1. ハイパー起業ラジオ
  2. #11-13 テック企業が通貨をつ..
2025-06-25 35:13

#11-13 テック企業が通貨をつくる?Libra構想に立ちはだかる“世界の壁”

spotify apple_podcasts

:::::::::::::::::: 今週の内容 ::::::::::::::::::

Facebookが挑んだ、前代未聞のプロジェクト。
それは“通貨”のアップデートでした。

SNSが生活インフラとなった世界で、Facebookが目指したのは
国境や銀行を超えて使える「共通通貨」の実現。
しかし、その構想は各国からの猛反発を招くことになります。

なぜ、世界中の政府はこれほどまでに警戒したのか?
その裏には、“お金とは何か”という根本的な問いと、
グローバル企業が持つ影響力への恐れがありました。

国家とテクノロジーのせめぎ合いが見える一回です。
ぜひお聴きください!

:::::::::::::::::: 再生リスト ::::::::::::::::::

■Meta編
Spotify:⁠⁠⁠https://spoti.fi/4aE8Nk6⁠
Youtube Podcast:https://bit.ly/42OLIYs

■全シリーズ
Spotify:⁠⁠⁠https://spoti.fi/3zxsWd3⁠⁠⁠
Youtube Podcast:⁠⁠⁠https://bit.ly/49HTSEZ⁠⁠⁠

:::::::::::::::::: 出演 ::::::::::::::::::

⁠⁠尾原和啓(IT批評家)⁠⁠

京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞

- -

⁠⁠けんすう(アル株式会社代表取締役)⁠⁠

アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。

::::::::::::: 番組への感想・メッセージ :::::::::::::

⁠⁠⁠https://forms.gle/bHQjcgjCCQkFEFDg9⁠⁠⁠

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

■音声編集:株式会社BOOK

■アドバイザー:⁠⁠樋口聖典(株式会社BOOK代表取締役)⁠⁠

____________________

サマリー

Facebookが提案したLibraというデジタル通貨の構想は、金融プラットフォームにおいて世界的な影響を及ぼし、政治的な懸念を引き起こしています。このエピソードでは、Libraが提供しようとした利便性や、それに対する各国の反発について考察されています。テック企業が通貨を作るというアイデアはLibraとして知られていますが、各国の懸念や国家との対立がプロジェクトを難しくしています。将来的にはリモートワークやAIの進展により国際的な通貨取引が一般化する可能性もありますが、現時点では国家の管理下での矛盾が残っています。テック企業が通貨を作る可能性についての考察や、FacebookのLibra構想に対するさまざまな反応や抵抗が探られています。特に、仮想通貨が中小企業のビジネスに与える影響について、過去の失敗から学ぶことの重要性が強調されています。

