2025-04-28 34:55

#121 Q.子どもが学ぶ授業を推進したいけど不満が出ます

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自由進度学習をはじめ、「主体的・対話的で深い学び」として子どもが自ら学ぶ学習方法が必要とされている現在。でも、学校現場では混乱が生まれているところも少なくないそう。

大ちゃんの実践をもとに、どのようにしたらプロジェクトを進められるかの5ステップを解説してもらいました。学校関係じゃない社会人にもオススメ!


①ビジョンの対話

 →10年先を生きる子どもたちに育みたい力とは?

②パラドックスクエスチョン

 →学ぶ力をつけながらも基礎学力も身に付く授業のあり方は?

③宝探し

 →過去にやっていた授業に宝はある?

④要素の抽象化

 →ポジティブ変換

⑤「じゃあ、何から始める?」

 →ラーニングコミュニティーを作る



《 つぼけん 》

大学の自主映画サークルで映像制作の面白さを知り、映像の制作会社に入社。カメラマンディレクターとして、北極🐻‍❄️から南極🐧まで世界各地で撮影をしてきた。現在は「月曜日に会いたい人をふやす」をテーマに、映像🎥・写真📷・Podcast🎤などメディアを横断して活動中。



《 大ちゃん:大野大輔 》

組織開発コンサルタント。

学校と自分が嫌いだった学生時代を、ある恩師が幸せに変えてくれたことがきっかけで教師の道を志す。10年勤めた公立小学校を退職し、現在は(株)先生の幸せ研究所のコンサルタントとして全国の学校園の伴走型支援を行うなど、「教育をもっと自由に」をテーマに活動している。

○(株)先生の幸せ研究所 コンサルタント

○鎌倉市教育アドバイザー

○社会教育士


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サマリー

教育の現場で子どもが学ぶ授業を推進することは難しく、教師たちの間で意見が分かれています。特に自由振動学習の導入に関連した不満や不安が存在し、現場の教師たちは新しいスタイルを受け入れることに抵抗を感じています。子どもが自立し共生しながら学ぶためには、教育目標の明確化と授業における対話の重要性が探求されています。また、パラドックスクエッションを用いた問いの編集のプロセスを通じて、教師自身が自己認識を促し、授業の在り方を見直す過程が描かれています。このエピソードでは、子どもが自ら学ぶ授業の推進に関するさまざまなステップが語られています。教育現場での課題や新しい学び方への移行の重要性が強調され、教師たちがどのように自己効力感を高め、共同体を形成できるかが探求されています。子どもが学ぶ授業を推進する中での不満や課題に焦点が当てられ、対話や未来志向のプロセスを通じて解決策が模索されています。

