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2023-04-14 15:03

Ep.7 大人こそ読みたい鉄板の入門書!子ども向け図鑑の魅力

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「本の虫のススメ」は生物学者の椿と書店員のさとぅーがお送りする本にまつわる雑談ラジオです。
今回は子ども向け図鑑の素晴らしさについて、書店員と研究者、それぞれの目から見た魅力について語っています。
出版社ごとのカラーの違いを楽しむもよし、独自の視点でまとめたものを楽しむもよし、多彩な魅力がいっぱい。子ども向けと侮るなかれ、めくるめく図鑑沼へようこそ!
※さとぅが、今泉忠明さん監修の本を「ざんねんないきもの図鑑」と言っていますが、正しい書名は「ざんねんないきもの事典」でした。失礼いたしました!

【お知らせ】
さとぅは実は絵を描く書店員で、最近は絵画制作にも力を入れています。
◎ 2023年4月21日(金)〜4月23日(日)
世田谷区のアトリエ Fluss(https://fluss.es)  グループ展「わたしと私の一致展」
→無事会期終了しました。足を運んでくださった方、ありがとうございました!c


【よりぬき】
・児童向け図鑑大手3社、それぞれの特徴
・「子ども向け」と言いつつ、実際は研究者でもしらないことばかりの本気の図鑑
・編集者、研究者たちの尋常ならざるこだわり
・変わり種図鑑も人気

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紹介したシリーズ
・小学館の図鑑NEO
・学研の図鑑LIVE
・講談社の動く図鑑MOVE

紹介した本・丸山 宗利「昆虫はすごい」(光文社新書)
・丸山 宗利「昆虫学者、奇跡の図鑑を作る」 (幻冬舎新書)
・分解する図鑑(小学館NEO)

