トランスジャパンの振り返り
Speaker 2
IBUKI STATION、トランスジャパンアレプスレースのゴール会場から引き続きお届けしています。
Speaker 1
近藤です。 田代です。
上位選手のゴールが5位まで終わりまして、
Speaker 2
結局ね、皆さんのインタビューをお届けできているという感じで進んできてますけど、
どうですかね、ここまでの。
Speaker 1
いや、まだね、上位5位までの選手ということなんですけれども、
なかなか面白いインタビューを取れた選手とかもいて、
あとはあれですよね、お願いしたときにそんなに皆さん、わりと心よく引き受けてくださって、
それはもう本当に感謝という感じですね。
Speaker 2
そうですよね。絶対疲れてるはずなのに。
公式のインタビューがあったりとか、テレビ局のインタビューがあったりとかもしてるんですけど、
その後でも心よく引き受けてくださって、結構皆さんインタビューを取れてますね。
Speaker 1
いろいろね、面白い話とかもね。
Speaker 2
田代さん、なんか印象的だったのはあります?
Speaker 1
印象的、そうですね、山本選手の奥様が登場という新しいパターンが、
ちょっとこれは私は新鮮でしたね。
Speaker 2
今まではね、上4選手のやつが配信済みなんですけども、
この振り返りの後に5位でゴールされた山本選手と奥様、お二人のインタビューをお届けしますので、
それが新鮮でした。
Speaker 1
新鮮でした。やっぱりどうしても選手だけだと、その選手の視点からっていうことになっちゃうんですけども、
それがね、別の方がいらっしゃると、また選手とは違う角度からどういうふうに感じてるかとか、
っていうのを語っていただけるので、それはなかなか面白いな。
Speaker 2
確かにね。
トランスジャパンに挑戦するっていうのが、やっぱりすごい時間が必要なんだなっていうのと、
その挑戦を支える家族の気持ちというか、そういうのがね、聞けて面白かったですよね。
面白かったです。
山本選手の新たな視点
Speaker 2
僕はね、何ですかね、
なんか、トップのお二人、土井さんが来て、牧野さんが来て、っていうのが深夜だったんですけど、
Speaker 1
深夜でしたね。
Speaker 2
土井さんが、要は自分の自己最高記録を、半日、半日というか、7時間ぐらい、遅くゴールされてるんで、
大会として、ものすごい記録が生まれましたとか、圧倒的な強さを見ました、みたいな感じではなかったですよね。
だけど、何でしょうね、なんか味があるというか。
Speaker 1
そうですね。
今回、ほんと土井さんは、前回だと、ちょっとね、余裕がある感じでゴールされて、
いや、なんでもないですよ、みたいな感じだったんですけど、
今回はね、ほんとに、南アルプスで、足の豆とかでかなり苦しまれて、
わりと土井選手の素の感情っていうんですかね、
普段はちょっと、なかなか見せない感情とか気持ちとかを、
Speaker 2
いろいろインタビューでも言われていたのが、私はとても新鮮でしたね。
Speaker 1
そうですね。
なんかもう、ラインワークスの送信ボタンを押す直前まで行ったみたいなことだったんで、
たぶん、ほんと相当ギリギリ追い込まれてたと思うんですけど。
Speaker 2
そこからね、普通のペースというか、1キロ5分ぐらいのペースでゴールまで来られてるんで、
ほんとかなって、ゴールの様子を見ていると、ちょっとにわかには信じがたかったんですけど、
Speaker 1
何がきっかけでね、復活したのかっていうのを、ほんとは聞ければよかったなと。
Speaker 2
そうですよね。実際、その後はね、1キロ5分で走れちゃうわけなんで、
何がそこまで追い込まれていたのかっていうのは不思議に思うぐらいですけど、
その時はたぶん、あの土井さんですら無理だって思われてて、
とにかく諦めずに最後まで行った方がいいっていう言葉を残して、終わられていましたよね。
上位選手のゴールと感想
Speaker 1
あとはもう、出たレースは最後まで完走した方がいいっていうことを言われてました。
Speaker 2
だから、全部がうまくいったわけじゃないっていうのが、逆にちょっと僕はマジに感じたし、
あとはですね、今回、結構出られなかった人とか、ゴールできなかった方のインタビューっていうのをやらせてもらって、
それも僕はすごく、面白かったっていう言い方をすると、ちょっと語弊があるかもしれないですけど、
なんか味わい深かったなと思ってて、
やっぱりトランスジャパンっていうのは、挑戦するのにものすごく時間を要するレースなんで、
それを出るって決めて、一旦先行会の会場とかに行くまででも、相当な時間を使う。
そうすると、いろんなものを犠牲にもしますし、それだけ思いも募っていくと思いますし、
だけど、やっぱりなかなか狭きもんなので、希望通り出られない方がいるっていう中で、
例えばね、いまこさん、のよりさんが、どういう準備をされてきて、
で、最後ね、ほんとに9時ですよね。
先行は通ってて、抽選だけで落ちたっていうのを、1か月ちょっと経った今の心境っていうのを、すごい語ってくれたりとか、
あとは、今回竹村さんが失格っていうか、自分から申告して、ヘルメットを着用義務のところで着用せずに失格ということで、
ただ、ゴールにはやっぱり来てしまったというか、見に行き来られて、どいさんのゴールを見守っていたっていう、その心境なんかも語ってもらってということで、
ちょっと、たぶん普通のレース関連のインタビューだと、なかなかやらない、出れなかった人とか、ゴールできなかった人とか、
そういう方のお話っていうのを聞けたと思います。
で、なんか僕はすごいそこに、わりと、何て言ったらいいんですかね、味というか。
Speaker 1
そういう時こそ、その人の人間性とか、そういうのって出ると思うんですよね。
うまくいってる時っていうよりは、ちょっとうまくいかなかったりとか、思い通りにいかなかったりとか、
そういう時に、その人の人間性とか本音が垣間見えるみたいな。
Speaker 2
そうですよね。
