夏休みSP!学生さんのギモン第7弾です。

教育界のキーワードに「主体的・対話的で深い学び」というものがあるんですが、一体どんなものなのか?どうあるべきか?話していきます。

大ちゃんが気をつけている3STEPはこちら

①“やりやくてしょうがない”遊びの要素を入れる
②どうしていきたいか?自己決定する
③リフレクション(メタ認知)


《 つぼけん 》

1982年生まれ。東京都出身。 大学の自主映画サークルで映像制作の面白さを知り、2005年に映像の制作会社に入社。カメラマンディレクターとして多くのテレビ番組に携わる。 子どもが小学校に入ったことがきっかけで、日本の学校教育に関心を持つ。人生の目標は「Happiness Creactor」(=自分も他人もしあわせにできる創造力をつくる)


《 大ちゃん:大野大輔 》

1991年生まれ。東京都出身。 学校と自分が嫌いだった小学生時代を、当時の恩師が幸せに変えてくれたことがきっかけで教師の道を志す。 現在は東京都北区立赤羽小学校の研究主任として、児童に自己決定のある授業や、みんなが幸せで働きやすい職員室づくりに挑戦中。 人生の目標は「全国の共育者と子どもを幸せにすること」 座右の銘は「最高のNo.2」「認任」

○ともはぐ(共育)代表
○教育の窓口 共同運営
○REACHER BASE 共同運営
○先生の幸せ研究所 第3期
○オンライン市役所 東京都会幹部


感想はTwitter「#ほぼ教」でつぶやいていただけたら嬉しいです!

