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2025-07-02 36:32

#11-14 次の一等地はどこに?巨額投資がものがたるMetaのメタバース構想

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:::::::::::::::::: 今週の内容 ::::::::::::::::::

Facebookはなぜ、メタバースにこだわり続けるのか?

SNSで巨大な影響力を築いたあとも、
“次の時代”に向けて大胆な一手を打ち続けるFacebook。
その背景には、プラットフォームの主導権をめぐる読みと、
未来を見据えた長期戦略がありました。

今回は、メタバースを軸にした動きとあわせて、
AR・VR領域で進むテック企業の開発競争、
そして新たなハードウェアをめぐる構想に目を向けます。

いま何が動いていて、どこに向かおうとしているのか。
そんな流れの一端を整理する回です。

ぜひお聴きください!

:::::::::::::::::: 再生リスト ::::::::::::::::::

■Meta編
Spotify:⁠⁠⁠https://spoti.fi/4aE8Nk6⁠
Youtube Podcast:https://bit.ly/42OLIYs

■全シリーズ
Spotify:⁠⁠⁠https://spoti.fi/3zxsWd3⁠⁠⁠
Youtube Podcast:⁠⁠⁠https://bit.ly/49HTSEZ⁠⁠⁠

:::::::::::::::::: 出演 ::::::::::::::::::

⁠⁠尾原和啓(IT批評家)⁠⁠

京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞

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⁠⁠けんすう(アル株式会社代表取締役)⁠⁠

アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。

::::::::::::: 番組への感想・メッセージ :::::::::::::

⁠⁠⁠https://forms.gle/bHQjcgjCCQkFEFDg9⁠⁠⁠

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■音声編集:株式会社BOOK

■アドバイザー:⁠⁠樋口聖典(株式会社BOOK代表取締役)⁠⁠

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サマリー

メタがメタバースに巨額の投資を続けている理由を掘り下げ、過去の買収戦略や今後の見通しを議論しています。特に、Facebookが社名をメタに変更した経緯や、VRとARの違いにも触れています。メタは、次の一等地としてメタバースの可能性を探求し、AppleやGoogleとの競争を通じてデジタル体験の進化について論じています。特に、ヘッドマウントディスプレイやAR、VR技術の発展が日常生活やゲーム利用に与える影響に焦点を当てています。メタの目指すメタバース構想において、プラットフォームとしての競争と課題が浮き彫りになっています。特に、独占禁止法によるビジネスモデルの制約や、Robloxなどの競合との関係が今後の展望に影響を与えると考えられます。