Libraの発表と背景
スピーカー 2
はい、というわけで、前回はFacebook ケンブリッジアナリティカ事件の話をしましたが、ちょっと怖かったですね。
スピーカー 1
そうなんですよ。いかにSNSというものは、もう世界的なプラットフォームになってくる、しかも日々毎日使うものになるという風になると、やっぱり第三者によって試行操作をおころめられるみたいな希望まで来るわけですよね。
で、今日は逆の話で、Facebookが世界プラットフォームになったからできることをやってみたら、フルボッコにされたよっていう事例なんですよ。
それが世界共通通貨としての仮想通貨への進出ですね。
で、実はこの出来事って結構自分にとってはものすごく思い出深いことでして。
スピーカー 2
そうなんですね。
スピーカー 1
これ完全に個人的な話なんですけど、Facebookが世界インフラになってくるから、国を超えた通貨があった方が、みんながデジタルで便利に暮らせるんじゃない?ということで始めたのがLibraなんですね。
これって2019年の6月に発表されたんですけれども、当時で人口が世界にあっても、クレジットカードとか金融システムって実は世界に17億人しか届いてないんですね。
それに対して2019年のこのタイミングって、Facebookってもう25億人にリーチしてるんですよ。
スピーカー 2
インスタグラムとか色々集めると。
スピーカー 1
世界最大のプラットフォームなんですね。
実は前回話したケンブリッジアナリカ社のタイミングが2016年なんですけど、このタイミングがちょうどFacebookのユーザーが世界で17億人超えたんですよ。
この2016年のタイミングって、実は小原がこれもう海外に移住しなきゃダメだって決断した都市で。
それはなぜかっていうと、Facebookのこの17億人って結構僕にとっては象徴的な数字で、何かっていうと中国とインドの人口を超えるんですよね。
つまり世界最大の国はもはや中国でもなく、これからそれをひっくり返すインドでもなく、実はFacebookこそが世界最大の国になったから。
逆に小原がなんで日本を居住地とせず、シンガポールとかバリーを居住地に選んだかっていうと、俺Facebookに住んでれば世界どこに住んでても関係ないやって思えたからなんでしょ。
送金の課題と新興国のニーズ
スピーカー 2
なるほどね。その辺の、いわゆる基準値がその辺だったって感じなんですね。
スピーカー 1
そういうことです。
さらに言えば、この2016年のケンブリッジアナリティ会社が起きた時って、世界最大の人口を持つデジタルプラットフォームになっただけじゃなくて、
2019年っていうのが、僕ら日本に住んでると、クレジットカードって世界中どこでも使えるじゃんとか思えちゃうじゃないですか。
でも実はその金融プラットフォームって17億人しかアクセスしてなくて、世界中には銀行コードすら持たないノンバンクって呼ばれる人たちがたくさんいて、
スピーカー 2
そういう国って、実は今でもアフリカにおいては、WhatsAppの上でお金をプールして、そこでお金をやり取りするっていう、WhatsApp Payが一番の通貨プラットフォームになってるよみたいな国って結構あったりするんですよね。
スピーカー 1
そういうようなことを考えると、そうやって新興国に働いてるらっしゃる方とかって、そもそも自分たちの通貨っていうものを持てなくて困って、銀行口座とか持てなくて困ってらっしゃるし。
あともう一個でかいのが、日本に住んでると、だんだん日本も増えてきてるんですけど、フィリピンって国あるじゃないですか。あの国って国の稼ぎ、付加価値の合計であるGDPの7分の1って出稼ぎの方が稼いでくれてるんですよ。
つまりそのフィリピンの方って各国で、例えばシンガポールとか住んでると、家に家政婦さんというハウスキーピングしてくださる方が海外からいらっしゃって。とか、あと日本でも介護で働いてる方とか、あとフランチャイズ系の飲食店で働いてる方って海外の方が増えてますよね。
こういう方って当たり前ですけど、本国に送金されるケースが多いわけですよ。こういうのが増えてくると、送金するときに手数料めっちゃかかるともったいないよねとか。
スピーカー 2
はいはい、確かにな。
スピーカー 1