00:08
こんにちは、ほぼ教育最前線 あなたにかわって、私が聞きます。始まりました、つぼけんでーす。大ちゃんです。あなたにかわって、大ちゃんとつぼけんの2人が学びのほぼ最前線を探検する番組です。よろしくお願いしまーす。よろしくお願いしまーす。今回もですね、前回に引き続いてほぼ教コンサルということで、お悩みに向き合っていこうと思いまーす。なんかハマったね。ねー。単純にね、楽しいこれ。いいね。いいですよ。
なんか、普段の仕事してる時の大ちゃんの様子もちょっと垣間見れて、これもこれで嬉しい。あー、出るね。確かに。ちょっとスイッチ入るよね。いいね。というわけで、今回もお悩みがありますので、申し上げます。行っちゃいましょう。この話題はこちら。
子どもが学ぶ授業の意義
子どもが学ぶ授業を推進したいけど不満が出ます。
あるよねー。あるのねー。あるんですよ、つぼけん。
そもそも、子どもが学ぶ授業って何ですか?
これね、概念だから難しいんだけど、すごくわかりやすくイメージで言うと、先生が教えるような授業だけじゃなくてですね、子どもが自ら学んでる様子、そんな授業なんですよ。
だから、先生が教えてあげて、子どもがノートを取って、先生が指示して、子どもがそれを活動して、じゃなくて、子どもが自らね、ハンドルを持って、自分で学びを進めるイメージ。なんかちょっと映像は見えたと思うんですよ。
いいねー。これがね、よくね、割れるんですよ。
割れるんだー。
これはね、多分今、全国いろんな学校で、かなり耳にしますよ。目にしますし。
そうですか。
いや、僕はもう40代だから、自分の子どもの頃は、それはもう先生がいわゆるティーチングね、黒板に書いてくれて、授業をしてくれて、勉強になって、先生ありがとうって思ってる派だけど、
それもかなり変わってきてる感じもね、やっぱほぼ今日やってるとウケるけどね、それこそ自由心の学習とかって言葉もあったりするし、どんどん変わっていってるなって感じもするんだけど、でも意見は割れるもんなんですね。
割れるし、これ振り子で言うとね、これ過去ね、ずっとこの振り子がね、触れてる感じなんですよ。
別に今に始まったことじゃない?
全然です。これ学習指導要領っていうのがね、学校教育にはあるでしょ。
これはね、ずっと、あえて先生が教える授業のイメージと、子どもが学ぶ授業のイメージであえて例えるとしたら、これがね、行ったり来たりしてる回転が続いているんですよ。
もちろんあれで大きく言ったらだからね、細かく見たらどっちも大事ってのはあるんだけども、かなりこれは長く続くね、呪いみたいなもんですよ。
それこそゆとり教育とかもそれにあたるのかな。
そういうことです。
なるほどね。
冷戦みたいな感じ。ドカーンと戦争起きてるわけじゃないけど、ずっと続くね、これ冷戦ですよ。
そうなんだ。
それが今改めてもう一回注目されていて、ピックアップされて、いろんなメディアに出たりするんだけど、学校現場に行くとね、やはり起きてますよ。
教師の抵抗と不安
なるほど。じゃあ実際のお悩みで言うと、どんな悩みがあったんでしょうか。
よくあるのは、さっきツボケンが言ってくれたようなね、自由振動学習っていう方法があるんですよ。
これあり方でもあるけど、方法として例えば捉えたとしたら、こういうのを学校としてやっていこうと。
管理職から、あるいは研究の担当の人からね、提案されたとします。先生方にね。
そしたら、え?なんで?ってなるときが多いってことだね。
そうなんだね。
これやっぱり多いんですよ。
これは別にね、自由振動学習っていう方法に限らずですね、子供が主語の学びをやっていこうとか、学習者中心の学びを推進していきますとか、
あと子供にもっと任せるような授業をやっていきましょうとか、これからの授業として、これまでからこれからに変えましょうっていった何かしらで、ほとんどの確率で起きますね。
そうか。
やっぱり対立のような状態になってる学校によく出会うかな。
それやっぱり先生たちが黒板を使って授業するっていうスタイルは変えたくないってことになってくる?
一概に言えないけどね。
実際聞いてみると、別にそれだけで授業してるわけじゃないんだけど、やっぱり子供が自ら学ぶ時間が増えるイメージが怖いって人も多いんですよ。
怖いし、リスク。
よくある声としては、身につかないんじゃないかとか、テストで点数が下がって保護者の方が不安になるんじゃないかとか、
あとは子供が荒れちゃうんじゃないかとか、いろんなリスクを想像したり、ご経験があったりして、反対、不満になって表出されてくると。
そういう状況が多いかな。
