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2024-08-28 41:01

#6-2 エンジェル投資家:エンジェル投資家の選び方から連絡方法まで!実践編!(後編)

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超実践編!エンジェル投資家ってどこにいるの?どういう人が選ばれているの?どう連絡すればいいの?を解説します!連絡方法はこちらのブログも参考にしてください! https://kensuu.com/n/nd065950fa4a7


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尾原和啓(IT批評家) https://twitter.com/kazobara


京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目 、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞


▼サブMC:

けんすう(アル株式会社代表取締役) https://twitter.com/kensuu


アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。


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▼音声編集:株式会社BOOK


▼アドバイザー:株式会社BOOK代表取締役 樋口聖典

00:05
けんすう
はい、というわけでエンジェル投資家編後編でございますが、前回までの復習は聞いてください。
尾原
前回までの復習は、件数が200万円投資のところ、4000万円投資でミスったんだけれども、奇跡的なVTuberの始めに投資をするということが起こって、チャラになったよという話ですかね、今回のまとめ。
けんすう
ちょっと時系列めちゃくちゃですね。めちゃくちゃですが、当たり外れがあるよという話です。
今回はまず、なんでエンジェル投資家を入れるといいのかという話をしたいんですけれども、僕、3つあると思ってるんですよ。
1つはやっぱり、起業家側に完全に立てるというところです。
起業家出身の人が多いからというのはあると思うんですけれども、自分のお金なんでプレッシャーがないというのは大きいと思うんですね。
ベンチャーキャピタルの人ってやっぱり、お客様の大切なお金を預かっているので、そんな甘いことばかり言ってられないみたいなこともあって、これは当然だと思うんですけれども、
自分のお金でない場合って、本当に自分の気持ち1つなので、あんまり気にしないということもできますし、ここまでにこれ返してくんないと困るとかもないので、
やっぱり起業家出身として起業家側の気持ちに立ってアドバイスできるというのは結構大きいかなと思います。
尾原
そうだよね。ここってやっぱりバランスの話で、一般的に起業した後に平均で言うと2回ぐらいピポッとやってる事業の内容を変えたりするんだよね。
そうすると起業家出身の人たちは自分たちも戦略を変え変え、場合によってはもうプロダクトそのものも変えながらヒットを当てていくみたいな経験があるから、何を残して何を大胆に捨てていいかみたいなことのアドバイスができる一方で、
どうしてもベッチャーキャピタルはさっき言ったように説明責任があるから、どうしても予測通り、計画通りにやってほしいみたいなプレッシャーがかかってくるし、
それは逆に言うと計画的にちゃんとやろうって圧力になるから良いこともあるんだけれども、一方で変化を嫌いやすくなるみたいなところのバランスという観点で、起業家側から変化しても最終的にヒットをどう当てていくかみたいなところの観点がついてくるみたいなところは良かったりするよね。
けんすう
そうですね。ベンチャーキャピタルと起業家が揉めた時とかに相談相手になるのは、やっぱりエンジェル投資家だったりするので、その辺もありますね。
あと2つ目は経験値が高いっていうのもあって、これは決してVC批判ではないんですけれども、投資家って投資のプロなんですよ。事業をやるプロでない場合っていうのは結構あるんですね。
03:07
けんすう
これはどっちが上とか下じゃなくて、投資家の視点だとこうですよっていうのは投資家は言えるんですけど、事業ってやっぱり事業をやった人の生の声が聞きたいみたいなことも結構あるので、その辺りでエンジェル投資家が役に立つっていうのはよくありますね。
尾原
そうですね。特に外に言えない内的な葛藤、特に経営者って他に同じような経験した人がいないから孤独っていう話がよくあって、孤独な、だけど自分で決めなきゃいけないみたいな時に、そうしてくれるのはやっぱり起業家経験がある人が強いみたいな話がよく聞きますよね。