そしてどんどんどんどんデジタルで人が物が買えたり、物がデジタルでコンテンツが買えたり、特に新興国だったらデジタルで教育が受けられたりみたいなのが増えてると、デジタル共通通貨があった方がいいじゃんっていう風になってくるわけですよね。
Libraへの反発と影響力
スピーカー 2
そうですね。やっぱり日本の銀行から例えばアメリカの銀行に振り込むとかって想像以上に面倒くさいし高いんですよね。
そうなんです。
スピーカー 1
という中で、2019年6月にだったらもうFacebookが共通通貨を作るよって言って発表されたのがLibraだった。
スピーカー 2
Libraね。
スピーカー 1
なんですけれども、これが衝撃的に世界中から大反発を食らって沈んでいくわけですね。
スピーカー 2
話聞いただけで、いろんな国がやっぱり怖いとは思いますよね。そこ握られたらめっちゃ嫌だなって思う感じはもうしますもん。
スピーカー 1
そうなんですよ。ちなみにこの発表、そこら辺当たり前ですけど、Facebookも分かってますから、ものすごくこれFacebook一社がやるんじゃないんですよ。
これみんなでやるんですよっていうことの、いろんな防衛をきちんとするんですね。
例えば分かりやすいのは、これFacebookがLibraをぶち上げるわけなんですけれども、これ一社でやるもんじゃないんですよと。
例えば分かりやすくて、クレジットカードのUであるVisa Mastercardに入っております。初期メンバーに。
そして、原子決済のUであるPayPal Stripe入っております、ちゃんと。
さらにいえば、オンラインで売買をするeBayさんだとか、さらにいえば音楽を輸通するSpotifyだったりとか、移動をやっていくUberさんだったりとか。
あとは世界中に四社があって、モバイルの通信をやってるボーダフォンさんだとか。こういったところが28社初期創設メンバーとして、各社1000万ドルですね。
だから当時でいうと各社10億円ぐらい出資して始めるよという話をしていたし。
あと独自通貨としてやりすぎると、みんな怒るよねっていうところで、このLibraの通貨って完全に独自通貨じゃなくて、今世の中に普及してる国の通貨ですね。
アメリカドルだけじゃなくてユーロ、日本円、イギリスのボンドとかシンガポールとか、そういった主要な通貨をある一定確率でバスケット方式っていって、その国の通貨の強さに応じてバランスを応じた形と連動する形になるので。
僕たちが変な通貨作るわけじゃないんですよっていうような形で、2年ぐらい実は準備をして、しっかりと進めたわけなんですね。
おだしょー なるほど。なんか大丈夫そう。やっていい?
おだしょー 早いな。かわいそう。
おだしょー 当然さっき言ったようにフェイスブックの担当者は、ちゃんとしてるんですよ。大丈夫ですよ。何よりもこれやっとかないと中国が同じようなデジタル通貨やってきますよと。
つまり、中国って実は過去って呼ばれるような、世界中に移民ネットワークがあるわけですよね。実際この後中国っていうのはデジタル人民元っていうものを実際作って動き始めてるんですけれども、
ほっといたらリアルなお金よりもデジタル通貨の方が流動性が高いんだから、そっちが支配的になってから僕たちが動いてもまずいじゃないですか。
おだしょー 確かに。
おだしょー これって何が本質的に国が、さっき直感的に嫌がるって話したじゃないですか。何でこんなに嫌がられたんだと思います?
スピーカー 2
まず、ユーザーベースを持ってるところが通貨っぽいのを作るっていうところの圧倒的なやばさ、影響力がどんどん大きくなりそうみたいな感覚はありますね。
スピーカー 1
おだしょー いいですね。影響力って何かっていうのは、これからインターネットがどんどん国を超えた存在になっていくときに大事なキーワードっていうのがあって、それが信用レッジなんですね。
信用レッジって何かっていうと、もともとは通貨って金本位制って呼ばれるように、お金としての価値と物質としての価値が昔は一緒だったわけですよね。
はいはい。お金持っていくと買えてもらえますよっていうたてつけですよね。
おだしょー 国って通貨発行権を持ってるから、1万円する原価がいくらか知らないですけど、仮に500円ですよかなのかということですよかなのかということですよかなのかということですよかなのかということですよかかなのかという
だとした場合、国って1万円の通貨を発行すると原価500円ですから、9500円分得しちゃうわけじゃないですか
