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Nozomiさんも最近、この上半期で読んで一番面白かったの。
Nozomiさんって意味わかんないくらい本を読んでますよね。ニュースレーターを見るたびに本集の本とか4冊くらい書いてあって。
本を読むためだけにしか生きていない人でもこんなに読めないと思うんだけどって思いながら見てます。
そんな中で、私、上半期一番良かったなぁと思ったやつ。
ナンバーなんですけど、いいですか? 雑誌のナンバー。
ああ、スポーツの雑誌ですね。 そうそう。
雑誌のナンバーが、Mikiさんから読んだ週本出てみたいな。
ハードル上げられた後に雑誌になるの、すげー心苦しい。
いいえ、なんでですか?なんでナンバーがいいですか?
そのナンバー、去年からの後で、藤沢特集っていうのをやったんですよ。将棋。
え、将棋ってスポーツなんだ。
そう、だからナンバーで将棋っていうのを特集するのはそれが初めてだったんですよ。
なるほど。
で、それがバカ売れしたらしくて。
なんかナンバー、大丈夫?自己否定みたいになってない?
でも一応ヨーロッパとかだと、スポーツ選手権の中にチェスは確か入るんですよ。
あ、そうなんですか。
なので一応、スポーツっていうものの定義の中に、一応入れるのはオッケーみたいなことを知れないっていう理解のもとを納得させたんですけど、
でもとはいえ、スポーツじゃないじゃんみたいなのあるじゃないですか。
そうそう。
で、私がすげえよかったなと思ったのはナンバー5で、1018号かな?
はい。
これは2回目の将棋特集で、たぶん1回目がすげえ売れたので、
あ、なるほど。どっちもじゃあ藤井君を使ってるんですね。
あ、もう2匹目の土壌感がエグいんですけど。
あー。
これの中にあったインタビュー記事が、私は上半期読んだものだけで一番よかったんですよ。
しかも表紙に載ってる藤井壮太君じゃなくて、長瀬拓哉さんっていう、今の将棋界を引っ張る28かの9かが。
はい。
藤井君の話もこれ中で出てるし、みんなもう注目だから。
まあいいんですよ。いくらでもこすられてるんで。
いいんですけど、この長瀬さんのインタビューがめちゃくちゃよかったんですよ。
へー。
で、どんな人なのかで言うと、なんて言うんですか。
みちさん何回か前のトゥキャストの中で、やっぱり私、人が出てくるものが好きみたいな話あったじゃないですか。
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はいはい。
私も将棋好きなんですけど、将棋やってる人見るのがすげー好きなんですよ。
ただ将棋が上手いみたいなことっていうよりかは、その中に見える何かみたいなのがあるのがすごく好きなんですけど、藤井君って強いんですよ。
強いし素晴らしいんですけど、AIとの一致率みたいなのがよくテーマにあがるんですよね。
AIが指す最前線を指しつけましたとか、AIも気づかない手を指しましたみたいな文脈で使われることが多いんだけど、
この長瀬さんって、まずあだ名が軍曹っていうあだ名なんですよ。
へー。
もうなんて言うんですか、石にかじりついてでも指すみたいな。
へー。
めちゃくちゃ粘り強いんですよ、だから。
うん。
で、去年か一昨年かの将棋のとあるリーグ戦の企画で、努力か才能かみたいなテーマのインタビューがあったんですよ。
それは藤井聡太君が出てきて、天才だ天才だとか言われた文脈の中での話だったんですけど、
この長瀬さんって、将棋に才能はいらなくて必要なのは努力のみですっていうのをバキッて言う人なんですよ。
へー。
もう全部努力ですからね。
うん。
清々しいですね。
めちゃくちゃ清々しいし、粘り強いしっていう人のインタビューなんですけど、
もうなんて言うんですか、読んでて辛くなるインタビューなんですよ。
どうしてですか?
もうね、学校が嫌いだったみたいな話がすげー出てくるんですよね。
へー。
で、成績も悪かったし、運動もできないし、学校行ったらいじめられてたしみたいな話なんですよね。
そうなんですか。
で、普通に登校拒否でしたよみたいな。
ずっと学校に行ったら保健室だったし、胃も痛かったし、中学はほとんど行ってないですね。
記憶にないですよみたいな感じなんですよ。
そうなんですか。
そんな中でも将棋っていうものに一心不乱に努力するっていうのでここまで来ましたみたいな。
うんうんうん。
もうなんかね、すごいすごいんですよ。
なんか小学校6年間でプロ養成期間に入るんですけど、将棋のね。
はい。
なんか毎日毎日、もちろん将棋の練習もするし、
小学生とか中学生で、とある有名な大山康春っていう過去の大名人なんですけど、
その人の過去の寄付っていう将棋の記録をまとめたやつ。
はい、なんか学譜みたいなやつですよね。
あ、そうそうそうそう。
あれをまとめた全小学生、合計2200局入ってるんですよ。2200試合。
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はい。
全部並べるっていうのを17歳まで毎日やるんですって。
もう深夜12時から朝4時まで。毎日。
え?
