競馬と会話の複雑性
生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれをゆるっとお届けします。
【佐藤】くしゃー!
【佐藤】何やねん、急に。
【佐藤】1600、芝の右回り、中山得意な金カメのクロスやから、いけるかなーと思って3連単の紐に入れたら…
【佐藤】確かに来た。一着に来たけど、結局軸が来なくて取り紙やったわ。
【佐藤】何言ってんの?全くわからんかった。一着しかわからんかったんやけど、取り紙やった?
【佐藤】そうやろ。何言ってんかわからんかったよ。
【佐藤】何もわからんかった。日本語?
【佐藤】私、今、日本語喋ったんですよ。
- 全然分からないです。何も分からない。
- 結構、分かる人は、「おいおい、金カメのクロスって古いなぁ。」とか。
- ごめん、分からない。
- 何かがうまくいかなかったってことしか分からなかった。
- それってさ、言葉じゃなくてニュアンス。
- ニュアンス、ニュアンス。
- そうでしょ。私たち今さ、日本語喋り合ったはずやのに。
- 日本語やったんや。さっきのやつって。
- あ、そうそう。一応何言ったやろうって気になる方もいらっしゃるかと思うので。
- 気になる。
- 言いますと、1600、芝周り、右って最初に申し上げたんですけれども、
- あれは、まあ基本的に今、競馬の話したんですよ。
- うーん、なんか一着って言うか、それで敢えて言うなら競馬かなぐらいの。
- それ以外、何も分からへんかったけどな。
- ですよね。いやでも私も正直言ってそんなに競馬詳しくなくて。
- いや詳しいやろ。
- 実は、実はっていうのもおかしいんですけど、結婚してて、
- 配偶者の方がすごく競馬が好きで、よく一緒に見に行ったり、実はサトゥーと3人で。
- 行ったね。楽しかったね。
- そん時もサトゥーに私と配偶者の方が話してるので、
- え、今何て言った?みたいな。
- 全然分かんなかった、その会話がね、競馬に関してだけは。
- 友が張っててちょっとどうか、口向きが悪いとか、いろいろね。
- 言ってたね、でも分からなかった。
- そう言ってたんですけど、え、友って何?みたいな。
- あ、ちょっと桃のとこの筋肉のことで、みたいなのを言って、
- あ、そうかそうかって、私その時思ったんです。
- その時にこれ実は作文者のを今読んだんですよね。
- 母国語でもやっぱり全然知らん文やって、結局何言ってるか分からない。
- 本当に分からなかった。
- 当たり前の話、当たり前っちゃ当たり前の話なんですけど、
- その時にこう改めてね、あ、そうやなーと思って。
- あの競馬見る人やったら、なんか、あ、うんそうそうそう、
- いやーそうやったら残念やったねーぐらいで、終わるようなちょっと作文をしてみたんです。
- 一応残念だったという結果は当てたんや。
- さすがですよ。
- 日本語能力それは。
- 日本語かなー。文脈。
- 何て言ってたのさっきの。
- えっとね、結局意味としては、キングカメハメハっていう、すごい有名なシュボバ。
- 何バ?
- シュボバ。
- シュボバ。あ、種の馬。
- 種馬。種オス馬って書いてシュボバって読むんだけど。
- へー。
- 種馬がいて、
- え、ボ?
- あ、オスって読む。
- ボがオスってボって読むんやね。
- あ、そうそう。牛へんの土って書くとボって読む。
- へー。
- へー。
- で、ボバっていうね、オス馬のこと。
- へー、そこからもうあれよ。
- あ、そうやろ。そうやろ。
- 分からへん。
- そうやと思う。で、有名なキングカメハメハっていう種馬がおって、それの略称がキンカメ。
- だってさ、ディープインパクトのって言ったら、
- だったら分かる分かる。競馬の話で分かる。
- そう、あの、さっと言うもん競馬って分かっちゃうやん。
- うん。
- だからここは一家を案じたわけよ。
- うん、なるほどね。キンカメやったら分からへんもんな。
- 分からへんもんな。
- だってそれこそさ、昆虫学者は七星キンカメとかさ、
- うん。
- カメムシの略称で言ったりするわけ。
- うん。
- キンカメムシっていうのも。
- あ、もう分からへん。もうまた違う文脈やん、それ。
- もう分からへん、分からへん。
- いや、だから文脈によるんだよ。だからキンカメって言った時に、昆虫学者はキンカメムシやし、競馬好きの人はキングカメハメハなのよ。
- うんうん。
- で、まあ今は競馬の話してた。
- だからキングカメハメハってことね。
- そう。で、クロスって言ったら。
- もう分からへん。
- 分からんやろ。
- クロスっていうのは。
- 何かがクロスするの?
