つぼけんが新渡戸文化学園で撮ってきた映像はこちら
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「学園まるごと映像化! NITOBE Happiness Days公開から半年の記録」
https://note.com/lahozstyle/n/nd6a52aafeafe
《 ゲスト:平岩国泰(ひらいわ・くにやす)さん 》
新渡戸文化学園 理事長
放課後NPO アフタースクール 代表理事
1974年東京都生まれ。1996年慶應義塾大学経済学部卒業。株式会社丸井入社、人事、経営企画、海外事業など担当。2004年長女の誕生をきっかけに、“放課後NPOアフタースクール”の活動開始。グッドデザイン賞4回、他各種受賞。2011年会社を退職、教育の道に専念。2019年~新渡戸文化学園理事長。
《 つぼけん 》
大学の自主映画サークルで映像制作の面白さを知り、2005年に映像の制作会社に入社。カメラマンディレクターとして多くのテレビ番組に携わる。 子どもが小学校に入ったことがきっかけで、日本の学校教育に関心を持つ。人生の目標は「Happiness Creactor」(=自分も他人もしあわせにできる創造力をつくる)
《 大ちゃん:大野大輔 》
1991年生まれ。東京都出身。共育ファシリテーター。
学校と自分が嫌いだった学生時代を、ある恩師が幸せに変えてくれたことがきっかけで教師の道を志す。10年勤めた公立小学校を退職し、現在は(株)先生の幸せ研究所のコンサルタントとして全国の学校の伴走支援を行うなど、「教育をもっと自由に」をテーマに活動している。
○(株)先生の幸せ研究所 コンサルタント
○(社)教育の窓口 共同代表
○社会教育士
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【つぼけんTwitter : @tsuboken_mol】
00:08
こんにちは、ほぼ教育最前線 あなたにかわって、私が聞きます。始まりました、つぼけんです。
今、僕はですね、東京中野区にある三戸文化学園に来ています。僕が2年前から外部作家を務めている学校でして、幼稚園から短大まである総合学園です。
今はですね、お昼休み中なんで、子どもたちが走り回って、中庭、ガーデンと呼んでますけれども、どうですか大ちゃん?
大ちゃん?あれ大ちゃん?なんて一人芝居をしてますけれども、今回大ちゃんはいないんですね。僕、造形だけです。
ちょっと今回初の試みなんですけれども、大ちゃんなしで僕だけでゲストとトークしてみるっていう回をやってみようと。
しかもちょっとですね、教育界のある程度著名な方というか、巨人のような方なんですけれども、大ちゃんなしということでチャレンジしてみようと思っております。
テーマはこちら、ハピネスクリエイターになる。今回のゲストは三戸文化学園の平岩理事長になります。
ほぼ今日ではですね、三戸文化学園は図工の山内先生、シャープ8から9とか、学びの未来地図を出版された山本先生、シャープ16から17ご出演いただいたんですけれども、今回は理事長にご出演いただくという形になります。
僕はですね、人生の目標をハピネスクリエイターというふうにしてまして、ポッドキャストの概要欄にも書いているぐらいなんですけれども、ほぼ今日のアートワークあるじゃないですか、鳥が飛んでるやつですね。
鳥が飛んでいる、向かう先は僕としては、大ちゃんなしではないかもしれないですけど、僕としてはハピネスクリエイターを目指していると思っているぐらい結構重要にしている言葉なんですよね。
その語源は二戸文化学園の教育目標にしていて、僕が共感したからということがあるんですよ。
意味はですね、自分も他人も幸せにする力を創造する。創造ってクリエイトですね。クリエイトするという役が、いろんな役があるんですけど、僕は一番しっくりきっているところです。
やっぱりこう、まずは自分が幸せになって、それを他人に分けてあげる。しかもクリエイティブにっていう役がなかなかいいなというふうに思っていまして、
二戸文化学園、その精神が息づいているんだなというふうに思っています。
そんなふうに一番初めの説明会で平岩次長に説明をいただいて、それはいいなってめちゃくちゃ共感したからこそ、今ご承知しているので、
実際のところ、それってどういう意味なんですかっていうことを改めて聞いてみたいなと。本当の意味で踏み落ちて、次に進みたいなというふうに思っているので、ぜひお付き合いいただければというふうに思っています。
