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2021-01-14

【オトラジ#54】激戦か?!混戦か?! 第164回直木賞大予想!!

第164回直木賞大予想!
2連勝後の今回が一番難しかった
直木賞はジャニーズにいくのか?
初候補6作を完全解説
3連続的中なるか?......衣良

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 直木賞とは?:石田衣良が解説!10分でわかる「直木賞」 https://youtu.be/UnEvjycq7Po
 第162回:#1 2019年下半期「第162回直木賞」直前大予想!! https://youtu.be/ZOCf6OhAQz8
 第163回:#27 石田衣良の「直木賞」大予想! https://youtu.be/ubAlBPKmNGI

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小説家石田衣良が、若い仲間たちと大人の放課後をテーマにお届けする、自由気ままな番組です。映画・マンガ・本、音楽など最新カルチャーから、恋愛&人生相談、ほんのり下ネタまで、日常のひとときを、まったりにぎやかにするエイジレスでジェンダーフリーなプログラムです。

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00:10
はい、こんばんは、石田衣良です。 こんばんは、竹廣奈です。 こんばんは、早川洋平です。
さあ、年も明けましたね。 そうですね。いつの間にか。
これ見てくださいよ。ズズン。 お!IWGPのコーヒーを飲んでいます。
もう最終回でしたね、そういえば。 終わりましたね。いや、でも最終回は面白かったね。
シーズン2はあるんですか? わかんないね、それはちょっと。
そうなんですかね。 でもアニメも終わって、心静かに落ち着いて、こういうグッズも次々と街に出始めて。
これでもさ、マスク、キャップとマスクなんだけど、両方一緒にはできないよね。 ちょっと怖い。
ちょっと大事な感じが。 ゴーソー派みたいな。
ゴーソー、はい。
まあでも、いよいよね、今回またナンクショー予想の3回目。
あっという間ですね。 今回6本?
6本。2人は何と何を読んだの?半分ずつにしたんでしょ?
3冊3冊で読みました。
僕は、オルタネート、汚れた手を底で拭かない、8月の銀の雪。
なるほどね。
そう、だから、私すごい偏ってて。 そうだからって何?
ウラサミシガワと、アンダードックス、あと、インビジブル。
よくアンダードックス選んだね。
いや、そうなんですよ。というか、ミステリーが、謎解きの本が2冊になってしまって。
アクションモード好きだったの?
いや、たまたまですね。
そう、単純に僕が並び順で。
本作が発表になった公式サイト、上から3つポンポンポン、僕これにするってね。
そうなんです。
直感で、やって残った3つが広瀬さんの。
そう、読ませていただいたという感じで。
なるほどな。
意外と男っぽいの選んだよねって思ったんだけど。
そうなんですよ。
いや、でもさ、今回面白かったけど、難しいね。
いや、本当そうでした。
いや、僕ね、前回前々回当ててるじゃない。
3回目で、まあ楽に当たるよなって思ったけど、今回が一番難しい予想。
確かに。今回私はもうちょっと、どれか分かんないな、本当。
でも、なんかね、過去2回がダメっていうことはもちろん全然なんですけど、過去2回に比べてよりそう、なんか僕も面白かったですね、今回。
うん、あのね、今回はね、そのためにはね、事情があるんですよ、ちゃんと。
事情。
事情?
あ、もうフリップが出てきそうですね。
え、その難しい事情、予想が難しい事情があるってことですか?