メタバースへの巨額投資
スピーカー 2
はい、というわけで、もうメタ編も第14回になりますね。
スピーカー 1
いやー、来ましたね。
スピーカー 2
来ましたね。いよいよもう最先端のメタの話をすることになりそうですね。
スピーカー 1
そうですね。今まではどちらかというと、もう既にある程度結果が出たお話という話をしてきたわけなんですけど、
ここからは、現在進行形で未来予測含めてお話をしていくというのを最後、メタバースとAIというので。
スピーカー 2
メタバース。
スピーカー 1
やっていくわけでございますが、そうもう、けんすう大好きメタバースなわけなんですけど、
実はこのメタバース、メタがメタバースでメタメタっていう話なんですよね。またダジャレを拾ってくれないわけなんですけども。
スピーカー 2
そうですね。よく言ってる人よくいますよね。
スピーカー 1
で、実はこれ改めてね、数字見たら確かにメタメタなんですよ、メタバース。
スピーカー 2
メタメタなんですね。
スピーカー 1
はい。ちなみにメタバースが、メタは今までで総額赤字いくらだったかって調べてみたんですね。
おお。
なんと10兆円。
スピーカー 2
10兆円!?
スピーカー 1
10兆円。
えっ!?
10兆円。
スピーカー 2
そんなにぶっ込んでるんですか?
スピーカー 1
そうなんですよ。
えっ!?
そうなんですよ。はい。いやだから、これって普通の事業会社からしたら、えーっていう話ですよね。
えーですよ。
そうなんですよ。でも逆に言えば、今までですね、インスタグラムへの高額買収だったりとか、共通通貨を始めてみたりとか、いろんな話をしてきたわけですけれども、
じゃあなんでね、このメタっていう旧Facebookがですね、メタバースに10兆円の赤字を垂れ流しながらでもぶっ込むのかっていう話と、
あともう一つはもう皆さんお忘れかもしれないですけど、そもそもFacebookっていうのは、もうメタバースが次の我々の主戦場だっていうことで、社名をメタに変更してるわけですよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
なんでそこまでして彼らはその突っ込み続けるのか、それは戦略上最大の過ちなのか、今までの巨額投資と一緒で最高の次の戦略展開なのかっていうのが今日のお話なんですよね。
過去の買収戦略
スピーカー 2
なるほど。これは面白そうだな。もう面白いもんな。
スピーカー 1
そうなんですよ。ちなみに、ただ10兆円の赤字って言ったら、件数の財産ぐらいで結構な感じじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。そんぐらいあるのかな。ちょっとわかんないですが。
スピーカー 1
でもね、実はFacebookからしてみると、累計で10兆円の赤字ってそこまですごいものでもないんですね。
スピーカー 2
え?そうなの?
スピーカー 1
はい。ちなみに去年のメタの決算ですけれども、売上が25.5兆円。
スピーカー 2
すげー、そうなんだ。
スピーカー 1
利益に至ってはほぼ10兆円なんですよ。
スピーカー 2
え、そうなの。じゃあ年間の利益ぐらいって感じなんですね。
スピーカー 1
そうなんです。
スピーカー 2
えー、そうなんだ。
スピーカー 1
年間の利益ぐらいをほぼ10年ぐらいで10兆円突っ込んでますと。
っていう話で言えば、許容範囲っちゃ許容範囲かなとも言えなくはないんですよね。
スピーカー 2
そうですね。確かに。
スピーカー 1
ただ初期の頃の赤字幅で言えば、もう広告事業の黒字学とほぼ同じぐらいの赤字を突っ込んでたので、
スピーカー 2
さっき言ったように投資家からしたら何やってくれるのって話になるわけですよ。
スピーカー 1
じゃあ、なんでそんなメタワースにメタが突っ込むんですかっていうと、
今までの話の流れから考えていくと、結局メタの戦略っていうのは、
人の繋がりっていうところにネットワーク外部性を帰化して、
もう仲間外れになりたくないから、もうやっぱりFacebookメッセンジャー使うよね。
仲間外れになりたくないから、もうインスタグラムで情報発信せざるを得ないよねっていうような場所になっていくっていうのがやっぱり戦略の根幹ですよね。