けんすう
そうですね。生々しい、例えば社長と副社長が揉めていますとか、投資家と起業家がもう対立してどうにもなりませんみたいな時って、ネットで調べても一切出てこないですし、他のベンチャーキャピタルの投資家に聞くのもなぁみたいな案件もあったりするので、こういった時に同じような経験した起業家とかがいると安心感があったりとか、心の支えになる。
尾原
某起業家の投資先に集まってやったことが、社員1番目から50番目の社員が一人一人どう成長してどう辞めてどう揉めたかみたいなことをセキララに語るみたいなのとか、やっぱり中でしかわからないことっていっぱいあるから、そこが起業家からの強みだよね。
けんすう
そうですね。まさに、要は生々しい、この場合はこうだよみたいな話って経験してないと言えなかったりするので、そこは大きいですね。
尾原
ただ一方で付け加えておくと、ベンチャーキャピタルの強みは、一方でたくさんの会社を見ているから、数字的に見てこれどう考えてもおかしいよっていうことだったりとかっていう、早く走るためにはガードレールが道にしっかりないと道を逸脱してしまうことってあるんですよね。
そういうのはたくさんの会社を見てるから、数字的傾向からしっかり語ってくれたりだとか。あと特にやっぱり上場とか売却みたいなところで言うと、やっぱり車数を見てた方が、これ有名な逸話でラーメン屋に経営を習ってはいけないみたいな話があって。
けんすう
ほうほうほう。
尾原
要はラーメン屋ってめっちゃ成功するんだけど、進化が早いジャンルだから。その人の成功ってたまたまその時のその場所のその時のタイミングでの正解であって、その人の言われた通りやったらもう時代は進化進んでて、いやもうスープの時代から麺の時代っすとか。
そういう風になったりする時もあるから、そういう意味で大量のデータを持ちながら複数並行に見ているベンチャーキャピタルの方がそういった面には有利みたいなところもあったりするので、この辺もバランスだよね。
06:16
けんすう
そうですね。僕の理想はやっぱり両方いるだと思ってて、僕もやっぱり事業についてとかはベンチャーキャピタルの人に相談することめちゃくちゃありますし、でもなんかこっちは経験のあるこの人かなみたいなので使い分けているので、そういう感じになるといいかなと思ってます。
尾原
あとはですね、3つ目はどの投資家がいいかみたいな知見を持っているっていうのがあるなと。
けんすう
これ1番目2番目の話とちょっと連携するんですけど、いい投資家入っていればベンチャーキャピタルでもエンデル投資家でも使い分ければいいんですけど、ダメな投資家入れた時のダメージが結構大きいっていうのがあるんですよね。
要は会社の所有権を持っちゃってるし、ちょっとやめてくれないですかって言っても揉めるので、だからどの投資家がいいのかを業界に詳しい人が入ってる方がいいよねと思ってます。
しかも利害関係があんまりない。ベンチャーキャピタル同士だとちょっとあそことあそこはライバルだとかがあるかもしれないけど、エンデル投資家だとあんまりないみたいな。
あんまりないってこともないのかな。でも比較的フラットに見れる?
尾原
比較的フラットに見れるっていうのと、あとはベンチャーキャピタルって当然仕事でやってるから、どうしてもベンチャーキャピタル自体の方針としてこういうビジネスのやり方してほしいんだよねみたいなことの型を押し付ける場合ってあったりするんですよね。
けんすう
ありますね。
尾原
もちろん型にはまるとめちゃめちゃビューンって伸びて駆け抜けるみたいなことはあったりするんだけど、やっぱりそれは全員が全員はまるものじゃなかったりするみたいなこともあるし、
あと一番でっかいのはなんのかないって育児と最終的に企業を売却するとか、いつのタイミング上場するのとか、そこら辺の方針がずれると結構悲劇が待っているので、
そうするとやっぱり企業家経験がある人の方が、今はいいけどさ、3年後彼らってこういうポジションになった時にこうなりやすいからさとか、ケンスお前こういうタイプだからさ、あのVCはああいうタイプにはハマるけどお前にはハマらないと思うぜとか、そういうことをやっぱり言えますよね。
けんすう
言えますね、まさに。あとよく見るのが、あの人有名だし自分の事業にもフィットしてるし、よく投資もしてるから入れたいみたいな時に、この人入れるとこの業界だと実はアウトみたいなケースってあるじゃないですか。
09:03
けんすう
あの会社と仲が悪いとか、そういう情報って絶対外に出てこないので、これ系だからなんとかさん入れようと思って入れたら実は地雷で、アライアンス組めなくなったとかよく見るので、そういうのも注意した方がいいよねっていうのを言えたりするっていうのはありますね。
