2022-04-02 40:30

#14 平和学習 大本一枝さん(前編)「ねぇ、なんで大人は戦争を繰りかえすの?」

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テーマ「ねぇ、なんで大人は戦争を繰りかえすの?」として、戦争について改めて考えてみました。
ゲストは平和学習を行なっている大本一枝さん。
前半は、大本さんが絵本「いわたくんちのおばあちゃん」を読み聞かせながら、子どもたちがアクションにつなげるまでを紐解きました。


絵本「いわたくんちのおばあちゃん」
http://shufunotomo.hondana.jp/book/b141441.html

参考記事:「原爆の恐ろしさを描いた『いわたくんちのおばあちゃん』で考えたい平和な未来のつくりかた
https://ddnavi.com/news/314949/a/


《 ゲスト:大本一枝さん 》

逗子市在住、男子3人の母、広島出身。絵本”いわたくんちのおばあちゃん”と出会い、息子の学校で読み聞かせから始まり、現在は小学校やオンラインで読み聞かせを通じて原爆について伝え、平和を考える授業を行う。コーチングや心理学、3人の子育て経験を元に、子育てサポートやPTAや学校支援地域本部で学校サポートの活動もしています

ブログ:https://ameblo.jp/peace-sign-kosodate


《 つぼけん 》

1982年生まれ。東京都出身。大学の自主映画サークルで映像制作の面白さを知り、2005年に映像の制作会社に入社。カメラマンディレクターとして多くのテレビ番組に携わる。子どもが小学校に入ったことがきっかけで、日本の学校教育に関心を持つ。人生の目標は「Happiness Creactor」(=自分も他人もしあわせにできる創造力をつくる)


《 大ちゃん:大野大輔 》

1991年生まれ。東京都出身。学校と自分が嫌いだった小学生時代を、当時の恩師が幸せに変えてくれたことがきっかけで教師の道を志す。現在は東京都北区立赤羽小学校の研究主任として、児童に自己決定のある授業や、みんなが幸せで働きやすい職員室づくりに挑戦中。人生の目標は「全国の共育者と子どもを幸せにすること」座右の銘は「最高のNo.2」「認任」

○ともはぐ(共育)代表
○教育の窓口 共同運営
○REACHER BASE 共同運営
○先生の幸せ研究所 第3期
○オンライン市役所 東京都会幹部


感想はTwitter「#ほぼ教」でつぶやいていただけたら嬉しいです!
【つぼけんTwitter : @tsuboken_mol】

00:09
こんにちは、ほぼ教育最前線あなたにかわって、私が聞きます。始まりました、つぼけんです。
大ちゃんです。
この番組は、公立小学校の教師である大ちゃんと、普段は映像のカメラマンやディレクターを務めているつぼけんという異職の2人でお届けする番組です。
学校教育をはじめ学びの最前線にいる方をゲストに呼んで、僕たち2人がじっくり話を聞いた上で、ほぼ最前線に迫っていこうと思います。
というわけで、大ちゃん、今回もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
大ちゃん、大ちゃん。
はいはいはい。
ハッシュタグほぼ教、感想来てますよ。
来てましたね。嬉しかったですね。
嬉しい。ちゃんと見てますか?
