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2021-06-29 24:12

サン・テグジュペリ「人間の大地」第1回:郵便配達機パイロットとしてのサン・テクス。

サン・テグジュペリの名作「人間の大地」を。
第1回は、こんな話をしました。

  • 旅に出たい
  • 前読んだ時は空間の立体感だったけど、今回は時間の立体感、反転を感じたみきさん
  • 挑戦や責任感の軸で読む人もいるみたい
  • 「僕は大地が僕の腰に手を添えるのを、そして僕を支え、持ち上げ、夜の宇宙空間に運んでいくのを感じた」
  • 「◯◯は沈黙と空虚以外の何物でもないように見えるのは、それがあなたに体を許していないからだ」

みき(@miki_apreciar
のぞみ(@CobeAssocie

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書籍紹介(Amazonより)

郵便機のパイロットとして長いキャリアを持つ著者が、駆け出しの日々、勇敢な僚友たちのこと、アフリカや南米での人々との交流、自ら体験した極限状態などについて、時に臨場感豊かに、時に哲学的に語る。人間にとって大切なものは何かを鋭く問うたサン=テグジュペリ文学の大傑作。

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00:10
最近、見ていた記事で、なるほど、そうやって話すのかって思ったのは、
朗読とか音読するときに、普通に読むと、声が小さかったり、よく聞こえなかったりすると。
頭の中で、目の前に子供を10人ぐらい置いてみて、その人に話す気持ちで、やりなさいって言ってるのを見て、
そうすると、ある程度、はきはきというか、聞こえやすくなる。私は、今日、想像の10名を置いて、やってみようかなと。
すごい、今、自分も置こうかなと思ったんですけど、私の子供サンプルが少なすぎて、3人ぐらいが限界だった。
それだから、コピー&ペーストで9名までちょっと。
そうですね。そういう感じで良ければ、いくらでもできますけど。
一旦、そんな感じで、距離感をバラバラにするといいらしいですよ。
じゃあ、今日、子供を置きながらいきますか。
置きながらいきましょう。
最近は、何か忙しいですね。何なんですかね。
何か忙しい?
一番良くない忙しさですよね。何か忙しいっていう。
それ、超分かるな。何かあるな。
前やった、暇と退屈の倫理学的にはどうですか?忙しくて。
忙しくて、退屈っていう、一番ダメなやつですね。
忌避すべきと言われていたやつですね。
ただ、1個遊びを覚えて、免許取れないってずっと言ってたじゃないですか。
おっしゃってましたね。
あれ、6月にやっと取ったんですよ。
ついに。
去年の7月から教習所に通い始めて、本当に丸1年かけて取ったんですけど。
それで、初めてドライブに行ってきたんですよ。友達と。
感動した。私って本当にどこでも行けるんだっていう。
そういう感動がありましたね。
初めて自転車乗った子供の感想じゃないですか。
本当そうなんですけど、初めて自転車乗った子供なんですよ。
つまり、30にして免許を取った大人っていうのは同じです。
どこ行ってみたんですか?ドライブ、運転。
でも、とりあえず長トロ。東京からだと1時間半ぐらいで行けるので、長トロまで友達と。
埼玉の方なんですけど。
長トロ。初めて聞いたタグが長トロ。
っていう地名があるんですよ。
へー。全く知らなかった長トロ。長トロの人がいたってことでした?
03:04
でも本当、何にもないかったですよ。長トロの人がいたのかわかんないですけど。
これ長トロって読むんだ。
30に静かって書いて。
トロですね。
そうそう。川の流れとかが急なところが終わって、一旦薙ぎみたいになるところがあるじゃないですか。
それをトロバって言うらしくて、その荒川のトロバが長いから長トロっていう地名がついたんですって。
ふーん。学んでるじゃないですか。
長トロでラインくだりして帰ってきましたからね。
へー。めっちゃ楽しそう。東京都心から約2時間の自然の美しさに囲まれた観光地です。
へー。これの県立長トロ多摩与土自然公園とかに行ってきたんですか?そういうわけではない。
長トロ駅周辺を散歩して帰ってきました。
有名な川くだりとか書いてあるな。
へー。いいですね。年間300万人来るらしいですよ。
それは多分嘘だと思いますが、そんなにいなかったよ人。
長トロ?週末がえぐいんじゃないですか。
平日に行ったからかもしれないしね。
そういうこと?