尾原
投資家系はその企業パートナーだとね、提携を組み直すみたいなことは比較的簡単なんですけど、やっぱり会社の所有権をかぶって持っちゃうとなかなか手放してくれないので、やっぱりその辺の一発アウト系をいかに回避するかみたいなところの知見って大事だったりしますよね。
けんすう
まさにそうですね。こういうメリットがあるんですけど、じゃあエンジェル投資されようと思った時に、そもそもどうやって探せばいいんですかみたいなところが。
尾原
そうだよね。よくあるのが、どうやったら言うけどエンジェル投資家に会えるんですかとか、エンジェル投資家にピッチの機会とかもらえるんですかとかっていうのもよくある質問だよね。
けんすう
よくあるんですけど、これ実は結構やっぱり難しくて、エンジェル投資やってますっていう人って実はそんなに多くないんですよね。
尾原
まあまあまあまあまあ、そりゃそうだよね。だって自分の一存で100万から300万500万みたいな金ポンと出せる人っていうのはなかなかいないもんね。
けんすう
いないですしね。で、だいたい次の企業やってるとか別に仕事持ってますとかなんで、本業じゃないんですよ。
なので、やっぱり探せないっていうのがありますし、連絡先エンジェル投資家されたい人はこちらみたいに用意してる人もかなり少数なので、探せないんですよね。
で、どう探せばいいですかの答えとしては、僕はやっぱりめっちゃイケてる会社のプレスリリースを見まくって、そこに投資してる人をリストアップするから。
一番確実かなと思ってます。出ない人もいるんですけどね。
尾原
でも逆に言うと少なくとも、表に名前出していいよっていうタイプのエンジェル投資家がわかるし、さらに言えばイケてるっていう感覚って自分にとってイケてるだから、結果的に自分とフィットしやすい人を選びやすくなるよね。
けんすう
そうですね。名も仕入れてないベンチャーに投資するエンジェル投資家を探すのって大変なんですけど、例えばミラティブさんみたいなすごくうまくいっているスタートアップの初期のプレスリリースとかを見て探すとか、効果的だったりしますね。
エンジェル投資家が集まるサイトとかもあるんですけど、僕もそうだし周り聞いてもそうなんですけど、そこからのメールって見ないんですよ。
12:05
けんすう
これリアルなんですけど、誰でもいいっていう人がすごいメッセージ送ってきちゃうんで、見なくなっちゃうみたいなことが起きてるので、個別にXとかでDMを送ったりするっていうのが個人的にはお勧めです。
尾原
この辺って当たり前な話だけども、投資家サイドからしてみると、私に投資してください、投資してくださいっていうのが山のように来るわけで、その中でどうやってあなたに投資しましょうって思ってもらえるかっていう出会い方の設計だよね。
けんすう
まさに、そこの設計の話を今からお伝えしようかなと思います。そんな人いるのって言われるんですけど、マジで多いパターンをいくつか挙げますね。
1つ目は情報がないパターンです。弊社では、例えばAI系の授業をやってます。エンジェル投資家を探してるんですけど、一度話させてくださいみたいな。
尾原
しねえだよな、そんなの。性的に反応しちゃった、俺。
けんすう
判断できないんで、ちょっと負担が大きいんですよね。
尾原
2発金っていうのもあるし、そもそも投資をされたいっていうふうに考えてたりとか、そもそも経営として他社ではなく自分がお客様に選ばれるっていうことを考えないと企業化ってできないわけじゃん。
もう初回から言ってるように、ビジネスっていうのは、なんでお客様が選んでくださるのかっていうものと、ライバルよりなぜあなたが優れているのかってことをお客様に対して証明し続けない限りビジネスってできないわけだから、その2つの能力ないとダメなわけじゃん。
その能力が投資家に対しても発揮できてないって時点で、こいつダメだよな。
けんすう
そうなんですよ。でもこれめちゃくちゃ多くて。
なんで、親切な人は事業計画書とか送ってくださいっていうレッスンをするんですけど。
尾原
俺絶対しない、絶対しない、無理無理無理、俺はエンジェル都市じゃないんだけど。
けんすう
そうですよね。でもこれは多いです。
2つ目は、自分じゃなくても良さそうなものを送ってくるっていう。
例えば、金を採掘するためのドリルを作ってますみたいな人が、僕とかに来てもわかんないってなるんですよね。
尾原
そうだよね。なんで専門家でもない俺にドリルの投資持ってくるのかな。
それって結局私じゃなくてもいいから、みんなに送ってんじゃないと思っちゃうよね。
けんすう
まさに。ってなるとエンジェル投資家って別に価値ないんですよ。投資が事業じゃないので。
15:03
けんすう
