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2025-12-10 18:37

#17 人生は文学的に変化する『カウンセリングとは何か 変化するということ』

伊勢小青柑(柚子に入った紅茶)を淹れながら、『カウンセリングとは何か 変化するということ(東畑開人 著)』についてご紹介します。


「生存」と「実存」/心の破局と文学的変化/勇気の正体


収録後記、書き起こしはこちらのnoteに!

https://note.com/honcha_honcha/n/n727ea04721b7


🍵 本日のお茶 🍵

https://jikonka.shop-pro.jp/?pid=164310661


📕 本日の本 📕

『カウンセリングとは何か 変化するということ』

東畑開人 (著)

https://amzn.to/48qVQe3



👤 スピーカー 👤

Fuyuto


「静けさのデザインとケア」を通して、創造性の器を育む、Studio Stillnessとして、コーチング、プログラム開発などを行っています。


Instagram → https://www.instagram.com/___fuyuto/

note → https://note.com/honcha_honcha

00:12
こんにちは。HON-CHA HON-CHAへようこそ。
毎回一種類のお茶を味わいながら、一冊の本をきっかけに緩やかに語る時間です。
静けさのデザインとケアを通して、創造性の器を育む、スタジオスティルネスのFuyutoがお送りします。
毎週水曜日19時に更新しています。
今日ご紹介するのは、遠畑恵都さんが書かれた、
『カウンセリングとは何か 変化するということ』という一冊になります。
この著者の遠畑さんは、臨床心理学であったり、精神分析の専門家でいらっしゃるとともに、
ご自身も臨床心理師であり、公認心理師として、
白金高縄カウンセリングルームを主催されている方です。
また、ご存知の方も多いと思いますけれども、
例えば、『野の医者笑う』という本であったり、
私も好きな聞く技術、聞いてもらう技術という本、
そして、アメロンヒロ心理学など、心理学に関する著書をたくさん書かれている方になります。
そして、この『カウンセリングとは何か』という本は、
講談社現代新書から出ているのですけれども、
帯に、ご自身が20年越しの謎解きの総決算というふうに書かれているほど、
カウンセリングについて、これまで遠畑さんが研究、あるいは実践してきたことが総まとめされている、
そんなような一冊になっております。
ページ数も450ページ近くあって、かなり新書2冊分くらいのコンテンツになっているのですけれども、
言葉自体は知っているけれども、中身はあまり知らないカウンセリングということについて、
実際の事例、これはもちろん匿名化をされたものですけれども、
を使いながら密室の中で一体何が起きているのかということであったり、
その時カウンセラーの頭の中でどういうようなオプションがあったり、
どういうようなロードバップが描かれているのか、そんなことを解説してくださっている一冊になります。
本日ご紹介したい切り口は3つで、1つ目が生存と実存、2つ目が心の波曲と文学的変化、
そして最後に勇気の正体。
では、まずは一緒に楽しむお茶から。
03:42
今日のお茶はジコンカさんの伊勢小生館。
これはオイセさんの伊勢に小さくて青い柑橘と書くお茶になります。
これは何かというと、中国に同じ小さい青い柑橘の柑と書いて、
シャオチンガンという小さなみかんに入ったプーアル茶があるのですが、
それをインスピレーションにしながら青い柚子の中身をくり抜いて、
その中に伊勢の2年熟成させた紅茶を詰めて乾燥させた、そんなお茶になっています。
これは本当に小さな、チュッパチャップスの飴の部分ぐらいの大きさの小さな柚子、
まだ色は青いものに中に紅茶が詰められていて、それがパリパリに乾燥されている、
そんなようなものなんですが、
飲む前にその柚子の皮ごとパリパリと割りながら茶葉と柚子と一緒に茶器に入れてお湯を入れていただく、
そんなようなものになっています。
一煎目よりも二煎目、二煎目よりも三煎目のほうが柚子の香りがどんどん出てくるというか馴染んでくるというんですかね。
一煎目は結構強い柚子の香りがするんですが、その後になってくるとお茶とすごいマッチをして、
とても美味しいかつ熟成された紅茶なので、味もその若さがあるというよりは落ち着いて、
少し貫禄を感じるような、そんな味になっております。
