2026-01-06 26:51

2025年振り返り #1

年末恒例の「2025年ベストコンテンツ」回。冒頭は、韓国でコーヒーショップが“公園代わり”になっているという都市計画の話からスタート。新聞販売店の厳しい現実と、配達が結果的に“見守り”として機能している話、さらに花屋の仕入れがリアルタイム入札に置き換わっていく現場感まで、生活と産業の変化を拾い上げます。

そして本題は、みきの年間ベスト1『世界99』。ずっとまとわりつく「気持ち悪さ」を、なぜ“読む手”が止まらない引力に変えてしまうのか。『消滅世界』『すばらしい新世界』などの連想も交えつつ、欲望・同調・家族・都市といったテーマを二人で噛み締めながら整理していきます。


みき

  • AはアセクシュアルのA

  • 菜食主義

  • イリナグリゴレさんのエッセイ

  • 世界99

  • 恥辱

  • 朝と夜

  • 夏蜜柑とソクラテス

  • 友達じゃないかもしれない

映画

  • ワンアフターバトルアナザー

  • 教皇選挙

  • 落下の王国

  • アノーラ

漫画

  • ころがるきょうだい

  • ローズロージィローズフルバッド

  • ゲキドウ

演劇

あんまりいい芝居に出会えなかった

  • やみ・あがりシアター

  • ヌトミックのアクセシビリティ

  • カナダでオーロラを見た!

  • バルト3国に行けた!

  • 北欧は来年にでもお買い物リピしたい

のぞみ

本/マンガ

  • 好き嫌いと経営

  • High Conflict よい対立 悪い対立 世界を二極化させないために

  • エネルギーをめぐる旅

  • 最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集1

  • 亜空間不動産株式会社

  • 余白の芸術

  • 生きる言葉

  • 深夜特急1~6

  • ケインとアベル

  • 銀と金/ナニワ金融道

映画

  • 教皇選挙

  • SING SING

劇場

  • 立川談春 独演会「鼠穴 落語」

  • 千原ジュニアの座王 in日本武道館

  • さらば単独「八百長」

  • 銀シャリ単独「純米大吟醸」

体験

  • ダイアローグインザダーク

  • アイスランド

サマリー

2025年を振り返りながら、韓国のコーヒー文化や新聞配達の現状について話し、コンテンツの評価を考察します。コーヒー消費や花の仕入れプロセスに特に焦点を当て、生活の中での変化や課題を明らかにします。また、2025年を振り返り、村田沙耶香の『世界99』についての感想や感情の揺れを考察します。この小説に描かれる幼少期のリアリティや家庭の葛藤が印象的であり、その気持ち悪さが作品の重要な要素であると語られます。

