新たな視点の探索
yumiko
始まりました。
MISAKI SAKAMOTO
よろしくお願いします。
yumiko
今回の村音は、3人でやりたいと思います。
私は、エピソード9に出ていた、ゆみこと申します。かよんさんどうぞ。
かよん
私は、エピソード6と13に出ていました。かよんと申します。
MISAKI SAKAMOTO
私は初めて、初登場になります、みさきです。よろしくお願いします。
yumiko
初登場なので、みさきさんのご紹介からお願いします。
MISAKI SAKAMOTO
私は今は2人、2歳と5歳の娘を育てながら、農業高校の教員として働いています。
教員ということもあって、かなりティーチャーティーチャーには、自分の仕事でも使えるなっていうのをすごい感じているので、
かよん
ティーチャーティーチャーのラジオも聴きながら、ティーチャーティーチャー村でも皆さんの新しい視点とかにめちゃくちゃ支えられています。以上です。
yumiko
ありがとうございます。では、今回3人で撮ることになった経緯っていうのを、みさきさんからきっかけのような感じで話し聞こうかな、初めに。
MISAKI SAKAMOTO
私は、さっきも言ったんですけど、教員として働いている中で、教員としてっていう自分も持ちながら、このティーチャーティーチャー村のディスコードコミュニティに参加をさせてもらっていて、
そこで、たまにすごく思うのが、私が見ている景色と村の方たちが見ている景色が違うんじゃないのかなっていうところに、すごい不安を感じてしまうこともあるし、逆にそれがすごい
だからこそ私にできることがあるんじゃないかって思ったりして、約1年間過ごしてきたんですけど、ユミコさんとの聞き合いをさせてもらったときに、教員と
例えば保護者、親御さんという立場は違っても、同じ景色が見えるんじゃないかなっていうのをすごい感じて、その同じ景色を見たときに、もしかしたら、今苦しんでいる子どもたちだったりとかの
光になれるかもしれないというか、そこに何かすごい可能性を感じて、同じ景色を見てみたいなって思って、そのためには自分が描けている色眼鏡も外さなきゃいけない。
外したいしっていうのがきっかけで、伴奏してくださいと頼んだら、かよんさんとユミコさんが駆けつけてきてくれたという感じです。
そんなきっかけがありましたね。
教員と保護者の連携の重要性
yumiko
聞き合いする中で三崎さんが、この景色をみんなに見てほしいっていうふうに言ってたんですよね。
MISAKI SAKAMOTO
一対一で私と三崎さんがやる中で、私たちが見てるものっていうのは、これを聞いた人がどう見えるかってわかんないから、ちょっと実験してみようかみたいな感じで。
だけどやっぱり私と三崎さんの間だけの会話だとやっぱり限定されるから、もう一人誰かいたほうがいいよねみたいな中で、かよんさん手を挙げてくれてて、あ、かよんさん的人じゃんって言って声をかけるっていうね。
かよん
嬉しい。ありがとうございます。
MISAKI SAKAMOTO
なのでちょっと実験的な試みで、聞き合いをかよんさんと私で三崎さんに聞いていくっていう感じで、今回進めたいかなと思っています。
よろしくお願いします。
かよん
お願いします。
yumiko
じゃあここからはかよんさんと私が三崎さんに質問攻めに入るという感じなんですけど、かよんさんも気になったところとか、このワードきっと大事そうだなっていう時には、
これってこういうことかなとか、これについてもうちょっと具体的に知りたいなとか、そういうのを申していただけるといいかなと思います。
かよん
わかりました。
yumiko
じゃあですね、始めたいと思います。
むらおとなんですが、もう聞き合いみたいな感じで。
じゃあ初めに三崎さんにまずちょっと聞きたいなと思ったのは、本当にいくつか考えたんだけど、こういう景色、私いつも見てますっていうのが、なんか大きくイメージとして、こういうふうなの伝えたいなっていうのを聞くのか、もしくはいくつか箇条書きのように、
例えばこういうこと、こういうこと、こういうこともあるなとか、こういうことも私には思うんだよなっていうのをいくつか挙げてもらうっていうのはどっちがいいかなと思って。
MISAKI SAKAMOTO
多分派生してっちゃうと思うので、最初は一個イメージを挙げて、そこが深く深くいくような感じがいいかもしれないです。
yumiko
じゃあそっちにしようか。
三崎さんが伝えたいなって景色が私はこう気になったのが、教室で見える景色なのか、それとも学校の中にいるときに見える景色なのか、その広さっていうのがちょっとつかめなくて、それでいうとどんな感じなんだろう。
MISAKI SAKAMOTO
私が捉えてるのは、もちろん学校、教室よりかはもっともっと広い景色だし、言ったらもう学校も私は飛び越えちゃってるかもしれないです。
yumiko
そんな景色なんだ。
それはなんか具体的なエピソードだったりとか、イメージだったりとか、三崎さんの中であるものを今ちょっと話してもらおうかな。
MISAKI SAKAMOTO
教室だけでできることってやっぱ本当に限られてると思っていて、もちろんその教室の中でたくさんの笑顔になる生徒たちもいるけど、でもその笑顔は教室だけで生み出されたものではないっていうのはすごい感じていて、
そこの生徒の裏にいる、一番わかりやすいのはそれこそ親御さんであったりとか地域の人であったりとか、その人たちも私は見てるんですよね。
教室にいたとしても、学校にいたとしても、その中だけの景色を見ているわけではないので、もっともっと広いものを自分は見ている気がします。
一人の生徒さんが学んでいくのを目の前で見ていて、今の笑顔、その体験だったり授業だったりの中で出たものが三崎さんの中ではその背景にいる親御さんとか地域の人との繋がりも見えるっていう感じ?
