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生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と、書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれやをゆるっとお届けします。
今日はですね、ちょうど明日が京都の生き物にあ2023。
そうそう、生き物好きが集う2日間にわたって行われるフェスティバル兼即売会なんですけど、そこに私たち参加することになってまして、佐藤さんが絵を描く人。
そうですね、はい。
で、いろいろとその原画を今回用意していって、いろんな皆さん大好き系の誰が見てもかわいいものから、見る人によってはかわいいになるものまでいろいろありますので、ぜひぜひ見に足を運んでくれると嬉しいです。
お楽しみに。
あとあの椿さんの著書の海面、素敵なスカスカも出してるので、よかったら手に取っていただいて。
あとあの羊毛フェルトね。
そうそう、私実は手芸が趣味で、
で、羊毛フェルトで、みなさんかわいい脊椎動物を作られることが多いかなと思うんですけど、
脊椎動物にも脚光ということで、脊椎動物を中心に海面とか、人手とか、海牛とか、なめくじとか、いろいろ作って持っていきますので、
またあのイキモニアの商品ページにもあげているので、ぜひぜひ見てみて、
写真も撮っていただいて結構ですので、写真だけでも撮りに来たりとか、海に来たりとか、ぜひぜひしてみてください。
もしイベント来られない方でも、あのウェブサイトがすごいいろんなね、商品とか載ってて、めっちゃ楽しいから、URL載せておくので、ぜひぜひ見てみてほしいです。
面白いよね。なんか普通の即売会やとさ、分類群で探せないよね。
ああ、そうそう、分類群で探せるようになってるよね。
爬虫類とか、私たち、私たち?私のかな?さとゆうさんはいろいろ書いてくれると思うんですけど、私は主に海産無脊椎を中心に作っていきたいと思います。
はい、イキモニアっていう名前にふさわしいね。
今回になりそうやね。
あと、本を購入してくださった方には、ご希望があれば、もちろんサインとかいたしますので、
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貴重な機会。
もし興味あって、この機会に読んでみようかななんていう人がいたら、とっても嬉しいです。
はい、ぜひぜひ。
また、もし持ってる、もう海面素敵なスカスカ持ってるよっていう、すごく素晴らしいありがたい方がいらしてくださったら、
持ってきてくだされば、ご希望であれば、もちろんサインとかしますので、
ぜひぜひ、海面語りをしに来てください。
楽しみにお待ちしてます。
というのが、告知。
なので今日は、ちょっと生き物の話でもしますかね。
おー、生き物の話、ざっくりしてるな。
広すぎる人間も生き物ですもんね。
そうやんね。間違いない。人間、生き物やん。
忘れがち。
人間は?
脊椎動物?
バカ野郎!そうだよ。
あってる、あってる。
よかった。ブニャブニャしてたっけ?って。
ございますよ。痛くなったりさ。
なんかさ、なんやろ、ちょっとその、素人の質問っていうかであれないけど、
なんか分類群ってさ、すごい不思議。
それは素人じゃないよ。
じゃない?
いや、全然素人じゃない。みんな困ってる。
ああ、そうやんな。なんかすごい、なんかそんなに、
その、なんていうのかな、導入的な部分かもしれないと思うんやけど、
猫、猫もく、猫かとかさ、猫もく、犬かとかさ、
犬って猫もくなんやとかさ、で、食に、あ、違う違う、食肉もく、なんやったっけ?
食肉もくっていうのが、最近なんか猫もくになって、
臨時もくが蝶もくになったりとか、
全然似てるかもわからへん。
あ、あの、生き物の名前にしようっていう流れがちょっとできてんのよ。
そういうことなんや。
そうそう、だから食肉もくイコール猫もく。
猫か、あ、そうなんやね。
あ、猫かじゃない、猫もく。
だから猫もく、猫か、猫もく、犬か、みたいな。
猫もく、キツネか、みたいな。
キツネかはないかな、たぶん。詳しくないけど、そんな感じ。
なるほどね。いや、そうだからさ、何もよくわかってない状態で見ると、
え、犬って猫の仲間だっけ?
ああ、そういうふうにね、見うるようになってるから、
私はあれ、変えんほうがよかったんちゃうかなと思うんやけど、
なんでか知らんけどね、変わっていってんのよ、最近。
そういうことなんやね。
じゃあその、肉食の哺乳類?みたいなものを、
まあちょっとこれを、ちょっとあんまり突き詰めると難しい話になってしまうけど。
そうなんだよね、そうなんだよ。やっぱり例外ってどこでもあるからさ。
そっか、だからまあでも猫もくの犬かだからって、
猫のグループ、猫の仲間っていうの、なんて言ったらいいんやろ、
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犬は猫の近い動物っていうのもちょっと違うって感じ?
