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こんにちは、HON-CHA HON-CHA)へようこそ。
毎回一種類のお茶を味わいながら、一冊の本をきっかけに、ゆれやかに語る時間です。
静けさを通して人の想像性を見つめ、関係性をケアする、スタジオスティルヌスのFuyutoがお送りします。
今日は、エンティーというお茶屋さんの花やぐ茶の梅、これは焼酎梅ある梅なんですけれども、実際内容もですね、ブレンド緑茶という形で、お茶に梅と赤じそがブレンドされているものをいただいています。
このエンティーさんというのは、2017年頃から活動されているお茶屋さんなんですけれども、以前は東京の渋谷にげんげんあんという素敵なティースタンドというんですかね、カフェのような形で日本茶がいただける、そんなスタンドを運営されていた方になります。
この花やぐ茶の梅というものは、梅がブレンドされているので、少しですね、色も赤茶色のような色をしながら、梅昆布茶ってあると思うんですけれども、あんなような形で非常にいい香りのする梅としその香りがついたお茶になっています。
少しずつ長い夏が終わりを迎え、だんだんと気温が下がってくる中で、あれですね、お茶もあったかいものがまたおいしい季節になっていくなというふうに思っています。
そして今日は、「こじらせ男子とお茶をする」という一冊をご紹介したいと思います。
この本はですね、月戸文社という藤川飛貴さんという方が一人で立ち上げた、一人出版社が編集をされているものなんですけれども、
6人のですね、こじらせていると自覚する30代から50代の男性たちにインタビューをしながら、それを編集した一冊となっています。
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まさにこのこじらせ男子ということとお茶というものが、このチャンネルっぽいなということで今日は取り上げています。
ちょっと男子というのはあれですけれども、一応ここでは30代から50代の男性ということで、なんとか入っているかなというふうに思います。
そしてこの本でどういう方たちがこじらせ男子として取り上げられているかというと、出版社なつはしゃというのを立ち上げた島田さん。
日本一有名なニートと言われたこともある、今は作家としてもとても有名なファさん。
これは私存じ上げなかったのですが、僕たちにも物は必要ないというミニマリスト本を出されて大ベストスライアーになった佐々木文夫さん。
芸人であり作家のファビアンさんであったり、現在ユニポスという会社の代表されている田中さん。
共和国という出版社をやられている下平雄さん。
そんな方たちが取り上げられています。
そしてこじらせるということだと思うのですが、この本の冒頭では、
世間一般の当たり前の価値観や生き方に違和感を持ってしまうというこじらせるというやり方が、他にないものを生み出す力になるというような一文があります。
なので、こじらせてもどうしようもないというよりも、何かこじらせることによって、
かえってその独自性のある生き方であったり、新しい何かを始められているかた、
ある意味でいうと少し成功に向かっている、成功されているこじらせ方のようなものが取り上げられているのかなと思います。
この6人ですね、皆さん面白く読ませていただいて、結構このインタビュー形式なので、
会話の内容がどんどんどんどん、まあ人それぞれで面白いなというところはありつつ、
僕はあれですね、一番初めの島田さん、島田純一郎さんという方の、この出版社を立ち上げるにあたっての話であったり、
物語の話であったり、そんなところが個人的には好きだなというふうに思っています。
この本はこういうこじらせ男子の自意識と生存戦略というものにフォーカスをして聞いているということなんですけれども、
6人こうばーっと読んでみて、なんとなく自分なりに見えてきたこじらせの要素みたいなものが2つある気がしてて、
ちょっとご紹介したいんですが、一つ目はですね、結構どの方も自分の中に自信がある。
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その自信というのは大きかったり、その客観的な評価を得ているというよりも、
狭かったり独自だったりしても、自分なりの自信、本来自信ってそういうものかもしれないですけれども、
自信を持っているっていうのがありそうです。
例えば島田純一郎さんは、もともと営業の仕事をしてたことで、出版社を立ち上げた後もですね、
いいものを作れば売る力が自分の中にはあると思ったことが大きい。そんなふうにおっしゃっていたり、
