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2024-06-19 35:18

#4-5 コミュニティ自体でマネタイズしない時に、ビジネス上の立ち位置はどうなるの?

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ネットワーク効果以上に、コミュニティを持つことがネット事業で大事という言説を知ってますか?コミュニティ自体が換金化できなくても、ネット事業で大事な理由をマニアな尾原が解説するよ


【参照記事】

https://bit.ly/3XshUzI

※Google翻訳で元記事を日本語にしてます


▼参考図書:

「グランズウェル: ソーシャルテクノロジーによる企業戦略」 https://amzn.to/3UYPoTx


▼「s04 コミュニティ編」再生リスト:

Spotify

https://bit.ly/3x8xbLx

Youtube Podcast

https://bit.ly/4efq9Fo


▼MC:

尾原和啓(IT批評家) https://twitter.com/kazobara



京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目 、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞

▼サブMC:

けんすう(アル株式会社代表取締役) https://twitter.com/kensuu



アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。

▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。

https://forms.gle/bHQjcgjCCQkFEFDg9

▼音声編集:株式会社BOOK

▼アドバイザー:株式会社BOOK代表取締役 樋口聖典

00:06
スピーカー 2
今回、コミュニティについて5回目ですかね。
スピーカー 1
はい、5回目ですね。
スピーカー 2
前回はコミュニティのマネタイズについてお話ししたんですが、
基本的にはコンテンツを作って、メディアにして広告を貼りましょうで終わってしまったので、
ちょっとその続きをお話ししたいなと。
スピーカー 1
結構ね、結局広告で設けるイコール、ユーザーにたくさんページを見ていただく、
内緒は滞在時間×ユーザー数が多いっていうことが肝になっちゃうから、
どうやってユーザーを増やすかって話が中心になっちゃったけれども、
本来的に言って売り上げを作っていくっていうところの話を補足した方がいいよね。
スピーカー 2
そうですね。まず直接マネタイズで言うと残りの課金とECなんですけど、
ここはもうめっちゃさらりといきます。
課金については分かりやすくユーザーさんに機能に対して課金をするという形なんですけれども、
一番多くあるのがCookpadさんやPixivさんがやってるような検索結果の並び替えとか、
そういった便利な機能で課金をするというのがあったりします。
人気順に並び替えたいよねっていうニーズにさせたりとか、
あとは広告の表示を非表示にしましょうとか、
そういったところの便利機能による課金ですね。
スピーカー 1
いわゆるユーザーに時間をショートカットさせてあげるということに対して課金くださいというパターンだよね。
ユーザーに対してはツールで書き込み手というよりかは読み手に対してツールで課金するというのがパターンだよね。
スピーカー 2
そうですね。例えばマシュマロというQ&Aサービス、
よくXとかに出てくるようなサービスで私も使ってるんですけど、
これとかは回答の時数の上限を100文字から1万文字に引き上げますみたいなのもあったりするので、
こういったケースもあるにはあるものの、やっぱりマシュマロで回答する人って見る人に比べて少ないので、
こういう便利な機能をやるっていうのもあるはあるけれども、
やっぱりメインは広告とかになるのかしらとは思っています。
スピーカー 1
そうね。だからどうしてもやっぱり一般的なメディアサービスってペイウォールって呼ばれる、
ここから先読みたい人はお金払ってねっていうパターンが多いんですけど、
成り立ち上CGMってユーザーが書いたコンテンツなのに、
ここから先読みたかったらお金払ってってどうよっていう話が起きるので、
そうするとここから先読むにはっていうよりはどちらかというと、
さっき言ったようなツール的なプラスアルファをしたいんだったら課金してねっていう方向になるし、
03:00
スピーカー 1
