はい、ありがとうございます。質問をくれたのはお二人です。あきさんちむさんです。
よろしくお願いします。
はい、緊張してますか。
してます。
ではこれはどうして質問してくれたんですか。
はい、今大学の実習でいろんな子どもと関わっていて、その中で関わり方が難しい子どもがいたので聞きたいなと思いました。
なるほど。関わり方が難しいイコール苦手っていうこと?自分にとって苦手だな?
自分にとってちょっと苦手だなっていうタイプの子とは関わり方が難しいです。
なるほどね。ちょっと苦手だな、難しいなって思うのはどの子ですか。
私はグイグイ来られるとちょっと引いちゃうところがあります。
何歳?何歳みたいなこと?
さっきの一問目と聞かれてもっていう感じですかね。
ちむさんはどうですか。
私は声が大きかったり、わーって叫んでたりするとちょっとびっくりするし、引いちゃいますね。
確かにね。そういうときどうするんですか。
どんぐらいの声の大きさでしゃべってほしいかを伝えます。
なるほど。ちょっと声が大きいんじゃないの?
そうですね。アリさんぐらいの声でしゃべってほしいかもとか、びっくりしちゃったみたいなことを伝えます。
いいですね。素晴らしい。
質問としてはどういうお悩みなんですか。
グイグイ来られると引いちゃうところがあるので、その後やっぱりその子のことを無視するわけにもいかないので、
苦手だなって思いつつも、それを子供にはしたくないし出せないから、
どう関わっていったら自分のためにも相手のためにもいいかなっていうのがわからないです。
なるほどね。将来先生になるための経験を積む場所でもあるし、
そういうこと関われることになったら、将来もしも先生になったときとかにこれがわかったら役立ちそうですね。
はい。
今はどうしてるんですか。苦手だなと思ったら。
今は自分が我慢するだけです。
そうか。
そうね。確かにね。
質問たくさんしてくる以外には何か困っちゃう子ってあるんですか。
質問とあとは好奇心が旺盛な子だったりすると、こういうのがしたいみたいな要求というか、
質問をたくさんされてしまうと答えるのにも限界があるので、困ってしまうことがあります。
なんか予測してなかったことをやりたいって言われてしまったりとか、
お守事が好きな子とかだと、何屋さんをするとかだと用意しなきゃいけないものがあったりするじゃないですか。
用意してないなーって思いながら、そっかーって。
子供だからなー相手はなー。
チムさんも同じようなことありますか。
私は距離感近い子とかがいるとどうしようかなーって思いますね。
触ってくるとかもいるんで、それの対応の仕方は困るなーとか。
でもあんまり押しのけたりはするわけにはいかないから、
どう伝えようかなーみたいな。
だから実際ある程度勉強でもあるし、仕事でもあるわけだし、
子供にとっては若干大人の見本的なものもあるわけじゃないですか。
先生とは違う、親でもない、ある程度年齢が自分に近い若い方が来たらさ、
それ嬉しいから、触るのはともかくとして、
いろいろ質問したくなっちゃったり、わがまま言いたくなっちゃったりって気持ちもわかる気もするけどなー。
でも困っちゃうよねー。
じゃあスタジオの大人たちに聞いてみましょう。
アキさん、チムさんありがとうございました。
はい、そんなわけで2人が質問してくれた苦手なタイプの子なんですけれども、
例えば距離が近くってグイグイ来てしまったり、たくさん質問してきたり、
声が大きかったり、距離が近い、ちょっと触ってくるとか、
なんかそんなふうなことがあったりするんだけれども、
今はやっぱり自分が我慢するしかないんですよーっていうような質問でした。
わかる。私も1回海外に住んでた時に、
日本語学校の幼稚部の先生みたいなのをやったことあるんです。
あ、そうなの?
そうなんです。で、その時って教員免許とかいらない。
私そういう幼児免許とか教員免許持ってないんですけど、
海外在住してるお母さんたちで回すっていう感じだったんですよね。
未経験のままにちっちゃい子たちを何人も集めてやるんだけど、
やっぱこの自分の子と全然違う、本当にいろんなタイプの子がいて、
どうしていいかわからなくて、毎回毎回迷ってたことがあるのよね。
どう接してあげたらいいんだろうみたいな迷ってたことがあったから、
すごいその時のことを思い出しました。
すごいわかる。いちいち迷っちゃうんだよね。
こういう時どうしたらいいんだろうって。
リアクションに迷っちゃうし、で、次に会う時に何か言われるかもって、
ちょっと身構えちゃう感じとか、すごいわかるなと思いながら聞いてました。
今は例えばどういう子がいて、どういう対応したみたいなのって何かありますか?