ダイチャンなしなんでね、ちょっと緊張する部分はあるんですけれども、それでもやってみるぞボケンということで応援してもらえればと思っております。
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じゃあ行きますか。それでは最前線に行ってみましょう。
それでは本編です。今日のテーマはハピネスクリエイターになるということで、ゲストは平岩邦康さんです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。お世話になります。嬉しい。ありがとうございます。
じゃあ僕から簡単に経歴を紹介させていただきます。
二戸文化学園の理事長であり、放課後NPO、アフタースクールの代表理事でもある。両方の面をお持ちいただくんですね。
1974年東京都生まれで慶応大学を卒業した後、株式会社マルイに入社。これ実は僕知らなかった。人事経営企画、海外事業などを担当して、2004年に長女の誕生をきっかけにアフタースクールNPOを立ち上げられた。
2011年に会社を退職されて、教育の道に専念されている。2019年から二戸文化学園の理事長でいらっしゃるということですね。
というわけで理事長でいらっしゃるんですけれども、いわゆる学校の先生とはちょっと違うルートでいらっしゃっているんですね。
そうですね。教員免許も持ってませんし、経済学部出身ですし、本当にそういう意味では外から教育の世界に入らせてもらったって感じですね。
ありがとうございます。じゃあ早速伺いたいんですけれども、二戸文化学園ってどんな学校ですかって言われたら、どう答えていらっしゃいますか?
はい。子どもが主語の学校って答えてます。私が2019年に理事長にならせていただいたタイミングで、全教職員の前で初心表明演説をさせてもらう場があったんですけれども、
その一番最初の一丁目一番地に申し上げたのが、全ての主語を子どもたちにっていう言葉でした。
深井って先生たちが本を読ませるとか覚えさせるとか並ばせるとかですね、そういう丸々させるって言葉をよく使うんですけど、
それってやっぱり大人が主語だったり学校が主語だったりする言葉で、子どもたちが主体的に丸々する、読むとか学ぶとかっていうのを、やっぱりそういう主語の学校にしたいなと思って、
それを今一番に挙げてお願いしてるところですね。
確かに先生って何々させるって言いますもんね。
保護者の方も結構言うんですけどね、習い事に通わせるとかですね。
もちろん保護者が選ぶという側面は小学生なんかだと特に否定はしませんけれども、それでもなお最終決定はやっぱり子どもがしてるんだと思うんですよね。
親に行きなさいって言われたかもしれませんけども、行くか行かないかの最後の決断は子どもがしてるし、子どもにそれを伝えていくべきだと思うんですね。
あなたが最後は決めてるんだというところをですね、あるいはあなたが決められるんだっていうのを伝えていくのがやっぱり学校であり教育でありっていうことなのかなと思ってます。
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二富文化学園は幼稚園から短大までありますけれども、子どもを主語にする教育っていうのは具体的にはどういったことをされてるんですか?
そうですね。やっぱり一つは学校運営が子どもたちの手になるべく渡していきたいなというふうに思っていて、学校のルール作りとか運営とか行事はどうするのとかですね。
そういうあたりを一つ子どもたちに今まで大人がいろいろ決めてたところを子どもに渡していきたいっていう面が一つあります。
もう一つは学び方ですね。学び方のボールをどんどん子どもたちが自分で持っていて、それをうまく自分たちで考えたり、
今日は何をするかを選んだり、そういうことをしながらしっかり自分たちが学びたいことを学んでいく。
そういうのを私たちは自立型学習者って呼んでるんです。自立の率は立する方の率を使ってるんですけど、
子どもがやっぱり自立型学習者になることが将来の目標に近づいていくことじゃないかというふうに我々は考えてます。
ありがとうございます。子どもが運営ってお話聞くと素晴らしいなと思うんですけど、やってみたら結構難しいんじゃないかなと思うんですけど、
どんなふうに子どもたちが運営してるんですか?
