界が見えることから、
転職もせたくしとして考えております。
ちなみにこの上司は中途入社で、現職の経験は浅く、
思いつきの指導が多いために現場が混乱することも多いです。
ただ、その上の役員との付き合い方が懸命なく、
ポジションを維持するためにだと思いますが、
役員には絶対に逆らわず、休み返上でお付き合いをするようなタイプの人間です。
ということでございます。
こういうのもよくありますよね。よく見る。
どこの部分ですか。
2つばかりあるかな。
後半に出てた上には良い顔をする。
あーありますよね。
ある意味ではね、本人からすれば自分のね、
まあ言葉は悪いけど、全員どこかに気持ちに出会う方針みたいなのが働くんでしょう。
それと逆に言うと、昭和的に言えば小祭りじゃないけど。
小祭りって久々に聞きましたね。
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そうそう。昭和の言葉ですね。
自然とやれちゃうのかもしれないしね、そういう。
上司に対する方向的な動き。
組織の中で生き残るのがちょっと長けちゃってる。
そうそう。自然的に身につけている術なのかもしれない。
蘇生術かもしれない。
であとは、よくあるのは現場と上司が、
現場感が薄いために意見がずれてると現場のほうがより感じる。
これもよくありますね。
そんなこと言ったって現場はこうだよっていう感覚とかね。
で、よくあるから大したことではないですよっていう意味ではなくて。
もう一つね。よくあるということに関してなぜそんなことを言ったかというと、
そういう意味で言うと、よくあるということは、
その上に立ってる人たちの立場というところからの発言になっている可能性が多くて、
本人の考えというよりも立場が言ってるみたいなときって結構ある。
途中で営業方針や新しい取り組みについてずれることがあるっていうのは、
もしかするとこの方の方針の考え方というよりも、
その上の役員から言われてる可能性なんだよね。
だからずれちゃうというか。
この方もずれてるかもしれないけど、そういう可能性もあるよっていうこと。
世の中でよくはよくあるねっていうのはほとんど立場発言による現象なのに。
ポジショントーク的な話ですね。
そう。たとえばよくある製造業なんかで、
営業部長に製造って臨機応変に対応してくれないでしょうって言うと、
なんでわかるんですかって言うし、
製造部長にはとにかく農機だなんだってうるさいでしょ営業がって言うと、
これは当たり前で。営業部長のキャラではないんだよね。
営業部長というのは立場で言ってることに対する。
これだから世の中であるあるなのはなぜかというと、
その立場に立つ、それがテーマだから。
その部分で言うと、営業方針や新しい取り組みへの考え方の違いっていうことで言うと、
この上司の方の立場から見たら、それはどういう意味なのかというのが推測できたらいいなと思う。
この方がね。
チーム運営もうまくいってるみたいだし、業績も上々だっていうことなので。
だったら、ご自分がその立場だったらどう思うか。
正直あまり受け付けないこの上司の立場だったら。
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この人だったらというよりも、その立場に自分が立ったらどう感じるだろうか。
この人という個人の個性的な話をおいて、そのポジションだったらっていう観点ってことですね。
自分がそのポジションだったらどう考えるのか。
今の自分のポジションではない世界をあえて想像してみてほしくて、
この方はたぶんできると思うんだよ、そういうことが。
その立場になったらこういうことも加えなきゃいけないかもなーなんてことがどれだけあるかを感じてほしい。
見えてる世界が2階と3階で違うっていうことをわかってほしい。
この人自身でね。
この上司の方がそこから言ってますよという意味ではなくて、あえて見てみましょう。
そうすると、その上のポジションにいる自分としては、
だったらこういうことを気をつけなきゃなーとか、
むしろ自分の部門だけじゃなくて、あそこの部門のことも考えなきゃいけないだろうなーとか。
いろんなことが起こる。
その上で、その営業方針で新しい取り組みってことを、
現状の自分の立場での考えと、仮に上の立場に自分を置いたときの考え方みたいなのが、
自分の中で意見交換できるといいなっていうのが一つ。
これ難しいけど、なんとなくチーム運営がうまくいってそうなのでね、仕事が。
うまくいってそうだから、この方の今後のことを考えると。
できるだろうと。
うん、できるしやったほうがいいよねと。
ちなみにそれは改めて言うと、何のために?
それは、上司を出世させろって僕が言ってるということを、
もうちょっと分解して話したいからなんです。
ほうほうほう。
上司を言う意味なの?
上司を出世させろっていうのは、いろんな意味がある。
上司の手柄を作ってあげれっていうのが一つ。
つまり部門を代表してる人が会社から認められるということは、
何が言いたいかというと、部門全体が認められるんだよってことを言いたい。
わかります?