なんで大山先生ってこうやったんだろうとか、あえてこうしたんだろうみたいなことを2200房、しかも10周したんだって。
22000回。毎日深夜4時から。
え、なんでできるのそんなことか。え、え、え、すごい。
っていう人が言ってんすよ。
将棋に必要なのは努力だぜみたいなやつを読んで、もう圧倒されちゃって。
なんていうか、その学校が嫌いでいじめを受けてても、みたいな話もそうし、この人の考えを努力を得る。
はんぱねえなみたいなのを見ると、もうドギューン抜かれるやつですね。もうね。
これがなんて言うんだろう。
この上半期読んだこの文章の中ではもう圧倒的に心揺さぶられたテキストでしたね。
しかもちょうど昨日買ってますよ。
長瀬大沢対久保九段の対局が昨日こなれて、長瀬大沢が110点で久保九段に勝ち。
ランキング戦一組優勝を決めました。長瀬大沢は初の一組優勝。だからもう昨日ちょうど自己記録も更新した人ですね。
もうその竜王戦っていうタイトル、竜王戦っていうタイトル戦だと思うんですけど、竜王戦のその一組っていうのってもうなんですか、えぐい人しかいないんですよ。
長瀬さん自体も今将棋界の四天王って言われる人なんですけど、もうもうね、もうもうトップ、トップオブトップですよ。
相手の久保九段もめちゃくちゃ強い。私も久保先生大好きなんですけど、久保先生もかっこいいんですよ。野節みたいな人ですよ。
不利な戦法で戦い続けるおじちゃんなんですけど。
あ、ほんとだ。おじちゃんだった。
めちゃめちゃかっこいいんですよね。久保先生も。アーティストって呼ばれてますよ。
え、そうなんですか。
裁きのアーティストって呼ばれてる。
へー。
綺麗なんですよ。久保先生の将棋が。
なのでたぶんみきちゃんには1ミリも伝わらないと思うんですけど、
はい。
なんて言うんですか、この長瀬さんの将棋の感じとかを見ているともう、なんて言うんですか。
あ、将棋っていうものがこの人を救ったんだなっていう言い方おかしいですけど、
一つの物事が人を救うことがあるんだなっていうのをリアルに感じる人。
で、努力をするって決めた時に自分が何をやらなきゃいけないかっていうことをまさに教えてくれる人ですね。
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すごかったですね。将棋の方々って3側面があるって言われてて。
これなんか本じゃなくて将棋の話になってきた。
研究者っていう側面と、将武士っていう側面と、芸術家っていう側面があると。
研究家っていうのはさっきの長瀬さんが2200局を10回、10周並べたみたいに、こういう局面って何をしなきゃいけないんだろうと。
研究すると、勉強すると。
その中で新しいこういう手を打ってみたらどうだろうっていうことを生み出していくっていう意味で、
ある種の研究者であると。
さらにそれだけじゃなくて、将武士だと。
負ければ一体なので、プロ棋士って。
かつお金も入ってこないので。
プロ棋士ってみんな個人事業をしますよ。
ですよね。それを3月の来年で知りました。
まさに、さすが。3月の来年は色んなことを教えてくれるから。
負けたらお金が入ってこないっていう中でキリキリと勝負していく。
結局どれくらい研究しても、目の前にある盤面は分からない。
このシーンでどうしたらいいか分からないっていうことがあるわけですよ。
そういう時に何かやらなきゃいけない。
パスはできないので。
かつ運で負けたってことはないわけですよ。
運の養成はないんで。
常に自分に勝敗がかかっている意味で、将武士。
最後の一側面は、美しい局面とか美しい手をさすことに対するこだわりってみなさんすごいあるんですよ。
そうなんだ。
20代くらいの羽生義晴先生が言っているインタビューとかに行くと、
ただ勝つってことにはあんまり興味がないですね。
美しい勝ち方をするとか、美しい手をさすっていうことは、
みなさんすごくやることがあるんですよね。
その手綺麗だなっていう手ってやっぱりあるんですよ。
そういう側面を合わせているっていうのが騎士の人たちなので、
そういう人たちってどういう仕事感を持っているんだろうとか、
考え方をしているんだろうみたいな、
その三側面って自分たちの仕事でも大事だなと思うんですよね。
研究者であって将武士であって芸術家であるっていうのは、
騎士に限ったことじゃもちろんないと思うんですよ。
なのでこの上半期で読んだ記事の中では、
長瀬さんのやつがあったときに私はよかったですね。
将軍のことは知らなくても楽しめるのかな?