でも逆に言えば、この戦略がはまってるからこそ、さっき言った、この世の中的にはもうAIじゃんとかなんかいろんなこと言ってるにも関わらず、
やっぱメタが相変わらず25兆円の売り上げで、利益に関しては10兆円出して、それでも前年比で20%ぐらい伸びてると。
スピーカー 2
すさまじいですね。
スピーカー 1
これがやっぱりコミュニケーションの場を握るということの戦略的な恐ろしさなことなわけですよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だとしたときに逆に言えば、これだけの収益戦を上げているコミュニケーションの場をきちんと抑え続けるということが大事なので、
次、もしメタがやられるという可能性があるとしたら、モバイルの機器のときにウォーモードを発動して、どうみかモバイルでもナンバーワンをもぎ取ったねっていうのと同じように、
次のプラットフォームの変わり目っていうのがやっぱりコミュニケーションの中心の場所の変わり目になるし、
ましてやメタバースっていうものは、もしかしたら僕たちはもうバーチャルの世界に生きるところが友達の交流の中心になる可能性すらあるので、
ここをやっぱり他者に奪われるわけにはいかないっていうのは必然ちゃ必然なんですよね。
スピーカー 2
そうですね。明らかに若い世代、ちっちゃい子供とか中学生ぐらいになるとロブロックスとかフォートナイトでつながってっていうのがかなりメインになっているので、
そういうのがVRの世界に来たときには、ほぼ確実にコミュニケーションの多くがそちらに移っていくんでしょうね。
スピーカー 1
そうなんですよ。っていうふうに長期的な目線ですよね。考えれば戦略的にはOKかなっていう話になるわけなんですけれども、
じゃあ果たして今まで僕たちはWhatsAppを2兆円で買収してきて、それはやっぱり世界の今一番のメッセンジャーになってきていて、
すでに売り上げ1000億円のWhatsAppの広告を立ち上がり始めているみたいなことを考えると全然回収できるよねっていう話だったりとか、
あとインスタグラムの買収に関しても1000億円で買えたっていうのは売り上げゼロの従業員13人で、逆に言えばインスタグラム3000万人ぐらいユーザーいたので、
1000億円で買えたのってむしろお得じゃないっていう話をしてきたことが、今回Metaverseに関して立証できるかっていう話でちょっと歴史を戻っていきたいんですけれども、
VRとARの違い
スピーカー 1
もともとこのメタ社のMetaverse参入っていうのが当時Facebookですね、やったのが、これが2014年にVRいよいよ来るんじゃないっていう兆しを作ったOculus。
これを買収するわけなんですね。
ちなみにこの時の買収金額が20億ドルと。
だから当時のレートで言えば2000億円ぐらいですね。
インスタグラムの倍ぐらいっていう感じ。
スピーカー 2
もはや慣れちゃったのか平ぐらいなんですけど、すさまじい買収額ですよね普通に。
そうですね。
スピーカー 1
ちなみにこの時にOculusがVRを販売してた台数はKickstarterで初期ダッシュで募集して、そこから売り出したみたいなタイミングだったので、まだ10万台いってない6万台ぐらい。
スピーカー 2
なるほどね。持ってましたよ。
社内で付けて。
そうですね。
やったりしてましたね。
スピーカー 1
あの頃っていうのは基本的にPCがないと使えなくて、そのPCに長いケーブルで有線接続してという感じのまるでエヴァみたいな形ですけど、やっぱり衝撃的な体験でしたよね。
スピーカー 2
そうですね。当時からこんな感じになるんだっていうのがあって、いよいよ来たなと思った記憶ありますね。
スピーカー 1
そうなんです。なのでさっき言ったようにまだ10万台も流通していなくて、この当時もやっぱりOculusに関しては社員数50人規模なんですよね。
それにも関わらず2000億円を出して買うという決断をしていて、実はやっぱりザッカーバーグは当時からモバイルが今のプラットフォームならVRは明日のプラットフォームだということで、もうここに張るべしという形でやってたわけなんですよね。
