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2025-05-30 30:40

Ep.118 小説が読みたい!最近読んだオススメ2冊

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最近のさとぅは小説が読みたい気分。お気に入りの作家ソーニャ・ハートネットと津原泰水の小説を一冊ずつ紹介しています。


【紹介した本】

・ソーニャ・ハートネット(著)、金原瑞人(訳)「木曜日に生まれた子ども」河出書房新社

・津原泰水「赤い竪琴」創元推理文庫


【よりぬき】

・noteでブックリスト公開したよ!

・穴の中で暮らしている子ども

・突拍子もない設定をリアルに描く

・章題が印象的な津原泰水さんの小説


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生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれやをゆるっとお届けします。
金曜日アフターファイブのお楽しみ、本の虫のススメがやってまいりました。
なんか急にテンション違うやん。今回どうしたの?
そんなノリやったっけ?今まで。試験的にやってみたんやけど。
FM東京かなんかわからんけど、なんかさわやかやな。どうしたの?
なんか、え?ってなった?そういう感じ?
打ち合わせ無しで突然ぶっこむっていう。
多分リスナーさんも、椿さん今日どうした?って。多分思ってはる気がするで。
なんか、原稿無いのに読んでる風なぎこちなさもあったしね。
そうやね。やっぱりこう、何かを言おうとするとね、ちょっと固くなる傾向がね、ありますよね。本虫はね。
というわけで金曜日の夕方、いやどうやろう、いろんな時間に皆さん聞いてくれはるから。
そうね、土曜の朝とかに聞いてはるかもしれんし。
好きなタイミングの皆さんこんばんは、こんにちは。
前提崩れた。
まあね、一番早く聞いてくださる方は金曜日のアフターファイブですかね。
そうだね。
結構さ、公開してさ、30分とか1時間とかでさ、結構聞いてくれてはる人とかいてさ、定期的に。
やっぱ一番多いよね。
多いよね。そうなよ、そうなよ。
そう、すごいありがたい。
ありがたいよね。
本当にありがとうございます。
ありがとうございます。
というわけで、土さん最近どうですか?
小冊?あ、違うわ、ごめん。
小冊?小説が好作ってなんか。
前回にね、言ってたよね。
今回もね、あの前回に紹介しきれなかった本が何冊かあるので、紹介したいなと思うんですけど。
まず1冊目。
あの急、早速、最初に紹介するのはちょっと重めの本なんですけどね。
いやいや、いいよ、そんな軽めでも重めでも。
重めでもいいですかね。
木曜日に生まれた子供っていうタイトルで、ソーニャハートネットさんが書かれていて、金原みずひとさんが訳していらっしゃる本ですね。
ソーニャハートネットさんってもしかして、前紹介してくれた?なんか聞き覚えあるけど。
さすが、すごいよく覚えてんな。
なんでやと思う?
なんで?
最近、ノートでブックリスト作ったから。
03:00
なるほど。
そうそう、そうなんですよ。
よく忘れてたね。
また、いろんなこと、告知忘れがちな人たち。
そうそう、ノートってあるじゃないですか、なんて言ったらいいのあれ。
文字書きSNSみたいな。
そうやね、いろんな記事をみんな好きにあげることができるのがあって、プラットフォームっていうんですかね。
そのノートにあげてるんですよね、ブックリストを今まで紹介したものを。
随時ね、更新していこうかな、なんて思っておりますので。
思ってます。
思ってます。
思ってます。
見え切らない。
見え切らないね。更新していきますって言い切らない。
まあまあ、ゆるゆる更新していきたいと思っておりますので、よかったらチェックしてみてください。
概要欄とかに貼っとこうか、この回の。
そうやね。
そうしたら見やすいかもしれない。
毎回番組に貼ったらいいんじゃない?
そうやね、番組の説明欄みたいなところに貼っておくので、よかったら見てください。
はい。
で、そうそう、ソーニャハートネットさんが、エピソード110回で紹介してるんですよ。
子供の生々しい姿を柔らかく描いた児童書2冊っていうタイトルで、銀のロバっていう本を紹介した。
それがそうだったんだ。
そう、それが同著者の本でして。
で、その銀のロバを読んで、まあ面白かったし、後書きにこの木曜日に生まれた子供っていう本が出てるっていうのが書かれてたんで、それもあって読みました。