でもいい体験でした。
へー。いいですね。初めてドライブが長トロ。
でもどうして卒業できたのか分からないって言われて、
運転してるときに、カーブとかトロトロしてると、
高速車迷惑だから気をつけてって言われて、
え?長トロだけでいい?ってふざけてたら高速車にクラクション鳴らされて、
ちょっと怖いなって。運転怖くなりました。
その相手の一緒にいた方は慣れてる方だったんですか?
慣れてた。慣れてる。
慣れまくってた。
慣れまくってる、うん。
なるほど。
でも行きも帰りも全部一人で運転はしたんですか?
いや、都内はダメだって言われて、禁止されて、
都内は友達に運転してもらって、高速に乗った後から。
なるほど。どっかのパッキングエリアとかサビスエリアで変わって。
変わって、そうです。
いい旅じゃないですか。
あるんですか、契約しました?シェアか。
まだやってない、やります。タイムズやろうかな。
いいじゃないですか。
どこでも行けちゃいますね。
そう、やっと叶えました。
そもそも免許取る理由が、サビが好きなのにどこにも旅に行けない。
じゃあ自分で行くしかないんだって言って、
1年本機して教習所申し込んで、本当1年かかりで取ったから感動もひとしようでした。
1年かかる人、なかなか見ないんですけど、まあまあ音探すと。
06:00
一応普通免許でキャンピングカーが運転できるので、
キャンピングカーでおぶんぶん乗り回しながら仕事とかするっていうのが理想なので、
まだコンパクトカーより大きい車に乗るんじゃないって言われてるから、
ちょっと頑張ります、練習。
ちょっと大きい車は大きい車で、楽しさと怖さがそれぞれありますからね。
今日の本は飛行機が人間に教えてくれるもの的なものだけなんですけど、
みきちゃんは自動車から何を、自動車から何を今回。
っていう話ですね。
この本もいい加減そろそろ日常を出したいなっていうか、
旅してるなみたいな気持ちから、
この本って読むと視点とか立体感があって、旅してる感じが味わえた気がするって思って選んだんですよね。
なんかもうあれですよね、これ本声が届いてるってことはタイトルに本の名前が入っていて、
どんなものなのかは一応ディスクリプションにあるという前提で話すと、
なんか日本だとサンテギジュエリーっていうのはだいたい星の王子様ですよね。
そうですね、星の王子様一択って感じですね、本当に。
サンテギジュエリー好きなんですよっていう、本当にディープな人は除いて、
だいたい星の王子様好きな人がほとんどですよね。
なんかその星の王子様って本当にピュアな、ピュアなっていうとあれですけど小説っていうか、
ファンタジーな感じじゃないですか。
この人間の大地、急に人間の土地。
あれ?どっちが?人間の土地?
人間の土地が昔のタイトルで、新しい訳で大地になった。
大地ってことか。
これの方だとサンテギジュエリーのエッセイなんですよね、これね。
なんか読んでると、こういう文体の文章、もちろん日本語なので元々は違うんでしょうけど、
そう書くんですねっていう気持ちになるんですね。
エッセイって思わなかったです。小説っぽくないですか、若干。
世界観が空飛んで、不時着して、友人が死んで、みたいな。
そういうやつなので、結構これがエッセイですって言われると、おーっていう感じは確かにするかもしれないですね。
そう、今日は振り返ってエッセイってカテゴリーになってて、フランスのエッセイ4位って書いてあって、え?エッセイなんだって思いました。
あー、なるほど。
なんかエッセイって思って読んでなかったかも、最初に読んだ時も。小説?