スピーカー 2
はいはい、もう作り放題って言ったらあれですけど、作るだけで儲かっちゃうってことですね
スピーカー 1
おだしょー そうなんです。つまり通貨発行権というのは、ある種国が自分たちの付加価値をコントロールできる
ということになるわけですね。だから究極、さっき言ったように仮に日本のうちの通貨のうちの半分がもうリブラになっちゃいました
という話になると、リブラが通貨を発行した時の差益というものを国側に持てなくなっちゃうので
スピーカー 2
そうすると自分たちの経済がコントロールしにくくなるんですよね。というのがまだ1個目。2個目が主軸通貨ってやつで
スピーカー 1
これは何かというと、結局今の通貨って自分の国だけに流通してるもんじゃなくて、他の国と他の国で流通するじゃないですか
そうすると、これ常に冗談で言われる話なんですけど、日本めっちゃ借金ありますよね。その借金があるんだったらめちゃくちゃ通貨すっちゃうと
日本円って円安に向かいます?円高に向かいます?
スピーカー 2
円安になりますね。たくさんあると価値が減る
スピーカー 1
そうすると今まで仮に2000兆円借金があったとしたら、円安が3倍に進んだとしたら、アメリカがうちの借金を借りててくれたとしたら、対策金額が実質3分の1になりますよね
スピーカー 2
そうですね。2000兆円というのが大したことない額にどんどんなっていくっていうことですよね
スピーカー 1
そうなんです。こういうのをいわゆる供給過剰っていうので、こういったものを意図的にしか思えないようにアメリカだったりとかEUだったりとか一部日本だったりみたいなことを通貨を過剰供給することによって
主軸通貨の重要性
スピーカー 2
為替を自国に有利なように動かすみたいなゲームが起こりがちなんですよね。このゲームが起こった時にどの国が一番強くなんねんっていう話になると、国として一番通貨が影響力を持っている国がやっぱり強くなりますよね
スピーカー 1
それが主軸通貨ってやつ。これがアメリカの強さの源泉の一つだし、言い方悪いんですけど今行われているトランプの関税分殴り合いっていうのも最終的には関税で流通量が減ってインフレになったりとかいろんなことが起こるわけですけれども
主軸通貨を握っていれば、関税のコントロールがアメリカに残りやすくなるので有利な戦いに持っていけるわけですよ。そういう意味でこの主軸通貨ってやつが非常に重要で、じゃあ主軸通貨って何によって決まるのっていうと当たり前ですけど、やっぱり貿易の量が非常に多いっていうことだったりとか
何よりも国としての信頼性で、その主軸通貨でお金を持っておけば何かあっても安心だよねってみんなに思われるってこの2点が大事なわけですよね。この2つうまくやったらディブラ持てなくないですよね。
スピーカー 2
いやあり得ますよね本当に。だって17億人いてどんどん増えて、下手すればもう3、40億人とかになって、銀行口座もクレジットカードも持ってない人はもうそれを使ってるという状態になり、国境を超えた仕事の場合はディブラで支払うようになったりしていって、下手したらFacebookがその仕事の仲介とかをするコミュニケーションの場を抑えてるから仕事のやり取りも
Facebookを通じないといけないとかになってくると、全然あり得ますよね。
スピーカー 1
そうなんですよね。しかもこういう戦略的なことを考えていくと、この後説明するメタバースの中でみんなが生きるようになってくるよねみたいな話だったりとか、AIで言葉が関係なくなってくるよねみたいな話とかってあれ?あれ?あれ?みたいな話で繋がってきますよね。
繋がる。
みたいな話があるから、各国からフルポッコ。
スピーカー 2
確かに、やめさせよう。
という話になるんですよね。
スピーカー 1
そうなんですよ。そういう経緯があったので、結局Facebookっていうのはいくつかだけ押していけば。
こんな感じで国からフルポッコをされたので、この後Facebookもどんどんどんどん妥協プランしていくんですよ。
まず、さっき言ったこの通貨っていうものを各主要通貨の強さに合わせたバスケット型にするっていうのをアメリカのドルに連動させます。
要は世界の主軸通貨ドルだから、だからもう連動させればいいじゃないですか、みたいなことをやります。
スピーカー 2
ドルにペックするってやつですね。