難しいですよね。本当にルールを作ってはうまく回らなくて、修正してみたいなのを繰り返しをしてる感じなんですよね。
中高で言えば高速になるでしょうし、小学校でもいろんなルールを見直してやってるんです。
例えば僕が聞いた事例だと、筆箱の中身って何っていう話をこの間はしてたんですけど、筆箱の中身って結構先生が決めてるケースが多いんですよ。
黒の鉛筆を2本と赤を1本ととかシャーペンはダメでとかいろいろ決めてるんですけど、この間子どもたちがそれに対して何でこういうルールがあるんだろうっていうのを問題提起してくれて、
じゃあそれ取り上げてやってみようっていうのがうちの小学校でやってることなんですけど、それで話し合いを始めるんですね。
話し合いの方だけは伝えてあって、子どもたちもそうなんだけど、そこには先生もいるし保護者もいるし、それぞれの立場からやっぱり思ってることがあるよと。
そこはしっかり聞こうねと。
子どもたちも見事に先生たちの意見聞いて、保護者の意見も聞いて、自分たちなりのルールを作って今筆箱の中身を決めて回してるんです。
細かく決めるっていうより、これはさすがにNGだよねとか、これは持ってきた方がいいんじゃないとかっていうのを決めて今やってるんです。
例えばそれをこうやってみて、もしかするとそのうちそれでうまく守れない子が出てくるかもしれませんよね。
その時にどうするっていうのはまた話し合いを子どもが始めてくれると。
これが学びの始まりで、今までは要はそれを大人がボンとルール作っちゃうんで、そういう試行錯誤の機会を奪っちゃってたところがあると思うんですよね。
そんなふうにして、本当に行きつ戻りつしながらルールを頑張って子どもたちがやってる感じですね。
なるほど。僕、息子が普通の東京都の公立の学校なんですけど、ルールがしっかり決まってますからね、筆箱は。
キャラクターものダメとか、文字じゃないとダメだし、黒が何本とかね、しっかりHBかBか2Bかも含めて全部きっちり決まってますけど、確かにでも子どもたちがそれを変えるって考えもしないですもんね。
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そうですよね。でもすごく大事なポイントで、例えば今のお話もそうですし、水筒の中身はこうだとか、いろんなルールを本当に細かく決まってるんですね。
スポーツドリンクはダメですよとか、氷を入れてはダメですよとかですね。それぞれ理由はもちろんあるんで、意地悪してるわけじゃもちろんないんですけど、
ただそれを全部大人が決めますかと。それは子どもたちが決めるようにチャレンジをしていかないといけないし、もう少し言うとこの春から始まった子どもの権利がですね、ちゃんと基本法で制定されたわけですけれども、
そこには子どもたちが参加する権利とか表明する権利っていうのが一つ柱としてあるんですよね。
日本の学校も子育てもちょっとこの権利を忘れがちで、当然当事者である子どもがそれを選ぶ権利があるよねというのをですね、しっかり考えた上で運営をしていった方がいいんじゃないかなと思いますね。
でもちょっと戻りますけど、やっぱり言うはやすいだと思いまして、子どもですよ。小学生ですよ。筆箱の中身、じゃあ決めていいよってなっても勝手にじゃあポケモン以外ダメだとかなってもいけないですし、ルールを決めるのって難しそうだなって思いますけどね。
そうですね。先生たちは時にやっぱり非常に待たなきゃいけないシーンもあるでしょうし、ルール自体が大人がバーンって決めちゃった方が早かったり強かったりはしますんでね。そこに対する手間がすごくかかっちゃうようなことはあるのかなと思いますけど、ここはやっぱりもううちの学園の一つの哲学なんだと思うんですよね。そこにこそ学びがあると信じればみんな頑張れるんじゃないかと思います。
もうちょっと言うと、子ども園、幼稚園なんですけど、卒園遠足の行き場所って子どもたちが決めるんですよ。どこに行くのって。
幼稚園生が?