見えるというか想像している。
yumiko
そこには何かあれがあるのかな?
例えば、その生徒さんでいうと、その生徒さんの保護者さんのことを三崎さんは知っていて、こんな人だなっていうのを知っていたりとか、地域の何かのイベントか地域の何かとその子が繋がっていて、そこに参加している様子を見たことはあるとか、
具体的にそういう景色を見ていて、それが繋がるのかな?
MISAKI SAKAMOTO
なんか、これで言えば一番多いのは、過去の話になってしまうんですけど、私が例えば、すごい苦労した生徒、苦労したって言うとあまり言葉が良くないかもしれないんですけど、苦労した生徒がいて、
二人いて、同じような、例えば、同じような指導というか全く一緒ではなくても、その生徒に対して、同じように自分の中では接してきたとしても、
やっぱりめちゃくちゃ変わる生徒と、言ったら打っても打ってもなんで響かないんだろうっていう生徒は正直いて、もちろん私との相性とかもあると思うんですけど、
やっぱりその時にすっごい感じるのは、保護者の方も、その周りにいる大人たちが同じ方向を見てくれていると、本当に変わるスピードが全然違うっていうのは思っていて、
yumiko
そういう体験があるからこそ、もう一人では何も変わらないんだなっていう体験もしてきてるからなのかもしれないです。
どういう時に、この周りにいる大人たちが同じ方向を見てるなっていうのを感じる?
MISAKI SAKAMOTO
そういう時、それはもう生徒を通してかもしれないです。
保護者の人と、なんだろう、逆かもしれないです。生徒がこう、私にとって例えば、この生徒にめちゃくちゃ響いてるなって思う時とかって、
周りの大人たちも多分一緒の方向を見てくれていたんだろうなっていう方が強いかもしれない。
yumiko
生徒を見て、逆にその周りの大人たちがそうなんだろうって感じるってことか。
MISAKI SAKAMOTO
そうですね。さっきの話に戻ってしまえば、やっぱり変わった時の生徒っていうか、子供を見てお互いに尊敬できる存在になれる。
私も保護者の方をすっごい尊敬できる存在になれたことがあるし、
逆も感じます、自分も。
私のことをすごい頼ってくれたりとかしているんだろうなっていうことはあるけど、
具体例と変化の実感
MISAKI SAKAMOTO
本当に今まで打っても打っても響かない生徒の保護者の方とか、その周りの大人たちとはそういう関係が築けてないなって思ってきました。
yumiko
あれか、そう感じた後に、その大人たちとそういう関係性、尊敬し合える関係性とか、
関係性が作れないなっていうのもその後に感じるのか。
生徒さんとのやり取りの後に。
うん、そうです。
MISAKI SAKAMOTO
それで前の大人の人たちが同じ方向を見てたんだとか、ちょっと同じ方向を見てないんだっていうふうに、そこから感じるっていうことか。
そう。
yumiko
かよんさん、どの辺が、この辺ちょっと聞いてみたいなのありますか。
かよん
なんか、さっきのね、一人の生徒さんとかを通して、周りの大人たちが同じ方向を見てるなっていうのは気づくって言ってたじゃないですか。
MISAKI SAKAMOTO
その具体的なエピソードって何かあったのかなって思ってちょっと気になったんですけど。
具体的なエピソードは?