作家のファーさんは、内容は別に自分のことでもなんでもいいんですけど、
文章を紡いでそれなりの形にできるということが自信になっているかな、そんなふうにおっしゃっていたりします。
ユニポスの田中さんが、それをうまく一言で表している文章を書いていて、
こじらせるって多分何か自分だけにしか確信めいたものはないものに突っ込めるっていうところなんです。
こじらせてないと、そんなことやって何の意味があるんですかとか、いろいろ言われるとシュンってなっちゃうと思うんですよね。
そんなふうにおっしゃっています。
そういった自分の中の自信というものに加えて、もう一つあるとすると、
世の中とか社会の評価や価値観について、
ある意味少し冷めた目で客観視しているというようなことが挙げられるかなと思います。
結構どの方もですね、例えば島田さんもそうですし、ファさんもそうですし、
その評価をされているということに対して、自分が過大に評価されているはずだと。
あるいは何か意見を言ったら、7割ぐらい賛成がいて、3割ぐらい反対する人もいて、
それぐらいが健全だよなっていう、全体の割合で見ちゃうみたいなことだったり、
非常に世の中からの見られ方とか、あるいは世の中自身について俯瞰をしている、そんな視点を感じます。
その1個目と2つ目をなんとなく感じた時に思ったのは、
こじらせるっていうのが、周りとか社会とか、そういうところから得る強い自己認識っていうことではなくて、
自分の主観に基づいた、自分の主観に根差した、微細なんだけれども強い自己認識、
何かそんなようなものが、核にあるような気がしています。
そしてまたちょっと脱線しちゃうんですけれども、
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このこじらせるというものが、周りや社会からの目に基づく強い自己認識ではなくて、
自分の主観に基づく微細な自己認識っていうようなことを考えた時に、思い出す本が1冊ありまして、
ユン・ウンデさんという方が書かれた、
繋がりすぎないでいい否定型発達の生存戦略っていう本があります。
この中の1部分をちょっと共有させていただきたいんですけれども、
自分とはどこまで行っても主体であり、能動でしかなく、
客観性を自分に介入させない感性は、人間の存在に強度を与えるのだ、という1文があります。
この客観性を自分に介入させない感性は、人間の存在に強度を与えるのだ、という部分が、
すごい客観に基づく自己認識ではなくて、
主観で微細だけれども持つ自己認識の強さであったり、
先ほどの田中さんの言葉を借りると、確信めいたものに突っ込める、
そういうことへのつながりを思い出す1冊になります。
ある意味、人は成長していく過程で、
社会とか他社からの影響を多分に受けながら、
そこに適応しながら、
逆に言うと、そういう価値観を自分の中に取り込みながら、
発達をしていくという一面があると思うんですけれども、
やはりそういうふうに自分の中に取り込んだものというのは、
なかなかうまくこじらせる種にはならないということなんでしょうね。
確信みたいなものって、
もっと周りがどうこう言うのは別にしておいて、
非常にその主観的な、
もしかすると、それがどちらかというと社会から否定をされがちなんだけれども、
その客観性を自分に介入させない。
そんなようなものが、このこじらせのコアになっているんじゃないか。
そんなようなことを読みながら考えていました。
そういうようなことを考えると、
これは単純代から50代という年齢にかかわらず、
みんながその中に持っているほんの少しのこじらせみたいなものに、
もう一度この光を当てるきっかけになるというか、
自分もそういうものを持っていたんだということを思い出すような、
そのようなきっかけになる一つかなというふうに思います。
あとは結構このインタビュー形式で書かれている本なので、
これ結構大変だったと思うんですよね。
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そのこじらせというテーマを持ってインタビューをしに行くのはそうだと思うんですけど、
結構その話の中でいろんな方向に脱線をしていくと。
ただそれはそれで全部コントロールされたようなインタビューではなくて、
うまく流れに乗りながら、
こじらせに接点のあるような話を聞き出していく。
そんなインタビューってすごいな、大変そうだなということも考えながら、
とても軽く楽しく読める一冊かなというふうに思っています。
今日は、エンティーの花やぐ茶、梅をいただきながら、
月戸文社が編集した「こじらせ男子とお茶をする」をご紹介いたしました。
ではまた。