確かに僕も授業やらせてもらうことがありがたいことに何度かあるんだけど、やっぱり黒板とかプレゼンを使った授業になるんですよ。
なぜならば、自分がそれしか受けてこなかったからね。
そうなのよ。
みんなイメージがないんだよね。
しょうがない。
しょうがない。
誰も悪くない。
確かに。
でしょ。
これね、誰も悪くないんですよ。
保護者がクレーム出すのも、これも悪くないって見れば悪くなくて、だって知らないんだもん自分たちも。
テストで点数を取れって言われた人も多分多いと思うから、そうしたら不安になってそれをね、クレームという形とか意見という形で出すのもわかるよね。
わかる。
誰も悪くない。
誰も悪くないね。
じゃあ実際のお悩みとしてはどういうものがあるんですか。
これも一つの学校をあえて匿名で仮定しながらやりましょうか。
お願いします。
実践的な解決策
ある学校はですね、それこそ校内研究という学校として研究をしていくにあたってね、一つ節目が終えたので、子どもが中心の学び、自由心の学習のような授業を推進していきましょうって研究主任の方が提案したんですよ。
これは提案した理由はやっぱり学校長です。学校長がそういうのを学んだから、ある研修会でね、だから私もやっていきたいと、この学校で。だから研究でやりましょうと。
研究主任の何々くん、提案してくれって言って提案したんですよ。
そしたらね、ほとんどの方から、え、どんな感じなのとか、何でやるのって。
え、うちの学校は無理ですとか。
無理まで言っちゃった。
とにかくアンケートって形で取ったんだけど、多分9割ぐらいの人が、これ正確に測ってないけど、9割方がもう不安と不満でしたね。
あら、そうか。
研究主任大ショック。で、なんなら研究主任の方も、いやでも校長から言われてるからっていう感じになっちゃった。
はいはいはい。
結構悲惨ですよ。
もっと悲惨なのが、校長先生も教頭先生もですね、その授業のイメージあんま持ってないの。
あ、なるほど。どうやらいいらしいぞっていうところから出スタートしちゃってるから。
あ、なるほどね。
で、研究主任の方は、そういうのは一応見たことはあるんだよね。
でも、確信はないわけ。こうやってやっていけばいいとかもわかんない。
で、校内に唯一ね、一人だけ結構実践してる人がいる、こういう状況です。
でも一人だけってことね。
一人だけですね。規模としては20人ぐらいの教職員集団なんですが、壺犬どうですか?
いやー、また難題が来た。
これは結構大変でしょ。
難しいなー。でもそもそも良さも知らないし、見たこともないし、それはちょっと、まず知ってもらわないことには良いも悪いもない感じはするよね。
ちょっと考えてみるね。
ちょっと恒例の壺犬だったらどうするシリーズいきますか。
めっちゃ考えるよ。
じゃあ壺犬がまたね、研究主任の立場で推進していく人。
あなたはどうするんだい?
9割反対されてる状況。
四面楚歌です。
四面楚歌の状況。
じゃあ、まず知ってもらいたいので、本もたくさんあるし、でも授業も見てもらいたいし、動画のツールもあったりするのかな。
何かは分からないんだけど、本か動画か実際に授業を見てもらうかで、見てもらいたいです。
で、見た後、良いも悪いも話したいな。
で、話すじゃないですか。
良いとか悪いとか、良い面、悪い面、両方出るじゃないですか。
はい。
じゃあ、それをですね。
うん。
おっと?
それをですね。
浮いてる浮いてる。
それどうしようかな。
いや、でもやっていきたいわけだから、一回やってみませんか?みたいな感じで、やったやつを見てもらったりとかして、TYですね。
とりあえずやってみようで、やってみて改善していく。
など。
などで。
など考えました。
ちょっと逃げるっていうね。
などでちょっと逃げるっていう。
いや、でも良いよね。今の流れね。
ありがとうございます。
もうそのルートしかなさそうだもんね、実際ね。
そうなんだ。
だって知らないんだもんね、まずは。
いいじゃないですか。
ありがとうございます。
つぼけんコンサル。
つぼけんコンサルは。
つぼコン。
など。
などで。
面白いわ、これ。
僕は。
僕は。
今のね、良いと思った。
そうなんだ。
僕のそのステップの中にその2つはね、入ってる。
そうなんだ。
それもちょっと踏まえながら、
だいちゃんコンサル5ステップ。
お願いします。5。
お願いします。
これ前回も言いましたけど、これ思いつきの5ステップなんで、
来週6になってる可能性あります。
可能性ありますけれども、僕の5ステップですね。
この学校、僕ね、相談があった時にはもうその状況だったんですよ。
対立しましたと。
しかもほぼね、3対17ぐらい。
結構大変。