かよん
言える範囲で全然いいんだけど。
MISAKI SAKAMOTO
本当にどうしようもない子だったんですよね、こんなのあれですけど。
本当に。
なんか部活のバスケ部の男子の生徒だったんですけど、本当にその大のバスケ部の男子たちめちゃくちゃ横着くて、
でも本当に私なんかじゃあもう、高校生相手なんで力もかなわないし、っていうんで。
だけど、バスケが好きだからバスケ部に所属してくれていて、バスケで勝ちたいっていう気持ちは誰よりも強い子たちの集団だったので、
私も何とかしたいって思ってたけど、やっぱ本当に最初は全然響かなくて、伝わらなくて。
でも、ある言ってしまった特別指導になるようなことが起きて、私もショックだったし、チームもショックだし、
もちろん保護者の方もすごい落ち込まれていたし、
でもそこでやっぱ諦めちゃいけないって私は思ったし、
それこそ学校辞めるか辞めないかみたいなところまで話は進んだんですけど、
かよん
絶対辞めさせちゃダメだって思ったし、
で、その時に言ったら特別指導を乗り越えて、やっぱりその時には保護者の方ともたくさん会話したし、たくさん対話したし、
保護者の気持ちもその生徒にも伝えたし、私の気持ちもすごい生徒にも伝えたし、
MISAKI SAKAMOTO
で、今までたぶん同じようなことを伝えてはきたけど、
その私だけではなくて、保護者の方と一緒になって伝えまくったら、
本当にびっくりするぐらい変わったっていうことがあって、
本当に別人になったっていう経験があって、
それは忘れられないですね。
だから私は保護者の方とか、周りの大人、別に保護者の方だけじゃなくて、
周りの大人たちが同じ方向を向いているっていうことがめちゃくちゃ大事なのかなって思ってます。
yumiko
なんかこの、「変わった」とか、「別人になった」っていうのは例えばどういうことなの?
私が今思ったのは、挨拶しない子が挨拶するようになったとか、
例えば練習しない子が練習するようになったとか、
変わった、別人になったって思うような振る舞いっていうのはどんなところで感じるんだろう?
MISAKI SAKAMOTO
表情がもう全く違う。
yumiko
表情が違うのね。
MISAKI SAKAMOTO
やってることはそんなに変わらないかもしれない。
例えば嫌々挨拶してたのを、心がこもった挨拶ができるようになったみたいな、
もうめちゃくちゃ抽象的ですけど。
yumiko
いやでもわかる。
美咲さんの成長と変化
yumiko
それで言うとどんなふうな変化が美咲さんの中では、
これはすごい変化じゃんって思った具体例っていうのはある?
MISAKI SAKAMOTO
例えば、なんだろう、
yumiko
バスケ部だったんで、チームのために○○するっていうのがすごい嫌そうだったんですけど、
MISAKI SAKAMOTO
なんでやらなきゃいけないのか、
それこそ今回負けたのは、なんか俺のせいじゃないしみたいな感じのことも、
口にもそれなりに出てるし、態度にはめちゃくちゃ出るし、
けどなんかその辺が本当に変わっていって、
チームのためだったらそれこそ○○しますぐらいの感じに変わってきましたね。
かよん
かわいいなぁ。
yumiko
他にどんな変化があった?チームのために○○するよっていう振る舞いだったりとか、
そういう表情だったりが出てきて、その周りとかなんか変化があった?
MISAKI SAKAMOTO
もちろん周りにも影響はありました。
yumiko
そう言っててどんな感じ?
MISAKI SAKAMOTO
もう興奮ですよね、一言で言ったら。
めちゃくちゃ、本当に今まで埋もれてたものがその子の出てきた感じ。
本当に宝探し、宝物を私は見つけたような感じ。
そんな感じです。
ちょっと違うかな表現。
yumiko
いや、わかる。もともとあったんだろうね、きっとね。
埋もれてたんだね。
かよん
一つ聞いてもいいですか?
保護者との感情の共有
MISAKI SAKAMOTO
はい、お願いします。
かよん
さっきね、その生徒さんに、保護者の人とか三崎さんからも、
いろいろね、気持ちも伝えたって言ってたじゃないですか。
具体的にどういうような思いっていうのを伝えたんですか?生徒さんに。
MISAKI SAKAMOTO
私がですか?
