-
-
けんすう
そうですね。まずちょっと未来の話をする前に、昔のコミュニティの話をしようかなと思うんですけれども、めちゃくちゃ雑にざっくりとまとめます。
多分グラデーションだし、いろんな観点あると思うので、僕なりのまとめで言うと、まず0年代ですね。
尾原
2000年代。
けんすう
90年代はちょっと置いときます。0年代はどちらかというと、みんなの投稿が集まるサービスをコミュニティと呼んでいたみたいなのが強いなと思ってます。
いわゆるメディア的なものですね。2チャンネルとかから始まってWeb 2.0ブームが来て、食べログとかクックパッドとかが注目されるようになって、
あとニコニコ動画みたいなものができてっていうのが0年代で、こういったものをコミュニティと呼んでましたね。
尾原
そうね。だいたいだから2000年代ってちょうどV字するところで、2006年にWeb 2.0っていう言い方が出てきたことによって、
食べログとかクックパッドとかって呼ばれるような、実は彼らってもっと前からやってるんだけれども、脚光が浴びられるようになったっていうタイミングだよね。
けんすう
そうですね。
尾原
だから2000年頃にみんな仕込んでいって、昔ってレビューサイトとかって特にある程度レビューが集まると突然ものすごい価値を生み始めるけど、
仕込みの期間が長かったから、アットコスメにしてもクックパッドにしても5、6年仕込んでたもんね。
けんすう
そうですね。だからやっぱり僕すごい覚えてるのが、Web 2.0ってなんで儲からないんだみたいなので、確かまさにクックパッドさんとかアットコスメさんとかカカカコムさんとかが集まって、
そういう対談をしてた記憶があるんですけど、そんな感じの時代感でしたね。
尾原
そうですね。
で、ユーザー課金にカジを切って儲かるようになって、上場が見えてきたみたいなのがゼロ年代の独特的な形ですよね。
けんすう
そうですね。後半になってうまくいき始めて、ビジネス的にも注目され始めたみたいな形ですね。
で、10年代はSNSがものすごい主流になりました。もちろんミクシーさんとかが2004年ぐらいからあるので、その流れはあったものの、ここで言うSNSってやっぱツイッターとかインスタグラムとかTikTokみたいな、
なんつうんでしょうね、フォローフォロワーで非対称なものですね。以前のSNSって友達になりませんか、なりましょうでつながって成り立つものだったんですけど、
もうちょっとそれがフォローはするけどフォローされないみたいな関係性もありになった時代のSNSがこの辺から主流になったかなと思ってます。
尾原
そうですね。
けんすう
どういうことかというと、みんなが自分の場所を持って投稿するようになったっていう感じですね。
ブログとかもあったんですけれども、やっぱブログってほんと一部の人が書いてるものだったのが、みんなXとかインスタグラムで自分のスペースに自分のものを投稿して、興味あれば反応し合うみたいな感じになったのがこの辺かなと思ってます。
尾原
そうですね。だからちょうどタイミング的に言うと、さっき言ったようにアットコスメをやってるiStyleさんが上場したのが2012年で、Cookpadさんが2009年でっていうふうに。
9年ですね。
ちょうど2010年近辺でいわゆるレビュー型って呼ばれるようなサイトが上場していかれて、一方でやっぱり2006年ぐらいからiPhoneとかAndroidとかっていうスマホが出てきたことによって、
だらけでも十分ブログって社メールとメッセージでアップロードできますっていうところで発信コストがだいぶ下がってたんだけれども、やっぱりスマホが出てきたことによって圧倒的に誰もが今何感じてるのっていう発信ができるようになったから、やっぱりiPhone4あたりからだよね。
ちょっとなんか雰囲気が誰もが発信する時代になってきたなっていうのは。
けんすう