Twitterとかに苦手ですけど。
これだけはちゃんと見てるんですよ。
これだけは。
しっかりと。
しかも今回ね、私の仲間から1人来てましたよね。
はいはい。ちょっと仲間である学校の先生ですよね。
はい。
コフさんのメッセージちょっと読んでみますね。
いいですね。最高ですね。この方一緒に学校の幸せな先生増やしていこうって言って、働き方変えたり、
いいですね。
最高ですね。この方一緒に学校の幸せな先生増やしていこうって言って、働き方改革っていうので一緒に学んでる仲間なんですよ。
この方もすごい素敵な先生で、かなりお世話になってるので、なおさら嬉しいです。
いいですね。
コメントありがとうございますってTwitterに書いたら返信もいただきまして、返信もちょっと読みますね。
毎日疲れて帰ってきて何のために働いてるのかなって思うことも多いですが、番組のエピソードを聞いていると心が熱くなって、
そうだよ、そうなんだよとなる自分がいます。やっぱり自分は教育に対してパッションがあるんだなぁと再認識できます。
嬉しい。
やっててよかったですね。
やっててよかったです。毎回言ってますけどね。
こういうのあると、本当にまた頑張ろうって思えるっていうのがありますね。
そうですね。
ありがとうございます。
続きまして、つかのまさんという方からコメントをいただいております。
これはですね、シャープ1のだてさん、中立幸太さんの前編を聞いての意見なんですけど、なかなかちょっと深かったので読みますね。
身近な人を大切にできなければ全体を幸せにできないし、全体の大義名分を唱えることで苦しませる人ができることも意識しないといけないなと。
03:01
助けを求めることを足利きと捉えがちだけど、責任感を持って助けを求めることは足利きじゃないということも学びでした。
なかなか深いですね。
深いですね。
あの第一回、自分も喋りながらかなり問い直しさせられて、日々考えながらやっぱり過ごしてます。職員室で。
そうですね。
学校でこういうふうにしたいって思って動こうとしたときに、あれ不幸なる人いるんじゃないかなって立ち止まれたりとか。
でもかといって子どもたちのためにこうしなきゃいけないんじゃないかっていう、なんかその動くところがあるんですよね。
ほんと第一回、さらに考えたりしてね。
そうですね。一回目ってこともあって、たくさんの方に一番聞いていただいてるんで、なんかね、いいなと思ってます。
塚野さんメッセージありがとうございます。
ありがとうございます。
こんなふうにですね、ハッシュタグほぼ教、ほぼがひらがなで教は教育の教で漢字ということでつぶやいてくれるととても嬉しいです。
はい。では参りましょうか。今回のテーマを発表いたします。
今回のテーマはこちら。
ねえ、なんで大人は戦争を繰り返すの?
はい。ねえ、なんで大人は戦争を繰り返すの?ということなんですけど、そもそもなんですけど、番組タイトルにちょっと立ち替えるんですけど、
ほぼ教育最前線あなたに代わって私が聞きますじゃないですか。
そうですね。
ほぼ教育最前線のほぼとか教育最前線ってなんとなく見えてきますよね。この十数回あって。
そうですね。見えてきましたね。
あなたに代わって私が聞きますの。私が聞きますの私は我々じゃないですか。
そうですね。
聞きますはゲストの方じゃないですか。
はい。
あなたに代わってのあなたって誰っていう問題がちょっと僕の中で最近あるんですよ。
いや考えてもみなかったけど、確かにそうですね。
そうなんですよ。なので、もしかしたら子どもたちかもしれないし、もしかしたら先生かもしれないし、保護者の方かもしれないしとか思って、今回はですね、子どもたちがあなたなんじゃないかという想定でテーマを考えてみました。
そこが毎回変わるわけですね、これは。
そうかもしれないですね。
ねえねえ先生とねえねえもしくはねえねえパパと聞かれた時に、なんで大人は戦争を繰り返すのって聞かれたらなんて答えるのっていうなかなか答えのない問いにちょっと今回挑んでみようかなと思っております。
なるほど。避けては通れないテーマですね、これは。
そうですね。やっぱりこう、今がですね3月27日収録してるんですけど、このウクライナの紛争が始まって1ヶ月ちょっと経ってるんですよ。やっぱ日々のニュースで紛争の映像も見ますし、子どもとニュース見てると話題になるんですよね。
06:01
なんで戦争してんのみたいな。小学校2年生の息子にも言われるんですけど、なんて答えようかなと思って。なんでだと思うっていうふうに僕は聞くんですけど、知ってるよって言って、ロシアっていう悪い人がウクライナっていうかわいそうなところをいじめてるんでしょみたいな話をするわけですよ。
なるほど。
いやそうなんだけどそうじゃないんだけど、いやでも昔歴史があってねみたいなことをいろいろ話をして、でもこう絶対こうだみたいな、いやこうなったら絶対解決するんだみたいなことも答えられないし、なかなかどうやって子どもと向き合っていこうかなっていうのをここ1ヶ月悶々としてたりもするんですよね。
そうですね、いや私としてもまさに社会でね、6年生だったので歴史の学びがあるわけですよ。やっぱそこでも子どもたちは必ずそこに触れてましたね。
あそうですか。
触れてきましたね。
6年生となると授業中に。
考えさせられますよ。
例えばどんな話になるんですか学校内では。
これは子どもの言葉ですからね。
なんで日本って何もできないんですかって聞いてきたんですよね。
なるほど。
でその隣にいた子がグループで話してたんですけど、いやしてないわけじゃないんだよって、よくニュースを見てる子ですね。
なるほど、してないわけではない。
でもう一人の子が言うわけですよ。
できない理由があるんだよって。
できない理由がある、ある。
なるほど。
で例えを言ってきたわけですよね。
例えば大野先生がさ、校長先生のことをね、やめろってコメントしたときに、他の学校の校長先生との関係とか、なんかいろいろあるんだよみたいな話。
大人はいろいろあるんだよって。
面白いと思って。
なるほど。
私はそれで問いを投げかけたまま去ったわけですけど、やっぱり子どもたちも触れてきますね。
なるほど。
いやそれぞれのリアクションが面白いですね。
理由があるんだよ。
子どもたちなりにやっぱり自分ごとになろうとはしてるところがありますね。
なるほど。
で、テーマのね、なんで大人は戦争を繰り返すのですけど、これをもし生徒に聞かれたらどうします?