かよん
うん、三崎さんが。
MISAKI SAKAMOTO
本当にただただ私は悔しいっていう思いと、
かよん
あとはその保護者の方がその生徒の前でめちゃくちゃ涙してたんですよね。
MISAKI SAKAMOTO
それが私にとってもすっごい衝撃で、
かよん
私も申し訳ないなって思ったし、
MISAKI SAKAMOTO
どんなその気持ちでだったんだろうねっていうのを本当に一緒に考えたりとか、
かよん
私もでも本当に悔しいっていうことを伝え続けた気がします。
この悔しさってどんな悔しいの?悔しさ。
MISAKI SAKAMOTO
本当はめちゃくちゃいいやつなのに、
なんかその、一個の言ったら悪いことをしてしまっただけで、
学校としては、言ったら退学をしなければいけないようなことになるわけですよね。
それを伝えきれなかった、
なんか自分のこの力のなさというか、
っていうのもそうだし、
yumiko
自分でそうしてしまっているあなたはもったいないよっていう、本当にそこが悔しいです。
かよん
その悔しさが、この悔しい思いを伝えるっていう、これを伝えたっていうことだよね。
yumiko
三崎さんがこの悔しい思いを話した時の、
教育における流動性
yumiko
生徒さんが変わるまでの期間ってどのくらいだったんだろうって思ったんだけど、
期間でいうとどのくらいだったのかな?
MISAKI SAKAMOTO
でも変わるときは一気に変わります。
そうなの?
yumiko
次の日とか?
MISAKI SAKAMOTO
次の日っていうか、その時話してる時も、
響いたっていう感覚があれば、その後すぐに変わる。
yumiko
それって親子関係に変わるのかな?
MISAKI SAKAMOTO
そこはどうですかね、そこは分かってないです。
yumiko
でもさっき言ってた三崎さんと保護者さんの中でも、
お互いを尊敬し合うような関係性になったって言ってたから、
MISAKI SAKAMOTO
なんとなくその親子から感じ取る何かはあるかな?
そうですね、すぐには感じ、そこは感じ取れてないかもしれないですけど、
今まであんま考えたことなかったその時に、
その時すぐに親子関係が変わってるなっていうのは、
考えたことがなかったし、そこに目を向けられてなかったかもしれない。
yumiko
もうさ、その子にさ、親子さんもその子に全振りっていうか集中してるじゃん。
MISAKI SAKAMOTO
三崎さんもその子に全振りしてるじゃん、二人で。
yumiko
なんとなく同士みたいな感じを私は受け取って、
MISAKI SAKAMOTO
だから二人ともその子に集中してるから、その親子関係には集中してないもんね。
yumiko
そうですね。
MISAKI SAKAMOTO
本当にこれが私が思う子供を中心に置いて、
言ったら教育していくっていう理想というか、
yumiko
だなって私は思ってます。
MISAKI SAKAMOTO
親もその周りもその子のことを考えて動いてるっていうことか。
本当に中心に置いてる。
学校はそうあるべきだと私は、あるべきって言うとちょっと言葉があるけど、
yumiko
そうありたいと私は思ってるし、学校は本来の姿はそうだと思ってます。
今回の具体で挙げてもらったもので言うと、問題が起きて、
パッとすごく集中してその子のことを考えたりっていう、
考えなきゃいけないようなことが起きているからみたいなのがあるけど、
普通の中でそれを落として込んでいくのってすごく難しいと私は思っちゃうんだけども、
一人で見ている生徒さんの数が多いから、
これどうしたら多い生徒さんたちに、先生たちが生徒さんたちを中心に置きながらみんなで見るって、
私も全然想像ができないんだけど、
先生の数の方が生徒さんより少ない数って思うと、
すごく難しいような気がしちゃうんだけど、その辺三崎さんどういうふうに考えてる?
MISAKI SAKAMOTO
私はその中心に置く子供が、例えば一人になってしまうのはもう数からいって仕方ないことだけど、
その周りに違う生徒も必ずいるんですよ。
だから、私は例えばその生徒の言ったら、今回のことで言ったらその一人、二人、
その時は三人で問題を起こしたんですけど、三人の生徒を中心に置くけど、
じゃあ他のバスケ部の子であったりとか、他のクラスの子を除外しているかと言ったらそうではなくて、
その中に、中心に置いているその中には他の子供たちもいます。
yumiko
そうなんだ。見えてるのがその子だけじゃないってことか。
その中心に置いてるのもその子だけじゃなくて、その周りにいる子たちもみんな置いてるんだね、中心にね。
うーん、そっかそっか。え、かよんさん、それどういうふうに見える?