さらにね、裏で大喜多アルプスにチャレンジされている方もいて、その方々も今回の選考会で通らなかったので、
その代わりというか、せっかくお盆休み取っていたので、ということでチャレンジされている方もいらっしゃって、
で、残念ながらその一撃というか、一発で通しで完走目指されていた方々は、途中で辞められる方が多くてっていう。
そこももしかしたら気持ち的に、やっぱりその通すにはすごい強い気持ちが必要で、たまたま時間が空いてるのでっていうだけだと、なかなか難しいとか。
天気とかもあったと思うんですけど。
Speaker 1
やっぱりなかなかの覚悟がないと大喜多を追えられるっていうのは、なかなか難しいかなとは思うので。
Speaker 2
そうですよね。
なんかそういう、まんまならない、全部が思い通りにはならない人の気持ちみたいなものを、すごくたくさん接した夏だったなという。
夏いきなり、夏の振り返りしちゃってますけど。
Speaker 1
まだまだ8月中盤ですよ。
Speaker 2
そうですよね。
だけど、そういう中で、うまく折り合いをつけて、明るくというか、ちゃんとそこを付き合いながらやっていこうとされている皆さんの様子っていうのが、
なんでもうまくいくわけじゃないですからね、みんな。
そうですね。
でも、どんなレースでも自分が一番に通過して一番で活躍できますみたいな人たちばっかりじゃないと思うので、
そういうことは逆に学ばせてもらうことが多かったりとか、ちょっと共感できる部分があったりとかっていうのを味わえたなっていうのも一つ僕は印象深かったなと思ってます。
でも、そんな中でね、上位にゴールされてきた選手が、1位はドイツさんが優勝2連覇されて、2位が牧野さん。
牧野さんですね。
Speaker 1
かなりの追い上げを見せて、
そうですね、最後ね。
Speaker 2
1時間、2時間弱ぐらいですか、ぐらいの差でゴールということで、一時の差を考えると、本当ドイツさんをかなり追い詰めた。
Speaker 1
そうですね、追い上げたっていう感じですね。
Speaker 2
形でゴールされて、ここがもう5日ちょっとっていうところでゴールされて、翌日6日目になって、3位が安田選手。
そうですね、ロードでだいぶ差を追い上げて、安田さん。
ロードでちょっと苦戦された塚田さんがちょっと遅れてゴールされて、先ほど矢本さんがゴールされたという形で5位まで来て、
この後はね、だいぶ空いてますね。
Speaker 1
だいぶ空いてますね、12時間?今のところの予想だと12時間ぐらい空く感じですね。
Speaker 2
そうですね、僕たちだいぶ長い時間、このゴール地点にもいる気がしてるんですけど、
Speaker 1
まだまだ。
Speaker 2
まだ本当の上位選手っていうか、エリートランナーっていうかね、そういう感じですよね。
ここからが、残りボリュームゾーンというか。
そうですね。
そういうわけなんで、相当早かったんだなっていうのを、ちょっとこの次の選手の待つ時間の長さを感じながら感じてるところですけど。
Speaker 1
まだレース自体はね、続いてますので、
これから中盤グループと、それから終盤のね、グループのまだ駆け引きとか、いろいろあると思うので、そこは引き続き見ていけたらなと。
Speaker 2
そうですね。個別の選手インタビューで、なんか印象に残ったこととかあります?
Speaker 1
印象に残ったのは、でもやっぱり竹村選手ですかね、着用義務違反になってしまった後のインタビューで、非常に感情的になるとかでもなく、
本当に淡々と、今までのレースの分析とかをされていたのが、私は結構印象に残ってます、それについては。
近藤さんは?
Speaker 2
僕は、創始者。
Speaker 1
目がキラキラしてましたよね。本当に、画像を見せできないのが残念なくらい、私の横で、近藤さんは目をキラキラさせながら、岩瀬さんとお話をされてました。
Speaker 2
たまたまね、いらっしゃってというか、いつも例年来られているってことなんで、ゴール地点ではお会いできるのかもしれないですけど、近くでね、ちょっとくつろがれていたので、もしよろしければということで、
岩瀬さんのお話を伺ったんですけど、まあ面白かったですね。
Speaker 1
どのあたりが?
Speaker 2
ちょっとですね、トランスジャパンっていう大会自体が、僕は正直、あまり知らないときは、少し閉鎖的というか、な印象があったんですよ。
なぜかというと、先行会っていうものがあって、なかなか、ただエントリーするだけじゃ出させてもらえないし、先行会を通る方法も、トランスジャパンに関係している人たちと仲良くならないと、ノウハウが得られず通らないみたいな。
だから、ちょっと閉鎖的なコミュニティに近づいていって、誰かと仲良くなったりとか、うまいことをやって、ノウハウを聞き出さないと仲間に入れてもらえない集団みたいな風に、正直、今、新規で全く人のつてもなく、トランスジャパンを目指す人にとっては、もしかしたらちょっと見えてるところがあるかもしれないっていう気はちょっとしてるんですね、実は。
だから、もし自分が本当にさらの状態から目指すとしたら、どっから手をつけたらいいんだろうと思ったときに、公開された情報だけで、なんか通れる気がちょっとしないなっていうのが、やっぱりあって、じゃあってなると、人間関係なの?みたいなところは、なんかちょっと難しさを感じてしまうんで、そういうのはちょっと閉鎖的な印象っていうのを持つ人もいるんじゃないかなと、僕以外も思ってまして。
で、もしかしたらその同じような印象を持っている方が他にもいらっしゃるかなと思ってたんですけど、岩瀬さんの話を聞いていくと、少なくとも岩瀬さんの意思としては、閉鎖性をもたらそうという思いは全くないなと。
Speaker 1
そうですね、そこは全くないですね。
Speaker 2
何か閉じ込めて、何かそういう閉鎖的なグループを作ろうみたいな思いっていうか思想っていうのは、まるでないなっていうのを思った。
逆に言うと、非常にラディカルっていうか、むしろ本物っていうか、言ったらね、ルールをちょっと逸脱するような行為をやる、ちょっと悪ノリって言ったらいいかもしれないですけど、
