1. 国際情勢を解説・飯田和郎のCatch Up
  2. 「名指し批判」はあったのか?..
「名指し批判」はあったのか?深刻化する日中関係
2026-06-01 12:14

「名指し批判」はあったのか?深刻化する日中関係

毎日新聞特派員や外信部長の経歴をもつ元RKB解説委員長・飯田和郎が、中国をはじめ東アジア情勢について、歴史的・文化的背景についても触れながら解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

米中首脳会談において、習近平国家主席がトランプ大統領に対し、日本の高市総理大臣と台湾の頼清徳総統を名指しで批判したという報道について検証する。中国指導者の個人名指し批判は異例であり、日本の再軍備化や防衛費増額への強い懸念と、日台連携による中国の台湾統一阻害認識が背景にあると推測される。中国外務省は報道内容の完全な否定は避けたが、日中関係は過去の繰り返しとは異なる次元に達している可能性が指摘されている。

米中首脳会談における日本批判報道の概要
この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
月曜日は、元RKB解説委員長で、福岡女子大学副理事長の飯田和郎さんです。
飯田さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
あの、ちょっと本題から外れますけど、ダービーいかがでした?
昨日、東京まで行って、現地開戦しましたけど、残念でしたね。
そう、うまくはいきませんでしたか?
全然、強かったですね。
はい。
さあ、では、本題の方に行きたいと思いますが、
先週ですね、東京霞ヶ関長田町を騒がせたニュース。
5月に行われた米中首脳会談で、習近平主席がトランプ大統領に日本への批判、そして高市政権への批判を展開したということなんですね。
日中関係は超低空飛行の状況ですけども、さらに着地点を見出せなくなってしまうのか、というところですよね。
そうですね、会談後に中国側、アメリカ側からそれぞれ会談内容の発表、ブリーフィンがあったんですけど、
その内容に従えば、日本に関する言及は首脳会談では出なかったようなんですよね、最初は。
だけど注目の会談、このような注目の会談では内容がしばらく間を置いて、徐々に明らかになるってことはあるんですよね。
ただ私個人はですね、今回ばかりは驚きが大きいんですよ。
今日は中国の対日批判の手法やり方について検証していきたいと思ってます。
先週明らかになった対日批判ですけども、では整理をお願いします。
明らかになった情報のソースは2つあるようです。
1つは海外メディアの報道、それでもう1つは日本の政府関係者が明らかにしたという報道の内容なんですよね。
1つ目の海外メディアの報道ですけど、これはイギリスの新聞、フィナンシャルタイムズが5月24日報じました。
英文は私も直接確認しました。概要をまとめたので紹介してもらおうと思います。
習近平主席はトランプ大統領との会談で、日本の再軍美化を取り上げ、高市さない総理と日本の防衛費増額を強く非難していました。
日本についての話題となった際、習氏は声を荒投げ興奮した様子を見せたということです。
会談前の米中間の協議では日本については取り上げられなかっただけに、アメリカ側の同席者を驚かせたとのことです。
複数の関係者は、習氏の激しい非難は2日間の会談の中で最も緊迫した場面だったと振り返っています。
フィナンシャルタイムズは、このような情報について、この首脳会談に詳しい7人の関係者が明らかにしたと、信憑性の高さを誇っているんですよね。
ネタ元になっている方が7人いらっしゃるということですよね。
一方で日本の政府関係者も、先月24日に、橋本さんに紹介してもらいましたから、こういう風に明かしています。
習近平主席は14日の首脳会談で、高市総理と台湾の賴清徳総統の2人を名指しした上、この2人が地域の平和を脅かしていると主張、さらにこの2人を支援しないようトランプ氏に迫ったということです。
複数の日本政府関係者が明らかにしました。
ということで、この2つの報道情報を合わせると、習近平氏は日本の話題になると声を荒らげて興奮した様子を見せた。そして高市総理を名指しして避難したということですかね。
中国指導者の名指し批判の異例性と背景
はい。こういう情報が巡るうちに、発言内容の正確さや、雰囲気などが微妙に変わってしまうということがよくあるんですよ。
私が最も気になっているのは、この高市総理を名指しして避難したという部分なんですよね。
理由を説明したいと思います。
私が落ちてきた限り、中国の指導層、最高指導者は首脳会談で、その場にいない人物を否定する場合は、個人名を名指ししないケースが多かったんですよ。
それは理由があって、一つは大国という自負する中国のリーダーとして気遅いの高さ。