どういうふうに見えてる?かよんさんには、今、美咲さんが話したような景色。
かよん
私、全然もう、それこそ違ってて、その一人の子が中心にいてっていう感じの、
周りに大人たちがいてみたいなポーズだったから、
あ、そういう視点なんやっていう、なんかすごい新しい発見をさせてもらった気分です、今。
yumiko
私も初め話聞いてるときも一人置いてた。
今の話で周りにいっぱい見えてきたね、生徒がね。
MISAKI SAKAMOTO
ねえ、そうなんやと思って。
かよん
その視点は全然私になかったから、
なんか新しいものを見せてもらったって今思ってます。
yumiko
なんかイメージ、今、美咲さんが話してくれたイメージで言うと、今回だとその3人が真ん中にいて、
その一番近いところに、例えばバスケ部の子たちがいて、
その前にその子たちのクラスの子、同じ学年の子、
生徒さんたちってずっと囲ってるように私は見えてて、
その周りに大人たちが囲っているみたいなイメージとして、
MISAKI SAKAMOTO
頭には浮かんでるんだけど、
yumiko
今、香音さんが持ったイメージはそれに近い?
かよん
ちょっともう少し細くしてこういうものも見えるみたいのはある?
私もそういうイメージですね。
yumiko
なんかだんだん輪っかが大きくなっていくじゃないけど、
かよん
なんかそんなイメージ。
yumiko
ギュッて3人がいて、そこにバスケ部の子がいて、みたいな。
そうだよね。
これ聞いて、美咲さんは、それはこういうイメージにもうちょっと寄ってるんだけど、
これはもうちょっとこういう感じなんだけど、
かよん
そのイメージを自分のイメージと擦り合わせていくとどんな感じ?
MISAKI SAKAMOTO
想像としてはそんなイメージ、私の中でもそうなんですけど、
それがたまたまその時はそういう構造っていうか、
ものであっただけであって、
それはいつでもどこでもどんな感じでも変わる。
たまたまその時は、
そのことについて話すのであれば、
その子たち3人がいて、その周りにバスケ部がいてっていうのなんだけど、
それが例えばすぐに変わるんですよね。
ずっとそれではないっていうことです。
3年間とかそのバスケ部、
例えばその子たちが卒業するまでそういう形ではない。
え、どうやって変わるの?どうなるの?
どうなるっていうのはその…
どんなふうに形って変わる?
常に変わってるって言ったらいいのかな?
その例えば流動しているって言ったらいいのかな?
その形、一瞬はその形ですよねっていう。
かよん
さっきかやんさんとかゆみこさんが多分想像してくれた形はほんの一瞬であって、
MISAKI SAKAMOTO
生徒たちは常に成長しているし、生徒たちの人間関係も常に変わっているし、
そこで例えばその周りにいる大人の中に、
今回は例えばそこの保護者の方が1人入ってくれることによって、
yumiko
全部が私の中でバババババって変わるって言ったらいいのかな?
かよん
っていう感覚でいるんです。
へー。
yumiko
なるほど。
いや、つかみづらいね。流動的に中にずっといるっていうことだもんね。
MISAKI SAKAMOTO
そうです。で、今はここに集中しなきゃいけないからここに集中しよう。
それこそさっきの図を見てどうしようみたいな。
伸ばしてます。ここに何かある気がするみたいな。
っていう感じで生徒と接している感じです。
そうなんだ。
yumiko
大きなイメージとして流動的な感じのイメージを持ってて、
今はここにアプローチした方がいいかなとか、
今ここがちょっと要注意だなとか、そういうのを察知しながら動いている感じなの。
MISAKI SAKAMOTO
そうです。
いや、むずい。
かよん
すごいな。
yumiko
イメージはできるけど、自分ができるイメージができない。
かよん
うんうん。確かに。これむずいわ。
この時は言ったらたまたま中心が3人やったけどっていう話ですよね。
MISAKI SAKAMOTO
そうです。
かよん
だからここの中心がこう変わっていったりとかするってことだよね。
だからぐるぐる、なんかこう、ある円の中をぐるぐるぐるぐるいろいろ回ってるみたいなイメージ。
そうです。
yumiko
これさっき保護者の方が一人入っててちょっと違うって言ってたけども、
この生徒対先生じゃなくて、生徒と先生が作る流動の中に地域の保護者の人が入ると、
どんなふうに影響があって、どんなふうに変わるんだろう。
MISAKI SAKAMOTO
私の見れる範囲が広がるかもしれないです。
yumiko
そうなんだ。
大人の目があればあるほどやりやすいのかな。
MISAKI SAKAMOTO
やりやすいですね、私は。やりやすいです。
大人っていうか別に大人限定じゃないかもしれないです。
多ければ多いほどやりやすい。
子育てに関する視点
yumiko
それこそその社会で子育てっていうのがよく話題であるけれども、
MISAKI SAKAMOTO
その子たちを見ている人が多ければ多いほど、大人でも大人じゃなくても、
関わる人が多ければ多いほどややこしくなりそうとか感じちゃうけど、そういうことではないんだ。
もしかしたらややこしさはその一瞬は増えるかもしれないけれど、
でも長い目で見たら、絶対に関わる人が多ければ多いほどいいと私の中では思っています。
かよん
それって例えば、何ていうかな、科学的にいろんなところから子どもたちを見れるから、
MISAKI SAKAMOTO
いろんな視点から捉えられるとかっていう意味で、やりやすくなるって感じなのかな。