おっしゃる通りですね。それまではやっぱり本当に一部の人しか投稿しない。投稿してると言ったらちょっと珍しいみたいな感じすらあったのが、この辺から普通に投稿するよねってなったっていう。だからまだ本当に15年ぐらいしか経ってないっていうような感じですよね。
尾原
しかもやっぱり今回のコミュニティをずっと話してて、やっぱりケンスのと喋ってみて改めて思うのは、やっぱりコミュニティ的なものとソーシャルってちょっと分けて考えないと、いろいろ混ざると混在させちゃうなっていうのは今回の知見でもあったから、この辺の歴史振り返ってみるとやっぱりよりわかるよね。
けんすう
そうですね、まさに。
けんすう
大きな流れ3つあるかなと思ってるので、ちょっと一つずつ行きますね。一つ目がやはりWeb3的なコミュニティの流れ。
尾原
そうですね。
けんすう
これWeb3って表現がいつまで使われるかわからないんですけど、これを取ってる2024年段階だとまだギリギリ生き残ってる表現かなと思うので使ってます。
これ要はコミュニティにインセンティブがくっついたっていうのが新しいポイントかなと思っていて、今までのコミュニティってやっぱり金銭的なインセンティブを押し出したコミュニティって、ゼロとは言わないんですがあんまりなかったっていうのはあります。
例えばYouTubeみたいなユーザーに還元していくとかもありますし、インスタグラムで案件取ってきてインスフルエンサーがPR投稿するとかもあるんですけど、これらって全部どちらかというと一家制というか、長期目線ではないんですが、
トークンみたいな、要はコミュニティの株みたいな概念に近いトークンを持っていると、コミュニティが盛り上がるとトークンの価格が上がるかもしれない。だからすごい前向きに頑張ろうみたいなことができてくると、かなりコミュニティの質は変わってくるかなというふうに思ってるんですよ。
尾原
岡田 なんて、ここってそもそもWEB3っていうものがいろんな流れがあるんだけれども、WEB2の反省みたいなところもあって、結局YouTubeって誰が流行らせたのっていう話の中で、もちろんYouTubeも頑張ったんだけれども、YouTubeが流行ったのってやっぱりヒカキンさんが頑張ったからじゃないとか、東海エアさんが頑張ったからじゃないっていうふうに投稿してくださった方が、
頑張ったからプラットフォームが増えたんだけれども、ふと振り返ってみると、ヒカキンさんはずっと頑張られていらっしゃって、ユーザーから選ばれてるから、今でもいいけど、例えば初期頑張って、やっぱり段々時代とずれてきて、今埋没しちゃった初期のYouTuberの人たちって、彼らが結構流行らせきっかけ作ったのに、そのきっかけ作ったわりには恵まれてねえんじゃねえの?みたいな。
けんすう
そういう反省もあるわけですよね。
尾原
おっしゃる通りですね。例えば、Wikipedia始まったときに1万記事書いたすごい初期メンバーがいたとしても、彼って彼女はゼロ円なんですよ、収益が。
けんすう
ゼロ円どころか、名前もわからない状態なわけ。
おっしゃる通りですね。
例えば、イーサリウムという暗号資産の初期メンバーとか初期の投資家、たぶん凄まじく収益が入ってるんですね。収益というかもう儲かってるという感じですね。
みたいなものがあると、さっきの前回かな、前々回かな、コールドスタート問題みたいなのがある中で、このコミュニティのために頑張ろうみたいなポジティブな姿勢になるユーザーも増えていきますし、
コミュニティ内で殺すといいよねっていう人にトークンを寄付する、渡すみたいなことでコミュニティがより活性化したりするとかはあると思うので、この辺はやっぱりすごい大きいかなと。
尾原
最初にリスクを取って畑を耕した人、井戸を掘った人の恩を忘れないっていうところのためにトークンがあると、最初の頃にトークンを持ってる人は当然全体が儲かるようになれば儲かるし。
さらに言えば、誰に感謝の気持ちをっていう感謝の気持ちもユーザーの間で、彼は貢献したんだから彼に僕の分を分けようよみたいなことをやってると、自然と場を温めた人にインセンティブとしてきちんと長期的なお金が儲かるかもしれないということによって健全になるんじゃないかっていう考え方ですよね。