スピーカー 1
そうですね。分かってるじゃないですか。
で、ドロペックをします。
次に、こういう金融的なことは中立性が最初は理想型として大事だからって言って、管理はスイスに置きますって言ってた話はアメリカに置きます。
スピーカー 2
ああ、へえ。
スピーカー 1
みたいなこともします。ついでに名前もLibraからDMに変えますとか。
そういうのをやったんですけれども、ここまで古ぼっこにされてるし、周りも離脱しちゃってるので、残念ながら当たり前だけれども、もう誰も賛同してくれる人たちがいなくて、どんどんどんどん縮小していって、結局プロジェクトとしては中止するというようなところまでいっちゃうんですよね。
スピーカー 2
なるほどなあ。でもやろうとしてることはね、多分数十年後の未来を考えると絶対にありそうなところなんですけどね。
スピーカー 1
そうなんです。
スピーカー 2
国家とコンフリクトしますよね。
スピーカー 1
そうなんです。国家とコンフリクトするからダメって言うと、この話ってやっぱり終わらなくて、やっぱり本質的にはさっきケンスが言ったように、僕たちってどんどんどんどんグローバルに動ける存在になっていくし、特にコロナを初端としてリモートで働くみたいなことが当たり前になっていくと、
やっぱり国際的にお金をやり取りするっていうことが、日本にいると日本語の壁でなかなか気づかないですけど、もうあと2,3年もすればですね、本当にAIがリアルタイムで音声通訳してくれますよね。
僕らは日本語でメール書いてるし、日本語でメール読んでるけど、実は間は全部AIが相手の言葉に翻訳してやってくれてるよねみたいな世界が当たり前にできてる。
という実感を持てるぐらいのレベルまで来てるじゃないですか。そうすると、もうバーチャル手稼ぎみたいなものは当たり前になる世界みたいなんて、結構もうカウントダウン入ってるんですよね。
スピーカー 2
一部業界だと、例えばNFTのデジタルデータを日本人が作って、アメリカの人が買って、その支払いがイーサリウムなのですぐに決済が完了するとか、すでに起こってますもんね。
スピーカー 1
そうなんですよ。じゃあそういう時に今の現行で言えば、どうしても国際送金をすると2日かかっちゃいますよねとか、さらに言えばやっぱり2、3%手数料がかかっちゃいますよねみたいなことで、やっぱり非現実になってくるし。
その国の為替事情で、今や僕たちって一気一致して、特に日本って本当に100円だった時代から160円近くまでドル円が来てみたいなところで、やっぱり国の生活だったりとか、ビジネスが不安定になってくるみたいなところもあって、そういったところの影響をできるだけ減らしたいみたいな意向があるわけですよね。
だからこの辺の時代の流れとして、どういう理想型にあるべきなのかっていう話と、一方でとはいえ今の経済はそういうふうに回っているから、国と国のバランスの中で成り立っているうちは良いんだけれども、一応共同体と言ってるけれども、
一企業がリードする共通通貨に頼っていいのかっていう、この新しい知性学ですよね。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 1
この辺のバランスというものをどういうふうにしていくんだっけっていうことって結構大事だったりするんですよね。
スピーカー 2
そうですね。でもだからといって、すでに始まってるテレグラムのトンとかが。
そこのポジションになっちゃうってなると、じゃあアメリカ的にはテレグラムでいいんだっけとかそういうのも絡んでくるので、より複雑ですよね。
スピーカー 1
そうなんです。結局ここに絡んでくるのがもう一つの話で、やっぱりマネーロンダリング防止みたいな話だったり、テロ認識を強要するのはどうなんだっていう話。
じゃあこういった不正なお金の流れがデジタルを使えば洗浄できるじゃないか。それがテロに行くんじゃないか。
だから僕たちは国としてプライバシーをある程度犯罪に使われないっていうところをコントロールしなきゃいけないみたいな流れがやっぱり出てくるし。
一方でそういった流れが出てくると、今ケンスが言ったみたいにテレグラムのトンっていう、このテレグラムというプライバシーが国が盗み見するという行為はもう完全にそういう行為に対してはもうブロックしますっていうようなことを表明するようなコミュニケーションプラットフォームが出てくると、