TJARの振り返り
Speaker 2
既存のルールっていうのをむしろ逸脱して、自分たちの考えというか、新しいルールを作るぞっていうような気概に満ちた集団がやり始めた、ちょっと悪ふざけというか、そういったものであるっていうのが原点にあるんだなっていうのを知れて、
何かそこは180度印象変わったみたいな部分が若干あります。
別に僕は正直、運営にも入らせてもらってるんで、全然そんな、別にすごい閉鎖的なマイナスのものだっていうふうには全然思ってなくて、実情も見えてるんで、
そういう印象を持つ人がいるかもなっていうだけで、そうじゃないっていうことの面も知ってるんで、別にそう思ってたわけじゃないんですけど、
ただ、そもそもの経緯として、グローズとか集まりを作ろうみたいな意図は全くなくて、ただただ、その後の雑談でおっしゃってたんですけど、
岩瀬さんは登山仲間を今までに10人ぐらい亡くしてると、亡くなりになられていて、それは難しい山にチャレンジされてる方がたくさんいらっしゃってるんで、
厳しいチャレンジをやってるからこそだとは思うんですけども、10人ぐらいの山仲は今まで亡くされていて、
こんな夏山のアルプスの道で人をなくしたくはないんで、そのために必要な先行はすべきだと思うからっていう。
こんな大海では、こんな夏のアルプスぐらいでは死んでほしくないとおっしゃってて、そこがイメージでおっしゃってるんじゃなくて、
本当に数々の辛い思いをされた上で、ただこのぐらいの山って言ったらあれですけど、普通の夏山の一般登山道の日本アルプスの登山道で人がなくなるのは見てられないので、
それを防止できるだけのことをやろうとしてるんだっていうことをおっしゃってたのかなと思って、それに必要なことは何かっていう中で、
だんだんエントリーされる方がスピード化していく中で、山のスキルっていうのをきちんと問わないといけないねっていう中で、今の先行家みたいなのが生まれていったんだなとか、
そういうことをぼんやりとしてたんですけど、やっぱりご本人の顔とか眼差しを見ながら聞いたことで、ストンと落ちたっていうか、
そういうところはかなり僕は印象が変わったというか、そうだったんだって新たな印象を持ったというか、そんな気がしますね。
Speaker 1
本当に実際話すと岩瀬さんってすごく穏やかな方なんですけど、その方がこの可烈なレースを作り上げたのかって本当にびっくりしたりとかすることはあるんですけれども、
それでもやっぱり山の楽しさだったりとか、あと山の怖さだったりとかをちゃんと学んだ上で、こういうレースとかにも臨んでほしいっていうのは、本当にそこはぶれないところかなというふうには思ってます。
Speaker 2
そうですね。ただそこにね、あんまり権威的なものも感じないんですよね。
Speaker 1
そうですね。それはあんまり感じないですね。
Speaker 2
自分の身は自分で守ってくれっていうことをおっしゃってますけど、そのために何をすればいいですかと聞いたら、とにかく山に通ってくれとおっしゃってるんで、誰かの教えをこえとか、誰かの本を読めとかって、そういう権威的なものじゃなくて、山に学べっておっしゃってるんでね。
Speaker 1
ちゃんと自分で山に入って、自分の行動とかからちゃんと学んでほしいっていう感じですよね。
Speaker 2
そうですね。自分の身は自分で守る術を身につけた上で、山をやってほしいっていう願いですよね、あれはね。
なんかそれを感じたのが、やっぱすごい共感をしましたね、僕は。
あと、やっぱり、その、
Speaker 1
早月をね。
早月小屋のね、で怒られて、虫。
あの穏やかな、いわせさんの顔から、にっこりしながら虫で。
Speaker 2
結構、これも僕、今後の日本のヒントになるんじゃないかと。
Speaker 1
虫が。
Speaker 2
そうですね。
結局、夜もすんで、ものすごいスピードで北アルプスを走るっていうのは、当時すごい常識外だったんで、それをよくは思わない方からのご指摘というかお叱りがあったりとかもしたけど、
そこはね、明るく虫をして、っていうくだりがあったと思ってまして、
ただ、そこは別に無謀なんじゃなくて、ご自身の中で、たぶん山に通う中で、ここまでなら行けるっていう、きちんとした裏打ちがあった上で、チャレンジをされてる。
で、それが今までやったことある人が、やった人がいないことをやる以上、やっぱり既存のルールから逸脱してしまう部分がある。
でも、その時はやっぱり、ある程度無視をしてでも、やらないと新しいことが生まれないっていうことだと思って、そこがね、なかなか今、日本とかでね、叩かれるじゃないですか。
Speaker 1
そうですね。叩かれちゃいますね。なんかちょっと外れると。
Speaker 2
ルールと逸脱したこととかをちょっとでもやってると、もうありえないみたいな感じで、SNSで叩かれたりとかみたいな、結構怖い世の中なんで、
みんな結構萎縮してしまって、できるだけそのルールを踏み外さないようにとか、あとは偉い人が言うことには従っておこうとか、
そういうふうに、お行儀よくというか、そういうふうな風潮っていうのはちょっとやっぱあるのかなって思うんですけど、やっぱりそれだけだと、新しいものって生まれないんじゃないかなっていうのは、僕自身思うんで、
実際、そこでね、小屋の主に言うとおり、お行儀よく従っていたら、多分トランスジャパンって大会自体が生まれてないと。
Speaker 1
そうですね。それはそうですね。
Speaker 2
思うので、やっぱりそこで勇気を出して、自分はこれはいけるって信じて、ある意味ルールを逸脱するというか、人の言うことを聞かない。
Speaker 1
聞かない。いい意味で聞かない。
Speaker 2
そうですね。っていう勇気を持った一歩っていうのがあったことで、新しいものが生まれるっていうことは、やっぱりあるんだなっていうのを思って、それを踏み出した岩瀬さんに、やっぱりすごい、僕はリスペクト、尊敬の念を持ったし、そういう人がいるから、やっぱり世の中ってちょっと面白くなるっていう気がするんで。
Speaker 1
こんのんさんって今まで岩瀬さんと、例えばお話しされたとかっていうのはある?