もともとこの、なんて言うんですか、これいいなーと思ったのも小説っぽく考えてたっていう。
09:01
そうですね、そうですね。
なんか今、ググってみると、人間の土地、小説ってレビュー書いてる人いますもんね。
あ、そうなんだ。やっぱりあまりにもドラマチックすぎるから、エッセイって思わない。
そうなんですけど、小説、小説だとしてもドラマチックですよね、この内容ね。
めちゃくちゃいいなーと思っちゃったっすね、これ読んでてね。
そうです、なんか私も数年ぶりくらいに、数年ぶりなのかな、久しぶりに読んで、だからその当初のイメージはすごい旅行したかのような立体感がある小説だったな。
視点が上からの視点と人間の視点とあって、すごく全体的だったな。
じゃあ旅行したいし、これにしようっていう感じで選んだんですけど、いざ読んでみたら、なんか全然違うっていうか、空間の立体感よりかはもうちょっと時間っていうか、内面と時間とかそういったものの立体感を感じましたね。
へー、前読んだ時は空から見下ろしてる感じが強くしたってこと?空間として見下ろしたってこと?
そうそう、本当にそう。
へー。
空から見下ろしてる感じと、その後にまた降りた人間の視点とっていう視点がすごい印象的だったんですけど、今もどっちかって言ったら人間とは何かとか、心の内省みたいなものの方がすごい印象に残ってます。
へー、なるほど。なんか面白い。時間の遠近感っていう方はどういうことなんじゃろう?
例えばそのサンテグジュペリが不備着しちゃって、3日間くらい生死を這うシーンとかあるじゃないですか、なんかあの時、3日間くらいかもしれないんですけど、私すごいしんどくて、死んじゃうかもとか思ってしんどくてなかなか読めないし、なんかジリジリジリジリ過ぎていく時間がすっごい長く感じるとか、一方でもうなんか最後の方とか、でもなんかもう人間なんて一瞬できものだみたいな、なんかなんて言ったらいいですかね。
世界の中に生きる人間っていう時間軸を悟る瞬間もあれば、もう自分の死っていうものにもうすっごい直面して向き合ったりとかするっていう、なんかそこの遠近感がすごい、自分にすっごいフォーカスした時間の流れと、すっごい引いた時間の流れと、なんかどっちも描かれてるなって思いました。
へー、なるほど。それなんか結構この人間の大地っていろんなストーリーがボコボコ入ってくるじゃないですか。
はいはい。
なんていうんですか、最初のこの初めて飛び始めて訓練生からみたいなところから、途中不時着もしちゃってとか、で最後の最後の結構メタっぽい話に帰ってくると思うんですけど、
はい。
その一個一個の話を中で動かされていく感じなんですか。それともこの1話はこんなしてるんだけど、この1話はこんな話だなみたいなことだったのか。
12:05
あ、そうですね。だからこの1話は、まさに1話ごとに全然遠近感が違って、それを通しで読むと、なんか極安って時空が歪んだような感じがするっていうか、そういう印象、読書体験がありました。
へー、なるほどね。
それこそ前半はどっちかというと、あ、そうそうこういう話だったっていう、なんかパイロットだったぞって言って、飛んだぞみたいな、結構空間の立体感あって、あ、いいねいいね、私も飛んでる感じって思いながら読んでたんですけど、
だんだん全然そういう話じゃないっていうか、人間とは何かとか、そういった砂漠の中で過ごしている時の感覚とか、他人を理解するってどういうことなんだろうみたいなことが書かれていくにつれて、
なんか、あ、そういう、もっと心とかにフォーカスした話だったんだっていうのが印象的でした。
はー、面白い読み方っすね。心にフォーカスした話か。
はい、そうですね。私はそう思いました。
へー、なるほど。私も読んでみて、どんなふうにみんな読むのかなと思ってたんですよ。
うん。
で、調べてると、なんかね、プロマネの現場から、みたいな、この本の感想みたいなのを書いてる人、
はい。
例えばどうやってこの、なんていうんですか、仕事っていうものを捉えるかっていうことを、この本の中から抽出する人、
そんなことが。
そうそう、挑戦っていうものをどう考えるかとか、そういうので読んでる人たちもいたりして、
そんな、あと、そうですね、そういうこと、ちょっと後でリンクもどこかに貼っていけるといいと思うんですけど、
なんかこの、責任を持つということみたいなことで書いてる人がいて、
うん。
なんかそれをなんか私が読んでた時の感覚、みいきさんって言うと時間の遠近感みたいなことが気になるってことだと思うんですけど、
なんか私はこう、責任感とか、なんか役割とか、なんかそういうことが通定するテーマとして、なんか本を全体読んでたなーと。
へー。
書いてなかろうとなるとなーと思いながら、なんかさらにメタメディアみたいな視点で書いてる人もいて、
なんていうんですか、飛行機に乗ったりとか、あるいは飛行機っていうものそのものが世界の見方を変えるみたいな。
うーん。
だからメディアっていうものとの触れ合い方を変える、メタメディアとしての飛行機っていうものを、ある種の道具としてなんか出していくっていう風に見てる人がいて、
なるほど、そんな見方、なるほどっすねーみたいな。
うーん。
ほんといろんな読み方あるんだなーと。
え、役割とか責任感っていうのは、どんな役割、どんな責任感?