それはね、まあはい、じゃあちょっといってみますか、最初。
うん、はい。おさらいも。
03:00
はい。
はねて。
出ました、第164回、ナノクショー、誰でしょうってことなんだけど、これ考えたらもうすごいよね。僕129回だから、もうそれから35回も、あ、25回か、もう過ぎてしまったっていうね。
年2回だから、13、4年前。
12、3年前だね。で、今回ね、予想がなぜ難しいかっていうと、ベテランがいないの。
あ、確かに。そうですよね。
6人全て、初ノミデートっていうのは滅多にないことなのよ。
確かに。
だから、あの、選考委員の人たちも分かんないと思う。
うん。
全然知らない作家はほとんど読むことになるんで。
うんうんうんうん。
じゃあ、厚労省的な加点はない。
ないと思うんだよね。で、僕もね、この中で読んだことあった人はね、半分ぐらいかな。
ああ、でもすごい。
残り3人は全然初めて読むから。
私読んだ3人も、皆さん新人賞を取ったっていうぐらいで、あの、調べてもほとんどその人物像だったりとか。
そうなんだよね。
そういったものが出てこない形だったので、本当にびっくりしました。
そう、やっぱね、これはでもすごく大きいよ。
うん。
ということは、今までのイメージがない、過去工作での加点要素がない、まっさらのまま誰も彼もがこの6説に向き合って選ばないといけない。
うん。
となると、それぞれの小説の好き嫌いであったり、小説観みたいなものがもろに出てくるから、今回は難航すると思うんだよね。
うんうんうん。
だから正直今の段階から一つ、いつもはどれかが取るよっていう話になるんだけど、今回はなしもありえると思うのよ。
あ、そうか。
あー。
なしか。
なるほどですね。
今回のその。
忘れてたなしがあるってこと。
審査員の方が誰かっていうところもポイントになる。
ものすごくポイントになるんだけど、審査員が誰かっていうより、審査員は今ね、すごくね、バランスが悪いの。
うん。
これ言うと文春の人に、えーって言われるんだけど。
はい。
あの、割と年を取った、対価の男性作家が3人で、あと女性作家が6人なのよ。
そうですね。女性多いですよ。
そうなると、きののさんが選んだアンダードゥックスみたいなさ、大活劇者ってさ、正直女性作家好きじゃない人が多いじゃん。
そうですね。あまり読まないとか、手に取らないかもしれないですね。
うん。だからね、ちょっとね、バランスが良くないと思うんだよなー。
なるほど。分析がいいですね。
うん。だからそこの部分で、うんとね、もうはっきり言ってしまいましょう。
僕今回、あの、読んだ6冊の中で、最高に面白くて興奮したのはね、これなのよ。
あー。
もういきなり言ってしまいましたね。
はい。これ面白いんだよ、本当に。
面白かったですね。
ね、後でも言うけど、これに関する説明は、直木賞には面白すぎるのよ。
あー。
どういうことっすか。
だから直木賞っぽくないエンターテインメントなんですよね。
もう大活劇なの。
うん、分かる。
ドンパチ、手榴弾を破裂するし、マシンガン炸裂。
うん。
で、大地下崩落とかさ。
うん。
もう、スパイアクションでさ、めちゃめちゃかっこよくて、読んでて本当に面白いんだけど、大木賞かーって、しかも選考委員で女性6人かーとか思うと、
06:07
あー、なるほど。
いや、でも、とってほしいけどなー、永浦くん、いい人だからっていうか、僕永浦くんデビューの時の選考委員でもあるんで、とってくれたらめっちゃ面白いんだよね。
あー、そうなんですね。
えー。
いろんな感情が舞いますね。
ほんとですね。
あーねー。
はい、ということで、サクサク言ってしまいましょうか。
うんうん。
はい。
えー、汚れた手を、そこで拭かない、これタイトルすごいよね。
うん。
すごいですね。
どういう話なのか想像がつかない。
うん。
えー、足澤洋さん。
はい。
あ、洋さん。
えー、文春の本です。
うん。
で、文春の本だっていうのは、まあ、ちょい過転要素はあるよね。
うん。
あー、そうですよね。
で、えー、足澤さんは36歳で、デビュー8年目。
うん。
若いですね。
で、足澤さんの本は実は僕以前にも読んでいて。
あー、そうなんですね。
あの、その時は山本周五郎賞の賞に入ってたんだけど、あの、残念ながら足澤さんは取らなかったんだけど、これ、えー、読んだのは400円だっけ?