- あ、そうそう。血統的に五代前までに、
- ああ。
- あの、ドイツの祖先が重複してる。
- 例えば、おじいちゃんが両方にいるとか。
- 遠い親戚みたいなこと?
- そうそう。遠い親戚同士が交配してる。つまり、血が濃いっていうこと。
- ああ、そういうことか。
- そう。悪いことももちろんあるけど、競馬とかそういう世界やと、いいことも結構あったりするね。
- そうか。なんか優秀な。
- 尖りすぎちゃってそう。足が速いっていう特性が逆に磨かれるっていう場合もあるよね。
- だからクロスっていうのは結構重要な言葉。
- 血が濃いよ、みたいな。
- それがさっき言ったキングカメのクロスね。
- うんうん。
- で、血統によって得意なコースって違うのよ。
ダートって言って土っぽいようなコースが得意なやつもいれば、
シバの短距離じゃないとちょっと無理みたいな血統がいたりとか。
で、それを一応踏まえて、ちょっと競馬好きな人にはもしかしたら怒られちゃうかもしれないんですけど、
キングカメのクロスはまあ、シバマイル、シバコースの1600ぐらいかなと、
私は勝手に思ったの。知らないよ。
- 向いてるのはそんな感じかなって?
- そうそう。と思って予想しましたっていうのが前半の意味。
- わからへん。
- でしょ?でしょでしょ?
- なるほど。
- と思って予想して、三連単。
これは競馬の馬券の買い方の話。
3等選んで、1着2着3着順番に選んだ通りに来るっていうのが三連単。
で、3等同じく選ぶけど、
1着2着3着どれでもその組み合わせで来ればいいっていうのが三連卜。
- だからABCっていう馬がいて、
1A、2B、3EがCって全部予想するのが三連単ってことな?
- CBAでもACBでも何でもいいのが三連卜。
- 卜っていうねんな。
- そうそうそう。
- おかしい。
- そう。それで馬券のその種類で買いました。
って言ったのが前半のところ。
で、軸っていうのはその三連単っていうのはさ、結局3等選ばなあかんやん。
その中で3等全部バランバランに買ったらさ、結構その組み合わせ数が多くなっちゃう。
でも自分はいやこいつやって思ってる馬がいたらさ、そこは固定したいやん。
それを軸っていうね。固定する。
逆にその、いやこれって来るかないや、でもこんかもとか思って何等も入れたいのもさ、いるやん。
そういうのは三連単の一番最後の3番のところに、
1番も2番も5番も7番もいいなって思うと、それをバーっといっぱい入れるの。
そしたらさ、2番もある程度固定してるのとしたら、そんなに組み合わせの数増えないやん。
- え、そういう買い方ができるってこと?