で、僕にパスされた時にはですね、アンケートは取ったんだって。
こういうのやっていこうと思うけど、正直に不安なこととか、
今思ってることを教えてくださいと。
それでパドレットっていうので取ったんだよね、その学校。
そしたら不満、不安がブワーって書いてあったから、僕ね、大正解でした。
もうここまでよくやってくれましたって僕言いました。
いいんだ。
これ大事なの。
結局ね、本音を出して、今どういうふうに思ってるかとか、
これ出すのは僕すごいいいことだと思っていて、
ただショックだよね。
校長先生も提案したからにはさ、責任も感じていらっしゃって、
もうね、ごめんってずっと言ってたらしいよ。
研究者にごめんねって言って。
優しい。
で、僕入って、最初に1ステップとして、
そもそもどういう学校を目指してんでしたっけっていうのを、
教育目標の確認
改めて確認したいんだよね。
そしたらね、校長先生の掲げる、示すものとして、
すごいいい言葉があって、
自立って書いてあったの。
これはね、学校系方針のほんと上の3つの柱の1つなんですよ。
いいっすね。
自立と共生、共に生きる。
共生と創造って言葉、これ3つ並んでるわけ。
これを目指すために、いろんな教育活動やっていきますっていう、
グランドデザイン、見取り図がもうあるわけ。
これいいじゃないですかと。
それを目指す上で、今手段として校長先生は、
研究の中で提案されたわけですよねと。
いいじゃないですかと。
ここはまず確認だね。
このまずね、ビジョンなんですよ。
いったいこの学校は何を目指してるのかっていう。
それがね、先生方に腹落ちしてないのね。
あるにはあるけどね。
あるけど。
先生方に、たぶん聞いてないけど聞いたとしても、
なんだっけ教育目標ってみたいな。
いやでもそうだよね。
それそうですよ。
だから僕ね、あえてこの学校さんでね、
ワークショップの時間90分いただいたので、
最初にやったのは、10年先を生きるこの子たちね。
目の前の子たちは10年先を生きるわけじゃないですか。
社会としては。
もちろん早い子はもっと早く社会っていうのに出会うわけですけれども、
10年先を生きるこの子たちに育みたい力。
ベスト3っていうね、対話トークやってみたんですよ。
すごい。
これね、めっちゃ面白かったんだよね。
面白そう。
ビジョンはもう一応あるんだけど、
みんなにもっと映像としてね、解像度を高めてほしいから、
これ出したんですよ。
で、これ3人チームか3,4人チームを作って、
それぞれでまずはね、こんな力こんな力とか、
力に限らずですね、こんな姿でもいいんだけど、
出してもらったのね。
で、最初ベスト5にしてもらうんですよ。
で、5の中から次に2個捨ててくださいってやるのね。
うわー、難しそう。
これね、めっちゃ盛り上がります。
例えば、生み出す力。
へこたれない粘り強い力とか。
中には基礎学力とか。
大切です。
空気を読むとかもあったりチームもね、
いろいろあるわけ。これもうほんと何十個も出るわけ。
その中から5個を選んで、
で、僕が2個捨ててって言った瞬間に、
かなりまたヒートするんですよ。
いやー10年先でしょって。
だってもう今AIやばいけどもっとやばいんでしょ?
みたいな話になってて。
そっかそっかそっか。面白い面白い。
で、実際もう私の主人の会社もなんかレッドリスト入って、
もう危ないって言われてるしとか、
なんかそういうどんどんどんどん進む社会を想像しながら、
これだって残るやつ3個ね、全チーム出たんですよ。
そしたらね、ほんとたまたまだからね、
自立、共生、想像って教育目標あったでしょ?
集約するとそれに行き着くんだよね。
これ集約ですよ。
でももちろん面白いのいっぱいあって、
言われないでも自ら考えて行動できる力とかね。
具体的なものもあるし、
想像を生み出す力とか、
あとは失敗をしてもそれを乗り越えていく力とか、
多様な他者と共に対話をしながら進んでいく力とか、
っていうのがたくさん出るんだよね。
でも集約すると、
だいたいその教育目標につながるよねっていうのは見えてきたんですよ。
授業の在り方の探求
それがね、まずファーストステップ。
これめっちゃ大事。
素晴らしい。
そうすると、じゃあ今どんな授業をしていくと、
その力につながっていくんだろうかっていう、
セカンドステップに行けるわけ。
そうするとね、先生方の口から、
やっぱりさ、教えてばっかじゃダメだよねとか、
もちろん教えてばっかじゃないけど、
もっと子供が自ら学ばないと、
この力つかないよなって気づくんだよね。
あら、9割の先生が。
だからもちろん先生方はね、