韓国のコーヒー文化
2025年コンテンツ振り返りをやりますか。
振り返りを。その前に1個だけ、昨日仕入れて、なるほどねって思った話をしていい?
どうぞ。
これただしたいだけで。
韓国行ったことある?
プッサンしかないかな。
プッサンしかない。
韓国は行ったことある人多いという前提のもとでごめんだけど、
韓国って死ぬほどスタバが多くて、日本のコンビニと同じくらいコーヒー屋があるの。
スタバが道挟んで向かいにあったりとか、散歩歩けばコーヒー屋にあたるみたいな。
多すぎて、韓国5000万人しか人口いないのに、こんなにコーヒー屋あってもコーヒーの供給の方が上回ってるだろうっていうくらいあるのね。
コーヒー屋が。本当に信じられないくらいあるの。
なんでだろうって思ってたら、初めて納得のいく説明を韓国人の人からもらえて、
もともと都市計画において、韓国の都市計画が他の国と全然違うって話で、
普通は都市計画がまずあって、ここに公園を作ろう、公園の周りにこういう施設を作ろうみたいな感じで、
人が集まるところをまず作られて、その後にいろんなお店とかができていくけど、
韓国って戦後にバタバタバタって慌てる建物とか建てたから、
公園を作ろうっていう意識がなくて、まず建物とか作ったから、
人がゆっくり集まる、行こういう場所みたいなものがなさすぎて、
みんなコーヒー屋でちょっと休憩したりする文化になったから、めっちゃコーヒー屋が多いんだって。
新聞配達の現状
- それってじゃあ韓国の人はコーヒー消費量もめちゃくちゃ多いってこと?
多分。
- あ、ほんまや。年間コーヒー消費量は405杯で、世界平均の152杯は大きく上回ると。
フィンランドの次だと。
そうなんだ。公園のようにコーヒーショップを使ってるっていう。
- そう。
ちょっとゆっくりしようと思ったら、コーヒー屋一択という文化だったらしい。
なんか今手元でパパッと見ると、食後に温かいものを飲むっていう文化がそもそもあり、
それをコーヒーがうまく代替できたというのも大きいみたいですという人もいる。
- でも多分韓国人ってめっちゃ年中アイスアメリカーノ飲んでるイメージあるんだけど。
- アイス?
でも確かにアイスがうんぬんって書いてるわ。
無糖のアメリカーノが最も人気がありますって書いてる。
へー、全然印象なかったな。
- でもね、誰でも一度でもソウルに行ったことがある人だったら絶対思ってるの。
こんなのあってよくつぶれないなって。
- それ行ってみるとどの店もパンパンで混んでるの。
- ともともと入ってんの。
さっきのおしゃべり文化で言うとテイクアウト、テイクアウェイよりも店内の人が多いってこと?
- 多分そうなのかも。
- へー。
最近の韓国に行ってないからですね。
何か名目をつけて行ってみようかしら。
- 名目をつけて行ってみてください。はい。
- ありがとう。
- ロドミさんは最近スッキリしたことありますか?
- スッキリしたことは、
昨日一緒にテニスをしてた人がさ、新聞の配達店をやってるんだけど、
新聞の配達店って儲かるんですか?って話を聞いたら、
当然のように儲からないというわけ。
で、もともと神戸市の一部の地域だと25、6件あった販売店ども今5つしかなくて、
5つのうちの3つは販売店として一つの会社がやってるんじゃなくても、
新聞の会社の子会社が代行してるみたいな感じになってるんですよって話をされてさ、
それってどうやって生き残っていくんですか?ってなったら、
もともと神戸新聞の配達をやってた人が産経もやって朝日もやってみたいな、
全部配るみたいになるんですよって話を聞いて、
- あ、なるほどね。
- ってなったかな。そりゃそうなるわな、楽しい話だったね。
新聞屋さんって大変だなって。
で、イメージさ、新聞配達って50ccの原付バイクのスーパーカブっていうやつで、
イメージない?ブーンってミキさんが夜通し飲んだ朝とかにさ、それ違うでしょ?
- 分かる。か、チャリ。
- そうそうそう。
今もさ、いろんな日本のメーカーって50ccの原付作ってないのよ。