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生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれやをゆるっとお届けします。
はい、では第7回始まりました。始まりました。
今回は佐藤さんがお題を持ってきてくれると思ってるんですが。
ゆるい。
ゆるいな。
そうですね、図鑑の話をちょっとしたいなって思ったんですけど。
お、図鑑切り込んだ。
自動書の図鑑で、大手だと3社の図鑑があるんですね。
まず、小学館から出てるネオっていうシリーズ。
ネオ。
で、学研から出てるライブっていうシリーズ。
ライブ。
ないよね。
で、もう一つが高段車のムーヴっていうシリーズ。
ムーヴ。
ムーヴ、ムーヴ。
ごめん、また持ってないから。
3社の図鑑があるんですよ。ムーヴも、ムーヴも売れてるからね。
ごめんなさい。
これね、結構3社で違った特徴があって、あるんですよね。
ネオ派、ネオ派とかいう最初に言う。
ネオはね、すごいですよね。
研究者の間でも、すごい評判意識っていうか、結構監修とかにね、携わってる人も知り合いにたくさんいたりとかして。
なるほどね。
で、出来上がったものを、私もいくつか持ってるんですけど、やっぱり研究者でもね、知らないようなことたくさんたくさん持ってるし。
そうなんですよね。
で、エントリーとしてやっぱりすごくわかりやすい。
大人向けの図鑑って、結構大人向けと言いつつ、半分マニア向けみたいな感じになってるんですよ。
だから、ほんとに全然知らんけど、魚に興味あるとかいう人にはやっぱりちょっと難しかったりとかするので、
魚はね、いろいろあるんですけど、フィッシュウォッチングとか、ダイビングとか、そういうようなやつを選んだりしたら結構ね、難しくないのもあったりするんですけど、
ほんとに分類群によったら、これその筋の人しか読まへんやんみたいな。
ちっちゃい子から読めるけど、大人も読めるし、あと研究者の方でもね、それを全然読めるというか、
勉強になる、ほんとに。
書店に勤めてた頃に、小学科の図鑑編集の方に、いろいろ話を伺う機会があって、結構そのこだわりがすごくて、
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例えばね、昆虫の写真を撮るときに、鮮度みたいなものがあるんですよね。
昆虫死にしまったら、足がだんだん寝てしまうんやんって。
それをだから寝ないようにするのが転足っていう。
転死っていうのは結構聞いたことあるかもしれないですけど、天界の天に羽って書いたら転死。
羽をいい感じの形に固定する作業が転死。
蝶々の羽広げてみたいな。
バッタとかでもね、片方閉じて片方開いてみたいなのあったりする。
あれは転死って言って、足を整える作業のことを転足って言って。
転死の天に足っていう、転足っていう作業があるんだけど。
その話。
転足っていうのをやったりとか、転死っていうのをやったりももちろんするんだけど、
それでもやっぱり生きてる頃の虫よりも、ちょっとなかなかそれの再現をするのが難しいなって。
だから虫ってすごい種類あるやん。
だけど、なるべく生きてる状態のを捕まえてきて、それをなるべく写真撮ってるらしいね。
それネオ?
ネオネオネオ。
10種類ぐらいあったらいいけど、何種類あるねんって話やな。
そうやんね。
なんかちょっとそれで思い出した話やねんけどさ、
九州大学の有名な昆虫はすごいっていう本、新書かな?で出された丸山先生っていう九州大学の方がいらして、
その方が監修して、子供の昆虫図鑑を監修されたっていうのがあって、
その裏話をそれ全部基本的に生きてる虫で撮った。
これだっけの?
これだっけのライブが丸山さんがやられてるってこと?
そうですね。監修されていて、だから多分各社すごいこだわってやってるんだと思うんですけど、
そのライブの方は標本じゃなくて、全部生きた虫の写真で作るっていうので、
そういうコンセプトでやらはったらしいんですよね。
それ自体もすごいことだし、いろんな人に協力してもらって、
研究者じゃない人とかの協力も仰ぎつつ、できたのがそのライブらしいんだよね。
それがあまりにすごい話だから、そのことを、
源頭写真書から昆虫学者奇跡の図鑑を作るっていう形でその裏話も出版されてて、
これは買ったんですけど、読んでないです。
つんどくなんですね。
どんだけすごいかって話ですね。
だって目当ての昆虫さ、あと3匹集まればコンプリートってなっても、
その3匹がうまいことつかまるかどうかって、
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結構努力だけでなんとかできるのかってぐらい、
結構すごい大変すぎる話だと思うんですけど。
昆虫だけじゃないけど、本当に図鑑作りっていうのは、
大変っていう言葉じゃ表しがたいものですよね。
他で言うと、魚の標本を作るのも、
さすがに生きてる状態のは、なかなか取るのが難しかったりもする状態。
物によるけど。
だけど、やっぱり死んでいくに従って、
生きてるのと状態が変わってしまうからっていうので、
ネオの編集の方が魚船に乗り込んで、
釣り上げたての写真撮るみたいな。
編集さんがやんの?