5歳、6歳の子たちが決めるんですよ。無理だと思いますよね、パッと聞くと。
思います。
僕も最初そう思ったんですよ。ディズニーランドってみんな言うんじゃないって。別にディズニーランドでもいいんですけど、でもそれを結構話し合って、みんなで現実的に行ける距離とか、生き方とか、かかるお金とかいろいろ考えると、いろんなとこ行くんですけどね、結果的には。
子どもたちで決めていくっていうことも十分できるようになってて。
ちょっと僕たちはある意味子どもを信じなさすぎで、どうせ無理だろうとか、そんなことやったらこんな風に失敗しちゃうでしょって先回りしちゃうんですけど、思ってるよりそうでもないですよっていうのはやっぱり僕の口から伝えたいですね。
例えばどこを選ぶんです?
例えば科学館とか結構行くんですけど、ああいうとこはやっぱり好きで、現実的に行けるところとか、あとは誰かが行っててすごい好きだったところとか、ああいうところに行って。
先生ももちろん一緒に行くんですけども、行き先を決めるのは子どもたちが決めるっていうことになっていて、それが一つの卒園のときの集大成にはなってるんですけど、
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当然、突然そこで話し合いができるようになるわけじゃなくて、ずっと子ども園にいる間に、我々プロジェクト保育ってそれを呼んでるんですけども、そういう話し合いで決めるっていうことをやっていて、
結構子どもだとA君Bさんがこういて、うまく意見が一致しなかったというときにジャンケンしたりしますよね。
で、うちの子ども園はそれをとにかく話し合いで行こうじゃないかと。で、A案B案どっちかに決めるのもいいし、もしかしたらAとBを両立できるようなC案があるかもしれないよっていう話をずっとしてってるんですね。
そうするとこのジャンケンって残酷な決め方で、もうゼロサムなんですよね。勝った方が。しかもなんかこのハサミとか紙とか石とかですね。
割と根拠のないもので決めちゃって、で、A君が総取りするみたいな状況になりますよね。そうじゃないC案もあるかもよっていうのを考えていくっていうことは、
癖づけていくと本当できて、実際うちの子ども園はかなりジャンケンが減ったっていう話を聞いてるんですけど、そういうふうにやっていけば子どもたちでも十分できるというふうに我々は思ってますね。
素晴らしいです。もう一つの自立型学習者なんですけれども、我々の番組ではシャープ16、17に山本先生が出ていただきましてお話いただきました。
これもテーマであるハピネスクリエイターに直結する部分だとは思うんですけれども、こちらもう少し伺ってもいいですか。
そうですね。ハピネスクリエイター、幸せを作る人っていうのが我々の学園の最上位の目標になっていて、そういう子が育つ学校であるといいなっていうふうに思ってるんですけど、一方で当然子どもっていうのは学校だけで育つわけではないんですよね。
例えば小学生で言うと、彼らの生活時間の全体の学校にいる時間って17%くらいしかないっていうふうに言われるんです。
3分の1くらいは寝てるわけですよね。24時間の3分の1くらいは。残りの50%くらいが学校外にいるんですよね。
学校対学校外っていうのは1対3くらいの比率なので、学校のできることっていうのはそれなりに限られているとも私たちは考えていて、その中で何ができるだろうねっていうのをいろいろ議論して出てきたのがこの自立型学習者。
自分で今なすべきことを考え、選び、そしてずっと生涯学習できるような人になれば、時代がどんなふうに変わっても彼らは幸せをつくる人に近づいていけるんじゃないかと。
ここが僕らが一番できることだというふうに思って、この自立型学習者っていうのを設定しましたね。
では、テーマのハピネスクリエイターに行きたいんですけれども、この自立型学習者、自立っていうのはわかったんですけれども、ニアイコールって考えていいんですかね。
ハピネスクリエイターって言葉ができたら、じゃあキーからいくらでもいいでしょう。
そうですね。私は2019年に二戸部文化学園の理事長にならせていただいて、これからどういう学校になっていくのが我々いいだろうかっていうのをすごくよく考えましたし、多くの先生と議論をしていきました。
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二戸部文化にもいろいろな歴史や伝統も当然ありますので、創立者はどんなことを考えていたのかとか、初代の校長がちなみに二戸部稲造さんなので二戸部文化学園なんですけど、