なんだかちょっと本当不穏な感じの想定ですね。
そうですね、なんかちっちゃい男の子かなって思われる、本当にちっちゃい何歳ぐらいだろうな、4,5歳ぐらいかな、3歳から5歳ぐらいの子供が、なんかこう草むらにしゃがみ込んでるのか、なんか穴の中に入ってるのか、みたいな暗い黒い表紙に絵が描かれてるもので。
この木曜日に生まれた子供も確かね、絶版か、重版未定かですね、多分これはちょっとだから古本とか図書館とかで手に入れるしかなさそうな本ですが。
ちょっと古い?
これ2004年に単行本が出てるので。
ちょっと古いのちょっとの定義が回り始めた。
だんだん時間のレンジが長くなってきてる。
ほんまやな、年取るってそういうことないよな。
そうや、ほんまに。
しみじみ。
しみじみ。
そう、20年前の本ですね。
でね、これなんかすごいさ、設定が特殊っていうか、結構突拍子もない設定で。
そうなんや。
なんか、なんて言ったらいいんかな。
06:01
このまあ多分ここに表紙に書かれてる子供だと思うんですけど、主人公が女の子で、その弟が穴の中で暮らしてるんですよ。
突拍子もないやろ。え、何それって感じやろ。
なんか人間じゃないみたいだね。
そうそうそうそう。
あまみの黒うさぎみたいな。
あまみの黒うさぎってそうなんや。穴の中で子供を埋めるって前話してた。
子育ての時に子供を埋めて、で、授乳の時に掘り返すって前、ホームスで喋ってくれたことがありますよね。
穴で育つって言うと、それが真っ先に。穴じゃないな、埋めてるから。
なんて言うやろ、土の中。
全然違うし、何より人間じゃないんだけど。
人間じゃないから、そもそも前提が違うけど。
っていうぐらい突拍子ないやん。
でもそうで、住んでる家があるんですけど、家族で。
その家族が住んでる家の下に穴を掘っていって、その穴の中で、しかも5歳とか6歳とか7歳とかそれぐらいの年なのに、穴の中で暮らしてて全然出てこないみたいな。
それはどういうこと?自主的に?
自主的に。
そういうこと?
そう。っていう設定があって、すごいそれだけを聞くと、なかなか物語に入り込みづらそうな気がする感じがするんだけど。
ちょっと猟奇的な感じも。
いや、ところがね、なんかそれが、なんやろな、なんかその、この物語の中に入り込めてしまうと、入り込めてしまう文章なんですけど、と、なんかそういうこともあるのかっていう気にさせられてしまうというか。
ちょっとじゃあ幻想小説じゃないけど、そういうような。
幻想小説でもないよね、それが。なんかこう、なんていうの、全くそうではないんですけど、辞伝みたいな感じなんよ。雰囲気的に。
そのお姉ちゃんが、ってこと?
そう、なんかお姉ちゃんがちょっと大きくなってから、とか多分大人になってからぐらいに、ちっちゃい頃のことを振り返って書き記した、実話みたいな感じで書かれてる小説。
で、その、穴を掘って暮らしてる弟は、5歳とかやったかな、3歳か5歳か忘れたけど、まあそれぐらいにちっちゃい頃に、生き埋めになってしまうんですよ。
泥の中に埋まってしまって、で、生き埋めになって、もう助からないんじゃないかみたいな状態の事故に遭うんですけど、その後に、なんかちょうど木の狭間みたいなところに埋めた。
09:02
隙間があったところに。
隙間があったところに埋まってたから、生きができて助かったっていう経験があって、その経験から、その弟は自主的にその土の中にいるのが好きになった。
で、それで土の中にいるようになったっていう設定になってて。
そう、だからこの話結構なんか、言葉で説明しようとすると、なんか難しくて。
なんかそんな感じやね。
うんうんうん。すごいね、辛くて悲しい物語なんですよ、基本的には。
世界恐慌の時代を描いてるらしくて、なので、そうそう、だから世の中がどんどん暗くなっていってしまって。
だから木曜日なんだ。
木曜日に起こった?世界恐慌って。
あれ?違ったっけ?
あ、それで木曜日なのか。
そう、確かその、世界恐慌の最初のきっかけになったウォール街の大暴落が、木曜日に起こって、ブラックサーズで言われてて。
えっとね、1929年10月24日木曜日らしい。
それでなんや、なんかすごい鳥肌だったわ、今。なるほどね、それでこういうタイトルになってるんやね。
なんじゃないかな。
そう、だからね、だんだんもう家族が食べる物とかがもうなくなっていったりして。
で、もう食べる物もないみたいな、どんどん苦しくなっていって、着替える服もないみたいな。
そうそう、そういう結構どんどんどんどん家族が追い詰められていく中で、でも弟は土の中から出ようとしなくて、何やってんねんみたいな家族の気持ちもあって。