今日はこちらを飲みながらお話をしていきたいと思います。
皆様もぜひお気に入りの飲み物とともにこの後お聞きください。
このカウンセリングとは何か変化するということは結構話題になりましたよね。
2025年下期ですか。
06:02
もちろんカウンセリングとかコーチングとか対人支援とかそういうことをやっている方だけではなくて、
幅広くビジネスパーさんの方とか一般の方にも読まれている印象を受けています。
僕自身はこの戸畑さんのオンラインで心理学だったり精神分析の解説をする講座を受けたことがあったり、
著書もいくつも読ませていただいているので、待望の一冊というような形でした。
では早速中身に入りたいと思うんですが、
この本ではカウンセリングで行われていることを大きく3つ、
謎解きとしてのカウンセリングと作戦会議としてのカウンセリング、そして冒険としてのカウンセリング、
この3つに分けながら、それぞれ何を目的にどんなことが行われているかについて解き明かしている内容になっています。
まずは一つ目の切り口、生存と実存というところから始めていこうと思います。
戸畑さん曰く、カウンセリングのゴールというものは大きく2つある。
一つが生存、これは生存するの生存ですね。いかに生き延びるかということ。
そして実存、これは実際に存在するの実存。
いかに生きるかという、このいかに生き延びるかというものといかに生きるか、
微妙な差を持つ2つの言葉、生存と実存というものをカウンセリングのゴールと言っています。
引用してみると、生存とは日常を立て直すこと、毎日を維持すること、現実を破局の脅威から守ることを目指す、生存を守る。
まさにその人がその1日を暮らすこと、安全に生きていくこと、そのベーシックな部分を守ることがこの生存のためのカウンセリングで、
これを先ほどの3つのカウンセリングの中の作戦会議としてのカウンセリングと呼んでいます。
一方、実存について引用すると、実存が問われるのは人生が行き詰まっている時です。
生活はなんとかできているけど、ちゃんと生きている気がしない。無理な生き方をしている気がする。
生きる死ぬの直接的な話ではないんだけれども、なんとなくその自分の人生を生きられている気がしない。
そんな実存に対するカウンセリングが、冒険としてのカウンセリング、そんな風に紹介をされています。
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そしてとても面白いのが、この実存と生存の関係性なんですが、
実存は生存を前提とするということを言っています。
これは日常を生きる、毎日を維持するということがなければ、より良く生きるということは成り立たない。
そんな関係性である。
一方で、生存は時に実存を犠牲にするとも書いています。
要するに、日々の生活を守ろうとすることで、人らしく生きること、その人の人生というものが一部死んでしまうことがある。
こんなパラドックス的な関係が、この生存と実存というものにはあるんだそうです。
そして、この生存を目的とした作戦会議としてのカウンセリング、
実存を目的とした冒険としてのカウンセリング、
それぞれに、それぞれの目的と手法が異なっていて、
それを混同したり取り違えるたりすると、とても大変なことになってしまうというところで、
アセスメントがとても重要である。
そして、そのアセスメントのことを、先ほどの3つに分けたカウンセリングの1つ目、
謎解きとしてのカウンセリングと解説をしています。
まずは、謎解きとしてのカウンセリングでアセスメントがされて、
生存に関するものは作戦会議としてのカウンセリングに、
実存としてのものは冒険としてのカウンセリングに流れていく。
非常にわかりやすいものになっているのですけれども、
おそらく戸畑さんは精神分析にバックグラウンドを持つ方だったりもするので、
特にその実存を扱う後半の冒険としてのカウンセリングというところが、
本書の特にハイライトになっているのではないかなという気がしたり、
これは今の世の中、あるいは読者層の中にも、
生存を目的とするところまで追い込まれているよりも、
どちらかというと自分らしく生きるみたいな、
実存を目的とした冒険としてのカウンセリングというところに、
興味を持つ読者が多いのではないかなと、そんなことを思ったりしています。
もちろん、昨今のコーチングブームみたいなこともこの辺とも関わりがあるのかなと、
もちろんそのコーチはカウンセリングということ自体は扱うことはできないですが、
現れているのかなと思ったりもします。
そして、それぞれのカウンセリングの進め方もとても構造化されて、
12:02