かよん
それは私の視点が広がるからっていう感覚の質問っていうか、違うのかな。
MISAKI SAKAMOTO
そうそうそうそう。
yumiko
いやそうではなくて、逆で、私は私の視点に集中できるから。
MISAKI SAKAMOTO
そういうことか。
私がやってくれなくても、やらなくても、
違う人がそこをサポートしてくれるっていう安心感で、思いっきり指導がしやすくなります。
MISAKI SAKAMOTO
なるほど。
かよん
あーなんかちょっと、逆やったって今認識できた。
yumiko
ありがとうございます。
多角的に見れるってことが、誰もいないと自分で多角的に見ないといけないってことなのか。
そうですそうです。
じゃあそれを固定してもらってるから自分はここに集中できるっていうピンポイントっていうところを責められるみたいな。
MISAKI SAKAMOTO
そうですそうです。
確か子どもたちには響く気がしてます。
yumiko
そうなんだ。
かよん
あー。
MISAKI SAKAMOTO
そっか。
yumiko
最終的には子どもたちに響くって、子どもたちにとっていいっていう状況が、環境が作れるっていうのが、
かよん
久喜さんの中ではやっぱりベストって考えてるから、そこに行き着くのかなやっぱね。
yumiko
いや響くって難しいなって私は思っちゃってて、
なんて言えばいいんだよ、わかんないけど響くって、それぞれ響き方も違うし、
それこそ一番初めのに戻ると、本当に久喜さんがこの景色はみんな見れるんだろうかっていう、みんな同じことを
言われてもみんな感じることが違うから、
同じように感じるわけじゃないから、これが一体
同じ景色に見えるかどうかっていうその疑問、
MISAKI SAKAMOTO
それを
yumiko
響いたって感じるっていうのは、
ほんと単にの先生とご生徒とかっていう視点で見ちゃうと、
1対30とか1対40でそれをするってすごく難しいけど、
美咲さんが見ているように流動的な形で生徒と大人たちとか先生とかお子さんとか関わっていく中で、
何か言ったこととかやったことが響いてくっていうのも教室でただあるわけじゃなくて、
いろんな体験とかいろんな経験とかからそれぞれに響いてくっていう感じなのかな。
かよん
そういうイメージです。
保護者と教師の対話
MISAKI SAKAMOTO
流動的っていうのが今までなかったから、全然自分で思ったことが。
yumiko
やっぱりどうしても先生と生徒なり、
イメージで教室で黒板を背に先生が立ってて、生徒がみんな座っててっていう、
そこで一生懸命語っている姿がどうしても浮かんじゃうから、自分がそうだったからさ。
流動的に動いている中で、それが響いていくっていう、その感覚っていうのが、
今回の美咲さんの話の中から私が一番印象に残っているところ。
MISAKI SAKAMOTO
私も残っているんだな。
なんか教室では実際はそうやって、なんか授業が一方方向っていうのは確かにいっぱいあるし、
私もそういう授業ももちろんしてるし、
だけどなんだろう、それだけでは本当にないし、
本当に一コマでしかないし、
yumiko
一コマなんだね。
MISAKI SAKAMOTO
それは本当になんだろう、
だけどもそうやってやらなきゃいけない時もあるから、本当に私はやっているだけで、
全然理想はさっき言って本当に流動的な感じ、関係性もだし、
授業ももちろんそういうふうにデザインしてできるのであればそういうふうにしたいとも思っているし、
そうやってやる時ももちろん増えてきている。
一般的な学校現場でもやっぱりそういうのも確実に増えてきてはいる。
私は認識していて、変わろうと学校もめちゃくちゃしている、
けどできてないっていう今の現状なんだと思います。
yumiko
これ全然違う角度から質問しても大丈夫かな。
MISAKI SAKAMOTO
大丈夫です、大丈夫。ありがとうございます。
三木さんもお子さんがいて、保護者っていう立場になった時に、
yumiko
自分の子供がじゃあ学校に行きますってなって、
そういう時はどういう気持ちなんだろう。
私も先生やったことないから、私も完全に保護者として過ごしちゃってるけど、
両方の立場が分かっちゃってると、三木さんとしてはどうなんだろう。
学校に預けますってなって、行ってらっしゃいって言った時の、
外側から自分の子供が行っている学校を見るイメージっていうのはどんな感じなんだ。
MISAKI SAKAMOTO
私も娘たちはまだ保育園なので、
なんかちょっとまだ完全にはイメージはできていないんですけど、
なんだろう、どんな気持ちなんだろう、どんな気持ちになるんだろう。
保育園に預けてる時も、なんだろう。
保育園に預けてる時の気持ちの方が今リアルかな。
yumiko
その気持ちはどんな感じなんだろう。
MISAKI SAKAMOTO
まずはお願いします、ありがとうございますが一番に、もちろん来ますけど、
実際はやっぱり見えてない、いろんなことが見えないから、
最初はめちゃくちゃ不安もあったし、
知りたいっていうか、っていう気持ちもめちゃくちゃあったけど、
もうそこは信用してお願いしますとしか思ってないかもしれないです。
あんまりその時、どんななんだろう。
別にそこは先生だからとか関係ないような、
yumiko
みなさんと同じような感覚なのかな。
そうはなんとなく思ってますけど。
かやのさん、保育園でしたかやのさんを預けてたの、お子さん。
かよん
保育園でした、はい。
yumiko
あんたは保育園に預けてた時、どんな気持ちでした?