やりたくないわけじゃないんだよ。
で、それをね、
自分の内側、中にあるものを吐き出した瞬間に、
自己認識して、
こうやっていきたいっていう気持ちにだんだんなってくるんだよね。
先生方の中から生まれてきますと。
これがね、ファーストステップです、ここが。
つまり学校として何を目指しているのか、
で、それは一体どういう力を身につけたいと思っているのかとか含めた、
ここをね、対話するのがまずファーストね。
で、次ね、セカンドステップが結構大事で、
ここがね、前回も出たね、
あ、もう必殺技みたいになっちゃってるね。
パラドックスクエッション。
出ました、天下の宝刀。
これもうね、力んで今投げました、今。
このパラドックスクエッション、ここで生きるんですよ。
なるほど。
なんでかっていうと、本音というか、一番最初にアンケート取ってるじゃない。
そこで一番多かったのは、荒れちゃいそうって言葉。
もう一個は身につかなそうって言葉。
この二つだったんですよ。
で、それに対してこの今ファーストステップで話したことって結構前向きな方でしょ。
これをね、組み合わせて紡いで、問いを編集するんですよ。
これでパラドックスクエッション生まれたらもう走り出しますと。
なるほど。
その学校に対して僕が投げかけた問いがありまして、
いわゆる前向きな方って大きく集約すると、学ぶ力を身につけて欲しいんだよね。
自ら生きていけるようにするには、学び続ける力があればいいんだと。
だから、学ぶ力をどうやったらつけられるか、学校としてっていうテーマでしょ。
アンケートにあった後ろ向きなテーマっていうのは、とにかく身につけて欲しいと。
だって荒れちゃったら身につかなくなっちゃうし、収集つかなくなるでしょって。
だから身につけるためにはどうしたらいいかっていう2個できたでしょ。
はい。
編集します。
学ぶ力を身につけながら、基礎基本も身につけることのできる授業の在り方は何だろうか。
この2つの、ある意味二項対立になっている問いを編集して、パラドックスを乗り越える問いにしてみたっていうことなんですよ。
教師の自己認識と経験の共有
そうするとね、やっぱり前向きに、じゃあどういうふうな在り方にすればいいのかって風になっていくんだよね。
なるほどね。
これがね、やっぱりセカンドステップですね。
はい。
で、サードステップが結構素敵なシーンなんだけど、じゃあこれまでにそういうような授業のイメージ、実はやったことあるんじゃないのって。
うん。
それをね、僕は宝探し。
宝探し。
はい。
おーいいね。
この宝探しをですね、みんなでじっくりやってみたの。
うん。
で、そうしたらね、出る出る出てくる。
おー。
誰一人としてね、ないって人いなかったね。
なるほど。
特に僕印象的だったのが、係り活動っていうね、子どもたちの学びの中でやったことあるなとか、あとは学級会っていう中で子どもたちが主体で進めたことあるなっていうものとか、
あとその学校ね、部活動があるんだけど、部活動の中で子どもたちに計画してもらって、自ら進めるようにしたことあるなとか、
あとは生活家とか総合的な学習の時間ってあるでしょ。
の中でやったことあるなとか、あとは体育で5時間分を子どもたちに任せて、練習の仕方とか、それからゲームの作戦とか全部子どもたちが決めるようにしたことあるなとか、これ出る出るで。
で、付箋で出していったんだけど、出なかった人一人もいなかった。
一人もいない。
一人もいない。
あらー。
自然にちっちゃくてもいいよって、大きくてもいいんだよって、これもちろん心理的ハードルは下げたんだけど、みんな出まくるんですよ。
そうなんだ。
で、それをグループでやって、その後他のグループもね、見に行けるような感じにしたら、みんなめっちゃ楽しそうだった。
で、ベテランの方も出してるでしょ。
そしたら若手がそれ見て、これめっちゃいいじゃないですかって。
言ったらなんかね、すげえかわいい顔すんすよ。
いいね。
あ、そう?みたいな。
昔はこういうのやりやすかったんだよとか言いながらさ、あ、そうなんですかとか。
だからね、ここで橋がかかるよね。
自分とは関係ないと思っていたり、遠いと思っていたら、中にあるじゃないかと。
種ですね。
種という宝があって、それを掘り出していく作業がサードステップ。
ここまでで僕もほぼ泣きそうなんですよ。
その時のことを思い出し。
そこでね、繋がるんだよね。
もしかしたら僕たちの中に答えがあるのかもしれないって。
宇宙からやってきた地球外生命体としての授業のあり方じゃなかったと。
自分たちの中にあったんだっていう気づきがまず3番目。
で、4番目のステップとしてはですね。