そうなんですよ。
今日まさに考えたいなってとこですよね。
うんうんうん。
確かに。
お答えなき問いなんだけど、もしかしたら納得回があるかもしれないし、最適解があるかどうかっていうとどの立場かっていうのもなっちゃうし。
09:02
そうですね。
難しいテーマですね。
子どもが大人はいろいろあるんだよって言うのはいいですけど、僕たちが大人はいろいろあるから伝えないといいねいいねってそういうもんなんだよとはちょっと言えないですね。
ちょっと言えないですね。
そうですね。ちょっと難しいテーマなんで考えていきたいと思いますが、というわけで今回のゲストの方はですね、平和学習に取り組んでらっしゃる方をお呼びしようと思っております。
はい。
学校の先生ではなく個人で取り組んでらっしゃる方なので、どんな形でやってらっしゃるのかとかそんなことも伺いたいなというふうにも思っております。
今教育の現場とか家庭でできることって一体何なのか話し合っていこうと思います。
というわけでほぼ最前線に行ってみましょう。
はい。というわけで今回のテーマは、「ねぇ、なんで大人は戦争を繰り返すの?」ということでゲストを紹介いたします。
大本和恵さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
こんにちは。
こんにちは。
待ってました。
そうなんですね。
こそ来てくださいました。
なるほど、なるほど。2人の関係も気になりますけれども。
和恵さんと今回お呼びさせていただきますけれども、簡単に自己紹介をお願いいたします。
はい。今、神奈川県の図志市というところに住んでまして、男の子3人の母親です。
広島県出身です。
で、今日お呼びいただいたのが、絵本の岩田くん家のおばあちゃんっていう本と出会ったきっかけで、読み聞かせのボランティアをしてまして、その後、絵本を使ったオンラインの平和学習っていうのを今は市内の小学校とか、あと大野先生の学校とかでやらせていただいてるっていう感じです。
はい、ありがとうございます。
市内のオンライン学習はなんとなくイメージがつくんですけど、大野先生、大ちゃん先生の学校でやってるっていうのもなかなかどういうことっていうふうになりまして、大ちゃん先生これはどういうことですか?