けんすう
まさにそうですね。やっぱり株式会社っていうものが現代社会の進化を異常に早めた、僕ナンバーワンだと思ってるんですけど、みたいな感じで、もしかしたらトークンが出るコミュニティの前と後で全然違った景色になるっていうのはあるんじゃないかなと思ってます。
つまりトークン以前のものって、ほぼ特殊な状態で普通インセンティブあるよねが一般化する可能性あると思うので、ここはすごい20年代以降の大きな流れかなという気がしてますね。
尾原
だからもちろんコミュニティにお金を儲けるっていう動機を入れると、お金を儲けていきたいだけの人がラッシュしてきて文化を荒らすんじゃないかみたいな議論はどう思ってんの、その辺の件数は。
そのお金目的の人がどんどん入ってきちゃうんじゃないか。 入ってきたら結局文化が荒れちゃって、結局文化が育たなくなる。毎週はお金なんか関係なく楽しくやってる人たちが踏みにじられてしまって、お金儲けできてる人は次次次ってホップしてっちゃうから荒れ地しか残んないよねっていうふうな議論する人いるじゃないですか。その辺の件数はどう思ってんの。
けんすう
これは一定あると思うんですけど、ポジティブな面もあって、初期に頑張って途中から抜けていくみたいな人がいても全然いいと思ってます。ベンチャー企業でもね、立ち上げ得意だけど途中からは苦手みたいな人でも、最初は貢献できるのでいいよね。逆に子参加しないから、コミュニティ的に新しい人どんどん入ってきていいみたいな状態になるのでいいなというのと、
やっぱり、尊徳感情が入ると人間って仲間になれるなっていうのがあるんですよ。
尾原
あるね。ニヤリとしちゃっちゃう。あるね。
けんすう
やっぱり好きでやってると縄張り争いとかが出てきやすい。
尾原
ちょっとね、俺の好きを認めてもらえないみたいな論争になりかねない部分もあるもんね。
けんすう
おっしゃる通りですね。自分の好きと相手の好きがちょっと違うと、そのちょっとの差が揉め事になっちゃったりするんですが、尊徳感情でつながってると結構許容できるみたいなことがあるので、その意味でも実はあれづらいのではと思ってますね。
尾原
なるほどね。この辺の件数の仮説とかは、どっかで別で深掘ってもいいぐらいだよね。
けんすう
そうですね。2つ目はこれも予想してる人多いと思うんですけど、XR的なコミュニティですね。これはいわゆるVR空間でのコミュニティみたいなのを想像してもらえばいいんですけど、これは多分人類にとって革命的になる可能性がとてもあるなと。
もちろん今フォートナイトとかロブロックスみたいなゲームで集まって交流をするみたいなのは若年層はめちゃくちゃしてますし、アメリカとかだともう多分みんなが思ってる以上に普及してると思いますし。
尾原
この前もアメリカの統計出てましたけれども、いわゆるZ世代と呼ばれる20、今4歳以下の方かな。つまり小学生とか中学生ぐらいのタイミングからiPhone4とTwitterが標準装備していて、
尾原
そのiPadっていうものがもう小学校の頃からあるから、そこでオンラインのゲームをしながらやるっていうことの境界線がない人たちに関して言えば、もう今や友達を作る場所がフォートナイトとかロブロックスの場所になっているし、
リアルな友達とオンラインでできた友達が混在しながらゲームを一緒にやっていくってことが当たり前っていう感覚になってるよね。
けんすう
そうですよね。日本の小学校、低学年でも、例えばスプラトゥーンみたいなゲームをしながら通話して繋げてやり取りするとかも当たり前にされているので、これはどんどん進化していくよねと思ってます。
尾原
しかもアルファ世代って呼ばれる方々、今上が15歳かなの方々とかは、生まれた瞬間からiPadがあるから、最初に友達ができるのが近所の公園じゃなくてマインクラフト場ですみたいな人たちも増えてきているし、
