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では、6問目です。よろしくお願いします。
まだまだありますので、6問目もありますね。
はい、いきましょう。
じゃあ、さっそくいきます。6問目はこちらです。
指導案を作る際に大変なところと、作られた指導案を見るポイントを教えてください。
はい、ということです。
指導案ということなんですけど、これ、たぶん、質問の全部の中で、僕、一番興味あるんですよ。
リスナーの方はたぶん、「え?何?指導案って何?」ってなってると思うんですけど、僕、めちゃくちゃ興味あるんですよ。
そもそも指導案って何かから、大ちゃん先生教えてもらってもいいですか?
これ、いろんな場面で使われてきたんですけど、よく知られてるのは、教育実習生の方が指導してくださる方に、こういうふうに考えていますっていうのを見てもらって、「わかりました。じゃあ、これでいきましょう。」って言って、それが指導案っていう形で、だから、ある意味、車で言うとね、無免許運転のわけで、その状態で授業をするにあたって、ちゃんと指導案を作って、それで、授業をこうやってやるんだな、わかったわかった。
がんばりなって言ったりとか、ここをするといいよってアドバイスで使われていたっていうのもありますし、あとは、授業研究っていう日本の文化で、みんなでこう見合うときに、この先生はこういうふうに考えて、こういう姿を目指して授業するんだなっていうのを、共有するためっていうのが、主にあるかなって思います。
要は台本みたいなことですか?授業1時間の流れを書いている。
具体的に言うと、この時間でこういう姿を目指しますっていう目標とか、狙いとかがあって、で、授業の実際の場面で、まずこういう学習をして、次にこういう学習して、次にこういうふうにしますっていう流れが、展開が書いてあったりとか、するんですけど、これね、語弊がないように言うの難しいんですけど、今、指導案のあり方、かなり議論されてます。
例えば、文部科学省が出している働き方改革事例集には、指導案の簡略化っていうのが書いてあるんですね。
で、実際にうちの本校でも、校内研究の研究事業に関しては、A4裏表でバーってたくさん作っていくわけじゃなく、A4の裏表1枚のみに、みんなで話し合ってなったんですね。
だったりとか、本当に学校によっては指導案の形すら全然違う学校もあるし、なんなら指導案がないって学校もあるんですね。
なので、今本当に議論されているところです。これを作る時間にかけるのか、もしくはみんなでクリエイティブな対話をする時間にかけるのかっていう、本当に今、転換期なんじゃないかなって思うので、一概にこうだっていうのは言えないところです。
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すごい、そもそものそもそもに入りますけど、そもそもは、先生が授業を進めていく上で、こういうことを問いかけて、この時間はこういうことをやって、最後こういう学びに落とし込みたいみたいな、説明書?計画書?
レシピとか言ったらいいんですかね。
レシピ?みたいなこと、それだけ聞くとなんかいいことだなって思うんですね。
もちろん、もちろんいいと思いますよ。で、指導案大事にされてる方もいるし、それで私も成長できたところもあるから、なんかこう一概に言えないところもあるんですけど、でも、やっぱ今、まさにさっき言った教師が教える授業から子どもが学び取る授業の転換っていう、キャッチコピーみたいなのがあって、それってわかりますよね、坪玄さんもね。
やっぱ子どもがもう学び取っていくんだ、主人公は子どもなんだから、子どもが自己決定しながら学んでいくって考えると、本当に教師の意図で、狙いで授業を組んでいくっていうのがどうなのかっていう議論もあるんですね。
だから、詳しくこと細かく書いていったり台本みたいになってしまうと、まさに教師の一世指導になりかねないんです。
そこが結構恐ろしいところでもあって、何々をさせる、何々をさせるって書いたときに一世指導ですよね。教師は一世指導で、子どもは受導的になってしまうと。なので、今本当にこう表し方、指導案の表し方っていうのはかなり議論されているところなんですよ。
大変盛り上がりすぎてまだ質問を聞いていないっていうね。学生さんの質問ちょっと聞いてもらってもいいですか?
そうだよ、聞いてないでしょ。
まだ聞いてない。
まだ聞いてない。
盛り上がっちゃうでしょ。
盛り上がっちゃう。僕もちょっとこれについては言いたいことめちゃくちゃあるんです。
はい、どうぞ。
ちょっとひとまず学生さんの質問を聞いてください。
指導案を作る際に大変なところと、作られた指導案を見るポイントを教えてほしいです。
はい、ありがとうございます。指導案を作るっていうのは、今勉強しているところって感じですか?
はい、そうです。今模擬授業とかもあって、指導案をたくさん作っているんですけど、その時にやっぱり作るポイントとか大変さとかだったりを知れたらいいなって思ってます。
ご自身は大変だなって今感じてますか?
