2022-10-28 20:20

#43 すずかん先生と語る教育のミライ(1/4)「“卒近代”の後に来る時代〜作りながら学ぶ、学びながら作る」ゲスト:鈴木寛さん

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・すずかん先生こと鈴木寛さんとは「面白そうなことにノッてしまう人」

・みんながハッピーになれば何でもやる。

・すずかんゼミ生の日本全国での活躍

・テレポーテーションが開発されてる!?

・すずかん先生こそ探究の人

・“卒近代”

・次はどんな時代になるか?

・作るながら学ぶ、学びながら作る

・インプットづしている?

・「美学」(神経美学)

・前近代も近代も卒近代も生きていく ただその割合が変わる

・クリエイティブ・コラボレーティブ・アートワーク


《 ゲスト:鈴木寛さん》

東京大学 公共政策大学院 教授
慶應義塾大学 政策メディア研究科 教授
1964年生まれ、兵庫県出身。
東京大学法学部卒業後、通商産業省に入省し、IT政策に携わる。
山口県庁出向中に吉田松陰の松下村塾に何度も通い、若者の無限の可能性を実感し、人材育成の大切さに目覚める。
1995年夏から、通産省勤務の傍ら、大学生などを集めた私塾「すずかんゼミ」を主宰し、現在に至る。
1999年、慶應義塾大学SFC助教授に転身。
2001年から参議院議員(2期12年)。
2009年から文部科学副大臣(2期)、2015年から文部科学大臣補佐官(4期)。
2014年、東京大学、慶應義塾大学の教授に同時就任。
若者の無限の可能性を信じ、一貫して教育政策や人づくりに取り組む。


《 つぼけん 》

1982年生まれ。東京都出身。
大学の自主映画サークルで映像制作の面白さを知り、2005年に映像の制作会社に入社。
カメラマンディレクターとして多くのテレビ番組に携わる。
子どもが小学校に入ったことがきっかけで、日本の学校教育に関心を持つ。
人生の目標は「Happiness Creactor」(=自分も他人もしあわせにできる創造力をつくる)


《 大ちゃん:大野大輔 》

1991年生まれ。東京都出身。
学校と自分が嫌いだった小学生時代を、当時の恩師が幸せに変えてくれたことがきっかけで教師の道を志す。
現在は東京都北区立赤羽小学校の研究主任として、児童に自己決定のある授業や、みんなが幸せで働きやすい職員室づくりに挑戦中。
人生の目標は「全国の共育者と子どもを幸せにすること」
座右の銘は「最高のNo.2」「認任」

○ともはぐ(共育)代表
○教育の窓口 共同運営
○REACHER BASE 共同運営
○先生の幸せ研究所 第3期
○オンライン市役所 東京都会幹部


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【つぼけんTwitter : @tsuboken_mol】