面白く解説をされているのですが、ちょっと扱う時間がなさそうなので、
二つ目の切り口に移ってみると、
二つ目は心の破局と文学的変化というものになります。
これはカウンセリングの中に大きく関わるのが、
この破局ということだと戸畑さんはおっしゃっていて、
例えば、生存を目的とした作戦会議のカウンセリングの時には、
生活の破局、これをどのように防いでいくか、
そのために環境を変えてみたり、
その方の周りのリソースを整理してみたり、
身体にアクセスしたりしながら、その先に心を扱っていく、
こういった生活の破局を防ぐための関わりであったり、
一方で、実存に関わる冒険としてのカウンセリングの中では、
少し違った破局との向き合い方があるそうです。
一文引用すると、
破局しないように高度に防衛されていた心を揺らし、
破局を引き起こし、それを生き延びる。
そうすることで、古い自分が死に、新しい自分が生まれる。
古い物語をきちんと終わらせることで、新しい物語が始まる。
こんなふうに記しています。
これは、実存に関わる冒険としてのカウンセリング、
要は人生の問題をテーマにしたカウンセリングにおいては、
生存を目的としたカウンセリングのように、
破局を避けようとするのではなくて、
頻度高くクライアントと時間を共にしながら、
一部転移みたいなものにも向き合いながら、
破局を持ち込んでいく。
そうすることで、これまで高度に防衛されて全く動かなかった心を揺らしながら、
古い物語を終わらせ、新しい物語を始めていく。
そういった物語的な営みであり、
そこで生じるのは文学的な変化であるというふうに述べています。
そして、生存と実存、
それぞれを目的としたカウンセリングを総称して、こんなふうに締めています。
カウンセリングとは何か。
それは生活を回復するための科学的営みでもあり、
人生のある時期を過去にするための文学的営みでもある。
最後に、勇気の正体という切り口のお話をします。
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これはですね、この長い450ページぐらいある新書の最後、
10ページ、15ページぐらいの部分で出てくる考え方なんですけれども、
何がこの人の変化を生み出していくのかというところを最後語っている部分になります。
人間は受動的な存在と見られて、
どんどんどんどんその心という次元の持つ力が失われてきたと。
そういうところに対してカウンセリング等も使いながら、
身体を変えてみたり、社会を変えてみたり、
ただ、もちろんそれらを変えていくというのには限界があると。
そんな時に、時々勇気というものが現れるんだそうです。
突如、それまで運命に対して受動的だった人間が能動性を発揮し始める。
戸畑さんが言うには、人間は運命の下敷きになるだけではなく、
運命を小さく持ち上げ、個人的な物語のための空間を作り出すことができる。
勇気は人を個人にする。
そしてその最後に、この勇気というものは何なのかと。
ということに少しだけ触れている箇所があります。
これは若き日の河合はやお先生のストーリーを少し引用しているのですが、
河合先生が自分のことを見てくれたマイヤー先生というカウンセラーがいたそうです。
その方に対して語っているところで言うと、
マイヤー先生という人は何もしないんです。
ちょっと中略で、けれどもマイヤーさんに会っていると、
自分の心の底から深いものが動き出すわけですね。
それを話し出すと、マイヤーさんがうんうんとついてきてくれるわけですね。
ついてきてくれるなら行きましょうということになる。
最後に、当畑さんはこの河合先生の
ついてきてくれるなら行きましょうという言葉を再度引用しながら、
この心と心のつながりの質感、
そして聞いてもらうことが勇気を生み出すんだ。
そんなふうに語っています。
もちろんこれはカウンセリングという専門技術に対する教示を持ちながらも、
民間セクターでもできることがある。
そんなことを常日頃おっしゃっている当畑先生らしい一文だなと思いながら、
この本の締めくくりとしたいと思います。
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今日は、自婚家の異性育成感をいただきながら、
当畑海人さんのカウンセリングとは何か、変化するということをご紹介しました。
また、ノートにて書き起こしと本のご紹介、
そして収録公表を投稿しておりますので、ぜひ概要欄からご覧ください。
それではまた。
18:37

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