多分マシュマロの場合は答える側が答えるっていうことによって自分のファンを作っていきたいとか、
答えるっていうことで自分たちのプロフェッショナル有料サービスにつなげていきたいみたいなインセンティブがあるから、
多分書き手側に対するツール的に向上するためにプレミア課金するよっていう話だし、
さっきのTabelogとかCookpadさんみたいな話だと、
早くいいお店にたどり着きたいんだったらそこに課金するみたいな形のショートカットだったり、
機能拡張のところで課金するみたいなパターンになってくるんだろうね。
スピーカー 2
そうですね、おっしゃる通りですね。というのが課金で。
ECはよりちょっとマニアックになっていくかなと思うんですけれども、
例えばYouTuberさんがチャンネルのところに自分のファングッズを売るとかもそれですし、
もっとマニアックなのだとTumblrという投稿サービスあったんですが、
そこは自分たちのグッズを売ってちょっとマネタイズしてたりとか、
最近だとRedditさんがNFTとかを販売するみたいなことをやってたりとか、
そういったケースはちょこちょこありますが、
やはりですね、発信者のファンビジネス的なECをするか、
サービスのグッズを売るかみたいな方向になりやすいので、
結構コミュニティビジネスにおいてはレアかなというふうには思ってます。
スピーカー 1
そうね、だから一般的にはコミュニティの最初で言ったコミュニティオブインタレストという形か、
ファンサービスかという形で、その人が好きだからその人の関連グッズを買いたいとか、
その人と催しする旅行ツアーに行きたいみたいな、いわゆるファンのビジネスとしてやるパターンか、
ないしはコミュニティオブインタレストとして、その人の発信していること、
その発信者のインタレスト、興味範囲に近いユーザーが集まっているから、
例えば赤ちゃんがいる人のコミュニティは赤ちゃんグッズを売りますみたいな形で、
興味関心をすり合わせるっていうのはあるんだけれども、
どっちかというと買いたいっていう気持ちに寄り添うときって、
やっぱり今だとプロが取りまとめたキュレーションメディアの方が買わせる力が強いので、
意外と意外とこのコミュニティオブインタレストとそこから関連グッズを買うっていう市場って起きるようで起きなくて、
この辺TikTokショップがアメリカで動き始めているのが本当に日本に来るのかみたいなところは見物だったりしますけどね。
06:05
スピーカー 2
そうですね。アフィリエイトみたいな形でインフルエンサーがものを紹介して直接ではなくてちょっと間接的に売るみたいなケースは今後は増えていきそうですし、
古い例で言うとBooklogという自分のお勧めの本をまとめるようなサービスがあるんですけど、
あれも講義の意味ではEC的な要素はあるかなと思ってるんですけど、
やっぱりどちらかというと人に依存するんですよね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
この人が勧めてる。
スピーカー 1
だからどうしても中国とかではものすごくライブコマンスの中で物が売れるよねとか、
あとシャオファンス、日本だとレッドって言い方かな、ポンプされてるものの中だと要はインフルエンサーの方のインスタグラムの中から物が売れるよねみたいな、
一見するとコミュニティの中で物が売買されてるように見えるんですけど、
リーチインフルエンサーとキーオピニオンリーダー、KOLって分けた方が良くて、
KOLってキーオピニオンリーダーだから、もうそのジャンルに関してめちゃくちゃコメントつけれる人とか、めちゃめちゃ批評ができる人っていうレベルまでいっちゃってるので、
それはもはやコミュニティなのか、プロの卵をたくさん集めてきて、プロになった人たちがめちゃめちゃ物を売れるようになってるのかっていう、
これはプロジェネレティッドコンテンツなのか、コンシューマージェネレティッドコンテンツなのかっていうのは、これは僕は個人的に議論が分かれるところだと思っていて、
ただフォロワー数が多いだけのリーチインフルエンサーと、ちゃんと意見を持てるからその人の意見で買いたいと思うKOLは、
瞬別しながら話していかなきゃいけないと思うんですよね。
スピーカー 2
おっしゃる通りですね。そこの境目もだいぶ曖昧になってますしね。
スピーカー 1
そうなんですよね。あと結果的にファンをつける人は愛があるからKOLになりやすいみたいなところがあって、
やっぱりゆうこさんにしても、最近だとね、めぐみさんが本を書かれてずっと売れてたりしますけど。
スピーカー 2
そうですね。美容関係ですごく売れてますよね。
スピーカー 1