00:08
こんにちは、ほぼ教育最前線あなたにかわって、私が聞きます。始まりました、つぼけんです。 大ちゃんです。
さあ、先だってお伝えしていましたけれども、この収録ついにやってきました。 シーズン1の最後を飾るのにふさわしい方にあいに、大ちゃん我々、東京大学までやってまいりました。
オープニングでは、それでは最前線に行ってみましょうと言っているんですけれども、今日はもうそんな場合じゃないんですよ。もう最前線来ちゃってます。
東京大学、公共政策大学院という東大の中にある国際学術総合研究棟というと、10階におりまして、夜が更けようとしております。
本当にありがたいなと思っています。ここにいないですけど、伊達さんには本当に感謝したいなと本当に伝えたいと思います。
準備はいいですか?小ぼけもかましちゃんで大丈夫ですか? 大丈夫です。お願いします。
じゃあ行きますよ。早速お呼びしましょう。鈴鹿先生こと鈴木一貫さんです。よろしくお願いします。こんにちは。嬉しい。鈴鹿です。
キリンですみたいな感じ。嬉しい。ありがとうございます。今日はよろしくお願いいたします。お邪魔いたします。
我々ですね、ほぼ教育最前線、去年の11月から始まった番組なんですけれども、鈴鹿さんにゲスト来てもらったら番組もう終わりでいいと。ラストでいいと。
僕が言いました。大ちゃんが言うぐらい。今日はお話いただけてとても嬉しいです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
じゃあですね、早速なんですけど、僕たちからちょっと自己紹介をさせてもらいたいなというふうに思っております。まず僕は坪けんと申します。
8月にハギでですね、ベカイーさん、昇華孫塾の中で膝を付き合わせてお話しさせていただいてどうもありがとうございました。
普段はテレビのカメラマンとかディレクターをやっていて、来月から南極に行ってもありますので、ほぼ今日シーズン1一回終了なんですけれども、最後お話しさせてもらいたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。ハギでは大変お世話になりまして。
こちらこそです。ありがとうございます。じゃあ大ちゃんお願いします。
大ちゃんと申します。よろしくお願いします。
私は2年前に教育がコロナでストップしたときにお会いしました。そこで指針をいただきまして、そこから勇気ある一歩を踏み出せているようなほど背中を押してもらったからなと思っています。
今日はよろしくお願いします。よろしくお願いします。
では東大をお邪魔しておりまして、この番組の中では鈴鹿先生って方が、もしくは鈴鹿ゼミっていうものがどういったものなのかっていうのをある程度ご説明させていただいてるんですけども、
03:12
改めて、鈴鹿先生って本当に多岐に渡っていろんなことをされているので、何をやってる方なんですかって言われたら、どのようにお答えになってますか。
面白そうなことに首突っ込むっていうか、乗せられるっていうか。乗ってしまうというか。そういうことですかね。
意外な答えでしたね。
みんながハッピーになればね、もう何でもやるという感じですね。
例えば最近やってるワクワクしてることって何かあったりしますか。
最近やってるワクワクしてることは。もうたくさんあると思います。たくさんあるんですけど。
どれっても言えないと思います。
毎日いろんなとこ行ってるんで。先週感動したのはね、うちの学生が地球留学っていうプロジェクトをやってて。
東ヤコ町。
北海道。
北海道。そこの農家で、本当にこの無農薬で大地の恵みをみたいなところを。
農家さんなんだけど、そこも何て言っていいんだかわからないんですけど。
別に若い人や子どもたちが来て、自然の素晴らしさに触れるみたいな。
まさに地球というものに触れて、地球の素晴らしさありがたさに触れるみたいなプログラムをやってるところに読んでいただいてね。
景色がめちゃくちゃ妖精山が見えて。
こちらが東ヤコみたいな。
スズカンが選ぶ絶景オブザワールドを100選に選んできました。
100に入りました。
勝手に選んできましたけど。
景色も素晴らしいんですけど、やっぱりそこに集う佐々木ファームさんという方のお父様にもお会いしましたし、
マキさんという、あるいはそのお嬢さんと息子さんも頑張っておられるんですけど、お会いしましたしね。
そこに町長さんとか地元の人たちも来てて。
ちょっとね感動したのはね、僕は三豊っていう香川県の三豊でもですね、相当いろんなことやってるんですね、学生と。
そしたら、なんかもう本当にご縁だなと思ったんですけど、三豊とその東ヤコ町は姉妹都市だったんですよ。
もうこれなんか本当に導かれてる。
僕はあの典型的日本型神仏根高を論者なんで、別に特殊な宗教ではないんですけど。
東ヤコ町に行くと三豊橋とかね、三豊トンネルっていうのがある。
結局その丸亀藩香川県、そこから入職してこられたルーツがある。
06:09
だから佐々木弁が標準語っていう。
北海道東ヤコ町はっていうことがあってね。
なんか人のご縁と自然とね、そういう出会いが毎日あって楽しいなっていうか幸せだなっていう、そういう感じですかね。
その三豊町も東ヤコも学生さん、若い方のきっかけで行ってらっしゃいましたけれども、