Speaker 2
なかったです。
Speaker 1
なかったんですね。
今日が初めて?
Speaker 2
初めてです。
Speaker 1
初めてお会いして、初めてお話しされたって。
はい。
そうだったんですね。
Speaker 2
はい。でも僕は、気持ち的にはもう同志だと思ってます。
だからたまにはね、ルールをちょっと。
Speaker 1
破ってみる?
Speaker 2
破ってみようよっていう、語弊をすると言うならね、そういうメッセージもあったんじゃないかなと思いますし、それ山だけじゃなくて、この社会を生きる中で、いろいろとルールってあると思うんですけど、ルールの外に新しい可能性があるっていうことも、たまにはあると思うんで、そういうところもちょっと教訓にしたいなと思っております。
ちょっといい話しすぎました?
Speaker 1
いやいや、大丈夫ですよ。
Speaker 2
大丈夫ですかね。
Speaker 1
大丈夫です。
Speaker 2
ということでね、本当にいろんな方のすごい面白い話を聞きできてよかったですね。
Speaker 1
そうですね。本当に先週の皆さまとかもね、インタビューお願いしてもね、本当に心よく引き受けてくださって、スタート前もそうですし、ゴールのインタビューもそうですし、本当にありがたかったですね。
もっと、いやちょっとそれはって言われるかなと思ってたんですけど、それが本当になくて、本当にもうあと、それこそね、いわせさんとか飯島さんとか、ゆかわさんも飛び入りでみたいな感じで、実行委員の方も非常に協力的というか、お話をね、いただいたのはすごくよかったんじゃないかなというふうに思ってます。
Speaker 2
そうですね。はい。ということで、じゃあ一旦今度はここまでになりますけど、最後に山本選手のインタビューをお聞きしていますので、そちらをお聞きいただければと思います。
山本選手の体験
Speaker 2
それではどうぞ。
はい、それではTGR2024、5位山本選手、感想おめでとうございます。
Speaker 1
ありがとうございます。
結構長い戦いだったと思いますが、今回初めてのTGRですかね。
Speaker 2
すなにどんな感想でしょうか。結構今まで目指すまでにいろいろあったと思うんですけど、どんなでしたかね、実際に出てみて。
Speaker 1
もう今の率直な気持ちは、もう安心、安心感、安心したって感じですね。ここまでたどり着けて、安心しました。
Speaker 2
かなり、ロードはかなり厳しいのかなという印象だったんですが、GPSの見てて。どうでしたか。
Speaker 1
そうですね、このTGRの北から中央、南、ロードにかけて一番きつかったのは、やっぱりロードですかね。
Speaker 2
足裏はどうでしたか。足裏に結構来ましたか。
Speaker 1
そうですね、南のあたりでも足裏が結構豆だとか、いっぱいできてきて、最後にロードでやられた感じですね。
Speaker 2
足の圧迫痛というか、炎症みたいな感じですかね、豆と。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
足のなんていうんですか、残骸みたいなのはどうですか。
Speaker 1
残骸もできてます。
Speaker 2
結構きついですね。
Speaker 1
じゃあ、ざっくり全体のコースを3つに分けて聞いてみたいと思うんですが、スタートから上越ですね、北アルプスエリアですが、当初の予定とかに対してどんなのでしたかね。
北アルプスは、全体を通してコースタイムの50%の割合で進もうと考えていました。
ただ、スタートして周りの人に引っ張られて、少し早く入ってしまったのが影響して、早く眠気が来てしまったんですよね。
それで1日目の予定としては、薬師峠キャンプ場まで行く予定だったんですけど、都合の越しで夕方の5時から3時間くらい睡眠を取った形になります。
そこから行動し始めて、2日目の朝に気づいたら順位が結構上の方に上がっていて、自分でもびっくりしたというのが印象です。
Speaker 2
朝というのは寝て起きてじゃなくて、行動して順位見たらということですか。
Speaker 1
そうですね。1日目の夜8時くらいから行動し始めて、2日目の…
1日目、2日目ですね。
なるほどね。
Speaker 2
この5日台に出てゴールする方って、大体薬師を超えているのが今までの流れだったと思うんですよ。
Speaker 1
はい。
Speaker 2
スゴで結構追い上がったんでしょうね、そこで。
Speaker 1
そうですね。
Speaker 2
かなり混んでいたという話ですが、張る場所はありましたか。
Speaker 1
もうギリギリで、本当に登山者の人に場所をずらしていただいて、本当に感謝します。
Speaker 2
かなり狭いですね、あそこはね。
紙工地に下って、あそこもかなり混んでいましたね。
時間的に良かったのか、明け方とかですか。
Speaker 1
紙工地通過したのが昼ぐらいだったので、やっぱり観光客の方が…
Speaker 2
スゴかったですね。特にウガン道路は大変なことになったじゃないですか。
Speaker 1
そうですね、はい、その通りだった。
Speaker 2
走るとこじゃないですね、歩くのも多分大変な状態ですね。
Speaker 1
渋滞ができていたので、とても大変でした。
あの日は、かつて過去一紙工地が混んだ日くらいだったのか。
そうなんですか。
食べ物を買おうとしてもですね、いっぱい人が並んでいたので、なかなか買えない。
Speaker 2
物も買えない、トイレもちょっと考えてしまうくらいの感じだったらしいですね。
Speaker 1
そうです、はい。
Speaker 2
紙工地に着いて、長い労働を経て中アルプスに入ったわけですね。その辺はどうでしょう。
Speaker 1
中央アルプスに入る前に、ヤブハラ駅の近くのあずま屋で睡眠をとりました。
日沿いの。
予定としては3時間でしっかり起きて、行動し始めるという予定だったんですけど、
気づいたら4時間半も寝てしまってですね、
慌てて起きて行動し始めたんですが、それが良かったのか、中央アルプスはかなりいいペースで、
本当に50%を切るぐらいのスピードで通過できたと思います。
TJARの振り返り
Speaker 2
そうですね、寝ている時間って止まっているので、一見ロス、その時間長く寝てしまったらロスになる気がすると思うんですけど、
実際は休むことができて、その後のスピードアップになると思うので、長時間の寝過ごしは決してマイナスではないですね。
多分それは思いましたね、きっとね。寝ることは全然マイナスではないなって。
Speaker 1
本当に思いました。
なるほどね。
Speaker 2
かなり中は良い感じで行けたわけですかね。
Speaker 1
はい、そうですね。
Speaker 2
で、また駒羽根降りて、物を食べて、市の瀬に移動していったわけですかね。
で、南アルプスと。
結構でも市の瀬で顔を見たんですけど、結構しっかりして良い感じだったのかなと。
Speaker 1
そうですね。市の瀬の時は本当に全然疲れていないような感じで、このままもう結構行けるんじゃないかっていう感じもありました。
Speaker 2