えっと、なんかこれ三帝国地名の別の夜間飛行とかには出てくるんですけど、なんかこの時代に郵便物届けるために空飛ぶってどういうモチベーションやねっていう。
15:12
あーはいはいはい。それ本人もちょっと言ってますよね。
そうなんすよね。なんでやってんだろうみたいなこととか、なんかその中でじゃあ不時着した時にどうやってそれどうすんだっけみたいな時って、
明らかにつらいじゃないですか。なんか何がこの人たちは仕事に借り立ててるのかなーとか、山にぶつかりそうな時にもちろん死にたくないみたいな人は当然あると思うんですけど、
それでも次飛ぶわけじゃないですか。なんかすげーなーみたいなのを私は、この前に読んだ時にそういう話だったなって記憶をしてて。
うんうん。
たぶん山にガーンってなって何日も帰ってこなくてみたいな、結構序盤の話があるじゃないですか。
うん。結構あるあるな感じで不時着は出てきますよね。
そうそうそう。すぐ不時着するじゃないですか。
うん。
だから不時着したところから、
冒険は始まる。
始まるみたいな。
飛行士として。
そうそう。なんかそんな不時着のところから話すような話もあって、それでも飛ぶってのはあるほどなーみたいなことを思った経験があり、
何となく責任感みたいなやつを読んでいく中でも一つの大きなテーマでしたね。
うんうんうん。確かに友人の偽嫁のエピソードに一生咲かれてるじゃないですか。
うん。
なんか本当生死からがら生き延びてきてた彼らが、結局その後もずっと冒険に繰り出し続けてたみたいな。
うんうん。
なんかそういう話ありましたよね。彼にとってはもうそういう人生ってそういうものなんだみたいな。
うーん、そうなんですよね。エッセイなんだなー、いいなーって思うのは、なんかみきさんと私が今一緒に見てるこの小道党の中でも、
私はすげーいいなーと思った言葉がたくさんあって、みきさんもいくつかメモされてると思うんですけど、こう、ぐっと濃い、濃い文章みたいなのがたくさんあって。
ある。
それはすげーいいなーと思ってたですね。
しかもさりげなくきますよね。うわーって、突然、うわー、うわー、きた、みたいな感じがしました、読んでて。
そうなんですよね。
濃いーって。
現代の本ならすぐこう、なんていうんですか、段落の一番頭に太字でちょっと大きめのフォントで書いちゃいますみたいな。
うんうんうん。
普通の段落の真ん中にシュッって書いてある感じがして、なんかパワフルで、パワフルですよね。
みきさん、さっきの時間の遠近感っていうものと関わりがあってもなくてもいいんですけど、どうですか、ぐっときた瞬間、ぐっときたワードで言うとどんなものか。
でも、例えば最初の方でいいな、一週目ぐらいで結構ハイライトしたのを覚えてるのが、空間の立体感の方なんですけど、僕は大地が僕の腰に手を添えるのを、そして僕を支え、持ち上げ、夜の宇宙空間に飛んでいくのを感じたっていうのが。
18:06
はー、はいはいはいはい。
なんかすっごく。
すごい表面だよな。
なんかすごいわかるんですよね。
誰かに支えられて飛んでってるような感覚で、私とは違う、今ここじゃないどこかに行けてるっていう感覚がすごい伝わってくるっていうのが、すごい夜で真っ暗でどこにでも行けるっていう感覚があるようなこの感じがすっごいいいなって思ったんですよね。
夜、しかも当時のこの不安定な飛行機で空を飛んでるっていう状態をこう表現するんですもんね。
大地が僕の腰に手を添えるのを、そして僕を支え、持ち上げ、宇宙空間に運んでいく。
飛行機に乗ってるけど大地に支えられてるっていう感覚なんですね。
うん、もう今だったらなんかもう、なんていうんですか、そのエンジンのバーンっていうので進んでますみたいな感じじゃないですか。
はいはい。
当時の飛行機ね、風を受けみたいな感じなんでしょうね、本当にね。
あーそっか。
そうですね、あとは、でもちょいちょい、なんかここだけ読んでもって感じですけど。
そういえば砂漠で過ごした3年間が僕に孤独の味を教えたのだ。
砂漠では自分の若さが無機質な風景の中で擦り切っていくのを恐れはしない。
逆に自分から遠く離れたところで世界全体が年老いていくように感じるのだ。
木々は果実を実らせ、大地には麦が育った。
女たちは美しい、だが季節は流れる。っていうこの一文とかも。
結構目の前のことを一生懸命になってたら、1年が過ぎることとか1ヶ月が過ぎることとかに焦りを覚えながら、
ちゃんとしなきゃ、ちゃんとしなきゃっていうようなのと全く逆っていうか。
だって世界が勝手に年老いていくように感じる、自分から遠く離れたところで。
どういうこと?