それで遅れること7年後に2021年の10月28日ですね。メタという形でFacebookは社名を変更するぐらい、いよいよ物理世界とデジタル世界が融合していく次世代インターネットの世界に本気で入っていくんだと。
この2021年の段階で10年以内ですね。だから2032年までにはもうこのメタバースの中に10億人が利用して数百億ドルのコマース市場を作れるという話をして、このタイミングから100億ドルですね。だから1兆円このタイミングで。
スピーカー 2
に投資を発表していくという風な風に変わっていくわけなんですよね。
スピーカー 1
だからちなみにケンスって自分自身のメタバース歴ってどんな感じなんですか?
スピーカー 2
いやでもやっぱりそんなにはできてなくて、マイクロソフトのホロレンズを買ったりとかオキュラスもずっと買ったりとかしているものの、そこまでは正直使ってないなという感じなんですが。
最近だとそのX1リアルという、メガネ型の外部モニターみたいな言い方が多分正しいと思うんですけど、あれ使って仕事とかをし始めたりとか、あとはまさにメタが出しているメガネ型の単に動画撮れたりするだけのやつとかをつけたりはしてますね。
スピーカー 1
そこが結構大事なところで、若干台本ブレイクなんですけど、メタのラッキーだったところみたいなのがあって、皆さんなんとなくVRっていうことを、最近はARって言い方だったりXRって言い方をしたりするわけなんですけど、正確に言うとVRとARは違うわけですよね。
VRっていうのは、バーチャルの世界の中に没入的に入っていくっていうのがバーチャルリアリティという定義で、ARはどちらかというとアーギュメンティッドリアリティで、今ある現実っていうものを拡張していくというところで、今言ったXリアルっていうのはどっちかっていうとAR、今ある現実空間の中にサブディスプレイを表示させる。
どこでも現実空間を楽しみながら、パソコンやスマホが取り扱えるっていう話で。
ここがメタにとっては誤算で、こっちが最近は伸びてるんですよね。
そうなんですね。
実は当然持ってますよね、ケンスさん、このメタレーバン。
スピーカー 2
メタレーバン持ってます。
スピーカー 1
これとかって非常に便利なもので、結局レーバンとしてのサングラスだったりメガネとしての性能はあるんだけれども、目の前にあるものを写真に撮って、
しかもその写真っていうものをAIを通じて、例えば目の前にある絵を解説してもらったりだとか、最近になったらもうInstagram、Facebookのデータと連携して、あくまで自分がオプトインしてる場合は目の前にいる人の顔から名前とか、
最近その人が投稿した内容とかを読み上げてくれたりとかっていうもので、実はこれ100万台売れてるんですよね。
スピーカー 2
100万台、すごいですね。
スピーカー 1
そうなんですよ。そこに次話す、今言ったようにARグラスっていうのは、現実空間の中にコンピューティングを持ち込むっていうところで、AIとむちゃくちゃ相性いいんですよね。
なので、次、メタが出すARグラスに関しては、もう完璧に目の前にあるものを解説してくれるだけではなくて、さまざまなAR機能が乗っかったものがあって、これのプロトタイプは1台100万円するらしいんですけれども。
すごい。
次の一等地の模索
スピーカー 1
逆に言えば、ある種、スマホの次の一等値はどこになるんだ、競争っていう話があって、スマホの次の一等値はスマホという画面を見ることすら時間がもったいないよね。
PCの場合は、よっこらしょって言って、デスクトップを開ければ、もうさまざまなコンピューティングが使えるっていうところから、スマホっていうのは、ポケットから3アクションぐらいで、すぐにいろんなアプリが使えるっていうところから、眼鏡になってくると、
ポケットから出す必要性がなくて、声でしゃべれば、もうAIが答えてくれるっていう時代の一等値を誰が握るんだっていう話と、あともう一つは、そもそも自分の体自体がデジタル化して、
メタファース空間の中で、友人関係を楽しむようになるっていうVRなのかっていう、この次の一等値はどこだ、戦争っていうのの両方でそれなりに動いてきてるってことだったりするんですよね。