結構きつかったんじゃないですかね、実際入った南は。長いし。
Speaker 1
本当に一番怖いところではあったんです。南の経験値も少ないですし、そういったところもあって一番不安だったんですけど。
南入って1日目の潮見岳から三福峠までの区間の樹林帯がちょうど夜暗くなってからだったんですけど、そこが一番もう苦しい。
眠さと幻覚はどうですか。
幻覚というんですかね、もう本当に同じところをずっと繰り返し歩いているような感じでですね、なかなか進んでいなくてかなり苦しい状態でした。
Speaker 2
夜は比較的に情報が少ないんで、なんていうんですかね、そうですね、なんていうか、夢の中で歩いているような感じが多分ありますよね。
実際半分寝ているような感じもあると思うんですけど。
Speaker 1
意識は半分ないような感じです。
Speaker 2
不思議な感じですね、あれはね。
南の後半からロードに入ったわけですね。そこはかなりトラッキング見ていてかなりきついのかなという印象があったんですが。
Speaker 1
そうですね、南三福峠までの間がかなり厳しかったので、しっかり睡眠を取ろうということで、5時間半睡眠を取りました。
Speaker 2
それどこですか。
Speaker 1
三福峠。
あ、三福ね。
不安もあったんですけどそれでスタートしました。
南越えるまではとても調子は良くて、そのままロードも行けるんじゃないかなと思ったんですけど、ロードまで下るチャウス小屋からの下り、あそこでもう一気に眠気と疲労とが重なってきて、そこからもう地獄のようなロードでした。
Speaker 2
あそこの道また危ないですよね、下りがね。
そうです。
かなり危険な道なんで。
Speaker 1
やれやれ峠っていうところなんですけど、本当に切れ落ちていって、もうあそこでなんか。
Speaker 2
あれ滑ったら下まで行っちゃいますもんね、あそこ。
Speaker 1
そうですね、そこでなんか幻聴みたいなのが聞こえた感じですかね。
Speaker 2
で、ロードはかなり足裏やられた状態で忍耐の旅って感じですかね。
Speaker 1
そうですね、忍耐の旅でした。
Speaker 2
じゃあ食べ物とか実際どんなでしたか。
Speaker 1
食べ物は基本はカロリーメイトと柿の種。
Speaker 2
やっぱそんな感じなんですね、みなさん。
Speaker 1
そうですね、プラスアルファは寝る前にカレー飯かカップヌードルを食べる。
あとはベースブレッドっていうちょっとダイエットのパンなんですけど。
はいはい、コンビニよくあるんですね。
ちょっと重くなるんですけど、カロリーはそんなに高くないんですけど、
タンパク質と炭水化物の質のバランスがいいので、そういった意味でもベースブレッドをとっていました。
Speaker 2
なるほど。今何食べたいですか、一番。
Speaker 1
今は肉が食べたいですね。
野菜が食べたいですね、野菜は。
野菜より肉が食いたいですね、今。
Speaker 2
家族でガッツリ食べてください。
最後にこの5日間歩き通して様々な応援、山の中での応援、町での応援、
あと家族のこれまでの応援とかいろいろあったと思うんですが、
その辺に対しての思いというか語っていただけたらと思います。
Speaker 1
本当にこの6日間を振り返ってみると感謝の気持ちでしかないと思いました。
本当に登山道や労働で知らない僕の名前を覚えてくださって、
山本さん頑張ってって声かけてくださったんですけど、
本当にいつも頑張ってって言葉って当たり前なんですけど、
すごく特別に感じて、
皆さんから本当に一歩踏み出す力をすごくもらったと思います。
次に思ったのがトランスジャパンの運営してくださっている方々やスタッフの方ですね、
チェックポイントであったら本当に温かい言葉かけてくださって、
顔疲れとったら励ましてくれて、
そういったところで本当に力をもらいました。
これだけ素晴らしいでかいチャレンジをほぼボランティアで運営されてくださっているスタッフと
運営の方々に本当にリスペクトしています。
あとはですね、本当にこの長いお盆休み、貴重な連休を使ってですね、
登山仲間や普段の仲間がいろんなところに来てくれて、
本当に応援してくれたその言葉が本当に力になりました。
本当に感謝しています。
最後に家族なんですけど、
このトランスジャパンを目指し始めてから、
かなり家庭のことだったり子供のことだったり、
ほったらかしでほぼ任せてきてしまったんですね、本当に。
そんな僕にもスタートから最後までいろんなところに応援に来てくれて、
本当に最後の苦しい労働の区間でも最後までやり遂げようという力をもらいました。
本当にこのチャレンジをやり遂げれたのも
皆さんの力があってからだと思ってますので、
本当に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
家族のサポート
Speaker 1
長くてすいません。
以上です。
Speaker 2
ありがとうございました。
家庭内ではしばらく奴隷生活だと思うので、
しっかり奉仕してください。
被害者は妻の回というのがありますので、TJR。
奥様もまた入っていただいて、愚痴がたぶん止まらないと思うので。
Speaker 1
では以上となります。
では最後に温かい拍手をお願いいたします。
Speaker 2
おめでとうございます。
それでは5位に入られました山本雅人選手に来ていただきました。
どうもお疲れ様でした。
Speaker 1
ありがとうございます。
Speaker 2
そして隣には。
Speaker 1
初めまして。
山本の妻のユーナでございます。
よろしくお願いします。
Speaker 2
ユーナさんですね。
Speaker 1
よろしくお願いいたします。
Speaker 2
ゴール後のインタビューが先ほど会場で行われていて、
その後記念撮影セッションがあったんですけど、
何ですかあの人数は。
すごい人数の応援団がたぶん今までで一番最大の。
一番多いと思います。
人数の方々が集まられて集合写真撮られてましたが、
あの皆さんはどういう方々でしょうか。
Speaker 1
えーとですね、
僕の山つながりの友達と、
あとは地元の山が好きな友達と、
家族ぐるみでの付き合いをしている感じかな。
あと娘が陸上をやっているので、
陸上の仲間のまた家族とかも、
サプライズで登場してて、
サプライズやったんですよ。
もう車で5時間かけてね。
そうですよね。
そうなんですよ。
お住まいが。
片道5時間ですからね。
岐阜県東。
Speaker 2
そうです。
Speaker 1
東から。
Speaker 2
そうです。
東から。
から皆さんじゃあ応援に駆けつけられて、
ゴールを待ってらっしゃったってことですか。
Speaker 1
すごいですね。
陸上の友達は、
こまがねも来てくれて、
Speaker 2
いろんなところに来てくれたんです。
なるほど。
そしてね、この明るい時間にゴールされて、
どうですか?ゴールされた姿を見て。
Speaker 1
かっこよかったですね。
オーマイガー。
Speaker 2
のろけをしてました。
Speaker 1
声がちっちゃくなってますけど。
拾えてますかね、マイク。
Speaker 2
かっこよかったですか?