そういうのって、もともと自分で気を使ってるから美しさを担保できていて、だからその結果リーチも増えるし、キーオピニオンリーダーでもあるっていう形だったりするので、
必ずしもこのリーチインフルエンサーとキーオピニオンリーダーが、オアではなくてアンノになりやすかったりとか、
ゼロイチじゃなくて中間ポイントがあるという話なんですけど、いわゆる一般のユーザーがどんどんどんどん上げたものの中で物が売れていくというものとは
09:01
スピーカー 1
瞬別して考えたほうがいいんじゃないかなというふうに思うわけですね。
スピーカー 2
はい、おっしゃる通りです。というわけで、だいたいこのいわゆるコミュニティのビジネス化、マネタイズ化みたいな話をしてきたんですけれども、
当然マネタイズ化だけがビジネスではないと思うんですが、何か小原さんの知っている事例とか理論とかで、
コミュニティってこういうふうにビジネスに使うといいよみたいなものってあったりしますか。
スピーカー 1
そうですね、だからさっき言ったようにビジネス化イコールマネタイズではないんですよね。
つまりマネタイズっていうのはコミュニティそのもので売り上げを上げていくことによって持続的な存在になりましょうっていうのがマネタイズというふうに小原は捉えていて、
一方でビジネス化するっていうのは結局コミュニティそのものが収益化しなくても、他のビジネスの収益貢献をするから成り立つよねっていうことだったりとか、
あとコミュニティそのものがビジネスとしてなるときに、コミュニティ単体が売り上げを上げなくても別の貢献をするみたいなところがあって。
じゃあ、いわゆるフロントエンド商品とバックエンド商品みたいな言い方をするんですけれども、これ日本語ではどのぐらい流通してるんだろう?
昔は入口商品と本命商品みたいな言い方をしたり。
スピーカー 2
なるほどね。そう言われると概念としてありますが、単語としてはあんまり聞かないですね、僕は。
スピーカー 1
例えばね、最近の事例でわかりやすいのが、チョコザップっていうジムあるじゃないですか。
あれって月2980円だったかな、3000円ぐらいで、誰もが簡単に行けるジムみたいな形で行ってるんですけど、あれ単体でもそこそこ儲かってるんですけど、本当に一番儲かってる部分ってどこだか知ってる?
スピーカー 2
え、何だろう。全然わからない。
スピーカー 1
チョコザップに行ってる人はライザップに結構な確率で入るんですよ。
スピーカー 2
まあまあまあ、そうでしょうね、確かに。
スピーカー 1
今は7人に1人ぐらい入るらしくて。
スピーカー 2
そんな入るんだ、へえ。
そうするとライザップって今までめちゃくちゃテレビCM売ったりとかさ、いろいろ広告費売ってたわけですよね。
スピーカー 1
それがチョコザップを作ったことによって、チョコザップで損もしないんだけれども、ライザップの広告費がいらなくなるから全体収益で言うと貢献する。
スピーカー 2
あー面白いですね、なるほど、そういうことか。
スピーカー 1
っていうふうにインターネットのビジネスって、皆さんほとんどのお悩みが集客なんですよね。
スピーカー 2
そうですね、本当にそう。
スピーカー 1
現状を、例えばさっきちょっと話に出たインコマンスで言うと、広告費の売上に占める比率って15%から25%だし、もっと言うと成長すれば後で収益化できるから、みたいなシチュエーションだと3、4割広告宣伝費に行きます。
12:14
スピーカー 2
はあ、なるほど。
スピーカー 1
みたいなシチュエーションが増えてるし。
一方で、元Googleの僕が言うのもあれなんですけれども、むちゃくちゃ伸びたサービスってGoogleの検索だったり、FacebookやTikTokのソーシャルをハックしました、みたいな形で収客が伸びるところがあっても、こういうのってGoogleとかTikTokがアルゴリズムを変えた瞬間に持続性がなくなったりするじゃないですか。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
だから、実は収客エンジンとしてのコミュニティっていうのって、むちゃくちゃ再評価されていて。
スピーカー 2
へえ。
スピーカー 1
だから実際に3年前に、アンドリュー・センホロビッツですね、ネットスケープとかを開発した人とかがやってるVCが出したブログに、コミュニティテキソールってやつがあって。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
結局これ何かっていうと、第一シリーズのネットワークエフェクトでいうところ、Winners Take Allのパロディなんですけど、ネットワーク効果を回せば、1回回し始めたやつはもう全撮りするよっていうのがWinners Take Allなんですけど、