これがね、それを言う前に言わなきゃいけないことが、大本さんのおかげでいろいろ始まっていったところが大きいんですよ。
私がその社会で活躍する方っていうのは、もうどなたも先生だって思ってたきっかけが大本さんなんですね。
その大本さんの読み聞かせ、オンラインで参加したんですね。
12:00
それを受けて、これは絶対に子どもたちにやってほしいなって思ったんですよ。
それでお願いをして、大本さんも心よくやりましょうと。
来てくださるのは申し訳ないと。
オンラインでもやれるってことですよね、確か大本さん。
そうですね、コロナもあったので、入ってたので、オンラインで全然できるのでということで。
実際にオンラインでやってもらったんですけど、かなり子どもたちも変容があったっていうのがあったきっかけの方です。
まず、広島出身で、いわゆる男の子3人の主婦、主婦の方ってお母さんでいらっしゃるわけですね。
そうですね、はい。
先ほど言っていただいた絵本、それはどういう絵本との出会いだったんですか。
岩田くん家のおばあちゃんっていう名前の本なんですけれども、
もともと私、自分の息子の小学校が保護者の読み加成ボランティアっていうのが結構盛んで、
前学年で、私はボランティアの統括みたいなこともやってたんですけど、
そこで自分の子どものクラスで読むんですね、お母さんたちが。
なので全校で200人ぐらいのボランティアのお母さんがいるんですけど、
それが毎週木曜日で、月に2回だったり、低学年は4回だったりっていろいろあるんですけど、
そこでずっと読み加成を私やってきたんですね。
ある時この絵本と出会って、息子が高学年になったらぜひそこで読みたいなっていうふうに思って温めてまして、
長男が小5の時に初めてそのボランティアの時間にこの絵本を読んだんですね。
そしたら隣のクラスの先生が聞いててそれを。
この絵本すごくいいですねって、うちのクラスでも授業で読み聞かせたいんですけどいいですかって言われて、
お貸しした時に、学校の先生にとってもこのお話ってすごく子どもに学ぶきっかけになるためにいいんだなっていうふうにそこで初めて思って、
それ以降は他の学年の保護者さんも読んでほしいっていうふうに言われて、
毎年6年生向けに読ませていただいているという経緯があります。
なるほど。僕、教えていただいて今手元にあるんですけれども、
とってもいい絵本ですよね。原爆、広島の原爆についての絵本ではあるんですけれども、
現代から始まってその岩田くんちのばちタイトルにあるおばあちゃんが、
なんで写真に一緒に写りたくないのかっていう疑問から、原爆があった過去に話が行って、
15:00
理由がわかってきたり、戦争の悲惨さがわかってきたりっていう構成になってまして、
きっと子どもたちでもすって自分ごと化できると思うし、メッセージがすごく詰められた素敵な絵本だなっていうふうに思いました。
本当にそうなんですよ。どうしても遠いんですよね。
距離的にも自分ごとにならない距離があって、
広島のことでしょうとか、昔そういうのあったらしいよとか、
どうしても子どもたちにとって自分ごとになりにくいところを、
この絵本っていうところが自分ごと化させてくれるっていう力がある上で、
遠本さんは他の情報もくださるんですよ。
そのプレゼンをしてくださって、より子どもたちにとって自分ごとになっていくっていう、そんな授業をしてくださいました。
絵本に書いてないことも含めて、オンラインで子どもたちに語りかけてくれるってことなんですね。
そうなんですよ。今の現状だったりとか、もちろん悲惨さもそうですけど、
今どんな活動がされているのかとか、
そして自分たち日本はどういうふうに歩んでいくのかってところまで、ある45分間でかなり良かったです。
ありがとうございます。
そんな岩田くん家のおばあちゃん、こちらの概要欄に貼っておきますね。
見れるようにしておきたいなと思うんですけど、そんな絵本との出会いがあって、
それをまあいいじゃないっていうふうになってから、どうやって大ちゃん先生、大野先生のクラスでやろうまでつながっていくんですか。
そこはですね、結構話すと長いんですけど、
もともと平和学習ではなくて読み聞かせっていう形で、もう5年ぐらいずっと連続でやっていて、
コロナになって親子が家に閉じ込められたわけですよね。
学校にも急に行けなくなっちゃって、3月から。
うちの子卒業式だったんですけど、急に学校がなくなっちゃって、
でも親子が困ってるだろうなと思って、お母さんとか子ども向けのオンラインのイベントを何かやろうと思って、
知り合いがごやこでオンライン体験フェスって言って、
もっと全国規模で呼びかけてオンラインで何か体験したり学んだりできるイベントをやるから、
出展者を募集してますって言われたんですよ。
何をやろうかなと思った時に、平和学習をやってみようかなと思ったんですね。
フェスに平和学習っていうのがちょっと私も大丈夫かなっていうのが正直あって、
かなり悩んだんですけれども、でもこの絵本をなるべくたくさんの人に届けたいっていうのは昔から思っていて、
そのいいきっかけだなと思ってそのオンラインフェスで用にプログラムを45分のプログラムを作って、