【つぼけんTwitter : @tsuboken_mol】

00:02
では、7問目です。質問も後半戦に入ってまいりました。どんどんいきましょう。
では、7問目です。
主体的・対話的で深い学びについて、教科を問わず、主体性や対話性を引き出すために、どのような授業工夫や取り組みを行なっていますか。
はい、難しいですね。
これはまたいい質問であり難しいな。
難しいですよね。
そもそも、主体的・対話的で深い学びって何ですか。
これ、もともと大学教育改革から始まって出てきた、アクティブラーニングって言葉があると思うんですね。
それを、もうちょっと具体的な言葉で、主体的・対話的で深い学びっていうのを出したっていう経緯があるかと思うんですね。
なるほど、なるほど。
ちょっと概要説明すると、主体的なだけでもうダメ。対話的なだけでもダメ。
例えば、子供たちがわいわい議論してて、いい話し合いとかしてる。わー楽しかったね、議論したね、終了、じゃあダメだよっていう。
主体的・対話的で深い学びって言って、ちゃんと構造化された知識として、汎用的な知識として、深い学びになっていますかっていうのを見なきゃいけない。
だから、主体的・対話的で深い学びなんだっていうのを、僕は本で勉強したんですけれども、ちょっとその続きのね、わくせいさんの声聞いてみたいなって。
では、質問でーす。
主体的・対話的で深い学びについて、教科を問わず主体性や対話性を引き出すために、どのような授業工夫や取り組みを行っていますか。
難しいですね。これどういう意味で質問してくれたんですか。
今、主体的・対話的で深い学びっていうのが、学校現場でのトレンドワードになっているというようなことを授業で聞いて、実際に現場ではどんなようなことをしているのかなというふうに気になって聞きました。
なるほど。
例えば僕ぐらいの世代で受けてきたのが、黒板に向かって一斉授業をするっていうのが授業のスタイルでしたと。
でも、黒板に向かってやるんじゃなくて、生徒同士関係し合って学び合ってっていうのがいいよねってなってきているのをすごく感じるんですけど、その変化に関しては学生さんってどういうふうに受け取っているものなんですか。
自分自身も一斉学習で黒板に書かれたようなのを自分がノート取って勉強するっていうのが基本だったので、今ボランティアとかで行くと問題を解き終わった人が回ったりして教え合うみたいなのをやっているのが、自分が小学生・中学生だった頃にはあんまりなかったなというふうに感じますね。
03:27
自分ではやってみたいですか、そんなふうに。
そうですね、教え合うっていうのはやっぱり教える側の勉強にもなるので、やってみたいなとは思いますね。
はい、教え合う授業っていうのもやってみたいな、例えばドリルが終わった子が終わったらじゃあ暇じゃなくって隣の子に教えてあげるとか、授業もやってみたいなみたいな話でしたけど、いかがでしたでしょうか。
まずね、ここに関心が向いている段階で学生さん素晴らしいなって思いますね。
最初に前提から話すと、主体的対話的で深い学びっていうのはあくまでもこれ方法論じゃないんですね。
これはもともとは自分が授業をどう改善していくかっていう視点で出されたものであるっていうことを考えると、これはハウトゥーではないんですよね。
ハウトゥーではない。
ハウトゥーではない。方法論で語ってしまうと結構怖くて、僕たまたま見に行った学校で深い学びタイムとかあったりとか、今から対話をしますって言って話し合いなさいとか、そういう風になってしまうんですね。
でもそれってちょっと僕としては疑っているんです。そこからちょっと話しますね。
これ、学習指導要領に書いてある文言で私が今から喋ったところで、ちょっと面白くないので、私の解釈で話していいですか。
はい、お願いします。
皆さん赤ちゃんの時とか、絶対主体的だったんですよ。
分かります。
自らボールを取りに行って舐めたり確かめて、ちょっと転がしてみたりとか、もう備わってると思うんですよ。
だからもともと持っている力なんだってまずは捉えたいってことなんです。
そうすると子供たちがもともと持っている力をいかに引き出していくかってところがまず重要なんじゃないかなっていうところに立ちたいんですね、僕は。
だから、主体的にやりなさいとか、計画立てなさいとか、今から何々について話し合いなさいとか、これは本当にそのもともと備わっている力が引き出せるのかっていうと、やっぱりダウトかけていかなきゃいけないんじゃないかなって僕は考えているんですね。
で、その上で僕が工夫していることですよね、聞かれたのは。
いかに遊びの要素が入っているかっていう解釈をしました。
06:00
子供たちがそれにワクワクして自分ごとになって自ら問いを持てるような、そんな出会い方をまずは大事にしているってところ。
それがもう僕で一番工夫しているところだと思います。
で、その後にその問いをそれぞれの子が持つんですね。
で、それを受けてその子たち一人一人がどうしていきたいかっていう自己決定があるかどうかです。
これをその子たち一人一人が自己決定していって、っていう2個目ね。
で、もう3個目はそれを途中途中で振り返ることができる工夫をします。
自分の学び方がどうなのかって立ち止まって振り返れたりとか、
で、例えば授業の終わりでもいいんですけど、
どんなことを気づいたかとか、新しい発見はあったかとか、
どんな人と学んでどういう学び合いがあったとか、
リフレクションとかも言われますけど、振り返りをするっていうこと。
今の3個が僕の中で工夫していることで、それがあるとサイクルが回ってくんですね。
そうするとね、対話的な姿は勝手に生まれますっていうところです。
で、対話的ってこれ説明結構難しいんですけど、
例えばこう、つぼけんだ僕がこうやって今対話してるじゃないですか、
っていう側面と、例えば書物とか、過去の方が書いたものを見たりとか、