あー、読みました。はい。
うん。どうでした?
いや、あの、面白かったですよ。その人間のやっぱりリアルの、どちらかというと負の部分を、小気味にあっという間に書く感じでした。
そう。あのね、ともかくね、意地悪なんですよ。
えー。
ですから、いわゆる、
リアビスですね。
もう、些細な、もう大犯罪とか、自由がとか出てこないの。
ただ、日常の嫌な感じの、リアビスの連作集なのね。
えー。
まあ、5本入ってるんだけど、とにかくなんか、底意地が悪いんですよ。
ほほほほほ。
で、こういうの好きな人には本当に、もう大好きでハマると思う。
へー。
その意地悪な視点と、毎回こう、ねちねちねちねち攻めてくる感じがね、いいんだよね、これは。
うん。味がありますね、その方の。
うん。そう。
んー。
でも、なんていうのかな、あの、デフエ不況下でさ、もう庶民のみみっちー反応。
犯罪っていう、犯罪までいかないような、お互いの意地悪なところがね、ねちねちねちねち書かれてるんで、なんだろうな。
あのー、日本ってこの20年経営悪くなってからさ、人の残酷さとか悪とか、性悪説みたいなのが強くなったじゃない。
うんうんうん。
そういうのが強い人、もう人間なんて大したことないんだよっていうのを、ゆっくり、自分は安全な場所で読みたいっていう人にはすごく面白いです。
おー、なるほど。面白そうだ。
そうっていいよね。
なんか、ね。はい。
こういう時代だと、下手に逆に、まああの、イラさんもよく話されますけど、下手にもうお涙ちょうだいみたいなのも多くなってきたから、それに比べたら逆に僕には新鮮で楽しかったです。
うん。でも、逆に言うと、今こういう時代なんで、こっちのイヤミスの方が結構数は多いです。
あー、そうかそうか。
だからその中で、やっぱ静さん腕がいいんで、わーこの人はいいんじゃないっていうんで、文章も選んできてるんじゃないかな。
いや、リズムよく読めましたね。
うん。
うん。
あの、短編が、えっと、日本推理作家協会賞っていう、ミステリー作家の、まあ、協会の賞があるんですけど、その短編賞をとっています。なので、まあ、あの、素晴らしいんじゃないかな。
09:04
うん。
ただ、5本ってちょっと薄かったかもね。
あー、確かに。
5本で、1500円ってすごい薄い本なんで。
あー、ほんとだ。
そうですよね。
有名な本です。
もうそういう意味では、すぐ読めて、この時間のない中でありがたい。
うん。
うん。
で、なんか、もう1本ぐらいさ、なんかボリューム感のある、そこいじの割合が入っててもよかったよね。
そうですね。そうですね。
で、1つ、あの、今回これ、えー、短編集なんだけど、あんまり繋がりがないんだよね。バラバラの短編集なんで。
あー。
そういう場合は、逆に、あの、よほどいいのが5本揃ってないと、なかなか、難しいっていうのはあるかもしれない。
なるほど。
でも、あの、とっても面白かったです。
うん。
足澤洋さんですね。
はい。
今、えーとね、IUL順で選んでますから、あの、特に、あれはないんですよ。
はい。
で、次がですね。
うん。
はい。これです。
8月の銀の雪、
うん。
はい。
与原慎さん。
これ、すごいタイトルが綺麗ですよね。
タイトル綺麗なんですよ。で、慎重なんですね。
うん。うん。うん。
割と定評のあるところ。で、与原さんはね、38歳でまだ若いんです。でも、デビュー10年で、中堅に差し掛かっているという。
うん。
これ、どうでした?