それがやはり鈴間ゼミの関係であったり、若い頑張ってる方を応援したいってことなんですか?
そうですね。三豊市も鈴間ゼミでアイターンしている人が何人もいて、そこに卒業したまま企業をしちゃって。
三豊の方はクラッシュの交通っていう会社をですね、地域二次交通。
高校生以下っていうかね、中学生高校生は車乗れないじゃないですか。
だからおじいちゃんおばあちゃん変に乗っちゃうじゃないですか。
その交通弱者に対する社会問題解決のためのソーシャルビジネスを地元と我々の仲間とで立ち上げて、
その社長に鈴間ゼミのゼミ長だった。
この9月に卒業したばっかり。
僕知ってる人?
田島早手君。10月1日に社長就任。
だから12時間だけ見とるように一瞬で。
楽しい。
必ず若者が僕の前後いろいろ前乗りして、あるいはずっと住んじゃってるやつもいるし、前乗りして準備してくれて、その後のフォローアップとかも全部やってくれる。
トヨーカにも行っちゃったんですけど、
トヨーカは平田織澤さんが作った兵庫県立芸術文化観光専門職大学っていうのがあって、私は客員教授で、
それの集中講義がありました。
そこも2週間前に鈴間ゼミ生が作った有学生という劇団がありまして、
そうなんですか。
学生がお寺を貸していただいて、そこで合宿して、地獄編という芥川龍之介の改作というか元ネタにしたのを作って、そこで稽古して、
そのお寺で仏像背景にお芝居をやらせていただいて、3日マインオンレイみたいなのがあって、
09:02
それのお礼と授業等みたいな感じで飛び回ってるとかね。
本当に毎日どこに行ってるんだか。
テレポーテーションという技をですね、実は。
鈴間さん、さっき香川行ったんじゃなかった?
北海道香川、豊川、東京に行ってまた福知山とか、テレポーテーション。
実はもう鈴間ゼミでは開発がされておりました。
なるほど、最先端ですね。
我々このラジオのテーマでも探求ってことを言いますけれども、
それだけ伺ってると、まさに鈴間先生こそ探求をしてるなっていう感じがします。
そうです。やっぱりだから、世界っていうものはどうなってるのかとか、
人間っていうものは人間の社会っていうのはどういうことなのかとか、
僕は今の近代社会っていうのがそろそろ卒業して、
卒近代ってちょっと難しい話になっちゃいますけど、
競争とかGDPとかそういうことがあまりにも中心になりすぎた社会を、
そろそろもう卒業しましょうってこと言ってるんですけど、
やっぱり次はどんな時代になるのかっていうことにものすごく関心があるんですね。
関心があるとともに、結局なんか探求をするってことと、
それからやっぱり作りながら学ぶ、学びながら作るっていうのが一番いいので、
そういうことをやってるっていうことですかね。
次の時代をエポックメイクする、若者とともにっていう。
心の若者も含めてね。
身体年齢は問わないっていう感じですね。
ワクワクが伝わってくるようですね。
伝わりましたね。
聞きたいこといっぱいあるんですよ。
一旦やめときます。
ここでもうちょっと待ちます。
じゃあ僕から。
どうぞどうぞ。
せっかくお邪魔したので、
本棚がですね、見えてくるんですよ。
ちょうどね。
そうなんですよ。
やはり教育に関するものもありますし、歴史に関することもありますし、
本屋さんのコーナーで見たことあるなっていうような本もありますし、
どうインプットしてどう形にしてるのかなっていうのが、
すごく知りたいなっていうふうに思ってまして、
インプットをどうされてるかって。
僕からでもいいですか。
やっぱりご縁があったときに、その関連の本とかですね、論文とかっていうのを、
ダーッと入れるわけですね。
やっぱりこう、私一夜漬け人生だったんで。
だけどやっぱりその時に関心がそこにあるわけですから、
そこにバッと空いてる時に、ダーッと入れちゃうっていう。
12:03
そういうことですかね。
なんかこう、一からやろうと思うと、
神羅万象何百万冊何千万冊世の中にあるわけで、
それは絶対間に合わないじゃないですか。
だからとにかくご縁。
ご縁が。
例えばだから沖縄に行ったら、沖縄にちなむ話を前後でガーッと入れて。
行く前も。
行く前も。
沖縄でしか売ってない本とかあるじゃないですか。
そうするとそういうのを買って帰ってきて、
沖縄の前後でインプットするって感じですね。
そうすると文脈がつくじゃないですか。
沖縄っていうテクスト、文脈の中でインプットするんでね。
そういうこととか。
そういう毎回毎回、その文脈で入れていくって感じですかね。
それも教育とか歴史とかも関係なく。
関係なく。
今インプットしているものって、ちょうど学び中っていったものってあったりするんですか。
もちろん毎週いろんなイベントみたいのがあるとか、いろんなところに出かけていくってそういうものとは。
だからもうちょっと中長期的にですね。
関心持っている話と。
直近は昨日原稿を入れたんですけど、
ハーバード大学と今一緒に本を書いていて、
日本は私ですけども、
例えばベネズエラの人とかですね。
メキシコの人とかですね。
シンガポールの人とかっていうのはいつもの仲間がいるんだけど。
コロナで学んだことみたいなことを。
日本では日本がこうだった。
シンガポールはこうだった。
みたいなことをちょうど書き終えたばっかりで。