二戸部稲造さん初め、どういう願いで来たのかとか、今90数年の歴史がありますので、その歴史の中でどんな出来事があったり、どんなことが大事にされてきたのかというようなことをいろいろ紐解いたり、
ですので、いわゆる未来からのバックキャスティングをしたし、創立の理念に立ち戻るようなこともしたしと。
もろもろ考えていった結果、やっぱり一つたどり着いたキーワードが幸せとか、今で言うとウェルビングって言葉もありますけれども、そのあたりのところだったんですね。
人生の最上位の目標ってやっぱり幸せだよねと。
親御さんが子供が生まれて願うのは、いろいろ実際は願いますけどね、いい会社に入ってほしいなとか、余裕がある人生がいいよねとかですね、いろいろ願いますけれども、
でも一言で言えば幸せになってほしいと。唯一それを願うんだと思うんですよね。
というのであれば彼らがやっぱり幸せになる。その幸せになるためにはどうかって考えたときに、やっぱり自分だけ幸せって結構難しいだろうなと思うんですよね。
やっぱり誰かを幸せにできるような人が幸せになる。
そういう異人の言葉もあって、マーク・トゥエインさんってトム・ソニアの冒険を書いた人がいるんですけど、自分が元気になりたかったら誰かを元気づけることだみたいな言葉があるんですね。
なので確かにそうだよなと思って、本当に自分が幸せになりたかったらやっぱり誰かを幸せにできたっていう思いなんだろうと。
となると、もろもろそれらを合わせると、幸せを作る人が生まれるといいよねと。
それは当然自分の幸せを作ることでもあるし、誰かの幸せとか社会の幸せを作ることでもある。
それを最上位の目標にしましょうっていうのが段々に定まっていったんです。
たまたまというか、それも含めてだったと思うんですけど、初代校長の二戸稲造さんはすごくそういう発言をよくなさってた方で、
自分が生まれた意味っていうのは、人の誰かの役に立てることだと。
少しでも役に立てたらもうそれだけで生まれた甲斐があるよねっていうことを二戸さんはよくおっしゃってたんですけど、
それとも本当にぴったり合致することができて、それでこれが固まっていったっていう経緯ですね。
平岩さんがハピネスクリエイターで行くんだぞって言ったわけではなくて、みんなで話し合って生まれた言葉ってことなんですか?
そうですそうです。
どういう経緯というか、幸せだよねってなったけど、言葉ができるまでって結構大変だろうなと思って。
その辺はやっぱり先生たちと話しながらできていったっていうのが実際ですけれどもね。
言葉って生きてますので、ずっとその言葉が固定されてるかはまだわからないんですよね。
将来少し見直すこともあるかもしれませんし、当然社会背景もそこには影響しますので、
どの言葉を選ぶかっていうのは、本当に未来永劫そうかと言われるとわからないですけれども、その時点ではハピネスクリエイターっていうのは選びました。
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ウェルビーングみたいな言葉もやっぱり当然候補としてはあったことはあったんですけど、ちょっとまだ概念的に固まりきってないかなっていうところもあって、
よりダイレクトにわかりやすいハピネス幸せっていう方を取ったっていう感じですね。
僕はですね、2年前に外部スタッフ募集のオンラインの説明会に参加しまして、
その時にハピネスクリエイターを、その時は自分も他人も幸せにする力を創造する、クリエイトするってことでおっしゃってたんですけど、
いやもうそれだなと思って。
まさしくそれと思って、20分のプレゼンをしたため。
衝撃のプレゼンでした。
お一人目だったんですよ、面接の。
すごい人が初回から来たなと思って。
すごい準備してくれて、モニターの前でも待ち構えてくれて我々をね、感激しましたね。
ありがとうございます。
でも僕もそのハピネスクリエイターって言葉と、それに付随する理念とか実践されていることっていうのを聞いて、
いやもうそうだなと。
これだなって、実際自分にも足りてなかったかもしれないし、社会にも足りてないかもしれないし、
いやもう本当に根本のことをおっしゃってるな。
こういう学校だったら力を使えないかなっていうふうに思って参加させていただいた形だったんですよ。
なので、いろんな訳し方がありますけど、
自分も他人も幸せの力を創造する、クリエイトするっていう部分にも共感してるんですけれども、
幸せだけじゃなくて、幸せにする力を作り出す、生み出すっていう部分ではいかがですか?