いや、個人的にはもう、あの、めちゃめちゃ刺さってですね。
うん。
さっきの、あの、ある意味、なんて言うんでしょう、えーと、芦澤さんと対局、どっちが言われじゃないんですけど、
うん。
いわゆる、さっきの芦澤さんが人間の暗部をそのままリアルに出したんであれば、
うん。
なんか、こちらはその人間の暗部とか、奥底にあるものにスポッと当てつつも、最後は嫌ミスじゃなくて、その人の、人間なんだろう、可能性とか希望を見出す、そっちの感じだったので、
うん。
すごい、前編通して面白かったし、やっぱり理系っぽい、
そう。
あの、お話ではあるんですけど、
うん。
やっぱりその、彼自体が、もちろんお目にかかったことないですけど、なんか人の痛みをよく知ってらっしゃるのか、なんて言うんでしょう、こう、理系の一見難しい話をうまく、それぞれの人物のストーリーに落とし込みながら、なんか、読めるので、
そうだね。
すごい良かったですね。
あのね、要するにさ、さっきのが誓約説って言ったよね、で、これは、ものすごく厳しい状況の中でも、性善説で信じようっていう話なんだけど、その時に使うモチーフが、やっぱり今回新しいんですよ。
うん。
ある種の理系のイメージとか、ロマンチシズムを前面に出してくるんだけど、こういうものは今までなかった、やっぱり。
へぇー。
なので、ものすごく新鮮だし、ニュータイプだと思う。
へぇー。
だから、僕今回、この井原さんを読んで、あの、新しい才能が出てきたなっていうふうに思ったもん。で、やっぱり面白いんです。
井原さん、ごめんなさい。えっとね、井原さん、48です。
48か。え、結構いってるんだね。
ちょっと今一瞬書き直し、そう、書き直してもらって、冒頭ちょっと取り直せます?ごめんなさい。
あ、いいよいいよ。大丈夫大丈夫。
はい。
で、直すから。
はい。で、うまく使います。
今、うまくこのまま、ここは直さないでいいと思います。
はい。
え、48歳なんだ。
そう。1972年。
なるほどね。でも、いいですね、すごい。良かったと思います。
なんかその、新鮮さが素晴らしくて、今まで全然ないタイプだったんで、あの、今回読んだじゃないですか、うわ、井原さんは発見だったね。
12:09
へぇー。
理系のロマンチシズム、チシズムっていうのがちょっと、どんなものだったのっていうのが。
あのね、それをざっと説明しましょう。
はい。
はい、タイトルです。8月の銀の雪。
あ、よろしく。
銀の雪は何かっていうと、地球のコア、中心部のところって、実は何があるかっていうとね、鉄の塊があるんです。
へぇー。空洞じゃないんですか。
真ん中に鉄の塊があって、その周りにドロドロの金属が溶けている丸い球があって、それがコアになってるの。
うんうん。
で、そのドロドロの中から、中心部の純鉄の塊のところに、雪が落ちていくんです。結晶になった。
へぇー。
で、その雪が、その鉄のコア、ところが鉄のコアの正面って、高さ100メートルぐらいの鉄の木が生えてるの。鉄の森になってるの。
へぇー。
この真ん中の丸いところ。
うんうんうん。
で、そこの鉄の森のところに、鉄の結晶が降っていくっていうのが、地底の底で起きている銀の雪っていう意味なんだよね。
へぇー。
だからこれ、あの、地球の核の話なの。
あ、そうなんですね。
そう。
で、それを、もう言っても全然わかんないと思うけど、ベトナム人留学生の理系の女の子に語らせてるのよ。
へぇー。
で、彼女は地震波の研究とかをしてる子なの。
へぇー。
でも、日本のコンビニで働いているという。
へぇー。
なんか、そうなってくると、
設定が面白い。
設定が面白いでしょ。
うんうん。本当に。
だから例えば、8月のこの銀の雪っていう表題作は、地球のコアに降る鉄の雪の話、次はクジラの話。
はい。
