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2024-12-08 18:28

#109_「インテリ悪口界のスター」を講師に招いた研修会

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研修会運営の悲喜交々。

授業で活かせそうなことも。

 

▼追伸:話しそびれた、Spotifyまとめ2024

トップポッドキャスト もちろんランクイン

#高校 #国語 #教員 #ゆる言語学ラジオ

 

 

00:00
どうもお疲れ様です、いかです。この番組では、高校の国語科教諭をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
突然ですが、質問です。
新しく、ポッドキャスト番組のプロデュースをすることになりました。まずはオーディションです。どちらのポッドキャスターを合格にしますか?
A、教養が身につきそうな内容を順序立てて話し続けてくれる。
B、知識も話しているけれど下ネタなど下世話な話も多い。
さあ、どっちですかね。
はい、大体の人はね、Aがいいんちゃうかなと思うでしょう。
でも、昨日聞いた研修の内容を踏まえると、合格にすべきはB、知識も話しているけれど下ネタなど下世話な話も多い、になります。
ということで、昨日のね、研修の話を今日はしていきたいなと。
昨日、研修といっても私は運営側でした。
1年に2回、街頭地区5、60校ぐらいの学校の国語の先生向けに研修を開くことになっていて、
私はその事務局を担当しているんですね。
講師の先生と連絡を取ったり、後は当日バタバタね、動き回ったりしてます。
昨日の研修会で講演をしていただいた方、一体誰だと思いますか?
ヒントはね、冒頭の質問です。
知識も話しているけれど、下世話な話も多いし、
そういうポッドキャスト番組、YouTubeチャンネルを運営、そして出演されている人で、
主に聞き手を務められている方ですね。
思い当たる人ももしかしたらいるかもしれないですね。
昨日の講師は、ゆる言語学ラジオの堀本健さんでした。
堀本さんですよ。
高校の先生に教育のことについて偉そうに言えることはありませんけど、
YouTuberとして、ポッドキャスターとして、
どういう風な考えでコンテンツを作っているかということはお話しできますよということでね。
1時間程度の講演、さらに30分程度の質疑応答というね、
贅沢な90分間を過ごしてきました。
03:02
その講演の様子は、
昨日、録音とかはダメだよってなっているというか、
こちらがダメですよと言っていたもので、
すべて話すことはできないんですけれども、
話せる範囲で、私が残しておきたいなと思うようなことを残しておきたいと思います。
これはですね、堀本さんが番組内でもあるいは
どんぐりFMでゲストとして出演された時にも言われてたと思うんですけれど、
下ネタをやめないっていうのを大事にされているみたいですね。
こうやって引きのあるワードを使って、
それどういうことって思わせるっていうのが、
やっぱり堀本さん上手なわけですが、
要はね、難しい知識、お堅い内容を、
ただとうとうと語っているだけじゃ、
面白いそのコンテンツをずっと見続けるということにはならない。
堅いものには柔らかいものを組み合わせるべきだ、
という考え方を大事にされているそうなんですね。
例えば、ゆる言語学ラジオではよく、
大学の教授をゲストに迎えて、
かなり難度の高い内容を扱うことがありますよね。
で、その難しい話に対して、
ただ、へー、そうなんですねと聞いているだけでは、
リスナーは聞くのやめちゃう、離れていってしまうみたいなんですね。
そこで堀本さんはその中で、
ポップな例えを持ってきたり、
ダジャレを中は無理やり突っ込んでみたりしているそうなんです。
考えてみれば、ゆる言語学ラジオという番組のネーミングも、
言語学という一見とつきにくそうな、
硬いものに対して、
ゆるっていう最短距離で柔らかさを、
最短距離で柔らかさを表現する言葉を組み合わせているわけなんで、
まさにその思考の現れだなというふうに思いました。
だから冒頭の質問、
ポッドキャスト番組のオーディションするときに、
どっちを合格にするか。
AとBとね。
で、堀本流を採用するのであれば、
Bを選ぶと。
知識も話しているけれど、
下ネタなど下世話の話も多い方を選べばいいわけですね。
一応補足しておきますと、
この研修会の最後に、
管理職の先生から謝辞があるわけなんですが、
さすが管理職の先生ですよね。
06:01
最後にちゃんとね、
先生方、授業では下ネタは言わないようにお願いしますねと言ってね、
笑いを取っていらっしゃいました。
ということでね、
この固いものには柔らかいものを論。