同じで、コミュニティを持ったやつがそのバーティカル、その領域においては全撮りするぜっていうのがこのコミュニティテキソールっていうぐらいコミュニティの力ってすごく大事っていうのがあるんですよね。
スピーカー 2
面白い。
スピーカー 1
実際にさっき、広告でも受けましょうみたいな話をしてたんですけれども、実際ケンスもあえて広告を貼らないページとかをコミュニティの中で作ったりしませんでした?
スピーカー 2
しましたね。特にやっぱりヘビーユーザーの方って広告を見に来てるわけではないので、すごい邪魔になってしまうので、ページというよりかどちらかというと、指名検索でトップページに来た人には広告を減らすとか、そういったことはやってましたね。
スピーカー 1
そうなんですよね。だから結局ビジネスっていうものは、本命はやっぱりそのコミュニティに長くいてくれたり、あともう一個ソーシャル時代大事なのは、他のユーザーを連れてきてくれるっていうことだったりするので、むしろ他のユーザーを連れてきてくださったりとか、めちゃめちゃページを読んでくださってコメントをしてくださるから、書き手の人がむちゃくちゃ喜ぶ存在。
みたいな人には、あえて広告は上の方に出さず、本当に関連しそうなところだけを下に出せばいいみたいなものもある一方で、むしろ今は取りにくくなりましたけど、検索から来てる人って、ある種その人の記事を読みに来てるわけじゃなくて、頭痛を治したくて頭痛のブログに来ましたとか、
15:18
スピーカー 1
中古車のこの方の情報を知りたくて来ましたみたいな人が、むしろ情報を探しに来てる人だから、その情報にピフィッとした広告が出れば、その人にとっては邪魔な広告じゃなくて、広告で俺の探してたものあったわ、ありがとうになってくれるかもしれないので、そういう人には広告を多めにつけるみたいに。
やっぱり集客をいかに安定させていくかっていうコミュニティの力とお金を稼ぐっていうことって、オアではなくて、アンドとしてどうやってブリッジして設計していくかみたいなことって大事だったりするんですよね。
スピーカー 2
たとえばノートさんが有料の記事をシェアしたら無料にできるみたいな機能があるんですけど、あれもわかりやすい例ですよね。
スピーカー 1
そうですね。結局ノート側からしてみると、一人一人のお金を払っていただいてるノートとかって、だいたい解約率って5%から高くても20%ぐらいなので、一人のお客様が入ると5ヶ月分のユーザーの売り上げが経つわけですよね。
そうすると、一人のユーザーに一記事無料でご提供したとしても、それによって一人課金してくれれば5ヶ月分の売り上げが入るので、そのライフタイムバリュー全体の売り上げにおけるその人を無料にしたことによって売り上げが損失した部分が20%に過ぎないし、もっと言うとデジタルコンテンツって5人にタダで読ませてもコストが変わるわけじゃないので。
そういう形で、こういうことをグロースループっていう言い方をしたりするんですけど、どういうふうに成長がほっといてもぐるぐる回るかっていうような仕掛けを作っていくってことが、やっぱりネットビジネスにおいてむちゃくちゃ大事で。
特にこの3年ぐらい、資本金をめっちゃ集めて、めっちゃ有料収穫かけて、1位になってネットワーク効果回せば逃げ切れるからOKじゃんみたいなバブルが崩壊したので。
そうじゃなくて、ちゃんとある一定はお金使うとしても持続的にお客様が増えていく仕組みを作っていかなきゃいけないねっていう中で、このほっといてもお客さんがお客さんを呼んでくれるための仕掛けをグロースループって呼んで、このグロースループを作っていくってことが大事になってくるんですよね。
そうするとグロースループとして一番手っ取り早いのはコミュニティで。結局コミュニティがあるとそのコミュニティの中に自分のらしさを見つけたり、友達にシェアしたくなるような記事だったりネタを見つけたり。
18:19
スピーカー 1
場合によってTikTokみたいに友達と一緒に何かをやるから、それがより楽しくなるよねっていうようなものを仕掛けていく。こういうことを正確に言うとグロースループとフックループって言い方をして。
フックループってのは新しく来た人がハマっていく仕掛けですね。
新しく来た人が同性だったら、例えばクックパッドで言えば、最初は見て料理作って嬉しい。だからその人にいいねしようとかっていうのを始めていく。こういうのを最初のトリガーって言うんですけど。
でもこのトリガーをしていると、やっぱり自分も作ってみると周りから何かいろんなコメントが見えるから楽しそうってなって。じゃあクックパッドの発明って作れこなんですよね。
スピーカー 2
なるほど。レシピに対して自分が作ったよっていう投稿できるやつですね。