スピーカー 2
なるほどね。現実に溶け込む形としてARがあって、没入のVRがあって、それらが結構どこも同時にやってる。そんなことないのか。Apple Vision Proとかは。
スピーカー 1
アップルに関しては、ちょっとここも脱線が我々の本人のようなので、このAR戦争も両方あるんですよ。だから、この透明なグラスの上にディスプレイが乗っかって、グラスでかけてるから、ずっと現実空間の中で眼鏡をかけ続けることができるよねっていう、
眼鏡の路線からインテリジェンス化していくっていう路線と、一方でこれって、眼鏡の上にディスプレイ乗っけるって言ったって、そんなにリアリティある画像が撮れないし、何よりもコンピューティングパワー、計算機力がどうしてもこれってスマホに接続してスマホでやってもらう形になるので、
目の前にあるものを、あらゆるものを解析するのって結構大変だから、せいぜいできることって、眼鏡の上に平面が乗っかってて、なんか上手い感じに目の前に100インチディスプレイあんなぐらいな現実との融合まではいかないんですよね。
それに対してAppleの方向性は、むしろVRみたいに完全にマスクされたもののハイディスプレイの上に外にカメラがついていて、その外が見える状況をヘッドマウントディスプレイのディスプレイに照射すれば、
外から見たらスキーのマスクみたいな感じに見えるんだけど、内側から見てみると外も完璧にカメラで映されたものが見えて、その方式でいうとコンピュータパワーをめちゃめちゃ高額なコンピューティングパワー使えるので、
完璧に、例えばテーブルの上にチェスがあって、そのチェスのものをポーンと掘り投げると、ちゃんとそこにボールがテーブルに合わせてバウンドしていくみたいな、完全な現実との連携ができるっていう流派が2つあって。
ある種、このメタ社はVRの延長線上で目の前にあるものをカメラで表示するっていうパススルー方式っていうやり方と、カメラの上に音声だったりディスプレイを乗っけていくっていう方向からプロデュースする両方をやってるんですよね。
スピーカー 2
おだしょー なるほどね。理解しました。Facebookは両方やっていて、メタクエストとかはApple Vision Proに近い。
メガネ型もやってて、こちらはどちらかというとGoogleがAndroidXRとか出してるのがあるんですけど、あれに近いですね。本当に単純な情報だけ載せて、カメラが付いてるぐらいの感じですもんね。
スピーカー 1
その場合、Googleに関しては、2025年、今年のGoogle IOWNにおいて、メガネ型の路線と、実は今、ケンスが絶賛してたXREAL社と提携をして、メガネ型も出しますよっていう話もしているし、
あとApple Vision Pro型のヘッドマウントディスプレイのパススルーでできるものに関しては、ファーウェイと一緒になって売っていきますよというところを発表して、2025年になって、いよいよハード面に関しては、GoogleもAppleも自分たちの形で追いついてきたっていう状況ではあるんですよね。
じゃあ、一方で、メタ社の先行優位性はどのぐらいいっとるんじゃいという話になるんですけども、この印象ってどうですか。
スピーカー 2
僕、先行ってるだろうなと思いつつ、やっぱVision ProってMacとかiPhoneとつながったりするよねとか、写真のデータがもうiCloudとつながってるよねっていう圧倒的優位性あるし、Googleさんもやっぱりいろんなところと組めたりとか、Googleマップ出せますとか、音楽聴くときもYouTubeとつなげられますみたいな、
やっぱりその一等値すげえ抑えてるから、結局結構きついのではと思っちゃってました。
スピーカー 1
というふうに、やっぱり累積10兆円の赤字ぐらい、僕の資産であれば全く問題ないよっていう件数からすると、そういうふうに見えるわけなんですけれども、実は世界的に見ると、やっぱりまだ去年の数字が出てないので、
2023年の段階でも、まだこのヘッドマウントセット型の市場においては、もうオキラス、クエスト、メタ社、ダントツで8割のシェアなんですよね。