- できるの、そうそう。それを一番最後のこれかなどうかなって思いながら、
1番3番7番みたいなのを紐っていうね。
- 紐づけるみたいな意味か。
- そのイメージ。だからここに軸があって、紐がバーっていっぱいできる。
イメージは言われたらしやすいんだけど、突然言われると。
- 分かるね。
- なんでなんか紐で入れてたけど、結局一着に軸は入ったけど紐が来なくて。
- じゃあ1位2位は当たったけど、3位が予想した複数の馬じゃない馬になっちゃった。
- だから取り紙でした。取り紙っていうのは、いっぱい組み合わせの馬券を買うやん。
そんな予想でさ、紐をたくさん入れてるから、組み合わせがたくさんいるじゃん。
それで何個かは当たっちゃうのよ、組み合わせのうちの。
ABCが来て、ABDEFGHZみたいに勝てたとしてさ、でもそのうちのABCしか当たらんかったらさ、
なんかABDからABZまで勝った額はさ、結局無駄になっちゃうやん。
でそれと、ABCの当たり馬券で当てた額が釣り合うぐらいになっちゃう。
だから得が出てない状態のことを取り紙っていう。
- なるほどね、トントンみたいなことか。
そうそう、トントンみたいな。だから和訳すると、1位2位はこれって固定して決めて、
で3位以下を何種類かで買ってやってみたけど、実際はそれがトントンになるぐらいだった。
だから当たってる馬券もあったけど、外れてる馬券がすごく多いから、結局トントンぐらいやったわっていう意味。
分からへん。もう一回繋げて言ってもらっていい?改めて競馬語講座みたいな感じでさ。
ちょっと最初、原稿通り読めなくてアレンジしてる可能性あるから違ったらごめんね。
でも大体同じようなことで言うね。
1604番右、得意な金カメのクロスでいけるかなと思って、三連覆の軸にして見事一着入ったけど紐が来なくて結局取り紙でしたわ。
ようやくわかった。言った意味がわかった。
言語と専門用語の壁
でも今までの長い丁寧な解説が上での。
10分も解説してる。
だからさ、日本語のさ、ちょっとした言葉一つでもさ、こんだけ言わないとわからへんわけやろ。
私今、競馬の話をしたかったんじゃない?
言語についての話だったんですよね。
言語について、ちょっと飲みながらね、この収録前に話してたんですよ。
それで私が話してたことのまとめというかダイジェストとして言うと、外国語、例えば英語とかね。
かじってて、日常会話レベルですっていう人いるじゃないですか。
私も含めてそういう風に言ってたけどね。
日常会話というものと、専門用語とか政治とか経済とか、そういう難しい単語が多い会話のレベルって、
専門的な方が難易度高いっていう風に設定しちゃうよね。
でも実は全然そうじゃないっていう話がしたくて、金カメクロスの話を突然始めたんですよ。
互いにこの違和感というか、行き違いに気づいたのが、私が英語とかこれまでちょっと甘えすぎてたから、
発音もちゃんとやっぱりできるようにならんとよくないなって言ったら、
それがちょっとやっぱり通じなくて、どういうこと?ってなって深まっていった会話なんですよね。
で、それの会話の変遷をちょっとたどると、私、生物学者で結構学会とか海外の学会とか行ったりして、
それで困ることっていうのはそんなにないんですよね。正直言って。
で、何がでも困るかっていうと、学会で発表質疑応答が終わって、
国内であればリラックスの場であるはずの懇親会。懇親会が本当に困るんですよ。
何でかっていうと、本当に何言い出すかわかんないんですよ。ネイティブの方たちって。
私たちもそんな気の抜いた会話って、ポッドキャストもそうだと思うんですけど、
別に今日は絶対会面の話するぞとか、思う甲斐があったとしても脱線するじゃないですか。
相手の質問もどんどん脱線していくし。
さっき言ってた話で、わかりやすいなと思ったんですけど、
言語と日常会話の難しさ
サザンオールスターズの白い恋人たちっていう歌のカバーをちょっと聞いてて、
その時に北海道の名歌であるじゃないですか、白い恋人。
その白い恋人って北海道のあれ?っていう風に聞いて、
ちゃうちゃうちゃうみたいなそういう流れがあったんですよ。
でもそれを理解する時に、まず白い恋人っていう北海道の名歌も知ってなあかんし、
サザンのことも知ってなあかん、その曲も知ってなあかんしっていう。
で、あれ平井けんさんがカバーしてたやつ。
で、だから平井けんさんも知ってなあかんしっていう。
平井けんの裏声がどうのかみたいな話はしてたけど、
でもそれも平井けんさんのキャラクターとか、音楽を知ってないと言えないことやから。
あれをネイティブ同士でやられたら済むなと思って。
そりゃそうやんな。
なんていうのかな?