じり、ナンバーなんで。
特にこの後パッと開いた一番最初のページ、
体操選手が出てくるんですけど、めちゃくちゃいい体してるんで、
そこからまず楽しんでくれた。
いろいろ楽しめる要素が。
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客観的に楽しめる雑誌なんですね、ナンバーって本当に。
素晴らしいですね、ナンバー。ぜひぜひ。
自分と戦い続けられる人ってめっちゃいいなって思います。
その強さがないかも。
自分だけでやったら絶対、自分だけで戦うことはリスク、
てか超甘いからなって思ってたけど、
騎士から学べるものはあるかもしれないと。
誰も本当に助けてくれないですからね。
それって本当にすごいことだよね。
なるほどね。
さてさて。
いろいろ神ハンキー読んだんですけど、
一番最後に一番直近読み終わったのが、
小説版上杉洋三ってやつ読み終わったんですけど。
ちょっと独特だな。
でもなんか、これなんか内容がすごい面白かったっていうよりかは、
ちょっと読みに至った景気が良かったんで、
ちょっと独語かもいいんですけど、
ちょっと前に8人ぐらいで集まって、
お互いのおしぼん、好きな本とかを持って行って、
交換しようみたいな回をやったんですよ。
めちゃめちゃ良いですね。
めちゃ良かった。
やっぱりみんな趣味が全然違うから、
私は何を、私はなんかちょっと、
前なんかポッドキャストでも話したことある、
湯上くんには友達がいないっていう漫画を持って行ったんですよ。
ちょっと古いから知らないかなって思って。
で、みんな物々そういう感じでいろんな本を持って行って、
私はドラえもんを引き当てたんですけど、結果として。
で、その中で植杉洋三っていう本ももらってたんですけど、
なんでこの植杉洋三の本を選んだかって言われたら、
植杉洋三っていうのは江戸時代に米沢藩を、
めちゃめちゃリンボーだった米沢藩をめっちゃ改革して、
リッチにしたっていうその改革者なんですけど。
名君ですよね、植杉洋三。
そうそう。
私ちょっとあんまり歴史のことしかよくわかんない。
そうなんだって感じなんですけど。
山形に行くと洋山湖、洋山湖って有名だ。
そうなんですね。
なるほどね。
かもしれない。
で、植杉洋三のエピソードで、
群田さんに入る時に、
もう灰になったって思われた、
冬に寒いなっていう時に灰になったって思われた積みの塊の中に、
まだ小さく火種が残ってるのを発見して、
今自分たちはこの火種な。
でもこの火種は人に移して火を広げることができるし、
ずっとこうやって火を広げていって、
火種を広げていけば暖かくなるし、
火種っていうのは消える、絶えることがないんだ。
この火種を絶やさないように自分は動いていきたいんだ、
みたいなことを、その火種を見つけて言うんですよ。
それで、その時にいた少数の自分が、
米沢藩こうしたいっていうのについていこうって言ってる少数の部下に、
その火種を分け与えるんですよね。
その後もう要所要所でいろんな企画が進むことに、
また部下が周りの人に積み火を分け与えたりとかしながら、
こういう企画が広まっていくっていうお話で、
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自分もいつもこの小説の人だと思い出して、
自分もその人に火種を分け与えるつもりで仕事をしていて、
この小説がすごく好きなので送りますって言ってもらったんです。
へー。
なんかすごい人ですね。
いい人ですよね。
どうでした?読んでみた感じ。
その内容的には上杉洋男の生涯みたいなことですか?