編集さんも乗り込んでたからすごいよね。
でも確かに編集さんってそういう、
編集さんの好奇心とか行動力ってすごい人たちだよね。
バイタリティがやばいよな、編集の方っていうのは。
ネオは結構そういう、
ちっちゃい子でも入れるけど、大人になっても読めるように、
結構情報量とか知識のレベルがすごい高くて細かいっていうのが特徴なんですよね。
私も古生物、恐竜とかカンブリアキの生き物とか、
昔生きてた生き物たちの知識っていうのは、
結構大人になってからネオの大昔の生き物だったかな、図鑑で学びましたね。
結構ネオの図鑑って動物とか植物とか、
そういうよくある図鑑の項目だけじゃなくて、
最近だと初めての絵画っていうのを図鑑で出してたり。
面白い。見た?それでも本屋さんで。
そっか、それネオだったのね。
ネオネオ。それこそレオナルド・ダ・ビンチの怪しい。
モナリザ。
モナリザから風神大神とか、
最近流行った江戸時代のゆるかわいい動物たちとか。
アマリエも載ってた気がするな。
とか、結構どういう風に絵画を楽しめばいいかみたいな図鑑があったりとか、
シリーズで面白いもので、これ結構大人の方でも楽しめるかなって思うんですけど。
大昔の生物か、大昔。
大昔の生物ね。
推しですね。
分解する図鑑だ、そうそう。
あれすごいよね。
これはね、結構大人が見てもたまらない図鑑じゃないかなと思うんですよね。
発売してからね、大体私のお店は東京の結構中心のとこにあったので、
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入れ替えのスピードが速くて、
1ヶ月平台って台の上に置いてる本。
1ヶ月以上置く本って珍しいんですよ。
だいたい1ヶ月でもどんどんどんどん新しい本置いてくるんですけど、
どんどん出てくるもんね。
どんどん出てくるから。
でもこの分解する図鑑は結構4、5ヶ月とか平台に。
でもそんな気がする読者というか、お客としても。
売れすぎて平台から外せないっていうすごい珍しい本でしたね。
またすごいよね、聖地でさ、いろんなものをタイトルの通り、
電化製品とか、あるいは液とか、
いろんなものを分解して中はこうなってるっていうのの仕組みを説明してくれる本ですよね。
そうなんですよね、結構断面図で説明してて。
絵の聖地さがすごい、図鑑だけじゃないんですけど、
どの図鑑もすごい。
それがまた写真のすごさっていうのはね、もちろんさっきの昆虫の図鑑とかであるんですけど、
絵は絵で、やっぱり絵じゃないと表現できないことってたくさんあるから、
その画角に収まるものって限られるから。
配置もすごいよね。
分解の図鑑とかすごいよね。
分解してその断面図変えてるのもあるんですけど、
加工製品とか、大豆はどういう製品になりますみたいな変身後の姿とか、
いろんな角度から分解しているっていうのがすごいおもしろいので、
これは本当に大人の方にまた読んでほしいなって思う図鑑ですね。
いやーでも本当に図鑑いいよね。
うちの家も子どもはいないんですけど、
ネオコーナーがあります。
普通にいわゆる専門書の中に。
混じってる?
混じってる家では。
図鑑コーナーに置いてる、自分の中に。
日本近海産魚類図鑑の横とかに置いてる。
ライブの図鑑の監修に今泉さん、たたあきさん。
残念な生き物図鑑だよね。
あの方とかが入ってたりして。
結構ね、だいたい図鑑の監修にすごい著名な方が結構入られてるんだ。
研究者の方もね、結構みんな依頼が来たら断るっていうのはあんまり聞いたことがないかな。
そうなんだ。
子供系の本はね、あんまり怪しいやつ。
そういうやつとかやったら断る人は正直多いけど。
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子供のこういうネオとかライブとか、ちゃんと貢献できることはしたいなって監修する人も思わはる。
ライブは結構スマホでいろいろ見れる機能があったりとか。
連携してるってこと?QRで読んだら動画とかが見れるみたいな?
QRだったかな。なんかね、飛べるのがあるよね。
本だけじゃなくて。
立体的に楽しめたりとかそういうのがあって。
学研さんね、表の男だけど、結構新しい取り組みを結構いち早くやられるところではあるんだよな。
講談社のムーヴは結構動画に強い。
ムーヴやもんね。
そうやね。タイトル通りムーヴやから。
小学校入った以上の人が大体図鑑って見る系感じですけど、
講談社はあんまり文字を読まないようなちっちゃい子でも図鑑に入れるようにということで、
なるべく低年齢の子でも入りやすい導入の図鑑として一応コンセプトを作っている。
ってなると、字が少なめとかそういうところとかね。
見やすさを重視してるっていう。図とか絵が多いっていう方針は今でも変わってないはず。
なるほど。
みたいな感じでいろいろ図鑑を。
大人向けの図鑑の話になると、また長い話になっちゃう。
子供の図鑑っていうのも本当にあなどっちゃいけない。
そうなんですよね。
そういう感じでお送りしました。また次回も楽しんで聞いていただけたらなと思います。
今回もありがとうございました。
ありがとうございます。
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