で、3つ目は、このあるのは何だったっけ。
電子バトです。
電子バトの話。
うん。
そして、春を拾うは、あ、ケイソード。ケイソーアートの話。ケイソーっていうガラスの殻を作る単細胞生物がいるんだけど、その殻を集めてアートにしてる人たちがいるのよ。すごいきれい。
これ、ケイソード。もうこの本買っちゃったよ。
ケイソード。
小さい。めっちゃきれいなの。
そう。で、最後は風船爆弾の話。
へぇー。
っていうテーマが、どれも必ず人と理系の素晴らしい詩的なイメージのロマンチズムがガチッて合わさって短編ができてるの。
へぇー。あ、これは読みごたありそうですね、なんか。
うん。っていうより、なんか今までの小説、日本の小説にはなかった、モダンなテイストなんで、ちょっと欧米の作家みたいな感じする。
へぇー。
だから、湯原さん、なんか素晴らしいんじゃないかな。これから読んできそうな気がする。
あー、読んでみたいですね。
うん。
ちょっとボケたりかな。でもいいよね。
大丈夫です。
作品もきれいだし。
はい。はい。そして、3作目が、オルタネート。
おー、オルタネート。
話題の。
オルタネートねー。あのねー、まったく何の前情報も知らずに、いきなり世を挑んで読んだら、この人、驚くと思う。
15:01
へぇー。
僕、それで読みました。ほぼ。
ものすごい完成度なんです。
へぇー。
でね、実はね、僕、あの、加藤くんのデビュー作の、ピンクとグレーだ。
ピンクとグレー。
えー、の、ま、原稿をもらって、ちょっとこれ読んでみてくださいって言われて、で、読んだら、いやー、じゃあ、ニーズ事務所でタレントの人だから、そんなには、厳しいじゃないと思ってたんだけど、あるグループの中で、日の当たるメンバーと日の当たらないメンバーのことをちゃんと書いた、小説として出来上がっていたのよ。
へぇー。
で、今、加藤くんってニュースのメンバーじゃない?で、それから8年後、読んでみたら、あの、穴がね、ほんとにないんだよね。
でね、小説自体は、ものすごくよく出来てるし、アイディアが素晴らしい。それと、僕は、あの、小説家の中でもかなり白色な方だと言われているし、自分でも、そう自負してるんだけど、それでも届かないぐらい、ものすごい知識がある。
何が題材なんですか、その話は。
えーとね、ある高校です。東京の私立高校で、そこにいる調理部の人、ランドをやっている男の子、それともう一つは、高校生専門のアプリ、オルタネート。
これが高校生専門のマッチングアプリなんだけど、そこでの出会いを重ねる女の子っていう、その3人がメインストーリーなの。
ほうほうほう。
精神モノでものすごくよく出来ているし、強いて言うとね、浅井くん、浅井涼くんの、
浅井涼さん。
あの繊細さ、ものすごく内省的なところなんかは似ている。もう、ブラインドで、6人の中で、一番最後の話、誰?って言われたら、ブラインドだったら、これだと思う。加藤くん、すごいよね。
いや、ほんと。
ちょっとね、終始、映像を見てる感じでしたね。映画見てる感じ。
もう、プロの世界だね。
うん。
全く、まあ、なんて言うのかな、細かな傷とか欠点がないんだよね。
それは、なかなか出来ないことなんで。とりあえず、3作目がこれです。
はい。
すごい。いけねえ。それを出すの忘れてたね。オルタネート、新調者。33歳。めちゃ若いです。8年目。
うん。
ジャニーズニュースのメンバーね。ニュースのメンバー。で、恐ろしい完成度の後に、ちょっとクエスチョンマークがついています。
そして、次が、はい。浦淋市川。
ねえ。浦淋市川、どうでしたか?読んだ感想は。
いや、私、結構、これ好きでしたね。
うん。
時代物っていう設定なので、結構、読みづらいかなというふうに思ったんですが、人物描写がかなりしっかりしてたので。