スピーカー 1
だから新しいレシピは作れないんだけれども、私も作ってみましたとか、私はこんな盛り付けにしてみましたとか、私もこんなちょっとアレンジしてみましたみたいなことだったら参加できるじゃないですか。
こういうふうにトリガーでコミュニティの中にちょっと夢中になったら、それを自分が時間かけて何か貢献しようっていうことをするように持っていくっていうのをインベストメントって言うんですね。
そうすると作れこで作ると、そうか、こんな盛り付けすると子供が喜びますねとか、こういう味付けにしたら仕事から帰ってきた私のご褒美になりますみたいな形で、周りからコメントが返ってくるわけじゃないですか。
そうするとこれがリワードになって、よりまた自分でも作れこ書こうとか、他の人にコメント書こうみたいな形でハマるループが回っていくことをアクションからトリガーしてインベストメントしてリワードが来るからまたアクションしたくなるっていうのがフックループなわけでしょ。ハマる仕掛け。
でもこれ面白いのは、こうやって作れことかを作ってると、当然友達が来たときにその作れこでちょっとアレンジしたマフィンとかを友達に食べさせたりするわけじゃないですか。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
そうすると、これ何?って言うと、これクックパッドで知って私なりにアレンジしてみたらみんなからこうやって褒められて、めちゃめちゃ楽しいのよみたいなことを言うわけですよね。
スピーカー 2
確かに面白い。
スピーカー 1
そうすると、そのアウトプットが自然と他の人をインビテーションして新規ユーザーを呼んでくるっていうこのニューユーザー、新しいユーザーが来て、そうすると新しいユーザーが今度またアクションしてトリガーしてインベストメントしてリワードしてフックループになって、
21:11
スピーカー 2
そうするとその人はその人で今度はもしかしたらマフィンじゃなくてホット新しいパンケーキで他の人を誘うかもしれないしみたいな。
スピーカー 1
こういうグロース&フックループを作っていくと、さっき言ったように売り上げの25%ぐらいを有料集客広告とかに費やす必要性がなくなってくるし、
スピーカー 2
ましてやGoogleとかFacebookとか他の人のアルゴリズムに右往左往されず、自分たちで何があっても持続的にお客様が集まってくるような事業構造になっていく。
めちゃくちゃシンプルに言うと広告予算とかマーケティング予算を減らすことができるみたいな感じですかね。
スピーカー 1
かつもう一個は、結局広告とかを使ってるって他のプラットフォームに依存するので、そうするとそのプラットフォームのご機嫌次第で今まで勝てた者が勝てなくなることもあるし。
あともう一個大事なことは、広告とか他のプラットフォームに依存するっていうことはライバルがもっとお金かけてくると取られちゃうわけですよ。
スピーカー 2
そうですよね。ここありますよね。
どうなんです。
スピーカー 1
なので、さっき言ったようにここ3年のサースバブルがちょっと冷えたっていうのは、結局あいつ金出すんだったら俺もっと金調達して金出せばいいじゃんっていう流血戦争になっちゃったわけですよね。
スピーカー 2
まあそうですよね。3倍の資金調達すると3倍広告出しますみたいなことができて、それだけでもだいぶ差を縮められてしまうみたいなことって先発企業でも起こっちゃうんですよね。
スピーカー 1
そう。そうすると、どんどんどんどん血みどろの戦いになって、結局誰も儲からず、結局儲かったのはGAFAMと呼ばれるビッグテックの人たちが争えば争うほど彼らにチャリンチャリンチャリンとお金がいくっていう構造になりかねないよねっていうところがあって、
このグロースループっていうものがものすごく大事で、このグロースループを作れるものがコミュニティだから。コミュニティを独自で最初に装着したやつがネットの世界では勝てるんじゃないかっていう話で、ウィナーズテイクオールに対してコミュニティテイクソールっていう言い方をするんですよね。
スピーカー 2
これちょっと疑問なんですけど、とはいえコミュニティに来てる人ってコミュニティを楽しみに来てるので、他のビジネスに移行してくれるかっていうと、結構してくれないみたいな感覚があったりします。その辺ってどう思われますか。
24:07
スピーカー 1
そうですね。だからそこがさっき言ったフロントエンドとバックエンドっていう話の議論になってきて、ある種TikTokとかでもう完全に融合してるわけですよね。だからTikTokってある種音楽を楽しむ場所だったり動画を楽しむって受動的な立場もあるんだけれども、