協力できんだったら出すけど、お金だけだったら銀行行けばいいんじゃないですかみたいになっちゃうので。
尾原
そうだよね。これすごい大事なポイントで2つあって、1つはエンジェル投資家って投資家だから当たり前だけど、
自分が投資することによって相手の成功確率が高まるっていう観点って結構大事だし、
あともう1つは生きがいっていうか、自分がもうそこを投資することによって自分の知見が得られるとか、
自分も成長できるみたいなところも思いながらやってるからね。
もちろん投資してもらったから全部ずっとアドバイスもらえるとか、
投資してもらったからめちゃめちゃ働いてもらってもらえるみたいなことは岡戸違いなんだけど、
とはいえとはいえやっぱり自分が投資するから成功するみたいなところは欲しいもんね。
けんすう
欲しいですね。これちょっと余談ですけど、電通とか白宝堂出身の人たちこの辺がめっちゃ上手いです。
尾原
さすがプレゼン文化、営業文化。
けんすう
そうなんです。ここにあなたのメリットがありますみたいなのを提供したりとか、
それを出資後も定期的にこんなイケてる人いるんでよければ紹介しましょうかって言ってくるとか、
やっぱこの持ちつ持たれつとか貸し借りのバランスとかを気にしてる経験があるので、
すごく上手な人が多いですし、逆に技術者系とかだとここの観点があんまなくて、
とりあえず100人に送ってレス帰ってくればいいやみたいな感じでバーッと送っちゃうので、
知らないうちに評判落としちゃって誰からも投資されないとか起こっちゃうので。
尾原
お前も来た?あいつみたいなことを実は言われて、みんなに送ってるからさみたいな感じになっちゃってるリスクもある。
けんすう
なっちゃってるっていうのは普通にありますね本当に。これも注意ですと。
もう一つこれマジであるんですけど、なんかふざけてるっていうのあるんですよ。
なんやそれ。
要は多分たくさん連絡来てるだろうと。なんでちょっと生意気なこと言うとか、ちょっとボケてみるとかで目立とうとする人いるんですけど、
なんか投資されてあげてもいいですよみたいな感じで来るとか、本当にあるんですけど、普通にやっぱスルーされますね。
尾原
そうですね。要は爪痕残そう系ですね。
けんすう
そうですね。っていうのも普通にちゃんと送ってくれれば見るのに、目立とうと思ったからなんかやった系って漫画で読みすぎというか、
奇策中の奇策なので、まあ別しないですよね。怖いんですよっていうのが。
尾原
これものすごい大事な話なんですけど、ビジネスにおいて最初アイドマとかって言って、アトラクション、要は注意を引くっていうところから始まって、
18:02
尾原
インターエスト、興味関心を持って最終的に決断に至るみたいな話で、注意引くこと大事って言うけど、違うから。
ほとんどのビジネスって最初不審から入るんだよ。こいつ大丈夫か、こいつ詐欺じゃねえかっていうところから入るから、
やっぱり最初ちゃんと安心感をご提供してから、そっから初めて注意とか興味を持つっていう風になるんだよっていうのは、結構楽天の店舗さんとかに対しての教育で、
初日に教育されることだったりするから。
けんすう
いいですね。
尾原
同じだよ。
けんすう
でもこれやっぱりエンジェル投資家ってどう連絡したらいいのかわからないみたいなところからあると思うので、
これブログ書いといてテンプレートも作っておいたので、
それ見てその通りにコピペして内容変えれば多分外さないだろうっていうのを作っておいたので、概要欄に貼っておきますね。
尾原
さすがですね。
けんすう
それを見るといいかなと。
これちょっと番外編的に、断った時に誰か紹介してくださいって言われる時あるんですけど、
これめっちゃ困ります。
考えてもらうとわかると思うんですけど、自分は投資しないと決めた会社を他の投資家に紹介するのって、
まあまあエンジェル投資したいのみたいになるので、聞かない方がいいと思います。
尾原
これ真面目に、信頼って積み上げるのはむちゃくちゃ時間かかるんだけど、減らすのって簡単なんだよ。
けんすう
簡単。
尾原
だからやっぱりさっき言ったように、自分が信頼していないことを他の人にパスをするって、
結構信頼貯金を減らすリスクを取らしてるっていう行為だというふうに考えた方が良くて、
じゃあ信頼貯金を減らすぐらいリスクを取って持っているぐらいまで、
相手が僕には合わないけど他の人には合うかもねって向こうから言葉が出てこない限り、なかなかしんどいよね。
けんすう
いやしんどいですね。
まさに今言語化してくれた通りで、やっぱりちょっと他の人紹介するのは難しいんですよ。
誰がお勧めですかとかも結構きつくて、
ケンスさんから聞いたんですけどみたいに言われることがあるので、
普通にありがとうございましたみたいな、次は興味持ってもらえるように頑張りますぐらいの方が爽やかだったりしますね。