18:01
オンラインでそれをやったんですよね。
その後に多分ですね、江戸キャンプに私が学校支援のこととかにすごく興味があったので、
江戸キャンプに参加させていただいた時に大野先生がたまたま同じブースというか、話すところにたまたまいらっしゃって、
それでフェイスブックでつながったんですよね。
その後私が夏にオンラインでやっぱり原爆の日にせっかくオンラインプログラム作ったので、
自分でフェスとかじゃなくてオンラインプログラムをやりますっていうことで、
自分がフェイスブックとかで発信をした時に、江戸先生が聞きに来てくださったんです。
あってます?江戸先生。
今ね思い出したらなんかジンとしてきちゃった。
このたまたまのねつながりですからね。
それがこれだけ自民党できっかけになってくださったんだなって今ちょっとしんみりしてます。
じゃあ本当に初めは絵本が好きだなあから始まって、
これを話すと子どもにもいいぞってなって、
どんどんやってったらいつの間にか公立小学校も続いてたわけですね。
そうですね。なんかずっとやりたいと思ってたんですよ。
ずっとその読み聞かせをしてる時も、
この絵本を市内の小学生全員に読んで聞かせたいっていう希望はぼんやり持ってたんですけど、
でもそんな簡単には当然できるとは思ってなかったので、
でもそのずっと思い続けてたから多分江戸先生とつながれたのかなっていうふうに思います。
ちょっとね、これ最近卒業式だしあったから多分類戦かなり緩んでて今泣きそうすぎる。
じゃあ和江さんは平和学習したい、子どもたちに知ってほしいっていう思いがあって、
大ちゃん先生は社会の人がつながってくれて、
新しい学校外からの学びも欲しいっていうふうに思ってて、
そこがパズルのピースのようにつながったわけですね。
そうですね。
まさに自分ができないことというか、
自分は東京都出身だし、
教員っていう立場、教員ってあんまり自分の好きじゃないって言ったけど、
この立場でできないなって思ったんですよ、本物は。
大本さんならできるってしたときに、
力はもう借りるしかないって思って、
パズルのピースが合わさりました。
素晴らしい。
和江さん、実際に赤羽小学校で授業をしてみて、
リアクションとか反応とかいかがでしたか?
そうですね、オンラインなので、
21:00
本当にちょっと画面越しでしかわからないんですけど、
後から大野先生は子どもたちの感想とかを送ってくださって、
それを拝見して、
まず知らないことを知るっていうことがやっぱりすごく大事だなっていうことと、
あとはやっぱり子どもは大人が考えてるより、
本当に深く考えてるなっていうところがあって、
特に、5年生でしたっけあれ?
最初5年生ですね。
5年生ぐらいになると、
やっぱり学習の最後に、
自分には何ができますかっていう、
平和な世の中を作るために自分には何ができますかっていう問いかけをして終わるんですけれども、
ちゃんとそれを自分なりに考えて描いてくれる子っていうのが結構いて、
だからやっぱり5、6年になる、
例えばこの間3年生にやったんですけどね、
今年3年生にやったら、戦争は怖いと思いましたとか、
やっちゃいけないと思いましたとか、
そういう感じの感想でだいたい終わるんですけど、
やっぱり5、6年になると、
自分がどうしたいかとか、
自分はどうしたら、
どんなことができるかっていうところまで踏み込んで考えれるのが、
やっぱりさすが5、6年生だなと思いました。
平和のために自分に何ができますかって、
僕聞かれたらドッキリしちゃいますね。
パッて答えられないですよ。
すごいですね、5、6年生は。
そうですね。
そこがやっぱり私も感動したっていうか、
やっぱり子どもってすごいなって思いましたね。
大ちゃん先生、子どもたちのリアクションはどうでしたか?
本当に、これは自分がやってもこの変容はないなって、
素直に思いました。
最後の大本さんの投げかけまでのプロセスも本当にいいんですよ。
本当によく考えられていて、
最終的に子どもたち自分ごとになって、
ネクストステップまで繋がるんですけど、
例えば授業のすぐ後に署名活動をしたりとか、
ネットではあるんですよね、
署名に参加できるっていうのが大本さんそう。
当時被曝者の署名活動がやっててもう終わったんですけれども、
核兵器禁止条約を発行させようみたいな感じがあったんですよね。
なのでそれを紹介したんですね。
そこでこれに署名をするっていうことも一つの行動だし、
っていうことを紹介させていただいて、
そしたらすぐに署名しますって書いてた子もいましたね。
実際に家族で話したんですって。
家族分したとか、そういうのもいいアクションだよねって。
あとはそれを単純に家でお話したよって。
今日本は平和だけど、
まだまだそういうので困ってる国もあるんだなって話をしましたとか。
24:01
あとは調べてみましたとかね。
今どれぐらい核兵器が世界にあるんだって教わって、
実際に今どこの国が一番持ってるとか、
そこからさらに探求が始まったりとか、
そういうのもあったんですよ。
僕の中でこれすごいなと思ったのが、
戦争は戦争のことだけじゃないみたいな感想の子がいたんですよ。
どういうこと?