なんかね、哺乳類っていうのが、そもそも動物の場合なんだけど、
門っていうのが一番大きなグループのくくりで、
門ってゲートの門?
そう、ゲートの門で、英語ではファイラムって言うんだけど、が一番大きくて、
で、それが例えば、セキサク動物門っていうのが本当は正しいんだけど、
まあセキツイ動物とかは、その門レベルになる。
で、爬虫類とか、鳥とか、鳥類とか、哺乳類とかは、そのセキサク動物門に入る。
で、セキサクのサクっていうのは、ちょっと難しい字なんやけど、
セキツイの元になる構造みたいな意味。
で、なので背骨が基本的にあるっていうのが大きい、そのセキサク動物門の特徴。
で、海面も、海面動物門っていう、その大きい一くくりのグループ。
で、他にも、まあいろいろあるんだけど、
節足動物門とか、節くれ立ってるの節に足って書いて、
だから腐肢、体が腐縛ってて、そこから足が出てる。
つまり昆虫とか、ムカデとか、そういうのは節足動物門っていうので求められてて。
え、ていうかさ、海面ってさ、セキツイ動物とか、そういうレベルで多様やね。
なんやね。
へー、それがすごい。
そうやろ。
そうそうそうそう。何千ってあるんだっけ?
8000以上すでに記載、報告されてるけど、
それで研究者少ないって結構、あれやな。
そう。
まだまだちょっとね、増えてほしいところやね。
ほんとにほんとに。
一番その大きいのが、さっき言ってた節足動物門とか海面動物門の門で、
で、その次に大きなくくりのグループが、コウっていう、ツナって書くんやけどさ、
ツナヒキのツナっていうグループで、
ホニュウルイとか言うけど、それはホニュウコウっていうのが、
分類学的には正しい英語って言う。
で、その下にモクっていう、お目目の目って書いてモクっていうのがあって、
で、その下に、なんか混乱してくるから全然覚えなくていいんですけど、
まあそんなぐらいあるっていう話で、
その下にカっていう、理科のカっていう字があって、
で、その下に族っていう、なんか所属の族ですね、っていうのがあって、
で、まあだいたいその、モン、コウ、モク、カ、族、
で、その下に種があるっていう。
いうのがまあ基本的な動物の分類のその階層というかレベルがあって、
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例えばだから、私たちに一番身近っていうか、私たち人間を例えばその分類で言うと、
セキサク動物モン、
哺乳子、
霊長モク、
ヒトガ、
ヒト族のホモサピエンスっていうことになるんです。
そういうふうに、でも小さい括りを分けて、
その小さい括りをまたもう一個大きい括りの中で括ってしていくと、
ちょっといろいろやっぱ扱いやすくなるので、
なのでそういうふうに人間が扱いやすいようにっていうので、
基本的にその分類っていうのは行われている。
だからその人によったら本当に科学じゃないとかいうような批判をするような人もいたりして、
それはちょっと私はあんまりに傲慢で、ちょっと正直その本でそれ読んだんですけど、
そういう批判を、ちょっと呆れかえってしまったんですけど。
厳しい視線。
やっぱりさ、科学って自然というか、私たちの身の回りの現象とかものを理解していくっていう営みやんか。
だから科学っていう、
まあちょっとキリスト教的な神が作った完璧な世界を理解するみたいな世界観とはやっぱもうちょっと今違うじゃないですか。
昔のその間違っていることがあれば修正していくし、
この仮説が違ってこっちの仮説の方が正しそうやったら、こっちの仮説を今の時点では一番正しそうな仮説としようってするようなのが自然な姿勢だと思うんだけど。
だからその分類っていうのが定まってなくて、どんどん新しいのが出てきて、
こんな変わった特徴を持ってる種類いるんやったら、
じゃあここのところの分類ってこうくくってたけど、こいつはちょっと隣のかやと思ってたけど、
そんなんしょっちゅうあるもんね。
しょっちゅうある。
だから、例えばその魚類とかやったら、
幼魚を生魚やと思ってたとか。
子供が大人やと思ってたってことか。
子供ってさ、全然大人と違う形してるやんか。
ウナギとかもさ、子供の頃全然細長くなかったりとか。
へえ、そうなんや。
そういうのとかがあったりして、
だからそれで大人の形やと思って、
記載というかその分類してたら、全然やっぱ違うところに入ったりしちゃうんだよね。
最近は結構そのDNAの分子情報を使ってやったりするから、
またちょっと話変わってきたりするけど、
だからその時代が進んで、研究が進むごとに入れ替わっていくっていうのは当たり前のことなんやけど、
だしそのどんどん形とか特徴を整理していくっていうのは、
