1. 飯田泰之の経済Zoom Up
  2. 管理職になりたくない若者へ「..
管理職になりたくない若者へ「上司代行」とは?
2024-10-22 10:47

管理職になりたくない若者へ「上司代行」とは?

明治大学教授エコノミスト 飯田泰之
Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
この時間はZoom Up。毎週火曜日は経済です。現在100社以上が利用している新たな代行サービスがあります。それは上司代行です。
第3社が上司の役割を担うことを指し、自社の上長ではなく外部から来たプロフェッショナルが上司となり、社員の育成を行うサービスのことです。
その需要は日に日に高まっているんだそうですが、今日はこの上司代行についてズームアップしていきます。
明治大学教授でエコノミストの飯田康幸さんです。
飯田さん、おはようございます。
おはようございます。
そもそも若手社員の8割近くが管理職になりたくないというところで、この上司代行というものもクローズアップされているようですね。
そうですね。これ現在いろいろな組織で同様の問題が発生しているんですけれども、
管理職になりたくない、または管理職になりそうになると転職してしまうとかですね。
問題の発生というのは、2010年代に人手不足が徐々に解消される中で顕在化してきていて、
コロナ明けで一気に問題になり始めたんですけれども、
一言で言うとですね、責任のある立場になりたくないという人が増えたんですね。
はあ、責任を負いたくないと。
そうなんです。これ2つまた事情がありまして、
1つは上司が持つ権限とか、または上司が持つ得点というのが減った。
組織自体、雇用の改革が進みますと、これまで上司の裁量でできていたことが課長以上だったら許されていた権限が少なくなった。
ものすごく小さい話で言うと、例えば接待費を優先的に使えるわけでもなくなり、
そしてもう一つは、先生本人はその気がないのにセクハラ。
一方で給料の方は、かつていろいろな権限があったり、または強い指導力を発揮しても、
そんなにクレームというのがつかなかった時期に比べて、別に上司の給料って上がってないんですよ。
そうすると責任は重く、何かミスしたら、大学だったら赤腹と言われ、給料は大して変わらないとなると、
これはある意味合理的に、上司というか管理職になりたくないという人が増える。
03:03
これも一つ当たり前といえば当たり前なんですね。
ここまではいろいろな人指摘しているところなんですけれども、
もう一つの私が重要だと思うポイントは、
こういった責任を取る、または自分で意思決定するなか全体が高く評価しなくなってきたんですよね。
つまりは今までかつて、または昭和であれば、自分で何かを決めるとか責任を取るとか、
あとは謝る、または全体を調整すると高く評価していた。
あの人はできる、あの人はやってくれるに対して、
どうもここ10年、20年、何かそういった、これもまた言うと怒られてしまうんですけれども、
昔だったら男らしいと呼ばれていた姿勢を、
みんなで馬鹿にして、馬鹿にし続けた10年、20年なんですね。
やりたい人減るのは当然なんですよね。
金銭的に得でもなく権限もなく、さらには小馬鹿にされるわけですから。
この問題っていうのは今後どんどん深刻になります。
だって責任を取らない人、またはクレームをつける人、
ここがおかしいっていう人だけを一生懸命高く評価した。
これを私は社会の一億層お客様化と呼んでるんですね。
お客様のようにみんな振る舞いたいというのが、
どうも多くの人の行動規範になってしまった。
どこかでしっかりと反転して責任を取る、謝る、
何か自分でリスクがある意思決定をする。
さらには何かミスがあったり、ハラスメントととられることがあっても、
それはそれで、もちろん叱られる、怒られる、批判されるべきなんですけれども、
何かそういったミスが一個でもあったら、
これはまたゼロリスク信仰、ゼロミス信仰じゃないですけれども、
一個ミスがあったら、もう社会全体で急断して、
あいつはもう、それこそあんな奴は人間じゃないと断罪してきた。
そういった状況が、みんなで何もしない、
そんなにワンミスで責められるのであれば、何もしないのが正解ですよね。
06:05
そうなっていきますよね、確かに。
これはどこかで反転しなければいけない。
そしてもう一つ、会社、企業側の対応としては、
それに見合う待遇を用意しないといけない。
そして、給料を上げればいいのかというと、
そこでももう一つ、日本経済が今つまずいている部分なんですけれども、
こんなに稼がなくてもいいやっていう人も増えてきたり。
そしてもう一つ、昔だと、例えば昭和の時代だと、
何歳だと係長になっていないと、
何歳だとできれば課長になっていたい、
ライン長になっていたい、
いないと恥ずかしいという感覚。
これも失われて久しいですから、
それを補うだけのしっかりとした待遇の差を設けていき。
もう一つは、もちろん問題ある管理職の方はいるんですけれども、
何か一個ミスが見つかった、
じゃあもうお前はダメだ、というふうにやっていたら、
正直、具体的なことを責任を取るとか謝るとか、
そういったことをやっている限り、
必ず問題は起きるんですね。
そのミスを一個もしないのが正しいんだということになったら、
社会全体が回らないというのを、
いい加減みんな認識しないといけないんじゃないかなと思いますね。
ちょっと社会全体がワンミスに厳しくなりすぎているという嫌いがあります。
また、あの人はちょっと部下の人悪いけど仕事ができるよねとか、
何々の面でも悪いけれども、こっちの面では優れてるよね、
という複数の評価軸で人を評価する。
そんな社会にしていかないと、
AIかITかによって管理職業も減ったと言われるんですけれども、
ミドルクラスの管理職がいない組織は本当に回らないので、
これは結果として日本という国そのものが、
でっかい話ですけれども、回らなくなってしまう。
そんな危険性もあるんじゃないかと思いますね。
そうですね。
世の中の風潮がこういうふうな状況にしてしまっているというところがあるわけですね。
何かの意味のある行動をする限り、
間違えたり問題が起きたりすることもある。
09:02
問題ばっかりな人はダメですけれども、
そういった意識を持たないといけないと思いますね。
本当そうですね。
わかりました。
飯田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ。
明治大学教授でエコノミストの飯田康幸さんでした。
聞きたいラジオ番組何にもない。
そんな時間はポッドキャストで過ごしませんか。
RKBでは毎週40本以上のポッドキャスト番組を配信しています。
あなたのお気に入りの声にきっと出会えるはず。
ラジコ、スポティファイ、アップルポッドキャスト、アマゾンミュージック、ユーチューブミュージックで
RKBと検索してフォローしてください。
RKBオンラインのポッドキャストまとめサイトもチェック。
10:47

コメント

スクロール