じゃあどんな共通の要素があるかっていうのを抽象化するの。
さっき3番目で事例を出したでしょ。
これは具体じゃない?
体育とか家庭科とか部活動とかクラブ委員会とか学級活動でやってきたことは具体なので、
それを抽象化するの。
ここがめっちゃ大事。
そのこれまでに良かったと思って出した付箋の内容って、
抽象化するとどんな要素があるのって挙げていくとですね。
子どもたちが自ら学ぶ時間がやっぱり多かったとか。
あとは単元っていって、その授業って8時間でユニットになってるでしょ。
5時間とか。この単元の最初にガイダンスをしたとか。
なるほど。
あとはちゃんと交通整理するように一斉指導の時間もちゃんと入れていたとか。
あとは子どもたちに計画として何時間分だよとか。
学び方でちゃんとアウトラインっていうのかな。
全体像を子どもに共有していたなとか。
なんか図工とか美術の時間と似てるんじゃないかとか。
抽象化すると共通の要素が出てくるの。
それを並べたときに、これやればいいんだってわかるんだよみんな。
なるほどね。
学びのステップとその価値
そっかって。難しいことじゃなくて、これまでやってきたものの中から
共通の要素を見出して、それを羅針盤にすればいいんだって気づいたのが4番目のステップです。
4番目をやることで、例えば国語ではできないけど、図工ではできたっていう議論になりにくいんですよ。
なるほど。抽象化してるから。
ここ大事なんですよ。抽象化してるから図工でできたけど、国語だったらどうすればいいんだろうってポジティブ変化されるの。
なるほどね。
あと中学校でいうと、あの強化は無理ってなってたのが、私の強化だったらどうすればいいんだろうってポジティブシンキングになるんですよ。
抽象化するとね。具体のままだと取り入れられないから、抽象化してそれを自分の強化とかに具体で下ろすことができるってこと。
抽象化がポイントなんですよ。で、最後。
最後。
5番目のステップ。じゃあ何から始めるっていう、このそれぞれのトライアルをですね、みんなで対話するということなのね。
で、この何から試すかって時に、試すことをまず可視化するの。それぞれ。
僕よくやるのマグネットテーブルって言って、試したいことをね、紙に書くの。A4のでっかく。
で、それを持ち寄って、いろんな人とこう見合いながら、近いかもとか関わるかもって人とピタピタ繋がっていくの。
これマグネットテーブルって言うんだけど。
マグネットテーブル。
そうすると、3人とか4人とか多いとこ6人とかになっちゃうんだけど、それってねグループができるんですよ。
試したいことの近い人とか関連する人でグループができるでしょ。
はい。
で、そのメンバーで何から試すかっていう対話をするんですよ。
あ、いいね。
これね非常に良くて。で、そうすると始める時に仲間がいるじゃん。
うん。
これ僕、ラーニングコミュニティって言っていて。
いいね。
学び合う仲間が生まれるんだよね。
それでこのメンバーとならやれる気がするっていう。
自己効力感、エフィカシーが高まっていく。
で、実際にじゃあ何から試すかっていうのを共有最後するのね。
うんうん。
それでもうなんかいける気がするんですよみんな。
もう仲間がいるからね。
仲間がいるから。
具体的な。
しかもそれぞれに応じたアクションでいいんだよって。
僕この学校のね研究主任の言葉がすごい好きで。
なんかそれぞれのアクションでいいんだと。
で、みんなで挑戦も応援したいし、躊躇することも承認していこうって言ったの。
うわー素敵。
何これって思って。
うん。
いい言葉。
うん。
挑戦の応援、躊躇の承認。
うん。
やることが偉いわけじゃなくて、躊躇することだっていいんだと。
ただ挑戦を応援していこうっていう。
で、試せる時に試せる人が試せることを試していく。
うん。
っていうトライアルのねムーブメントが起きるんですよ。
素晴らしい。
これはなかなか感動的な日だったんじゃないかな。
素晴らしい。
5ステップ。
5ステップ、はい。
ありがとうございました。
ドドッと言ってもらって。
振り返りをしたいので、ちょっとまとめてもいいですか。
よし。
まずステップ1でビジョンを確認して対話していこうと。
そうですね。
そもそもどういう学校を目指していたのかっていうことをそれぞれ出し合って、ベスト5からベスト3を決めていって、
その中でじゃあ何に向かっていったのかっていうのを確認し合うってことね。
この時点でいいもんね。
はい。
2つ目、パラドックスクエスチョンということで、殿下の方と。
はい。
学ぶ力をつけながらも、基礎基本を身につけることができる授業の在り方っていう、両方とも入っている問いを投げてみると。