これ深いと思ったんですよ。
自分たちの学校の中に戦争はあるのかっていう問いだったんですよ。
どういうことですか?
どういうことかって言うと、
戦争ではないんだけど争いの心が存在すると。
自分のクラスの中って話した。
その子はその話をしていて、
自分のクラスの中で平和にしていくために、
何ができるのかを考えたいっていうところに行き着いてた子がいたんですよ。
これ素晴らしいと思ってて。
これ多分環境学習とかと似てるんですよ。
環境問題に取り組もうって言ったときに、
例えば海面が上昇しているとか、
これももちろん重要な問題なんですけど、
環境問題って自分の近くではないのかって言うとあるじゃないですか。
それに気づくってすごい大事だと思ってて。
この平和学習を通じて、
自分の半径、5メートルって言うんですかね、
に置き換えて考えてみたって子がいて。
すごい。
その最終的にどんな感想だったかって言うと、
いじめは起きるのはしょうがない。
人の心は起きることがあると。
そのときにみんなで一斉に、
ダメだと言いたいっていうことがあったんですよ。
これって戦争と関係ないようで、
この子の中での平和とつながるんですよね。
だから確実に大本さんの平和学習から、
戦争と自分の間に橋が架かったわけですよ。
そういう力があった。
これはやっぱりきっかけとして、
大本さんの45分があったから生まれてるんですよね。
これたぶん私が読み聞かせして、
語ったところで出てこない変容なんですよ。
だって絵本を聞いて、
かわいそうだなとか怖いと思ったっていうのは、
それで素敵な学びだなって思いますけど、
もう一歩署名行動するとか、
平和って言うけど、本当に日本は今平和かとか、
もっともっと根源的な問いとかアクションとかに変わっていくって、
すごいっすね、小学生って。
すごいと思う、本当に。
それを引き出したっていうんですかね。
引き出した大本さんのこの45分がすごいですよっていうのを伝えたいですね。
和江さんはどんな狙いがあって、
そういうのをもっとアクションすることも期待されてるプログラムなんですかね。
27:04
どういう学習というか。
そうですね、まずは絵本。
私がオンラインでプログラムを作ろうと思ったときに、
まず絵本を読んで、絵本自体にすごく力がある絵本なので、
この絵本がなかったらたぶんやってないんですけど、この平和学習を。
絵本自体が戦争を自分ごととして捉えさせてくれるものになっていると。
その上でもっと周辺情報っていうか、原爆ってどんなものかとか、
どのぐらい被害があったかとかお伝えした後に、
結局今につながっているということをお話しするために、
核兵器がまだ1万3千発以上もまだ地球上にあって、
戦争で核兵器が使われたのは、
広島原爆、長崎原爆の2発で終わっているけれども、
使おうと思えばできるものがまだ地球上にあるっていうまず現実。
それは今その子たちが生きている現実そうだってことですね。
まずそれを知ってもらうっていうこと。
知った上で、それが今まで使わないでこれたのは、
使わないという努力を大人がしてきたからっていうところもあるし、
あとそれをやっぱり地球上から1発もなくしたいと思って活動してる大人もいると。
作ってる大人もいるけど、なくそうとしてる大人もいるっていうことで、
そのなくそうとしてる大人の活動として、
ノーベル平和賞を取ったアイキャンっていう団体ですよね。
核兵器禁止条約ができたっていう話とか、
核兵器禁止条約に日本は加盟してないとか、
そういうとりあえず今の現実を全部子どもたちに伝えた上で、
その事実を知った上でどう考えるかっていうふうなこと。
なので、まずは過去何が起きたのかとか、
現状どうなってるかっていうことと、
大人の人がどんなことを今してるのかっていうところを知った上で、
じゃあ自分はどうするのかっていうところを、
例えばそこでやっぱり核兵器ない方がいいよねと思ったら、
ちょっと核兵器禁止条約のことを調べてもらったりとか、
それのことをやってる団体とかも紹介しているので、
その団体についてホームページ調べてみたりとか、
あとは、例えば私もちょっと今思い出したんですけど、
先生からいただいた感想で言ってた子がいたのが、
広島に家族に行きたいと。
だから、広島にコロナが終わったら、
お父さんとお母さんに広島に連れてってくれっていうふうに
お願いをしたっていう子もいて、
それ毎回一人二人いるんですけど、
だからそういうふうに、もっと知るためにとか、
やっぱり今小学生でできることってある程度限られてると思うんですけど、
でも小学生の自分にもできること、学習の中で、
30:01
まずお家の人に話してくださいっていうことを言うんですよね。