これはかなり時間が遠いっていうか。
でも確かに自分がどうこうしようと勝手に世界って時間経っていくしなぁとか思ったりもしつつ。
はい。
なんかすごく引いた時間の感じを感じましたね。
砂漠で過ごした3年間が僕に孤独の味を教えたのだっていうのはなんか。
そもそも砂漠で3年間ってのはそもそも半端ないですけどね。
まあそうですね。
自分の若さが木質な風景の中ですり減っていくのを恐れはしないと。
すごく砂漠っていうのが象徴的な何かなんでしょうね。
文章の中でも砂漠っていうシーンってよく出てくるじゃないですか。
21:00
特に後半の方はタイトルにもなってますし。
はい。
山、砂漠とか飛行機でしかなかなか行き着くことのできない場所だったりすると思うんですよね。
当時の多分フランスの人たちからすると。
確かに。
そうなった時に一つのこの見えてくる空間の立体感っていうのは
西田さんが最初に言ってた立体感っていうのは本当にそういうことなんでしょうね。
砂漠っていうものをありありと経験してきたさんてぐじめりのエッセイっていう。
でもそこで例えば孤独の味を教えたのだと、
なんかそれってちょっと寂しい感じがすると思うんですけど、
この文章からは全然寂しい感じがしないっていうか、
むしろ豊かな感じがするというか、
逆に世界全体が年老いていくように感じるみたいなこととかを
なんか気づいてるその本人がすっごい豊かな感じがするというか、
なんか単純な空間の立体感だけじゃない、
反転する感じ、価値観がすごい私には面白かったです。
反転する感じが私は結構あったんですよね。
時間とにかくが。
反転。
これとかまさにもう逆にって書いてるし、
なんかずっと自分とか人の時間で読んでるって思ったら、
突然世界が勝手に老いていくだけなんでって言われるっていうか、
私この砂漠周りでめちゃくちゃいいなと思ったのが、
一見したところ砂漠は沈黙と空虚以外の何者でもないが、
それは砂漠が行きずりの男に体を許したりしないからだっていうのは、
めっちゃかっこいいねサンペクション。
フランス人じゃんって。
かっこいい。
多分砂漠っていうのは本当は実りがあって豊かな、
そんな外から見て何もないなって思うところじゃないんだけど、
そう見えるのは砂漠っていうのがあなたに心と体を許してないからですっていうのは、
サンテクス、ジュペリーみたいな。
確かに。
いろんなことにある気がするですね。
まるまるが沈黙と空虚以外の何者でもないように見えるのは、
あなたに体と心を許してないからです。
そうなんでしょうね。
これが書けるのもサンテクジュペリーが許された感覚があったかもしれない。
どっかでこういうことかって。
許された感覚ね。
飛行機っていうものが運んでってくれたことと、
ある種不時着をしなきゃいけないとか、
そういうことがあるからってことなんですよね。
砂漠は一つの大きなテーマだなと思いながら楽しくそこを埋めましたね。
24:12

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