尾原
これ本当にあるんですけど、3年後5年後に別の案件で連絡し合うことって出てくることよくあって、
けんすう
その時にログって見えちゃうんですよ、昔の。
尾原
確かにね、フラッとね。
忘れてたけど、そっか、この人3年前にこの人やり取りしただったって見えちゃう。
21:01
けんすう
その時に5年前にこういうことやってるとちょっと警戒するとかあるので、
終わり方結構重要だよねっていう話でした。
尾原
いやー、それめっちゃ大事ですよね。
というか、少なくともこのスタートアップ業界って最初に言ったようにそんなに人口あるわけじゃないから、
企業化、投資化っていう関係じゃなかったとしても、どこかのスタートアップに入って、
営業としてだったり、戦略提携しましょうみたいな話とかいろんな形でくっつき合うっていっぱいあるもんね。
けんすう
いっぱいありますね。
なので、この辺ちょっと僕のかなり個人的な感覚が入ってるんですけど、
僕の周りだとやっぱりこの辺ってかなり同意される。
よくあるあるの話なので、注意してもらえるといいかなと思いました。
そうですね。
尾原
そういう形で本当にその信頼をどう拙蓄していくかということもありつつも、
逆に言えば今の件数の話で、
相手にとってこれはあなたでしか知見が提供しにくい領域ですよとか、
あなたが面白がる領域でかつ有望なものですよ。
かつこの投資を通してあなたもこういうことができるかもしれませんよっていう、
さっきの電通波行動さんが上手いって言われたようなトークの仕方だよね。
けんすう
そうですね。まさにそうなんですよね。
次にどんな会社だったらエンジェル投資家が魅力的に感じるかっていう話もちょっとしてみたいなと思います。
大事ですね。
これもちろん人によって全然違うんですけれども、一般論的に多いのがまず一つ市場ですね。
尾原
マーケットね。
けんすう
要はどこの市場に張ってるか、マーケットに張ってるかっていうのはすごく大事で、
意外と企業家の人って事業アイディアとか人的な魅力とかスキルを気にするんですけど、
実は投資家って市場を見てることが多いんですね。
例えばAI系ですとかWeb3系ですだったら、その辺に張ってる人っていうのがいて、
Web3だったら話聞いてみようかなとか、AIだったら投資しようかなっていうのをやるんですよ。
さっきの話のように、例えば金山を発掘するためのドリルですとかだと市場が自分に詳しくないとか市場が伸びてなさそうだからやめるみたいなことが起こったりするので、市場がめっちゃまず大事です。
尾原
そもそも論でやっぱり市場が成長しているところだったり新しい成長が生まれるところに革新的なものって起きやすいから、そこをやろうっていう話と、
24:00
けんすう
あともう一つはやっぱり投資家として目鼻が利くところじゃないと良いもの悪いものがわかんないから、
尾原
じゃあ自分の成長するものの中で自分の目鼻が利くものに行きたいっていうことだよね。
あともう一個例外ケースがあるとすると、世の中的に例えば今だとAIがすごい伸びてるから自分もAIの知見を広げないとまずいので、
この人だったらこの成長するAIマーケットに投資しておけば自分も成長できるから投資しようみたいなケースもあったりする。
けんすう
そうですね。僕もブロックチェーンゲームとか全然わかんないけど、伸びそうだし勉強したいから投資するとかしてましたね。
尾原
これが大事だね。
けんすう
市場ですね。もう一つがやっぱり人柄。これ重要視する人もいれば、僕とかあんまり重要視しないんですけど、
尾原
意外だね。
けんすう
人はあんまり見ないですね。人よりも市場派で。
さっきのカバーで言うと、カバーとかエニーカラーに両方とも出資したエンジェル投資家の方がいらっしゃるんですけど、
VTuberに貼ってたからそこのリターンが圧倒的だったんですよ。
タイプは全然違ったんですね、企業家の。っていうのは起こるなと思ってるんですが、一般論的に人柄気にする人は結構多いです。
どんな人柄がいいですかっていう場合に一番聞くのが素直な人ってみんな言いますね。
尾原
それ言うよね。
けんすう
多いのが、柄が強くて、投資家のアドバイス聞かないみたいな人って、うまくいかないことが多いっていうのと、エンジェル投資家は入ってる意味ないなと思っちゃうんですよね。
確かに。
エンジェル投資家って自分が出資して、自分が協力することで成功確率上がるから出資するみたいな感覚を持ってるので、話聞いてくれなそうと思われたらやっぱり投資されないし、素直だなーっていう人は投資されるみたいなのは結構見ます。
尾原