それはなぜかというと、やっぱりメタに関してはシャンをかけてやって、アメリカドルで言えば400ドルですよね。だから日本円にしちゃうと6万円ぐらいしちゃうんですけど、アメリカ人の感覚からすると4万円ぐらいの価格でヘッドマウントディスプレイが買えるよというぐらいの感覚になっているので、
メタバースの未来と市場動向
スピーカー 1
感覚値的に言うと、ちょっと高い任天堂スイッチって感じなんですよね。
スピーカー 2
そうですよね。スマホに比べたら半額とか、iPhoneに比べたら4分の1ぐらいの感覚ですもんね。
スピーカー 1
そうなんです。なので、実は2023年までで全世界に2000万台いってるんですよね。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
これって、僕らのセガのセガサタンぐらいの感覚まで来てるわけですよ。
スピーカー 2
なるほど。そう言われるとまだかなって感じがしちゃいますね。すごいんですけどね、セガサタンも。
スピーカー 1
だから、プレイステーションがお化け級なんですけど、あれが大体世界で1億台ぐらいなんですよ。
任天堂スイッチが累計すると2億いけるかもなっていう話なんですけれども、初期のファミコンですよね。
あの辺が世界の累計台数で5000から7000万ぐらいなので、このペースでいくと結構家庭内ゲーム機におけるポジションとしてはメジャーなものになりかけていて、
このペースで言えば十分家庭内ゲーム機ぐらいのポジションぐらいには共通プラットフォームになるというところはあるんですよね。
スピーカー 2
なるほどな。でもやっぱりゲーム利用が多いんですよね、きっと。
スピーカー 1
そうですね。おっしゃる通りで、そこが大事なところで、2020年の調査だともう米国の成人の74%がメタバースに興味持ってるし、25%が1日以上利用するかもねみたいなことを言っていたり、
特にZ世代ですね、Gen Z、今26歳になってきている人たちに関して言うと、実は統計調査とかによると、家庭内ゲーム機と同じぐらいの時間にヘッドマウントディスプレイを使ってるっていう方が結構出てきていて、
ゲーム機のポジションとして、もう2位、3位の時間を占有するっていうぐらいにはなってるんですよ。
スピーカー 2
すごい。でもこれ言っていいですか。家広いからじゃねっていうのありません?
スピーカー 1
なるほどね。おっしゃるように、メタクエストですね、このヘッドマウントディスプレイによるものの人気アプリって、メタ社も買収したBeat Saberとか、VRフィットネス市場って結構でかいんですよね。
スピーカー 2
フィットXRとかね。
スピーカー 1
そうすると、室内で前からぶっ飛んでくるボックスに対して、ライトセーバーでバンバンバンバン切っていくみたいな、若干それだけのスペースが必要ってのありますよね。
スピーカー 2
そうなんですよ。僕みたいなね、うさぎ小屋みたいなところに住んでると、マジでやっぱりどこのスペースでやるんだみたいになっちゃうんですよね。
スピーカー 1
そうなんですよね。でもとはいえとはいえ、2024年時点で、もうこのヘッドマウントディスプレイ型のメタクエストのアプリ市場って、もう3000億円まで来てるんですね。だからアメリカにおけるゲーム機市場という観点で考えたときには、結構な市場になってきているっていう話なんですよ。
スピーカー 2
なるほどな、すごいな。
スピーカー 1
ただ、さっきの最初の話に戻りましょうよ。メタが何のためにメタバースに張ってるんでしたっけ。
スピーカー 2
やっぱりそのコミュニケーションのポイントを抑えてネットワーク。
スピーカー 1
そう、外部性をね。
スピーカー 2
外部性をね、ちゃんと獲得する。
スピーカー 1
覚えてますか?メタがやってるメタバースプラットフォームのアプリの方ですね。Horizon Worlds。
スピーカー 2
Horizon Worlds、はいはいはい。
使ってます?
使ってないですね。
スピーカー 1
そうなんですよね。
ものによる発表、2023年ぐらいの発表だと、言っても全然人いねえじゃねえかとか。実は1日あたりのアクティブユーザーって1万とか2万とかじゃねえのみたいな話があって。