児童の実態とかを書く欄があると思うんですけど、やっぱり空想上の学校で模擬授業をするっていうのがちょっと大変だなっていうところはあります。
なるほど。生徒・児童の顔が見えたらわかるけど、ちょっとまだイメージがつかないっていうか。
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そうですね。将来、もし教員になった時に、こういうところをポイントに作ったらいいよっていうアドバイスがもらえたらなと思いました。
質問してくれた子はですね、まだ実際の授業をしたことがないけども、授業をイメージして文字に紙に落とし込まないといけないっていうのは結構大変なので、どうしたらいいですかっていう質問ですね。
そうだ、ちょっとこれ反省だね。ちゃんと聞いてから議論しないとダメだね、これね。
すみませんでした。指導されてる大学の方もいるので、うまーくスルーしてください。
はい。やっぱ大事なのって子供の姿をしっかりと描くことだと思うんですよ。
そうですね。
教師がこうしたいこうしたいっていう、教師の思いと子供たちがこうしたいこうしたいっていうのが、ちゃんとマッチするかどうかってとこですよね。
教師の思いが先行してしまって、子供の実態とかそこが置いてかれてしまうと、やっぱりなかなかいい学びは生まれないんじゃないかなっていうふうに思うので、しっかりと子供たちを見る、子供たちを想像する。
で、その子供たちの思いとか願いとか興味関心とか、それを大事にしながら、じゃあ教師としてこういうふうに支援しますよとか、ここでこういう発問しますよとか、そういうふうに考えていくのが大事なんじゃないかなっていうふうにまずは思います。
でも、その質問してくれた子はまだちょっと子供たちがどんな反応するかまでの想像がそこまでできてないので、どうしようかなって悩んでらっしゃるのかもしれないですね。
まだね、これからですもんね、実際に授業するのは。
実際に作る際に大変なところっていうと、やっぱり子供のこうしたいっていう思いに沿うっていうのが、なかなかもう私だってね10年目なんだけど難しいわけで、本当に満足した授業なんかないわけですよ、まだまだ。
そう考えると、こう作ってみて、実際に授業して、ちょっと振り返ってみて、で、まだ改善して、で、そのなんかサイクル自体が大事な気がするので、そこはもうね、実習してからとか、なってからでも全然遅くないと思うんですね。
で、作られた指導案を見るポイントっていう2個目のことなんですけど、僕ここは、やっぱりその先生がどんなこだわりとか願いとかを持って授業されてるのかっていうのを私は大事にしてるんですね。
だから、やっぱりその子供たちにいろんな個性あっていいんだよ、多様性だよって言ってる中で、私は先生もそれがちゃんと適用されるべきで、いろんな先生がいて、いろんな価値観で、いろんなね、あり方があるので、それを大事にすると指導案で見るときに僕が大事にしてるのは、この先生はどんなことにこだわって、何を大事にして、どんな思い願いで授業するのかなっていうのを受け取るようにしてます。
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で、そこで具体であえて1個あげると、本時の流れっていうのがだいたいあるんですね。ないとこもありますけど。で、その本時の流れのときに活動で何々させるとか、なんかこうこちらからの指示説明命令のような語尾にならないように僕は気をつけていて。
あくまでも学ぶのは子ども。子どもが学んでいく学習過程っていうところで考えて、その表記だけでもかなり違ってくるんじゃないかなと思うので、自分はそういうのをこう気をつけてます。
なるほど。ありがとうございます。
いや、これ一番興味があるって言ったのは、実はこれほぼ今日では言ってないんですけど、僕指導案作ったことあるんですよ。
え、そうなの?