作ってないっていうか作るのやめちゃうのね、もう。
で、その時になったらじゃあみんなどうするんですか?みたいな話をしててさ、
ちょっと大きい125ccに変えたり、あるいはなんかその電気バイク?
バッテリーで動くバイクに変えるとか言うんだけどさ、
バッテリーの50ccのバイクって60万ぐらいするんだって、一台。
- へー。
- リースで月2万ですとか言ってさ、
新聞を公読する人がどんどん減っていて、
しかし新しい車両を電気に変えればならず、
はてさてみたいな。
でじゃあ紙どうするんですかね?とか言ったら、
いやなんか紙って意外と意味があって、
なんかおじいちゃんおばあちゃんとかで撮ってる人ってまあいていると。
でもう例えば長官届けに行って、前日の長官が残ってた瞬間に、
なんかすぐその見守り隊みたいな連絡が行くんだって。
- あーあるよね、聞くよね確かに。
- そうそう。でなんかいろんな手続きをやって、
いざとなったら家に警察の人がバッと入ってレスキューみたいな感じになるらしいんだけどさ。
- そんなレスキュー事案がその昨日その話した人は、
なんなら一昨日それがあったらしくて。
- 思うんだけどさ、それをさ高額なサービスにしたほうがいいよね。
その新聞の負担価値としてはでかすぎない?そう起動。
- まあなあ。
そうやねんけどなんかあれちゃう、
自分がさ例えばおじいちゃんになった時に見守りサービス契約しますとか、
自分自身じゃなくて親にさ、
あんたの見守りサービス入ってよは言われへんけど、
新聞撮ったほかはなんかワンクッションいけるみたいな。
- まあそうね。
- 直接お礼言うんじゃなくておセーブを送ることで示すみたいなさ、
なんかその奥ゆかしい見守りサービスとして。
なんかそれはもう本当でもそれがめちゃくちゃでかいねみたいな話をしててさ。
なんかよしよしとかっていうかまあでもそういうもんだよなあっていうのを
改めてかみしめたのが最近かなあ。
面白かったね。
でなんかもう1個思いついたついでに言うと、
その一緒にさ、その人と4人でテニスをしてたんだけど、
もう1人がさお花屋さんなの。
でもう実家お花屋さんでずっとやってあるんだけど、
試合の途中にさスマホでずっとなんか、
ずっとなんかあのデイトレードみたいな画面を見ててさ、
ゲームしてるのかなと思ったら、
なんか仕入れなんだっていうわけ。
なんかお花仕入れ市場というか市場というかそれがなんか
webサービス化してて、
なんとかさんのバラとかさ、
なんとかさんのパンジーとか、
そういうのをネットで仕入れて注文して、
翌日とか市場に取り入って金払ってみたいな感じになるんだって。
だからさ画面がなんかいつでも言ったら仕入れられちゃうみたいな感じだから、
便利なんだけどずっと働いててさ、
なんかちっちゃいDXがここにあったっていうのを昨日見たら楽しいし。
楽しいっていうかつらい。
常に貼ってなきゃいけないのに、
ここさんのバラはすぐ売り切れちゃうからみたいな感じなの。
なんで試合中にやるの?
時間が決まってて、
市場で取りに来てると朝やから、
夕方から夜にかけてがセリというか入札の時間なんだって。
入札式なんだ。
それが動かされへん。
しかもみんなが一回入れて一番高い人に落札するっていうやつじゃなくて、
リアルタイムで値段が上がっていくみたいなものやから、
めっちゃ欲しいものとかっていう時間が過ぎちゃうと、
あとは標準より安いやつをとにかく仕入れるみたいな時間になっちゃうっていう。
だからリアルタイム性が超大事な何かっていうものらしいの。
すごい。
めっちゃ画面見えちゃった。
自分ともう一人の男性がさ、普通に男子ダブルスって言って男二人入って、
お花屋さんは女性の人なんだけど、
その人がベンチで座って、
セリというかをやってるわけじゃない?
セリの行方が気になっちゃって、
もう試合とかするところじゃなかったもんね。
そっかそっか。
盛り上がっちゃった。
うまくいってた?セリは。
男子ダブルスと女子ダブルスが交互に入る試合だったんだけど、