イエス。
いや、いいね。
そして3つ目、宝探しということで。
いや、宝ってみんなの中にあるじゃんと。
あります。
あるのね。
あんなに反対していたのに、全員の中にあったのね。
そう。
反対してる人ほどあったりするしね。
可愛いんですよ。
素敵な話だわ。
そして4つ目、共通の要素を抽象化すると。
はい。
具体はもうその前のステップで、高田さんが知ってきたから、国語だから図工だからじゃなくって、
じゃあどうやってやるかっていうポジティブ変換していくって感じですね。
はい。
そして5つ目、じゃあ何から始めるということで、仲間を作っちゃってもう走り出すしかない状態にすると。
そうなんです。
完璧じゃないですか。
そうなんだよね。
特にマスターピースなのが最後の言葉で、僕もらってからずっと使ってるんだけど、
挑戦を応援して躊躇を承認していく。
これこそ誰一人取り残さない。
みんないていいんだよってメッセージをちゃんと確認するんですよ、ここの学校が。
そうしたらむしろトライしたくなるんだよね。
なるね。
単元デザインとハイブリッド型教育
安心ながら失敗してもいいって思っちゃう。
ここだったら。
素晴らしい。
今回は子供が学ぶ授業を推進したいけど不満が出ますっていうことだったから、
子供主体の学びを推進していきたいって全国的にも多いことだから、
相談のあったところだけじゃなくて、やっぱり多いのかね、そうやって困ってる方々。
かなり多いんですよ。
今の流れの通りやるわけじゃないけど、
大体このステップ踏んだ学校どうなるかっていうとね、
単元デザインっていうところに行き着くの。
単元デザインって言って、結局8時間っていうユニットがあるとしたら、
教える時間も必要だよねって。
あっていいよねって。
いわゆる一斉の時間だね。
一斉で先生が整理してあげたり、必要によって王子では教えるかもしれないしって時間を取るし、
子供が学ぶ時間も極力増やしていく。
これどっちも入るね、ハイブリッド型になるんですよ。
大体。
この単元デザインってとこに行き着くと、もうこっからはね、止まらないですよ。
この単元だったらどういうデザインしようかなとか、
この単元だったらかなり子供に任せて、自ら学ぶ時間作ってもいいかなとか、
そういうふうにね、デザインって思考になればどっちかろうならないんだよね。
前回のエピソードの宿題いらないも二項対立じゃなくなっていってっていうのもあったけど、
あと前回との共通点で言うと、ゴールがないってところかな。
そうなのよ。
すごくいいよね。
ないの。
これ気づくとすごい楽しくて、やっぱそれぞれのこれまでの経験とか学んできたことがかなり活かせるんだよね。
例えば一世指導っていう枠じゃないとは思うけど、一世を大事にしてきた人の中でも結構いい実践あるんですよ。
それがね、活かせるって気づいちゃう。
僕ね、職人貯金って呼んでます。
いい言葉。
うそ。
このこれまでの実践は貯金じゃないかと。
子供に任せて、子供が自ら学ぶ中でもめっちゃ生きるって気づいちゃう。
貯金だったって。
だからこれまでの捨てなくていいんだよって。
そうなったらもうたまらないっすよ。
いいね。
だってさ、反対されてるときはさ、口うるさいベテランは動かねえなとかって思われたかもしれないわけじゃない?
いや結構ね、つらいと思うよ。
僕そのね、反対してたベテランの方がね、言ってた言葉すごい重く受け止めてて、自分がやってきた30年、否定された感じに最初は思ったって。
そうだよね。
だから研究主任が提案したときに、あ、私たちがやってきたことは間違いだったんだっていう、なんか死刑宣告みたいな。
に私は捉えたって言われたんだよ。
それはね、やっぱり重く受け止めていて、その後ワークショップやった後は、あ、私がやってきたことも間違いじゃなかったっていうか、ちゃんと生かせるんだって思ったって。
救われた感じ?そうやって言ってたんだよね。
いいね。
これはね、考えたいとこだね。
だから今までの授業スタイルって古いから新しいものに変えなさいって言われたら、それ誰だって嫌だもんね。
嫌だよ。
でも別に新しくなかったんだって気づきだよね。
そういうこと。
アップデートっていう感じだと思うんだよね。
これまで大事にしてきたものも大事だし、これからのことも大事にしていくっていうある意味のハイブリッドが起きて、アップデートっていう形でどんどんどんどんサイクルが回っていく感じにこの学校もなった。
10年先を見据えた教育
いいね。
まさしく先生たちが自立してるもんね。
そうだね。
あ、これ壮見いいとこ気づくな。