はい。
僕テレビのディレクターですけど、学校の授業を作ったことがあって。
なるほど。
オンラインでつないで、テレビ局とつないで授業をやったんですけど、当然台本は書きますよね。教育なので、子どもたちがどんな反応するかなと思って台本を書きますと。
ただその台本を先生に今度はやってもらわないといけないんで、先生は台本では理解できないんですよって言われたので、指導案のスタイルに変えたんですよ。
うん。
なので、ああ、こういうもの作ってるんだと思って、僕は作ったことあるんですけど、いや、これ大変だなと思って作るの。
僕らが台本作るのと一緒なので、これはすごい両力だなって思いつつ、一個その疑問なのは、全部事細かにこんな気持ちになる、こんな気持ちになる、こんな学びになるって、やっぱこう始めから最後までぎっちり決めるのってあんまり意味ないなと思って。
テレビも結構そうで、あんまりガチガチに決めてないので。
うん。
で、その、我々ペライチって言ったりするんですよ。
うん。
企画書とかっていうのはA4の紙1枚なんですよね。
はい。
それぐらいで、こういうステップ、こういうステップ、こういうステップっていうのぐらいでのほうがむしろ授業うまくいくんじゃないかなって思ったりしたんで、なんとさっきだいちゃんが言ってたのとまさしくそうなってるなと思って、ちょっと嬉しかったですね。
すごいいい気づきで、結局ね、こっちがプランしたものになるわけがないんですよ。
うん。
てか、ならないほうがいいんじゃないかなと思うんですね。
うん。
子供が主体的に学んでいったときに、予想外のことが起きて大歓迎じゃないですか。
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うん。
ね、子供が考えて、主体的に何かを行動起こしたりとか、提案してきたりとかすると、もうこっちが予想していない素晴らしいものが生まれるんですね。
そしたら、指導案通りにいかないっていうのが悪いっていう見られ方もたまにするんですけど、僕はそうじゃなくて、やっぱり子供たちが今生で学んでいるときに、変わってきて当たり前。
で、その変わってきたときに先生はしっかりと寄り添ってあげて、子供たちの自己経験を尊重しながら、僕たちは伴奏するんだっていう姿勢はすごい大事だと思うんで、今坪けんが言ったように、完璧に指導案通り流すっていうのが、もしかしたら最初は大事って言われるかもしれないけど、僕はそれ以上に目の前にいるね、子供たちが学んでいるのをしっかりと見てあげて、聞いてあげて、それに応じてこちらが寄り添っていくっていうのが一番大事なんじゃないかなと思います。
いやー、素晴らしい。今の答え、まさしくだいちゃんじゃないですか。本当にだいちゃんエキス純粋、純度が高いですね。めっちゃいい。こっちが思い描いたことになんて、そもそもなるわけがないし、ならないほうがむしろいいよねって。
そうですね。
これはいいなあ。だいちゃん節だなあ。
でも、これほら、やっぱり指導案大事にしてる方もいるので、なんかシュハーリーでいくと、シュのときはしっかりと学ぶべきだって方もいるから、そういう方にはしっかりと学ぶのもいいと思うんですね。
ただ、僕は個人として目の前の子供と授業は作っていくものだと思ってるから、こっちが用意したものに子供を参加させるっていうのじゃないので、さっきの回答になるかなと思います。
でも、最終的に思いもよらないところに行くことって、僕のテレビの収録だって当然あるんですよ。
当然あるんですけど、だからってスタジオ台本作らないわけじゃなくて、スタジオ台本でいろんな想像をした中で、守らなきゃいけないこととか、絶対的な方向性みたいなものは書いてあるので、
ここだけは分水戦というか、絶対にキープしなきゃいけないところで、ここからはむしろ爆発してくれみたいな、もうマイナス意見OKみたいなことなのかなってテレビマンは思うんですけど。
いいですね。
そんな感じですかね。
そんな感じで、僕も同じだと思いますよ。その場の方と一緒に作っていくんだっていうね。そういう姿勢は共通するものがあるかなと思います。
なるほど。よかった。この質問したかったんでよかったですよ。
じゃあ今質問してくれた子は、子供がどんな反応するかわかんないし、不安だなみたいなのを紙で書いてみても、本当にこんな流れになるのかなって、ちょっと不安な気持ちがたくさんあると思うんですけど、どんな声をかけてあげたいですか。
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僕に相談してくれたら、一緒に話しましょう。
ぜひね、そういうほら、方向を通じてつながったんだから、今後継続してね、一緒に考えていきましょうよっていうのと、最後にちょっとこれがヒントになるか、今後の指針になるかわからないんですけど、私、保育園、幼稚園の先生、保育士の方をかなり尊敬していて、
めっちゃわかる。
あの方々が指導案っていうものがそもそもあるのかっていうのを僕、インタビューしに行ったことがあるんですね。
そしたら、私の書いてる指導案これって見せてくれたのが、なんか手書きのフローチャートみたいなやつなんですよ。
え、これ何ですかって聞いたら、子供の気持ちになってみて、どんな遊びが広がるかを、自分が子供になって遊びを探検してみたのって言ったんです。
で、最初にこの遊びから始まって、きっとこういうのに興味持ってこうやっていくかもしれない、あ、でもこっちもあるかもしれない。
この子はもしかしたらこういうのに興味持つかもしれないなとかを巡らして、ある意味旅みたいなのを自分でしてみるんですってね。
で、それで子供が予想を超えてきたりとか、もしくは私と同じ遊びに興味持ってくれたりとか、そういうのを楽しむんだと。
なんかそこにね、僕は本質が詰まってる気がして、子供の気持ちでその学びを味わってみたり、旅してみたりっていうのを楽しむんだっていう時に、なんかすごいヒント出たんですね、僕はね。
うん。
なんかそういうのも、僕も今ね、あり方考えているところですけど。
なるほど。
ヒントになるんじゃないかなって。
素晴らしい。いいですね。
分かりました。ありがとうございます。いや、ちょっともう僕は大変満足いたしました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
よかったよかった。
いやでも本当に、僕がいや、もっとこうでしょって思ったことが、それは僕が考えてる以上に当然先生方ね、教育から考えてらっしゃると思うんで、そっちの方向に進んでるんだなと思って、すごく嬉しかったです。
よかったです。
はい。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。