まあ、それは自然な感じがするね。
そうそう、そうなんや、でも弟はどんどん野生児みたいになっていって、どんどん理解ができないような存在になっていって、みたいな感じ。
結構なんか、静かな恐ろしさみたいなのがありそうやな。
そうなんよ、なんかその主人公の女の人の視点で、静かに淡々と綴られていくから、なんかそのまま、なんていうのかな、自分の書いた昔の日記を読み返してるみたいな、
なんかこう、なんていうのかな、こういうことあったんや、こういうことあったんや、そういえばこういうことあったなとか、だんだんさ、思い起こしてさ、なんかその当時の気持ち悲しくなったり楽しくなったりとかするやんか、そういうのと似てて、
あ、この時こうだったんだなとか、ああだったんだな、みたいなのに潜っていく中で、自然になんかその弟の、その奇妙な状況っていうのも、奇妙だけど、まあ受け入れていくっていうような読者側の立場が。
12:13
なんとなくわかったよな。
っていうなんか、そうそうすごい説明が難しいんだけど、そういう話で、で結構その、描写がすごくリアルなんですよ。その突拍子もない設定っていうのをすごく生々しくリアルに、こう納得させるにはやっぱりそれだけのリアリティってものがないと、なかなかこう、え?ってなっちゃうっていうか。
SFとかと一緒ってことだよね。
まあそうそう、になってしまうと思うんだけど、なんか例えば、すごく細かい話なんですけど、お父さんが履いてる靴の底に泥がすごいたくさんついて、厚底の靴みたいになっていたって描写があるんやけど、なんか何気ない描写なんやけど、
なんかそう、なんていうのかな、泥の中を、今さ、アスファルトの地面でさ、なかなか泥の上を歩くっていう経験ってすごくないと思うんやけど、でもこの1930年代ぐらいの、あの、道路をならしてない土の道を歩いたら、たぶんその厚底になるぐらい泥が靴にそこに引っ付くやろうなっていうのは想像できんねんけど、
なんかそういうリアルなその時代の様子の描写が、すごいリアリティがあるから、その時代に自然になんか入ってきるっていうところはあるのかな。
しかもなんか不穏な感じするね、その靴に泥が積み重なっていく感じとか。
たしかにそうそう、なんか泥とか土の中とか、そういう、そうなんかこう、なんていうのかな、なんか暗闇とか、なんかそういうこう、不穏というか、なんて言ったらいいのか難しいんですけど、
暗いものっていうのと、その世界恐慌っていう時代の暗さ、辛さとかっていうものがこう、切迫してくる感じ。どんどんその家族も追い詰められていくんですよ、いろんな状況で。
で、家がこう、なんかいろんなことがあって、実際に物理的に崩れて崩壊してしまうっていうような事件が起こったりとか。で、さらにこう、土内住んで家とかなったりとか、いろいろこう、ごちゃごちゃするんですけど、とか。
あとなんかお父さんがいるんですけど、お父さんがちょっと、なんていうのかな、ちょっとこう、考えが足りないところがあるんですよね。で、その食い、食べることにも困ってるのに、なんかこう、牛を、牛あったかな、なんか牛か、たしか馬?牛?牛かな。
15:20
家畜を2頭飼ってくるんやけど、でもそもそも、自分らが食べるものもないのに、家畜を育ててさ、お父とかさ、お肉とか食べられるやん、育てたらって、お父さん言うねんけど、でもその、自分ら食べる食べ物ないのに、家畜にさ、育てる餌どうすんねんとか。
そういうことを、ちょっと考える頭がこう、少しこう、考えが至らない感じのちょっと、なんよね。で、そのお父さんの行動によって、余計家族が追い詰められてしまうみたいな、もどかしさというか。
なるほどね。でもなんかリアリティあるな、それも。やろう。そう、なんか、だからちょっと言い方悪いけど、お父さん愚かなとこがあるんよ。なんか考えなくいろいろやってしまうような。そう、愚かでちょっと弱い部分があるんだな、精神的に。だけどそれってさ、人間のすごいさ、なんか姿でもあるやん。
そうやね。
なんか本当の姿というか、なんか目を本当は背けたくなる自分の一面だったりもするような気がする。
だからそういうこう、もの、人間の本質みたいなものが炙り出されるというか、もう真に迫ってこう、突きつけられるような感じがしながら、物語をこう、穴を掘っていくみたいに自分自身もなんか、世界にこう、だんだん潜っていくような、すごい素晴らしい本でしたね。
うーん。
ちょっと最後雑にまとめちゃったけど。
いやいやいやいや。
素晴らしい本だった。
読んでみたくなる紹介やと思ったけど。