そうですね。やっぱり創造するっていうところは、創造は作る方の創造ですけれども、
それはすごく大事にしてますね。
やっぱり新たな価値を作るもそうですし、新たな学校像を作るっていうことなのかもしれませんよね。
今、企業ではパーパスなんて言われますけれども、やっぱりみんなが知りたいことって、
これからこの学園がどういう学校になっていくのかっていうのは一つと、
もう一つはこの学園がどう社会に役立つのかっていうことだと思うんですよね。
それを僕らは日本中の学校を幸せにするっていうような思いを持ってるつもりでいるんですね。
我々のチャレンジっていうのは、私立ですので1校だけの話でやってるんですけれども、
逆に言えば1校だけだから意思決定も早くできるし、
みんながちょっとやってみたいけどちょっと怖いとか、なかなか変革できないっていうのは積極的にトライしていって、
うまくいくこともあるし失敗することもあるし、
それは積極的にやっていくのが私立の学校の役目だと思っていて、
未来の学校像っていうのをまさに我々が描き出したいっていうのが我々としての思いで、
それを持って日本中にノウハウを渡ししたり、
先に失敗したことはちょっと失敗したから気をつけてって言えたりですね、
そんな学校になりたいっていうのが、これが一つの僕らの社会的パーパスに当たるものだったので、
そういう意味では新しい姿を描き出す、作り出すっていうところには我々もこだわりがあって、
このクリエイトっていうのを使ってますね。
21:00
いや、思い出しました。
2年前のオンラインの説明の時に今の話をおっしゃったわけですよ。
新しいことをするからきっと失敗もあると、
失敗も含めて社会に還元するんだっていうことをおっしゃっていて、
いやもうその勢いやよしじゃないですか。
そこをすごく感動ポイントでしたね。
そこまでの覚悟が終わりの学校だったら、
映像化として力を尽くしたいなっていうふうに思ったのを改めて思い出しました。
そうですよね。
失敗ってね、我が子を預ける保護者の身からすると、
学校が失敗してもいいって言ってるっていうのはね、
ちょっともしかするといやいやと思われるかもしれないんですけど、
やっぱりこう本当失敗する権利っていうのも子供たちにはあるなと思っていて、
特にその小中高の12年間ですよね。
ここでやっぱりいろんな試行錯誤とか失敗をしておいた方がいいっていうのは僕らの考えで、
それはさっきの拘束の話とかにも近しいんですけど、
いろいろこう自分たちでルール作ると失敗するんですよね。
失敗と呼んでいいのかわからないですけど、
要はガチガチにルール作って、
なんかねこう守ってるふりを学校ではしてて、
後ろでちょっと抜け目見てやってるみたいな方がよっぽどちょっと不健康で、
学校で自分たちで決めてみたけど、
さっきのようにね、何か腕箱がうまくいかないとか、
他のことだと携帯の持ち込みがどうとか、
そういうのは中高生はテーマになるわけなんですけど、
うまくいったりいかなかったりしてるわけですよね。
でもそこが本当に試行錯誤の学びなんで、
この権利を勝手に大人がいろんなことをやって悪っていうのは、
ここも子供たちの参加する権利を一つ阻害してるんじゃないかなと思って、
失敗っていうのはそういう意味ではすごく大事にしてますね。
素晴らしいです。
ハピネスクリエイターなんですけれども、
この言葉ができたのは何年前になるわけですか?
2019年に理事長になられて、その時?