あとは動画を見たりとか、そういうのも実は対話で含んでるんですよ。
なので、別に一概に話し合ってるとか、対話してるものだけじゃないっていう、
ちょっと広義な、広い意味の対話的ってまず使われているって前提があるんですけども、
さっき僕が大事にしている3個を工夫すると、対話は勝手に生まれます。
それは先生が話し合いなさいって言うんじゃなくて、子供が必要か思って対話しちゃいます。
これはもう、コロナでも明らかになったんですけど、話さないようにって言ったって、
こっちが指示しなくたって子供は関わり合うし、対話なんか生まれるし、
興味を持ったら本自分で探しに行って読むし、
だからそこのいかにまず主体的になれるような出会い方をするか、
自分なりに思いを持って自己決定するかっていうところを大事にしていくと、
自然と対話は生まれるんだっていう、僕はそう考えてますと。
なるほど。
で、僕が大事にしてるのは途中でみんなでシェアすることなんですよ。
この子はこういうこと気づいたよとか、こういう学び方してるのすごいいいよねとか、
この子はこういうのを学んでるときにこういうのを発見して今こうやってまとめたんだって、
09:01
大事なことをシェアしていくんですね。
で、自分が学んだことを整理して構造化していくことで深い学びになっていくっていう、
そういう関係性で僕は工夫をしています。
これ本当にね、語ったらもう2時間ぐらい一緒に語れる内容なんで、
今言ったことが多分なかなか具体的な姿で伝わらないかもしれないんで、
ぜひ僕の授業見に来てもらって一緒に対話したりとか、
そういうふうな場面を設けて一緒に考えたいなと思いました。
いやーこれはすごいボリュームがありましたね。
ちょっと振り返りますね。
まず3つのことを言ってくださいましたね。
1つ目何でしたっけ?
遊びの要素を大事にする。
もともと子供が持っている力を引き出すっていう意味の出会いを大事にすることで、
子供は一人一人思いや願いを持つって言ったかな。
2つ目がどうして生きたいのか。
自己決定ですね。
見通しが大事って主体的な学びの中で言われてるんですよ。
見通し。
で、それって子供たちが自己決定していくことで見通しなんか持つんですよ。
で、もちろん先生がそこに寄り添ってあげて一緒に対話して作っていくのも大事なんだけど、
子供ってね、なかなか素晴らしくて、
自分で決めたらね、自分で見通しを持てるような力が備わってるなって最近感じます。
で、3つ目ですね。
リフレクション、振り返るってことですね。
振り返るってことです。
これ特に今回の指導より改定で言われていることなんですけど、
立ち止まって自分自身の学びを俯瞰するとか言ったりするんですけど、
それで新たに課題を修正したり再設定したりっていう難しい言葉使われていて、
これもっと難しいことってメタ認知を働かせるんですね。
もう一人の自分が自分の学び方を見てコントロールするようなイメージです。
いや、でも大人だってというか、大人こそできてない気がしていて、
特に仕事の現場ではって思いません?
いや、思いますよ。
どこまで大人こそ学ぶっていうか、どんどん自分をアップデートしていって、
仕事に還元していったり、仕事に還元していくってこと社会に還元していくってことに
ほぼ繋がると思うんで、って思うんですけど、今言った1,2,3の、
とにかくワクワクしながら、自分自身がじゃあどう変えていきたいのか、
そして進んでいきながらも、いや本当にそれでいいのかな、
こっちの方向もあるんじゃないかなって修正しながら、
仕事を進めていくっていうことができたら最高だなって思いますけど、
いや、何パーセントができてるかって話ですよ。
12:03
なんか主体的対話的で深い学びっていうのと、令和日本型の学びっていう東進からの資料で、
個別最適な学びと共同的な学びって2つまたキーワードが出てきてるんですね。
で、次の指導要領改定では、それがまたどんどん出てくるだろうと。
で、そこで大事にされてるのは、個別最適な学びが孤独になっちゃいけないんだよ。
一人で黙々とずっと学んでいくのももちろん尊重しなきゃいけないんだけど、
それだけじゃやっぱりなかなかより良くならないから、
やっぱり共同的な学びっていって、一緒に例えば共同的に2人とか3人とか4人とかで、
なんかこう作ったりとか対話したりとか、そういうのも大事なんだって言われてるんです。
だからやっぱりそれを先生がファシリテーターとして子供と子供つないだりとか、
途中いい学びがあったら共有したりとか、必要に応じてインプットを測ったりっていう、
やっぱりそこは大人でも子供でも一緒なんじゃないかなって思うんですよね。
ちょっとあえて別のキーワード出してしまいましたけど、
これも今ほんとあり方問われていて、
ぜひ一緒に授業を見ながら対話したいなって思いました。
つぼけんね、まさに今日、私友人と映画見に行きまして、
その時に友人が最近どんなにハマってるのって聞いたんですよ、僕。
それで最近ハマってること言ってもらったのが、
僕はまさに主体的対話的で深い学びだったんじゃないかって思ったので、
ちょっと長くなるんですけど話していいですか。
その人は今ね、DIYハマってるんですよ。
家具作ったりとかリメイクしたりとか。
で、まずそれをね、出会っちゃったんですよ、YouTubeで。
トイレのDIY出会いまして、なんだこれはって感動したんだって。
そしたらもう、なんかこれ僕の家のトイレでもやってみたいって、
まず出会った、これさっき僕が1個目にあげた出会いですよね。
で、これって遊び感覚なんですよ。
遊びのようにもう内発的に動機つけられた状態で、
やりたくてしょうがないから始めるじゃないですか。
で、そのこういう家具でやろうとか、
じゃあこの動画を参考にしてやろうとか、
じゃあトイレはちょっとなんかジブリの世界を作るってその人が言ってて、