うん。で、文章も、ものすごく読みやすいよね。
うん。読みやすいです。
さすがにね、西条仲さん、もうね、15年目の割とベテランに近い人で、今回の6人の広報作の作者中ね、56歳で一番年上なんですよ。
そうですね。
で、お話は、江戸千駄木の、なんか、地帯にある、まあ、この浦淋市川っていう、まあ、ドブ川みたいなのが流れてるところの長屋に住んでる人たちの人情物です。
18:03
うん。
うまい。
うん。
意外と新鮮。
うん。
これはね、新鮮って簡単に言うけど、もう、浦永屋の西条物ってさ、図書館1個建つぐらい書かれてるの。
うん。
その中で新鮮さを出すってものすごく難しいんで、その点はね、本当に評価していいと思う。
うん。
すごく楽しく読みました。うん、素晴らしいと思うよ、浦淋市川。
はい。そして、次がこれですね。
The Invisibleの坂上泉さん。
これさ、びっくりした。
さっきさ、加藤茂明くんが33で若いよねって言ったじゃない。
ああ、そう。
さらに若い。30歳なんです。
そうなんですよ。みんな若。
で、デビュー2年目。本は文春からっていう、ちょっと加点要素もある坂上泉さんなんだけど、こういうことですね。
終戦直後の大阪を舞台にしたね、警察もんなんですけど、そこで3件の連続殺人が起きるんです。で、殺された人は皆、差し殺されていて、顔に麻袋をかぶせられている。
ええ。
で、その殺人事件を、
その殺人事件を追う若い警官と、東京から来たキャリアの上司のバディものなんだよね。
うん。
でね、実際今30歳の人が終戦直後の大阪を描くっていうのはさ、もう江戸時代描くのと一緒じゃない。
うん。
でも、ものすごくよく調べてるの。細かく描かれてるの。
へえ。
え、なんだろうなと思ったら、この坂上さんって人が東大で日本史専攻だったんだって。
ああ。
だから、資料の勉強とかさ、そういうことはものすごく得意なんだよね。
なるほど。うんうんうん。
で、満州だったり、大阪だったり、その引き上げの苦悩みたいなことをちゃんと薄くならずに厚く描いて、面白くなっているんで、この人もこれからも期待できるんじゃないかな。
30歳ですか、まだ。
30歳。すごいよね。
楽しみですね。細かい。
楽しみ。頑張ってほしいね。
うん。
そして最後が、アンダードックス、永浦京さん。僕、永浦さんってもっと若いって思ってたんだけど、意外と言ってたんだね。
あ、本当ですね。
うん。
19年目。で、門川の本なんですけど、永浦さんは、講談社の新人称、小説現代の新人称のデビューで、そのとき僕、専攻委員で、これ面白いねっていう、老賢客が切り合うっていう、すごい激しい時代物だったんですよ。
うん。
それが突然、なぜか、じゃーん、1997年、返還するちょうどそのお正月の香港で、その秘密がばれたら、世界中大混乱になるような。
大混乱になるような、ある秘密データが入った、フロッピーディスクを強奪しろって言われる、日本人の話なんです。
うん。
で、さっきも話したけど、今回の6冊の中で、賞の選考とか関係なく、めっちゃ一番面白く読んだのはこれです。
うん。
人が次々死ぬ、討ち殺され、殺し殺され、あらゆることをされるんだけど、本当に面白いんだよね。
うん。
永浦さんも、もうこれからいいですよ。
21:01
うん。
もうでも今、大忙しだけどね、各社編集者が張り付いて、うちに帰ってくださいって言ってるのも。
すごい。張り付くんだ。
うん。
だから永浦さんもね、本当に難病になって、何年も入院してるんで、僕一緒にお酒飲むときに聞いたのは、若い頃、音楽史のライターをやってたの。
へぇー。
だから、ロックとかサブカラーにすごい詳しいんだけど、でもその難病にかかってしまって、ずっと長期入院で、なかなか治らないんで、その頃、その小説を書き始めようって言って、書き始めて、今ようやくここまで来たんだよね。