一番その人が欲しかったやつは、
女子ダブルスの試合の時間に当てられちゃうやつで、
その人自身はコートにいたがゆえ、
一番欲しいものはセリをとせなかったらしい。
でもなんか大変な職業だな。
こう思う。こう思う。
なんか我々の商売と違って、
先にお金を出して仕入れるっていう商売だからさ、
キャッシュコントロール命だからね。
いろんな大変さがやっぱりあるなって感じがしたね。
エアドの仕事してる人も偉いですわ。
その新聞行ってさ、レスキューの人と一緒に入ったらもう、
人が亡くなっててさ、
お風呂場の前で裸で固まってますみたいなこともあるし、
夏場で2ヶ月間自宅の中で放置されちゃってみたいなさ、
人のところに行かないと仕事もあるし、
みんな偉いですわって思った日曜の夜でしたね。
2025年の振り返り
みんな偉いですね。
いやー立派ですよ。
でもなんかさ、新聞の需要予測とかお花の需要予測とか、
難しそう。それくらいなのかってかね。
まあね。
大きい数聖として右肩下がりなのは間違いない業種だからさ、
2つとも。
その中で、この瞬間ミクロに明日どうするかっていう話と、
向こうね、3年間でどうするかっていうのを一緒に考えなあかんから、
いや難しい商売やと思うわ。
でもさ、一方でさ、お花ってさ、結構さ、
技術が発達して1週間くらい持ったりとかさ、
遠方に郵送したりとかもできるようになったからさ、
わりと送る機会は増えたような気もするんだよね。
お花自体、人に。
でも我々が年齢に、そういう年齢に差し掛かってきているから、
自身あるいは周りに増えてると実感する。
だけか。
かもしれなくて。
何だっけ、エコテンパー。
まあそうね、60とか70の人ってもっと多分さ、
いろんなところで花買って飾ってとかもさ、
してるような人たちがどんどん引退していくのを見るとさ、
まあそのミキさんが言う技術のやつもちょっと増えるに過ぎずってことなのかもしれないしね。
わかんない、実はめっちゃ増えてるのかもだけど。
そのおしかつケーキとかも超増えてるんだよね。
うんうん。
ケーキ需要とかも増えてるとか聞くよね。
だからそういう時代のトレンドで一瞬増えるとかあるかなって思ったんだけど。
そういうとこにアンテナを立てて頑張らなあかんよなあ。
当然なあ。
そう思うと仕入れもしてお金の管理もして、
トレンド持ってっていう風にやろうと思うと、
やっぱでかいとこが強いよなあっていう気持ちになるよなあ。
そうだね。
街のお花屋さん中のはほんまに大変よ。
そうだよね。
うん。
じゃあ今年のベストコンテンツの振り返りの話する?
やりましょうか。やろうやろう。
全体見てる時にどうだったかね、みきさんの。
いろいろコンテンツ全体眺めるじゃない?
1年バーッと見て。
あ、はいはいはい。
当たりのしそうじゃない、やっぱこれやな、これじゃなかったな、などなど。
今年ね、あんま良くなかったかもしんない私。
2025は?
まだまだクソッと。
25は私はまずね、数を打ててない。
ほう。
でも夏木奈穂よ、なんか積んだ、積みが増えた。
積んどくが増えた。
見たいものリストが増えた。
見逃した舞台が多い、そう。
1年だったなと思って、だから全然読めてないなあって思いました。
惜しかったなと。
ちょうどいいさは?
うん、ちょうど。
そうだね。
なんか、今12月じゃない?
手ぶらで今年何読んだかな見たかなって振り返って、あんまりなんかあれやったかなと思ってんけど、
カレンダーと本を登録してる手元のやつを見返してみたら、
でもこれ良かったわーっていうのがちょこちょこあり、
難しいねんけど、その、
ふぎ去っていくいいものがあった感じかな。
なんか、1年これほんまパッと良かったわーっていうのが、
もう手ぶらで出てくるって感じではないけど、
思い返すと一個一個これって良かったよなっていう、
村田沙耶香の作品の魅力
かみしめ系の良いものが。
かみしめ系。
うん、あった何かかなあ。
へー。
いいですね。
最初に今、全般一応書き出した小ノートを見てますけど、