一方で仮想通貨として、今や仮想通貨は仮想通貨でもうデジタルゴールドって呼ばれるぐらいに流通額が増えてきてるので、そういったものと連動していくような独自の仮想通貨っていうものが現れ始めて、そういったものがユーザーがどんどん指示していく中で増えていくっていうものをどうするかっていう話はあるし。
一方で実は、Facebookってステーブルコインを使ってるんですよ。だからさっき言ったように、もう銀行口座を持てないような新広告の方々からすると、何らかの形でプリペイドでお金を預けて、それを実質的な通貨的に使うってことって、どの国でも当たり前のようにやってるんですよね。
デジタル通貨の未来
スピーカー 1
たとえば日本にいるとイメージ湧きにくいんですけど、さっきLibraの連合にいらっしゃったUberみたいなモビリティネットワークって、アジアにおいてはグラブなんですけど、このグラブってフードデリバリー頼んだりとかですね、バイクでどこかに連れてってもらうみたいなときに、銀行とかクレジットカードが入ってない方が使うので大変じゃないですか。
スピーカー 2
毎回現金出してたら。だから東南アジアの各国ではこのグラブとか使うときに、運転手さんに今回2万円分プールねって言って渡すんですよ。そうするとグラブポイントっていうものがたまって、そのグラブポイントから引き出す形で、実際グラブの経済圏が回ってたりするんですね。
スピーカー 1
これがアフリカとか言っていくと、こういったプリペイド型でやってるサービスもあるんですけども、WhatsApp Payっていう形で、WhatsAppがプールする形で、その辺の近所のお店で買うときに、ついでにWhatsApp Payにプールさせてっていうと、プールできるようになったりとかしていて。
これが、じゃあもう独自通貨でやる、独自ポイントでやるよりは、もうだったらステーブルコインのUSDCとか、そういったものでやっていこうねっていうのは実はもう始まってたりするんですよ。
スピーカー 2
寺田 なるほど。もう自社で仮想通貨を作らず、既にあるものを使ってやるっていう。
スピーカー 1
そういう形でやっていくと、理想として全部自分でやりますというんじゃなくて、世の中にあるそういった共通プラットフォームを使っていく形で、相互監視できる状態に持っていくし。
あともう一個大事なのが、今言ったように、Telegramにはトーンがありますよね。FacebookにはWhatsApp PayとかMetapayって言われ方したりするんですけれども、ステーブルコインでやりますよねっていう話になったら、Facebook一挙というわけでもないじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。日本だとLINEとかもKaiyaっていうブロックチェーンの仮想通貨みたいなものを作っていたりしますしね。
スピーカー 1
実はこのLibraも全然悪いことだけじゃなくて、このLibraの時に作った共通の開発ライブラリーがそのままオープンソースとして共有されていて、実は結構のWeb3プロジェクトで使われてたりもするんですね。
スピーカー 2
いいですね。
スピーカー 1
だからこういう一社で独占的に走っていくっていうことは、いろんな障害の中で反発を呼んでしまう、アレルギーみたいな反応を起こしていくっていうのはあるんだけれども、実質的に僕たちは本当に中央集権というものを作らない形で、
どうやって国とか場所とか関係なく通貨っていうものが循環することによって、誰もが金融のシステムの中に入っていけるみたいなリポークを作っていくみたいなところに向かってはいるんですよね。
スピーカー 2
なるほどね。
Libra構想とその影響
スピーカー 1
だからあれでしょ、たぶんケンスもトンダとかその辺で実験的なこととかやるんでしょ?
スピーカー 2
やろうと思ってたんですが、そんなに今やってないですね。
スピーカー 1
そこら辺はまだ早いっていうふうに見てるってことかな?
スピーカー 2
そうですね、トンとかカイヤみたいなメッセンジャーアプリ上の仮想通貨で、その上でゲーム作るとかなるなと思ったんですけど、ゲームとか作る才能ないなっていうふうに最近すごい思って、やめよって思いました。
スピーカー 1