どうせ音楽を聴いているんだったら私も歌ってみたをやってみよう。踊ってみたをやってみよう。さらに言えば踊ってみたに関して言えば、自分一人でやるよりはコラボでやってみた方が楽しいよねっていう風に。コミュニティの性質自体が本体の楽しさと直結をしているともう不可分になっていくから、このグロス&フックループがめちゃめちゃ回るわけじゃないですか。
スピーカー 2
なるほどなるほど。じゃあやっぱり入り口の商品として成り立っているコミュニティでないと、ちゃんとした集客装置としては機能しないよねっていう。
スピーカー 1
のが昔のパターンだったんだけども。そういう意味で例えばやっぱり近年ものすごい伸びたサービスで言うとフォートナイトとかも、要はアサシンクリードとかだと一人でやって楽しいけど、みんなでやって楽しいっていう風に楽しさの中にコミュニティが内在化してないけど、フォートナイトってそもそもみんなでワイワイやるから楽しいし、
しかもリアルな友達とやってももっと楽しいっていう風になってるからグロス&フックループが回るわけですよね。でも一方でこのフロントとバックみたいな話で言うと、やっぱりこのピン堂々とかの話になってくると、結局物を買うだけだったらピン堂々ってどういうサービスかっていうと、
10人友達を集めてくると割引で買えるよとか、何人集まったら優先的におまけがつくよとかっていうようなソーシャルバーイングみたいな機能がついてて、こういうものだと他で買っても別にアリババとかアマゾンで買ってもいいんだけど、ピン堂々で買ったほうが安くもなるし、
ちゃんと何よりもゼクシーの話じゃないけど、アジアの方々はこれ安いからさ、ちょっとみんな集まって集まってっていうこと自体がエンターテイメントなわけですね。
スピーカー 2
確かにね。
27:02
スピーカー 1
そうするとどうせ一人で楽しむよりはみんなで楽しんだほうがいいじゃんっていうようなニュース価値だったりとか、詳しい野球のデータを見たいみたいなところを課金ポイントにしてるんだけれども、コミュニティがそれを活性化させるっていうサブシステムみたいなものもあって。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
これが先になってくるとどうなるかっていうと、ロビンフッドみたいに、やっぱりロビンフッドって投資のサービスで、メインは投資をそこで株を買ってもらったり、金融商品を売買してもらうことによる手数料で生きているビジネスなんですけど、
スピーカー 2
結局株って速さが勝負じゃないですか。
そういうふうになってくると、コミュニティで盛り上がっているところをいち早く見つけて、そのコミュニティの中でみんなでこれ情報どうなの、ああなのって言って、わかったって言った瞬間に買えるほうがいいじゃないですか。
スピーカー 1
こういうふうに、コミュニティそのものではマネタイズをしないんだけれども、コミュニティからメインのビジネスへのつながり方が摩擦がない。フリクションですよ。だからそれを使うみたいなものも現れたりしてきて。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
この辺はさっき言ったフロントとバックエンドをどう分けていくかみたいなことだったりというところの応用っていうのをみんな使ってるっていう話だよね。
だからその意味ではさっき言ったチョコザップみたいなものって、ある種気軽に行けるところみたいな形でそこに入っていくと、結局隣近所の人は結構使ってて。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そうするとみんなでちょっと真剣にやりたくなってきて。そうすると、じゃあ本気でライズアップ一緒に行きますか。どっちが先に落ちるか競争ですね。みたいなこともあるかもしれないからコンバージョンレートが高くなってるわけですよね。
スピーカー 2
なるほどな。面白いですね。
スピーカー 1
こういうふうにコミュニティ単体で儲けなくても、ソーシャルには4つの大きな機能があるんです。
1つはグロースループって呼ばれるさっき言ったハマるから人を呼びたくなるっていう成長の仕掛け。
もう1つはリテンション。やっぱりコミュニティがあるから続けたくなる。
周りの友達がいるから行こう。周りから褒められるから行こうっていうリテンションの仕掛けがあって。
3番目がディフェンシビリティですね。さっき言ったように集客を他のプラットフォームに依存しなくてよくなるので防衛性が高まるっていうこと。
30:03
スピーカー 1
最後がやっぱりエンゲージメントでやるっていうことに誇りを感じたり、そこの貢献をしたくなったりとかっていう絆を感じるから。