我々教員にも思い当たるところはあるのかなと思います。
生徒に身近なたとえを用いて説明したり、
あとは扱っている内容に付随する雑談を挟んだり、
生徒をこちら側に引き込む工夫として、
交渉の話の間に下世話とも言えるような、
下世話って言っちゃうとあれなんですけど、
身近なものを取り入れてるんじゃないかなと思います。
さてさらにですね、
これも共通してとても重要だなって思った話がありました。
それが導入ですね。
堀本さんは導入が9割って言ってました。
例えば不平等条約について話すとして、
今日は不平等条約について話します、
という始め方をするのはNGだと。
こういうポートキャスト番組、
YouTube番組って結構たくさんあると思うんですけど、
ゆる言語学ラジオ並みにリスナー、
チャンネル登録者数を増やすんだったら、
これではダメみたいですね。
堀本さんなら、
ソース焼きそばができたきっかけって、
実は不平等条約なの知ってましたか?
っていう風になるんですって。
ソース焼きそばと不平等条約、
何の関係があるねん、
っていう風につい疑問に思っちゃいますよね。
こういう魅力的な謎を導入に持ってくることが大事だということでした。
普通に語ろうとすると、
曲で言うサビみたいな一番美味しいところ、
魅力的な部分っていうのを、
最後の方に持ってきちゃうんですよね。
それをあえて最初に持ってくると。
これによって喋ることが薄まっちゃったり、
説明を付け足したりしないといけなくなってしまうんだけれど、
そういうところを捨ててでも、
構成の工夫、導入の工夫っていうところにフォーカスしたいということでした。
これもやはり授業作りでは必須ですよね。
我々教員も、教材自体の研究もさることながら、
それをどのように授業に落とし込むか、
展開構成について考えることにすごく苦労するというか、
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うんと考えてしまうわけですね。
中でも導入は非常に重要。
例えば、この番組の中で、
この番組って私の番組の中で話していた、
ビブリオバトルの授業あるじゃないですか。
あれも身につけさせたい力は、
構成を工夫してあるいは聞き手を意識して話すということなんですが、
その単元の名前は、
もしも仕上書店の店主になったらなんですね。
設定としては、仕上書店でイベントを開くことになりました。
そのイベントはビブリオバトルです。
あなたはそこで本を売っている店主で、
ビブリオバトルに参加して読んでほしいなと思う本を紹介します。
こういう設定にしたわけなんですよね。
その中で聞く人が読んでみたいと思えるような話し方ってどんな感じなんだろうなと、
どういう構成にすればいいんだろう、
どういう態度がいいんだろうっていうのを学んでいくわけなんですよね。
あとはもう少し身近な高校の教材で言うと、
三月記ってあるじゃないですか。
主人公の里長が虎になる話。
この三月記をやる時だって、
老生の里長は白額才営、店舗の末年は若くしてなお古房につらね。
ついで高難易に補せられたが、
政見会自ら頼むところスコプル厚く、
千里を天鶴を潔やしとしなかった。
から入っちゃったら、生徒は寝ちゃうか早退するかですよね。
そうじゃなくて、
例えばよく用いられますけど、
あなたはある日目が覚めたら違う動物になっていました。
それはどの動物ですか?
なんでその動物になってたと思いますか?
こういうちょっと考えたくなっちゃうような問いから始めて、
クラス全体でひとしきり盛り上がったところから、
本なら今から諸説読んでいくんやけど、
この話ではな、
主人公が虎になってもてん、
これなんでやろな、
っていう風に入っていくっていう感じですよね。
こういうとっつきにくい教材であればあるほど、
その世界に入り込みやすくする導入部分っていうのは、
やっぱ大事になってきますよね。
ということで、今回のエピソードは、
ボソボソ淡々と喋るといういつものスタイルではなく、
少しばかり導入を工夫してみましたね。
何でも試してみると。
さてさて、他にもいろいろと面白おかしく、
いつもイヤホンから流れてくる堀本さんの声と、
12:00
雰囲気のままにご講演をいただきまして、
参加者の質問にも丁寧に答えていただいて、
とても充実した研修会になりましたね。
参加者もね、いつもの2倍くらいいて、
アンケートを取ったところによると、
幅広い年齢の方に好評をいただきましたね。
私もサポーターコミュニティに入ってるくらいのファンですから、
この研修会が実現するっていうのは本当に嬉しかったですね。
最後に運営だったんで私は。
だからその裏話的なところも、
少し話しておきましょうかね。話せる範囲で。
ゆる言語ワークラジオは、