言語をあんまり話す機会がないものとしては、
そういう生物学の難しい会話とか、そっちの方がめっちゃハードル高くて、
This is a painみたいな。
少ない単語で会話が成り立つ方がハードルが低いって思いがちなんやけど。
多分だから多くの人が言い間違えてる言い方としては、
結構語学検定の資格の言い方とかやと正しく言ってて、
それをどう言ってるかっていうと、
飲食店などで困らず対応できるレベル。
多分それが日常会話って言い間違えてるんやと思う。
飲食店などで困らないレベルっていうのってハードルが低いって意味でいい?
ハードルが低い。
100円とかこれを2本くださいとかそういうことやね。
Two plates for cheese sandwichesみたいな、そういうの。
想定される質問も返す言葉も決まってるだろうなってことやね。
確かにそうかもしれないね。
それって日常会話じゃ全然なくて。
だから言語って本当に日常会話が一番難しいよねっていう話をさっきしてて、
言語の文化背景
これはおもろいから収録しようかって言って今してる。
さっき言ってたことで、最初わからなかったのが、
アラビア語だったら日常会話が甘えられるけど、
英語だとちゃんときれいな発音をせなあかんって言ってた話が、
私なんか最初わかんなくて、
例えば私は結構タイが好きで、タイ語に結構興味があるんですけど、
タイ語だといろんな国でめちゃめちゃ喋られてるってわけじゃないじゃないですか。
だからタイ語の人に対して理解してる度合いが深くないと難しい、
会話が難しいイメージがあって、
逆に英語やといろんな人が喋ってるから、
なんとなくな感じでも察してくれるやろみたいな逆の考えがあったんですけど、
でもそれって逆で、
自分がやっぱり英語の、
例えばインド人が喋るRの強めな英語とか、
いろんな多分方言みたいな鉛がある中、
それを全部聞き取って、
そういう意味っていうのを自分ができるかって言うと、
やっぱり全然できなくて、
イギリス英語かアメリカ英語で私たちはやっぱり教育を受けてて、
それだとわからんとか言いながらも、
やっぱり聞きやすいし、理解しやすいんですよね。
だからそこに近づけて言ってあげるっていうのは、
英語がアメリカ方言、イギリス方言を超えて、
世界の公用語になってしまっている現状っていうのは、
それの良し悪しは今置いておくとして、
現状として今そうだから、
そうなると相手にとってわかりやすい言葉を話すっていう、
言ってみれば当たり前のことだなって気づいたんですよ。
すごいそれも自分も傲慢な気づき方で、
インドの方とお話ししている時に、
I'm wonderingみたいな。
言い張るよね。
言い張って、なんでインドの名前がきついって思って、
で、同じこと自分が発言した時に、
I'm wonderingとか言うんですよ。
そんなんわかりにくいに決まってるじゃないですか。
同じわかりにくさを与えてるに決まってるじゃないですか。
そこになんで思い足らんかったんだろうと思って。
だからそれをI'm wonderingでも、
I'm wonderingでも、
アメリカ人イギリス人はわかるんですよ。
それは毎日毎日使ってて、
イメージもどんどん接してるから。
でもそうじゃないんですよ。
大抵の英語話者っていうのは。
だからそれを相手に甘えて、
わかってねってしてたのは、
どれだけやっぱり傲慢だし、
他の日本語圏以外に英語話者がいないみたいな、
That's a new worldみたいな恥ずかしい戦後の、
名詞や。
本当、戦後どころか。
名詞の価値観がまだ自分の中に、
息づいてるある意味証であったのかなと思って、
すごい嫌な気持ちになったんですよ。
なるほどね。
だから共通の話者が少ない言語よりも、
共通の話者が多い方が、
ネイティブいわゆるネイティブの発音に近づけてあげた方が、
なんか親切なんだなっていうことが、
一瞬それでわかんなかったんやけど、
その話を聞くと、