自分が課長だとします。
部長を偉くしようっていうのはある種のメタファーみたいなもんでね。
部門を認めさせましょうと。
で、発言力も高めましょうと。
なるということは、課長が一人で頑張っても、
部長がアホじゃない、会社は言うこと聞いてくれないわけだよ。
だから部長にクレバーな立ち振る舞いをするようなサポートをしたほうがいいよと。
いうことが一つ。
その個人を出世させるって話じゃなくて、全体を出世させる話としてるんですね。
部門の価値を高めるためには、部を代表する人を偉くしないとダメなわけだよね。
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だから例えば自分がヒラだったら、
自分の課長の発言力を高めないと自分たちが発言力が低いってことになっちゃうんで。
っていうようなことなんです。
なるほど。
それともう一個は、上司を偉くすることによって自分が偉くなれるから。
つまり自分ももっと高い位置に、高いポジションに、
出世がいいとかではなくてね、
高いポジションで物を見る立場に行けるから。
これは二つあって、上司が信頼してくれるから、
より多くの権限とか責任を持たせてもらえるっていうことと、
実際にポジションとしてポストが上がる可能性も高くなる。
そんな感じなんですね。
なぜこんな話をしたかというと、
この方が後半の中で、
このままだと自分の今後の更なるポジションアップは見込めないとすれば、
転職も考えたいということで、
より高いポジションに行きたいんだろうと思うので。
そうすると、今自分に置かれている環境、
上司を選べない状態の中で言えば、
上司との違いで悩むよりは、
上司というその立場の人が考えることを理解した上で、
意見をすり合わせていくようなことのほうがいいかなと思うんです。
また、すり合わせるってのも簡単ではないんだけど、
やっぱりよく私が言うように、なぜそう言っているのかをとにかく聞く。
自分の意見と違うところにフォーカスするというよりも、
その別角度からこの人が言ってるけど、それはどういう意味で言ってるのかなと。
で、意図とか目的が、それがずれちゃってるなっていう話だったら、
言っている内容よりもその目的とか意図の話をもっとしたほうがいいわけで。
その方針ではどうですかって言うと、
たとえば利益拡大だよっていう話と、
売上拡大だよっていう話の方針が違ったとしたら、
なぜそうなんでしょうねっていう話をしっかりしないと、
片っぽは若干コストの高い体質になっちゃってるんで、
これを収益性を高める方向が経営の課題なんだよっていう話なのか、
それとも分母を大きくしないと結局は市場の規模が見えないから、
市場把握というものをよりするためには、
まずクロス売り上げを上げるという活動を通してそれを知りたいというような。
これって目的の違いじゃない?
だからそこで話さないと、やっぱりわからないよねと。
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もう一個は、そんなにトンチンカンじゃないなと思ったら、
一回上司の言うやり方を、分かりましたこういうことですね、
だったらこんなやり方してもいいですかって言って自分なりに消化して、
表現してみるというのも一つの方法だと。
いくつか連続して話しちゃったけど、そんなようなことかなと思いますね。
なるほど。
こういった上司の方、この方の立場、気持ちはわかりきれないのがあるんですけど、
あんまり感情的には好ましく思ってないのかなというのをすごく感じる中で、
やっぱり気持ちとしては、その言っている内容も全体を出世させなきゃと、
自分の出世するためにもわかる一方で、
こんなやつこれ以上絶対にむしろ引きずりを下ろしてやんなきゃいけないんだみたいな思いも、
ある意味生まれたりするような上司って言ってするじゃないですか。
そこまでこの方が思いがあると言っちゃってるかわかりませんけど、
そんな中においては、この辺の感情的なものをどうしながらやってください。
すごくいい質問ですね。
たぶんこの方なんかも仕事はできるでしょうから、
やっぱり高いポジションで仕事をしたいなと思ってるっていうことで言うと、
やっぱり高いところとか広い世界に行けば行くほど、
嫌なやつは多いのよね。
多いの。
単純に増える。
言葉悪いけど、アホは増えるとかね。
ということは、仕事ができるだけじゃなくて、
やっぱりもう一段階、人格を磨かざるを得ない。
器のでかさを作るしかない。
意味は、汚いものとか強さみたいなものも掌握できる器と言うんですか。
まあその方向もあるだろうけど、それが悪質なものじゃダメだけどね。
政黒合わせのほうが、黒が極めて悪質なものもやれよっていう意味ではないんだけど、
いろんな事情といろんなことが世の中に起こっている、いろんな人がいるものを、
受け取る、需要する、まず需要するみたいな力がないと、
大きな人格宇宙にはならないし、
やっぱりトップに立ったときにはそういう人じゃないと会社の発展はないので、
チャンスだと思うんだよね。
やっぱりそういう認めたくない人がいる前提の中で、
いい仕事をし、チームとしてしっかり固まっていく。
ということは、もう一生懸命やってるとはわかるんだけど、
もう一段そういう覚悟みたいなのがあってもいいんじゃないでしょうかと。
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ということで、今日は一旦ここで終わりたいなと思いますけれども。
もしかしたらどうしても納得できないなっていうふうに聞いてるかもしれないんで。
でもそれがあればね、逆にもしよければその納得できないものもぶつけていただいて、
一緒に考えていきたいなと思いますし。
そういう形じゃないとこの上司ともやっていけないでしょうからね。
ぜひまた何かありましたら質問をお寄せいただけたらと思います。
井上先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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