だから逆にアレだよね。エンジェル投資家の場合はそうだっていう話だから、柄が強くて、その人の芯が通ってるんだったらその人に投資したいっていう、エンジェル投資家じゃなくて金融投資家な方は多分いらっしゃるかもしれないから、それはエンジェル投資家に対する話として聞いておくといいですね。
けんすう
あと僕の周りでそういう人が多かったっていうので、素直じゃない人が好きみたいな人もいるので、最大公約数的な話として聞いてもらえればいいかなと。
尾原
聞いてもらえればね。
けんすう
あとはスキルとちょっと近いんですけれども、事業計画書とかを立てる制度みたいなのを見てる人は結構多くて、企業家は事業計画書が正しく運営されるかどうかを気にするんですけど、どちらかというとどういうロジックでこの計画書を作ったのかみたいなところを見て、スキルを判断することが多くて、ここは見てる方多いイメージありますね。
27:09
尾原
そうだよね。だから前提条件ってコロコロ変わっていくんだけど、結局変わったとき変わったときにその前提条件に立った場合の事業計画ってこうなりますよねっていう。
事業計画が完成度がすごいんじゃなくて、構築能力がしっかりしてると、この人は変化しても毎回ちゃんと強いものを作ってこれるなんていうことが思えるもんね。
けんすう
そういうことですね。
尾原
だからその事業計画が正しいかどうかではなくて、事業計画を前提条件に基づいて作れるか、そしてその一個手前の話で素直だと前提条件が間違ってたときに素直に新しい前提条件で作り直せるから、もうその時そのタイミングに合った戦略を取れるようになるだろうというふうに信じれるもんね。
けんすう
そうですね。まさに会社ってこの後の制御になればなるほど事業計画書の制度とかが重要になって、ちゃんと予算を作って達成するかっていうのが重視されるんですけど、初期は本当にわからないので、むしろコロコロ変わっても作り直せる力の方が重要だよねと思っているエンジェル投資家の人が多いのかなと思うので。
そうですね。
なので事業計画書なんて当たらないからいらないよっていう人も結構いるんですけど、いらないが故にちゃんと作っておくっていうのはポイントかなと思います。
尾原
あとやっぱりいろんな企業から僕は投資はしないんですけど、審査員とかアドバイスはさせていただくので、やっぱりそこで見るのは独自の前提条件の立て方が、なるほどその観点で見たら事業を新しい角度で見れるわとか、そういうふうに見ると競合から圧倒的に差別化できんのねっていう。
事業計画作るときの前提条件がやっぱりあなただけの角度で正しいやり方でやってるかっていうのも一つの観点だったりします。
けんすう
確かに。というわけで、この3つぐらいがやっぱりエンジェル投資家に好かれるポイントかなと思ったのでちょっと紹介しました。
尾原
そうですね。やっぱりでも市場だよね。何のかの意味で大きいのはね。
けんすう
僕はやっぱり市場だと思いますね。事業計画者素晴らしくて人柄も素晴らしいけど、例えば今からブログやりますとかになると、反応は薄いでしょうね。
ブログがダメというよりかノートさんみたいな素晴らしいのがあった上で、成熟してるけどどう入るのみたいなところが気になっちゃうので、大変なんじゃないのっていう目から入るので、
やっぱりそれよりかはAIとか言われた方が興味ある人多いだろうなっていうのはあります。
30:01
尾原
だからさっき言ったようにコンビネーションですよね。市場がブログみたいな成熟産業だったとしたら、
3番目の事業計画っていうところの前提条件の立て方だったり、プロダクトの切り口みたいなところか、独自性があるよねみたいなところが見られたりする。
けんすう
そうですね。
尾原
そこら辺は総合的なバランスなんで、ぜひ参考にしてもらって。
けんすう
確かに今言ってて思ったんですけど、メルマがやりますって言われたらうんって思うけど、
海外でニュースレターめっちゃ今伸びてるんですよって言われたら、それは良い市場かもとかになったりするので、そこもありますね。
尾原
やっぱり市場かける切り口っていうところの総合的なもので、かつそのことをやりきれるっていう人格と能力を持っているのかっていう風に抽象化しちゃうと一般的なんですけど、
この辺を持ってないとやっぱり入り口に立てないってことだったりとか、
あともう1個大事なことは、今日の話ずっと通してるように、持っててもちゃんと相手に伝わらなかったら意味がないので、それをどういうふうにシンプルに伝えるのかっていうところが大事だと思います。
けんすう
まさにその通りです。
はい、というわけでおすすめ。
エンジェル投資家が投資したいと思うようなポイントここだよっていうおすすめを紹介したというような感じになります。
尾原
感じですね。
けんすう
ちょっと残りの時間、やってみたいことあるんですけど、ほぼ実名でこの投資家良さそうみたいなものを話すのってどう思います?