ああ、確かにそうやなって思う。
いや、でも私も全然そんな思わなくて、
そもそも結構発音とかないがしろにする側の人間だったし、
その付けで今も全然なんかできないんですけど、
でも、あ、そうだなと思って、
そもそもなんか私たちSHの音とSSの音って、
違いわかんないじゃないですか。
RとLも全然難しいよね。
でもそれの違いが完全にわかってる母語で、
英語喋ってる人もいるじゃない。
そうなるとそれを分けてあげんかったらさ、
その人って私らの倍、2倍、2倍、3倍混乱しちゃうじゃない。
それってすっごい不親切で、
同じように私らわからんねーから、
お前らも文脈で組めよっていうのは、
ちょっとやっぱり思いやりが普通にないなって思ってさ。
で、ちゃんとやらなあかんなーっていう罪悪感を抱えながら、
別にそこは解決しないままアラビア語に。
もちろん英語だからとかっていうだけじゃなくて、
アラビア語だって日本特有な音っていうものを、
アラビア語を喋る方が全部理解してるわけが基本当たり前じゃないから、
それをちゃんと前提として、
経験から得た教訓
やっぱり綺麗な発音をなるべくするっていうのはもちろん大事ではあるよね。
そうなんだよね。そう俺は思った。
なんか子供っていうか中学生、高校生の頃、
英語を学校で習ってた頃って、
ちょっとなんか発音なんて恥ずかしいじゃないけどさ、
別に読み書きできたらいいやんって思ってたりしたんですけど、
やっぱ使う段になって、
はぁーって毛が開けたというか、
あかんわこれ、困るわ相手の人って思った。
そんなにも誠実に捉えられてたかはちょっとわからないけれども、
タイに行った時に思わぬことで困ったんですよ。
タイ語が全然わからなかったんで、
でも観光地とか重要なところだと英語がなんとなく通じるっていう情報、
前情報があったから、
だから自分の自然の感覚では、
タイ語がわかんなくて困るだろうなって。
あとは英語をお相手の方がそんなにしゃべらない方だったりしたら、
コミュニケーションが大変かもなっていう、
そういう想定で行ったんですけど、
タイの言葉の上での英語っていうものと、
日本語の上での英語っていうものが全然違った。
ナマリ、日本ナマリ。
その中でアメリカ英語、イギリス英語みたいなのがあって。
だからタイ語で困るんじゃなくて、
英語でとりあえず困るって。
そうなんだよ、それが多いんだよ。
だからすごい具体的な例が1個あるんですけど、
台湾っていうか東南アジアとかインドネシアとかだったと思うんですけど、
バンのUber Eatsみたいなグラブっていうアプリがあるんですけど、
要するに宅配いろんなところしてくれる。便利なんですよね。
言葉喋らなくても英語でなんとなく行けるんやけど、
でもね、完全に私が悪いんやけど、
届けてくれるピン、地図にピンを刺すような、
それの場所多分若干ずれてたみたいで、
それでおっちゃんが届けてくれてんやけど、
ピンがずれてたから場所がわからへんくて困ってたんですね。
電話かかってきてしまって、どうしようみたいな。
でも英語でやり取りしたんですね。
だけどおっちゃんがずっとセキュリティ、セキュリティって言ってるように聞こえるんよね。
セキュリティってさ。
どこって感じやねん。
言い分からへんやんか、その文脈やと。
え、なんかセキュリティ引っかかるのかしらって。
何回何か喋ろうとしてもお互いに通じ合えないから、
申し訳ないけどちょっとチャットで英語でやり取りさせてくれって言って、
一応なんとかアドレスを記入したりしてね、
なんとか届けていただけたんですけど、
結局後々そのタイ語の特徴を知ってからわかったんですけど、
CHの発音、英語で言うCHの発音をタイの言葉の上で言うと、
CHって発音に近くなるんですね。
だから多分やけど、そのおっちゃんはCHECK YOUR PIN。
あー、なるほどね。
地図上のピンをちょっと確認して正しいところにやってって言いたかったのに、
SHに聞こえるから、