ハードウェアの端末を主力として握るっていうところに関しては順調だし、ゲーム機としてはセカンドぐらいのポジションにZ世代の方にはなってきているものの、肝心のコミュニケーションプラットフォームという市場に関して言うと、メタ、まだメタメタなんですよね。
スピーカー 2
これ、例えばGoogleもAppleも別にWhatsAppとかLINEみたいなサービス作れなかったじゃないですか。みたいな感じとも言えますね。
スピーカー 1
そうなんですよね。だからそこが逆に上手くメタバース固有のコミュニケーションの場所になってきているっていうのが、むしろiPadとかから来ている人たちがやっている、結局ロブロックスがもうデイリーアクティブユーザーが6千万人を超えましたっていう話だったりとか。
スピーカー 2
デイリーですもんね。
スピーカー 1
フォートナイトとかも8千万超えましたよね、確か。みたいにおっしゃるように、もうヘッドマウントディスプレイ経由じゃなくて、もうiPadとかゲーム機を通したメタバースの世界を作り込んでいるプレイヤーの方がユーザー数を持っちゃってるっていう状況になっちゃってるんでしょうね。
スピーカー 2
確かに。だからフォートナイトやってるエピック社とかの方が、むしろそのVRゲームのある意味制作プラットフォームをきちんと抑えていて、それがスタンダードになっていくと、ハードを抑えてても撮りたかったところが撮れないとかって起こりますよね。
スピーカー 1
だから結局、ザッカーバーグとしてはコミュニケーションのプラットフォームがメタバースに移るかもしれないから、そこに巨額を投資する。これはOK。
実際、まだまだ累積で言えば10兆円赤字を残している状態であるもののシェアの7割8割を取っていて、これもOK。それに言えば、今やメタバースのアンドロイド的なポジションとなって、アプリ市場も3000億円市場を作ってきている。
メタのビジネスモデルの障害
スピーカー 1
ここまではOKなんですけど、肝心のコミュニケーションプラットフォームはこのまま行って撮れるのかっていうところで、ここで大事なキーワードがレイヤーアンバンドル、レイヤーバンドルって話なんですよね。だから結局、マイクロソフトはコミュニケーションの力で独占したって話をしたじゃないですか。
つまり、マイクロソフトってコンピューターのOSを提供しているような会社に見えるんだけれども、実は最大の肝心かなめはPowerPoint、Excel、Wordっていう、社会人がビジネスのやり取りをするときの共通プロトコルを握っちゃってるから、結果的にそれと一番相性がいい、Windowsを使わなきゃしょうがないよねっていうのになってるわけですよね。
こういうふうに、肝心かなめな部分とビジネスの収益源ということをくっつけてビジネスをするっていうことを、複数のレイヤーを合わせ技でビジネスするからレイヤーバンドルって言うんですよ。
実際にGoogleにおいては、スマホのAndroidっていう話とアプリストアだったりとか、あと検索、これをバンドルすることで圧倒的な、Googleはモバイルにおいても検索の圧倒的なシェアをもって、今それがドッキン法に当たるんじゃないかみたいな問題になってますよね。
だから、メタも本当はバンドルしたいわけですよ、コミュニケーションレイヤーと。
実際、メタクエストに関しては他の人がログインしてるよみたいな形でメッセージを打てる機能だったりとか、他の人がログインしてるからちょっとチャットしようかみたいな機能は最低限あるんだけれども、他のコミュニケーションのプレイヤーとかを排除すると、今やドッキン法に縛られているので、レイヤーを分けざるを得ないんですよね。
ここがやっぱり、プラットフォームっていうものが破壊力を持つという前提が、もう国が理解してから起こった、プラットフォーム戦争の難しいところで。
スピーカー 2
なるほどね。確かに。
スピーカー 1
果たしてこのまま、だから究極で言うと、今までのパターンで言えば、じゃあフォートナイト、メタが買収するか、もうパクリまくって殺しちゃうよとか、ロブロックスも叱りみたいなことが起こってもおかしくないわけですよね、今までのパターンで言えば。
そこが逆にハードウェアで独占的な立場でいるがゆえに、そこのムーブがなかなかやりにくいみたいなところが結構難しいバランスっていうことだったりするんですよね。