なんか苦手っていう感覚は別になかったんだけれど、
本当にじっとしてるのが苦手な子とかもいれば、
喋るのが苦手な子とかもいたし、
で、その子たちが全く同じ教室で同じことをしなきゃいけなかったんですね。
そんな自由にいろいろできるような環境じゃなかったから、
その度にカンセラーさんの友人とかに話聞いて、
どういうふうに声かけたらいいのかなとか、
どういうその発育の違いなのかなとか、
相談しながら一個ずつ試してみるみたいなことを当時は、
なんか手探りでしたよね、あの時はね。
すごい手探りだったなっていう気もするけど、
でもどこかにちょっと苦手意識みたいなふうになっちゃってた自分も、
たぶんいるなって思ってて、
話す時にちょっと身構えちゃってたかもなっていうのは、
終わった後になんとなく反省点になったんですよね。
先生じゃないからさ、
そこら辺を知らないので思ってたけど、
今思うと、なんかもっと純粋にその子のことを観察してあげたかったなっていうのは、
今は思っているところ。
途中で自分の取扱説明書を伝えるって言ってる子がいたじゃないですか、
なんか大きな声でクイクイこられると実はちょっと苦手なんだ、
みたいなことをちゃんと言ってるっておっしゃってる子がいたんですけど、
それもそれで確かに一つありだなと思ってて、
一方で向こうの子の取扱説明書もあるよなっていうか、
なんかそのお互い持ってる取扱説明書、
共通ルールみたいなのはなくて、みんな違うから、
お互いそれぞれ持ってて、
それがあった状態でじゃあどうしよっか、
みたいなことが一つ一つ見えてくるのが関係性かなって思うと、
自分の取扱説明書を伝えてあげるのもいいんだけど、
相手の取扱説明書はどうなんだろうなって、
この子はどういうコミュニケーションを望んでるのかな、
この子は何に興味を持っているのかなとか、
どういうふうに言われるとこの子は嬉しいのかなとかっていうのを、
一個一個見つけてあげたいな、
その子たちはまだ言語化できないだろうから、
っていうのを興味持ってみる、
だいちゃんとかの言葉を借りて面白がる、
るようになればなれたら、
たぶんその苦手さっていうのが何だろうみたいな、
何に私はそんな身構えてるんだろうみたいな、
おもろって言えるようになってくると、
なんかちょっと違うのかなって、
どうしようじゃなくて、
おもろいな、次はどうしてやろうかなみたいな、
そういう超える、それこそクエストだよね、
探求心っていうかさ、
くっそ、今日はうまくいかなかった、
次は見てろよみたいなぐらいの、
面白がってその関係性を見ることができるようになってくると、
もしかしたら楽しいかなっていうのを、
なんとなく聞いて思ってました。
分かるよと言っていただいちゃんどうですか?
今のメイムンがね、大事なこと全部言ってくれたからさ、
マジで?
いいパスきたよ、ちょうど僕メイムンの具体とか言いながら話せると思うので、
ありがとうございます。
僕ちょっと前提の話とさ、
あともう一個そのメイムンの話に肉付けみたいな話の二層構造なんだけど、
まず前提として苦手なままで僕いいと思ってるんですよ、実は。
うん。
で、その苦手があるってことは、
多分そういう子が得意とか、会うっていう大人もいるじゃないですか。
やっぱり今チーム担任制とか、
みんなでみんなを育てていこうとか、
複数で見守っていこうよっていう流れが、
教育界でもさ、流れてるんですよ。
それほんとそうだなと思ってて、
やっぱ一体その子とかで会わなかった時に、
それで苦しくなってしまうかどうか、
やっぱりこう複数でとか、
で、会うっていう人が出会えるんだよね、大体ね。
複数いるとさ。
それで会うとか得意を生かしていくっていう前提は、
まず今整いつつあるから、
それはね、結構安心してもらっていいかもなってまず思った。
で、その上で二層目のね、
関わり方っていうメイムンさんが、メイムンがパスしてくれたから、
僕ちょっとある格言を伝えたいんですけど、
相手を変えようとする前に、自分がまず関わり方変えてみる。
だいちゃんも言ってたけど。
自分が変わっていくうちに、向こうの関わり方も変わってくるっていうのは、
絶対あるなと思うから、
いやもう本当にすごいなと思って、
逆にこの苦手なタイプとどう関わったらっていう風に言うのが、
道を開いていく問いだなって、
今聞いてて思う。
たしかにね、この問いから始まりそうだよね。
自分は今苦手だと思ってるんだなっていうところからさ、
じゃあどうやって関わればいいのかっていうさ、
めちゃくちゃクリエイティブな問いなんだよね、これね。
どう逃げたらいいですかじゃないからね。
そうそうそうそう。
今さ、めいむんが出してくれたさ、
人との関わりの方もそうだし、
あと強化のことも出してくれたじゃないですか。
それやっぱね、僕の見え方ってね、見取り図ってわかりますか?