今までずっとコロナの過虫にいたわけだけど、
もう一回一斉休校の時から振り返って、
2020年の3月から今に至るまでどうだったかなみたいなことを振り返り、
みたいなことをしてたっていうのはこの2、3ヶ月ですね。
だからもうちょっとこの2年、3年で追っかけていることはですね。
美学。
美学。
美学。
美しい学びがく。
はい。
はい。
美学ですね。
これは哲学の一種なんですけど、
美しいっていうことはどういうことなのかっていうことですね。
これまでは、
結局得するとか損するとかっていうことで人々が動いてたんだけど、
そろそろ損得で動く時代じゃなくて、
美しい生き方とかかっこいいっていうのも美しいの中に入るわけですけど、
ああ、あの生き方はかっこいいと。
あるじゃないですか。
それがまさに美学ですよね。
何が美しいのかと。
それは生き様もそうだし自然も美しいし。
だから美しいものって世の中いっぱいあるんだけど、
美しいとは何かっていうことを監視もってやってますね。
さらに美学ってこれまでは完全に哲学の中の一つだったんですけど、
15:02
最近出てきた学問の中にですね、神経美学っていう学問があるんですよ。
神経美学。
美学っていう学問。
はい。
これは脳科学で脳は美しいっていうものをどういうふうに感じて理解してるのかっていうことが
少し分かるようになってきたんですね。
だからまさに自然科学の脳科学と哲学の美学っていうのが合体したのが神経美学っていうことで。
これはまだ学問として始まったばっかりなので、でもなんか面白いなと。
面白い。
今お話聞いてて流れが見えてきたのが、我々の番組でも卒近代のキーワードをご紹介させていただいたんですよ。
今までの経済優先の社会を一回卒業して、じゃあ次どうするのかっていうときに、
一つのキーワードとして美しいがあるっていうのはすごく面白いなというふうに思っていて。
ネクストはもしかしたら美学かもしれない。
美学は重要なことの一つであることは間違いないと思うんですよ。
へー。なぜですか?
やっぱり人間の動機っていうかモチベーションとして、やっぱり美しいものや美しいことを作りたいっていうのは絶対あるはずなんで。
それは友情とかっていうのが美しいですよね。もちろんね。
だからそういうことに向かっていくと思うんですよ。絶対に。
だからそこの感性。でまた美しいものって広がるんですよね。
すごく訴求力があるんですよね。それが小さなことやら大きなことやら。
だってモナリザなんだったらたかだかあれぐらいの絵でしかないわけで。
その重さとか大きさからしたら。でも世界中に広がってるわけでしょ。
でああいう形があるものもあれば、まさに形のない絵に見えないものもあるし。
だけどその伝播力、訴求力、共鳴力、共感力っていうものは美しいってことじゃないかなと思う。
なんかこう今僕質問するときはっていうか質問のときは卒近代なので、
ネクストステージっていうイメージだったんですけれども、
今のお話を伺ってるとすごく根本に立ちかけてるような。
文学とかだとずっと続いてるような、例えばシェイクスピアとか、
もう迷惑されてるものってやっぱり親子とか兄弟恋人との愛であったりとか、
憎い嫉妬とか人間の本質的な美しさも醜さも含めて表現されてるものがずっと心に残っていて、
どうしてもそこから離れられないっていうような物語だったりすると思うので、
次と見せかけて根本に立ちかえてるのかなっていうような。
そうです。だからやっぱり次を作るためにも原理原則根本に立ちかえらないと、
そこから初めて非連続な調約っていうのはできるんだと思うんですね。
18:03
それと僕が卒近代と言ってるように、我々は前近代も近代も卒近代も同時に生きていくわけですよ。
ただその割合が変わるわけで。
例えば僕らも1月1日と8月15日、人によってはお彼岸の時、
人によってはバレンタインの日は前近代っていうかものすごくホーリーな、
要するに前近代っていうのは宗教が一番大事だった時ですね。
1月1日はお彼岸の初詣するし。
だからすごく宗教的なことを大事にするのも365分の3とか5とかはやってるわけですよ。
それなくなってないわけですよ。
だけど今その365分の300ぐらいが近代、お金を儲けること、物質的に疑いになることっていうことに当ててるわけですね。
これはなくならないですよ。
なくならないけれどもまさに365分の50とか、そういうふうに多分減っていくんでしょう。
その代わりに前から昔からやっていた美しいっていうことに関わることを、
前近代の時もそのことばっかりやってるごく少数の人たちはいるわけですね。
でもそれが民主化されて誰もがそういう探求とか、
クリエイティブ・コラボレイティブ・アートワークって言ってるんですけど、
要するに創造的で共同的なこの世に一つしかないものを作っていくっていうね。
そういうことにみんなのエネルギーの注ぐ割合が増えていくっていうことなんですよ。
面白いです。
開始まだそんなに時間経ってないですけれども、
もう未来に連れてってもらったような感じがね。
もう今ツアーされてますね。
すごい一緒にお話ししてる人ワクワクします。
ありがとうございます。
20:20

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