うーん。これもね、あの、おそらく、ヤングアダルトのジャンルになるんかなと思う。あの、銀のロバはヤングアダルトのジャンルで、これは特にヤングアダルトっていう表記はなかったかもしれないんですが。
役者の金原さんもヤングアダルト小説を結構手掛けてらっしゃる方のようで。
あ、そうなんだ。
そう、これも、まあ、ヤングアダルト10代ぐらいの青少年、子供って言っていいのかな?が読むような、からが読めるような本だと思いますね。
なるほど、なるほど。
っていうこともあって、子供が子供であることの辛さみたいなものも書かれてるよね。
なんか子供ってさ、こう、自由で元気で無邪気でピュアでみたいに言われたりもするけど、それだけじゃなくて、無力だったりとか、なんか自分で、なんだろう、何かを切り開いていくことが難しい葛藤があったりとか。
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世界が限られてたりね。
とか、なんか親に対しての複雑な気持ちがあっても、なんか逆らえない腹立たしさとか、なんかいろいろなものがあるやん、子供時代。
そういうものがすごくリアルに描かれてる、いい本でしたね。
で、その、うーん、そうね、結末がどうなるかはちょっと言わないで。
それは、言わないのが本物だから。
そうそうそう、そうなんです。
これは、簡単に手軽にホイホイって読める本じゃないけど、でもこれは、読んでほしいなって思う、ちょっと暗闇に潜っていきたい気持ちの時に読んでほしい本ですね。
読んでみたくなった。
っていう感じの本があったりとか、ちょっとその流れでまた小説を紹介したいんですけれども。
えっとですね、これは、また、またかよっていう作者さん、赤いたてごとっていうタイトルで、津原靖さんですね。
佐藤さんが2024年のベスト3にも挙げてくれた一冊の。
そう、キタン集っていう、まあエログロに入っちゃうかな、あれは。
タンビとも言えますけど、結構グロテスクなものを描いてる短編集、キタン集を書いてる、津原靖さんの本を、
まあ、津原靖さんがその、すごい描き手だなって思って、すごい好きになったので、違う作品を読んでみたんですよね。
これはまた、全然キタン集とも全然違って、ジャンル的には恋愛小説に入るのかな、みたいな。
でも、そんななんか簡単な括りでまとめてほしくないって思ったりもするけれどね。
どういう話?
うん、すごく難しい。
なんか、30代の女の人が主人公で、グラフィックデザイナーとか、多分書籍系のデザインとかしてるのかな。
女性がいて、その人が楽器職人の人と出会うんですよね。男性と出会う。
それがタイトルと関連してくるのかな。
そう、赤いたてごとっていうタイトルと。
21:01
で、その人となんか奇妙な縁があって、
その主人公のおばあちゃんが持ってる遺品の中に、あ、亡くなってるんですけど、おばあちゃんが。
その遺品の中に、なんか有名な詩人やったかな、の日記みたいなのが見つかって。
で、おばあちゃんとその詩人の関係って何だったんだろうみたいな。
なんかよくわからんけど、なんでこんなところにこんなものがあるんやろうみたいな、詩的なものが。
で、その詩人の、まだ発見されてない文章ってことで、貴重なものなんじゃないかってことで。
で、その楽器職人の人が、その詩人の孫やったかな。
えんじゃ。
えんじゃ。ということで、その日記を渡しに行くっていう。
主記か、主記を渡しに行くっていうことで、縁がつながるんで。
で、そのご縁の中で、赤いたてごとってタイトルにもなってるたてごとを、楽器職人の人からもらうっていう。
それは、その主人公のデザイナーの人が楽器とかをしてるからってこと?
あ、ではなくて、全然そういうわけではなく。
そういうわけではなく。
でもなんか、誰かに手渡したいなって思ってた、その赤いたてごと。楽器職人がね、そう思ってたたてごとを、この人にあげたらいいんじゃないかっていうエピソードがあって。
で、あなたに差し上げますっていう風に言うので、手に渡ってきたみたいな。
で、楽器とか全然イジらへんから、この赤いたてごとを置いとくための縦掛けるその台みたいなものをまず買わなあかんな、みたいな描写が出てくるぐらい、全然楽器には縁がなかった。
そうそう。だからその、なんていうかな、その、主人公の女の人と楽器職人の関係性っていうのも、はっきり恋愛っていう感じで打ち出してないよ。
おー、そうなんだ。
なんかこう、よくわからないけど、なんか親密になって言ってるんかな、みたいな。
なるほど、なるほど。
なんかこう、やりとりはあって、なんかこう、心がお互い、どういう、こう、中身はわからんけど、心は動いてる感じがする、お互いに。
に対して。
それが友情なのか、恋なのか、違う感情なのか、明かされないけど、みたいな。