もうちょっと後ですね。
正確にみんなで固めたり使い始めるまでに少し時間を使いましたので、
2020の後半から21年の春ぐらいにかけて、
しかしいことは言ってたんですけど、
定めて一つシンボルマークも作りましたので、
それを作って発信し始めていったのがそのあたりの時期になりますね。
3年ぐらいって感じですかね?
議論したのは多分2年ぐらいかなと思うんですけど、
いろいろ新しい先生も含めて、
ニットベの新しいチームができていったんですけど、
ちょっと前ぐらいから本当によなよなって感じでしたけど、
みんなで議論し始めて、
みんな日中学校があるんで、
終わってからニットベの会議室に集まってきて、
よなよな議論して、最後中華食べて帰るみたいなですね。
コロナの前だったんですかね?
そうです。
それは楽しかったんじゃないですか?
そうですね。
あの時の熱さって、
やりたいことがこれもって出てくるみたいな、
あの雰囲気は未だに懐かしいし、
たまにそれに近いようなことを今でもやるんですけど、
24:00
いいなって思いますよね。
本当にみんな夢中で一生懸命で、
こんな夢中になれる仕事ってなかなかないんですよね。
それはやっぱり子どもたちの成長に貢献できるって、
本当にみんなその思いでやってますんで、
本当にいい仕事だなとは思ってやってます。
いいですね。
そうやって言葉を一つ、
わかりやすい形で定めてみて、
2年以上経ってると思うんですけれども、
実際に目標を定めて、
言葉を設定してみた効果ってあるものなんですかね?
やっぱりありますね。
いろんなところで立ち戻ることになりますし、
説明会の冒頭では必ずその話がどこの学校でもされるようになって、
うちの場合特に子ども園から短大まで全部でそれを通してますので、
そういう意味でもすごく一つの学園の向かう姿っていうのは、
はっきりしてきたし、
言葉って僕はすごくわかりやすく、
誰でも頭にパッて思い浮かぶのが大事だなと思っていて、
よく学校の教育目標とかって結構長いのがありますよね。
3つよつ書いてあったりして、
言いたいことがいっぱいあるのはわかるんだけど、
それだと誰もがパッと教育目標何ですかって言われるときに、
いろんなことをいろんな人が言っちゃうっていうのはやっぱりなかなかだなと思っていて、
そういう意味では短くてわかりやすい言葉っていうのは良かったかなと思ってますね。
実際その思いっていうのは、
失敗も含めて広めていきたいっていう思いが終わりだとおっしゃってましたけれども、
広がってる、まだまだ2年だからですけど、
広がっていってる、影響できてるなっていう実感ってあるものなんですかね?
そうですね。まだまだこれからっていうのは正直なところですけど、
この2,3年で100ぐらいの自治体とかいろんな方たちが見に来てくれてるんですよね。
本当かなりの頻度でご見学にいらしていただいてるんですけど、
そういう意味では一生懸命今までそれも受け入れてきてやってます。
それもやっぱり今のような気持ちがあって、
うちの今の現状を見てもらおうと、
やっぱり良いところもあるけどまだまだのところも含めて見てもらって、
何か持って帰ってもらえればというふうに思ってますし、
何人かの先生っていうのは公演なんかにいろいろ行ってる先生もいっぱいいらっしゃるんで、
そういう先生たちにはどんどん一生懸命行ってきてねと。
で、現在を伝えてくればいいと思うということで、
完璧な出来上がった姿は全然ないし、
もうちょっというと一生出来上がることはないと思うんでね、
現在地をしっかり伝えてこようということで行ってってもらってますね。
実際いらっしゃった方は何て感想をおっしゃるものなんですか?