やっぱり私を含めて国語の先生からの人気かなり高いんですよ。
昨年度から講師の案として、
ゆる言語ワークラジオの人来てほしいっていうのはね、
上がっていたんですね。
で私としては、
まあ来てくれたらええやろうけど、
2人ともめっちゃ忙しいし、
水野さん会社員やし絶対無理やでっていう風な感じで、
思ってたんですよね。
で昨日、昨日じゃないわ。
去年、去年ね、
管理職の先生が、
メールかなんかでオファーをかけたらしいんですけど、
それは叶わなかったらしいんですね。
で今年度に入っても、
やっぱり諦めがつかなかったようで、
で校長先生から、
先生って有料でなんか入ってるんでしょう?と。
ちょっとつついてみてくださいみたいな感じで、
お願いをされたんですね。
私、まあ有料のサポーターコミュニティに入っていて、
でそのディスコードで、
その中の人とやりとりもできるんですよね。
まあせやかて校長と。
まあ平地張りのせやかてをね、
ぐっとこらえて、
まあなんとかね、
いろいろと半年前ぐらいからやりとりを重ねてね、
ついに昨日に至りました。
先ほど言いそびれてたんですけど、
堀本さんにはね、
オンラインで出院をしていただきました。
で、この私が事務局をしている組織の中での研修は、
基本的には現地の会場に来てもらって、
参加してもらうっていう形だったんですね。
だけど今回堀本さんがオンラインで参加っていうこともあって、
リアル会場だけじゃなくて、
15:00
オンライン会場も用意しようということになったんですよ。
こういうのをハイブリッド形式って呼ぶみたいですね。
でまあ、
ハイブリッドでやろうよみたいな。
参加者の人もオンラインでも参加できるようにしようよみたいな感じで、
会議でね、
漢字の皆さんも、
いいやん、いいやん、みたいになったんですけど、
せやかて漢字の皆さんですよ。
また私の中の平時登場ですよ。
ハイブリッドってね、
ちゃんとやろうとしたら、
例えば羽織らないようにとか、
マイクとかオーディオインターフェースとか、
それに付随するケーブルとか、
まあいろいろいるんちゃいますもんと。
私、一応経営音楽部の顧問をしているし、
あとはポッドキャストで、
いろんなパーソナリティの方の機材関連の話とかも、
ちょこちょこ聞いているし、
ちょっとだけ、
そういうイメージができてしまうわけですよね。
でもまあ分かんないこともたくさんあるんで、
いろんなサイトとかノートとかで調べたりするんですけど、
調べれば調べるほど、
いやこれ無理でしょっていう感じだったんです。
当日失敗もできないしね。
まあでも、
いろいろとできるだけ簡素化して、
質を追求するっていうよりは、
まずハイブリッドでやりきるっていうところに重点を置いて、
あとは機材に強い先生の力も借りながら、
なんとかねうまくいきましたね。
会場で使うマイクを一本化して、
質疑応答の時には、
質問する人に前の方に来てもらって、
司会者用のマイクのところまで来てもらうっていうね、
ちょっと変な形にはなりましたけれど、
スイッチャーもないしね、
羽織らないようにするには、
これが一番確実だろうということになりましてね。
結果的には音声トラブルも特になく進みましたね。
いやーね、高校生ぐらいの時は、
教員ってただ授業やるだけでしょっていうふうに思っていたんですけどね。
10年後にはこんなことまでするようになってるなんてね、
びっくりですよ。
でもね、今回やったことで目についた諸々のスキルは、
これからも活かせそうなんで、
やってよかったですね。
いい経験になりました。
ということで、今回はゆる言語学ラジオ堀本さんを講師に迎えた
講演会、研修会の話をしてきました。
クリエイターとしての堀本さんの思考法について、
先ほど紹介した以外のこともね、
18:01
実はたくさんお話ししていただきました。
皆さんのこういうポッドキャストの番組だとついつい聞いてしまうな、
あるいは自分が番組を制作する側の方は、
ここは外せないポイントだみたいなことがあれば、
ぜひ教えてください。
では今日はこれで終わります。
ありがとうございました。
18:28

このエピソードに言及しているエピソード

コメント

ゆる学徒ハウスコミュニティにいるらしい中学生の方はどういう思いで下ネタ多めのエピソードを聞いているのかはときどき気になります。

やっぱりクリエイターの人は果敢に攻めてますね!でも教育現場では果敢に攻めすぎるとSTOPがかかりますしね(汗 難しいところです(汗

そうなんですよねえ笑 参考になるのは「攻め」という戦略そのものというより、その前提にある「振り向かせ、興味を持たせつづける。そこをめっちゃ大事にする」という目標の部分なのかもしれませんね。

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