あともう一個特徴的なのが、この方々が13歳を超え始めたので、かぶる方のVRですね、ヘッドマウントディスプレイ。あれをめちゃめちゃ自然に使うようになってきていて、今、ローティーンの方の調査だと、
メインのゲームで時間を使っているのは、ヘッドマウントディスプレイのVRですみたいな人が18%くらいアメリカで出始めているんだよね。
けんすう
まさにまさに。
尾原
この辺とかはもう僕らの常識の感覚が、もう遊ぶ場所自体が変わってきているので、この辺は本当に数字をきっちり見ながら見ていかないと、結構僕らもうネットネイティブだもんって言ってたら、実はもっと下の人たちはVRネイティブだもん、AIネイティブだもんっていう人たちが急速に育ってきているので、この辺は本当にちゃんと見ていった方がいいよね。
けんすう
そうですね。おっしゃる通り、ゴーグル型のデバイス、もちろん没入感が高まるというのもありますし、大きいのはやっぱり自分の見た目とか性別を変えられるとか、好きな場所でやりとりするみたいなのができるようになると、コミュニティの性質もだいぶ変わると思ってます。
当然、さっき言ったようなゲームとか遊び目的も活用されるんですけど、普通に仕事でも絶対に使われるはずで、プロジェクトを仕事的にやってVR空間で集まって何かものを作るとか、おしゃべりするだけみたいな、VR上でチャットするだけとかの文化もどんどん増えていくと思うので、これは来るだろうなと。
これ、今やってない人でも多分、何かのきっかけで速攻で使うようになると思うので、何かのブームが来た瞬間にすごい勢いで広まっていくみたいな感じのものかなと思ってます。
尾原
だって、今日も我々こうやってZoomでシンガポールと日本でブリッジしながらご収録をさせていただいていて、ここにカレンダリとか簡単なスケジュールツール使って15分ちょっとミーティングしようかみたいなものも当たり前になってきているので、やっぱりコロナによって僕たちってデジタル移住を強制的にさせられたじゃないですか。
それによって、デジタルの中で人と出会うということに対するアレルギーが強制的に取られたので、10年、20年、時計が早まった感じがするよね。
けんすう
そうですね。だからもう打ち合わせがZoomとかオンライン通話ですみたいなものはかなり当たり前になっている上に、VRとかでできるようになると本当にオフィスいらないよねっていうのが本格化するし、これの大きいのは地方で子供を育てながら4時間だけ働きたいみたいな人も働けるようになる上に性別とか年齢もわからなくなることによって、
差別とかも減るみたいなこともポジティブな未来として起こり得るので、いいかなと思ってます。
尾原
この辺とかはもう実際にゆうこさんがやってる321とかでは、地方のシングルマザーの方がやっぱりリアルで働きに出ようとするとなかなか大変なんだけれども、自分がオンラインでやってるポコチャ状のコミュニティだと、
みんなを元気にして、その代わり投げ銭をもらうことによって月20万円ぐらいの収入が得られるから、そのお子さんとの時間もファンの方々との時間も両方大切にできるみたいな新しい生き方がどんどんどんどん出てきてるから、
どうしても僕たちって一見すると、Zoomとかみたいに目的型の中でオンラインでコミュニケーションするというふうに思いがちなんだけれども、フラッと寄る場所がオンラインのコミュニティだったりとか、目的がなくたってそこにただいるから楽しいっていう、
Do型のプロジェクトから、B型のコミュニティとしてのXR的なものって、実はいろんな初端が出始めてるよね。
けんすう
そうですね。本当にそうならど、ここはすごい20年代のどこかで必ず切り替わるだろうなと思ってます。
尾原
そうだよね。だからね、早すぎたクラブハウスみたいな話とかもあって、厚物に懲りてナマスを吹くんじゃなくて、いろんな形のトライアルの中で、本当に持続的な居場所型のXRコミュニティみたいなものは、いろいろ確実に来るんじゃないかなというふうには思いますけどね。
けんすう
そうですね。
尾原
VRチャットもあるけど、今。