そうですね、やっぱり新しいことにチャレンジしてるって意味では褒めてもらうことが多いし、
その辺は逆にそれを知ってそれを見に来たってところもあると思うんですけど、
もう一つ実際来てみて褒めてもらうのはやっぱり子どもたちの顔ですね。
非常に明るく前向きで元気がいいというところですね。
それも何か作られたような元気の良さっていうよりは、
いろんな表情の子がいるんで実際にはみんながハツラツと、
こんにちはみたいに言う学校ばかりではないと思うんですけど、
すごく自分らしく彼らが言ってるんだというところが来てもらって褒めてもらうポイントの一つですかね。
27:03
それを持ってみんなやっぱりこれだよなみたいに思って帰ってくださるのかなとは思いますね。
それが一番そうね。
ほんとそうなんですよ。
何よりも。
この社会全体がそうだと思うんですけど、
基本的には楽しい場だと思うし、
前向きに捉えれば幸せなこととか楽しいことっていっぱいあると思うんですよね。
ところがいろいろ耳に聞こえてくるのはやっぱり大変なことも聞こえてくるし、
辛い話も聞こえてくるし、
一方ですごく競争しなきゃいけないとか勝たなきゃいけないとか、
そういう話ももちろんあって、
それ全部否定はしないしもちろん大事なことだとは思うんですけど、
一方で今現在生きてる今をやっぱり大切にして、
中学には中学時代の幸せがあるし、高校には高校時代の幸せがあるし、
我々大人にも大人の幸せがあるし、
っていうのはやっぱり今を大事にするっていうのがすごく自分の中ではあって、
教育って常に将来のために今我慢しろって言われてるように聞こえるんですよね。
一部真理だと思うんですけど、
全部それだけっていう感じもあるじゃないですか。
そうじゃなくて、やっぱり今小学生は小学生の楽しさをちゃんと求めていこうねっていうのは
すごく強く自分の中にありますね。
実際に楽しそうな姿も見せられると。
そうですね。
素晴らしい。
僕も今お話ししてて、
2年前の思いとかこの2年間の思いにちょっと戻った感じがしますね。
そうですよね。
いっぱいいろんなの撮ってくださって、
今までカメラ回して撮ってきた中で、
何か思ったシーンとかありますか?
でも毎回そうはそうなんですけど、
僕がそもそもここに入った理由のうちの一つが、
普通の公立小学校に通っている息子を見て、
僕の時とあんまり変わってないどころか、
ちょっと悪くなってるんじゃないの?っていうのが一番の理由だったんですよ。
っていうイメージで来ていたんで、
期末テストなくしてアウトプット発表になってるの?とか、
水曜日授業ない学校ってあるの?とか、
そこら辺がそもそも驚きだったんですよね。
それで、一つ楽しいとか笑顔ってももちろん素晴らしいことなんですけど、
確実にこれって本質的な学びだよねっていうふうに、
と言いながらも思ってますし、
編集にも力が入りすぎて、
なかなかVTRが長くなっていくんですけど、
感じはありましたね。
そうですよね。
一人一人に物語とか思いとかがあってね、
それを我々は一人一人大事にするわけですよね。
やっぱり一人一人学びたい動機とか、
好きなこととか興味のあることは当然違いますので、
それの周りに学びがあったり、
調べたいこと、知りたいことがあるという話なんですよね。
普通の学校だと学業とか教科とか受験とかとは関係ないものは、
まあいいから横に置いといて、
学校は学校でやろうぜみたいな感じなんですけど、
30:00
我々はもちろんそういう勉強をしなきゃいけないんでしょうけれども、
一方で一番興味のあることとか好きなことの周りに、
きっと英語があるかもしれない、数学があるかもしれない、
国語があるかもしれないというふうに思うと必ずありますし、
自分の大事なものを大切にしてもらったっていう思いが、
やっぱり生徒の言葉で、
自分で調べたことって忘れないっていうふうに言ってたことがあって、
ほんとそうだなと思って。
そうじゃない、無理やり詰め込んだものっていうのは
すぐ覚えてすぐ忘れていくんですよね。
そこはほんとそうなんだなと思って。
その好きなものとか学びたいものが見つかったときが、
この自立型学習者の鍵がガチャッと開いたときなんじゃないかなと
僕は思ってるんですけどね。
どうもありがとうございます。
本当に話聞いててまたワクワクしてました。
どうもありがとうございました。
じゃあ一旦前半は以上にさせていただきまして、
後半は未来に向けてということもお話ししてみたいと思っております。
一旦どうもありがとうございました。
ありがとうございます。
31:28
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