Speaker 1
かっこよかったですね。
そんなことはね、何年ぶりでしょうね。
Speaker 2
どのあたりが?
Speaker 1
なんかね、もう勝手に私はもう、
絆が勝手に深まっていってるような気がしてて、
本当にもう、毎日毎日、
もう、ずっと気づいたらGPS見て、
大丈夫かな、GPS止まっとるな、
シュウジ寝てないの?私寝ていいのかな、
みたいな感じで、
私この1週間ね、2,3時間しか寝てないです、ずっと。
毎日。
あの、徹夜の時もあったんですけど。
えー。
ということは、僕より寝てないってことですか。
はい、そうです。
さっきのそのヒーローインタビューで、
5時間半寝ました?4時間半寝ました?
あ、私より彼の方が寝ていましたね。
ちょっとそれは新しいパターン。
Speaker 2
すごいなー。
でもじゃあ、
Speaker 1
ご主人よりね、奥様の方が寝ていないという。
寝てないですね。
へー。
このパターンは新しいですね。
Speaker 2
それはじゃあもう、山本さんが寝ずに動いてるなら、
自分も寝る場合じゃない、みたいな気持ちになったとこですか。
そうなんです。
Speaker 1
ご飯に関してもそうなんですよ。
これは、主人温かいご飯食べれてないけど、
私、こんな温かいご飯食べるっていいのかなって思い始めると、
だんだん食欲がなくなってきて、
あんまりここを1週間食べてないんですよ。
へー。
Speaker 2
なんすか、その一体感は。
Speaker 1
で、僕はこまがねで、スキヤでうなぎを食べてました。
温かいご飯をね。
インスタライブにしっかり上がっててびっくりしました。
私、その後にこまがねのスキヤの前で記念撮影撮りましたからね。
ここだ!みたいな。
聖地巡礼ですね。
TJARのね。
Speaker 2
じゃあ、結構大会ずっと追いかけられて、
追いかけましたね。
ずっと一緒に移動してたんですか。
Speaker 1
山の中入っとる間以外は、わりと追いかけましたね。
一ノ瀬にもあらわるみたいな。
Speaker 2
はいはい。お家族みなさんで。
それはね、私と息子と連れて。
そうですか。
Speaker 1
そうですね。
じゃあ、軽く今度はね、レースのこととかもお伺いしたいと思うんですけれども、
初出場組で初ゴールということで、
もうこの時間にゴールできるっていうのは本当におつよい。
で、私も息吹的にはですね、
もう息吹の奇跡が大変におきれいで、
定規で測ったのかと思うぐらいの感覚。
要は安定してずっと奇跡が一定だのを見て、
この方絶対に強いはずっていうのを、
北アルプスぐらいでキャッチしまして、
その後ずっと奇跡を。
ありがとうございます。
そんな言ってもらえるとは思えなかったですけど。
本当にね。
近藤さんもね、
この方すごい奇跡きれいなんですよって私が言ったら、
本当だっていうふうに。
Speaker 2
本当だって言いましたけど、
奇跡のきれいさにこんなに反応してる人はちょっと変わってる。
Speaker 1
ちょっとマニアックな。
他の方もツイッターでつぶやいてるのは見ました。
そうですか。
きれいって。
Speaker 2
奇跡が?
はい。
Speaker 1
多分タイムスケジュールが全て、
コースタイムの50%で設定してるので、
それをうまいこと再現できてたんじゃないかなっていうふうに思うんですけど。
Speaker 2
計画がそうだとしてもね、
マイペースなレース展開
Speaker 2
やっぱり一定のペースでずっと進め続けるっていうのが難しい会社がね、
凝ったと思うんですけど、
そこはあまり崩れずに来られたって感じですか?
Speaker 1
そうですね。
マイペースってことですかね。
Speaker 2
ですかね。
Speaker 1
そうですね。
本当にごくごく他の選手のペースに惑わされずに、
ご自分のペースで淡々と進んでらっしゃるなっていう印象をすごく受けたんですけれども、
その辺のレース展開というのはどのようにお考えになって?
まさしくその通りで、
インタビューの時も言ったんですけど、
始めスタートしてから剣岳のところまでは、
ちょっと先頭の早い人たちに連れて行ってしまったので、
そこはもう崩れてしまって、
後々ちょっと疲労が出てきてしまったので、
そこからはもう全部自分のペースに切り替えようっていう風に考えて行動してましたね。
Speaker 2
どうですか?レース全体振り返ってどんな感じでした?
Speaker 1
多分選手の中で一番おっしゃった通り、
周りに惑わされずに、
マイペースに進んでたんじゃないかなと思います。
Speaker 2
じゃあご自身としてもそういう認識があるんですね。
それは普段からそういう練習をされてるんですか?