正直神奈川とか東京に住んでる人は、
大人でも知らない人がほとんどなので、
原爆が何時何分に落ちたとか、
どのぐらいの人が亡くなったとか、
広島出身の人は、
はっきり言って幼稚園ぐらいからずっと平和学習をするので、
もう知ってるんですけど、
関東まで来ると、
やっぱりなかなか原爆について学ぶ機会ってなくって、
知らない大人がほとんどで、
よくあるあるエピソードなんですけど、
広島出身の人が東京の大学に進学して、
周りの人が誰も原爆落ちた日と時間を知らないっていうのを聞いて、
ショックを受けるっていうのが結構あるあるなんですけど、
なので、まずは知らないから、
知るとやっぱり行動は変わるので、
お家の人に話してくださいっていうふうに言うんですけど、
そしたらやっぱりちゃんと話してくれる子がいて、
そしたら広島に行きたいから、
今度旅行で連れてってっていう子もいたりするっていう感じですね。
それね、行ったみたいですよ。
え、ほんとに?
そこなんですね。
なんですよ。
写真見せてくれましたよ。
なんかそのね、写真撮るときのエピソードが、
これいいかどうかじゃないんですけど、
先生、僕行ってきましたと。
で、原爆ドームをバックに写真を撮ろうとしたときに、
ピースができなかったんだって言ったんです。
で、周りの大人、なんか若いお兄ちゃんとかお姉ちゃんは、
イエーイって言って撮ってたんだと。
それが悪いかどうかじゃないんですけど、
その子は、なんかその子の感性で、
ピースができなかったんだって言ったんですよね。
なるほど。
いやー、すごいですね。
かなり考えさせられた。
ピースができなかったのかって言って。
そっか、でもその子なりの何かこう受け取ったものがあるんじゃないですか?
ちょっと涙が出てきましたね。
素晴らしい。
すっごく嬉しかった。
言ってくれたんだっていうのが。
で、それをね、受け入れたお家の人もすごいし。
いやー、すごいと思います。お家の人も素晴らしいですね。
その、和江さんの45分がちょっと想像できたのが、
やっぱり岩田くん家のおばあちゃんはいい絵本で、
これを読むことからスタートするのは、
あくまでもタイムスリップする装置っていうか、
自分ごと化する装置であって、
その後きっちり歴史のファクトというか、
事実であったり数字であったりっていうのを学べると。
じゃあどうするんですか?っていうきっと問いかけがあるんですよね。
こんな方法もあるし、こんな方法もあるし、
あなたはどうするんですか?っていうふうに問いかけることで、
もう実際に広島家族で行っちゃうような子が生まれてくると。
っていう45分っていうことなんですかね。
その通りです。
めっちゃいいですね。
33:01
本当の授業というか、教育って感じしますね。
6年生で必ず、教科書にも入ってるんですよね。
会社によっては、5年生の国語で物語の文章で入ってたりするんですよ、原爆のお話が。
私すごくやってみてよかったのは、その導入?切り口として、
導入として大本さんのこの45分があると、ものすごい力を発揮するっていうのはわかりました。
なるほど。
あとでももちろんいいと思いますけど、
この導入か、それとも終末かというか、
どちらかで45分入ることで、さらに自分ごとが進むっていうのがわかりました。
なるほど。
初めはね、たまたまで会っただけというか、とてもいい本だなっていうだけで、
本当にこういう思いが子どもたちやいろんな人に伝わっていくっていうのはとてもいいですね。
きっと本も喜んでるんじゃないですか。
あとね、作者の方もね、大本さん。
そうですね、親子のオンラインフェスに出展した後に、感想をいただいたんですね、参加した人から。
で、感想をきっと作者の人も読みたいんじゃないかと私は思ってですね。
そう思いましたね。
そう思って、平野さんからの人かな、がちょっとSNSで見つけたので、
その方にちょっとメールを送ってたんですね。
そしたらそこから、岩田くん家のおばあちゃんの娘さんですね、絵本の中にも出てこられるんですけれども、
岩田美穂さんという方とつながることができて、
岩田美穂さんと今つながってるんですけれども、
つながったことで、岩田くんのおばあちゃんになられてからの写真とか、
あと原爆が落ちる前の岩田くんのおばあちゃんの家の写真とか、
そのあたりもぜひ使ってくださいっていう風に提供していただいて、
今はそれも平和学習の中に入れさせていただいてます。
あと岩田美穂さんからも、広島の方でやっぱり平和学習をずっとやられてるんですけれども、
そこでいつも話されている内容を、私の方にもちょっと音声メッセージでいただいて、
それを平和学習の中で流させていただいてます。
ご本人ということで、どんなメッセージなんですか?