詳しく言うと、隠したとみなす人物の名前を挙げること自体が、自らの評価を下げてしまう。そういうことだと思うんですね。
例えば、名前を挙げない代わりに、日本のある指導者はとか、台湾の指導者はという表現が用いられてきました。
これは、名指しないけど誰のことがわかるでしょうという、そういう方法でもありますよね。
なるほど。ということは、実際の米中首脳会談では、習近平氏の口から高い地という固有名詞は出なかったんじゃないかということなんですかね。
これまでのケースならそうなんですけど、今回ばかりはわかりません。
名指ししたということであれば、習近平氏は歴代の中国の指導者と違って、台湾有事に関する昨年11月の高市発言に対する怒りが、とりわけ大きいということだと思います。
もう一点挙げるとしたら、先ほど紹介してもらったように、習近平さんは高市総理と台湾の賴清徳総統の2人を合わせて名指したってことでしょ。
名指しただけでも大きな出来事なのに、この2人を同列に並べた。
つまり中国からすると、独立を肥治てるという非難する賴清徳総統と並べたってことなんですよ。
日本と台湾の指導者が手を組んで、我々が目指す台湾統一を阻んでいる、そういう認識なのかもしれませんね。
確かに報道や情報の通りなら、このフィナンシャル・タイムズの報道にある複数の関係者が言った、習近平さんの激しい非難は、2日間の会談の中で最も緊迫した場面だったっていうのは、なんとなくわかる気がしますね。
中国側の反応と日中関係の現状
いずれのソースもイギリス、日本ということでしたけども、一方の中国サイドはこういった報道が正しいかどうかって認めてるんですか?
はい、気になりますよね。報道が出た翌日の25日、中国外務省の定例会見が開かれました。
当然記者たちは、これらの情報の確認を求めたんですけど、スポークスマはこういうふうに答えてましたね。
米中首脳会談に関する情報はすでに発表しています。報道内容と中国側が把握している状況は不合しません。
不合しませんっていうのは、ぴったりと合わないという、そういう意味合いですかね。
はい、ただこのスポークスマンは、この報道のどの部分が不合しないかっていうことまでは言ってないんですよね。
つまり習近平氏が高橋総理を名指し非難したことなのか、また声を荒らげ興奮した様子を見せたことなのかわかんないんですよね。
習近平さんの首脳会談での左隣には、中国外務省の責任者、大きい外相が座っていたので、
首脳会談の実際と報道の間には、大小は別にして違いがあるのは確かなんでしょうね。
ただ日中関係、過去を振り返ると、これまでは浮いては沈んで、沈んでは浮く。
つまり落ち込んでもやがては回復する。そんな繰り返しだったんですよ。
だから中国側の反発、とりわけ習近平氏の怒りは、過去とは別次元なのかもしれないですね。
まさしく習近平さんの怒りが大きいなり小さいなり、それは別として、
米中首脳会談の全体会合で日本批判、高橋総理批判を展開したとすれば、
これは真向かいに座ったトランプ大統領だけじゃなくて、
ずらりと並んだ中国側の習近平さんの部下たちを対しても分かっているなという意識したことかもしれませんね。
これからも日本に対して強い態度を貫くぞという意思表示の表れなんですかね。
そうですね。肝心の日中の関係なんですけど、
同じ先月末にですね、赤澤良成経済産業大臣が中国で開かれた国際会議に出席しました。
そこで中国の商務大臣と接触があったんですけど、これも立ち話し挨拶制度なんですよ。
考えれば中国がホスト国だから出席した各国の代表と挨拶するのは当たり前の話で、
本当に最低限の接触だったと思いますね。
高市総理は中国で起きた炭鉱事故を受けて、習近平主席李強首相に哀悼のお見舞いとなるメッセージを出しましたけれども、
これは中国側へのアプローチにも受け取れますけど、どうなんでしょう。
そういう感じもしますよね。
ただですね、中国は繰り返し日本は新型軍国主義の道を貫いています。
昨日シンガポールで安全保障会議が開かれたんですけど、
新型軍国主義に対して小泉慎二郎防衛大臣が、日本の歩みは平和国家として進んできたんだと。
虚構の主張、つまり中国の言い分は違うんだって言ってますよね。
本当は私、お恥ずかしいですけど、自分が想定してきたレベル、自分が経験してきたレベルとは違う段階まで来てるのかなって気がしますね。
なんかね、否定することがあるんだったら対話をしましょうっていう呼びかけもしてましたけど、その対話が実現するのかっていうところで言うと、なんか未だ糸口がなかなか見つけられないって感じですね。
コメンテーターの総括と番組終了
はい。
井田さんありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
元RKB開設委員長で福岡女子大学副理事長の井田和夫さんでした。
12:14

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