Speaker 1
練習っていうよりも、
今回のレースの中でも何回か一緒に行動していた時間帯っていうのはあるんですけど、
その時っていうのはその後に一気に疲労が来てしまうんですよ。
他の選手とに合わせたりとか、後ろについたりとか。
だからもう絶対にそういうことはしないって決めましたね。それ以降は。
自分の一番心地いいペースを守るっていうのを守り始めた。
選手紹介を見ると、レースの最長距離が80キロということだったんですけれども、
Speaker 2
これまで?
Speaker 1
これまで80キロ。それもちょっとびっくりしまして、
このレースを目指される方って大体100キロ以上を経験されてから参加される方とか多いんですけど、
80キロということで400キロというレースに挑むにあたって、
ここを工夫したとかっていうところっていうのはあるのかなっていうふうに思いました。
工夫した。
トランスジャパンに関してはやっぱり先人たちがいっぱいいて、報告書だとかそういったのもいっぱい上がっているので、
そういった先輩たちの経験だとかそういったのを自分の中に取り入れて、
練習では長い距離ではないけど、長い時間も行動するように勤めたっていうか、
例えば仕事が終わって、そのまま寝ずに山に向かって、
どう日と行動して帰ってくるみたいな、そういう練習をして、
先輩方から得た知識を自分の中に落とし込んでいくような工夫はしました。
なるほど。トランスジャパンの出場選手でお知り合いの方とかっていらっしゃるんですか?
このレース決まってから、海藤さんにいろいろとアドバイス。
同じ日立区なので。
決まってからっていうことは7月っていうことですか?
そうですね。
何回かアドバイスしていただきました。
もう大先輩というか、海藤さんが2018年を見て、僕もトランスジャパンを目指したので。
そうなんですね。海藤さんがきっかけで目指されたっていう。
Speaker 2
もともと山とかはされてたんですか?
Speaker 1
そうです。それまでは山が好きで、
登山を普通に重装備の40リットル、50リットル、60リットル重い荷物を持った登山をしてたんですけど、
ちょうどそのトランスジャパンを知るきっかけになったところらへんで、
軽量登山、ファストパッキングの登山に興味を持ち始めた時期で、
その時にトランスジャパンの放送を見て、
もうこれ目指したいなって思ったのがきっかけですね。
Speaker 2
じゃあその一定のペースっていうのは、登山で歩くベースがもともとあったっていう。
Speaker 1
あったかな。そんなに大した経験はしてないですけど、
シーズン通して2回か3回行くぐらいのレベルの登山でしたけどね。
パートナーとしてのサポート
Speaker 2
そういうとんでもないレースを目指されるってことを決められたご主人を見てどうでした?
今回ですか?
Speaker 1
知らんまに応募してましたね。
事前相談になって。
いつかは出たいっていう話だったんですけど、
今年?みたいな。応募したら?みたいな感じで、
書類選考があり、
でも本当に限られた人間だからまさか今年出ないのかなと思ってたら、
あれ?
あれ?みたいな。
そうですね。
特に出場することに対しては、プラスマイナスっていうか。
そうですね。私もその質問したかったんです。
これを話すともうたぶん1時間ぐらい喋っちゃうんで。
触りだけ。
はしょって喋りますけど、本当に応援よりも心配のが大きいし、
この2年ぐらいずっと土日いないこととかも多かったんで、
そういう積み重ねとかもあったんですけど、
本当にこの1週間の彼の姿を見てきて、
今までのワンオペ育児が全部水に流せちゃうくらい、
やったー!
単純なんですよね。
Speaker 2
惚れ直してるぞ。
Speaker 1
すごいですね。
全部流そうと思いました。
新たな夫婦の絆を見たって感じですね。
本当にね。
すごいな。
Speaker 2
あららららら。
でも、金曜日に仕事終わって、寝ずにそのまま山に出かけて、
土日歩いて帰ってくるって、どうでした?
Speaker 1
それが当たり前で、どうっていうのは。
Speaker 2
普通じゃないですよね。
普通じゃないですよね。
Speaker 1
そういう様子を見てて。
3歳の息子も、パパはいつもいないね。
どこ行ったの?おやまーって言うんでしょう。
って言いますけど、本当にでもね、
それが水に流せちゃうくらい、いいもの見させてもらえたなと思いました。
これはどうですか?
頑張った甲斐ありましたね。
ありました。
ありましたね。
Speaker 2
思ってたよりも違ったんですか?
そうです。
レースの様子。
そうです。
気が違いました?
Speaker 1
思ってたよりも、私のモチベーションもだんだんだんだん、やっぱり応援スタイルも変わってたし、
最初はスタートとゴールにしか行くつもりなかったんですよね、私は。
やっぱり子供もちっちゃいし、と思ったんですけども、
行ける隙あらばも、車中泊でも、なんだろうと行きましたね。
すごいですね。
行けるところは行きましたね。
このレースがどういうレースかっていうのは、ご存知ではあった?
BSで見てました。
番組で。
そうですね。
Speaker 2
そうなったのは雰囲気というか、大会の盛り上がりとかを見てってことなんですかね?
それとも、ご主人が頑張っている姿を見てっていうところですか?
Speaker 1
頑張っている姿を見てですかね。
そうですね。
すみません。
Speaker 2
よかったですね。
Speaker 1
よかったですね。
ありがとうございます。
本当に頑張って。
本当に頭が上がりません。
そうですね。
これからトランスジャパンを目指される選手の奥様に何かアドバイスとか。
多分、奥様の話を聞く機会ってそうはないと思うので。
そうですよね。
もし何か思うところとかあれば、ぜひ伺いたいなと。
これは難しいですね。
やっぱり人生一回なので、彼が納得できるところまでどことん頑張るのを見守っていくのも家族なのかなと思って。
本当は子供のちっちゃいうちって今しかないよ、だから一緒にいてよって思ってたんですけど、やっぱり人生一回だから、そこを私のエゴとかで押さえつけたらダメだなと思ったんで、全力でサポートしたいなと思いました。
感動してます。
めちゃめちゃ感動してます。
お子様とかもね、パパ頑張ってるっていうのを見せてあげられて。
そうですね、本当に大段膜を手作りでみんなで作って。
それは嬉しいですよね。
インスタでヘルメットに。
あれね、ちょうどいいところで写真が切れてたんですけど、お守りが切れてた。
Speaker 2
お守りもちょっと後で写真見せていただければ。
Speaker 1
近藤さん、激写してます。
Speaker 2
ヘルメット?