でもそこってまたこの辺はニーズがあれば、仮想通貨の歴史だったりとか、内緒は仮想通貨の歴史でやるとマニアックすぎるから、ショート講義で仮想通貨の本質的な意味みたいなことを話した方がいいのかもしれないんですけれども。
スピーカー 2
いいっすね。
スピーカー 1
今回の大事な話に話を戻すと、結局Facebookがリベラでやろうとしたことは、いわゆるゲームの中で消費流通するというよりかは、
やっぱりもうFacebookというプラットフォームの中で中小企業だったりとか、新広告の方たちがリアルのビジネスっていうところのお金のやり取りっていうところに金融システムがないから困ってるってところなんですね。
スピーカー 2
それはね、めっちゃ思ってますね。本当にね、例えばナイジェリアの国の人にこれやってもらって、それが即日で支払われます、みたいなことがやろうと思うと、やっぱり仮想通貨以外には今のところなくて。
そうなんです。
それがやっぱりメッセージアプリとか、コミュニケーションインフラと結びついてるといいよねっていうのはすごい感じますね。
スピーカー 1
そうなんです。だから今までの経済ってどっちかっていうと金額を大きく動かすことが大事っていうふうに思われがちなんですけれども、小さくても回転速度が早く動いていくと、それによってやっぱり中小の特に金融的に遅れてるプレイヤーが救われるっていうような事実があって、そういったところというものが中長期的に見れば必ず起きる変化で。
ただ今回の学びでいうと、やっぱり急ぎすぎるといろんなアレルギー反応が起きてしまうということと、あともう一つ大事なことは、みんななんとなくLibraって大失敗で終わったよねって思ってるかもしれないんですけど、実は時代の流れの中で分散型として実はもう一度実現しつつあるんだよっていう話。
過去からの学び
スピーカー 1
だからこういう10年前に起こった大失敗だからあれダメだよねって思うんじゃなくて、そのとき何の拒否反応が起きてしまったから、だとしたらこういうふうに分散して静かに変化をつくっていくっていうことも大事っていう歴史自体をもっといいよっていうのが今回の話ですね。
スピーカー 2
おだしょー オープンソースにしていろんなプロジェクトが採用して、目指してた未来を実はもうまだみんなで作ってるっていう状態ですもんね。
スピーカー 1
そうですね。だから今回に関してはオープンソース的な開発もあるし、何よりも大事なことっていうのはレイヤーを分けて全部のレイヤーを自分一社でやらないようにするっていうことだったりとか、あと結果として一社独占ではなくて他社も入ってくる流動性も担保しながらやるってことですね。
スピーカー 2
なるほど面白いですね。ここはね。かなり今までの話と比べるとちょっと難しい。
スピーカー 1
おだしょー マニアックすぎて大丈夫かな。
スピーカー 2
そうですね。インスタグラムとかのほうがあれすげえもんなと思うけど、仮想通貨って何やんだろうっていうところはちょっと難しかったかなと思いつつも、話としてはやっぱりFacebookがマイクロな中小企業がグローバルでやりとりできるようになるとすごいよねっていうことを考えてたっていうのがわかるだけでもすごい面白いですね。
スピーカー 1
そうですね。そこの価値の流通、もちろんその後いろいろなすっぱの木とかもあって、独占考えてるじゃねえのてめえらみたいな話はいっぱいあるにしても、とはいえ僕ら大事なことが前回のケンブリッジアナリティカにしても、今回の世界共通通貨みたいな話もやっぱりインターネットの根幹っていうのはパートゥー・デ・ピープー。
小さき人々にどうやって力を提供していくんだ。でも、その力を提供するプラットフォームって誰かが悪用をしたがるし、今までの既得権益とのアレルギー反応が起きちゃうから、そこで諦めんじゃねえぞ。どうやってしなやかなものを作っていくのかっていうところが皆さんに。
ここに関しては、みんながそれを理解することによってダメなものを解除しやすくするし、拒否反応が激しするものに対しては、もうちょっと長い時間で見ておこうねっていう態度ですね。この辺が伝えないなっていうところがインターネット大好き人間のお母さんとして言いたいこと。
なるほど。面白かったです。ありがとうございます。というわけで、いよいよ過去ですが、次あたりにもう。
スピーカー 1
長丁場でしたが、いよいよですね。今日はそんな感じです。ありがとうございます。
35:13

コメント

スクロール