例えば立方体ってサイコロみたいな形だったら、
正面が見えてて、
他の上の面とか、
側面とかも見えてる図ってあるじゃないですか。
見取り図で見ると、さっきのジャイアンは正面から見たら、
たしかにこういうね、やべえやつだと。
でも上の面とか、
側面とかね、見てみると、
いろんな目が見えてくるよねっていうことを通して、
過去だったりとか、これからの関わり方が変わってくるんですよ。
これすごい大事なね、フレームワークだと思う。
本当にそう思う。
多明星っていうのもあるし、氷山とかもそうじゃないですか。
氷山の一角とか、海の上に見えている氷山なんか、
ほんの数パーセントぐらいしかなくて、
見えてない部分が90何パーセントあるよねみたいな、
話とかもまさに同じだなと思うけど、
常に見えてない部分がたくさんあるんだよね。
どんな人に対してもね。
得意と思うと逆に言うと、それ以上探究しなくても好きだからさ、
止まっちゃうこともあると思うんだけど、
得意な人にすら見えてない90何パーセントもあるし、
見えてないこの面の部分、光を当たってない部分もあるだろうし、
苦手な人にももちろんそれはあるし、
そういうのを知っていくっていうことで、
見え方が本当に180度変わることもあるっていう経験を、
1回でも多分2回でもしていくと、
この子の先にもなんかあるかもってね、
実感を持って思えるかもしれないしね、
自然に探究したくなるよね、きっと。知りたくなるというか、
この人の向こうにもなんかあるかも。
そうなんだよ。今さ、僕とメインムーンでさ、
メガネ的なことを話してきたじゃないですか、
どう見るかとか、どう知るかっていうところだったと思うんだよね。
多分今、あきさんとちむさんからすると、
結構喫緊的な話だから、
ちょっと対応の話も触れたいなと思うんだけど、
例えば声が大きかったり叫んでいる、
声が大きかったり叫んでいると苦手とか、
これ捉えられてるの素晴らしいと思ったんですよ。
この捉えられてると、
それを問いに変えてあげると、会見策って結構見えてくるんですよ。
声が大きいのは何でだろうとか、
何でこの子は叫んでいるんだろうっていう問いに
今変換してくれているでしょ。
そうすると、そこから色々聞けるじゃないですか。
その子自体にね、自身に。
聞いていくとだんだんだんだん、
こういう風にすればいいんだとか、
普段なかなか喋る相手いないんだとか、
お家でずっとこの子怒られたりとかしてるから、
その声の大きさが自分の中のデフォルトになってるんだとかね。
わかんないけど、
奥、見えないところを見ていくことによって、
こうすればいいんだっていうのを探していく営みが対応じゃないですか。
これね、結構楽しいんですよ。
なんかシステム的に捉えるってこと?