セキュリティ、CHECK YOUR PINのセキュリティって。
ずっとやり取りできなかったっていう。
まさかタイ語が通じるんじゃなくて、英語でのやり取りがうまくいかず、
いけなかったってことがあって。
そうやね、私らのRとLも当然聞き取れるって相手が思ってるからさ、
そういうことって起こるよな。
全然違うな、おっちゃんと話してた時に、
CENTRAL MARKETがこの辺やとすごい人気やでっていうのを、
おっちゃん親切に説明してくれてんけど、
CENTRALっていう発音がTENTRALみたいな。
しかもタイ語って上に上がる音が多いから、
TENTA、CENTRALがTENTAって、
MARKETがMAKETAになるので、
TENTA、MAKETAって日本の耳だと聞こえる。
TENTA、MARKETAってなんやみたいな。
CENTRAL MARKETかもしかしてみたいな。
だから本当に英語を何となく単語でもしゃべれたら、
なんとかなるやろって思ってたら、自分の浅はかさを。
やばいよね、英語圏やと逆になんとかなるんやけど。
甘えれるから。
だから英語で日常会話が成り立ってるってことは、
相手がそれこそ白い恋人っていうのはね、
みたいなことをちゃんと配慮して、
言ってくれてたからこその成り立ってるものというか。
でもそれにもやっぱり気づけないぐらいね、
視野が狭かったり傲慢だったりするよね普通ね。
私もだって自分が本当に座学じゃなくて、
必要に迫られて英語とかしゃべるようになって、
初めて気づいたから。
いやーびっくりだよね。
それまではさ、だってインド人が本当に失礼なことなんだけど、
インド人の留学生の方が、
ツクバーでいらしたりして、
その方が、
ワンデラグ?
My boat is in Wanderag?
とか言って、
ワンデラグってなんやろって思ったらさ、
スタヤ系列の、スタヤみたいなね、
DVDとか歌詞とかゲームとか売ってる、
ワンダーグーっていう。
外国語の日常会話の難しさ
全然わかんない。
ワンダラグってなるやな。
Rが強いね、とにかく。
あるある。
インドの方。
ワンダラグってなんやろって思ってたら、
ワンダーグーか!と思ってた。
衝撃を受けて、
それだとあの人もワンダーグーも言われへんで。
考えたら当たり前やけどさ、
欧米人がワンダグーとか言って、
ワンダグーとか言うわけ。
あれは日本のメーカー、
お店やからワンダーグーやけど、
あれはワンダグーじゃないね。
ワンダグーであって、
ワンダグーやね。
そうやね。
別にそれのどれが正解ってことは、
本当はそういうわけじゃなくて、
その時になんで私も、
ワンダグーやんって思ったのに、
違うのよ。
ワンダーグーでもなんでもないのよ。
ワンダルグーかもしれない。
あれは本当に、
なんて失礼な女だったんだって、
今も謝りたいけど、
別にその時にワンダーグーやんけとか、
別に言ったわけでもないから、
別にあれやけど、
精神的にはワンダーグーやんけって、
完全に言ってたから、
失礼やったなって、
すごい今振り返って思う。
そういう経験を通して初めて、
分かったりもするしね。
本当に本当に。
もっと交渉なやりとりしろよって感じやけどさ。
別にいいや。
日常の会話やから。
それも英語で盛り上がってて、
ゼルダの謎解きの音が快感やんて。
すごいね。逆にそこを。
そうそう。
やっぱりニンテンドーは世界を繋ぐだよ。
そういう話とかしてね。
分かり合えてると思ってたから、
ゲームの話になった時に。
要はワンダーグーを知ってはったな、インドの方。
それはもう、
筑波にはそんなゲーム屋ないからさ。
今知らんけど。
ゲーム屋さんそんなにないから。
ワンダーグーはあったの?
ワンダーグーはあんのよ。
そうなんや。
そうそうそう。
我が家の近くにもあって、
嬉しいね、
ワンダーグーを知ってくれてるってことをね。
私の家もむしろ知ってんのよ。
レミの家の近くにはワンダーグーだよ。
うちの家の近くにもワンダーグーあったっけ?