みきさんは本、映画、漫画、演劇、あと旅と、5ジャンル書いてますけど。
旅はのぞみさんが入れてたから、旅入れてみた。
あ、そう、参考にしてくださったと。
参考にしました、はい。
改めて印象深いのは?
改めて印象深いのは、やっぱり本になっちゃうんだけど、
村田沙耶香さんの世界99が本当に面白かった。
へー。上下感あるやつね。
そう、上下感ある。
これが小説にできる全て、マックスって私は思いました。
私もさ、読み始めたんですよ、上巻を。
あ、ついに、そう。どうですか?
で、みきさんその繰り返し言ってくれてるじゃん。
もう村田沙耶香がノーベル文学賞取ると、これが全てだって言ってくれててさ、
噛み締めながらスプーンで言うのよ。
わからんけど、やっぱあれかな、この女の子としての幼少期の時のリアリティ。
たぶんその月間まで最後までいくと、
いろんなことが起きるっていうのを書評とか読んでてすごく思うんだけど、
序盤の開始のさ、主人公がちっちゃい時のいろいろがあるじゃない?
友達とのモロモロとか家庭のいろいろとか。
あそこのリアリティの入り込みに若干苦戦してさ。
まあでも私もわかんないけどそんな。
なんかそこで今止まってるんだけど、
みきさんがそこまで言うならたぶん後半来んねやろうなぁを期待しながらゆっくり読んでるなぁ。
気持ち悪さとリアリティ
そうだよ、マジで来る。
前半気持ち悪いよね、ずっと。村田沙耶香の方全部気持ち悪いけど。
ちょっと気持ち悪くない?ずっと。
うーん、そうだね。
でもみきさん的にはその気持ち悪さも最後に向けて必要な気持ち悪さなんだ。
まさか一生気持ち悪いけど最初から最後まで。
あーなるほど。
だからなんかちょっと嫌な、その気持ち悪さが食べない人はもう最後まで無理かもしれないなって思う。
面白いね、なんかみきさんってこう感情を揺さぶれる感じがいいなっていうのをよく言うじゃない?小説とか読んだ時に。
いやこれがセガ99がえーっていう時に気持ち悪さがずっとあるのがえーっていうのとさ、感情を揺さぶられるのがえーねんっていうこのジャンルはっていうのが両立してるのがすごいいいよね。
あーありがと。なんかその気持ち悪さ、村田沙耶香の気持ち悪さは、なんかその絶対もう見ない方がいいっていう系じゃない、なんか怖いもの見たさ、気持ち悪いけど見ちゃうみたいな。
臭いけど匂い嗅いじゃうみたいな。
あーなるほどね。
そういう感じなんだよね。
なんか多分ネタバレがすごい、まあ難しいけどない方がいい小説。私が読んだところまでで言うと主人公は女の子で、お父さんが外国っていうのが素晴らしいんやみたいな、海外尊敬というか日本がだからダメなんだみたいな感じのスタイルを持ってて、
みんなで汚いものがないクリーンなんちゃらみたいな。
クリーンシティ。
そうクリーンシティってところでみんなで引っ越そうって言って、お父さんはそんな感じの人ですと。
娘にこの町は素晴らしいんだ、外国はすごいんだみたいなことを娘に超言ってて、
お母さんはちょっと反抗はしてみんねんけど、いろいろ言えるわけでもないから、一応反論は言うけどついていきますみたいなお母さん。
娘はなんかすごい一般価値観から言うとひどい娘で、お母さんを弱い立場に置いといた方が私有利やなあっていうことを計算しながら、5、6歳の時からそんな生き方をしていて。
学校行っても相手に合わせて自分の性格を変えるみたいな、こうこうみたいなやつ出てくるなあ。
相手がこういう自分を求めてるんだろうなあみたいなのに合わせて、自分をちょっと振る舞いを変えていじめられないようにしたり、いじめられてることの距離をちょっとどうしようかなみたいなことを考えたりみたいな。
で、おもろいなと思ったら、そんな主人公頭がいい人かともいけば全然勉強ができないみたいな。私バカなんだよなあみたいな感じで思ってるっていう。
子がさあ、謎のペットがいてみたいなところから話が始まってくるんやけど、ミシさんが言うようにクリーンシティっていう設定もうっすらキモいし、家族の感じもキモいし、学校行ってもキモい。
主人公も当然キモいっていう。
全部キモい。