これね、掃除系っていうのがやっぱり起きてくるんだよ。
子どもたちの前にやっぱり大人、先生がその学びに入っちゃったらもう止まらなくて、そのワークショップとか校内研究自体がすごい楽しくなってくるんだよ。
そしたらそういう楽しい学びを子どもたちにもってだんだん思ってきて、これがね、掃除系でどんどんどんどん繋がっていって、相互影響が起きるんだよね。
いいね。
いいことしかないじゃん。
いいことしかない。
いいことしかないよ。
これを通してチームになります。
どんどんどんどん関係性よくなってくる。
前まで教室のドアがですね、閉まりがちな学校だったわね。
見ないでっていう。
でも今ね、自由に行き来できるぐらい、出入りできるぐらいみんながね、開放しだすね。
素晴らしい。
めちゃめちゃいい話でした。
はい、今回は子どもが学ぶ授業を推進したいけど不満が出ますという名誉みにお答えしました。
ファイブステップそれぞれすごい良かったけど、
まあでも一番初めかな。
一番初めの10年先を生きる子どもたちが育みたい力って何だろうね。
ここからスタートしたのがやっぱり一番かな。
今大切なことってすっごいたくさんあるじゃない。
ある。
あと受験とか考えたらさ、それもそれでたくさんあるじゃん。
でも10年先ってちょっといいよね。
ちょうどいいよね。
なんか想像はできないのに、なんかイメージがちょっぴり湧く。
でもみんなね、気づいちゃうんだよ。
到底ね、分からないっていう。
授業推進の課題
分からない。
それに気づくってこと。
だったら、そういう分からない中でどんな力が必要かっていう、かなりクリエイティビティな場になるんですよ。
いいわ。
っていう問いから始まって、パラドックスクエッションがあり、そもそも自分たち良かったじゃんっていう宝探しもあって、
でも最後のじゃあ何から始めるっていうことで、もう動き出すしかない。
しかも楽しくっていう状況になるって、めちゃくちゃいいなあ。
ちなみに壺剣あったでしょ。
などで締めくくって。
あれが起きるわけですよ。
なるほどね。
もうね、5番目のステップには知りたくなってるし、なんかそれを言いたくなってる。
このね、吸収したくなる状態にどうするかっていうところが結構腕の見せどころですね。
そっかー。
だからちょっとスマホで例えることが僕多いんだけど、アプリをインストールする前にやっぱアップデートなんですよ。
このスマホ自体のOSをどれだけアップデートするか。
アップデートするとどうなるかっていうと、アプリ入れたくなるから。
あんだけ反対してた人たちがね、自由心の学習の本を買ったりとか。
わーいいね。
YouTube見たりとかね、始まるわけですよ。
そっか。
今ね、視察行かせてくださいってお願いしてくる先生めっちゃいる。
すごいね。
知りたくなるようにどうするかっていうちょっとしたゲームなんだよね、これね。
いやーすごいわー、だいちゃん。
だいちゃんって本当にコンサルだったのね。
Yes。
気づいたらね。
気づいちゃったね。
コンサルって何?っていうね。
そこは難しいからあんま名乗ってないけど、割とコンサルしてるね。
コンサルしてるわー。
いいよこれ。
すごい。
いやー聞いてて、あーじゃあそれやってみようかなって。
5ステップ全部一気にじゃなくてもね。
そうなんです。
それだけでもやってみようかなって思う方もたくさんいると思うなー。
そうだね。
このね一番目のやつを保護者会とか、保護者の方と先生の会とかでやったりする学校もあるぐらい、
これ結構インパクトあります。
いいなー。
そう。気づいちゃうから。
うん。
素晴らしいです。
はい。
僕も来週の会社の会議でやってみよう10年先。
いいね。
対話会がある。
いいね。楽しみだね。
すぐ使います。
未来志向になるから。
未来志向になって。
今日も面白かったー。ありがとう。
いやー良かったわー。
はい。
ではいつものいっちゃいまーす。
はい。
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大地は最後にお願いします。
宝はあなたの中にある。
いいねー。いやーほんときょうそれ感じちゃったなー。
ね。
うん。みんないい。
みんないいんですよ。
はい。
そんなわけで、お悩みはちょっとでも解決しましたでしょうか。
今日のテーマは子供が学ぶ授業を推進したいけど不満が出ますでした。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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