その子のバックグラウンドにある環境とか、
そういうことです。
ネガティブ経験っていうか、こういうの嫌だなとか、
また今日もなんか触られたなとか、
この嫌なことがあった時に問いに変換するんですよ、僕。
その問いに変換すると、今めいむんが言ったみたいに、
システム思考的になぜっていう原因っていうかね、
ここがあるから今これに繋がってんだっていうのが見えてくるんですよね。
触ってくるのって本当に今、愛情不足なんだって。
この大好きとか、あなたがね、生まれてきてくれて嬉しいよとか、
そういうのがなかなかご家庭でね、
言われてる経験が少ないとかね、わかんないですよ、これ。
それが見えてきた時に、じゃあどうするか。
私に触るのは違う。
でも愛情を満たしてあげるって、
他の機会に作れないかなとか。
もっと友達とね、ちょっと繋げてみて、
その友達同士でいい関係になっていくことで、
その愛情表現が変わってくるんじゃないかなっていう風に、
新しい手段が見えてくるじゃない。
もうこのあきさんチームさんはね、探求が始まっていて、
問いに変換されているから、
それをなんかこの一個一個楽しむっていう、
めいむんさんが言った言葉に尽きるんだけど、
これ試すと、あ、違ったなって。
これ試すみたいなのをやっていくっていう、今サイクルに入ってるから、
これあれだよね、問いの立て方ってさ、
自分に向けないで相手に向けるってことでしょ。
自分がなんでこうされて嫌なんだろうじゃなくて、
この子はなんでこういうことをするんだろうっていう問いにするってことでしょ。
そうなんです。
必ずそこに引き起こされてるってあえて言うけど、
必ずあるから何か。
僕なんかさ、昔飛び出しちゃう子だったよね。
これ、もうほんと5年生向けのさっきから出してるさ、
話で、僕子供たちにも伝えてきたのね。
後ろに保護者の方もいてさ、その場。
保護者泣いてたよ。
飛び出しちゃう子、こんなふうにちゃんとなるんだとか。
確かにね。
うちの子もやんちゃだけど、ちゃんとするから大丈夫そうだなみたいに
言ってくれてた回があったんですよ。
ちょっとそれましたけど、なんかその僕だったらね、
飛び出しちゃってた原因ってあるじゃないですか。
興味が溢れたわけですよ。
もうやりたいことが止まんなくて、
1個のことを1箇所にずっと留まって
同じ作業やるって無理なんだよね。
分かってくると、ほら見えるじゃないですか。
じゃあどんな環境、設計、デザインにするかとか、
そういう感じだと思いますね。
なんかね、取説自体をすぐに子供って分からないと思うし、
自分もそうなんだけれども、
分かんないじゃない。
なんでそもそも自分が飛び出すのかも分かんない中で、
どうやったら飛び出さないでいられるかっていう取説は、なかなか難しいと思うけど、
でもそこにある原因、
自分はこういう性質なんだとか、
どうしてもどうしても外に行っていろんなものが見たいんだとか、
じっとしていると操作してくるんだとか、
そういうものを知っていれば対策として取説ができてくるなと思うんだけど、
うちの息子も昔、小学校の時に、
教科書が嫌だって言って、
持ってるだけで気持ち悪くて吐きそうみたいな時期があって、
かみつくぐらい、
教科書にかみついたことがあるの。
それで私もびっくりして、
最初言われた時、何言ってるのかわからない。
単純に嫌なのかな、この授業と思ってたんだけど、
よくよく聞いてみたら、紙質が嫌だっていう話になったんだよね。
化学物質過敏症みたいなものもしかしてあるかもって言われたんだけど、
でもやっぱりその時に結構息子はね、
原因をちゃんと探ってたの。
だからちゃんと自分で、私もだから最初、
どうしよう、どうしようって、
howばっかり考えちゃったんだけど、
何がダメなのかなみたいな、ほんとに、科目がダメなのか、
先生がダメなのか、紙そのものがダメなのかとかっていうのを、
ちょっと一緒にわーって観察してみた結果、
紙がダメっていう話になって、紙質がね。
結局ね、コピーを教科書に変えたのよ。
全部教科書コピーして、先生にお願いして、
教科書のコピーで持っていきますっていう、
教科書だから持っていきませんって話をして、OKもらってやったんだけど、
自分の紙質を持ってるものを、親御さんたちと一緒に探究して、
ちゃんとその原因を分解して、
ちゃんとその取説のところまで一緒に持ってってるから、
この経験はどこにいても役に立ちますよっていう風に、
スクールカウンセラーさんに言ってもらったことがあって、
だからそれを一人ではなかなか難しい。
子供が自分で気づくことは。
だからその周りにいる大人が、
なんでそんなに人との距離が近いんだろうなとか、
なんでそんなにどうしても声が大きくなっちゃうんだろうなとか、
もしかしたらね、大家族に住んでてでかい声叫んでないと、
ということもあったり、親に声が届かないとかの環境もあるだろうし、
だけど実際は、みんなのところでは、
そんなにみんな実は大きくないから、そんな大きな声出さなくていいってことに気づいてないとかね、
だからそういうのを一緒に気づいていく過程を
やってあげる大人が近くにいると、
子供の未来にとってはめちゃくちゃ大きなギフトだなっていうのを、
私もその時に思ったんですね。