尾原
いや、問題がなければめっちゃ面白いでしょ。やろうよ、やろうよ。
けんすう
そうですね、抽象化していようかなと思ったんですけど、やっぱりイメージ湧かないので。
尾原
そうね、さすがこのハイパー企業ですよ。
けんすう
聞いてないだろうからいいかなと思って、じゃあちょっと実名で言っちゃいますね。
僕やっぱりいろいろご一緒させていただいた中で良いなと思うのは、まず一人目、中川綾太郎さんですね。
はい。
綾太郎って呼ばれるんですけど。
メリーとかね。
尾原
そうですね。
数々の連続企業家で、ちょうどエアされるときは前ですけど、ある事業を吉本系の会社に売却されたみたいなのが出てきました。
けんすう
そうですね。やっぱりC向けのセンスがすごいっていうのと、実はセンスの人だと見えてすごい知識とかロジックがちゃんとしているので、アドバイスが的確なんですね。
未来をすごくちゃんと見えているっていうところがある上に、めっちゃ良い人、変なこと絶対しないみたいなのがすごく良いなと思っているので、よく一緒になることが多いですね。
33:08
尾原
大丈夫なの?今どう言って。
けんすう
でも、悪口言ってるわけじゃないのでいいかなと思って。
尾原
確かにね。
けんすう
連絡するときにハイパー企業ラジオ聞いてみたいに言うと、え?ってなるかもしれないので、皆さん知らなかったふりでしてくださいね。
尾原
知らなかったふりでお願いしますね。
けんすう
あとやっぱ、ヘイの佐藤さん。
尾原
そうね。佐藤さんもね、ロジカル強いしね、長期思考強いしね。
けんすう
頭良いので。
同じくそうですね、ロジックがすごいのと、やっぱ変なことしない、めっちゃ良い人。
あと、いい意味で固執しないというか、絶対こうした方がいいと思うんだけどみたいな感じで、押し付けたりしなそうっていうのはありますね。
尾原
ただ、中川彩太郎さんと佐藤雄介さんと僕って結構たくさんに投資するタイプなので、ガッツリ時間取って協力してもらいたいみたいな場合に結構会わないときはありますね。
けんすう
でも、ガッツリ時間使ってくれるエンジェル投資家っていんの?
尾原
今はあんまりいないですね。
エンジェル投資家って言い方悪いけどさっき言ったように100万から300万のロットで1人20社ぐらいやって本業もあるわけだから、そこのバランスを考えた方がいいと思うよね。
もちろんね、昔の伝説の赤浦さんみたいな感じでね、個人で1億円借金してサイボーズに突っ込んで、サイボーズに結構コミットしながらね、みたいな。
そういう本当コミットした例もなくはないけれども、そこはねバランスですから、皆さん気をつけていただいてと思いますけど。
けんすう
はい、あと個人的にアリアス君とか、アリアス君っていう人がいるんですけれども、めちゃくちゃ頭がいいなと思っているので、もう一緒になった時あるかな。
でもなんかすごいロジカルに格論とかがめっちゃ強いので、すごいのとやっぱ結果も出してますね。
エンジェル投資で言うと、どんどんステルスでやって伸びた時に実は投資してましたみたいなことを発表することがあるんですけど、いやーすげーなーと思って見てますね。
尾原
もともとご本人がね、クックパッドに事業売却してみたいな経験が終わりになった後、もう100社以上やられてますもんね。
けんすう
そうですね。
尾原
もうなんか意識して自分がプロエンジェル投資家になろうっていう風な形で知見も貯めてらっしゃるし、業界で言うアリアスプランっていうね。
アリアスさんの投資だった先じゃとAmazonのサーバーの割引が受けてるとかみたいな、そういう自ら束になることによって企業家に力を提供しようみたいなこともやられてたりしますからね。
36:10
けんすう
そうですね。アリアスプランってだから、安いがあるって書いてアリアスプランなんで、すげーいいなと思ってます。奇跡のような。
尾原
確かに。名はタイを表す。
けんすう
ですね。小原さんなんか思いつく方いらっしゃいます?