でもさあ、なんでキモいかって言うとちょっとわかるからじゃない?
わかる、そうだね、そうかもね。
わかる、そうだね、そうかも。
全くわかんなかったらSFみたいな、これが昔のこのSFかみたいな感じだけど、SFじゃないんだよ。
キモ、キモ小説。
そうだね。
消滅世界の概念
いるなあっていう思いと、いるなあを積み上げてるんだけど、いるなあと、こうなってもおかしないなあっていうのを積み上げていったら、クソ気持ち悪いSFになりましたっていうことやもんね、たぶんね。
確かにね。
でもそれは見ないことにするって暗黙の了解だったんじゃなかったんでしたっけ、この世界はっていうのを、そんな誰が決めたんですかとふたを開けてくるのがムラサヤカって感じ。
なるほどね。
見ないことにしてた世界っていうのはこういうことでこういうことです、そしてこういうことですよねっていうのをめっちゃこうやって目に突きつけてきて、もうやめてくださいみたいに、もうやめてください、勘弁してくださいってなる。
私たちの心の形みたいなのをリアルに。
なんかね、海外のニュースレターを読んでてさ、全然普通の日本のこととかを書くニュースレターでもない、普通になんか読んでよかったものとかさ、最近気になったこととかを書く人の中で、なんかちょこちょこ出てくるんですよ、ムラサヤカさんのバニッシングワールドとか、これを読んでみたいなのがあるから。
さっき私最初は女の子の幼少期がウンブンとか言ってたけど、別に海外では違う文脈があるだろうから、そこでもこういう作品がへーって思われるっていうのは、そういうのに依存しない何か人を引きつける何かがあるんだろうね。
人間の欲望の深いところ、みんな普段普通の人は見えてないところが書いてあるって思う。
消滅世界はあれよ、出産が恋愛がなくなった世界、恋愛が消滅した世界で、出産っていうのは機械的にマッチングされた人と機械的に妊娠してするものみたいな世界。
子供は人工妊娠、人工出産っていうのはなくて、みんな機械で生まれてくるのが当たり前の世界の中で、たまたま恋愛で子供を産んじゃったっていう人の話で。
超キモいな、我々からすると。
子供とかもあの子は恋愛で生まれてきたとか言われていじめられるのか。
まあでもありそうだね。
っていう人の話、すごい面白い。消滅世界はすごい面白い。
今聞いてて、私はあんまり気持ち悪い体制がないんだろうなっていう気がしたね。
そうかもね、そうかもそうかも。
別に本じゃなくてもまあ人間気持ち悪いからなっていう感じかもな、体制か。
野田さん耐えられなくなるかもしれない、ラスト。気をつけて。
ほんと?
今の話だとさ、オルダサークスリーの素晴らしい新世界は超好きなのよ。
あそこまで行くとキモさがキモくなくなるというか、何なんだろうな。
今の消滅世界のコンセプトみたいなやつも、ちょっとトーンは似てるじゃん。
素晴らしい新世界のアルファ、ベータ、ガンマが分かれてて、人工子宮から生まれ、みんながハッピーで、フリーセックスで薬物ドラッグやって、仕事をする必要はなくみたいな。
あれは別にキモくないみたいな。
そうか。
でも面白いね。
確かになんでキモくないかって。
監視社会の批判みたいな構造的な部分に焦点を当てられてるからかなって思って。
野田沙耶子は徹底的に人間のキモさを書くために構造を使ってるだけというか。
確かにね。
素晴らしい新世界、戦争があって産んだみたいな、そういう話も出てきた気がするもんな。
そういう監視社会や主体性のない世界みたいなのを批判的に描く、面白く物語で批判するみたいなメッセージがあるとしたら、
野田沙耶子は完全に逆っていうか、人間の意地汚らしさを描くために、野田沙耶子は小説を書くことが手段だったみたいな感じがする。
なるほど。
よし。
じゃあ私の中でも今年のベスト1は本当に世界99があらゆるコンテンツの中で一番面白かった。
へぇー。
です。
そういう意味では当たりと。
当たり。それだけ面白かった。
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