そうです。小説の内容は上杉洋男の生涯なんですけど、
内容は普通に読みやすいけどって感じなんですけど、
そういう気持ちでもらったってことで、
私も読むときにこの火種を分けてもらったような気持ちで読めて、
要所要所で洋さんが火種を分け与えるんですよ、いろんな人に。
だからその度に、あ、もらってるもらってるって思いながら読んだっていうので、
すごい面白かったです。
そういう本の読み方いいですね。なるほど。
だから小説をたまたま手に取って読んだとかだったら、
多分読み切れなかったと思うんですけど、
火種のシーンのためにその人のこととかも思い出すから読めたって感じで、
すごい私の小説体験としては面白かった。
単体だったら絶対上杉洋さんという背拍子にタイトルが書いてないから、
多分みきちゃん手に取らないですもんね。
手に取らないですよ。
しかもね、600ページあるから、文庫に。
え?ちょっとね、歴史のある方だからね。
そうそう、詰まってるから、いろいろあるからエピソードが。
詰まってて600ページなんですけど、全然読み切れました。
なるほどね。
そういう本、私も作ろうと思いました。
上杉洋とは違うけど、この小説に出てくるこの人のように私も仕事をしたいと思っているから、
分け与えますみたいな本を欲しいなって思いました。
8人で本を渡すというか、たまにいらっしゃるじゃないですか。
自分がこの本好きなんだよねって言って渡してくださる方いらっしゃると思うんですけど、
それ確かにすっげー素敵だなと思ってて。
相手を見ながらっていうのもあるし、自分の思っていることをある種体現しているというか、
そういう歴史的なものを渡せるっていう、
それはすごく素敵なコミュニケーションのあり方ですよね。
そうですね。
上杉洋さんは特別編で一人だけ全員分持ってきてくれてて、
交換する用の本と全員に配る用の本と2種類持ってきてくれてて、
全員に配る用の本で上杉洋さんをもらって。
めちゃめちゃ好きだなぁ、素敵だなぁ。
その取り組みの仕方が上杉洋さんっぽいですね。
そう、確かに。
上杉洋さんがそのイベントに参加したら何をするかは役場だろうなみたいな。
めちゃめちゃすげーなぁ、大言してますね。
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こういう気持ちで仕事してるんだなって、あの人はって思って信じました。
今、ウィキペディアで上杉洋さんを見てるんだけど、
伝国の字っていう、自分が次の藩主に家徳を譲るときに言ったことが3条だったらしいんですよ。
3ポイント。自分の子供に藩を渡すときに、
3ポイントで1ポイント目は、国は先祖から子孫まで伝えられるものであって、私たち藩主の私物ではないよ。
これ1。
2。この国の領民は国に属しているものであって、私たちの私物じゃないよ。
これが2。
3。国と民のために存在行動するのが君主であって、
君主のために存在行動する国、国民というのはいないよ。忘れないようにね。
すげーロジカル。この3ポイントのみっていうのがいいですね。
洋さん、かっけー。
しかも私はそのことを読んでるから、確かに苦しめられてきたよね、みたいな気持ちになります。
いろんなことに。
神よしぶつかせる藩主とか、いろんなものに苦しめられてきたよねって思うよ。
いやー、洋さんこうねー。
山形出身の人と話したときにすごく熱く語られた。
山形っていうか米沢あたり出身の人と話したときにすごく語られたもんね。
しかも今全然繋がってなかったんですけど、昔山形行ったときに公園みたいなの行ったときに洋山口の銅像みたいなのあって、
ローカルツアーみたいな30分くらいのやつ参加したときにめちゃくちゃ上杉洋田の歴史を聞いてたことを今思い出しました。
今帰ってきました。
あの銅像の人がみたいな。今繋がりました。
よかったよかったよ。
全然わかってなかったけど、あの人が。あの場所か。
ずいぶん前に足を下ろしたことはありました。
今一つコネクティング・ザ・ドッツしましたね。
めちゃくちゃ弱いコネクティング・ザ・ドッツしました。
いいなー、上杉。また渋い本ですね。
なんだろう、そういうトーンでよかったのかな。
私まだないなって思って、探さなきゃなーって。
そういう何か?
推しがつけたい、好きな推しがいっぱいあるんですけど、
自分とこういうマインドでやってるんだ、みたいなことを体現する小説を見つけたいなって思います。
あー、なるほどねー。
そういうのあるかなー?あるかなー?
ない。
ないですね。
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探せば探していこうっていう感じです。
そういう時に、上杉洋三みたいな本だと、上杉洋三オンリーで出てくるじゃないか、
逆に小説とか劇局とかのほうがいろんな登場人物が出てくる。
この話の中にこの人みたいなやつが出てくると、なんかいいなって思うんですよね。
そうですね。