科学的な、むしろ基本的な態度やと思うんやけど、
ちょっとね、物理学者の方やから、またちょっと考え方が違うんだと思うんだけど、
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そういうなんか、そんなことやってるから生物学はダメなんだみたいなことを言ったりするような人もいるぐらいの。
でもそもそもフィールドが全然違うから。
違うけど、なんかそこの奥行きに対する経緯のなさにすごい私はがっかりしたりしたな。
なるほどね。生物学者の生きどおりが。
生きどおりだね。みんな多分生きどおっていると思う。
分類学の本はね、結構いろいろ出てて、
例えばそのマータリー・シュンスケさんっていう、元々北海道大学にいらした方が書かれた動物分類学の論理とか、
私はこれとか結構読んで勉強したりしましたね。
結構最近またいろいろ、最近ではないけど、ここ2、3年でその分類の本とか出たりしてて、
新書で確か出たりとかもしてるので、
じゃあ一般の人というか、もう読みやすくなってるよね。
例えばそのクモヒトデっていうヒトデの中でもちょっと足がつるじょうっていうか、
私たちが思うよりもちょっとクニャクニャクニャみたいな足をしてるような、
クモヒトデのグループを研究されている岡西雅則さんという方がいらっしゃるんですけど、
その方がブルーバックスで、生物を分けると世界が分かる。
分類すると見えてくる生物進化と地球の変遷とかいう読み物としてすごく面白い本を書かれてたりとか。
ブルーバックスはね、結構履行書の生物とかもね、読みやすい本だもんね、一般向けのね。
ぜひぜひいろんなね、本が出てるので、
あとはなんかその新書発見にまつわる物語みたいな、
だったら、私実はこれ同じ、海面ステキなスカスカを編集してくださった方と同じ編集者の方が編集された本なんですけど、
新書発見物語、足元から深海まで11人の研究者が行くっていう。
岩波ジュニア新書から出てるんですけど、なんか、
ジュニア新書に結構ありがちっちゃありがちなんですけど、全然その大人でも楽しめるものなので、
これもそのタイトルの通りなんですけれども、
11人の著者の方がいらして、いろいろその魚からムカで、
貝とか、あとはあのコケの上に住むアブの仲間とか、いろんな幅広い生き物が、
どういうふうに見つけて、新書っていうのはどういうふうに定義して、
どうやって実際に新書と認められていくかっていう過程とかも、結構わかりやすく書かれてたりとかするので、
ぜひぜひまた興味ある方読んでいただきたいなと思ったりします。
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個人的な話なんですけれども、これ編集の方から、
ちょっとあの分類の研究者の方って男性が多いっていう。
まあ、研究者全般男性も多い。
それはね、もちろんそうなんやけど、中でもちょっとね、何でかわからんのやけど、結構ね少なくって、女性が。
で、なんか、あの11人、その著者選ぶときに、誰かその女性で、
なんかいい方いませんかねっていうのをその編集者の方に相談を受けて、
実は私、女性著者2人いらっしゃるんですけど、ご紹介したっていうご縁もある本です。
なので私は何もしてないんですけど、皆さんが良い原稿を書いて良い本になっているものです。
で、あのやっぱりその分類っていうのって、新書発見とか新聞に載ったりすることも多いと思うんですけど、
その、じゃあ発見して、なんかここで拾っただけやとやっぱりそんな、
新書かどうかなんて、その研究者がこう目で見て、新書だってわかっても、そんな誰にも認めてもらえないじゃないですか。
まあ、それそうやな。
それをなんかきちんと認めてもらうプロセスっていうのは、なかなかこう、外から見えにくいところだと思うんですけど、
それをなんか詳しく書いてる、書いてたりとか、その道のりでどういう困難があるかとか、
あるいはその、書いてる著者の人となりとか、どういう気持ちでその分類やってるかとか、
どういう人生だったのかとか、そういうのもね、書いてくださっている方もいらしたりとかで、読みやすくて、
しかも11章なので、ちょっとずつね、読むこともできるから。
いいね、読みやすさが。
電車とかでもね、結構読みやすかったりするかなと思います。
ちょっと生き物屋に絡めて、生き物の話をちょっと紹介したんですけど、
はい、止まらない。
では、また次回も聞いていただけると幸いです。
良い読書体験を。
良い読書体験を。
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