手形みたいなやつですか?
みんなで描いてるやつか。
すごいですね。
Speaker 1
上の子です。
そうですね。
Speaker 2
パパ大好き?
頑張って。
Speaker 1
アン。
Speaker 2
アンくん。
Speaker 1
アンちゃんとゼンくんで安全にしますようにっていう。
Speaker 2
名前がゼンくん?
Speaker 1
イラストですか?
ゼンはパパの顔とリュックを描いてくれました。
リュック、なるほど。
近藤さん、これ後で写真撮っておいてください。
Speaker 2
近藤さんのいいカメラで。
富山さんは目標タイムとかそういうのはあったんですか?
Speaker 1
一応設定は6日切りを、一応最速のタイムとしては6日切りを設定してたんですけど、
まさかできるかとは思ってなかったです。
多分天候だとかそういったところが多く影響してるんだと思うんですけど、
目標は6日切りを目標にしました。
Speaker 2
じゃあ見事達成して、なんならこの明るい時間にゴールにいらっしゃいますけど、
その要因ってどういったところが?
Speaker 1
僕はやっぱり選手の紹介にもある通り、フルマラソンも速くないですし、
そんなに皆さんと比べても経験少ないと思うんですけど、
今回は本当にほとんどの部分で自分のペースでいけたっていうところが、
Speaker 2
早く帰ってこれた要因なんじゃないかなというふうに思ってますね。
日田で山に通うってのは結構高い山にお一人で毎週末?
Speaker 1
そうですね。北アルプスがやっぱりアクセスが40分ぐらいで近いので、
Speaker 2
それは近いですね。
Speaker 1
やっぱり北アルプスが多いですね。
Speaker 2
じゃあもう北アルプスに入ってっていうトレーニングだったってことですか?
Speaker 1
そうですね。新穂高から入れる範囲がやっぱりメインフィールドになります。
Speaker 2
でもそれは強いかもですね。
Speaker 1
そうかもしれないですね。
Speaker 2
実際の高さとか空気とかサーフェスとかもね、本番と同じようなところで。
なるほど、そこで一人黙々と歩き込んだ結果が今出ているのかもしれないですね。
過去の経験と今後の方向性
Speaker 1
いきなりで結構目標を達成してしまっているわけですけど、今後の次っていうのは何かあるんですか?
今はちょっと考えられないですね。
今はやっぱりここまで本当に家族にいろいろ迷惑かけてきたので、
まずはちょっと家族と一緒にいる時間を本当にちょっと大事にしたいなって思っているのが今一番です。
そうですね。もうご家族への奉仕タイムが始まります。これからみたいな。
もう何でもね、何でも言っていただければきっと。
ただ走りたいかもしれないですね。
Speaker 2
そんなこと言ってますけど、どうですか?
Speaker 1
それはやっぱり、やりたいことは応援させてもらう。
またね、また次の活力とかにつなげていければね、それはすごくいいことだと思うので。
何かやり残したこととかはあったりしますか?
今回ですよね。
Speaker 2
そうですね。
Speaker 1
やっぱり全体的に早くゴールして上手くいってるようなイメージにも見えるんですけど、
途中途中、他の人のペースだとか、特に一ノ瀬だと2選手と一緒に寝てたんです。
そういうところでやっぱり、もしかしたらいけるんじゃないかって思ってしまったのが要因で、
その日は潰れてしまったので。
そうですね。
TJARの振り返り
Speaker 1
なので、そういったところをもう少し安定して自分のペースで行くことができれば、
もう少し有力を残した状態で最後のロードに入れたりとか、
Speaker 2
もう少しタイム縮めれたんじゃないかなっていうふうには思いました。
基本はやっぱり人によって惑わされたりというか、ペースが乱れるってことはやっぱり多い?
Speaker 1
基本的に普段からそうやんな。
元々そういう感覚。
Speaker 2
普段からってどういうシチュエーションですか?
Speaker 1
そうですね。自分は自分、人は人。
もう人に惑わされることもしないし、自分が納得して自分が、
自分に合うね、結局は。人に相談してどうのこうのとかもないし。
さすがよくわかってらっしゃいますね。
そうですね。
Speaker 2
どうですかね、今のお話だともう1回とか言い出しかなくなります?
Speaker 1
そうですね。その時はその時でまた。
Speaker 2
そういう可能性もあるんでしょうか?
Speaker 1
そうですね。やっぱり今回やってみて、やっぱり土井さんだったり、2位、3位、4位の選手だったり、やっぱり強い選手がいるので、
そういう人の強さって何だろうとか、やっぱりすごく、何ですかね、今はわかってないですけど、
どういうところが自分と違うんだろうっていうふうにすごくレース中にも考えてたんですよね。
そういったところが、自分の中に落とし込めれば、もしかしたらもっと強い選手になれるんじゃないかなと思ってて。
だから、もう1回やりたい気持ちもあります。
やりたい気持ちもあると思います、やっぱり。
そこで終わるはずがないような気もしたんですけど。
でもね、なかなか複雑ですけどね。
今は家族の時間を大事にしたいと思います。
家族との時間
Speaker 1
その方がいいです。
じゃあ本当にお疲れのところ、急にこちら来ていただいて本当にありがとうございます。
そして奥様も本当にありがとうございます。
ありがとうございました。
本当にいきなりちょっとね、呼んだらいいんじゃないみたいな感じでちょっとお声掛けをさせていただいたんですけれども、本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
Speaker 2
じゃあ山本選手とユーナさんでした。
どうもありがとうございました。
Speaker 1
ありがとうございました。
ありがとうございました。