スピーカー 2
そうですよね。普通に考えたらVRチャットみたいな、すでに盛り上がっているところを買いつつ、フォートナイトかロブロックスどっちか買えたら、もうほぼ価値覚みたいな状態なんだが、そういうプレイはもうできないわけですね。
スピーカー 1
そうなんです。だからこの辺の、むしろこういうふうに、独占禁止法の関係でレイヤーアンバンドルが必須の時代だからこそ、逆にゲームとして、むしろメタバースにおけるSNSみたいな存在に、もしかしたらロブロックスが成長していくっていう可能性もあり得るし。
スピーカー 2
あり得ますね。
スピーカー 1
逆にメタ社が高速に学習していって、それをパクったもので巻き返すのか。
スピーカー 2
こっちもありそうですね。
スピーカー 1
この辺の視野観というものをどういうふうに持っていくのかっていうのが、次のプラットフォームにおける醍醐味だし、世の中ではもうこれだけの赤字だから、もうメタダメなんじゃない?
そのApple Vision Proの圧倒的な性能を見て、もうメタ社もダメなんじゃないっていうふうに、みんなが厳密気に入ってるからこそ、冷静な数字を見ていくと、いや、でも実はメタクエスト、もう2000万台以上普及してるよね。
アプリ市場も3000億円のマーケットになるよねっていうふうに見ていくと、実はみんなが諦めた時が参入ポイントかもしれないっていうのが、未来を予測していくっていうところに大事なポイントだったりするんですよね。
スピーカー 2
ありそうですね。
でも、もしかしたら今Google、Appleが抑えてるような場所にFacebookがなって、むしろVRの中ではVRChatとかFortniteとかRobloxみたいなプレイヤーが今のFacebookみたいな感じになるとかはありえそうで面白いですね。
スピーカー 1
そうですね。だから、もしかしたらメタクエストがアプリストアとしての収益っていうところをきちんと確保してるから大丈夫ですよねっていう世界線もあるかもしれないし。
一方で今のRobloxとかがSNSプラットフォームになっていくと、もしかしたら最初の話ですけど、結局メタはコミュニケーションプラットフォームを世界中でトップシェアを握ってるだけで売り上げが25兆円の利益10兆円。
しかもいまだに1兆円ぐらいメタバースに赤字垂れ流すAIに2兆円とかを投資して赤字垂れ流しても10兆円利益出すっていう規模になれてるわけですよ。だからコミュニケーションってもうそのプラットフォームとしてそのコミュニケーションの主流になった時のやっぱり売り上げの利益の破壊力っていうことを前提としていくと、
もしかしたらロブロックスとかがそういうふうになっていく世界線もなくはないんですよね。もちろん子供の時だけ使って卒業してしまって、メタが大人のためのコミュニケーションプラットフォームを巻き返すことができるとか。この辺をどう読み解いていくかっていうのが未来の新しいプラットフォームの読み方っていうところの大事なところなんですよね。
スピーカー 2
なるほど。すごい楽しみですね。これは本当わかんないな。
スピーカー 1
そうなんですよ。ただ大事なことが少なくともゲーム機市場としてはもうアメリカでは明確に立ち上がりがある市場だっていう観点。そして逆に国に縛られている分、メタが強引なことがやりにくくなってるから、もしかしたらあなたにもチャンスがあるかもしれないということなので、ぜひメタな観点でメタのメタバラス見てみようってことですね。
スピーカー 2
いい感じのまとめができた感じですね。今ので。
スピーカー 1
もうちょっと褒めてくれよ。というわけで、次さらにメタはこのメタバランスで10兆円累積な感じを抱えながらも、AIも今度は無料で市場破壊に行っているのはなぜかっていう話をして、いよいよメタの最終編に入りたいと思います。
スピーカー 2
はい、ありがとうございます。もういよいよですね、いよいよ最後の項目でございます。というわけで今回はここまでです。ありがとうございます。
スピーカー 1
よろしくお願いします。
36:32

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