でもなんか、なんとなく親しくなってるような気はする。距離は近づいてるような、みたいな。
感じでずっとこう、あんまりこう、あなたのことが好きで、みたいな感じではない。
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なるほど、なるほど。
っていうところと、それから、主人とおばあちゃんの関係性っていうのが、どういうものだったかっていうのも、結構謎として、結構最後の方にならないと明かされないっていう意味で、
一応恋愛小説のジャンルに入れてもいいとは思うけど、ミステリー的な要素もある。
なるほど、なるほど。
人が殺されるとかではないけど、謎解きというか、謎が明かされていくっていう。
明かされていく。2人の関係って結局どういう関係?みたいなところとか。
それがその、おばあちゃん世代とその孫世代で、両方平行して繋がっていくっていう意味で、結構なんか大人向けの恋愛小説?
と言ってもいいのかなって思いましたね。
確かに30代が主人公の方言ってて、ってなるとまた、
そうやね。恋愛って一言で括っても、その2人の関係が本当にそうなのかっていうのは置いておいて、
なかなか意味合いがね、20代10代の頃とは変わってくる年代かもしれない。
そうやね。
突っ走るっていうよりも。
そうなん、そうなん、そういうところはある。だからあんまりその好き、
まあその主人公はその楽器職人のことを好きだなっていう気持ちが芽生えるって言うけど、
でもそれをさ、向こう見ずに、あなたが好きです、付き合ってくださいみたいに飛び込むみたいな行動はなかなか取れない大人になっているからっていうのもあって、
まあそこが結構リアルなところではあるかなと思いますね。
で、4章に分かれてるんですけど、章のタイトルがそれぞれすごい美しくて、
詩をモチーフにしてる。
詩をが、片言になっちゃった。
主人が出てくる、その詩がそのタイプの。
作中の。
作中に出てきて、それが結構印象的に取り上げられてるっていうのもあって、
多分詩的な言葉を入れてるんだと思うんですよね。
だから音、第1章が音で、第2章が歌詞の詩、歌の歌詞の詩。
で、第3章がブラッと血液の血。
で、第4章が海、大きい。大海原の海ね。
っていう漢字一言で書いて、
それぞれ音、言の葉、血、渡積みっていう言葉で構成されてるんですけど、
そういうなんかこう、詩人の美しい言葉の音っていうものも印象的な小説でしたね。
27:06
なるほど。
そういう風に物語がこう、並行して進んでいく構成って私かなり好きですね。
結構あるじゃない。
あるあるあるある。
最後にそれが、点と点が。
音と点が繋がるようなね。
いいよね。
ね、いいよね。
で、前と紹介した、玉坂人形堂物語やったかな。
あー、紹介してくれたね。
そう。
で、あれを紹介した時もちらっと話したんですけど、
津原さんはすごいこう、好きになる登場人物を書くのが上手い方やなと思って。
あ、読者が。
あ、読者が読者が。そうそうそうそう。
なんか読んでて好感を持って、なんか友達みたいに感じたりとか、近しいなんか人みたいに思って読み進めるみたいな。
だからこの2人が幸せな結末というか、お迎えで欲しいなって思いながら読むような話やし、
鬼胆衆はすごい裏切るような話なんですよ。
それは悪い意味でって言っていいと思うんやけど、こう会って欲しいなっていう期待を裏切りにいく。
なるほどね。
バッドエンドとか、なんかそういう意味でね。
で、赤いたてごとは、なんかこう温かいものがそこに流れてる話。
だから、こう出会って欲しいなっていう、別の回でレンブランドの帽子っていう本を紹介して、
それはその謎とかそういうものが明かされないで、あえて畳んでるのが面白い小説っていう紹介をしたんですけど、
赤いたてごとはちゃんと謎がきちんと落とされる場所に落ちていく感じというか、
納得感があるというか、
ああ、なるほど。それで、これはこうやったんやっていう。
明かされていく。
明かされていくものが気持ちいい小説でしたね。
はい。
今回はさつさんの小説。
さつさんの小説?
書いたっけ?
さつさんが2冊小説を紹介してくれた回になりました。
どっちもね、また雰囲気違って、
特に私は、ソーニャハートネットさん、木曜日に生まれた子供を読んでみたいなと思いました。
暗い話が好きな人はぜひ。
思考が暴れてら。
30:02
というわけで、皆さん良い読書体験を。
良い読書体験を。
ありがとうございました。
30:40

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