みたいな感じになって、
絶対知ってるみたいな。
ウィーも売ってるみたいな。
え、ほんと?とか言って。
あ、売ってるわ!みたいな。
ワンダーグーには、私たちの言葉で言ってた。
あ、ワンダーグーか!みたいな。
めっちゃ面白いな。
それで言うとな、一個思い出したんやけど。
マンハスタン、ニューヨークの地下鉄で、
バッテリーパークって、
自由の女神像が近くにある観光でも有名な場所があんねんけど、
そのバッテリーパークにこの電車は行くの?って、
車掌さんの黒人のお姉ちゃんおってんけど、
その人にお聞きしたことがあってんけど、
その時全然通じなくて。
で、なんかバッティー、ティーやん。
バッテリーのバッテでアールやんか。
だからバッテ…
バッテリー!
バッテリーみたいな発音を私しててんけど、
全然通じなくて。
で、なんか何回かやりとりした末に、
あ、それってもしかしてバウェイウェイ?みたいな。
何なってんの?
でも、だってマンハッタンがそもそもさ、
マンハッンやん。
ティー読まないやん。
ティー読まへんだよな。
でもなんか、それ私、
初めてや、この番組で、
ポッドキャストを紹介する、私が愛称してる、
オールイヤーズイングリッシュっていう番組があるんやけど、
それ、なんか、もともと英語が母国語じゃない人のために、
日本の番組なの?
英語、全部英語なんやけど、
だからすごいわかりやすい英語で喋ってくれる、
パーソナリティ2人の女性の。
どこの国の?
アメリカ、アメリカ。
アメリカなんや。
だからアメリカ英語の勉強になるんやけど、
その何回か、もうめっちゃあれ、何百回とあるんやけど、回が。
その中の一つでも、
マンハッタン、ダーリンが、
言われてたの?
うん、読まないって言ってた。
えー、じゃあやっぱなんか海外の人から、
あれ聞こえないんじゃない?読まないんだってだから。
読まないやんな。
だからさ、その、Tを言うっていう、勝手にさ、思い込みがあるから、
バッテリー、バッテリーって言うねんけど。
多分、あの、イギリスは言うもんね。
言うやろ、言うやろ、そやねそやね。
ウォーター。
ウォーターやんね。
ウォーターと、ウォーター、ター。
英語強いよね。
英語強いし、Tもちゃんと言うけど。
だからその、あ、そうなんやって、なんかその、
なんていうのかな、教科書とかだけで、
うんうんうん。
勉強してただけやったら、
そうやね、もう刻まれるよね、そういうさ。
分からへん、そう。
けど、バッテリーは、
バーウェイウィーなやつ。
そやな。
でもなんかそういうことを通して、
なんか本当の日常会話っていうのが、
なんか分かっていくんやなって、
思ったりしたんですが、
まあ、あの今回はちょっと本の話というよりかは、
言語の話。
いや、そうね、そうね、
そうね、互いに色々海外行くと困るよね、
っていう話でした。
異文化交流と発見
でも海外に行かなくても、
ポッドキャストを聞いたり、今ね、
ネットフリックス見たり、
もっと言ったらやっぱり、
本を読んだりっていうのもね、
手軽に、手軽にって言ったらあれかな、
やっぱり異文化、
日本だけじゃ世界はないんだなっていう、
当たり前のことを再確認するっていうのは、
結構ね、大事っていうか、
まあいいことかなと思うので、
良い読書体験を。
はい、急に。
そこで急に。
雑だね。
いいじゃないですか。
そしたら皆さん、またお聞きいただけると幸いです。
はい、良い読書体験を。
良い読書体験を。
本の虫のすすめでは、
皆様のご質問、ご感想をお待ちしています。
取り上げてほしいトピックも随時募集中です。
ツイッターのDM、
または番組説明欄に記載している
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本の虫のすすめは、
毎週金曜日17時に配信しています。
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