尾原
僕はほら、昔よく千葉幸太郎さんと一緒にさせていただいていて、千葉さんとかはどちらかというと、ご自身がクラブというゲームの会社とコロプラっていうスマホのゲームの会社で2回上場されてる経験も終わりになるっていうところもあって、
新しい分野に飛び込むみたいな、例えばドローンだったりとか、みたいなところが強い方がいらっしゃるようなとかですね。
あと俺どっちかというと、ほらここ10年ぐらい日本ベースじゃなくて海外なので、どっちかというと東南アジア中心になっちゃってるので。
けんすう
そうか。あんまり日本に特化すると土地感がないわけですね。
尾原
どっちかというと、やっぱりアルムナイネットワーク系の方がOBですね。GoogleのOBとか、マッキンゼのOBとか、メタのOBとか、そういうOBクラスターみたいなところに割と僕近かったりとか。
あと、出場できればおすすめなのはTEDも一つの機会だったり。
けんすう
TEDに出て、そこで聞いてくださってるエンデル投資家の方を入れる。
尾原
実はTEDって年に1回ですね、世界中の新しい知見を持った人たちが18分間のショートスピーチをするっていう場なんですけれども、
実はTEDフェローとか、いろんな社会起業家の方々に対して細かく支援するようなことをやってたりするんですよ。
グローバルを最初から考えられる方みたいなのが、そういったカンファレンス系の中にあるフェローシステムみたいなところを使うっていうのは結構あったりしますけどね。
けんすう
いいですね。
ちょっとその辺も参考にしてもらいつつ、ちょっとエンデル投資家いい人を挙げると他にも例えば大井さんとかレイアイくん、福島さんとかもいろいろいるんですけど、赤坂さんとかですね。
元英雄レーカーの。ちょっとキリがないのでこのぐらいにして。
尾原
そうですね。
けんすう
なんであえて実名で言ったかというと、一人目で結構決まっちゃうというか、その人から芋づる式に誰がいいですかとかやったりするので、一人目をちょっとミスってしまうと、すごい変わった株主構成ですねみたいなことになったりとか。
39:06
けんすう
それがいいか悪いかちょっとわからないんですけど、この事業だったら実はこの人入れない方が良かったんですけどねみたいな取り返しのつかないことが起こったりするので、ちょっとあえてリスクを犯して実名で話してみたので、ちょっと良ければ参考にしてもらいたいなと思いました。
尾原
ちょっと各所からの反応にドキドキしながら話させていただいております。
けんすう
話させていただいておりますという貴重な回でございました。
というわけで、エンジェル投資家超初心者編でしたが、いかがだったでしょうか。
尾原
なかなかない話なんで、こういうのはね、さっき言われたように前編で書いたように、件数がまとめたノートも概要欄に貼ってあるんだよね。
けんすう
はい、連絡方法ですね。
尾原
そこもね、購入しながらね、やっていただければと思います。
けんすう
やってみてください。
多分、起業家としては絶対知っておかなきゃいけない割に、あんまりサイトも本もないので、ちょっと今回話してみましたが、次回の予告は今回は無しにして。
尾原
次回は久しぶりに長編をやろうということで、リクルート編も非常に人気だったので、
企業の変遷を通して戦略を知るということで、ネットフリックス編をやろうと思います。
けんすう
めっちゃいいですね。
尾原
ネットフリックスめちゃめちゃ奥深いんですよ。
いろんな戦略組織のエッセンスがたまったものなので、ちょっとお話をしていきたいと思います。
けんすう
はい、ありがとうございます。
というわけで、エンジェル投資家編は以上になります。ありがとうございます。
尾原
はい、ありがとうございます。
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