これ自分で決めてますよね、自己決定ですよね。
そこからその人はどうしたかっていうと、
DIY得意の友達に電話したんですよ。
さらにお手本となるYouTubeをもう漁って、
あ、これだっていうのを見つけてその動画から学んだって。
これって対話的な学びじゃないですか。
うん。
で、1回立ち止まってそのトイレを確認して、
うーん、なんかこの流れるところがちょっと出ててダサいなとか、
ちょっとこういう風にしてみようかなって振り返って、
15:02
そのトイレを確認して、
うーん、なんかこの流れるところがちょっと出ててダサいなとか、
ちょっとこういう風にしてみようかなって振り返って、
修正したり再設定したりするじゃないですか。
で、トイレが出来上がりましたと。
すごい良いの出来上がって写真見せてもらって。
で、さらになんかこのノウハウを生かして、
他の部屋のDIYやれるんじゃないかなって言って、
学んだことを生かした時に構造的な知識になるんですよ。
これがまさに深い学びで、
いつでも使える汎用的な知識になった瞬間なんですね。
で、その人はテレビのDIYを始めて、
また見せてもらったりする。
すごいんですよ。
それはトイレでの学びが活かされて、
もう構造化されてるから、
その人のもう支出能力になってるんですね。
っていう今の一連見てみると、
主体的、対話的で深い学びだなって僕は思ったんですよ。
確かに。
うん。だからそう考えると、
この質問してくれたご自身が、
普段の日常生活で、
なんかこう主体的、対話的、深い学びがあるか、
っていうのを考えてみて、
で、それってすごい楽しいはずだから、
そこをヒントに、
なんかこう授業とかを考えていくと、
面白いんじゃないかなって思いました。
うん。
いやー、今めちゃくちゃヒントになったなって思ったのが、
さっき僕、会社の仕事の話をしましたけど、
はいはいはい。
本当は仕事と勉強と装備とかって、
分けられないものですよね。
実際のところは。
そうなの。そうなんすよ。いいね。
ね。
そう。分けられないことだし、
僕も仕事してて、
なんてこんなに、この前大事なことじゃないですけど、
こんな面白いことしてて、
お金もらってありがとうって思う時もありますし、
あるよね。
そう。で、普通に遊んでるだけだけど、
なんかつまんないなーみたいな。
あるあるある。
仕事の方が楽だよって思う時もありますし、
うん。
本当にシームレスだなっていうふうに思うけど、
そうです。
それはほんとそうかも。
なんかこう、今ね、
学生さんは教育について一生懸命勉強されていて、
それ役立てようって思ってるかもしれないけど、
うん。
もしかしたら、自分のこうワクワクする感覚とか、
子供たちに火をつける感覚って、
うん。
部活とかで得たものかもしれないし、
そうそう。
家族からの何気ない会話とか、
自分のこう関係性から生まれてくるものかもしれないし、
うん。
って思ったらなんかワクワクしますね。
そうなんです。だから本当にね、
うん。
日常生活とか、なんかこう誰かとの会話とかからきっかけに、
はっ!ってこうね、
なんか授業に活かされるものってたくさんあるので、
うん。
結構幅広く考えてみると面白いかなって思いますね。
うん。
なんかすごくエールになってるなって思うのが、
うん。
今までやっぱり勉強ってちょっとつらいものだと思う。
そうですよ。はいはい、わかるわかる。
点数とか、
そうそう。
まあ、学生さんはとにかくその先に受験があったりとか、
うん。
18:00
それを食いしばって知識を入れて、
うん。
こう積み重ねていくものみたいな感覚ってあったと思うし、
うん。
それ今でもあると思うんですよ。
そうだよね、うん。
でも、いや、そうじゃないよねと。
うん。
生きていく上で学んでいくものだし、
それはこう、いわゆる勉強勉強じゃなくて、
うん。
いや、面白いことだし、一生ついてもあるし、
そうそう。
それってでも、おもろいじゃんっていう感じが、
そうなんですよ。
まあ、いいなって感じですね。
でしょ?だから、主体的で深い勉強じゃないんですよ。
ああ、確かに確かに。
これ、ただただ言葉の意味合いかもしれないけど、
うん。
学びなんですよ。
確かに。
で、学びは楽しくなければ、学びじゃないかもしれない。
うん、かもしれない。
最近思うのは。
もちろんね、やらねばならぬこともあるかもしれないけど、
本来学びってすっごい楽しくて、
うん。
たぶん、ちっちゃいとき絶対そうやって遊んでたんですよね。
うん。
そういうのもあると思うので、
僕は最初に遊びの要素って言ったのは、僕師匠から、
岩田先生で師匠から教わったんですけど、
うん。
その方から遊びの要素だって、もうずっと言われてたのが、
ヒントになるかなと思います。
なるほどね。
うん。
いやあ、めちゃくちゃ深かった。
ね、深い。
深いよね。
これ、ちょっとこれだけで、3本4本話せますね。
そう。
だから、あえてね、その指導要領の言葉じゃない、
大野のね、大ちゃんの、
大ちゃんの。
解釈で言ったってところを間違えないでほしいので、
それが、
確かに確かに。
こうだって決まったものではなくて、
一、教員が解釈したことで、
今こうやって工夫してるよってことで捉えてください。
うんうん、そうですね。
まあ、学生さん自身が何かとコネクトして、
うん。
大ちゃんはああ言ってたけど、
ああ、違うんじゃない、こっちかもねみたいな、
あるかもしれないですね。
そう、それでいいの。楽しんでください、ぜひ。
はい。
いや、これはちょっとエールかも。
なんか楽しくなってきますね。
ね、いいね。
いい質問ありがとうございます。
ありがとうございました。
はい、7本目どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
はーい。
20:23

コメント

スクロール