そうですね。岩田美穂さんにお願いして、
ぜひ私の平和学習でメッセージを直接流させてもらいたいんですけれども、
送ってもらえますかとちょっとご無理を言ってお願いしたら喜んでということでしたので、
その音声メッセージをいつも流させていただいてます。
今回許可いただいたってことで、ちょっと聞いてみてもいいですか?
はい、ぜひ聞いてください。お願いします。
じゃあちょっと岩田美穂さんからのメッセージ、今から流しますね。再生します。
36:06
みなさん、はじめまして。岩田美穂です。
今、日本は戦争をしていない平和な国です。
でも、戦争が終わったから平和になったのではありません。
今ある平和、それは原爆や戦争の恐ろしさ、悲しさを知っている人たちが、
ああ、もう二度とあんな怖い戦争を起こしてはいけない、と、
ずっとずっとずっと、今でも戦争をしない努力をし続けているからです。
これからはみなさんの番です。
どうすれば戦争のない平和を築いていけるのか、一緒に考えてみましょう。
うーん、それはとっても難しいなぁ、って思う人いるかもしれない。
でもみんな誰でもできることがあります。
それは、今日聞いたお話を忘れないということです。
大人になっても忘れない。ずっとずっと忘れない。
それが平和への第一歩だと、私は思います。
今日はどうもありがとうございました。
はい、こんなメッセージです。
ありがとうございます。しみますね。
しみるんですよ。
忘れないということ。
やっぱり、僕は30代ですけど、子供の頃も、
そうですね、原爆のこととか、勉強した覚えはありますし、
漫画を読んだりとか、本を読んだり、小説で読んだりとかっていうので、
8月6日とか、終戦記念日とか、そういうのはこう知って、
あとアニメのね、この世界の片隅には好きで、何度も見てまして、漫画も読んで、
そうやってつながる機会もありますけど、やっぱり意識してないとなかったりしますもんね。
やっぱりこういう平和とか、平和学習とか、環境もそうだと思うんですけど、
やっぱり興味がある人しか届かないんですよね。
なるほど。
そうなんです。だから、例えば、私がオンライン平和学習みたいな感じで、実は先日もやったんですけど、
それは6年生の、地元の、じゃなくて、よその消防車の人が、私がそういう活動をやってるのを聞いて、
うちの息子も今年6年で卒業して、歴史も学んだとこだから、ぜひ聞かせたいっていうことでリクエストしてくださって、
オンラインでやったんですよね。それで、私も告知をして呼びかけはするんですけど、
39:00
そうするとやっぱり興味がある人しか来ないんですよ。
わかります?
そう。で、興味がある人しか来ないので、ただ学校でやると、興味があろうがなかろうが、
みんなに聞いてもらうことができるんですよね。
確かに。
それがあって、私は学校ですごいやりたかったんです。
なるほど。
私個人で活動でやれば、興味がある人は聞きに来てくれるけど、興味がない人って絶対に来ないので、
確かに。
はい。それで、学校でやりたいってずっと思ってたら、大野先生に会えたので、
本当に夢が叶ったっていうか、はい。そうなんです。
嬉しいな。
まさに、興味あるないに関わらずっていう話ありましたけど、
やっぱり出会いとかきっかけづくりっていうのが、すごく学校って大事だと思ってるんですよ。
もしかしたらその出会いによって、誘われるかもしれないし、
そこから何か始まるかもしれないし、別に始まらなくてもいいんですよね。
それが種のようにそこに植え付けられて、そしてもしかしたらいつか目が出るかもしれないし、
やっぱりその出会いっていうのはすごく大事で、
だからこの学校っていうところでやるっていうのは、やっぱり意味がありますよね。
そう思います、本当に。
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