かよん
そうだな、本当に気持ちとしては美咲さんと似てて、
よろしくお願いしますっていう、子育て初めてなんで、
助けてくださいっていう感じの、そんな気持ちだった気がしますね。
やっぱりほぼほぼ一緒よね、預けるときはね、みんな。
信頼をしてます、お願いしますっていう感じですね。
そうそう、本当に。
yumiko
でもさっきの美咲さんの先生と保護者の方と対話がすごくあった時に、
それはちょっと問題があったか対話が増えた、それをする状況だったかっていうのがあったかもしれないけれども、
対話がそこにあると信頼関係も違うのかな。
でもそんな気はする。
かよん
自分の子供が保育園に行ってた時のことも思い返してみると、
先生が迎えに行った時とかに、こんな様子でしたよ、ああでしたよとか、
やっぱり教えてもらえると、こっちも安心して余計に信頼が増したし、
私も家でこんなこと困ってますとかね、そういうことを先生に話していくと、
先生もなんて言うんだろう、それこそ美咲さんがさっき言ってたみたいに、
尊敬し合うっていうのとはちょっと違うかもしれないけども、
どんどん通じ合って、お互い同じ方向を見てっていうかね、
MISAKI SAKAMOTO
そんな感じにそういえばなってたような気がするなーって、今振り返った思います。
yumiko
なんか美咲さんのさっきの生徒さんと親御さんと先生という立場の美咲さんの子供を中心にした話とか、
教育の理想と現実
yumiko
その辺を私実際に経験した記憶がほぼなくて、
美咲さんの見ている学校の世界観とかを、確かにそんなのを見てみたかったなーっていうのはなんか感じるかな。
かよん
どんなふうに、全く子供が中心にいなかったみたいな感じですか。
yumiko
そうだね、自分が子供の時を思い返しても、そんなに濃密な感じはなかったかな。
先生に対する憧れみたいのがある、素敵な先生っていうのがいたりして、
ついていく感じとかっていうのがあったけど、生徒を中心に何かが回ってるっていう感じはあまり受け取ったことはなくて、
かよん
今の娘たちの感じを見てても、どうなんだろうな。
yumiko
先生たち大変そうだなっていうのは感じるけど、
体当たりで来てくれるっていうよりは、一緒に楽しもうぜみたいな先生とか、
頑張って引っ張ってるなっていう先生とか、
親と先生と一緒に子供たちのことを話し合おうとか、一緒に何か進めていこうっていう感じは、
MISAKI SAKAMOTO
あんまり味わってないかな。
yumiko
切実さが違うのかな。
なんか逼迫感みたいなのを今の岬さんの話からは感じたんだけども、
MISAKI SAKAMOTO
平常でこれを進めるのって結構、すごく難しいなって思ったかな。
平常で。確かに。
yumiko
でも多分岬さんはこの問題が起きてる時も起きてない時も、
多分ずっとそれをイメージしてるのかなっていうのを話の中から感じていて。
MISAKI SAKAMOTO
それは本当にそうで、別にたまたまわかりやすくさっき問題行動の例を挙げたけど、
別に問題行動があろうがなかろうが、困り事があろうがなかろうが、
常に子供を中心にして、私の中ではしているし、
もう一つ言うのであれば、そこに自分の子供が私が入ってきたとしても、
そこは変わらないというか、自分の子供を中心に置くだけではなくて、
もちろんそういう時もあるけど、
言ったら生徒が中心になっている時もあるし、っていう感じです。
かよん
そこに何の境も私の中にはなくて、
MISAKI SAKAMOTO
娘だからとか生徒だからとか、自分の担任だからとか本当になくって、
だからバランスがわからなくなっちゃう時もあります、私の中で。
yumiko
三崎さんの中で娘さんも生徒さんもあらゆる人が、
かよん
子供たちっていう括りで見てる気がしてて、
だから多分そこは娘だろうが生徒だろうが、みんなもう中心に置くよっていう、
yumiko
子供たちっていうイメージが出そう、話からはなんとなく受け取っていて、
そっか、それちょっとわからなくなっちゃったりするの、三崎さん、今の話から言うと。