デビュー9年目の初、直木翔候補です。
うん。
うわぁ、撮ってほしい。
いや、なんか功労書、功労的な。
そうですね、なんかね。
うん。というのが、今回の6冊で、すべてが初候補なので、誰にも、あれはない、ハンディもなければ、
読めないですね。
プラスもないです。
ね、本当に。
いや、読めない楽しいね。ただ、今まで、すべての本に関して、いいところだけ話しましたけれど、この後に関しては、それぞれの本を、ここはどうなのっていうような問題点を、ちゃんと、えぐっていこうと思います。
はい。
いや、でも、面白かった。
はい。
あっ、そうだ、伊良さん、じゃあ、伊良さんね、そういえば、あの、収まりいいとこだったんですけど、ちょうどそろそろ、20日ぐらいに、伊良さん、新刊が出るという噂があってですね。
あー、はい、そうです、そうです。
えー、Amazonに、えーと、書屋があって、ちょっと僕が今、共有しますね。
はい。
はい、ちょっと解像度荒いかもしれないですけど、この本ですね。
はい、そうです。これは、あの、わりと、えー、エロティックな短編を集めた、短編集ですね。
うん。
で、表紙のやつもいくつか入ってますんで。
はい。
まあ、でも、あれかな、もう、このタイトルを分かったようにですね、このタイトルのお話は、少年のりょうくんを初めて買った大百合さんの1日の経験を書いています。
あー。
えー。
うわー、楽しみだな。
楽しみだな、はい。
うん、これは、なかなかいいと思うよ。
うん。
ただ、あの、女性が本屋さんのレジに持って行くのには、ちょっと、あるかもね。
うん。
で、調子なしに、もう、撮り下ろしてるんだけど、すごい綺麗でいいから、男の人の肩だけを撮ってるんだけど。
あー。
ちょっと、実物を見たいですね、書店でね、この招展をね。
いやー、素晴らしい、ハイセンスですね、これは素晴らしいと思う。
はい、じゃあ、ぜひ、こちらも、まもなくリリースだと思います。
なので、ぜひ、えー、有名になってください。
はい。
すいません、この発売日が、え、2021年の、えー、1月15日ですね。
あ、そうなんだ。はい。
もう、15日。
15日、15日でしたね。すいません。
今の時点では僕の手元にはまだ届いてないんですよね
間もなくですね
ぜひそちらもチェックしてみてください
よろしくお願いします
またさらに収まりいいところがあれだったんですが
間もなくですね1月20日ですね
僕らの公開収録の第3回かな
1月20日夜8時からオンラインでまた公開収録をしたいと思います
今回はですね小説館ナルニアスペシャル公表の受けで第4弾
24:00
書くことについて特にイラさんフォーカスしてお話ししてくださるそうですが
一言だけいただいてもいいですか
書くことって本当に小学生でもできるんだけど
一番なんだか難しいところがあるじゃないですか
なのでその時の心構えであったり姿勢であったり
あとは書くこと自体をどんなふうに楽しんだらいいか
しんどくて続かないっていうのをどう対処すると
また次書けるようになるかっていうのあたり
をちゃんとお話しようと思います
そしてその公開収録の後には恒例のですね
参加者の皆様とだけとのオフレコのトーク
Q&Aタイムもあります
こちらぶっちゃけトークなんかもいろいろ出ると思いますので
詳しくは下にURLあると思いますので
よかったら20日の公開収録の方も参加してみてください
ということで続きは直木賞この後大予想
かなりねはっちゃけて話が出ると思いますので
よかったらこちら下にある
いやー今回本当に
難しいです
話したいこといっぱいあります
それではまた
はい

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