このグロースループ、エンゲージメント、リテンション、ディフェンシビリティっていうこの4つの観点でコミュニティをメインに融合していくようなTikTokみたいなあり方もあれば
サブシステムとしてメインディジネスの方につないでいくロビンフットとかのやり方だったり、最近だとVenmoとかコモンストックみたいなやり方もあったりして。
その辺のミクスチャーをどう考えていくかみたいなことが大事だったりするんでしょうね。
スピーカー 2
なるほど。でもすごい整理されましたね。
コミュニティ自体でマネタイズする前回までの話とともに、今回でいうとグロースループとフックループを回すための潤滑油みたいな感じの概念ですかね。
スピーカー 1
一番でかいのはやっぱりみんな集客に悩むので、かつ集客を外部プラットフォームに依存すると振り回されるので、独立性と持続性を担保するためには自分たちでコミュニティを持つことによってコミュニティのメンバーが新しい人を連れてきてくれる。
ここがアメリカの文脈でいうと一番使われているところだったりしますね。
スピーカー 2
ありがとうございます。
スピーカー 1
あと時間が過ぎてるから、もう一個だけハイパー企業ラジオ的には新規事業をやってる方に対するコミュニティの考え方として、もう一個大事なのは、みんなマーケティングっていうとプロモーションマーケティングばっかり思っちゃうんですけど、プロダクトマーケティングとしてのコミュニティってめっちゃ大事で、
結局ユーザーが何でうちを選んでくださるかっていうベネフィットって、ペルソナの会でやったように、提供者が思ってる以上のベネフィットを見つけてくださるもんなんですよね。
そういう意味で、プロダクトを持ってる会社がコミュニティを持ってると、いち早くユーザーが何にベネフィットを感じてくださってるのかっていうことを発見するっていう、プロモーションのためのマーケティングではなくて、プロダクトのためのマーケティングだったりとか、
場合によってはオープンソース開発みたいな形も含めて、ユーザーと一緒にプロダクトのバリエーションだったり変化をさせていきましょうみたいなことになったりもするので、ビジネス化するといったときに、ついつい僕たちは集客マーケティングばっかりを考えちゃうし、
集客マーケティングがむちゃくちゃ大事なんだけど、プロダクトマーケティングとしてのコミュニティっていうことも忘れちゃいけないよっていうのがビジネス全体像でいえばですかね。
スピーカー 2
これもありますね。スタジオというランニングページとかを簡単にノーコードで作れるサービスあるんですけど、そこのスタジオの中にコミュニティサービスがあって、お互いにこういう場合どうしたらいいですかっていうのをサポートしや、こう使えばいいですよっていうのをやりつつ、
33:17
スピーカー 2
やっぱりそこで出てきた要望とかが結構また本体の方でマージされたりして、使い心地もアップしてみたいな形になってて、非常にエンゲージメントも上がるし、プロダクトの質も上がるっていうようなかなり良質なコミュニティやってらっしゃるので、そういうパターンもありますね。
スピーカー 1
有名なのはね、スターバックスさんだったりとかね。そういう観点のやり方っていうのが、どんどんコミュニティ自体をSaaSっぽく提供してくださってるところもいるし、何よりも実はプロダクトを最初から持ってる会社の方がもう明確にファンいますから。
スピーカー 2
ただコミュニティってコンテンツが先かユーザーが先かっていう話がありますけど、一方で強烈なファンがいて、この人たちがコミュニティを牽引してくれてるっていうファンがいるっていうこともハードサイドなので、そこを起点にコミュニティサービスを考えていくっていうのは、コミュニティをメインビジネスにするのではなくて、ビジネスのサブシステムとして考えるときは非常に重要な観点なのかなっていうふうに思いますよね。
スピーカー 1
なるほど、いやめちゃくちゃ勉強になりました。ありがとうございます。
スピーカー 2
こんな感じで、コミュニティのビジネス化はこんな感じかなと思うんですけれども、次回はですね、これからどうなるコミュニティの未来みたいな感じのことを話そうかなと。
スピーカー 1
広いな、いいな、楽しいな。
スピーカー 2
要はゼロ年代とか10年代とかってこんな感じだったよねっていうところから、20年代以降どうなるんだろうみたいな話をしたいなと思ってます。
スピーカー 1
これはまたケンス独自の世界があるよね。
そうですね。
解説していきたいと思います。
スピーカー 2
はい、こんな感じです。ではまた次回。ありがとうございます。
スピーカー 1
失礼します。
35:18

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