MISAKI SAKAMOTO
わかんなく、間違えたかなって思う時はあります。
なんて言ったらいいんだろう、今たぶん子供を中心に置かなきゃいけなかった時だったな、みたいな感じのことはあります。
でも別にそこに後悔はないです。
あとはなんか私が、なんか思うのは、これは私が別に特別だからではなくて、
yumiko
学校にはそういう先生たちが私から見たらいっぱいいるし、っていうのはなんかすごい思うこと。
MISAKI SAKAMOTO
で、学校は、私がいるのが学校だからなんですけど、
学校じゃなくてももちろんこれはフリースクールであったとしても、
もういろんなところがそうだと思うんですけど、
教育への思い
MISAKI SAKAMOTO
学校は本当に子供を中心に置いていこうよって思っていると私は認識しています。
もちろんそれがうまく伝わってないところもたくさんあるし、
時にはなんかその中心が子供じゃなくなってるよねって思うこともすごいあるけど、
私は自分が学生の頃もそうだし、今働いていても、
そういう人たちが本当にたくさんいるからこそ、
学校教育をあきらめたくない、
かよん
公教育をあきらめたくないっていうのはずっとずっと思っていることです。
yumiko
いやでも裸としてそういう先生たちがいっぱいいるなっていうのは感じる。
それが本当に気のしててって思ったり、
そういう先生たちを感じているけれども、
それが機能できる状態であるかないかっていうのが結構見ているとあって、
MISAKI SAKAMOTO
わーもどかしいって思うときもある。
yumiko
そうですね、それは。
ちょっともう時間が差し迫ってるということで、
MISAKI SAKAMOTO
今日の感想をかよんさんにも聞いてみようかな。
かよん
今日は本当になんかこの今まで自分が見てなかった景色を見せてもらえたっていう感覚で、
なんかちょっと今すごい感動してます。ありがとうございました。
MISAKI SAKAMOTO
感動してる?かよんさんに。
かよん
ちょっと感動してる。図とか描いてるもん自分で。
ありがとうございます。
MISAKI SAKAMOTO
ありがとうございます。
かよん
こんな世界があったんだなぁと思って、
良かったです。ありがとう。
MISAKI SAKAMOTO
ありがとうございます。
yumiko
じゃあ三崎さんも最後ちょっと話してみた感想を聞いてみようかな。
MISAKI SAKAMOTO
はい、私は一緒に本当に景色見えそうだなって思ってるけど、
なんかそれよりも強かったのは一緒に景色を作っていけばいいんだなっていうのをすごい感じ。
で、やっぱりどうしても見せなきゃとか、
こう伝えなきゃっていうのが先生としては大きくなっちゃうんだけどじゃなくて、
その景色を本当に共に生徒と保護者の方とみんなで作っていきたいなって思いました。
ありがとうございます。
yumiko
ありがとうございます。
MISAKI SAKAMOTO
じゃあ最後、由美子さんもぜひぜひ感想をお願いします。
yumiko
そうですね、なんだろう。やっぱり聞き合いの時みたいに、
少しずつ具体的に自分の中で三崎さんのイメージを作っていくっていう、
三崎さんの景色を形作っていくっていうことをしたけども、
それをかよんさんと一緒に共有して、
かよんさんにはどう見えてるのかなとか、
確かめられたっていうのは私としてはとても新しい試みで面白かったです。
ありがとうございます。
MISAKI SAKAMOTO
すごい楽しかったです。
はい、楽しかったです。
かよん
ありがとうございます。
yumiko
楽しかったです。
じゃあこれを村音を聞いた方が今度はどんなイメージを持つのか、
MISAKI SAKAMOTO
それをちょっと楽しみに。
そうですね。
yumiko
じゃあこれで今回の村音は終了しますが、
MISAKI SAKAMOTO
またいつか皆さんで景色を共有できるようにやってみたいと思います。
yumiko
ありがとうございました。
MISAKI SAKAMOTO
ありがとうございました。
ありがとうございました。